JPH03202446A - シャドウマスク用Fe―Ni合金およびシャドウマスクの製法 - Google Patents

シャドウマスク用Fe―Ni合金およびシャドウマスクの製法

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JPH03202446A
JPH03202446A JP34321089A JP34321089A JPH03202446A JP H03202446 A JPH03202446 A JP H03202446A JP 34321089 A JP34321089 A JP 34321089A JP 34321089 A JP34321089 A JP 34321089A JP H03202446 A JPH03202446 A JP H03202446A
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JP
Japan
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alloy
shadow mask
less
low expansibility
thermal expansion
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Application number
JP34321089A
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English (en)
Inventor
Naofumi Nakamura
直文 中村
Atsushi Kato
淳 加藤
Tsuyuki Watanabe
渡辺 津之
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本願発明は、カラーテレビ用ブラウン管のシャドウマス
クなどとして好適なFe−Ni合金、およびシャドウマ
スクの製法に関し、種々の合金元素を特定量含有するこ
とで、従来の低熱膨張合金と同等の低熱膨張性を確保し
た上に、優れた変形抵抗とプレス加工性を発揮させる技
術に関する。
「従来の技術」 従来、カラーテレビ用ブラウン管のシャドウマスク用材
料として、低炭素リムド屓や低炭素アルミキルド鋼が用
いられてきたが、最近になり、カラーテレビの大型化、
高品位化に伴ってこれらの材料よりも低い熱膨張特性を
有するF e−N i系のアンバー合金(36%N i
−F e)が使用されるようになってきている。
このようにアンバー合金を使用するようになりた理由は
、大型で高品位のブラウン管(CRT)では、ブラウン
管の電圧を高く設定する必要があり、ツヤドウマスクに
当たる電子ビームのエネルギー量ら増加する傾向にある
ので、前記従来の鋼板を用いたツヤドウマスクでは、電
子ビーム射突に伴う発熱によってシャドウマスクが熱膨
張を起こしてミスランディングを起こし、カラーテレビ
の画面上に色ずれを生じ易いためである。
「発明が解決しようとする課題」 ところが、前記アンバー合金は、耐力が高いためにプレ
ス加工性が悪く、プレス成形時に、スプリングバックに
よる形状不良を生じ易い問題がある。また、前記アンバ
ー合金は、ヤング率が低いので、ツヤドウマスクに加工
した場合、テレビのスピーカーの音により共振を起こし
たり、組み立て時において強度不足による座屈を起こし
易い問題がある。このような座屈の問題がクローズアッ
プされてきているのは、ブラウン管の高精度化に伴い、
ツヤドウマスクに微細な穴をエツチングで穿孔すること
が要求され、エツチングの容易性の要求から、シャドウ
マスク材の板厚を薄くするようにな、ってきているため
である。
本願発明は前記課題を解決するためになされたもので、
従来の低熱膨張性の合金と同程度の低熱膨張性を示す上
に、優れた材料強度を有し、更にプレス加工性を向上さ
せたシャドウマスク用Fe−Ni合金ならびにその製法
を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 請求項1に記載した発明は、前記課題を解決するために
、Ni30〜40%、Cr0.1−1.0%、Co0.
01〜2.0%、Mn1%以下、Si0.5%以下、C
011%以下、T i、 Z r、N b、A I。
Be、Bのうち、1種以上を総計で0.001〜0.0
1%、残部Feおよび不可避不純物の組成を有するもの
である。
請求項2に記載した発明は前記課題を解決するために、
請求項1に記載の組成を有する合金からなる板状体をエ
ツチング穿孔後、窒素ガス雰囲気などの不活性ガス雰囲
気中あるいは水素ガス雰囲気中において800〜120
0℃で5分以上焼鈍した後、300℃以下の温度で塑性
加工するものである。
「作用 」 36%N i−F eの組成で知られるアンバー合金に
代表される低熱膨張性のF e−N i系の合金に、O
rを所定量添加することで、低熱膨張性を犠牲にするこ
となく、焼鈍後の耐力を低下させ、ヤング率を高くする
