JPH0320454B2 - - Google Patents

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JPH0320454B2
JPH0320454B2 JP61092841A JP9284186A JPH0320454B2 JP H0320454 B2 JPH0320454 B2 JP H0320454B2 JP 61092841 A JP61092841 A JP 61092841A JP 9284186 A JP9284186 A JP 9284186A JP H0320454 B2 JPH0320454 B2 JP H0320454B2
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JP
Japan
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foil
aluminum alloy
aluminum
grain size
less
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61092841A
Other languages
English (en)
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JPS62250143A (ja
Inventor
Hideo Kawai
Masashi Sakaguchi
Tomoaki Yamanoi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Altemira Co Ltd
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP9284186A priority Critical patent/JPS62250143A/ja
Publication of JPS62250143A publication Critical patent/JPS62250143A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 この発明は飲食容器のキヤツプシール等に使用
される包装用アルミニウム合金箔に関する。 従来技術及び問題点 この種包装用のアルミニウム箔には、その性質
として、破裂強度が高く容易に破断しないこと、
及びせん断成形(打抜き)後や絞り成形後の弾性
変形(いわゆるスプリングバツク)が少ないこと
などが特に要求される。 而して、従来かかる包装用アルミニウム箔には
1N30合金等の純アルミニウム系合金を焼鈍した
軟質状態の箔(いわゆるO材)が用いられてい
た。ところがこのような従来箔はスプリングバツ
クは小さい反面破裂強度が低いため、必然的に箔
厚を30〜100μm程度の厚いものにせざるを得ず、
コストアツプの原因となつていた。もつとも、最
近ではアルミニウム箔自体を薄肉化してコスト低
減を図るとともに、該箔の薄肉化に伴う強度低下
を補う包装用素材として、アルミニウム箔にポリ
エチレン等の合成樹脂フイルムを積層貼合したア
ルミニウムラミネート材も使用されている。しか
しかかるアルミニウムラミネート材では、合成樹
脂フイルムの弾性係数が低いため成形後のスプリ
ングバツクが概して大きいものとなり、次工程に
おける処理上問題を生ずる虞れがあるという欠点
を派生するものであつた。 この発明はこのような事情に鑑みてなされたも
のであつて、破裂強度が高くかつ成形後のスプリ
ングバツクが小さい包装用アルミニウム合金箔の
提供を目的とするものである。 問題点を解決するための手段 この目的において発明者は種々実験と研究を重
ねた結果、破裂強度向上のためには引張り強度及
び伸びを大きくする必要があり、かつ成形後のス
プリングバツクを少なくするためには降伏強度
(0.2%耐力)が低い方が好ましいことを知見し、
この観点から更なる研究の結果合金組成の特定と
最終焼鈍後における結晶粒の平均粒径の規制によ
り上記目的の達成が可能であることを見出し、こ
の発明を完成したものである。 即ちこの発明に係る包装用アルミニウム合金箔
は、Fe:1.0wt%を超え1.8wt%以下、Mn:
0.2wt%を超え1.5wt%以下を含み、あるいは更に
Ti:0.005〜0.05wt%、およびB:0.005〜0.05wt
%の1種または2種を含み、残部アルミニウム及
び不可避不純物からなるとともに、最終焼鈍後の
平均結晶粒径が10〜50μmの範囲に規定されてな
ることを特徴とするものである。 アルミニウム合金箔の組成において、Feは箔
の結晶粒を小さくし強度、伸びを向上させるもの
である。しかし1.0wt%以下ではその効果に乏し
く、逆に1.8wt%を超えて含有されてもAl−Fe−
Mnの粗大化合物を形成し、強度、伸び、箔圧延
性の低下を来たす。好適には1.6wt%以下の範囲
の含有量とするのが良い。 MnはFeの固溶量を減少させ、再結晶核となる
Al−Fe−Mn化合物の数を増加させ、箔の結晶粒
微細化を助長するとともに、微細析出物および固
溶Mnによる強度の向上に寄与するものである。
しかし0.2wt%以下ではこれらの効果に乏しく、
逆に1.5wt%を超えて含有されると粗大化合物を
生成するとともに、加工硬化が大きくなり箔圧延
性が低下し、かつ降伏強度が高くなり過ぎてスプ
