JPH03227972A - N―ピコリルスルホンアミド誘導体 - Google Patents

N―ピコリルスルホンアミド誘導体

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JPH03227972A
JPH03227972A JP1807190A JP1807190A JPH03227972A JP H03227972 A JPH03227972 A JP H03227972A JP 1807190 A JP1807190 A JP 1807190A JP 1807190 A JP1807190 A JP 1807190A JP H03227972 A JPH03227972 A JP H03227972A
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JP
Japan
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formula
picolylsulfonamide
derivative
thromboxane
ethyl
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Pending
Application number
JP1807190A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Onishi
浩之 大西
Azuma Igarashi
五十嵐 東
Masazumi Miyakoshi
正純 宮腰
Masayuki Fujitake
藤嶽 真之
Naoya Mikami
三上 直哉
Ryohei Yanoshita
矢ノ下 良平
Kazuo Okamoto
和男 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なN−ピコリルスルホンアミド誘導体に関
する。
[従来技術およびその問題点] 心筋梗塞や脳梗塞といった血栓症は、近年増加の一途を
たどっており、これを有効に予防する抗血栓薬の出現が
強く望まれている。これらの疾患の原因としては、血小
板等の細胞より生じる強力な血小板凝集物質であるトロ
ンボキサンA (TXA2)が重要な働きをしておりこ
の作用を阻害することが血栓形成を阻止する上での有効
な手段であることが知られている。このような観点から
TXA2の生成を阻害する合成阻害剤やTXA2拮抗剤
等がすでに知られているが、いずれも問題点を含んでい
る。例えばダシキシベン(Dazox 1ben)、オ
ザグレール(Ozagrel)等の生合成阻害剤は、ト
ロンボキサン合成酵素を阻害するため、逆にこの酵素の
基質であるプロスタグランデインH(PGH2)を蓄積
することになる。
PGH自身もTXA2と同様に血小板凝集作用をもち、
さらにPGH,、から生成されるPGE2等のプロスタ
グランデインも同様の作用をもっている。従って、TX
A2の生成を阻害したにも拘らず、これに代わる凝集物
質を生み出すことになり、このことが、実際の薬剤の効
果を半減させてしまうことになっている。一方、S−1
45やダルトロパン(Da I t roban)等の
TXA2拮抗薬は、血小板に存在するTXA2リセプタ
ーに拮抗するためTXA2の生成量が少ない場合にはこ
れに拮抗して、有効な阻害作用を示すが、TXA2の生
成が過剰になってくると、その有効性は減少する。
従って、このような場合には、TXA2の生成そのもの
を阻害することが必要となってくる。
又、TXA2拮抗薬は、抗血栓性を示すプロスタグラン
デインであるPGI2の生成には関与していない。
本発明者等は、多くの新規なN−ピコリルスルホンアミ
ド誘導体を合成しそれらの薬理活性を鋭意研究した結果
、驚くべきことに特定の誘導体が、TXA  合成阻害
作用とともにTXA2拮抗作用を有することを見い出し
、このことにより、上述した合成阻害剤や拮抗剤が持つ
問題点を解決できることがわかった。つまり、本化合物
は、トロンボキサン合成阻害作用をもつためTXA2の
産生抑制とともに前述したPGE1の産生を増大させる
。しかしながら本化合物はTXA2拮抗作用も併せもつ
ため、PGE1の作用をリセプター部位においてTXA
2と同様に阻害する。さらに血小板内等に蓄積したPG
E1は血管壁においてPGI2に変換されこれが血栓形
成を阻害することがわかっているため、本化合物はより
有効な予防薬となりつる。
従って、本発明は新規なN−ピコリルスルホンアミド誘
導体を提供することを目的とする。