とともに、Mnを所定量添加することで鍛造性を向上さ
せ、Siを所定量添加することで溶解時に合金中の酸素
を除去する。更に、Ti Zr Nb AI Be、B
などの1種以上を所定量含有させることで熱間加工性を
向上させるとともに、Coを所定量含有させることでエ
ツチング性を良好とする。
以上のことから、シャドウマスク用の材料として好適な
低熱膨張性を確保した上で加工上好ましい耐力とヤング
率を確保する。
以下に本願発明を更に詳細に説明する。
本願発明の合金においてはNiにッケル)30〜40%
、Cr(クロム)0.1〜1..0%、Co(:+バル
ト)0.01−1.0%、Mn(マンガン)1%以下、
Si(ケイ素)0.5%以下、C(炭素)0.1%以下
、Ti(チタン)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオ
ブ)、A I(アルミニウム)、Be(ベリリウム)、
B(ホウ素)のうち、1種、あるいは2種以上を総計で
0.001〜0.01%、残部Feおよび不可避不純物
の組成を有するようにする。
前記組成において、Niの含有量を30〜40%の範囲
外にすると、熱膨張係数が極めて高くなり、カラーブラ
ウン管の色ずれの問題が生じる。
Crは焼鈍後の耐力を低下させるとともにヤング率を上
昇させるために用いるが、0.1%未満ではその効果が
なく、1.0%を越えると熱膨張係数を高くするために
不適当である。
Coはエツチング穿孔性の向上のために添加するが、含
有量が0.01%未満ではその効果が表れず、1.0%
を越えると熱膨張係数が高くなるので、カラーブラウン
管の色ずれの問題が生じる。
Mnは熱間鍛造性を向上させるとともに、脱酸剤として
用いるが、1%を越えると熱膨張係数を上昇させる。
Siは脱酸剤として用いるが、0.5%を越えると合金
を脆化させるので不都合である。
Cは0.1%を越えると熱膨張係数を高くするので不都
合である。
Ti、Zr、Nb、Al、Be、Bはそれぞれ熱間加工
性を向上させるために用いるが、0.001%未満では
その効果がなく、0.01%を越えるとコスト高となる
ので不適当である。
以下に前記組成の合金の製造方法の一例について説明す
る。
前記合金を製造するには、まず、前記の組成になるよう
に原材料を配合した後、不純物の混入を避ける目的で好
ましくは窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気中で真空溶解
を行って前記組成のインゴットを得る。
次いでこのインゴットを例えば1200〜1400℃で
鍛造加工し、目的の形状、例えば目的の板厚になるまで
、好ましくは、加工率70%以下で圧延加工する。そし
て、得られた目的の形状の板状体に、エツチング穿孔を
行い、その後に以下に説明する処理を施してシャドウマ
スクを得る。
まず、板状体にエツチング穿孔するには、例えば、孔あ
きレジスト膜を板状体の表面に形成し、この後に板状体
をエツチング液に浸漬して板状体の表面をエツチングし
て穿孔し、この後にレジスト膜を除去すれば良い。次に
前記板状体に対し、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気中
あるいは水素ガス雰囲気中において、800〜1200
℃で5分〜60分焼鈍する。そして、次に、室温〜30
0℃の温度範囲でプレス成型を施して所望の形状のシャ
ドウマスクを得る。
前記焼鈍処理において、800℃よす低い温度で焼鈍す
ると、耐力を十分に低下させることができないとともに
、1200℃を越える温度で焼鈍すると結晶粒が粗大化
して脆化するので好ましくない。また、焼鈍時間を5分
より少なくするとシャドウマスクの全体を均一に焼鈍で
きないので好ましくなく、60分を越えると製造に時間
がかかり過ぎてコスト高となり、生産性が悪化する。更
に、プレス成型の温度を300℃以上に設定すると材料
と金型の間の潤滑性が悪化し、焼き付きを生じることが
あるので好ましくない。
前記の方法により得られたシャドウマスクにあっては、
NiとCrとCOとMnとCを所定量含有させているの
で、F e−N i系の低熱膨張合金が示す低い熱膨張
係数を維持するとともに、Coを所定量含有させている
ので、良好なエツチング穿孔性を示す。また、Ti、Z
r、Nb、Al、Be、Bの1種以上とCrを各々所定
量含有させ、800〜1200℃の好適な温度で焼鈍す
るので、適度な耐力と高いヤング率を有し、プレス加工
を容易に行うことができ、プレス加工時のスプリングバ
ックによる形状不良を生じない。
「実施例」 第1表の組成になるように各々原材料を配合し、各配合
物を窒素ガスを含む真空雰囲気において溶解してインゴ
ットを作成し、次いでこのインゴットに熱間鍛造加工を
施して板状体の試料A、B、C。
D、Eを各々複数作成した。各試料について、熱膨張係
数を測定した結果を第1表に示す。
第1表に示す比較品の試料Eにおいては、Crを本願発
明範囲外の割合(1,8%)で含有しているが、熱膨張
係数が大きくなりすぎている。
