JPH0321324B2 - - Google Patents

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JPH0321324B2
JPH0321324B2 JP56121693A JP12169381A JPH0321324B2 JP H0321324 B2 JPH0321324 B2 JP H0321324B2 JP 56121693 A JP56121693 A JP 56121693A JP 12169381 A JP12169381 A JP 12169381A JP H0321324 B2 JPH0321324 B2 JP H0321324B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
cement
mortar
weight
cellulose ether
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP56121693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5822121A (ja
Inventor
Keiji Koike
Shinichiro Nakamura
Kazuyoshi Hayakawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP12169381A priority Critical patent/JPS5822121A/ja
Publication of JPS5822121A publication Critical patent/JPS5822121A/ja
Publication of JPH0321324B2 publication Critical patent/JPH0321324B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は厚型スレートの新規な製造方法に関す
るものであり、特には従来法のようにアルカリ排
水をともなうことなく、能率的な生産工程が採ら
れ、品質的にもすぐれた厚型スレートが得られる
製造方法を提供するものである。 セメント/細骨材/水からなるモルタルは、典
型的なダイラタンシ―流動を示すものであり、圧
縮成型にかけると水の分離を起し延展性を失なう
ので、いろいろな形状に圧縮成形することはきわ
めて困難である。このため、セメントと細骨材を
主材として作られる厚型スレート製品について
は、主につぎの2つの製造方法が採用されてい
る。 その1つの方法は、湿式法とも称する方法で、
比較的水/セメント比の大きいセメントモルタル
を型詰めした後、水圧機または油圧機を用いて50
Kg/cm2以上の圧力を加えて脱水成型する方法であ
るが、この方法による場合、成型時に余剰水が圧
搾により系外に排出されるので、大量のアルカリ
水の処理が必要であるほか、生産性が低いという
欠点がある。また製品は表面平滑性に比較的すぐ
れているが、反面強度が低く吸水度が大きいとい
う欠点もある。 他の方法は、半乾式法とも言うべき方法で、
水/セメント比の比較的小さいバサ状態のモルタ
ルを、成型々枠に振動を与えながら充てん後、圧
縮成型する方法であるが、この方法による場合、
前記方法のような排水をともなうことはないが、
モルタルの流動性が悪く、したがつて型枠への均
一な充てんが行われ難く、生産性が劣るという欠
点がある。また得られる製品(厚型スレート)は
ジヤンカが発生し易く表面が著しく粗雑となるほ
か、強度が低く吸水度が大きいという欠点もあ
る。 本発明はこのような従来法の不利欠点を解決し
た厚型スレートの製造方法を提供しようとするも
ので、これはセメントと細骨材とを主材とし、こ
れに可塑剤として水溶性の非イオン性セルロース
エーテルをセメントに対し0.4〜5重量%配合し
たモルタルを押出機またはロールで板状に成形
し、ついでこれを型枠中で板状、波板状、または
瓦状に圧縮成型し養生することを特徴とするもの
である。 本発明によれば、上記可塑性の添加によるモル
タルの可塑化(塑性流体化、延展性)によつて、
前記したセメントモルタルの圧縮成形時における
障害を克服する、曲げ加工の容易な延展性のある
モルタル成形体が大量生産手段である押出成形ま
たはロール成形によつて容易に、しかも、一定し
た品質のもとで得ることできる。更に、成形時の
水/セメント比が従来の湿式法では50%前後であ
つたものを、25〜30%と大巾に小さくすることが
できるため、成形時のアルカリ性排水が無くなつ
てそれに伴なう処理が不要となるほか、得られる
成型体が厚型スレート製品として好適な緻密な構
造のものとなるので、強度が高く、吸水度の低い
すぐれた品質のものとなる等、従来法では予測す
ることのできない利点が与えられる。 上記可塑化のために使用される可塑剤は水溶性
の非イオン性セルロースエーテルであつて、これ
にはメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ヒドロキシブチルメチルセルロースなど
が例示される。なお、エチルセルロースもそのエ
トキシ基置換度を特に限定することによつて水溶
性のものとすることができ、これも同様に使用す
ることができる。 上記に例示した非イオン性セルロースエーテル
は、2%の水溶液の20℃における粘度が1000セン
チポイズ以上であるものが好ましく、これが1000
センチポイズ以下の低粘度品のものであると良好
な延展性を得るのに多量の添加を必要とし強度に
対する悪影響と耐水性を損ねる傾向があらわれる この非イオン性セルロースエーテルのセメント
に対する添加割合は、前述したように0.4〜5重
量%であつて、更には0.5〜3重量%の範囲とす
ることがよく、この添加量が少なすぎると延展性
が不足するため、曲げ加工が困難となるし、また
多すぎると強度面、耐水性に悪影響が生じるほ
か、成型時に粘着力が発現して型離れを著しく阻
害し生産性が低下する。 なお、非イオン性セルロースエーテル等が添加
されていない従来法のモルタルを本発明と同一レ
ベルの水/セメント比として圧縮成型しても延展
性は極めて不良で希望する形状の成型体が得られ
ないと同様、ヒビ割れ等の発生が著しい。 セメントとしては普通ポルトランドセメントの
ほか各種のセメントが使用され、また細骨材とし
ては川砂等の砂をはじめとして各種鉱石の粉砕物
が使用されるが、本発明においては耐衝撃性改善
のため無機または有機の繊維状物、あるいは合成
樹脂等を添加することは任意であるし、また着色
剤等も必要に応じ加えられる。 本発明の方法は、まずセメントと細骨材を主材
とし、これに前述の非イオン性セルロースエーテ
ルを添加して可塑化されたモルタルを押出機また
はロールで板状に成形する。つぎにこの板状体を
直ちに型枠にて瓦状に圧縮成形(曲げ加工)する
が、それに先立つてこの板状体を適当な大きさに
あらかじめ切断することは任意である。養生は従
来のセメントモルタル成形品におけると同様にし
て行えばよく、特に制限はない。 つぎに具体的実施例をあげる。 実施例 1 普通ポルトランドセメント34重量部および川砂
