JPH03222742A

JPH03222742A - 高反射率のＡｇ反射フイルム及びその製造方法

Info

Publication number: JPH03222742A
Application number: JP2020219A
Authority: JP
Inventors: Koji Nakamura; 晃二中村; Shigeo Horii; 堀井　滋夫
Original assignee: Reiko Co Ltd
Current assignee: Reiko Co Ltd
Priority date: 1990-01-30
Filing date: 1990-01-30
Publication date: 1991-10-01
Anticipated expiration: 2010-08-30
Also published as: JPH0780274B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、液晶テレビ用バックライト、蛍光灯用反射
板等に使用できる、Ａｇ反射フィルムに関するものであ
る。

（従来の技術）高反射率が要求される液晶テレビ用バックライト、蛍光
灯用反射板等に使用される反射フィルムとしては従来、
比較的高反射率であるＡｇ層を、真空蒸着、スパッタリ
ング、イオンブレーティング等の真空薄膜技術によりプ
ラスチックフィルム上に形成した、Ａｇ反射フィルムが
知られている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、従来のＡｇ反射フィルムのＡｇ層は、真
空中でプラスチックフィルム上にＡｇＪＪＸ子が直接付
着して形成された非常に清潔なものであるから、プラス
チックフィルム上に形成したＡｇ層の表面は、反応性に
富み不安定である。保護としてＡｇ層上にトップコート
層を形成する場合も、トップコート層を形成する前には
、Ａｇ層が一言−＋悦Ｌ７榊れＡため酸化−吸湿反応が
不可避であった、この酸化、吸湿反応によりＡｇ層の表
面には反応膜が形成され、これが可視光の光吸収変化と
なって現れて反射光のばらつきが生じる。

そこで、従来のＡｇ反射フィルムは、実際の使用時には
、プラスチックフィルム側の反射を利用している。

しかしながら、Ａｇ層を形成するには、プラスチックフ
ィルムの厚さは実際上は少なくとも９〜１２μｍ程度は
必要であるから、この比較的厚いプラスチックフィルム
の存在により反射率は低下して８８〜９２％程度であっ
た。

また、今日の各種部品のミクロ化、超精密化等に伴い、
よりシビアな反射率の管理が切望されていて、単に反射
率のみでなく光減衰も反射率管理上大きな問題となって
いるが、繰り返し反射の場合、初期の反射率の差が光減
衰に大きな差となって現れる。

例えば、初期の反射率すなわち１回目の反射率が９５．
０％、９０．０％、８５，０％である場合のものを、そ
れぞれ繰り返し反射すると、２回目（繰り返し）の反射
率は、それぞれ９０．３％、８１．０％、７２．３％と
なり、３回目（繰り返し）の反射率は、それぞれ８５．
７％、７２．９％、６１．４％となり、縁り返しすれば
する程反射率の差は大きくなる。従って初期の反射率は
出来るだけ高くする必要がある。

この発明は上記の欠点を除去するもので、非常に高反射
率で光減衰も少ないＡｇ反射フィルムを提供するもので
ある。

（課題を解決するための手段）この発明は、０．５〜４μｍの厚さの保護樹脂層、該保
護樹脂層上にＡｇ原子が直接付着して形成されたＡｇ層
、該Ａｇ層上に直接又はトップコート層を介して形成さ
れた接着剤層、及び該接着剤層上に形成されたプラスチ
ックフィルムを含んでいることを特徴とする、高反射率
のＡｇ反射フィルムである。

また、この発明は、基材の片面に離型層を形成し、該離
型層上に０．５〜４μｍの厚さの保護樹脂層を形成し、
該保護樹脂層上にＡｇ層を形成し。

該Ａｇ層上に必要によりトップコート層を形成して得た
貼合せ用フィルムを、Ａｇ層を内側とし基材を外側とし
て、接着剤層によりプラスチックフィルムと貼合せ、そ
の後基材を剥離することを特徴とする、高反射率のＡｇ
反射フィルムの製造方法である。

貼合せ用フィルムのＡｇ層上には、Ａｇ層の保護のため
トップコート層を形成しておいてもよい。

貼合せ用フィルムを、Ａｇ層を内側とし基材を外側とし
て、接着剤層によりプラスチックフィルムと貼合せる場
合、接着剤層は、貼合せ用フィルム側又はプラスチック
フィルム側に、或いはそれらの両方に形成しておくこと
ができる。

この発明は、Ａｇ反射フィルムの、比較的厚いプラスチ
ックフィルムの側の反射を利用せずに、０．５〜４μ霧
という比較的薄い保護樹脂層の側の反射を利用するもの
である。

しかもこの発明では、保護樹脂層に接するＡｇ層の表面
は、最初から大気に触れることがないがら安定で酸化、
吸湿反応が生じることがなく、反応膜は形成されず、従
って可視光の光吸収変化に伴う反射光のばらつきを生じ
ることがないものである。

すなわち、この発明では、真空中で原子状態から形成さ
れたままのＡｇ層の表面の反射が利用でき、しかも反射
は薄い保護樹脂層を通しての反射となるから、Ａｇ自体
が本来有している９８％という高反射率に近い反射率を
得ることが出来るものである。