上記目的に沿う本発明は式(I) (式中Xは水素原子、ヒドロキシ基、)10ゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基または低級アルキ
ルオキシ基を示し、Rは水素原子または低級アルキル基
を示す)で示されるN−ピコリルスルホンアミド誘導体
または薬学的に許容しうるその塩である。
上記XおよびRの定義において、ノ10ゲン原子の例と
してはフッ素、塩素、臭素があげられ、低級アルキル基
としては、メチル、エチル、nプロピル、i−プロピル
、ブチル、i−ブチル、t−ブチルのような炭素数1〜
4個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基が好適
である。
式(I)の化合物の塩の例としてはナトリウム塩等があ
げられる。
本発明の式(I)を有するN−ピコリルスルホンアミド
誘導体は式(II) 7/\、 (式中Rは前述したものと同一である)を有するN−ピ
コリルアミン誘導体と式(III)(式中Xは前述した
ものと同一である)を有するベンゼンスルホニルクロリ
ド誘導体を適当な塩基(例えばトルエチルアミン)の存
在下で反応させ、必要により得られた生成物を加水分解
することによって得られる。
上記反応はアセトン、塩化メチレンのような適当な有機
溶媒中、20〜50℃の温度で0.5〜4時間を撹拌す
ることによって実施される。
前述の式(II)で示されるN−ピコリルアミン誘導体
は、公知(Chem、 Ber、+ 11.2.204
5(I979)である2−(3′−ピリジル)−2−(
+−リメチルシロキシ)アセトニトリルをリチウムジイ
ソプロピルアミドで処理し、次いで4′−ブロモメチル
フェノオキシ酢酸エチルエステルと反応させ、生成物を
テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドで処理し
て4’−(2” (3” −ピリジル)2″−オキソエ
チル〕フェノオキシ酢酸エチルエステルを得、これをギ
酸アンモニウムを用いて還元的アミノ化(Leucka
rt反応)を行ない、次いて加水分解することによって
製造される。
本発明のN−ピコリルスルホンアミド誘導体はトロンボ
キサンA2拮抗剤及び合成阻害剤として使用され、投与
量は症状により異なるが、一般に成人1日量10〜20
0■、好ましくは20〜600mgであり症状に応じて
必要により1〜3回に分けて投与するのがよい。投与方
法は投与に適した任意の形態をとることができ、特に経
口投与が望ましいが静注も可能である。
本発明の化合物は有効成分若しくは有効成分のひとつと
して単独または通常の方法で製剤担体あるいは賦形剤等
と混合され、錠剤、糖衣錠、散剤、カプセル剤、顆粒剤
、懸濁剤、乳剤、注射液等に製剤化された種々の形態で
適用できる。担体あるいは賦形剤の例としては、炭酸カ
ルシウム、リン酸カルシウム、でんぷん、ブドウ糖、乳
糖、デキストリン、アルギン酸、マンニトール、タルク
、ステアリン酸マグネシウム等があげられる。
次に実施例および試験例を示して本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるもので
はない。
[実施例1コ ■)p−クレゾール5.00gおよびブロモ酢酸エチル
7.72g及び炭酸カリウム8.39gをアセトン70
m1に懸濁して、12時間、還流する。溶媒を減圧留去
した後、水を加え塩化メチレンで抽出し、有機層を2規
定水酸化ナトリウム水溶液および、飽和食塩水で洗浄後
、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去すると、
4′−メチルフェノオキシ酢酸エチルが8.67g得ら
れる。
2)このエステル1.00gとN−ブロモスクシンイミ
ド1.Olgと過酸化ベンゾイル0.01gを四塩化炭
素30m1に溶解し、3時間還流する。反応終了後、析
出した結晶を濾別し、濾液を減圧濃縮すると、4′−(
ブロモメチル)フェノオキシ酢酸エチルがほぼ定量的に
得られる。このブロモ化合物はこれ以上精製せずに次の
反応に用いる。
3)アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン7.80
gをテトロヒドロフランI00+nlに溶解し、20℃
で1.55M  n−ブチルリチウムのヘキサン溶液4
8.4mlを滴下し、同温で15分間撹拌したのち一7
8℃に冷却し、100m1のテトラヒドロフランに溶解
した2−(3’−ピリジル)−2−0リメチルシロキシ
)アセトニトリル15.48gを10分間かけて滴下し
、同温で30分間撹拌したのち、30m1のテトロヒド
