JPH03216380A

JPH03216380A - 感熱記録材料の製造方法

Info

Publication number: JPH03216380A
Application number: JP9010690A
Authority: JP
Inventors: Kyoko Koyabu; 小薮　恭子; Yasuyoshi Morita; 森田　康義
Original assignee: Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd
Priority date: 1990-01-22
Filing date: 1990-01-22
Publication date: 1991-09-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は感熱記録材料の製造方法に関するものであり、
更に詳しく述べるならば、記録感度に優れた感熱記録材
料の製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

感熱記録方式は、単に加熱するだけで発色画像が得られ
、又、この記録装置を比較的簡単でコンパクトなものに
することができるなどの利点が高く評価され、各種情報
記録方式として広範囲に利用されている。

特に近年、感熱記録方式を用いる感熱ファクシミリ、お
よび感熱プリンターは、装置上の改良が進み、従来は困
難とされていた高速記録が可能となっている。このよう
な機器、およびハード分野の高速化に伴い、それに使用
される感熱記録材料に対しても記録感度の向上が要求さ
れており、それに関する多《の提案がなされている。こ
のような感熱記録材料として、紙、プラスチックフィル
ム、又は合成紙などからなる支持体上に、結着剤および
熱発色住物質を主成分とする感熱記録層を、単層として
、又は多層として形成したものが一般に使用される。

このような構成を有する感熱記録材料の記録感度向上の
ためには、従来１）低融点熱可融性物質の添加、２）表
面の平滑性向上、および３）発色成分の増量などの工夫
がなされてきたが、これらの手段は、いずれも感熱記録
層中の溶融成分のサーマルヘッドへの付着を増大し、印
字障害を起こすなどの欠点を有するものであった。

このような欠点を解消するために、発色成分量を増量せ
ずに記録感度を向上させる手段として、感熱記録層の成
分の微粒子化が効果的であることが判明し、このために
さまざまな微粒子化方法が提案されている。（特開昭５
８−６９０８９号、特開昭５８−７６２９３号。）しかし感熱記録層の高感度化には、発色成分粒子の平均
粒子径を０．７ｐ以下にする必要があると云われており
、このような超微粒子化を達成することは、直径ＩＩＤ
ＩＤ以上の従来の分散メディアを用いる限り、極めて困
難なことであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のように、従来の感熱記録材料の製造方法において
は、染料前駆体分散液および顕色剤分散液を調製するに
際し、これらの発色成分粒子の粒子径を０．７ｐ以下に
することは、困難とされていた。

本発明は、上記の問題点を解消し、記録感度にすぐれた
高品質の感熱記録材料を、高効率で製造する方法を提供
しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の感熱記録材料の製造方法は、実質的に無色の電
子供与性染料前駆体を含む染料分散液と、前記染料前駆
体と加熱下に接触反応してこれを発色させる電子受容性
顕色性化合物を含む顕色材分散液とを含む感熱記録用塗
布液を、シート状支持体の一表面に塗布し、固化して感
熱記録層を形成する方法であって、前記染料前駆体分散液および顕色材分散液の少な《とも
一方を、直径０．　９　ｍｍ以下の分散メディアを用い
る分散摸作により調製することを特徴とするものである
。

本発明者らは、均一な０．７一以下の粒子径をもつ分散
物を連続的に調製する方法について鋭意研究を行った結
果、直径０．　９　ａｍ以下の分散メディアを用いて分
ＲＡＷ作を行なう場合、極めて良好な分散効果が得られ
ることを見出だし、本発明を達成するに至った。従来用
いられていた直径ＩＩＩｌｏ以上の分散メディアを、直
径０．　９　ｍｍ以下の分散メディアによりおきかえる
と、単位容量当りの分散メディアの個数が飛躍的に増大
し、それによって被分散物が一定処理時間の中でより多
くのメディアに接触し、それらの間を通過することにな
り、従って均一で粒子径の小さい分散物を得ることがで
きる。

本発明方法に用いられる分散メディアはガラスビーズ、
ジルコニアビーズ、アルミナビーズ、セラミックビーズ
、シリカビーズ、スチールビーズ、チタンビーズなどの
いづれでもよいが、一般に比重２〜７ｇ／ｃＩＩｌを有
するものを用いることが好ましい。

