JP2014215383A - 表示体、表示体付き物品およびそれらの真偽判定方法 - Google Patents

表示体、表示体付き物品およびそれらの真偽判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より高い偽造防止効果を発揮する表示体を実現する。【解決手段】基材の一方の面側において、光反射層と少なくとも2種類の屈折率が異なる第1の誘電体層と第2の誘電体層が交互に積層されて多層膜層が設けられており、前記多層膜層を形成する前記光反射層と前記第1の誘電体層、前記第2の誘電体層のうち、少なくとも1つの層の一部領域において、前記基材との為す角が連続的に変化するように積層されて設けられている、または不連続となるように積層されて設けられていることを特徴とする表示体。【選択図】図1

Description

本発明は、多層構造により発現する呈色に関する表示技術を利用した表示体および表示体付き物品と、それらの真偽判定方法に関する。
有価証券、証明書、ブランド品、電子機器および個人認証媒体などの物品は、偽造が困難であることが望まれる。そのため、このような物品には、偽造防止効果に優れた表示体を貼付ないし支持させることで偽造防止対策が施されている。
従来、偽造防止対策を施した種々の表示体が提案されている。例えば、特許文献1では、蛍光発光インキを用いた蛍光画像形成物のセキュリティレベルを上げるために、異なる可視光領域の波長の蛍光を発光する2種類の蛍光体を含有する蛍光画像形成物が提案されている。
特許文献2では、複数の基本色要素C(シアン)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)が配列された色表示面と、この色表示面に配列された基本色要素C、Y、Mに選択的に無色蛍光インキを印刷したカラー潜像とが設けられ、紫外線が照射されたときにカラー画像として確認できるカラー潜像表示体が開示されている。
また、特許文献3では、凹版印刷物に対して特定の角度からのみ確認できる凹版潜像を施すことが開示されている。更に、特許文献4では、ホログラム層と光反射性層と配向膜との組み合わせによる真偽判定用媒体が開示されている。
その他、偽造防止対策を施した表示体に関連する技術が多く提案されている(特許文献5〜8)。
加えて、近年は、ホログラムを設けた真偽判定用媒体が多く用いられるようになってきた。ここで、ホログラムとはレリーフ型の回折格子により形成されるレリーフ形ホログラムと、レーザーの干渉露光により形成される体積型ホログラムとが含まれており、いずれも虹色に光る回折光が観察できることが特徴となっている。
ホログラムを設けた真偽判定用媒体が用いられた結果、ホログラム技術が広く認知されてしまい、偽造品の発生が増加傾向にある。そのため、回折光によって虹色に光る特徴のみでは、十分な偽造防止効果を発揮できない問題がある。
特開平10−250214号公報 特開2004−181791号公報 特開平11−291609号公報 特開2005−091786号公報 特表2002−530687号公報 特表2009−535670号公報 特開平5−273500号公報 特開2008−139508号公報
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、より高度なレベルの偽造防止効果を発揮できる表示体および表示体付き物品と、それらの真偽判定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に対応する発明は、基材の一方の面側において、多層膜層が具備された表示体であって、前記多層膜層は、光反射層と屈折率が互いに異なる少なくとも2種類の第1の誘電体層および第2の誘電体層が前記基材と略平行となるように交互に積層されて設けられており、前記多層膜層を形成する前記光反射層と前記第1の誘電体層、前記第2の誘電体層のうち、少なくとも1つの層の一部領域において、前記基材との為す角が連続的に変化するように積層されて設けられている、または不連続となるように積層されて設けられていることを特徴とする表示体である。
すなわち、請求項1に対応する発明は、多層膜層の一部領域において、基材との為す角が連続的に変化するように積層された層、または不連続となるように積層された層を設けることによって、より高度なレベルの偽造防止効果を発揮できる。
請求項2に対応する発明は、基材の一方の面側において、多層膜層が具備された表示体であって、前記多層膜層は、光反射層と、屈折率が互いに異なる少なくとも2種類の第1の誘電体層および第2の誘電体層が前記基材と略平行となるように交互に積層された誘電体多層膜層とによって形成されており、前記多層膜層を形成する前記光反射層と前記第1の誘電体層、前記第2の誘電体層のうち、少なくとも1つの層の一部領域において、前記基材との為す角が連続的に変化するように積層されて設けられており、または不連続となるように積層されて設けられており、前記光反射層が前記基材と前記誘電体多層膜層との間、または前記基材と接していない前記誘電体多層膜層の面側に設けられていることを特徴とする表示体である。
