JPH0319653Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0319653Y2
JPH0319653Y2 JP1985116228U JP11622885U JPH0319653Y2 JP H0319653 Y2 JPH0319653 Y2 JP H0319653Y2 JP 1985116228 U JP1985116228 U JP 1985116228U JP 11622885 U JP11622885 U JP 11622885U JP H0319653 Y2 JPH0319653 Y2 JP H0319653Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
orifice
orifice port
oil
oil pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985116228U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6141972U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11622885U priority Critical patent/JPS6141972U/ja
Publication of JPS6141972U publication Critical patent/JPS6141972U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0319653Y2 publication Critical patent/JPH0319653Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は流量制御弁、特にオイルポンプからの
吐出油量が増大した際に、その吐出油量の一部を
オイルポンプの吸込側に還流させて動力舵取装置
等の油圧機器への給送油量を減少させるようにし
た流量制御弁に関する。
従来、この種の流量制御弁は種々の形式のもの
が提案されているが、従来のものはいずれも油圧
機器への給送油量の減少特性を自由に設定するこ
とが困難であつた。例えば従来の流量制御弁とし
て、米国特許第3426785号明細書に記載されてい
るように、オイルポンプの吐出口と油圧機器とを
オリフイスを備えた互いに並列な2つの供給通路
で連通させ、上記オリフイス前後に生ずる油圧圧
力差に応じてバルブ機構を作動させ、オイルポン
プからの吐出油の一部をバイパス通路を介してオ
イルポンプの吸込口へ還流させるとともに、その
バルブ機構により一方の供給通路を閉じさせて油
圧機器への給送油量を減少させるようにしたもの
が知られている。このような流量制御弁において
は、油圧機器への給送油量の減少特性は、主とし
て、上記バルブ機構が一方の供給通路を閉じる過
程においてどの程度の割合で流路面積を減少させ
ていくかという条件によつて設定され、しかもバ
ルブ機構は上記オリフイス前後の圧力差に応じて
作動するので、所望の減少特性を得るためには、
バルブ機構によつて閉じられる供給通路の開口部
を複雑な形状に設定しなければならなかつた。し
たがつて従来、所定の減少特性を得るためには、
微小な開口部を高精度で複雑な形状に加工するこ
とが要求され、実際上その加工が困難で設計の自
由度が著しく限られていた。
本考案はこのような点に鑑み、オイルポンプの
吐出口と油圧機器とをオリフイスポートを備えた
複数の互いに並列な供給通路で連通させるととも
に、これら供給通路の途中にオリフイスポート前
後の圧力差によつて作動されるスプールバルブを
設け、圧力差が小さいときには一方のオリフイス
ポートを開いて他方のオリフイスポートを閉じて
おき、上記圧力差が増大した際にはその増大に伴
なつてオイルポンプからの吐出油の一部をバイパ
ス通路を介してオイルポンプの吸込口へ還流さ
せ、かつ、上記一方のオリフイスポートを閉じさ
せるとともに他方のオリフイスポートを開くよう
に構成し、かつ油圧機器への給送油量の減少特性
を上記複数のオリフイスポートの互いに重複協働
した開閉作用によつて得られるようにして、その
減少特性を自由にしかも容易に設定できるように
した流量制御弁を提供するものである。
以下図示実施例について本考案を説明する。第
1図において、オイルポンプ1のハウジング2に
は孔3が穿設され、この孔3の開口部はシール材
4を介してプラグ5により閉塞されている。バル
ブ機構6を構成するスプールバルブ7は上記孔3
内に摺動自在に嵌合され、その孔3内のプラグ5
側に高圧室8が、他側に低圧室9がそれぞれ形成
されている。上記スプールバルブ7は低圧室9内
に収納したばね10の弾撥力により、通常は上記
プラグ5に一体に形成されたストツパ11に弾接
された図示位置に保持されている。
ハウジング2には通常オイルポンプ1の吐出口
と高圧室8とを連通するポート12、および一端
が孔3の内周面に開口し他端がオイルポンプ1の
吸込口に連通されたポート13がそれぞれ形成さ
れている。ポート13の開口部は、スプールバル
ブ7が図示位置に保持されている通常の状態で
は、そのスプールバルブ7の外周面によつて閉塞
されているが、後述するように上記高圧室8と低
圧室9との間の圧力差によりスプールバルブ7が
右方に変位された際には、高圧室8すなわちポー
ト12を介してオイルポンプ1の吐出口に連通さ
れ、オイルポンプ1からの吐出油の一部をそのオ
イルポンプ1の吸込口へ還流させることができ
る。これらポート12,13および高圧室3等に
よりバイパス通路が構成されている。
上記ハウジング2には、一端がオイルポンプ1
の吐出口に連通され他端が孔3の内周面に開口さ
れたポート14と、一端が孔3の内周面にそれぞ
れ開口され他端が共通のポート15に連通された
2つの互いに並列なオリフイスポート16,17
