JPH0321523Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は局所クリーンルーム等に使用される間
仕切構造に係るものである。

（従来の技術） 半導体製造工場等において、半導体性能の向上
に伴なう新機種の製造装置の導入や、室内のレイ
アウトの変更によつてクリーンルームを改善する
ことがある。

この際、従来は相隣る柱の両側面間に壁パネル
を建込んで間仕切を構成することが多かつた。

（考案が解決しようとする問題点） この場合、壁パネルの位置決めセツトの手間を
要し、気密の保持に多大の手間と時間とを要し
た。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために提
案されたもので、下端部に調節用螺桿が垂直に螺
挿された壁パネルの上端縁を、天井下面に固着さ
れ、且つ気密用パツキンの填装された門形断面の
上部取付ガイド金物に嵌着し、前記調節用螺桿を
床面に固着されたＬ形断面の下部取付ガイド金物
の水平片上に支承するとともに、Ｌ形断面の下部
取付金具の水平部片と前記下部取付ガイド金物の
水平部片とを重合して床面に固着し、前記下部取
付金具の垂直部片の内側面に層着された気密用パ
ツキンを前記壁パネルの下端部外側面に圧着して
なることを特徴とする間仕切構造に係るものであ
る。

（作用） 本考案は前記したように構成されているので、
天井下面に固着された門型断面の上部取付ガイド
金物に壁パネルの上端部をけんどん式に嵌入し、
床面に固着されたＬ形断面の下部取付ガイド金物
の水平片に支承されて前記壁パネルの下面に螺挿
された調節用螺桿に螺装されたナツトを螺回調節
して、壁パネルの上端部を前記上部取付ガイド金
物の奥部にまで上昇せしめ、同ガイド金物に填装
された気密用パツキンに圧着する。

更に前記壁パネルの下端部外側面にＬ形断面の
下部取付金具を当接し、同取付金具の水平部片と
前記下部取付ガイド金物の水平部片とを重合して
床面に固着することにより、壁パネルの下端部を
前記下部取付ガイド金物及び下部取付金具の各垂
直部片で挾着し、下部取付金具の垂直部片の内側
面に層着された気密用パツキンを壁パネル下端の
外側面に圧着し、間仕切壁を組立てるものであ
る。

（考案の効果） このように本考案によれば間仕切壁のセツトが
簡単に行なわれ、その上端部及び下端部外側面
が、夫々天井下面に固着された門形断面の上部取
付ガイド金物に填装された気密用パツキン並に下
部取付金具の垂直部片に層着された気密用パツキ
ンに圧着されることによつて前記壁パネルは気密
に取付けられるものであり、また同壁パネルは前
記上部取付ガイド金物並に下部取付ガイド金物に
よつて、簡単且つ正確に所定位置にセツトされる
ものである。

（実施例） 以下本考案を図面の実施例について説明する。

Ａは不燃紙、難燃紙よりなる芯紙を有するコル
ゲーテツドコア１の内外面に、アルミシート上に
防塵ビニルクロス貼り表面材２を層着したパネル
本体にアルミニウム押出型材よりなる枠材３を嵌
着してなる壁パネルで、その下部枠材３に調節用
螺桿４が垂直に螺挿されている。

Ｂは天井で、その下面に上端に気密用パツキン
５が填装された門形断面の上部取付ガイド金物６
が所定位置に固着されている。

Ｃは床部で、Ｌ形断面の下部取付ガイド金物７
が所定位置に配設され、その水平部片７ａが床部
Ｃに固着されている。

而して前記壁パネルＡの上端部をけんどん式に
嵌入し、壁パネルＡの下端部に螺挿された前記調
節用螺桿４を下部取付ガイド金物７の水平部片７
ａ上に支持する。

この状態で前記螺桿４に螺装されたナツト８を
螺回、調整して壁パネルＡのレベルを調整し、上
部枠材３を上部取付ガイド金物７内に上昇せしめ
て気密パツキン５に圧着せしめる。

次にＬ形断面の下部取付金物９の水平部片９ａ
を下部取付ガイド金物７の水平部片７ａ上に重合
して床部Ｃに固着し、前記両金物７，９の垂直部
片７ｂ，９ｂで壁パネルＡの下部枠材３を挾着
し、下部取付金物９の垂直部片９ｂの内側面に層
着された気密用パツキン１０を前記下部枠材３に
圧着する。

このように図示の実施例は天井Ｂ下面及び床部
Ｃに取付けられた上部取付ガイド金物６及び下部
取付ガイド金物７を案内として、壁パネルＡが簡
単に、しかも正確に所定位置にセツトされ、前記
上部取付ガイド金物６内、並に下部取付金物９の
垂直部片９ｂに装着された気密用パツキン５，１
０によつて壁パネルＡの上下端部が圧着されるこ
とによつて、壁パネルＡによつて構成された間仕
切部の気密性が保持される。

なお第２図は前記壁パネルＡの接合部を示し、
相隣る壁パネルＡの対向面に互いに係合する凸部
１０ａ，１１ａ及び凹部１０ｂ，１１ｂを有し、
凹部１０ｂ，１１ｂには気密用パツキン１２，１
３が填装されたジヨイント金物１０，１１を装着
し、同各ジヨイント金物１０，１１によつて相隣
る壁パネルＡを気密に接合する。

また隅角部においては一方の壁パネルＡの端部
に気密用パツキン１４の填装されたコーナジヨイ
ント金物１５が装着され、同金物１５の気密パツ
キン１４が他方の壁パネルＡに側部枠材３に圧着
され、前記両壁パネルＡがコーナー部で気密に接
合されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る間仕切構造の一実施例を
示す縦断面図、第２図はその横断平面図である。 Ａ……壁パネル、Ｂ……天井、Ｃ……床部、４
……調節用螺桿、５……気密パツキン、６……上
部取付ガイド金物、７……下部取付ガイド金物、
７ａ……水平部片、９……下部取付金物、９ａ…
…水平部片、９ｂ……垂直部片、１０……気密パ
ツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端部に調節用螺桿が垂直に螺挿された壁パネ
   ルの上端縁を、天井下面に固着され、且つ気密用
   パツキンの填装された門形断面の上部取付ガイド
   金物に嵌着し、前記調節用螺桿を床面に固着され
   たＬ形断面の下部取付ガイド金物の水平片上に支
   承するとともに、Ｌ形断面の下部取付金具の水平
   部片と前記下部取付ガイド金物の水平部片とを重
   合して床面に固着し、前記下部取付金具の垂直部
   片の内側面に層着された気密用パツキンを前記壁
   パネルの下端部外側面に圧着してなることを特徴
   とする間仕切構造。