JPH07199812A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH07199812A
JPH07199812A JP5335297A JP33529793A JPH07199812A JP H07199812 A JPH07199812 A JP H07199812A JP 5335297 A JP5335297 A JP 5335297A JP 33529793 A JP33529793 A JP 33529793A JP H07199812 A JPH07199812 A JP H07199812A
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JP
Japan
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fluoride
laminate
transparent
aluminum
layer
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Pending
Application number
JP5335297A
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English (en)
Inventor
Haruo Uyama
晴夫 宇山
Mitsuru Kano
満 加納
Takahiro Harada
隆宏 原田
Osahisa Matsudaira
長久 松平
Fuminobu Noguchi
文信 野口
Tomohito Kitamura
智史 北村
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】角度による反射光が光学的な機械によってのみ
確認可能な積層体であって、従来の回折格子型の機械読
み取り可能な積層体より偽造防止効果の大きなものを得
ること。 【構成】基材1上に順次、金属蒸着層2、透明蒸着層
3、透明な保護層4を設けた積層体か金属箔1’上に順
次、透明蒸着層、透明な保護層を設けた積層体であっ
て、透明蒸着層が屈折率の異なるセラミック材料を交互
に特定の厚さに積層していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層体に関するものであ
り、さらにいえば、光学機器による読み取りが可能であ
り、かつ偽造防止機能を具備している積層体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学機器による読み取りの可能な
積層体は、マシーンリーダブルホログラムやコンパクト
ディスクに代表されるように回折格子を利用したものが
主流である。
【0003】屈折率の異なるセラミックの積層体は、光
学的な利用分野が多くあり、反射防止膜、カラーフィル
ターなどに応用されている。これらは主としてガラスあ
るいはプラスチックなどの基材上に作成されている。さ
らに高分子の積層体として、セラミックの積層体同様の
性質を持たせるようにするには、数十あるいは百層近く
積層したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高分子の積層体では、
吸収光や反射光を特定の波長に限定するのは困難であ
り、回折格子を利用したものでは、積層体の曝される環
境における使用により、機械による読み取りに悪影響を
およぼす場合がある。すなわち機械的な圧縮、曲げ、引
っかきに対する強度が十分であるとは言えない。
【0005】さらに言えば、単純な回折格子を利用して
いるので、偽造が容易である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基材上に順次、金属蒸着層、透明蒸着層、保護層を設け
た積層体であって、透明蒸着層が屈折率の異なるセラミ
ック材料を交互に特定の厚さに積層していることを特徴
とする積層体である。
【0007】請求項2記載の発明は、金属箔上に順次、
透明蒸着層、透明な保護層を設けた積層体であって、透
明蒸着層が屈折率の異なるセラミック材料を交互に特定
の厚さに積層していることを特徴とする積層体である。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1あるいは
2記載の発明を前提とし、透明蒸着層が、フッ化マグネ
シウム、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム、二酸
化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネシウムお
よび硫化亜鉛の積層体であることを特徴とする積層体で
ある。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1あるいは
2記載の発明を前提とし、透明蒸着層が、フッ化マグネ
シウム、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム、二酸
化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネシウムお
よび二酸化ジルコニウムの積層体であることを特徴とす
る積層体である。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1あるいは
2記載の発明を前提とし、透明蒸着層が、フッ化マグネ
シウム、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム、二酸
化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネシウムお
よび二酸化チタンの積層体であることを特徴とする積層