分散メディアの比重が２　ｇ　／　ＣＩｌ！より小さい
と分散粒子に働らく剪断力が低下して分散能力が不十分
になり、また、それが７ｇ／ｃｒｌより大きいと分散メ
ディアの流動性が悪化して分散能力が低下する。

また本発明方法に用いられる分散機としては、サンドグ
ラインダー、アトライター、およびボールミルなどがあ
り、その形状（たて型、横型、斜め型など）、およびメ
ディア分離方式（スリット、スクリーン、ギャップなど
）などは任意に選定することができる。

本発明方法に用いられる感熱記録層用塗布液は、実質的
に無色の電子供与性染料前駆体を含む分散液と、発色性
染料と加熱下に接触反応して、これを発色させる電子受
容性顕色性化合物を含む顕色剤分散剤とを含むものであ
る。

一般に染料前駆体および顕色剤の分散は、水溶性高分子
化合物の水溶液を分散媒として行われる。

このような分散媒としては、一般に、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルビロリドン、ポリビニルアルコーノベお
よびスチレンー無水マレイン酸共重合体などのような水
溶性合成高分子化合物、並びに、ヒドロキシエチルセル
ロース、デンブン誘導体、ゼラチン、およびカゼインな
どのような水溶性天然高分子化合物又はその誘導体が用
いられる。

染料前駆体分散液、および顕色剤分散液中に含まれる、
高分子化合物の含有量は、好ましくは１〜２０重量％で
あり、より好ましくは３〜１０重量％である。

本発明方法に用いられる染料前駆体としては、一般の感
圧記録紙、感熱記録紙等に用いられているものであれば
特に制限されない。具体的な例を上げれば（１）ト！，
ｌアリールメタン系化合物、例えば３．３−ビス（ｐ−
ジメチルアミノフエニル）６−ジメチルアミノフタリド
（クリスタル・バイオレット・ラクトン）など：（２）ジフエニルメタン系化合物、例えば、４．４′−
ビスージメチルアミノベンズヒドリンベンジルエ−７　
”％　Ｎ−ハロフェニルロイコオーラミン、Ｎ−２．４
．５−｝リクロ口フェニルロイコオーラミンなど：（３）キサンテン系化合物、例えば、ローダミンＢ−ア
ニリノラクタム、３−ジェチルアミンー７−ジベンジル
アミノフルオラン、３　　’ｙエチルアミノー７−プチ
ルアミノフルオラン、３−ジェチルアミノー７−（２−
クロロアニリノ）フルオラン、３−ジェチルアミノー６
−メチル−７−アニリノフルオラン、３−ピペリジノ−
６−メチル−７−アニリノフルオラン、３−エチルート
リルアミノー６−メチル−７−アニリノフルオラン、３
−シクロへキシルーメチルアミノー６−メチル７−アニ
リノフルオラン、３−ジェチルアミノ６−クロロ−７−
（β一エトキシェチル）アミノフルオラン、３−ジェチ
ルアミノー６−クロロ７−（γ−クロロプロピル）アミ
ノフルオラン、３−エチルーイソアミルアミノ−６−メ
チル−７アニリノフルオラン、３−ジブチルアミノ−６
メチル−７−アニリノフルオラン、３−ジブチルアミノ
−７−クロロアニリノフルオランなどをあげることがで
きる。

これら染料前駆体は、単独で、又は２種以上の混合物と
して用いられる。染料前駆体は、感熱記録材料の用途及
び希望する特性により選択使用される。

本発明方法に使用される顕色剤としては、フェノール誘
導体、芳香族カルボン酸誘導体が好ましく、特に、ビス
フェノール類が好ましい。具体的には、フェノール類と
して、ｐ−オクチルフェノール、ｐ−ｔｅｒｔ−プチル
フエノーノペｐ−フェニルフエノーノベ　１・　１−ビ
ス（ｐ−ヒドロキシフエニル）プロパン、２．２−ビス
（ｐ−ヒドロキシフェニル）プロパン、１ｌ　１−ビス
（ｐ−ヒドロキシフエニル）ペンタン、１．１−ビス（
ｐヒドロキシフェニル）ヘキサン、２．２−ビス（ｐ−
ヒドロキシフェニル）ヘヰサン、１．１ビス（ｐ−ヒド
ロキシフェニル）−２−エチルヘキサン、２・２−ビス
（４−ヒドロキシ−３５−ジクロ口フェニル）ブロバン
、およびジヒドロキシジフェニルエーテルなどがあげら
れる。