次いで、前記各板状体試料A−Eに900℃あるいは1
100℃で焼鈍処理を施し、試料N。1〜19の各板状
体の試料を得、これらの各試料について、0.2%耐力
とヤング率を測定した。なお、試料Aのものについては
比較のために700℃で焼鈍処理した後の0.2%耐力
とヤング率を測定した。以上の結果を第2表に示す。
また、前記工程において、焼鈍処理を省略して得た試料
も作成し、各試料についてそれぞれ、0.2%耐力とヤ
ング率を測定した結果を第2表に併せて示す。
また、1100℃で焼鈍して製造した資料NO20〜N
o31について、100℃あるいは200℃で引張試験
を行い、0.2%耐力を測定した。
以上の結果を第3表に示す。
第2表に示す結果から、焼鈍を施していない試料Nol
 、No4 、No8 、Nol I 、NoL 4 
、Nol 7はいずれも耐力が大きくなりすぎている。
また、900℃あるいは1100℃で焼鈍した試料にあ
っては、プレス加工に好ましい程度に耐力が低下し、ヤ
ング率も十分に高い値に維持されている。
また、第3表に示す結果から、100〜200℃で温間
プレスを行うことで耐力を更に低くできることが判明し
た。
「発明の効果」 以上説明したように本願発明によれば、従来の低熱膨張
性の合金と同等の低熱膨張性を維持した上に、従来合金
よりも耐力を低くすることができ、プレス加工性を改善
することができるとともに、ヤング率を高くできるので
、加工時に座屈などを引き起こすおそれがない。そして
、エツチング穿孔性を向上させているので小さな多数の
孔を高精度で形成できるようになり、超高精度なシャド
ウマスクの製造が可能となる効果がある。
一方、800〜1200℃で焼鈍することで、耐力を十
分に低下させるとともに結晶粒の粗大化を抑止して脆化
を抑えることができる。また、5分以上焼鈍することで
シャドウマスク全体を均一に焼鈍できる。更に、300
℃以下で塑性加工することで、金型に対する焼き付きを
なくすることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Ni30〜40%(重量%、以下同じ)Cr0.
    1〜1.0%以下 Co0.01〜1.0% Mn1%以下 Si0.5%以下 C0.1%以下 Ti、Zr、Nb、Al、Be、Bのうち、1種以上を
    総計で0.001〜0.01% Fe残部および不可避不純物 の組成を有するシャドウマスク用Fe−Ni合金。
  2. (2)請求項1に記載の組成を有する合金からなる板状
    体をエッチング穿孔後、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲
    気あるいは水素ガス雰囲気中において800〜1200
    ℃で5分以上焼鈍した後、300℃以下の温度で塑性加
    工することを特徴とするシャドウマスクの製法。
JP34321089A 1989-11-17 1989-12-28 シャドウマスク用Fe―Ni合金およびシャドウマスクの製法 Pending JPH03202446A (ja)

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JP34321089A JPH03202446A (ja) 1989-12-28 1989-12-28 シャドウマスク用Fe―Ni合金およびシャドウマスクの製法
US07/614,252 US5164021A (en) 1989-11-17 1990-11-14 Method for manufacturing a shadow mask of a Fe-Ni alloy

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JP34321089A JPH03202446A (ja) 1989-12-28 1989-12-28 シャドウマスク用Fe―Ni合金およびシャドウマスクの製法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0649598A (ja) * 1992-01-31 1994-02-22 Nkk Corp 黒化処理性に優れたシャドウマスク用Fe−Ni系およびFe−Ni−Co系合金薄板

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JPS60251227A (ja) * 1984-05-29 1985-12-11 Nippon Steel Corp 低熱膨張Fe−Ni系鋼板の製造方法
JPS62227065A (ja) * 1986-03-28 1987-10-06 Sumitomo Special Metals Co Ltd 熱間加工性及び打抜き性のすぐれた高透磁率磁性合金
JPS63259054A (ja) * 1987-04-16 1988-10-26 Nippon Mining Co Ltd シヤドウマスク

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