JPH09235152A - 保水性を持つ押出成形ブロックの製造方法 - Google Patents

保水性を持つ押出成形ブロックの製造方法

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JPH09235152A
JPH09235152A JP4473796A JP4473796A JPH09235152A JP H09235152 A JPH09235152 A JP H09235152A JP 4473796 A JP4473796 A JP 4473796A JP 4473796 A JP4473796 A JP 4473796A JP H09235152 A JPH09235152 A JP H09235152A
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JP
Japan
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water retention
clay
extrusion
particle size
fine aggregate
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Withdrawn
Application number
JP4473796A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kamiya
清志 神谷
Seiichi Egami
誠一 江上
Yutaka Yamada
裕 山田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】押出成形法により押出し成形性がよく高い生産
性を確保しつつ、低コストで製造でき、かつ良好な保水
性を有する製品を得ること 【解決手段】本発明の保水性を持つ押出成形ブロックを
製造する方法は、セメント及び自硬性を持たない材料を
原料として保水性を持つ押出成形ブロックを製造する方
法において、前記自硬性を持たない材料として、粒度構
成が0.15mm〜1.2mmの粒子の重量比が90%
以上である細骨材と、粒度構成が5μm以下の粒子の重
量比が80%以上である粘土を使用し、かつこの2つの
材料の配合比率の和を全体の80%以上とすることを特
徴とするものである。細骨材は山砂、川砂、砕砂、鋳物
砂等が使用できる。また粘土はカオリン、パイロフィラ
イト、モンモリロナイトなどの鉱物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木用、農業用資
材として使用される保水性を持つ押出成形ブロックの製
造方法に関するものであり、更に詳しくは土木用、農業
用ブロックとして使用する場合であって、該ブロックを
押出成形法により効率よくかつ低コストで製造し得ると
共に保水性に優れたブロックが得られる保水性を持つ押
出成形ブロックの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セメントを原料とした押出成形法は、一
般に建築用の平板や中空板の成形に用いられる方法とし
て従来より知られている押出成形法であるが、元来、該
方法により得られる製品は、建築用の平板や中空板であ
るので、これらの製品は、曲げ強度150kgf/cm
2 以上、圧縮強度500kgf/cm 2 以上の強さが要
求される。このため、主要材料の組成は、セメントなど
の結合材が50〜70重量%、補強繊維が5〜20重量
%、細骨材は10〜20重量%、メチルセルロースなど
の増粘剤が1〜2重量%から構成されている。一方、コ
ンクリート材料を型枠に流し込むブロックの製造方法は
従来より広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き配合組成で押出成形した製品は、十分な強度得るた
めにセメント量が多くまた高価な補強繊維を入れる等に
より原料コストが高く、しかも保水性を有していないの
で、このような製品を土木用、農業用資材として使用す
るには、不向きであった。また、配合組成において自硬
性を持たない材料である細骨材の比率を増やした場合に
は、十分な押出成形性が得られず押出成形不良を生じる
