JPH03204323A - 車両の懸架装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、主として自動車等の前輪に適用することがで
きる、車両の懸架装置に関するものである。

（従来の技術） 操舵中心となるキングピン軸は、一般的にスクラブ半径
とロアシミインド（ステアリングナックルとロアアーム
との軸着部）の位置とによって決定される。すなわち、
スクラブ半径（キングピンオフセット）はタイヤからの
前後入力をハンドルに伝わ９にくくするためゼロに近く
設定され、またロアジヨイントはホイールの内部に設け
られたブレーキ機構に干渉しないように位置させ、しか
もブレーキ機構の近傍に設けられる。キングピン軸の角
度はこの２点の制約を受け、通常１０〜１５度に設定さ
れる。従来にあっては、このキングピン軸に対して車体
内側にアッパアームを設けるために、エンジンルームあ
るいはトランクルームを狭くせざるを得ない問題があっ
た。ここでその−例を第５図について説明する。１は車
輪であり、２はこの車輪１を支持するステアリングナッ
クルである。このステアリングナックル２の上端には、
アッパアーム３が、また下端にはロアアーム４が連結さ
れている（ｂわゆるダブルウィツシュボーン型懸架装置
）。このような懸架装置ｔは、アッパアーム３及びロア
アーム４の夫々の先端に設けられたアッパジヨイント５
及びロアジヨイント６を軸にステアリングナックル２を
回動させることによって車輪１を操舵する。操舵時のス
テアリングナックル２の回動軸（キングピン軸７）には
、無理なく車輪１を操舵すると共に車輪１に作用する外
力をステアリングホイールに伝わシにくくするために角
度θが設定されておシ、車輪の接地面中心８とキングピ
ン軸７の地面との交点とのオフセット（スクラブ半径）
ｔが小さくなるようにしである。

また、第６図に示すようにステアリングナックル９の上
部を延設してアッパアーム３を単輪１の上方に配したも
のもある。第５図及び第６図の平面図を第７図に示す。

第５図に示すものと同型式の懸架装置の要部の斜視図を
第８図に示す。

さらに、車両の懸架装置に関する先行技術として、特開
昭６０−６７２０４号公報にはアッパアームを車輪の上
方に配した独立懸架式リヤサスベンジ冒ンが開示されて
いる。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来例において第５図ないし第８図に示すものは、
アッパアーム３の先端にアッパジヨイントを設けている
ため、キングピン軸７に対して車体の内側にアッパアー
ム３を配するのでアッパアーム３が車幅方向内側に突出
し、エンジンルームあるいはトランクルームが狭くなる
という問題がある。

また、特開昭６０−６７２０４号公報に開示されたもの
は、リヤサスベンジ薔ンに関するものであるので、操舵
機能を必要とする前輪には直接適用できない。前記公報
に開示されたものにおいて、ナックルアームとアッパア
ーム及びロアアームとを連結するジヨイントを操舵可能
なものに置換えたとしても構成上、適性なキングピン軸
の角度を設定することができないという問題がある。

本発明は以上の点に鑑みて、スペースを有効に利用でき
る車両の懸架装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記の課題を解決するために、ステアリングナ
ックル１０の上部にアッパアーム１１、下部にロアアー
ム１２を連結した車両の懸架装置において、ステアリン
グナックル１ｏの上部に車輪１３との干渉を避けて湾曲
部１６を上方に延設し、湾曲部１６の上端をアッパアー
ム１１の先端に軸支し、アッパアーム１１の基端を車体
に枢支してアッパアーム１１をキングピン軸１４に対し
て外側に配したことを特徴とする。

（作　用） 本発明に係る懸架装置はこのように構成したことにより
、アッパアーム１１は車輪１３の上方に配され、車輪１
３の操舵時にステアリングナックル１０と一体にキング
ピン軸回）に回動する。

（実施例） 以下１本発明の一実施例について詳細に説明する。第１
図において、１０は車輪１５を支持するステアリングナ
ックルである。ステアリングナックル１０の下端はボー
ルジヨイント１５によって車幅方向内側に延びるロアア
ーム１２の先端に枢着されている。ロアアーム１２０基
端は図示しない車体に揺動自在に軸着されている。ステ
アリングナックル１０の上部は車輪１３の干渉を避ける
ために車幅方向内側に湾曲した湾曲部１６を形成して上
方に延設されている。

湾曲部１６の上端は車幅方向内側に延びるアッパアーム
１１の先端に軸着されておシ、アッパアーム１１の基９
＃Ａｒａ、ボールジヨイント１７によって図示しない車
体に揺動自在に枢着されている。すなわち、アッパアー
ム１１は、ボールジョイン）　１５．１７を結んだキン
グピン軸１４に対して車幅方向外側に配されている。図
中θはキングピン角度、ｔはスクラブ半径である。第１
図の平面図を第２図に、操舵した状態の平面図を第３図
に示す。また、本実施例に係る懸架装置の要部を拡大し
た斜視図を第４図に示す。

尚、アッパアーム１１及びロアアーム１２はＡ字型のも
のを図示しているが、これに限定されるものでは々く他
の形状としてもよい。

以上のように構成した本実施例の作用について次に説明
する。ステアリングナックル１０は、ロアアーム１２と
、車輪１３の上方に配されたアッパアーム１１によって
支持される。そして。

アッパアーム１１はボールジヨイント１７を軸に車輪１
６及びステアリングナックル１０と同時に揺動するので
車輪１３と干渉することはない。

車輪１５の操舵は、ポールジョイン）　１５．１７によ
って形成されるキンクビン軸を軸にステアリングナック
ル１０とアッパアーム１１とを第６図に示すように一体
に回動することによって行なわれる。

（発明の効果） 本発明に係る懸架装置は以上詳述したようにアッパアー
ムを車輪の上方でキンクビン軸に対して車幅方向外側に
配したので、アッパアームの車幅方向内側への突出量が
小さくなり、エンジンルームあるいはトランクルームを
大きくすることができる。また５適正なキングピン角度
を設定することができるのでスクラブ半径を小さくして
円滑な操舵を行なうことができるという優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す正面図、第２図は第１
図の平面図、第３図は第１図の装置において操舵状態を
示す平面図、第４図は第１図の装置の要部を拡大して示
す斜視図、第５図は従来の懸架装置ケ示す正面図、第６
図は従来の懸架装置の別の例を示す正面図、第７図は第
５図の平面図、第８図は従来の懸架装置の要部を拡大し
て示す斜視図である。 １０・・・ステアリングナックル １１・・アッパアーム １２・・・ロアアーム １６・・・車輪 １４・・キングピン軸 １６・湾曲部 ♀＝♀♀メ♀ ７１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ステアリングナックルの上部にアッパアーム、下
   部にロアアームを連結した車両の懸架装置において、前
   記ステアリングナックルの上部にタイヤとの干渉を避け
   て上方に湾曲部を延設して該湾曲部の上端を前記アッパ
   アームの先端に軸支し、該アッパアームの基端を車体に
   枢支して該アッパアームをキングピン軸に対して車体外
   側に配したことを特徴とする車両の懸架装置。