また、芳香族カルボン酸誘導体としては、ｐヒドロキシ
安息番酸、ｐ−ヒドロキシ安息香酸エチル、ｐ−ヒドロ
キシ安息香酸ブチノベ３．５一ジーｔｅｒｔ−プチルサ
リチル酸、３．５−ジーαーメチルベンジルサリチル酸
及びカルボン酸においてはこれらの多価金属塩などがあ
げられる。

本発明方法において、染料前駆体分散液および顕色剤分
散液の少なくとも一方の分散液内の粒子は、０．０５〜
２ｐの範囲内の粒子サイズを有することがより好ましく
、０．１〜０．７Ｉａの平均粒子サイズを有することが
より好ましい。また全分散粒子の７０％以上が１ｐ以下
であることが好ましい。

本発明方法により得られた染料前駆体及び顕色剤の分散
液は互に混合され、これに所望に応じて増感剤、無機顔
料、ワックス類、高級脂肪酸アミド、金属セッケン、さ
らに必要に応じ紫外線吸収剤、酸化防止剤、又はラテッ
クス系バインダーなどを加えて塗布液を調製する。

上記の添加剤は、分散摸作の際に加えても何ら差しつか
えない。

塗布液はシート状支持体の一表面上に３〜８ｇ／ｍ′（
乾燥）となるように塗布され、常法により乾燥され、そ
れによって感熱記録層が形成される。

感熱記録層中に含まれるワックス類としては、パラフィ
ンワックス、カルナバロウワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、ポリエチレンワックスの他、高級脂肪酸
アミド例えば、ステアリン酸アミド、エチレンビスステ
アロアミド、高級脂肪酸エステル等があげられる。

金属石ケンとしては、高級脂肪酸多価金属塩即ち、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸カルシウム、オレイン酸亜鉛等があげられる。

無機顔料としては、カオリン、焼成力オリンタルク、ろ
う石、ケイソウ土、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、マグネシウム、酸化チタン、
炭酸バリウム、があげられる。

増感剤としてはｐ−ペンジルビフェニル、ジベンジルテ
レフタレート、１−ヒドロキシ−２−ナフトエ酸フェニ
ノベシュウ酸ジベンジノベアジピン酸ジー０−クロルペ
ンジル、１．２−ジ（３−メチルフェノキシ）エタン、
シニウ酸ジーｐ−クロルベンジルなどがあげられる。感
熱記録層を形成する方法としては、エアーナイフ、ブレ
ード、グラビア、ロールコーター、スプレー、ディップ
、バー、エクストルージョン等公知のいずれの塗布方法
も利用可能である。

本発明の感熱記録材料において、支持体材料には格別限
定はなく、例えば、紙、合成繊維紙、合成樹脂フィルム
等を適宜使用することができる。

本発明方法において、直径０．　９　ｍｍ以下の分散メ
ディアを用いて分散する摸作に、従来の直径ｌｍｍ以上
の分散メディアを用いて分散する操作を適宜組合わせる
ことは何ら差しつかえない。

〔実施例〕

実施例によって本発明を更に説明する。

実施例１ ■　染料前駆体分散液の調製水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　７０この組成物を横型サンドミル（五十嵐機械製造
社製ウルトラビスコミル）に装入し、分散メディアとし
て直径０．　６　ｍｍのガラスビーズを用い分散を行な
った。

■　顕色剤分散液の調製ｐ−ペンジルビフエニル　　　　　　　　　１０ホリビ
ニルアルコール１０％液１０水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　７０この組成物を染料前駆体分散物と同じ方法で分
散した。