貼合せ用フィルムの基材としては、ポリエステルフィル
ム等の各種のプラスチックフィルム等が使用できる。

離型層は、ワックスや適宜の樹脂を使用し、グラビアコ
ーティング等により形成できる。

０．５〜４μ園の厚さの保護樹脂層は、アクリル−ウレ
タン樹脂等の適宜の樹脂を使用してグラビアコーティン
グ等により形成できる。

Ａｇ層は、真空蒸着、スパッタリング、イオンブレーテ
ィング等により形成できる。

Ａｇ層上にトップコート層を形成する場合は、トップコ
ート層は、アクリル−メラミン樹脂等の適宜の樹脂を使
用してグラビアコーティング等により形成できる。

貼合せ用フィルムを貼合せるプラスチックフィルムとし
ては、ポリエステルフィルム等の各種のプラスチックフ
ィルムが使用できる。

貼合せ用フィルムとプラスチックフィルムとの貼合せは
、ドライラミネート等の適宜の手段で行うことができる
。

貼合せ用フィルムの基材は、貼合せ用フィルムとプラス
チックフィルムとの貼合せ後に剥離するものである。

貼合せ用フィルムの離型層は、基材と共に剥離するもの
であってもよく、保護樹脂層の上に残存するものであっ
てもよく、また、一部は剥離し他の一部は残存するもの
であってもよい、しかし、離型層は、その全部又は一部
が保護樹脂層の上に残存するものである場合は、離型層
と保護樹脂層とを合せた厚さが４μｍを超えないように
、薄くする必要がある。

（実施例）尚、この（実施例）の項において、ＰＥＴはポリエステ
ルフィルムを意味する。

Ｋ践１基材として厚さ１２μｍのＰＥＴを使用しその片面に、
ワックスを使用してグラビアコーティングにより厚さ１
μｍの離型層を形成し、該離型層上にアクリル−ウレタ
ン樹脂を使用してグラビアコーティングにより厚さ２μ
ｍの保護樹脂層を形成し、該保護樹脂層上に厚さ１００
０人のＡｇ層を真空蒸着により形成し、さらに該Ａｇ層
上にアクリル−メラミン樹脂を使用してグラビアコーテ
ィングにより厚さ１μｍのトップコート層を形成して、
貼合せ用フィルムを得た。

次に、このようにして得た貼合せ用フィルムを、トップ
コート層を内側とし基材を外側として、ポリエステル系
ポリウレタン接着剤層により、厚さ５０μＩのＰＥＴと
貼合せてエイジング後、基材である厚さ１２μｍのＰＥ
Ｔ及び離型層を剥離して、保護樹脂層／Ａｇ層／トップ
コート層／接着剤層／ＰＥＴ　（５０μｎ＋）が順次積
層された、この発明の高反射率のＡｇ反射フィルムを得
た。

比ＪＬ例」２厚さ１２．ｃｚｍのＰＥＴの片面に、厚さ１０００人の
Ａｇ層を真空蒸着により形成し、該Ａｇ層上に、酸化チ
タン線混みのアクリル−メラミン樹脂を使用して、グラ
ビアコーティングにより厚さ２μｍのトップコート層を
形成した。

次に、このようにして得たものをトップコート層を内側
として、ポリエステル系ポリウレタン接着剤層により、
厚さ３８μｍのＰＥＴと貼合せて、ＰＥＴ（１２μ１１
）／Ａｇ層／トップコート層（酸化チタン線混み）／接
着剤層／ＰＥＴが順次積層された、Ａｇ反射フィルムを
得た。

ル艶■ユ厚さ５０μｍのＰＥＴの片面に、厚さ１０００人のＡｇ
層を真空蒸着により形成し、該Ａｇ層上に、アクリル−
メラミン樹脂を使用してグラビアコーティングにより厚
さ２μ層のトップ、コート層を形成して、ＰＥＴ　（５
０μｍ　＞／Ａｇ層／トップコート層が順次積層された
、Ａｇ反射フィルムを得た。

ル敷亘ｒ上記の実施例、比較例１、及び比較例２で得たＡｇ反射
フィルムにつき、目視によるＡｇ光沢状態、及び可視光
（５５０ｎｍ）の反射率を比較した。

結果は下記の表の通りであった。

（比較例２はＡｇ層表面酸化により白化気味）（◎＝美
麗な白色銀光沢　　Ｏ＝黄色銀光沢）（発明の効果）この発明は上記のように構成したから次のような効果が
ある。

反射面として利用するＡｇ層の表面は、Ａｇ層が真空中
でＡｇ原子が保護樹脂層上に直接付着して形成されたも
のであるから、非常に安定したもので酸化、吸湿反応の
影響を受けることがない。

しかも、それと同時に、Ａｇ層の表面の保護樹脂層が、
０．５〜４μｍと非常に薄いため、従来のＡｇ反射フィ
ルムの反射率は８８〜９２％程度であったのに対して、
この発明のＡｇ反射フィルムは９４〜゛９８％という非
常に高い反射率を得ることができる。

反射率が非常に高いことから光減衰が少ない。

すなわち、従来のものでは例えば、１回目の反射率が９
０％であれば、３回目（繰り返し）の反射率は７２．９
％となるのに対して、この発明では例えば、１回目の反
射率が９５％であれば、３回目（繰り返し）の反射率は
８５．７％となる。

貼合せ技術を利用するものであるから、刻印等を使用す
ることにより、反射部分を必ずしも全面的にではなく部
分的に設けることも出来る。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）０．５〜４μｍの厚さの保護樹脂層、該保護樹脂
層上にＡｇ原子が直接付着して形成されたＡｇ層、該Ａ
ｇ層上に直接又はトップコート層を介して形成された接
着剤層、及び該接着剤層上に形成されたプラスチックフ
ィルムを含んでいることを特徴とする、高反射率のＡｇ
反射フィルム。
（２）基材の片面に離型層を形成し、該離型層上に０．
５〜４μｍの厚さの保護樹脂層を形成し、該保護樹脂層
上にＡｇ層を形成し、該Ａｇ層上に必要によりトップコ
ート層を形成して得た貼合せ用フィルムを、Ａｇ層を内
側とし基材を外側として、接着剤層によりプラスチック
フィルムと貼合せ、その後基材を剥離することを特徴と
する、高反射率のＡｇ反射フィルムの製造方法。