すなわち、請求項2に対応する発明は、多層膜層の一部領域において、基材との為す角が連続的に変化するように積層された層、または不連続となるように積層された層を設け、更に光反射層を設ける位置を前面または後面とすることによって、より高度なレベルの偽造防止効果を発揮できる。
請求項3に対応する発明は、前記多層膜層において、前記光反射層と前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層による積層数が、5層以上41層以下であることを特徴とする請求項1に記載の表示体である。
請求項4に対応する発明は、前記多層膜層において、前記光反射層と前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層による積層数が、3層以上41層以下であることを特徴とする請求項2に記載の表示体である。
請求項5に対応する発明は、請求項1から4のいずれか1項に対応する発明に記載の表示体において、前記多層膜層を形成する前記光反射層と前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層において、それらの層厚が各々10nm以上1000nm以下であることを特徴とする。
請求項6に対応する発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の表示体において、前記基材の他方の面側、または前記基材と接していない前記多層膜層の空気界面側に接着層を設け、支持体に貼付することを特徴とする表示体付き物品である。
請求項7に対応する発明は、
請求項1から5のいずれか1項に記載の表示体において、
前記基材の他方の面側、または前記基材と接していない前記多層膜層の空気界面側に、光透過性を有する接着層を設け、光透過部を有する支持体において、少なくとも前記光透過部の一部と前記表示体が重なるように貼付されていることを特徴とする表示体付き物品である。
請求項8に対応する発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の表示体または表示体付き物品が、自然光源下または室内光源下において観察した表示体または表示体付き物品と、前記表示体の近傍に点光源を設けて観察した表示体または表示体付き物品とが、異なる像または色相を示していることを目視確認することを特徴とする表示体または表示体付き物品の真偽判定方法である。
請求項9に対応する発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の表示体、または請求項6から7のいずれか1項に記載の表示体付き物品が、自然光源下または室内光源下において撮像装置で撮影した表示体または表示体付き物品の画像と、前記表示体の近傍に点光源を設け、撮像装置で観察した表示体または表示体付き物品の画像とが、異なる像または色相を有していることを画像処理によって判別することを特徴とする表示体または表示体付き物品の真偽判定方法である。
請求項10に対応する発明は、請求項8から9のいずれか1項に記載の真偽判定方法であって、前記表示体および表示体付き物品の表裏それぞれにおいて、自然光源下または室内光源下において観察した表示体または表示体付き物品と、前記表示体の近傍に点光源を設けて観察した表示体または表示体付き物品とが、異なる像または色相を示していることを目視確認、または撮像装置にて判別することを特徴とする表示体または表示体付き物品の真偽判定方法である。
請求項11に対応する発明は、請求項8から9のいずれか1項に記載の真偽判定方法であって、前記表示体および表示体付き物品の表面において自然光源下または室内光源下において観察した表示体または表示体付き物品と、前記表示体の近傍に点光源を設けて観察した表示体または表示体付き物品とが、異なる像または色相を示していることを目視確認、または撮像装置にて判別でき、前記表示体および表示体付き物品の裏面において、鏡面となっていることを特徴とする表示体付き物品の真偽判定方法である。
本発明によれば、より高度なレベルの偽造防止効果を発揮できる表示体を提供することが可能となる。
請求項1に対応する発明によれば、光反射層と、屈折率を異にする少なくとも2種類の第1の誘電体層と第2の誘電体層が前記基材と略平行となるように交互に積層された多層膜層を設けることで、その表示体から特定の呈色を確認することが可能となる。また、多層膜層を形成する光反射層と第1の誘電体層、第2の誘電体層のうち、少なくとも1つの層の一部領域において、前記基材との為す角が連続的に変化する、または不連続となるように設けることで、異なる呈色を確認可能な表示体を提供できる。異なる呈色を確認することは、従来の蛍光発光インキやホログラムの回折光による虹色の呈色の確認と異なっており、従来の偽造防止技術よりも高いレベルの偽造防止効果を有する表示体を提供することが可能となる。
請求項2に対応する発明によれば、光反射層と、屈折率を異にする少なくとも2種類の第1の誘電体層と第2の誘電体層が前記基材と略平行となるように交互に積層された誘電体多層膜層を設けることで、その表示体から特定の呈色を確認することが可能となる。また、多層膜層を形成する光反射層と誘電体多層膜層、更には誘電体多層膜層を形成する第1の誘電体層、第2の誘電体層のうち、少なくとも1つの層の一部領域において、前記基材との為す角が連続的に変化する、または不連続となるように設けることで、異なる呈色を観察可能な表示体を提供できる。加えて、光反射層を設ける位置を誘電体多層膜層の前面または後面へ設けることで、表裏にて略同一または異なる呈色を観察可能な表示体を提供できる。