とが形成され、ハウジング2に形成された上記ポ
ート15は動力舵取装置等の油圧機器22に連通
されている。上記スプールバルブ7の外周面に
は、上記ポート13と重合することがない位置に
環状溝18か刻設され、上記ポート14はスプー
ルバルブ7が変位しても常に環状溝18と連通し
得るように設けられている。上記2つのオリフイ
スポート16,17のうち、一方のオリフイスポ
ート16は、スプールバルブ7が図示位置に位置
しているときに環状溝18に連通し、スプールバ
ルブ7が右方に変位して上記ポート13が高圧室
8に連通した後、さらにスプールバルブ7が右方
に変位したときにその外周面によつて閉じられる
ように設けられている。他方のオリフイスポート
17はオリフイスポート16より小孔に、すなわ
ち流路面積が小さく設定され、かつスプールバル
ブ7が図示位置にあるときには、その外周面によ
つて閉じられている。そしてこのオリフイスポー
ト17は、スプールバルブ7の右方の変位による
オリフイスポート16の閉鎖開始後、更にスプー
ルバルブ7が僅かに右方に変位したときに上記環
状溝18との連通が開始され、オリフイスポート
16が完全に閉じられたときに、完全に開かれる
ようになつている。これらポート14,15,1
6,17や環状溝18等によつて供給通路が構成
されている。
さらに、上記ハウジング2にはオリフイスポー
ト16,17より下流側において、ポート15と
低圧室9とを連通するポート19が形成され、こ
のポート19の途中には、オイルポンプ1から吐
出される油の脈動や供給通路内の急激な圧力変動
が低圧室9に直接伝達されるのを防止するため
に、オリフイス20を設けている。なお、21は
リリーフ弁である。
以上の構成を有するため、オイルポンプ1から
吐出された油は、その吐出量が小さいときは、ポ
ート14、環状溝18、オリフイスポート16お
よびポート15を介して動力舵取装置等の油圧機
器22へ給送される。そして一般に、オイルポン
プ1からの吐出油量はオイルポンプ1の回転数に
比例するため、上記油圧機器へ給送される給送油
量とオイルポンプの回転数との関係は、第2図の
直線aで表わされる。
然して、オイルポンプ1からの吐出油量が増大
すると、上記オリフイスポート16の絞りによつ
てその前後に圧力差が生じ、そのオリフイスポー
ト16の上流側すなわち高圧側の油圧がポート1
2を介して高圧室3に、オリフイスポート16の
下流側すなわち低圧側の油圧がポート19を介し
て低圧室9にそれぞれ導入されるため、スプール
バルブ7にはその圧力差による作用力が作用する
ようになる、そしてその作用力がばね10の弾撥
力よりも大きくなると、スプールバルブ7をばね
10に抗して作動させ、高圧室8とポート13と
を連通させるようになる。これによりオイルポン
プ1から吐出された圧油の一部はポート12、高
圧室8およびポート13を介してオイルポンプ1
の吸込口に還流され、しかもこの還流油量、換言
すれば高圧室8とポート13との間の流路面積
は、オリフイスポート16前後の油圧圧力差に応
じて作動されるスプールバルブ7の変位量によつ
て制御されるため、ポンプ回転数が増し、それに
伴い吐出油量が増加しても油圧機器への給送油量
は一定に保たれる(第2図直線b参照)。
さらにオイルポンプ1からの吐出油量が増大す
ると、スプールバルブ7の右方変位によりオリフ
イスポート16の閉鎖が開始され、バイパスポー
ト16を介して油圧機器へ供給される供給油量が
減少されるようになる。このとき、オリフイスポ
ート17が存在しないと仮定したときの給送油量
の減少特性は第2図の曲線cで示される。
しかるに、本実施例においては、スプールバル
ブ7がオリフイスポート16の閉鎖を開始し、さ
らに僅かに右方に変位すると、環状溝18はオリ
フイスポート17にも連通するようになるので、
オイルポンプ1からの吐出油はオリフイスポート
16および17を介して油圧機器に給送されるよ
うになる。そしてこのオリフイスポート17の開
口量とそれによる圧油の流通量との関係は、第2
図の曲線dで示されるので、結局、両オリフイス
ポート16,17を介して油圧機器へ供給される
給送油量の特性すなわち減少特性は、第2図の特
性曲線eで示される。換言すれば、オリフイスポ
ート16の閉鎖並びにオリフイスポート17の開
放過程において、両オリフイスポート16,17
の合計流路面積は大径のオリフイスポート16の
みが開放されているときの流路面積から、小径の
オリフイスポート17のみが開放されているとき
の流路面積まで絞られることになる。
このようにして、スプールバルブ7の右方変位
によりオリフイスポート16が完全に閉じられ、
オリフイスポート17が完全に開かれると、これ
以後、油圧機器に給送される給送油量は、上記オ
リフイスポート17により、オリフイスポート1
6によつて上記直線bが得られたのと同様な理由
から、一定に保されるようになる(第2図直線f
参照)。
以上の説明から理解されるように、減少特性曲
線eは各オリフイスポート16,17が有する流
量特性曲線c,dを合成することによつて得られ
るので、各オリフイスポート16,17の開口部
の形状が単純な円形であつたとしても、各オリフ
イスポート16,17のそれぞれの流路面積、開
口部位置或いは還状溝18の幅等を適宜に組合わ
せることにより、種々の減少特性曲線を得ること
ができる。なお、上記開口部の形状は円形に限定
されるものでないことは勿論である。
本考案は以上述べたように、オイルポンプの吐
出口と油圧機器とを連通する供給通路の途中に設
けたオリフイスポートと、このオリフイスポート
が開口する孔内に摺動自在に嵌合されるとともに
該オリフイスポートより上流側とそれよりも下流
側との油圧圧力差に応じて作動され、その作動量
に応じた油量を上記供給通路からオイルポンプの
吸込口へ還流させる流量制御弁において、上記オ
リフイスポートを、流路面積の大な第1のオリフ
イスポートと、これに並設され上記油圧圧力差が
