JPH0320554Y2 - - Google Patents

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JPH0320554Y2
JPH0320554Y2 JP1986002341U JP234186U JPH0320554Y2 JP H0320554 Y2 JPH0320554 Y2 JP H0320554Y2 JP 1986002341 U JP1986002341 U JP 1986002341U JP 234186 U JP234186 U JP 234186U JP H0320554 Y2 JPH0320554 Y2 JP H0320554Y2
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drive shaft
sealing material
seal
pump
pump casing
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  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえばトマトピユレー、クリー
ム、ジユース、チヨコレート等の液状食品とか、
液状薬品等を衛生的に圧送することができるロー
タリーポンプに関するものである。
(従来の技術) この種ロータリーポンプとして本考案に最も近
似する従来技術として本考案者が提案した実開昭
59−121486号が存在する。
この従来技術もポンプケーシングと、ロータ回
転用駆動軸との間にメカニカルシールを設けてロ
ータが回転するポンプ室を密封するものである
が、この従来技術に用いられるメカニカルシール
は、ポンプケーシング部材の内周面にシールリン
グを介して定位置に固定されたポンプケーシング
側シール材と、駆動軸の外周面側であつて前記シ
ール材よりポンプ室側においてシールリングを介
して前記ポンプケーシング側シール材に向かつて
軸方向に移動可能で且つ駆動軸と共に一体回転転
する駆動軸側シール材と、駆動軸側シール材を前
記ポンプケーシング側シール材に圧接付勢し且つ
駆動軸と共に一体回転するばね部材と、ばね部材
をその回転途上で受支するための受座金具とから
なつている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来技術のポンプケーシング内に設けられ
るメカニカルシールでは、ポンプケーシング部材
に定位置に固定されるポンプケーシング側シール
材に対し、駆動軸側シール材は当然に駆動軸と一
体回転し、且つ該シール部材を押圧付勢するばね
部材及びこれを受支する受座金具もシール部材と
共に一体回転するため、非回転側のポンプケーシ
ング部材と、回転側の駆動軸側シール部材、ばね
部材及び受座金具との間に両者を密封するための
シールケーシングを介装することは摩擦抵抗ある
いは短期の摩耗の発生等から困難であつた。しか
もこれらの部材がポンプ室側寄りに設けられてい
るため、ポンプ室内の液体がポンプケーシング部
材と受座金具との間を通つてばね部材の設置部分
に侵入し、その部分を汚染したり、侵入した液体
が固化性のものであると、これがばね部材の設置
部分で固化してばね部材の働きを阻害する難点が
あつた。
更にばね部材は上述のように駆動軸及び該シー
ル部材と一体回転するようになつているため、そ
の回転途上でばね部材を受支するための受座金具
を必要とし、当然に部品点数が多くなるという難
点もあつた。
本考案は、上記従来技術の難点を解消し、ばね
部材の設置部分にポンプ室内の液体が侵入するこ
とがなく、しかも部品点数を減少することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために本考案は、実施例
に示す参照符号を付して示せば、ポンプケーシン
グ3内に回転自在に配設された駆動軸4にロータ
7を固定し、ポンプケーシング3と駆動軸との間
にメカニカルシール9を設けて密閉状態のポンプ
室31を形成したロータリーポンプにおいて、上
記メカニカルシール9は、駆動軸4の外周面にシ
ールリング18を介して一体的に設けられ駆動軸
4と共に一体回転する駆動軸側シール材13と;
ポンプケーシング部材6の内周面側であつて前記
シール材13よりもポンプ室31側において、案
内部材14,14aに案内されて前記駆動軸側シ
ール材13に向かつて軸方向にのみ移動可能に設
けられたポンプケーシング側シール材16と;該
シール材16とポンプケーシング部材6との間に
介装され該シール材16を駆動軸側シール材13
に圧接付勢するばね部材17と;該ばね部材17
の介装位置より更にポンプ室31側においてポン
プケーシング部材6とポンプケーシング側シール
材16との間に介装されるシールリング19と;
からなる構成を採用するものである。
(作用) 第2図に示すように、メカニカルシール9の駆
動軸側シール材13に対し、ポンプケーシング側
シール材16はポンプ室31側に設けられ、ポン
プケーシング部材(実施例のボス部6)とポンプ
ケーシング側シール材16との間に設けた案内部
材(実施例ではシール材16に突設した案内突起
14と、ポンプケーシング部材6に穿設した案内
溝14a)に案内されてポンプケーシング側シー
ル材16は駆動軸側シール材18に向かつて軸方
向にのみ移動可能に設けられ、該シール材16を
ばね部材17によつて前記駆動軸側シール材18
に圧接付勢している。ばね部材17は非回転部材
たるシール材18とポンプケーシング部材6との