請求項3に対応する発明によれば、請求項1に記載の発明の表示体において、光反射層と第1の誘電体層および第2の誘電体層による積層数が、5層以上41層以下とすることで、異なる呈色が観察可能となる表示体を提供できる。
請求項4に対応する発明によれば、請求項2に記載の発明の表示体において、光反射層と第1の誘電体層および第2の誘電体層による積層数が、3層以上41層以下とすることで、異なる呈色が観察可能となる表示体を提供できる。
請求項5に対応する発明によれば、多層膜層を形成する光反射層と第1の誘電体層および第2の誘電体層において、それらの層厚が各々10nm以上1000nm以下とすることで、可視光領域において異なる呈色が観察可能となる表示体を提供できる。
請求項6に対応する発明によれば、基材の他面側、または基材と接していない多層膜層の空気界面側に接着層を設け、支持体に貼付することで得られる表示体付き物品を提供できる。
請求項7に対応する発明によれば、基材の他面側、または基材と接していない多層膜層の空気界面側に、光透過性を有する接着層を設け、更に光透過部を有する支持体において、少なくとも光透過部の一部と表示体が重なるように貼付されていることで得られる表示体付き物品を提供できる。
請求項8に対応する発明によれば、請求項1から5のいずれか1項に記載の表示体、または請求項6または7のいずれか1項に記載の表示体付き物品が、自然光源下または室内光源下にて観察した時の呈色または目視確認可能な像と、近傍に点光源を設けて観察した時の呈色または目視確認可能な像が異なっていることにより、表示体または表示体付き物品の真偽の有無を容易に判定することができる。
請求項9に対応する発明によれば、請求項1から5のいずれか1項に記載の表示体、または請求項6または7のいずれか1項に記載の表示体付き物品が、自然光源下または室内光源下において撮像装置で撮影した画像と、前記表示体の近傍に点光源を設けて撮像装置で観察した画像とが、異なる像または呈色を有していることを画像処理によって判別し、真偽の有無を容易に判定することができる。
請求項10に対応する発明によれば、請求項8または9のいずれか1項に記載の真偽判定方法において、表示体または表示体付き物品の表裏それぞれにて、自然光源下または室内光源下にて観察した時の呈色または目視確認可能な像と、近傍に点光源を設けて観察した時の呈色または目視確認可能な像が異なっていることにより、表示体または表示体付き物品の真偽の有無を容易に判定することができる。
請求項11に対応する発明によれば、請求項8または9のいずれか1項に記載の真偽判定方法において、表示体または表示体付き物品の表にて、自然光源下または室内光源下にて観察した時の呈色または目視確認可能な像と、近傍に点光源を設けて観察した時の呈色または目視確認可能な像が異なっており、更に表示体または表示体付き物品の裏において、鏡面となっていることにより、表示体または表示体付き物品の真偽の有無を容易に判定することができる。
本発明の一態様に係る表示体の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 自然光源下での多層膜構造における薄膜干渉を説明する断面図。 点光源下での多層膜構造における薄膜干渉を説明する断面図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 本発明の一態様に係る一例を示す表示体。 図6におけるI線に沿った断面図。 本発明の一態様に係る表示体付き物品の真偽判定方法の一例を示す模式図。 本発明の一態様に係る表示体付き物品の真偽判定方法の他の例を示す模式図。 本発明の一態様に係る他の例を示す表示体。 図10における表示体の裏面図。 図10におけるII線に沿った断面図。 図10における表示体の裏面図。 本発明の一態様に係る表示体付き物品の真偽判定方法の他の例を示す模式図。 本発明の一態様に係る表示体付き物品の真偽判定方法の他の例を示す模式図。 本発明の一態様に係る表示体付き物品の真偽判定方法の他の例を示す模式図。 本発明の一態様に係る表示体付き物品の真偽判定方法の他の例を示す模式図。 本発明の一態様に係る表示体付き物品の、撮像装置を用いた真偽判定方法の一例を示す模式図。 本発明の一態様に係る表示体付き物品の、撮像装置を用いた真偽判定方法の他の例を示す模式図。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同一または類似した機能を発揮する構成要素には全て同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一態様に係る表示体の一例を示す断面図である。図1において、表示体100は偽造防止手段を施した表示体であって、この表示体100の主面に平行な方向且つ互いに直交する方向をX方向およびY方向とし、当該主面に垂直な方向をZ方向とする。