ロフランに溶解した4′−(ブロモメチル)フェノオキ
シ酢酸エチル20.50gを10分間かけて滴下し、−
78℃から室温に徐々に昇温した後、−夜撹拌する。■
、OMのテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド
のテトラヒドロフラン溶液75.1mlを加え、5時間
撹拌する。反応混合物に、飽和食塩水を加え、有機層を
分離し、水層から酢酸エチルで抽出する。有機層をあわ
せて飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去する。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、メタノール−クロロホルム
(2: 98v/v)溶出画分より4’−C2”(3′
−ピリジル)−2”−オキソエチル〕フェノオキシ酢酸
エチル13.20gが得られる。
4)4” (2″−(3”−ピリジル)−2″−オキソ
エチル〕フェノオキシ酢酸エチル4.80fとギ酸アン
モニウム9.89gを140℃で、1時間30分加熱撹
拌する。反応混合物に水を加え、塩化メチレンで抽出し
、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去する。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−塩化メ
チレン(2: 98v/v)溶出画分より4” [2”
 (N−ホルミルアミノ)2”−(3”−ピリジル)−
エチル〕フェノオキシ酢酸エチル1.39gが得られる
4” (2” (N−ホルミルアミノ)−2”(3″−
ピリジル)エチル〕フェノオキシ酢酸エチル1.39g
の40m1エタノール溶液に4.30m1の2N−水酸
化ナトリウム水溶液を加えて室温で1時間撹拌する。反
応終了後、エタノールで共沸し、真空ポンプで減圧乾燥
する。得られたナトリウム塩を10m1の水と、10m
1のジオキサン混合溶媒に溶解し、6規定塩酸10m1
を加え、90℃に加熱し、12時間撹拌する。このアミ
ノ酸の反応混合物にエタノールで共沸を繰り返すと、再
びエチルエステル化される。反応が終わったら炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層
を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去すると、4’−[2”−アミノ−2″(3
′−ピリジル)エチル〕フェノオキシ酢酸エチル0.9
1gが得られる。
このアミノカルボン酸エチルエステル0.91 gとト
リエチルアミン0.37gの塩化メチレン溶液を0℃に
冷却して、クロロベンゼンスルホニルクロリド0.77
gを加えた後、室温で1時間撹拌する。反応混合物に水
を加え、有機層を分離し、水層から1 塩化メチレンで抽出し、あわせた有機層を飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去す
る。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、メタノール−塩化メチレン(4: 96v/
v)溶出画分より4′−[2”(4″″−クロロフェニ
ル)スルホニルアミノ2”−(3”−ピリジル)エチル
〕フェノオキシ酢酸エチル0.72gが得られる。この
ものの分光学的データは下記式(IV)の構造を支持す
る。
NMR(CDCΩ3)δ: 1.23 (3H,t、J
−711z)、2.88 (211,d、J=7.51
(z)  、4.21. (211,q、J−71(z
)  、4.51 (21Ls)  、[i、47〜7
.60 (III(、+n)、8.22〜8.47(2
H,m) 212 シ〕ゴ [実施例2コ 4′−(2” (4””−クロロフェニルスルホニルア
ミノ)−2” (3”−ピリジル)エチル〕フェノオキ
シ酢酸エチル150■をエタノール2m1−テトラヒド
ロフラン2mlの混合溶媒に溶解し、3.16m1の0
.2規定水酸化ナトリウムを加え、室温で14時間撹拌
する。エタノールで共沸したのち、3mlのエタノール
を加え1.0規定塩酸0.fi3mlで中和し、再びエ
タノールで共沸する。得られた結晶をエタノール−水か
ら再結晶し、結晶を充分水洗すると、4’−(2″−(
4″″−クロロフェニル)スルホニルアミノ−2”−(
3”−ピリジル)エチル〕フェノオキシ酢酸117mg
が得られる。
このものの分光学的データは下記式(V)の構造を支持
する。
NMR(py−d5)δ: 3.13 (2H,d、J
=8t(z)、4.53〜5.23(LH,m)、4.