体である。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1あるいは
2記載の発明を前提とし、透明蒸着層が、フッ化マグネ
シウム、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム、二酸
化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネシウムお
よび二酸化セリウムの積層体であることを特徴とする積
層体である。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1あるいは
2記載の発明を前提とし、透明蒸着層が、フッ化マグネ
シウム、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム、二酸
化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネシウムお
よび酸化タンタルの積層体であることを特徴とする積層
体である。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1あるいは
2記載の発明を前提とし、透明蒸着層が、フッ化マグネ
シウム、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム、二酸
化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネシウムお
よび酸化亜鉛の積層体であることを特徴とする積層体で
ある。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1あるいは
2記載の発明を前提とし、透明蒸着層が、フッ化マグネ
シウム、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム、二酸
化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネシウムお
よび酸化インジウムの積層体であることを特徴とする積
層体である。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
発明を前提とし、金属蒸着層がアルミニウムあるいはニ
ッケルであることを特徴とする積層体である。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項2記載の
発明を前提とし、金属箔が金、アルミニウム、クロム、
あるいはニッケルであることを特徴とする積層体であ
る。
【0017】請求項12記載の発明は、請求項1あるい
は2記載の発明を前提とし、保護層が透明であり、か
つ、高屈折率セラミック層の屈折率より低い高分子であ
ることを特徴とする積層体である。
【0018】以下、本発明を図面を用いて詳述する。
【0019】説明図1は請求項1の発明の構成を示した
ものである。1は基材、2は金属蒸着層、3は透明蒸着
層、3−aは高屈折率透明蒸着層、3−bは低屈折率透
明蒸着層である。4は保護層である。
【0020】説明図2は請求項2の発明の構成を示した
もので、1’は金属箔である。
【0021】本発明において用いられる基材とは、表面
の平滑性があれば特に限定されるものではなく、高分子
であれば例えばポリエステルフィルム、ポリオレフィン
フィルム等の高分子フィルムがあげられる。さらには金
属、ガラスなどでも良い。
【0022】本発明において、金属層あるいは金属箔を
アルミニウム、金、クロム、ニッケルとしたのは反射率
が大きいことによるものである。
【0023】本発明における透明蒸着層は膜厚の制御が
可能であればいかなる成膜方法であっても構わないが、
薄膜の形成には乾式法が優れており、通常の真空蒸着
法、スパッタリング等の物理的気相法やCVD法のよう
な化学的気相析出法がある。
【0024】透明蒸着層の膜厚は用途にもよるが合計で
1μm以下が望ましい。高分子フィルムや金属箔を基材
とした際に1μm以上であると柔軟性に乏しくなるから
であり、透明蒸着層にクラックが生じ、機能の劣化につ
ながる。
【0025】金属層はいかなる方法により形成してもよ
く、加工性ならびに生産性においては通常の真空蒸着法
あるいはスパッタリング法がよい。
【0026】本発明における保護層とは、硫化亜鉛など
の柔らかいセラミックを使用した際の傷付き防止のため
であり、透明蒸着層の機能に影響を与えなければ、いか
なるものであってもよい。
【0027】
【作用】本発明の積層体は、透明蒸着層に低屈折率と高
屈折率のセラミックを交互に所定の光学的膜厚で積層さ
せることにより、可視領域で特定の波長の光線に対して
選択透過性を持たせたものである。さらに反射層を設け
たことで特定の波長の光線に対して鋭い吸収が認められ
るようになり、その吸収帯の半値幅は20nm以下であ
り、人の目で認識できる色の範囲以下である。積層体に
対して垂直の場合より角度を持たせた場合の吸収帯のピ
ークは低波長側にシフトし、人の目では当然色の変化は
確認できない。このシフト量は層の光学的膜厚により異
なるが、おおよそ数十nmであり光学機械による読み取
りは十分可能となるものである。
【0028】
【実施例】本発明を、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0029】<実施例1>基材には厚さ12μmの透明
なポリエステルフィルムを使用した。金属蒸着層として
アルミニウムを真空蒸着法により1000Å蒸着した。
透明蒸着層には低屈折率層として二酸化珪素を、高屈折
率層として二酸化チタンを使用した。層の数は5層とし
た。合計の膜厚は形状膜厚で1μmとした。透明蒸着層
を形成したあと、保護層を形成した。可視スペクトルを
図3に示す。フィルムに平行な可視光の吸収の中心波長
は620nmであった。可視光を45度の角度より入射し