表示体100は、基材10と、多層膜層20とを含む構成である。さらに、多層膜層20は第1の誘電体層11と第2の誘電体層12、光反射層13とを含む構成である。
基材10は、光透過性または光不透過性のいずれか、または両方を有している。また、単層構造でもよく、多層構造を有していてもよい。更には、コレステリック液晶など光学異方性を有する材料から構成されていてもよい。加えて、樹脂への染料の添加などにより、着色されていてもよく、金属、半導体、セラミック、磁性材料などからなる微粒子が添加されていてもよい。
また、基材10の材料として、例えばSiO2(二酸化ケイ素)やTiO2(二酸化チタン)、MgF2(フッ化マグネシウム)などの無機材料やそれらの混合物を使用することができる。
なお無機材料を基材10とする際には、例えば、蒸着、スパッタリング、CVD(化学気相成長)などのドライコーティング技術により形成できる。
多層膜層20を形成する第1の誘電体層11と第2の誘電体層12は、共に光透過性を有し、屈折率差が少なくとも0.01以上あり、0.1以上あることがより好ましい。
図1における表示体100においては、第1の誘電体層11は層厚H1、第2の誘電体層12は層厚H2で形成されている。
なお、層厚H1およびH2は、いずれにおいても10nm以上1000nm以下であることが望ましい。そうすることで、後に説明する光学効果を可視光領域にて目視観察できる。また、層厚H1およびH2は、いずれも略同じ層厚で設けられていてもよく、異なった層厚で設けられていてもよい。
第1の誘電体層11および第2の誘電体層12は、有機材料でもよく、SiO2(二酸化ケイ素)やTiO2(二酸化チタン)、MgF2(フッ化マグネシウム)などの無機材料、更にはそれらの混合物を使用することができる。
なお、有機材料を多層膜層20とする際には、グラビア印刷等のウェットコーティング技術または蒸着やスパッタリング、CVDによるドライコーティング技術により形成できる。更に、無機材料を多層膜層20とする際には、蒸着やスパッタリング、CVDなどのドライコーティング技術により形成できる。
多層膜層20を形成する光反射層13は、光反射性を有するためにAl(アルミ)やAg(銀)、Au(金)、Ni(ニッケル)などの金属材料、または高屈折率材料により形成できる。なお、金属材料または高屈折率材料は、ドライコーティング技術またはウェットコーティング技術により形成できる。
また光反射層13は、単層構造を有していてもよく、多層構造を有していてもよい。さらに、金属材料や高屈折率材料の混合物により形成されていてもよい。
光反射層13を空間的に分布させるために、マスク蒸着、化学的エッチング、レーザー加工などの手法が用いられる。光反射層13を空間的に分布させることにより、像を表現することもできる。
光反射層13が設けられていることにより、後に説明する光学効果が生じやすくなり、かつ目視観察、撮像装置による認識が容易となる。
図1における表示体100は、空気界面と接している第2の誘電体層12の領域30において、基材10と第2の誘電体層12が為す角が連続的に変化し、上に凸な形状となっている。こうすることで、後に説明する光学効果が生じやすくなる。なお、図1における領域30は上に凸な形状となっているが、基材10と為す角が連続的に変化していれば、下に凸な形状でもよく、レリーフ形状や非対称形状のようになっていてもよい。
また、図1における領域30は、空気界面と接している第2の誘電体層12に形成されているが、多層膜層20を形成する第1の誘電体層11、光反射層13のいずれかの層または複数の層に領域30が形成されていてもよい。
更に、第1の誘電体層11と第2の誘電体層12、光反射層13に形成される領域30は、各層の同一位置に形成されていてもよく、ランダムな位置に形成されていてもよい。加えて、領域30が周期的に形成されていてもよい。
図1における表示体100は、一例として光反射層13が多層膜層20の中間位置に設置している構成となっているが、基材10に近い位置または空気界面と近い位置に設けられていてもよい。
図2における表示体100は、空気界面と接している第2の誘電体層12の領域31において、第2の誘電体層12が不連続に形成されている一例を示す断面図である。こうすることで、後に説明する光学効果が生じやすくなる。なお、図2における領域31は上方向に第2の誘電体層12が剥がれているが、下方向に剥がれていてもよい。
また、図2における領域31は、空気界面と接している第2の誘電体層12に形成されているが、多層膜層20を形成する第1の誘電体層11、光反射層13のいずれかの層または複数の層に領域31が形成されていてもよい。
更に、第1の誘電体層11と第2の誘電体層12、光反射層13に形成される領域31は、各層の同一位置に形成されていてもよく、ランダムな位置に形成されていてもよい。加えて、領域31が周期的に形成されていてもよい。
図1および図2における表示体100は、光反射層13が具備された多層膜層20が形成されるため、多層膜層による薄膜干渉を生じさせるためには、少なくとも第1の誘電体層11と第2の誘電体層12、光反射層13の組み合わせが5層以上でなければならない。また、41層以下と制限することにより、多層膜干渉による呈色変化の効果を可視光領域において様々に設計することが可能となる。
