JPS6033006Y2 - 選択光透過性積層体 - Google Patents

選択光透過性積層体

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JPS6033006Y2
JPS6033006Y2 JP1980183137U JP18313780U JPS6033006Y2 JP S6033006 Y2 JPS6033006 Y2 JP S6033006Y2 JP 1980183137 U JP1980183137 U JP 1980183137U JP 18313780 U JP18313780 U JP 18313780U JP S6033006 Y2 JPS6033006 Y2 JP S6033006Y2
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JP
Japan
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film
adhesive
light transmitting
selective light
infrared absorption
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JP1980183137U
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JPS57105748U (ja
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通介 大江
利雄 西原
忠一 蔦田
将夫 鈴木
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帝人株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は断熱性に優れ且つ耐腐蝕性および透視性に優れ
た選択光透過性積層体に関する。
選択光透過性積層体は、例えば可視光に対して透明で赤
外光に対して反射能を有するものなどが透明断熱膜とし
て利用されている。
かかる性能を有する積層体は太陽エネルギー集熱器、温
水器、グリーンハウス、建築物の窓、冷凍・冷蔵ショー
ケース、車輌・航空機の窓等への利用が考えられ、太陽
エネルギーの利用及びエネルギーの放散の防止をはかる
透明断熱窓としての機能が今後益々重要となってくる。
かかる選択光透過性を有する積層体は透明基板上に金属
薄膜及び/又は金属酸化物薄膜から主としてなる選択光
透過性膜を積層させることにより得ることができるが、
通常かかる選択光透過性膜は耐摩耗性や耐腐蝕性が不十
分であるためその上に保護層が設けられる。
かかる保護層としては、赤外吸収能の小さい物質例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系の
樹脂のフィルムが好適であるが、それらを設ける際に使
用される接着剤は通常赤外吸収能の非常に高いものが多
い為通常の接着を行うと得られた最終の積層体は赤外吸
収能が高くなってしまう。
ところで接着剤層の厚さを非常に薄くすると赤外吸収性
は低下するが、一方接着剤層の厚さの均一性が保てなく
なり、空気の泡が形成されたりして出来上った積層体の
仕上りが非常に悪くなる。
ところで本考案のごとく、接着剤層の厚さを0.1μm
〜2μm1好ましくは0.3μm〜1.5μm1特に好
ましくは0.5μm〜1μmとすることにより、赤外線
吸収性も低くおさえることが出来しかも接着力も十分保
つことができ、仕上りも良好なものとなる。
本考案はかかる知見に基づいて達成されたものである。
本考案は即ち透明な成形物基板、その上に積層された選
択光透過性膜、更にその上に積層された往復赤外線吸収
能が2μm当り10〜30%で厚さが01μm〜2μm
の接着剤層及びその上に設けられた往復赤外線吸収能が
15μm当り30%以下の合成有機高分子化合物のフィ
ルムからなる選択光透過性積層体である。
本考案の積層体における透明成形物基板としては、有機
系無機系成形物およびこれらの複合成形物のいずれでも
よい。
有機系成形物としては、例えばポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ボアミド樹脂、その他
の樹脂の成形物があげられる。
一方無機系成形物としては、例えばソーダガラス、硼硅
酸ガラス質、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、シリ
カ系などの金属酸化物などの成形物があげられる。
これらの成形物は板状、シート状、フィルム状の任意の
型に成形されており、またその目的に応じた着色又は無
着色の透明のものが選ばれる。
ただし加工性の面よりシート状、フィルム状、板状のも
のが、中でもフィルム状のものが生産性のものより特に
好ましい。
更に二軸配向したポリエチレンテレフタレートフィルム
又はポリプロピレンフィルムが透明性フルムの強度9寸
法安定性、積層体との接着性などの点より好ましい。
フィルムを用いる場合その厚さは10μ〜250μが好
ましく、シートとしては250μ〜3rrr!n位が好
ましい。
また選択光透過性膜はその構成によって大きく変化すす
るが通常10A〜10.0OOAであり、金属薄膜及び
/又は金属酸化物薄膜から主としてなるものである。
それは金属薄膜単独或いは金属酸化物薄膜単独であるこ
ともできるし、それらの組合せであることもできるし、
更にはそれらと透明高屈折率薄膜例えば透明高屈折率誘
電体薄膜とを組合わせることもできる。
より具体的には以下の如きものを挙げることができる。
1 金、銅、銀、アルミニウム、パラジウム等の単独或
いは合金金属薄膜: 2 酸化インジウム、酸化スズ等の金属酸化物薄膜: 3 金、銅、銀、アルミニウム、パラジウム等の金属薄
膜と、他の要素との組合せにより、ある波長領域におけ
る透明性を改善したもの:特に上記3の構成体の代表的
なものは、金属薄膜層を透明高屈折率薄膜層ではさんだ
積層体であって、例えば真空蒸着9反能性蒸着、化学コ
ーティング法又はスパッタリング法を用いて形成された
B12O3? AU/ B12O3? ZnS /Ag
/Zn5t TlO2/Ag/Tie2.5in2/
(Au及び/又はAg)/SiO2,ZrO2/Ag