(F.M.2.7)66重量部に、可塑剤としてのヒドロキ
シプロピルメチルセルロース(HPMC、2%の
水溶液の20℃における粘度15000センチポイズ、
メトキシ基量21重量%、ヒドロキシプロポキシ基
量6重量%)をセメントに対して0.3〜5重量%
の範囲で添加し、ブレンダー中で混合したあと、
水を10重量部加えて混練した。 この混練物をロールで厚さ20mmの板状体に成型
し、これを50×50mmに切断した。ついでこの切断
した板状体を油圧式圧縮機を用いて厚さ15mmの波
状に成型し、その際の延展性(曲げ加工性)を試
験した。 同時に従来法(湿式法)で圧縮成型して得た成
型体を同様の大きさに切断し延展性を比較した。
結果は第1表に示すとおりであつた。
【表】 実施例 2 実施例1の実験No.2〜5およびNo.7(従来法)
と同様にして作製した試験体(50×100×15mm)
を20℃、湿度80%で15時間(300度時)養生した
後10日間湿潤状態に保ち、さらに10日間20℃、60
%RHで養生した後、曲げ強度および吸水試験を
JISA5402に準拠して実施した。 結果は第2表に示すとおりであつた。
【表】 実施例 3 実施例1の実験No.2〜6におけると同じ配合の
混練物を、ロール成形する代りに真空押出成形機
を用いてタテ20mm、巾40mmの形状に30Kg/時間の
速度で押出成形した。いずれも良好に押出成形さ
れた。これらの押出品を長さ40mmに切断し、実施
例1と同様にして波状に圧縮成形したところ、い
ずれも延展性が良好であつた。 実施例 4 第3表に示す割合の普通ポルトランドセメン
ト、山砂(1.5mm篩下品、粗粒率2.14)、および
90SH30000(信越化学工業社製、商品名、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、2%水溶液の20
℃における粘度30000cps)を、ニーダー中で2分
間ドライブレンドしたのち、注水し、さらに8分
間混練した。 この混練物を2×4cmのダイズを備えた真空土
練成型機(石川鋳鉄工所製Y―22型)を用いて押
出し成型した後、瓦状の型を用いて、圧縮試験機
によりプレス圧70Kg/cm2加圧成型した試料(実験
No.8〜11)と、混練物を上記と同じ条件で加圧成
型した試料(実験No.12〜13)を作成した。 各試料の混練時の脱水量、加圧成型後の試料の
延展性、並びに曲げおよび圧縮強度の測定を行な
つた。結果は第3表に示す通りであつた。なお、
各試験は次の方法で行なつた。 (1) 脱水量: 断面4×4cmの金型を用い、混練物200gを
プレス圧70Kg/cm2になるまでプレスしたときの
混練物からの脱水量を、プレス後の重量との差
から算出した。 (2) 延展性: 押出し成形または加圧成型した厚さ2×4×
4cmの供試料を厚さ1.5mmの波形(瓦状)の型
を用いて圧縮成型し、その表面を観察した。 (3) 強度試験: 加圧成型後の試料を20℃、関係湿度60〜70%
の大気中で7日間養生した後、曲げおよび圧縮
強度の測定に供した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セメントと細骨材とを主材とし、これに可塑
    剤として水溶性の非イオン性セルロースエーテル
    をセメントに対し0.4〜5重量%配合したモルタ
    ルを、押出機またはロールで板状に成形し、つい
    でこれを型枠中で板状、波板状、または瓦状に圧
    縮成型し、養生することを特徴とする厚型スレー
    トの製造方法。 2 前記水溶性の非イオン性セルロースエーテル
    が、2%水溶液の20℃における粘度が1000cps以
    上のものである特許請求の範囲第1項に記載の厚
    型スレートの製造方法。 3 前記モルタルが、セメントに対し25〜30%の
    水を含有するものである特許請求の範囲第1項に
    記載の厚型スレートの製造方法。 4 前記モルタルが、水溶性の非イオン性セルロ
    ースエーテルをセメントに対し0.5〜3重量%配
    合したものである特許請求の範囲第1項に記載の
    厚型スレートの製造方法。
JP12169381A 1981-08-03 1981-08-03 厚型スレ−トの製造方法 Granted JPS5822121A (ja)

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JP12169381A JPS5822121A (ja) 1981-08-03 1981-08-03 厚型スレ−トの製造方法

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JP12169381A JPS5822121A (ja) 1981-08-03 1981-08-03 厚型スレ−トの製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS5822121A JPS5822121A (ja) 1983-02-09
JPH0321324B2 true JPH0321324B2 (ja) 1991-03-22

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JP12169381A Granted JPS5822121A (ja) 1981-08-03 1981-08-03 厚型スレ−トの製造方法

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS534417A (en) * 1976-07-02 1978-01-17 Sony Corp Solid state pick up unit
JPS55146705A (en) * 1979-05-04 1980-11-15 Miyazaki Risougawara Kogyosho Throating device* to which chamfering plate is mounted* in circulation molding machine for cement tile

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS534417A (en) * 1976-07-02 1978-01-17 Sony Corp Solid state pick up unit
JPS55146705A (en) * 1979-05-04 1980-11-15 Miyazaki Risougawara Kogyosho Throating device* to which chamfering plate is mounted* in circulation molding machine for cement tile

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Publication number Publication date
JPS5822121A (ja) 1983-02-09

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