図3における表示体100は、多層膜層20が誘電体多層膜層21と光反射層13により形成され、光反射層13が基材10と誘電体多層膜層21の間に形成されている。こうすることで、後に説明する光学効果を生じ易くなる。
図3における領域30は上に凸な形状となっているが、基材10と為す角が連続的に変化していれば、下に凸な形状でもよく、レリーフ形状や非対称形状のようになっていてもよい。また、図3においては、空気界面と接している第2の誘電体層12に形成されているが、多層膜層20を形成する第1の誘電体層11、第2の誘電体層12、光反射層13のいずれかの層または複数の層に領域30が形成されていてもよい。更に、第1の誘電体層11と第2の誘電体層12、光反射層13に形成される領域30は、各層の同一位置に形成されていてもよく、ランダムな位置に形成されていてもよい。加えて、領域30が周期的に形成されていてもよい。
また、多層膜層20は誘電体多層膜層21において薄膜干渉を生じさせるため、少なくとも第1の誘電体層11と第2の誘電体層12の組み合わせが2層以上でなければならず、かつ多層膜層20には光反射層13が含まれるため、多層膜層20としては3層以上積層されていなければならない。また、41層以下と制限することにより、多層膜干渉による呈色変化の効果を可視光領域において様々に設計することが可能となる。
図3における表示体100は、一例として光反射層13が誘電体多層膜層21と基材10の間に設けられた構成となっているが、誘電体多層膜層21の外部界面と接している側に光反射層13が設けられた構成でもよい。
図1および図2、図3に示す領域30、31が有ることによって、多層膜層20による薄膜干渉の振る舞いが異なるため、異なる呈色を確認することが可能となる。図4は、自然光源下または室内光源下での入射光ILと反射光RL、RL´の振る舞いを示している。また、図5は、点光源LS下での入射光ILと反射光RL、RL´´の振る舞いを示している。
ここで、自然光源とは太陽光による光源、室内光源とは蛍光灯やLED(発光ダイオード)、有機EL(エレクトロルミネッセンス)による光源など、一般的に光源と呼ばれるもの全てが含まれる。また、点光源とは、蛍光灯やLED、有機ELなど一般的に光源と呼ばれるもののいずれかを利用した、机の上に設置できるまたは手に持てる程度のサイズの照明光源が含まれる。
図4において、入射光ILは多層膜層20を形成する第1の誘電体層11、第2の誘電体層12、光反射層13それぞれの界面にて反射され、反射光RLが互いに干渉されることで干渉色が呈色される。領域30においても、同様に入射光ILが各界面にて反射され、その反射光RL´が干渉し、干渉色を呈する。ここで、領域30においては、第1の誘電体層11および第2の誘電体層12が、それぞれ基材との為す角が連続的に変化しているため、入射光ILの光路長が変わり、反射光RLの干渉色とは異なる干渉色を呈色することとなる。実際には、図1および図2、図3に示すように、領域30、31においていずれかの層が基材との為す角が連続的に変化または不連続となっていることにより、干渉色は異なる。
図4の領域30にて異なる干渉色が反射光RL´により呈色されるが、領域30が形成されている領域が狭くかつ細かいため、自然光源下または室内光源下の様に全方位的に光が照射されると、反射光RLによる干渉光の光強度が強く、反射光RL´による干渉色は観察が難しい。
一方、図5に示すように点光源LS下においては、領域30による反射光RL´´による干渉色の光強度が強くなるため、目視にて領域30による干渉色の観察が容易となる。
図4および図5においては、多層膜層20を形成する各層の基材との為す角が連続的に変化している領域30について述べているが、各層が不連続となっている領域31が設けられていても、同様に異なる干渉色を確認できる。
図6における表示体100は、図1における表示体100において、多層膜層20を形成する第1の誘電体層11および第2の誘電体層12、光反射層13が全て略同一箇所にて領域30が形成されている断面図を示している。全ての層にて領域30が設けられることで、上述の干渉による光学効果が確認し易くなる。
図7における表示体100は、図3における表示体100において、誘電体多層膜層21を形成する第1の誘電体層11および第2の誘電体層12が、全て略同一箇所にて領域30が形成されている断面図を示している。
図6および図7に示す表示体100において、領域30は略同一箇所に形成されている場合を示しているが、各層において異なる箇所に形成されていてもよい。また、各層が不連続となる領域31が、略同一箇所または異なる箇所に設けられていてもよい。
なお領域30、31は、基材10へ多層膜層20を形成した後に、基材10側または多層膜層20側からエンボス加工、またはレーザーアブレーション、レーザーエングレービングなどによるレーザー加工をすることにより、得られる。更には、あらかじめ基材10へ構造形成層を設けることで、領域30、31を得ることもできる。
図8は、表示体100が支持体40に貼付されることで得られる表示体付き物品200を示している。ここで、表示体100における領域30は、渦巻状に形成されているとする。