不具合が生じるなど問題があった。またコンクリート材
料を型枠に流し込むブロックの製造方法では生産性が悪
く、特に断面に中空部を持つような形状の製品が製造し
難く、しかも同様にコンクリート材料のため保水性が得
られないなどの欠点がある。
【0004】そこで本発明者等は、前記問題点乃至欠点
について種々検討し、押出成形法により押出成形性がよ
く高い生産性を確保しつつ、低コストで製造でき、かつ
保水性を有する製品を製造するには、どのような手段を
講じるかを鋭意研究し、その結果、自硬性を持たない材
料として粘土のもつ吸水性、可塑性等の性質と安価に入
手できる細骨材を組み合わせることに着目しかつ自硬性
を持たない材料の比率を大幅に高めた配合組成とするこ
とを見出し、ここに本発明を完成した。そこで、本発明
が解決しようとする課題は、押出成形法により押出し成
形性がよく高い生産性を確保しつつ、低コストで製造で
き、かつ良好な保水性を有する製品が得られる保水性を
持つ押出成形ブロックの製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
セメント及び自硬性を持たない材料を原料として保水性
を持つ押出成形ブロックを製造する方法において、前記
自硬性を持たない材料として、粒度構成が0.15mm
〜1.2mmの粒子の重量比が90%以上である細骨材
と、粒度構成が5μm以下の粒子の重量比が80%以上
である粘土を使用し、かつこの2つの材料の配合比率の
和を全体の80%以上とすることを特徴とする保水性を
持つ押出成形ブロックの製造方法により達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳しく説明す
ると、本発明のセメント及び自硬性を持たない材料を原
料とした保水性を持つ押出成形ブロックの製造方法にお
いて、前記自硬性を持たない材料として、粒度構成が
0.15mm〜1.2mmの粒子の重量比が90%以上
である細骨材と、粒度構成が5μm以下の粒子の重量比
が80%以上である粘土を使用し、かつこの2つの材料
の配合比率の和を全体の80%以上とすることを特徴と
するもので、これにより低コストの原料で良好な押出成
形性が得られるばかりでなく保水性が得られ、かつ高い
生産性が確保されるという優れた効果を奏するものであ
る。
【0007】本発明の原料としては、セメントが用いら
れるが、このセメントとしてはポルトランドセメント、
高炉セメント、シリカセメント等が使用できる。配合量
は全体の5〜15重量%とすることが望ましい。セメン
トの量が5重量%より少ないと混合物材料が十分に固結
するにはいたらず製品となり得ず、15重量%より多い
と原料コストが高価になるばかりでなく、不必要に強度
過剰となるだけで土木乃至農業用等の用途に経済的に適
しない。本発明に用いられる自硬性を持たない材料であ
る細骨材には山砂、川砂、砕砂、鋳物砂等が使用できる
が、これの粒度構成はある程度細かいものが望ましく、
0.15mm〜1.2mmの粒子の重量比が90%以上
であるものを使用する。この重量比がこれより小さいも
の、すなわち粗となると押出成形性に悪影響を及ぼす。
【0008】本発明に用いられる粘土はカオリン、パイ
ロフィライト、モンモリロナイトなどの鉱物を含有し、
粒度構成が5μm以下の重量比が90%以上のものを使
用する。粘土を使用する目的は、押出時の素地の可塑性
と製品の保水性を付与させるために添加するのである
が、粒度がこれより粗いものではその効果を十分に発揮
しない。本発明では、細骨材と粘土を主要組成成分と
し、この2材料の重量比の和を80重量%以上にする
が、好ましくは85〜95重量%にする。また、細骨
材:粘土の比は5:5〜0:10の範囲にすることが望
ましい。細骨材は実質的に含まないものでもよいが、こ
れ以上粘土の比率を下げた場合、押出素地の可塑性が乏
しくなり押出成形不良を起こすと共に、製品の保水性が
得られない等の問題が生じる。
【0009】押出助材としては、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
などセルロース誘導体の水溶性高分子系の増粘剤が使用
できる。該押出助材の添加量はセメント、細骨材、粘土
の量の和に対し、外割で0.5〜3重量%である。0.