* Cu/ZrO2,In2O3/Ag * Cu/I
n2Q3が挙げられる。
また、接着剤層は接着力の強いものである必要があり、
かかる接着剤は含まれる官能機により赤外線吸収能が高
くなる。
本考案で用いる接着剤は赤外線吸収能が往復赤外線吸収
能で表わして2μm当り10〜30%のものであるが、
例えばウレタン系接着剤、合皮ゴム系接着剤例えばニト
リル−ブタジェン−ラバー、アクリル酸エステル系接着
剤が挙げられる。
ウレタン系接着剤としてはインシアネートとポリオール
を混合して塗布する方法或いはウレタン基をもつポリマ
ーを適当な溶媒に溶かし塗布する方法がある。
イソシアネートと混合せしめるポリオールとしてはポリ
エステル系、ポルエーテル系又はアクリル・エステルm
脂系等が挙げられる。
特にウレタン系接着剤は接着効果以外に、斑点(しみ)
の発生を抑える効果がある。
この効果が選択光透過性膜がAgを含有するものである
ときに著るしく発揮される。
これらの接着剤層を設けるに当っては、さらに界面にプ
ライマー処理層を設けても良い。
接着剤層の厚さは0.1μm〜2μ乳、好ましくは0,
3/J、7FL〜1.5/Jms特に好まさくは0.5
μm〜1μmである。
接着剤層の上に設けられる保護フィルムは、赤外吸収能
が往復赤外線吸収能で表わして30%以下のものであり
、好ましくは20%以下、特に好ましくは15%以下の
脅威高分子化合物のフィルムであり、ポリオレフィン系
ポリマーフィルム、例えばポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、部分フツ素化ポリプロピレンフィ
ルム、アイオノマーフィルム、ポリ−4−メチルペンテ
ン−1フィルム; (メタ)アクリルニトリル系ポリマ
ーフィルムが挙げられる。
就中ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトルフイ
ルムが好ましい。
これらはグイから流出してくるものを直接選択光透過性
膜上に積層させても良いし、すでにフィルムの形状にな
っているものを貼付しても良い。
就中、二輪延伸フィルムが透視性、ひっばり強度等の点
で好ましく適用される。
これらの保護フィルムを構成する合成高分子化合物は、
その耐光性、耐熱性、耐スクラッチ性を向上させるため
に前記条件を損なわない範囲で添加剤を含有することも
できるし、またコポリマー化することもできる。
これらの厚さは2μ〜50μ、好ましくは10μ〜25
μである。
かかる本考案によれば、透視性が良好で断熱性能も高く
、かつフィルム端部からの浸蝕も少い選択光透過性積層
体を提供することができる。
本考案の好ましい実施態様としては、次のような構成を
例示することができる。
(i) ポリエステルフィルム/高屈折率誘電体薄膜
/金、銀、銅の単独薄膜又は2以上の合金薄膜/高屈折
率誘電体薄膜/ウレタン系接着剤/ポリプロピレンフィ
ルム (ii) ポリエステルフィルム/高屈折率誘電体薄
膜/金、銀、銅の単独薄膜又は2以上の合金薄膜/ウレ
タン系接着剤/ポリプロピレンフィルム (曲 離型フィルム/離型剤/粘着剤/ポリエステルフ
ィルム/金、銀、銅の単独薄膜又は2以上の合金薄膜/
高屈折率誘電体薄膜/ウレタン系接着剤/ポリプロピレ
ンフィルム (iv) ポリエステルフィルム/酸化インジウムを
主成分とする膜/ウレタン系接着剤/ポリプロピレンフ
ィルム M ポリエステルフィルム/A1膜/ウレタン系接着
剤/ポリプロピレンフィルム 本考案において赤外線吸収能とは次の如き測定により求
められた値をいう。
〈赤外線吸収能測定法〉 ガラス板の上に銀(Ag)を100OA厚さに真空蒸着
により設けた基板を用意し、更に当該基板に赤外線吸収
能を測定すべき物質を所定厚さで設けた試料板を用意す
る。
2.5μm〜25μmの波長の光を放射する分光スペク
トル光源を用いて同一条件下で基板と試料板とに各波長
の光を照射する。
基板即ち銀層により反射された光強度を100とし、試
料板即ち測定物質を通過し、銀層で反射され、更に測定
物質を通過して反射されてきた光強度R(入)を測定す
る。
300°にの黒体からの放射エネルギーの波長強度分布
E (入)を用いて次式により積分反射率及び往復赤外
線吸収能を求める。
5 積分反射率(%)=Li4”100 E(入) λ=2.5 往復赤外線吸収能(%)=100−積分反射率(%)
【図面の簡単な説明】
図は本考案の基本的構成を示すものであり、図中1は透
明な成型物基板、2は選択光透過性膜。 3は接着剤層、4は保護フィルムである。 それぞれの厚さは必ずしも相対的関係を表わすものでは
ない。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 透明な成形物基板、当該成形物基板上に積層された
    選択光透過性膜、当該選択光透過性膜上に積層された接
    着剤及び当該接着剤層上に設けられた保護フィルムから
    なる積層体において、当該接着剤層が2μm当りtoL
    30%往復赤外線吸収能を有するところの接着剤の0.
    1μm〜2μmの層であり、当該保護フィルム15μm
    当り30%以下の往復赤外線吸収能を有するところの合
    成有機高分子化合物のフィルムであることを特徴とする
    選択光透過性積層体。 2 当該接着剤がウレタン系樹脂接着剤であり、当該保
    護フィルムがポリプロピレンフィルムである実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の選択光透過性積層体。
JP1980183137U 1980-12-22 1980-12-22 選択光透過性積層体 Expired JPS6033006Y2 (ja)

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JPS54100476A (en) * 1978-01-05 1979-08-08 Minnesota Mining & Mfg Insulating solar control film
JPS5553562A (en) * 1978-10-13 1980-04-19 Teijin Ltd Laminate

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