間に介装されているから当然に回転することがな
く、これを受支する受座金具を特別に必要とする
ものではなく、ポンプケーシング部材6で受支さ
せるだけで必要十分である。該ばね部材17の介
装位置より更にポンプ室31側においてポンプケ
ーシング部材6とポンプケーシング側シール材1
6との間にシールリング19を介装するためポン
プ室31の液体がばね部材17の設置部分に侵入
することがない。またシールリング19は上述の
非回転部材間に介装されるから摩擦抵抗を問題に
する必要がなく、また摩耗の発生もなく長期にわ
たつてシール作用を発揮することができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。この実施例のロータリーポンプは、ギヤボ
ツクス1と、蓋2付きポンプケーシング3とを有
し、ギヤボツクス1には一対の駆動軸4が回転自
在に配設され、その両駆動軸4はギヤ5により連
動連結されている。また上側の駆動軸4の基端は
ギヤボツクス1外へ突出してモータ(図示せず)
に連結されている。ポンプケーシング3の内部に
は第1図、特に第2図に示すようにポンプ室31
とギヤボツクス1側とを区割する隔壁3aが設け
られると共にこれにポンプ室31側およびギヤボ
ツクス側の両軸方向に延びる筒状ボス6が一体突
設され、前記両駆動軸4の先端部は筒状ボス6を
通つてポンプ室31内に嵌入されている。各駆動
軸4の先端部には端から順番に、ねじ部4a、ス
プライン部4b、小径部4c及び中径部4dが形
成されている。スプライン部4bにはロータ7が
嵌合し、そのロータ7は、円板部7aと、その円
板部7aに一対ずつ一体的に取付けられた歯7b
とを有し、ねじ部4aにはロータ抜け止め用袋ナ
ツト8が螺合している。第1図、特に第2図に示
すように駆動軸4の小径部4cとボス6との間に
第1メカニカルシール9を設け、中径部4dとボ
ス6との間に第2メカニカルシール10を設けて
ある。第1メカニカルシール9は、駆動軸4にピ
ン11止めされると共に超硬材料製シール片12
を有する駆動軸側シール材13と、駆動軸4に遊
嵌すると共に外周面の立上がり部16aに突設し
た案内突起14がボス6の案内溝14aに嵌入し
て駆動軸4の軸心方向にのみ摺動自在とされ、か
つ前記超硬材料製シール片12に当接するカーボ
ン製シール片15を有するポンプケーシング側シ
ール材16と、該シール材16の立上がり部16
aとボス6との間に配設されて該シール材16を
前記駆動軸側シール材13に押し付ける板ばね1
7と、駆動軸側シール材13の内周面に形成した
環状溝にはめ込まれると共に中径部4dに当接す
るシールリング18と、ポンプケーシング側シー
ル材16の外周面に形成した環状溝にはめ込まれ
ると共にボス6の内周面に当接するシールリング
19とから構成されている。第2メカニカルシー
ル10は、第1メカニカルシール9と同じ構造で
あつて中径部4dにピン20止めされた超硬材料
製シール材21と、第1メカニカルシール9の駆
動軸側シール材13に所要の間隙28を設けて対
向し、外周面の立上がり部24aに設けた案内突
起22がボス6の案内溝22aに嵌入して駆動軸
4の軸心方向にのみ摺動自在とされ、かつ前記超
硬材料製シール材21に当接するカーボン製シー
ル片23を有するポンプケーシング側シール材2
4と、該シール材24の立上がり部24aとボス
6との間に配設されて該シール材24を駆動軸側
シール材21に押し付ける板ばね25と、駆動軸
側シール材21の内周面に形成した環状溝にはめ
込まれると共に中径部4dに当接するシールリン
グ26と、ポンプケーシング側シール材24の外
周面に形成した環状溝にはめ込まれると共にボス
6の内周面に当接するシールリング27とから構
成されている。上記第1、第2のメカニカルシー
ル9,10間に形成された密閉空間28には蒸気
供給路29と蒸気排出路30とが連通している。
またポンプケーシング3内に第1、第2のメカニ
カルシール9,10及び密閉空間28を通る蒸気
によつて三重にシールされたポンプ室31が形成
されている。ボス6には、このボス6と駆動軸4
との間に液状食品等を積極的に流がすための通孔
32と、切欠部33とを形成している。前記蓋2
はポンプケーシング3の端面に位置決めピン3
4、ねじ棒35及び蝶ナツト36により固定され
ている。蓋2のポンプケーシング対向面に形成し
た二重の環状溝にはめ込まれると共にポンプケー
シング3の端面に当接するシールリング37,3
8を設け、ポンプケーシング3の端面のシールリ
ング37,38の間に位置する箇所に環状通路3
9を形成し、その環状通路39には蒸気供給路4
0と蒸気排出路41とが連通している。蓋2の袋
ナツト8を覆う凹部42内とポンプ室31とをつ
なぐ排出通路43を形成している。袋ナツト8の
ロータ対向面に形成した環状溝にはめ込まれると
共にロータ7に当接するシールリング44を設
け、駆動軸4のスプライン部4bと小径部4cと
の間の環状溝内にはめ込まれると共にロータ7の
内周面に当接するシールリング45を設け、シー
ルリング44,45によりスプライン部4bとロ
ータ7との間に液状食品等が入り込むのを阻止し
ている。ポンプケーシング3の両側面には液状食
品等の吸入口46と吐出口47とを形成してい
る。
上記構成において、モータにより両駆動軸4を
回転させると、上側のロータ7が矢印A方向へ回
転し、下側のロータ7が矢印B方向へ回転して液
状食品等が吸入口46からポンプ室31内に吸入
され、吐出口47から吐出させられる。