5%未満では押出成形に必要な押出素地の流動性を維持
できず、3%を越えると流動性が過剰となり製品の表面
形状、寸法精度が低下する。
【0010】(作用)本発明によれば、粘土を加えるこ
とにより保水性を有し、押出成形性が良く任意の断面形
状を有する農業用・土木用資材として好適な押出成形ブ
ロックを、効率よくかつ安価に製造することが可能とな
る。
【0011】
【実施例】実施例1〜4及び比較例で使用した原料、押
出成形機、試験体作製方法、及び物性測定方法は下記の
通りである。
【0012】 (1)原料 セメント:普通ポルトランドセメント(三菱マテリアル(株)製) 補強繊維:ワラストナイト 見かけかさ比重0.4〜0.5(商品名;N YAD−G、長瀬産業製) パルプ繊維 繊維長1mm(商品名;PK#1パルプ、橘商店製) 細骨材 :茨城県鹿島産川砂、粗粒率1.2 粘土 :中国産カオリン、粒度分布5μmアンダーが95重量%以上 増粘剤 :メチルセルロース(商品名;メトロース90SH−15000 信越化学(株)製) (2)押出成形機:石川時鉄工所製 Y−40E型
【0013】(3)試験体作製方法 所定配合組成に計量した原料を、ミキサー(ミックスマ
ラー、新東工業(株)製)にて5分間乾式混合した後、
所定量の水を投入し、更に5分間湿式で混合した。投入
する水量は、練り上がりの原料素地の硬さが粘土硬度計
(日本碍子(株)製)で13〜15になるように設定し
た。練りあがった原料素地を押出成形機に投入し、断面
形状が幅10cm×厚み1cmと幅4cm×厚み4cm
の2種類の口金を使用し押出成形を実施した。得られた
成形体は長さ20cmに切断し、20℃の室温に48時
間放置した後、60℃の通風式乾燥器で24時間乾燥さ
せたものを試験体とした。
【0014】(4)物性測定方法 (a)曲げ試験方法 幅10cm×厚み1cm×長さ20cmの試験体を用
い、島津製作所(株)製万能試験機(オートグラフ、A
GD−1000)にて、スパン15cmの中央集中載荷
にて測定した。 (b)圧縮試験方法 同上の試験機にて、幅4cm×厚み4cmの断面の試験
体を8cmの長さに切断し、押出成形方向を加圧軸にて
載荷して測定した。 (c)かさ比重、吸収率 試験体を常温水中に浸せきし次式により算出した かさ比重 =乾燥重量/(飽水重量−水中重量) 吸水率(%)=(飽水重量−乾燥重量)×100/乾燥
重量 (d)保水性 試験体を飽水状態にしたあと、20℃、RH60%の室
内に72時間放置したときの重量減少率を測定し保水性
を評価した。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかなように、実施例1乃至2
の細骨材と粘土を含むものでは、かさ比重が高くまた保
水性が良好である。また実施例3乃至5の粘土のみの場
合には、いっそう保水性が良いものが得られる。これに
対して比較例のものは、保水性がないばかりかセメント
と細骨材のみのものは、押出成形が不良である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、自硬性を持たない材料
として、粒度構成が0.15mm〜1.2mmの粒子の
重量比が90%以上である細骨材と、粒度構成が5μm
以下の粒子の重量比が80%以上である粘土を使用し、
かつこの2つの材料の配合比率の和を全体の80%以上
とすることにより、押出成形法における押出成形性がよ
く高い生産性を確保しつつ、低コストで製造でき、かつ
良好な保水性を有する土木乃至農業用に用いられる製品
が得られるという優れた効果を奏するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント及び自硬性を持たない材料を原料
    として保水性を持つ押出成形ブロックを製造する方法に
    おいて、前記自硬性を持たない材料として、粒度構成が
    0.15mm〜1.2mmの粒子の重量比が90%以上
    である細骨材と、粒度構成が5μm以下の粒子の重量比
    が80%以上である粘土を使用し、かつこの2つの材料
    の配合比率の和を全体の80%以上とすることを特徴と
    する保水性を持つ押出成形ブロックの製造方法。
JP4473796A 1996-03-01 1996-03-01 保水性を持つ押出成形ブロックの製造方法 Withdrawn JPH09235152A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109796150A (zh) * 2019-03-27 2019-05-24 常熟京常智能科技有限公司 用于智能交通设备安装墙体温度收缩膨胀剂及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109796150A (zh) * 2019-03-27 2019-05-24 常熟京常智能科技有限公司 用于智能交通设备安装墙体温度收缩膨胀剂及其制备方法
CN109796150B (zh) * 2019-03-27 2021-06-08 常熟京常智能科技有限公司 用于智能交通设备安装墙体温度收缩膨胀剂及其制备方法

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