JPH032043Y2 - - Google Patents

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JPH032043Y2
JPH032043Y2 JP1985077734U JP7773485U JPH032043Y2 JP H032043 Y2 JPH032043 Y2 JP H032043Y2 JP 1985077734 U JP1985077734 U JP 1985077734U JP 7773485 U JP7773485 U JP 7773485U JP H032043 Y2 JPH032043 Y2 JP H032043Y2
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JP
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pulley
shielding plate
absorbing device
sound absorbing
sound
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JP1985077734U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コーン状の開口部を備えたプーリ等
の回転部材に装着される吸音装置の改良に関する
ものである。
〔従来技術と問題点〕
第8図に示すように、外周に周溝b1,b2が
形成され、中央に軸孔cが穿たれた内径鍔部dに
おいて回転軸(図示せず)に軸着され、前記周溝
b1,b2に巻架される無端ベルト(図示せず)
により駆動力を伝達する板金製のプーリaが広く
知られている。
前記プーリaは、軸方向の一端部にスピーカの
コーンのような開口部を備えているため、前記回
転軸から伝播される振動を拡大して大きな放射音
を発する問題を有している。このため、同じく従
来、実公昭57−57252号に示されるようにコーン
状の開口部を蓋によつて閉塞したプーリが考案さ
れているが、この考案によると、蓋がプーリの径
方向の剛性を補強する作用を兼ね備えていること
から判るように金属などの剛体によつて成形され
ているため、振動がプーリから蓋へ固体伝播して
蓋から外部へ放射音を発する問題を有している。
また上記した板金製のプーリa以外の、たとえば
鋳鉄製のプーリや、トーショナルダンパ、歯車類
等、他の回転部材においても同様に大きな放射音
を発するものがあり、その効果的な対策が望まれ
ている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案は、コーン
状の開口部を備えたプーリ等の回転部材に装着さ
れる吸音装置において、略円盤状を呈し、前記開
口部を閉塞するゴム様弾性材製の遮蔽板と、前記
遮蔽板の平面中央に固定され、所定の質量を備え
る慣性部材と、よりなるプーリ等の吸音装置を提
供せんとするものである。
〔作用〕
上記構成を具える本考案の吸音装置は、プーリ
等回転部材のコーン状開口部を遮蔽板によつて閉
塞して音の放射を遮断するもので、該遮蔽板がゴ
ム様弾性材製であつて優れた振動減衰能力を備え
ているため、回転部材から遮蔽板へ直接伝播され
る振動についても該振動を減衰させることができ
る。また遮蔽板の平面中央に所定の質量を備える
慣性部材を固定したため、コール状開口部からの
放射音および回転部材からの振動をともに慣性部
材を動かすエネルギーとして消費させる。
〔実施例〕
つぎに本考案の実施例を図面にしたがつて説明
する。
第1図は第1の実施例のプーリへの取着状態を
示す側断面図で、1は外径部に周溝2a,2bが
形成され、中央に軸孔3が穿たれた内径鍔部4に
おいて回転軸(図示せず)に軸着される板金製の
プーリ、5はゴム様弾性材をもつて製せられ、外
周部6においてプーリ1の外径部前端に形成され
た嵌合溝7に嵌着されることにより、該プーリ1
の前部空間Eを封塞するごとく展設された円盤状
の遮蔽板、8は前記外周部6を補強して嵌合溝溝
7への固定を確実に行なうために埋設された断面
円形状の金属製の環状体、9は遮蔽板5の中央部
に、同心的に埋設された金属製の円盤状の慣性部
材である。
上記遮蔽板5は、プーリ1とともに回転するも
ので、図示しない回転軸から伝播し、プーリ1前
面から前部空間Eへ放射される音の外側空間への
拡散を阻むようになり、しかも該遮蔽板5は、弾
性材製であるため音の減衰性能に優れ、かつプー
リ1自体の振動をも抑制する作用を有している。
また慣性部材9は比重の大なる金属製であるた
め、その慣性により、遮蔽板5のプーリ1との共
振を防止するものである。
第2図ないし第7図は、それぞれ本考案の他の
実施例の取着状態を示す半裁側断面図で、以下、
その各実施例について構成の異なる点を説明す
る。
まず第2図の吸音装置は、断面略L字形状の金
属製環状体8′を遮蔽板5の外周部6に加硫接着
し、かつ慣性部材9を前記遮蔽板5の中央部内側
に同心的に加硫接着してなり、前記環状体8′に
おいて、鋳鉄製プーリ1′の前面外径部に周設形
成された嵌合段部7′に嵌着されるよう構成して
なるもの、第3図の吸音装置は、上記鋳鉄製プー