ここで、表示体100における領域30は、図8のように絵柄を示していてもよく、幾何学模様や文字情報などを示していてもよい。更には、表示体100の全面に形成されていてもよい。
図9は、図8における表示体付き物品200のI−I線に沿った断面図を示している。表示体100は基材10において多層膜層20が形成されていないもう一方の面に接着層14が設けられることで、基材40へ貼付され、表示体付き物品200を形成している。
なお、図9における表示体100は多層膜層20と空気が接しているが、多層膜層20の上部に更に保護層を設けることも可能である。加えて、図9においては、光反射層13を基材10と誘電体多層膜層21との間に設けているが、誘電体多層膜層21の空気界面側に設けられていてもよく、更にその上部に保護層を設けることも可能である。そのため、表示体100および表示体付き物品200の構成は、これに限らない。
図10は、図8に示した表示体付き物品200において、自然光源下または室内光源下での表示体付き物品200を示している。また、図11は、図8に示した表示体付き物品200において、点光源LS下での表示体付き物品200を示している。
上述した光学効果により、図10では表示体100における領域30の呈色が確認できず、表示体100の全面において多層膜層20による干渉色が呈色されている。一方、図11においては、点光源LSが表示体付き物品200の近傍へ設けられているため、表示体100における領域30の干渉色による呈色が異なり、図11においては渦巻状の絵柄が目視観察可能となる。
図12は、表示体100が光透過部51を有する支持体50に貼付されることで得られる表示体付き物品210を示している。ここで、表示体100における領域30は、星型形状に形成されているとする。更に、光透過部51に対応する領域において、領域30が含まれるように位置合わせされて表示体100が支持体50に貼付されているとする。
また、図13は、図12に示した表示体付き物品210の裏面からの平面図を示している。光透過部51を通して、表示体100に設けられている領域30を確認することが可能である。なお、図13のように印刷部60を設けていてもよい。
図13において、印刷部60は表示体付き物品210の裏面に設けているが、表面に設けていてもよく、更に表示体100に重ねて設けられていてもよい。
図14は、図12における表示体付き物品210のII−II線に沿った断面図を示している。表示体100は、基材10において多層膜層20が形成されていないもう一方の面に光透過性を有する接着層15が設けられ、かつ少なくとも1つの領域30が光透過部51と重なるように基材50へ貼付されることで、表示体付き物品210を形成している。
なお、図14における表示体100は多層膜層20と空気が接しているが、多層膜層20の上部に更に保護層を設けることも可能である。そのため、表示体100および表示体付き物品210の構成は、これに限らない。加えて、図14においては、光反射層13を挟んで基材10側と空気界面側との第1の誘電体層11および第2の誘電体層12それぞれの積層数が異なっているが、これらの積層数が同じであってもよい。
図15は、図12に示した表示体付き物品210において、自然光源下または室内光源下での表示体付き物品210を示しており、図16は、点光源LS下での表示体付き物品210を示している。
上述した光学効果により、図15では表示体100における領域30の呈色が確認できず、表示体100全面には多層膜層20による干渉色が呈色されている。一方、図16においては、点光源LSが表示体付き物品200の近傍へ設けられているため、表示体100における領域30の干渉色による呈色が異なり、図16においては星型形状の絵柄が、表示体100全面において目視観察可能となる。
加えて、図17は、図12に示した表示体付き物品210の裏面における、自然光源下または室内光源下での表示体付き物品210を示しており、図18は、点光源LS下での表示体付き物品210を示している。
上述した光学効果により、図17では表示体100における領域30の呈色が確認できず、図18では、点光源LSによって表示体100の領域30における干渉色を確認することが可能となる。さらに図18においては、印刷部60と領域30の組み合わせにより、図16に示した表示体付き物品210の表面とは異なる絵柄が表現可能となる。
なお、支持体50へ貼付する表示体100の構成を、図3または図7のように誘電体多層膜層の上面または下面に光反射層13を設けることにより、図19に示す表示体付き物品210を得ることが可能となる。
図19における表示体付き物品210は、光透過部51において鏡面70となっている。これは、表示体付き物品210の裏面側と、表示体100における金属層13が同一面側に設けられた際に可能となる。
このように、表示体100および表示体付き物品200、210において、点光源LS下において領域30を目視確認できることにより、表示体100および表示体付き物品200、210が真正品であると判断できる。
また、表示体付き物品210において、点光源LS下にて領域30での呈色が異なることにより、表示体付き物品210が真正品であると判断できる。