た場合に中心波長は低波長側にシフトした。
【0030】<実施例2>基材には厚さ12μmのアル
ミニウム箔を使用した。透明蒸着層には低屈折率層とし
て二酸化珪素を、高屈折率層として二酸化チタンを使用
した。層の数は5層とした。合計の膜厚は形状膜厚で1
μmとした。透明蒸着層を形成したあと、保護層を形成
した。実施例1と同様にフィルムに平行な可視光の吸収
の中心波長は620nmであった。可視光を45度の角度
より入射した場合に中心波長は低波長側にシフトした。
【0031】
【発明の効果】本発明に係わる積層体は、金属薄膜上あ
るいは金属箔上にセラミックを特定の厚さで積層した透
明蒸着層すなわち光学的多層膜を設けていることより、
角度による反射光が光学的な機械によってのみ確認可能
な積層体となり、従来の回折格子型の機械読み取り可能
な積層体より偽造防止効果の大きなものである。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の構成を示す断面図である。
【図3】実施例1の反射スペクトル図である。
【符号の説明】
1……基材フィルム 1’…金属箔 2…金属層 3…
透明蒸着層 3−a…高屈折率層 3−b…低屈折率層 4…保護層
フロントページの続き (72)発明者 松平 長久 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 野口 文信 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 北村 智史 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に順次、金属蒸着層、透明蒸着層、
    透明な保護層を設けた積層体であって、透明蒸着層が屈
    折率の異なるセラミック材料を交互に特定の厚さに積層
    していることを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】金属箔上に順次、透明蒸着層、透明な保護
    層を設けた積層体であって、透明蒸着層が屈折率の異な
    るセラミック材料を交互に特定の厚さに積層しているこ
    とを特徴とする積層体。
  3. 【請求項3】上記透明蒸着層が、フッ化マグネシウム、
    フッ化カルシウム、フッ化セリウム、フッ化アルミニウ
    ム、二酸化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネ
    シウムおよび硫化亜鉛の積層体であることを特徴とする
    請求項1あるいは2記載の積層体。
  4. 【請求項4】上記透明蒸着層が、フッ化マグネシウム、
    フッ化カルシウム、フッ化セリウム、フッ化アルミニウ
    ム、二酸化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネ
    シウムおよび二酸化ジルコニウムの積層体であることを
    特徴とする請求項1あるいは2記載の積層体。
  5. 【請求項5】上記透明蒸着層が、フッ化マグネシウム、
    フッ化カルシウム、フッ化セリウム、フッ化アルミニウ
    ム、二酸化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネ
    シウムおよび二酸化チタンの積層体であることを特徴と
    する請求項1あるいは2記載の積層体。
  6. 【請求項6】上記透明蒸着層が、フッ化マグネシウム、
    フッ化カルシウム、フッ化セリウム、フッ化アルミニウ
    ム、二酸化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネ
    シウムおよび二酸化セリウムの積層体であることを特徴
    とする請求項1あるいは2記載の積層体。
  7. 【請求項7】上記透明蒸着層が、フッ化マグネシウム、
    フッ化カルシウム、フッ化セリウム、フッ化アルミニウ
    ム、二酸化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネ
    シウムおよび酸化タンタルの積層体であることを特徴と
    する請求項1あるいは2記載の積層体。
  8. 【請求項8】上記透明蒸着層が、フッ化マグネシウム、
    フッ化カルシウム、フッ化セリウム、フッ化アルミニウ
    ム、二酸化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネ
    シウムおよび酸化亜鉛の積層体であることを特徴とする
    請求項1あるいは2記載の積層体。
  9. 【請求項9】上記透明蒸着層が、フッ化マグネシウム、
    フッ化カルシウム、フッ化セリウム、フッ化アルミニウ
    ム、二酸化珪素、酸化アルミニウムあるいは酸化マグネ
    シウムおよび酸化インジウムの積層体であることを特徴
    とする請求項1あるいは2記載の積層体。
  10. 【請求項10】上記金属蒸着層が金、アルミニウム、ク
    ロム、あるいはニッケルであることを特徴とする請求項
    1記載の積層体。
  11. 【請求項11】上記金属箔が金、アルミニウム、クロ
    ム、あるいはニッケルであることを特徴とする請求項2
    記載の積層体。
  12. 【請求項12】上記保護層が透明であり、かつ、高屈折
    率セラミック層の屈折率より低い高分子であることを特
    徴とする請求項1あるいは2記載の積層体。
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Cited By (3)

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Effective date: 20040316