リの1′の前部空間E内に介在する空気の膨張お
よび収縮による遮蔽板5の変形を防止する目的で
該遮蔽板5に対し、適宜数および適宜大きさの通
気孔10……を穿設した構成になるもの、第4図
の吸音装置は、第1の実施例と同様、慣性部材9
を遮蔽板5の中央部に同心的に埋設した構成にな
るもの、第5図は、上記第4図と同構成の吸音装
置を、回転軸(図示せず)に軸着されるハブ11
と、該ハブ11の外径側に同心的に配置された振
動抑制リング12と、該両者11,12間に介装
された環状ゴム13とよりなるトーシヨナルダン
パ14の、前記振動抑制リング12の前面外径部
に周設された嵌合段部7″に嵌着した状態を示し、
トーショナルダンパ14から放射される音を減衰
せしめるもの、第6図の吸音装置は、遮蔽板5の
中央部に同心的に埋設された慣性部材9′が環状
を呈してなり、歯車15の歯部内周16に嵌着さ
れて、該歯車15から放射される音を減衰せしめ
るもの、第7図の吸音装置は、遮蔽板5に薄肉の
ベロー部5aを形成し、該ベロー部5aによつて
プーリ1′の前部空間E内の空気の膨張および収
縮を吸収するとともに、該ベロー部5aの微妙な
動きにより振動に対する応答性を良くしたもので
ある。
なお、上記各実施例は、いずれも環状体8もし
くは8′によつて補強された遮蔽板5の外周を、
プーリ等相手部材に対し嵌合により取り付ける構
成としたが、これを接着剤や、ネジ部材等によつ
て取り付けることとしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案プーリ等の吸音装置は、以上述べたよう
に、回転部材のコーン状開口部を閉塞する遮蔽板
をゴム様弾性材製としたため、該弾性材の振動減
衰作用によつて回転部材から遮蔽板へ直接伝播さ
れる振動についても該振動を減衰させることがで
きる。また遮蔽板の平面中央に所定の質量を備え
る慣性部材を固定したため、コーン状開口部から
の放射音および回転部材からの振動をともに慣性
部材を動かすエネルギーとして消費させ、これら
の作用によつて優れた吸音効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の取着状態を示
す側断面図、第2図ないし第7図はそれぞれ他の
実施例の取着状態を示す半裁側断面図、第8図は
プーリの一例を示す側断面図である。 1,1′……プーリ、5……遮蔽板、6……外
周部、7,7,′,7″……嵌合段部、8,8′…
…環状体、9,9′……慣性部材、10……通気
孔、14……トーシヨナルダンパ、15……歯
車、16……歯部内周。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コーン状の開口部を備えたプーリ等の回転部材
    に装着される吸音装置において、略円盤状を呈
    し、前記開口部を閉塞するゴム様弾性材製の遮蔽
    板と、前記遮蔽板の平面中央に固定され、所定の
    質量を備える慣性部材と、よりなるプーリ等の吸
    音装置。
JP1985077734U 1985-05-27 1985-05-27 Expired JPH032043Y2 (ja)

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JP1985077734U JPH032043Y2 (ja) 1985-05-27 1985-05-27

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JP1985077734U JPH032043Y2 (ja) 1985-05-27 1985-05-27

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Publication Number Publication Date
JPS61193259U JPS61193259U (ja) 1986-12-01
JPH032043Y2 true JPH032043Y2 (ja) 1991-01-21

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ID=30621073

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Families Citing this family (2)

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JP2002227930A (ja) * 2001-02-06 2002-08-14 Nok Vibracoustic Kk トーショナルダンパ
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JPS5757252U (ja) * 1980-09-19 1982-04-03

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JPS477553U (ja) * 1971-02-24 1972-09-27
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