■　感熱記録層塗布液の調製上記染料前駆体分散液４０部、顕色剤分散液１６０部、
炭酸カルシウム４０部、３０％バラフィン分散液２０部
、および１０％ポリビニルアルコール水溶液１８０部を
混合、撹拌して、感熱記録層用塗布液を調製した。この
塗布液を、坪量５０ｇ／ｍ’の原紙に、乾燥後の塗布量
が７．５ｇ／ｍ’となるように塗布、乾燥して感熱記録
層を形成し、感熱記録紙を製造した。

上記染料前駆体および顕色剤分散液の各々における発色
成分粒子の粒径を測定し、その結果を第１表に示す。

粒径の測定は、大塚電子社製ＬＰＡ−３０００／３１０
０を用いて行なった。また、得られた感熱記録層の記録
感度を、市販感熱ファクシミリを試験用に改造したもの
を用いて測定した。このとき、１ライン記録時間ＩＱｍ
ｓｅｃ　，走査線密度８×８ドット／　ｍｍの条件で、
パルス幅を変調し、ドットあたりの印加工ネルギーを０
．２４ｍＪ，　０．　３９ｍＪと変化させ、６４ライン
の印字を行った。その際の発色濃度をマクベス濃度計Ｒ
Ｄ−９１４で測定し、感熱紙の記録感度を代表する値と
した。その結果を第１表に示す。

実施例２実施例１と同じ摸作を行なった。但し、顕色剤分散液を
調製するにあたり、常法により横型サンドミル（ダイノ
ミルＫＤ−ＰＩＬＯＴ型）を用いた。

テスト結果を第１表に示す。

実施例３実施例１と同じ操作を行なった。但し、染料前駆体分散
液、および顕色剤分散液を調製するにあたり、分散メデ
ィアとして直径０．　６　ｍｍのガラスビーズに代え、
直径０．５ｍｍのジルコニアビーズヲ用いた。

テスト結果を第１表に示す。

実施例４実施例１と同じ操作を行なった。但し、染料前駆体分散
液、および顕色剤分散液を調製するにあたり、横型サン
ドミルに代え、たて型サンドミル（コトブキマター社製
マターミル）を用いた。

テスト結果を第１表に示す。

比較例１実施例１と同じ摸作を行なった。但し、染料前駆体分散
液、および顕色剤分散液を調製するにあたり、分散メデ
ィアとして直径０．　６　＋ｎｍのガラスビーズに代え
、直径１．　２　ｍｍのガラスビーズを用いた。

テスト結果を第１表に示す。

比較例２実施例２と同じ操作を行なった。但し、染料前駆体分散
液を調製するにあたり、分散メディアとして直径０．　
６　ｍｍのガラスビーズに代え、直径１．２ｍｍのガラ
スビーズを用いた。

テスト結果を第１表に示す。

比較例３実施例３と同じ操作を行なった。但し、染料前駆体分散
液、および顕色剤分散液を調製するにあたり、分散メデ
ィアとして直径０．　６　ｍｍのジルコニアに代え、直
径１．２証のジルコニアを用いた。

テスト結果を第１表に示す。

比較例４実施例４と同じ摸作を行なった。但し、染料前駆体分敗
液、および顕色剤分散液を調製するにあたり、分散メデ
ィアとして直径０．６胚のガラスビーズに代え、直径１
．２■のガラスビーズを用いた。

テスト結果を第１表に示す。

〔発明の効果〕

本発明方法により、染料前駆体分散液および顕色剤分散
液の調製に当り、発色成分粒の粒子径を０．７声以下に
することが可能となり、それによって、記録感度にすぐ
れた高品質の感熱記録材料を製造することが可能となっ
た。

Claims

【特許請求の範囲】

１、実質的に無色の電子供与性染料前駆体を含む染料前
駆体分散液と、前記染料前駆体と加熱下に接触反応して
これを発色させる電子受容性顕色性化合物を含む顕色剤
分散液とを含む感熱記録層用塗布液を、シート状支持体
の一表面に塗布し、固化して感熱記録層を形成する方法
であって、前記染料前駆体分散液および顕色剤分散液の
少なくとも一方を、直径０．９ｍｍ以下の分散メディア
を用いる分散操作により調製することを特徴とする感熱
記録材料の製造方法。