リングバツクが大となる欠点を派生する。好適に
は0.3〜1.0wt%の範囲の含有量とするのが良い。 TiおよびBは、鋳造時の凝固結晶粒の微細化
をはかり、加工性の向上に寄与するものであり、
この作用効果の点で相互に均等物として評価しう
るものである。いずれも含有量が0.05wt%未満で
は上記効果に不十分であり、0.05wt%をこえて過
多に含有しても上記効果が飽和し無益である。 ところでアルミニウム合金箔の一般的な既知の
製造方法は、アルミニウム合金鋳塊に熱間圧延、
冷間圧延、箔圧延、最終焼鈍の各必須工程を順次
的に実施するが、この発明に係るアルミニウム合
金箔は、最終焼鈍後の平均結晶粒径が10〜50μm
の範囲に規定されてなるものであることを条件と
する。すなわち平均結晶粒径が10μm未満では、
箔の降伏強度が高くなり過ぎ、成形後のスプリン
グバツクが大となる。また結晶粒径が50μmを超
えて大きくなると、引張り強度、伸びが低下し破
裂強度が低くなるのみならず、成形加工後表面荒
れが大きくなり、外観上問題となる。好ましい平
均粒径は10〜30μmである。 なお、最終焼鈍後の平均結晶粒径は、前述した
既知の製造工程における各種条件、例えば熱間圧
延温度、冷間圧延や箔圧延の圧延率、最終焼鈍の
温度、時間、昇温速度などを変えることにより多
様に変化し、またスラブの均質化処理の有無や、
熱間圧延後あるいは冷間圧延途中や箔圧延前に中
間焼鈍を施すことによつても変わるので、結晶粒
径を本発明範囲に規定するための製造方法につい
てはこれを何ら限定するものではない。 発明の効果 この発明に係るアルミニウム合金箔は上述の次
第で、合金組成の特定と、最終焼鈍後の平均結晶
粒径の規定により、後述の実施例の参酌によつて
も明らかなように、破裂強度が高くしかも成形後
のスプリングバツクの少ないものとなる。従つて
箔の薄肉化が可能となりコストダウンを実現しう
るとともに、成形後の次工程での処理に際しても
問題を生じることがなく、包装用箔として好適な
ものとなしうる。 実施例 次にこの発明の実施例を説明する。 第1表に示す組成のAl−Fe−Mn合金と下記
〜に示す製造方法とを組合わせて各種のアルミ
ニウム合金箔を製作した。 アルミニウム合金スラブに610℃×20時間の
均質化処理を施したのち、530℃で厚さ4mmま
で熱間圧延し、続いて0.6mmまで冷間圧延した
のち厚さ25μmまで箔圧延を施し、その後370
℃×2時間の最終焼鈍を施したもの。 上記の工程において、冷間圧延後箔圧延前
に400℃×1時間の中間焼鈍を施したもの。 上記の工程において、熱間圧延後400℃×
1時間の1次中間焼鈍を施し、さらに冷間圧延
後400℃×1時間の2次中間焼鈍を施したもの。 上記の工程において、2次中間焼鈍を20
℃/secの昇温速度にて400℃×20秒行つたも
の。 そして上記により得られたアルミニウム合金箔
の平均結晶粒径を測定し、本発明に係るアルミニ
ウム合金箔と比較合金箔とを得た。
【表】 次に上記各箔の破裂強度を測定するとともに、
ポンチ径33mm、ブランク径49mmで浅絞り成形して
成形後のスプリングバツクの量を測定した。なお
スプリングバツク量は、成形後における成形体の
最大外径とポンチ系の差で評価した。その結果を
第2表に示す。
【表】
【表】
【表】 第2表の結果から明らかなように、本発明に係
るアルミニウム合金箔は、破裂強度がいずれも
2.0Kg/cm2を超えて高いものであるとともに、成
形後のスプリングバツクが少ないものであること
を確認しえた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Fe:1.0wt%を超え1.8wt%以下、Mn:
    0.2wt%を超え1.5wt%以下を含み、残部アルミニ
    ウム及び不可避不純物からなるとともに、最終焼
    鈍後の平均結晶粒径が10〜50μmの範囲に規定さ
    れてなることを特徴とする包装用アルミニウム合
    金箔。 2 Fe:1.0wt%を超え1.8wt%以下、Mn:
    0.2wt%を超え1.5wt%以下を含み、かつTi:
    0.005〜0.05wt%、およびB:0.005〜0.05wt%の
    1種または2種を含み、残部アルミニウム及び不
    可避不純物からなるとともに、最終焼鈍後の平均
    結晶粒径が10〜50μmの範囲に規定されてなるこ
    とを特徴とする包装用アルミニウム合金箔。
JP9284186A 1986-04-21 1986-04-21 包装用アルミニウム合金箔 Granted JPS62250143A (ja)

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JPS62250143A JPS62250143A (ja) 1987-10-31
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JPH07318084A (ja) * 1994-03-30 1995-12-08 Toyo Arumihoiru Prod Kk 成型品
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JPS62250143A (ja) 1987-10-31

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