一方ポンプ室31内の液状食品等の液体がボス
6とロータ7との隙間、あるいはボス6に設けた
通孔32を通つて外部に漏出しようとするが、こ
れは前記第1メカニカルシール9によつて有効に
阻止される。即ち駆動軸4の外周側にあつては、
駆動軸側シール材13、詳細にはその先端に設け
た硬質摺動材たる超硬材料製シール片12が、ポ
ンプケーシング側シール材16、詳細にはその先
端に設けた硬質摺動材たるカーボン製シール片1
5がばね部材たる板ばね17に付勢されて常時互
いに圧接状態にあり、またポンプケーシング3の
筒状ボス6の内周側にあつては、ポンプケーシン
グ側シール材16とボス6との間に介装したシー
ルリング19によつてそれぞれ液体の外部への漏
出を阻止するようになつている。
特に本考案にあつて、駆動軸側シール材13を
軸方向に移動することなく駆動軸4に一体的に固
定し、されに対しポンプケーシング側シール材1
6を案内部材14,14aに案内されて軸方向に
のみ移動可能とし、該シール材16をばね部材1
7によつて駆動軸側シール材13に圧接付勢する
ようにし、更にポンプ室31側寄りにシールリン
グ19を設けるようにしたため、液体がばね部材
17の設置部分に侵入するのも有効に阻止され
る。
上記実施例では、ロータリーポンプのうちで
も、外歯歯車タイプのものについて説明したが、
内歯歯車タイプのものでも、またベーンポンプタ
イプのものについても適用できるものである。
(効果) 本考案によれば、駆動軸側シール材に対しポン
プケーシング側シール材をポンプ室側に配置し、
該シール材を駆動軸側シール材に圧接付勢するば
ね部材より更にポンプ室側にシールリングを設け
るようにしたため、ポンプ室からの液体がばね部
材の設置部分に侵入することがなく、ばね設置部
分を汚染したり、ばね部材のばね作用を阻害する
ことがない。
また本考案によれば、ポンプケーシング側シー
ル材とこれを押圧付勢するばね部材とはポンプケ
ーシング部材の内周面に回転することなく略定位
置に保持されているから、ばね部材を受支するた
めの受座金具を特別に必要とすることはなく、そ
れだけ構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は一部
切欠き正面図、第2図は同要部拡大断面図、第3
図は板ばねの斜視図、第4図は第1図の−矢
視図、第5図は第1図の−矢視図である。 3……ポンプケーシング、4……駆動軸、6…
…ポンプケーシング部材、7……ロータ、9……
メカニカルシール、13……駆動軸側シール材、
14,14a……案内部材、16……ポンプケー
シング側シール材、17……ばね部材、18……
シールリング、19……シールリング、31……
ポンプ室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポンプケーシング内に回転自在に配設された駆
    動軸にロータを固定し、ポンプケーシングと駆動
    軸との間にメカニカルシールを設けて密閉状態の
    ポンプ室を形成したロータリーポンプにおいて、
    上記メカニカルシールは、駆動軸の外周面にシー
    ルリングを介して一体的に設けられ駆動軸と共に
    一体回転する駆動軸側シール材と;ポンプケーシ
    ング部材の内周面側であつて前記シール材よりも
    ポンプ室側において、案内部材に案内されて前記
    駆動軸側シール材に向かつて軸方向にのみ移動可
    能に設けられたポンプケーシング側シール材と;
    該シール材とポンプケーシング部材との間に介装
    され該シール材を駆動軸側シール材に圧接付勢す
    るばね部材と;該ばね部材の介装位置より更にポ
    ンプ室側においてポンプケーシング部材とポンプ
    ケーシング側シール材との間に介装されるシール
    リングと;からなることを特徴とするロータリー
    ポンプ。
JP1986002341U 1986-01-11 1986-01-11 Expired JPH0320554Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986002341U JPH0320554Y2 (ja) 1986-01-11 1986-01-11

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JP1986002341U JPH0320554Y2 (ja) 1986-01-11 1986-01-11

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JPS62114184U JPS62114184U (ja) 1987-07-20
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JP1986002341U Expired JPH0320554Y2 (ja) 1986-01-11 1986-01-11

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JPS59121486U (ja) * 1983-02-02 1984-08-16 株式会社中村金属工業所 ロ−タリ−ポンプ

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JPS62114184U (ja) 1987-07-20

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