JPH03206999A - 軟x線多層膜反射鏡 - Google Patents

軟x線多層膜反射鏡

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JPH03206999A
JPH03206999A JP273290A JP273290A JPH03206999A JP H03206999 A JPH03206999 A JP H03206999A JP 273290 A JP273290 A JP 273290A JP 273290 A JP273290 A JP 273290A JP H03206999 A JPH03206999 A JP H03206999A
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JP
Japan
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soft
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ray
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Pending
Application number
JP273290A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
Kazuyuki Eto
江藤 和幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生体弔X線顕微鏡などに用いられるX線反射
鏡に関し、特に生体の蛋白質の観察に有用な23人〜4
4人の波長領域の軟X線に対し高い反射率を示す多層膜
反射鏡に関する。
(従来の技術) 第4図は、30人前後の波長のX線に対する吸収率と波
長との関係を各種の物質について示す図である。本図か
ら明らかなように、23人〜44人の波長領域ではプロ
テインやポリイミドなどの蛋白質と水とでは吸収率が1
桁程度異なる。この吸収率差は、水分子を構成する酸素
の光学吸収端(23.7人)の近傍の長波長側で酸素に
よるX線の吸収が少なくなることによって生ずる。
生体用X線顕微鏡では、水と蛋白質とのX線に対する吸
収率の差を利用して像の濃淡を出すために、両者に対す
る吸収率の差が10倍程度にもなる23人〜44人の波
長領域の軟X線が用いられる。ところが、この波長領域
においては全ての物質の屈折率がlに近いから単一の物
質だけでは反射率の高い反射鏡を構成できない。そこで
、ごく僅かに屈折率が異なる物質を層状に交互に多数重
ねて多層膜構造を形成し、この多層膜構造における各層
の厚さを適切に設定することにより、各層の境界で起こ
るほんの僅かな反射波の位相を互いに一致させ、比較的
高い反射率の反射1Aを得ている。
その多層膜構造における反射率は多N膜を構成する高屈
折率物質と低屈折率物質とをどのように組合わせるかに
依存するので、比較的高い反射率か得られる物質の組合
わせが種々提案されている。
それらのうちの一つには高屈折率!!II質としてBe
、低屈折率!!!ll!!としてNiをそれぞれ用いる
Be/Niの組合わせかあり、B e / N i多層
膜反射鏡は広く利用されている。第3図はそのB e 
/ N i多層膜反射鏡を示す断面図であり、1は基板
、2はNi層、4はBe層である。たたし、本図ではN
i層2とBe層4とは厚み方向の寸法を横方向の寸法よ
り拡大して描いてある。この多層膜反射鏡では、Ni層
2とBe層4とを交互に積層して基板l上に多層膜構造
が形或されている。
その他の例として、高屈折率物質をS i O 2とし
、低屈折率物質をNiとするS iO 2 / N i
多層膜反射!!(特願昭63−125024号)がある
。さらに別の例として、高屈折率物質としてLi,Li
H.またはL i 20を用い、低屈折率物責としてN
tを用いるLi系/ N i多1膜反射鏡(特願昭63
−192158号)かある。
(発明か解決しようとする課題) 従来から知られている前述の各多Ill!反射鏡にはそ
れぞれ次のような解決すべき課題がある。
B e / N i多層膜反射鏡では、Beに毒性があ
り、Beの薄膜を形成する際に発生する蒸気や塵埃等の
排出物を処理し環境の汚染を防ぐための装置に多大の費
用がかかる。また、S i O 2 / N i多層膜
反射鏡は反射率においてB e / N i多層膜反射
鏡に劣る。さらに、Li系/Ni多層膜反射鏡では、L
i系の物質が活性に富み空気中で不安定であって、経時
変化を受け易く、耐久性において他の材料のものに劣る
。このように、従来の各多N膜反射鏡にはそれぞれ解決
すべき課題かあった。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を解決するために本発明か提供する手段は、
X線に対し互いに異なる屈折率を示す物?か交互にM層
