JPH02252639A - 防曇性及び破損時の破片飛散防止能を有する鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本考案は、浴室等に最適な防曇性及び破損時の破片飛散
防止能を有する鏡に関するものである。

［従来の技術］ 浴室等の湿度の高い環境において用いられる鏡としては
、結露による曇りを防止するために表面に防曇性コーテ
ィングを施したものが知られている。しかしながら、家
庭浴室、ホテル浴室、客船内温室等、特に破損時の安全
性が要求される用途に十分な破損時の破片飛散防止能を
有する鏡は知られていなかった。

［考案の解決しようとする課題］ 本考案の目的は、防曇性と破損時の安全性を同時に合わ
せ持つ鏡を提供することにある。

即ち、本考案は透明基板の片面に鏡面膜を有する鏡にお
いて、鏡面膜を有する面の反対面を覆うように、破損時
の破片飛散防止能を有するプラスチックフィルム、及び
該プラスチックフィルム上に防曇性を有する樹脂層を有
することを特徴とする防曇性及び破損時の破片飛散防止
能を有する鏡を提供するものである。

本考案の一例の断面図を第１図に示す。

１は透明基板、ｍは鏡面膜、Ｍは透明基板１の片面上に
鏡面膜ｎｌを有する鏡、２は破損時の破片飛散防止能を
有するプラスチックフィルム、３は防曇性を有する樹脂
層である。

本考案の透明基板１としては、透明で、鏡面膜を形成し
て鏡として機能できるものであれば特に限定されず、各
種ガラス板、プラスチック板等が使用できるが、最も安
価で入手しやすく、又、平滑面を有する基板が得やすい
ことから、フロートガラス板が好ましい。

本考案の鏡面膜ｍは、光を明瞭に反射する材質からなっ
ていれば良く、特に限定されないが、銀、アルミニウム
、クロムなどの金属からなる膜、あるいは、これら金属
と他の１種以上の合金、例えば銀と、金、銅、錫、白金
、ニッケル、ロジウムなどとからなる合金膜、あるいは
、これらの金属の一種だけからなる膜でも良い。かかる
鏡面膜の厚さは、特に限定されないないこと、又あまり
厚くすると、膜の剥離が起こりやすいことなどから、３
００人〜３０００人程度であることが好ましい。

本考案において、破片飛散防止能を有するプラスチック
フィルム２は、鏡Ｍの、鏡面反射膜ｍの反対面、即ち、
人が鐘に対向する面上に設けられている。かかるプラス
チックフィルム２の材質としては、透明基板ｌの破損時
の破片飛散防止能を有するものであれば何でも良く、特
に限定されないが、具体的には、透明基板１の破損によ
る皮膚損傷の軽減などの機能や、更に耐擦傷性などの機
能も合わせもった透明性プラスチックフィルム、例えば
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィル
ム、自己修復性熱硬化性ポリウレタンフィルムなどとポ
リビニルアセクール、エチレン−酢ビ共重合体などとの
ラミネートプラスチックフィルム、あるいは透明基板１
との積層面側に接着剤層を有するポリエチレンテレフタ
レート、ナイロン、自己修復性熱硬化性ウレタンなどの
プラスチックフィルム、あるいはポリウレタンの単層又
は複層のフィルム、例えば透明基板１との積層面側に熱
可塑性ウレタン、外側に自己修復性熱硬化性ウレタン層
を有するプラスチックフィルム、あるいは表面が改質さ
れた熱可塑性ウレタンからなるプラスチックフィルムな
どが代表的な例として挙げられる。特に、浴室などの用
途に必要な耐水性も有するウレタンからなるプラスチッ
クフィルムが好ましい。

かかるプラスチックフィルム２は、破損時の十分な破片
飛散防止能及び、透明基板１への十分な接着力を得るた
め、５０〜１５００ｕ　ｍ程度の厚さであることが好ま
しい。

かかるプラスチックフィルム２は、上述したように、接
着剤によって透明基板１に接着されてもよいし、透明基
板１と加熱、加圧下で、熱圧着して接着しても良い、こ
の場合、特に周辺部に、接着性を高める目的でブライマ
ー層を形成しておくとより好ましい。

本考案においては、かかるプラスチックフィルム２上に
、防曇性を有する樹脂Ｈ３が設けられる。かかる樹脂層
３としては、防曇性を有するものであれば何でも良く、
特に限定されないが、親水性重合体、例えば親水性ポリ
ウレタン、親水性アクリレート、又はメタクリレート重
合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセクール、
ポリアクリルアミド類、ポリビニルピロリドン、ポリエ
チレオキサイド、ポリエチレンイミン、ヒドロキシエチ
ルセルロース、セロファンなどが好ましい例として挙げ
られる。

かかる樹脂層３は、薄すぎると十分な防曇性が得られな
いこと、又、厚すぎると膜剥離が起きやすいことなどか
ら、１〜２０μｍ程度の厚みで形成されることが好まし
い。

本考案の防曇性及び破損時の破片飛散防止能を有する鏡
は鏡面膜ｍの損傷、水蒸気、薬品などによる変色や剥離
を防止するために、鏡面膜ｍ上に、裏止め塗料被膜を有
していてもよい。

第２図にその一例の断面図を示す。４が鏡面膜ｍ上に形
成される裏止め塗料被膜である。かかる裏止め塗料とし
ては特に限定されないが、従来から広く知られている裏
止め塗料、例えば光明丹、アルキッド樹脂系ｍ籾、エポ
キシ樹脂系塗料、アクリル系塗料等が使用可能であ−る
。

［効果］ 本考案によれば、防曇性及び破損時の破片飛散防止能を
同時に有する鏡を提供することができる。本考案の鏡は
、万一、人がぶつかっても、破片が飛散することもな（
、又、人の皮膚を傷付けることもなく、非常に安全性が
高いので、特に浴室などの用途に最適である。一般家庭
の浴室、ホテルの浴室、あるいは、客船内浴室等の、特
に安全性が要求される用途にも最適である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の防曇性及び破損時の破片飛散
防止能を有する鏡の一例を示す断面図である。 １：透明基板 ｍ：鏡面膜 Ｍ：透明基板１の片面に鏡面膜を有する鏡２：破損時の
破片飛散防止能を有するプラスチックフィルム ３：防曇性を有する樹脂層 ４：裏止め塗料被膜 手続補正書（方式） ％式％ ２、発明の名称 防曇性及び破損時の破片飛散防止能を有する鏡名 称 （００４）旭硝子株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明基板の片面に鏡面膜を有する鏡において、鏡
   面膜を有する面の反対面を覆うよう に、破損時の破片飛散防止能を有するプラスチックフィ
   ルム、及び該プラスチックフィルム上に防曇性を有する
   樹脂層を有することを特徴とする防曇性及び破損時の破
   片飛散防止能を有する鏡。
2. （２）破損時の破片飛散防止能を有するプラスチックフ
   ィルムの厚さが５０〜１５００μｍであることを特徴と
   する請求項１記載の防曇性及び破損時の破片飛散防止能
   を有する鏡。