加えて、表示体付き物品210において、表面側では点光源LS下にて領域30における呈色が異なり、裏面側では光透過部51が鏡面となっていることにより、表示体付き物品210が真正品であると判断できる。
図20は、表示体付き物品200に設けられている表示体100を、撮像装置Camにて捉えているときの模式図を示している。さらに、図20においては、自然光源下または室内光源下での撮像のため、撮像装置Camの画面上での画像300は、上述した光学効果により、領域30における呈色が確認できない。一方で、図21のようにフラッシュ光FLが照射された状態では、撮像装置Camの画面上での画像310は、領域30において異なる呈色だと確認できる。
このように、撮像装置Camを利用し、フラッシュ光FLを用いずに撮像した画像300と、フラッシュ光FLを用いて撮像した画像310を比較することにより、表示体100および表示体付き物品200が真正品であると判断できる。
上述したように、点光源LSの照射による真偽判定や、撮像装置Camを用いて真偽判定を行うことは、より簡便な真偽判定方法を提供することが可能となる。さらに、近年普及している携帯電話やスマートフォンは、点光源LSや撮像装置Camとなり得るため、すぐに真偽判定が行えることも可能となる。加えて、既に携帯電話やスマートフォンが普及していることから、真偽判定方法を提供する際のコストを抑えることが可能となる。
また、光学的な干渉によって得られる呈色は、通常の印刷インキとは異なる金属光沢を有しているため、通常の印刷技術による偽造は困難となる。
上述した表示体100および表示体付き物品200、210は、例えば、偽造防止用ラベルとして接着材などを介して印刷物やカード媒体、その他の物品に貼付して使用することができる。更に、偽造防止以外の目的で使用することができ、例えば、表示体100および表示体付き物品200、210は、玩具や学習教材または装飾品等としても利用することができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこの形態に限定されるものではない。
PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムに、真空蒸着法によってアルミニウムを膜厚50nm程度となるように蒸着し、光反射層を設けた。その上に、SiO2とTiO2をそれぞれ膜厚50nm程度となるように蒸着し、多層膜層を形成した。
次に、呈色の異なる領域を形成するため、PETフィルム側からボールペンを用いて絵柄を形成した。
上記のようにして得られた表示体において、多層膜層側から観察すると、自然光源下においては絵柄が形成されていない部分、形成されている部分のいずれにおいてもマゼンタの呈色であることを目視確認できた。また、点光源下においては、絵柄部分の呈色がグリーンとなっていることを目視確認できた。
PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムに、真空蒸着法によってアルミニウムを膜厚50nm程度となるように蒸着し、光反射層を設けた。その上に、SiO2とTiO2がそれぞれ膜厚70、50nm程度となるように蒸着し、多層膜層を形成した。
次に、呈色の異なる領域を形成するため、凹凸構造によって絵柄が形成されている金属版作製し、PETフィルム側からその金属版を押し当てた。
上記のようにして得られた表示体において、多層膜層側から観察すると、自然光源下においては絵柄が形成されていない部分、形成されている部分のいずれにおいてもブルーの呈色であることを目視確認できた。また、点光源下においては、絵柄部分の呈色がグリーンとなっていることを目視確認できた。さらに、点光源を動かすと、絵柄部分の呈色がマゼンタへ変化することも目視確認できた。
PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムに、構造を形成するために、紫外線硬化性樹脂をグラビアロールコーターで塗工し、構造形成用フィルムとした。
次に、紫外線硬化性樹脂へ、後に呈色の異なる領域と対応する構造を形成するために、凹凸構造によって絵柄が形成されている金属版を作製した。
次に、紫外線硬化性樹脂金属版に押し当て、メタルハライドランプによる紫外線を照射し、紫外線硬化性樹脂硬化後、金属版を剥離することにより絵柄を形成している凹凸構造を形成した。その後、凹部構造上に真空蒸着法によってアルミニウムを膜厚50nm程度となるように蒸着し、光反射層を設けた。更にその光反射層上に、SiO2とTiO2をそれぞれ膜厚50nm程度となるように蒸着し、多層膜層を形成した。
上記のようにして得られた表示体において、多層膜層側から観察すると、自然光源下においては絵柄が形成されていない部分、形成されている部分のいずれにおいてもマゼンタの呈色であることを目視確認できた。また、点光源下においては、絵柄部分の呈色がグリーンとなっていることを目視確認できた。
10…構造形成層、11…第1の誘電体層、12…第2の誘電体層、13…光反射層、14、15…接着層、20…多層膜層、21…誘電体多層膜層、22…凹部構造、30、31…領域、40、50…支持体、51…光透過部、60…印刷部、70…鏡面、100…表示体、200、210…表示体付き物品、300…撮像画像、OB…観察者、LS…点光源、IL…入射光、RL、RL´、RL´´…反射光、Cam…撮像装置、FL…フラッシュ光。

