JPH02212632A - 電磁ブレーキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ディスク型の無励磁制動式の電磁ブレーキに
係り、特に制動音を低減するために好適な電磁ブレーキ
に関する。

［従来の技術］ 第５図は従来のディスク型の無励磁制動式の電磁ブレー
キの縦断側面図、第６図は第５図の一部を破断して示し
た正面図である。

これら第５図および第６図に示す電磁ブレーキでは、電
磁石１に、円周方向に等間隔をおいて、複数本（図では
３本）の段付きスタッド２が植設され、また電磁石」−
の内部にはコイル３が設けられ、さらに電磁石工の中心
部には回転軸（電動機軸）４が挿通されており、しかも
電磁石１の外周縁寄りの部分には円周方向に等間隔をお
いて、複数個（図では４個）の制動ばね５が絹み込まれ
ている。

前記回転軸４には、スプラインカラー１３を介して摩擦
円板１６が回転軸４と一体に回転可能にかつ軸方向に移
動可能に取り付けられている。なお、前記スプラインカ
ラーＪ３は止め翰】４により回転ｉ１１＋４に固定され
ている。

前記摩擦円板１６の一方の面と他方の面には、ブレーキ
ライナ１．６ａ、　１６ｂが貼り付けられている。また
、この摩擦円板１６の一方の面側には固定板１１が設置
され、他方の面側には可動板６が設置されている。

前記可動板１１は、前記段付きスタッド２の段部との間
に、平ワツシヤ１９とスプリングワッシャ１８とを挟ん
で装着され、かつ前記段付きスタッド２にナラ１〜１７
により固定されている。

前記可動板６は、前記段付きスタッド２の段部に支持さ
れており、軸方向に第５図に示すス１−ロークＳの範囲
で移動可能に設けられている。

前記電磁石１には、可動板６と摩擦円板１６と固定板１
１等を囲むブレーキカバー１２が装着されている。この
ブレーキカバー１２は、電磁石］−にねし１５により止
められている。

この第５図および第６図に示す従来の電磁ブレーキでは
、コイル３を消磁している時は制動ばね５により可動板
６と摩擦円板Ｊ６とが固定板Ｊ１方向に押圧され、摩擦
円板１６が固定板１１と可動板６間で挟み込まれて固定
され、摩擦円板】６を介して回転軸４に制動が掛けられ
る。

そして、コイル３が励磁されると、電磁石１により、制
動ばね５のばね力に抗して可動板６が吸着され、摩擦円
板１６および可動板６が固定板１１から離れ、制動が解
除される。

なお、この種の電磁ブレーキに関連するものとして、例
えば実公昭６２−２２６７７号公報等が挙げられる。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、前記従来技術では制動時に異常な制動音が発生
する点については、特に対策が講じられていない。この
ため、制動時に高い金属音が発生し、騒音規制のある用
途には使用できない問題があった。

本発明の第１の目的は、前記従来技術の問題を解決し、
制動音を低減し得る電磁ブレーキを提供することにある
。

本発明の第２の目的は、制動音を著しく低減し得る電磁
ブレーキを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の第１の目的は、固定板の摩擦円板側の面に吸音
板を取り付け、この吸音板の摩擦円板側の面に制動板を
取り付けたことことにより、達成される。

また、本発明の第２目的は、前記固定板の摩擦円板側の
面に吸音板を取り付け、この吸音板の摩擦円板側の面に
制動板を取り付けるとともに、前記可動板の摩擦円板側
の面にも吸音板を取り付け、この可動板における吸音板
の摩擦円板側の面に制動板を取り付けたことにより、達
成される。

［作用］ 本発明では、制動時に電磁石が消磁されると、制動ばね
のばね力により可動板が押圧され、ついでこの可動板と
摩擦円板とが押圧され、固定板と可動板により摩擦円板
が挟圧され、制動が掛けられる。

この制動時に、制動ばねのばね力が可動板と摩擦円板と
固定板間に衝撃力となって伝わるが、本発明では固定板
の摩擦円板側に取り付けられた吸音板により、前記衝撃
力を吸収し、減衰させ、前記吸音板の摩擦円板側の面に
取り付けた制動板により、固定板の固有振動数を変える
ことができるので、制動音を低減することができる。

また、本発明では可動板の摩擦円板側の面にも吸音板を
取り付け、この可動板における吸音板の摩擦円板側の面
に制動板を取り付けているので。

前記可動板においても吸音板により制動時の衝撃力を吸
収して減衰でき、制動板により可動板の固有振動数を変
えることができるので、制動音を著しく低減することが
できる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面により説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す縦断側面図、第２図は
第１図のブレーキカバーの一部を破断して示した正面図
である。

これら第１図および第２図に示す実施例において、前記
第５図および第６図に示すものと同し部材には同し符号
を付けて示し、これ以」二の説明詮省略する。

そして、第１図および第２図に示す実施例では、可動板
６の摩擦円板１６側の面に吸音板７が取り付けられてい
る。また、前記吸音板７の摩擦円板１６側の面には、制
動板８が取り付けられている。