82 (28,s) 、B、I33〜8.87(I3H
,m) 、9.78 (IH,br、s)[実施例3] 4’−(2”−(4″″−クロロフェニルスルホニルア
ミノ)−2” (3”−ピリジル)エチル〕フェノオキ
シ酢酸104mgに、1;1Hmlの0,2規定水酸化
ナトリウムを加え、結晶が溶解するまで水浴で温める。
放冷して析出した結晶をろ取すると4′(2”−(4″
″−クロロフエニルスルホニルアミノ−2″−(3”−
ピリジル)エチル〕フェノオキシ酢酸ナトリウム81m
gが得られる。
このものの分光学的データは下記式(Vl)の構造を支
持する。
NMR(D  O:メタノールd41 : I V/V
)δ:2 2.91(2H,d、J−8Hz)、4.39 (2H
,s) 、6.50〜7.72 (I0t(、m)、1
1.(I9〜8.42(21(、m)薬理試験例 1 血小板凝集抑制作用 モルモット頚動脈より 1710容3.8%クエン酸ナ
トリウム採血後、該血液を遠心分離し、血小板に富む血
漿(PRP : 6X105個/μQ)を得る。
該P RP 200μQおよび生食23.75μgをキ
ュベツトに入れ、アブリボメーターにセットし37°0
2分間加温し、試験するN−ピコリルスルホンアミド誘
導体のエタノール溶液1.25μgを加え3分間インキ
ュベートした後、PGG2/H2の安定誘導体であり、
強力な血小板の凝集惹起作用を有する5 U −46619、アラキドン酸、またはコラーゲン溶
液を加え血小板凝集をアブリボメーター〔ヘマトレーサ
ー■二二光バイオサイエンス■〕で測定した。U −4
6819(3,2HM)、アラキドン酸(I00μM)
またはコラーゲン(I0μg / ml )によって惹
起される血小板凝集に対する50%抑制濃度を表1に示
す。
表1に示す如く、本発明のN−ピコリルスルホンアミド
誘導体は顕著な抗血小板凝集活性を示した。また表1に
示さない本発明に係るN−ピコリルスルホンアミド誘導
体も同様な活性を有することが確認された。尚、表中5
0%阻害濃度とは本発明に係るN−ピコリルスルホンア
ミド誘導体を導入しない場合の血小板凝集能を100%
とした場合、該N−ピコリルスルホンアミド誘導体の導
入により前記血小板の凝集能を50%まで抑制するため
に要したN−ピコリルスルホンアミド誘導体溶液濃度を
意味する。
1〜 薬理試験例 2 トロンボキサン合成酵素阻害作用 市販ヒツジ精のう腺ミクロゾーム(HilranB i
ochem tea I社、イスラエル、 Lot 5
M3B)  250Rにアラキドン酸10nmolを加
えて室温で90秒反応させて、PGE1を調製する。
トロンボキサン合成酵素源として市販ヒト血小板膜画分
(同上、 Lot NDM77) 200μg、検体と
上記のようにして調製したPGH2溶液を混合し、室温
で60秒反応させる。ジエチルエーテル/メタノール1
0.2Mクエン酸(30: 4 : 1)を加えて、生
成したトロンボキサンB2を抽出し、RIA法(NEN
社製キットを使用)で定量した。
表 2  トロンボキサン合成酵素阻害活性−Cρ 一〇g OOH 0ONa 3.9X 10’ 3.5X10’ 急性毒性 ICR系雄性マウス(5週令)を用いて、経口投与によ
る急性毒性試験を行った。本発明のNピコリルスルホン
アミド誘導体のしD5o値はいずれも800mg/kg
以上であり、高い安全性が確認された。
[発明の効果] 本発明によれば新規なN−ピコリルスルホンアミド誘導
体が提供される。
本発明の上記化合物は、トロンボキサンA2拮抗剤であ
りしかもトロンボキサンA2の合成阻害剤でもあるため
、トロンボキサンA2が関与する疾患である血栓症に対
して有効な予防薬として使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中Xは水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、ニ
    トロ基、シアノ基、低級アルキル基または低級アルキル
    オキシ基を示し、Rは水素原子または低級アルキル基を
    示す) を有するN−ピコリルスルホンアミド誘導体または薬学
    的に許容しうるその塩。
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