されてなる多層W:!構造を有し この多層1膜構造に
おける高屈折率層と低屈折率層との厚さはこれら各層の
境界で反射される前記X線が互いに強め合う値に設定し
てある軟xi多層膜反射鏡で烏って、前記高屈折率層が
B2O3でなることを特徴とする。
(作用) 本発明では、多層M構遣における高屈折率物質としてB
.0,(二酸化硼素)を用いる。
B20,は23.3人〜44人の波長領域で吸収が少な
く、低屈折率物質のNiとB x O 3とを交互に積
層した820B/Nil層膜構造ではBe/NiやSi
O■/Niの多層膜構造より反射率が高い.また、B2
0,には毒性がない。さらに、B203は、不活性であ
り、空気中でも安定であるから、B 2 0 s層を含
んでなる多N膜構造も耐久性に優れている。
(実施例) 次に実施例を挙げ本発明をさらに詳しく説明する, ?1図は本発明の一実施例を示すIuIi而図、第2図
はこの実施例および従来の軟X線多層膜反射鏡の反射率
と波長との関係を示す図である。ただし、第1図におい
ては、符号2および3で示す薄膜層は層の厚み方向の寸
法を横方向の寸法より拡大して示してある。
第1図において、1は基板、2はNi層、3はB20,
層である,Ni層2とBtO313とは基板1上にそれ
ぞれ99層ずつスパッタリングにより積層され、多#J
A*造をなしている。Ni層2は低屈折率層であり、8
203層3は高屈折率層である。これら両層の僅かな屈
折率差により、両層の各境界で軟X線が僅かに反射され
る。Ni層2と8 2 0 s層3との厚さは、各境界
で反射された軟X線の位相が揃い、それら反射波が互い
に強め合う値に設定してある。
第2図の特性図は、X線が反射面に対し20’の角度で
入射される場合について、数値計算により得られた波長
と反射率との関係を示す。従来のB e / N iお
よびSiO■/ N iの多層膜反射鏡においても積層
数は本実施例と同じく9つとして計算した。本図から明
らかなように、本実施−1の820i/Ni多層膜反射
鏡は、23.3人以上の長波長領域で従来のいずれの多
層膜反射鏡よりも高い反射率を示す。また、実施例で高
屈折率層として用いるB20,には毒性がないから、こ
の実施例の製遺においては格別な環境汚染防止装置を必
要としない。したがって、この実施例は従来のB e 
/ N i多層膜反射鏡より安価に製造できる。
さらに、B20,は不活性であり、活性なLi系物質に
比べて極めて安定な物質である。そこで、本実施例は、
反射率か高いだけでなく、安価に製造でき、耐久性にも
優れている。
(発明の効果) 以上に実施例を挙げて詳しく説明したように、本発明に
よれば、従来のB e / N iやSiO2/Niの
多層膜反射鏡より反射率が高く、しかもB e / N
 i多層膜反射鏡より安価に製造でき、さらに従来のL
 i系/ N i多層膜反射鏡より耐久性に優れた軟X
線多層膜反射鏡が得られる。
【図面の簡単な説明】
第l図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図の実施例および従来の多層膜反射鏡における反射率と
波長との関係を示す特性図、第3図は従来のB e /
 N i多層膜反射鏡を示す断面図、第4図は波長30
人前後のX線に対する吸収率と波長との関係を各種の物
質について示す図である。 ■・・・基板、2・・・Ni層、3・・・B20,層、
4・・・Be層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  X線に対し互いに異なる屈折率を示す物質が交互に積
    層されてなる多層膜構造を有し、この多層膜構造におけ
    る高屈折率層と低屈折率層との厚さはこれら各層の境界
    で反射される前記X線が互いに強め合う値に設定してあ
    る軟X線多層膜反射鏡において、前記高屈折率層がB_
    2O_3でなることを特徴とする軟X線多層膜反射鏡。
JP273290A 1990-01-10 1990-01-10 軟x線多層膜反射鏡 Pending JPH03206999A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08199342A (ja) * 1995-01-19 1996-08-06 Rikagaku Kenkyusho 軟x線光学素子用多層膜構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0256000A (ja) * 1988-08-22 1990-02-26 Nikon Corp 軟x線顕微鏡用多層膜反射鏡

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0256000A (ja) * 1988-08-22 1990-02-26 Nikon Corp 軟x線顕微鏡用多層膜反射鏡

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