一方、固定板１１の摩擦円板１６側の面には、吸音板１
０が取り付けられている。さらに、前記吸音板１０の摩
擦円板１６側の面にも、制動板９が取り付けられている
。

前記吸音板７，１０は冷間圧延鋼板を樹脂等によりコー
ティングして形成され、前記制動板８，９は冷間圧延鋼
板等により形成されている。

前記実施例において、制動時にコイル３への電力の供給
が停止されると、制動ばね５のばね力により可動板６が
押圧され、ついで可動板６と摩擦円板１６とが押圧され
、固定板ＩＩと可動板６間に摩擦円板１６が挟圧され、
回転軸（電動機軸）４に制動が掛けられる。

この制動時に、制動ばね５のばね力が可動板６と摩擦円
板１６と固定板１１間に衝撃力となって伝わる。ここで
、前記可動板６の摩擦円板１６側の面に取り付けられた
吸音板７と、前記固定板１１の摩擦円板］６側の面に取
り付けられた吸音板１０とが前記衝撃力を吸収し、減衰
させる。また、前記可動板６における吸音板７の摩擦円
板１６側の面に取り付けられた制動板８により、可動板
６の固有振動数を変え、前記固定板１１における吸音板
９の摩擦円板１６側の面に取り付けられた制動板９によ
り固定板１］の固有振動数を変え、振動を抑制し、制動
時の異音を低減している。

したがって、この実施例によれば、制動音を著しく低減
することが可能となる。

従来技術では、前記第５図および第６図に示すように、
摩擦円板托に摩擦的に接触する可動板６および固定板１
１は各々１枚構造である。このため、制動時は制動ばね
５のばね力が可動板６および摩擦円板１６を介して固定
板１１に衝撃力として伝わり、回転軸４から発生してい
る回転エネルギーを摺動による熱に変わる時に、金ＪＦ
Ａ音に近い制動音が発生する。この時の制動音の測定結
果は第４図に示す通り、約８０ｄ　Ｂである。

これに対して、本発明の第１図および第２図に示す実施
例では、可動板６を吸音板７と制動板８を有する３枚構
造とし、固定板１１を吸音板１０と制動板９を有する３
枚構造としており、吸音板７゜１０により制動時の衝撃
力を吸収して制動音を減衰させ、制動板８，９により制
動時の振動を抑制し、異音を低減するようにしている結
果、制動音の測定結果は第３図に示す通り、約７０ｄ　
Ｂとなり、従来技術に比へて約］ＯｄＢ、低減すること
ができた。

なお、本発明では固定板１１のみを吸音板１０と制動板
９を有する３枚構造としでも、制動音をかなり低減する
ことができる。

なお、この第１図および第２図に示す実施例の他の作用
については、前記第５図および第６図について説明した
ところと同様である。

［発明の効果］ 以上説明した本発明の請求項１記載の発明によれば、制
動時に、固定板に取り付けられた吸音板により衝撃力を
吸収して制動音を減衰させ、固定板の前記吸音板に取り
付けられた制動板により固定板の固有振動数を変え、振
動を抑制して異音を低減するようにしているので、制動
音を低減し得る効果があり、制動時の騒音の発生が規制
されている用途にも適用し得る効果がある。

また、本発明の請求項２記載の発明によれば、固定板に
吸音板を取り付け、この吸音板に制動板を取り付けてい
る外に、可動板にも吸音板を取り付け、この可動板にお
ける吸音板に制動板を取り付けている結果、前記可動板
においても、制動時に吸音板により衝撃力を吸収して制
動音を減衰させ、制動板により可動板の固有振動数を変
え、振動を抑制して異音を低減するようにしているので
、制動音を著しく低減し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す縦断側面図、第２図は
第１図のブレーキカバーの一部を破断して示した正面図
、第３図は本発明の実施例における制動音の測定結果を
示す図、第４図は従来技術における制動音の測定結果を
示す図、第５図は従来のディスク型の無励磁制動式の電
磁ブレーキの縦断側面図、第６図は第５図の一部を破断
して示した正面図である。 １・・・電磁石、２・段付きスタン１−１３・・・コイ
ル、４・・・回転軸（電動機軸）、５　制動ばね、６・
可動板、７・・吸音板、８　・制動板、９・・制動板、
１０・・・吸音板、１１・・・固定板、１２・ブレーキ
カバー、１３・スプラインカラー、１６・・摩擦円板。 代理人　弁理士　　秋　本　正　実 ｄＢ 第 図 竺 ／Ｘ） 図 徒釆の制′＃′Ｊ肯 ｄＢ 第 図 本矢胤例の制動肯 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、回転軸に、該回転軸と一体に回転可能にかつ軸方向
   に移動可能に摩擦円板を取り付け、この摩擦円板の一方
   の面側には固定板を設置し、他方の面側には軸方向に移
   動可能に可動板を設置し、前記可動板と摩擦円板とを固
   定板方向に押圧し、回転軸に制動を掛ける制動ばねと、
   可動板を制動ばねに抗して吸着し、制動を解除する電磁
   石とを備えた電磁ブレーキにおいて、前記固定板の摩擦
   円板側の面に吸音板を取り付け、この吸音板の摩擦円板
   側の面に制動板を取り付けたことを特徴とする電磁ブレ
   ーキ。 ２、前記固定板の摩擦円板側の面に吸音板を取り付け、
   この吸音板の摩擦円板側の面に制動板を取り付けるとと
   もに、前記可動板の摩擦円板側の面にも吸音板を取り付
   け、この可動板における吸音板の摩擦円板側の面に制動
   板を取り付けたことを特徴とする請求項１記載の電磁ブ
   レーキ。