Claims (11)

  1. 基材の一方の面側において、多層膜層が具備された表示体であって、
    前記多層膜層は、光反射層と屈折率が互いに異なる少なくとも2種類の第1の誘電体層および第2の誘電体層が前記基材と略平行となるように交互に積層されて設けられており、
    前記多層膜層を形成する前記光反射層と前記第1の誘電体層、前記第2の誘電体層のうち、少なくとも1つの層の一部領域において、前記基材との為す角が連続的に変化するように積層されて設けられている、または不連続となるように積層されて設けられていることを特徴とする表示体。
  2. 基材の一方の面側において、多層膜層が具備された表示体であって、
    前記多層膜層は、光反射層と、屈折率が互いに異なる少なくとも2種類の第1の誘電体層および第2の誘電体層が前記基材と略平行となるように交互に積層された誘電体多層膜層とによって形成されており、
    前記多層膜層を形成する前記光反射層と前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層のうち、少なくとも1つの層の一部領域において、前記基材との為す角が連続的に変化するように積層されて設けられており、または不連続となるように積層されて設けられており、
    前記光反射層が前記基材と前記誘電体多層膜層との間、または前記基材と接していない前記誘電体多層膜層の面側に設けられていることを特徴とする表示体。
  3. 前記多層膜層において、前記光反射層と前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層による積層数が、5層以上41層以下であることを特徴とする請求項1に記載の表示体。
  4. 前記多層膜層において、前記光反射層と前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層による積層数が、3層以上41層以下であることを特徴とする請求項2に記載の表示体。
  5. 前記多層膜層を形成する前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層において、それらの層厚が各々10nm以上1000nm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の表示体。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の表示体において、前記基材の他方の面側、または前記基材と接していない前記多層膜層の空気界面側に接着層を設け、支持体に貼付することを特徴とする表示体付き物品。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の表示体において、前記基材の他方の面側、または前記基材と接していない前記多層膜層の空気界面側に、光透過性を有する接着層を設け、光透過部を有する支持体において、少なくとも前記光透過部の一部と前記表示体が重なるように貼付されていることを特徴とする表示体付き物品。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の表示体または表示体付き物品が、
    自然光源下または室内光源下において観察した表示体または表示体付き物品と、前記表示体の近傍に点光源を設けて観察した表示体または表示体付き物品とが、異なる像または色相を示していることを目視確認することを特徴とする表示体または表示体付き物品の真偽判定方法。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の表示体または表示体付き物品が、
    自然光源下または室内光源下において撮像装置で撮影した表示体または表示体付き物品の画像と、前記表示体の近傍に点光源を設け、撮像装置で観察した表示体または表示体付き物品の画像とが、異なる像または色相を有していることを画像処理によって判別することを特徴とする表示体または表示体付き物品の真偽判定方法。
  10. 請求項8から9のいずれか1項に記載の真偽判定方法であって、
    前記表示体および表示体付き物品の表裏それぞれにおいて、自然光源下または室内光源下において観察した表示体または表示体付き物品と、前記表示体の近傍に点光源を設けて観察した表示体または表示体付き物品とが、異なる像または色相を示していることを目視確認、または撮像装置にて判別することを特徴とする表示体または表示体付き物品の真偽判定方法。
  11. 請求項8から9のいずれか1項に記載の真偽判定方法であって、
    前記表示体および表示体付き物品の表面において自然光源下または室内光源下において観察した表示体または表示体付き物品と、前記表示体の近傍に点光源を設けて観察した表示体または表示体付き物品とが、異なる像または色相を示していることを目視確認、または撮像装置にて判別でき、
    前記表示体および表示体付き物品の裏面において、鏡面となっていることを特徴とする表示体付き物品の真偽判定方法。
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