小なるとき上記スプールバルブにより閉鎖されて
いる流路面積の小な第2のオリフイスポートとに
より構成し、上記油圧圧力差の増大時には、上記
スプールバルブの作動により生起される第1のオ
リフイスポートの閉鎖過程とこれに引続き生起さ
れる第2のオリフイスポートの開放過程とを互い
に重複させこれら両オリフイスポートの協働開閉
制御により上記供給通路を連通構成させ、これに
より給送油量の減少特性を得られるようにしたも
のであるから、上記各オリフイスポートの相対的
位置や流路面積を適宜に設定することにより上記
減少特性を従来に比して遥かに自由に設定するこ
とができるととも、工作上の難もなく、得られる
調整流量曲線には凹凸歪部分を生じさせずに流量
変化が連続的で極めて滑らかな減衰特性を得させ
得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は第1図に示す流量制御弁によつて得られる
給送油量の特性曲線図である。 1……オイルポンプ、6……バルブ機構、7…
…スプールバルブ、8……高圧室、9……低圧
室、12,13……ポート(バイパス通路)、1
4,15……ポート(供給通路)、16,17…
…オリフイスポート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. オイルポンプの吐出口と油圧機器とを連通する
    供給通路の途中に設けたオリフイスポートと、こ
    のオリフイスポートが開口する孔内に摺動自在に
    嵌合されるとともに該オリフイスポートより上流
    側とそれよりも下流側との油圧圧力差に応じて作
    動され、その作動量に応じた油量を上記供給通路
    からオイルポンプの吸込口へ還流させる流量制御
    弁において、上記オリフイスポートを、流路面積
    の大な第1のオリフイスポートと、これに並設さ
    れ上記油圧圧力差が小なるとき上記スプールバル
    ブにより閉鎖されている流路面積の小な第2のオ
    リフイスポートとにより構成し、上記油圧圧力差
    の増大時には、上記スプールバルブの作動により
    生起される第1のオリフイスポートの閉鎖過程と
    これに引続き生起される第2のオリフイスポート
    の開放過程とを互いに重複させこれら両オリフイ
    スポートの協働開閉制御により上記供給通路を連
    通構成させたことを特徴とする流量制御弁。
JP11622885U 1985-07-29 1985-07-29 流量制御弁 Granted JPS6141972U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11622885U JPS6141972U (ja) 1985-07-29 1985-07-29 流量制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11622885U JPS6141972U (ja) 1985-07-29 1985-07-29 流量制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6141972U JPS6141972U (ja) 1986-03-18
JPH0319653Y2 true JPH0319653Y2 (ja) 1991-04-25

Family

ID=30675172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11622885U Granted JPS6141972U (ja) 1985-07-29 1985-07-29 流量制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6141972U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4901851B2 (ja) * 2008-12-15 2012-03-21 三菱電機株式会社 膨張弁機構及びそれを搭載した空気調和装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3426785A (en) * 1966-12-01 1969-02-11 Chrysler Corp Power steering flow control device
JPS5318823A (en) * 1976-08-06 1978-02-21 Jidosha Kiki Co Flow control valve

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5553828Y2 (ja) * 1974-04-17 1980-12-12

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3426785A (en) * 1966-12-01 1969-02-11 Chrysler Corp Power steering flow control device
JPS5318823A (en) * 1976-08-06 1978-02-21 Jidosha Kiki Co Flow control valve

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6141972U (ja) 1986-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0319653Y2 (ja)
JPH039562Y2 (ja)
JPH0221342Y2 (ja)
JPH0213276Y2 (ja)
JPH0321332Y2 (ja)
JPS638347B2 (ja)
JP2562479Y2 (ja) 流量制御弁
JPH03602Y2 (ja)
JPH0726563Y2 (ja) 流量制御弁
JPH035172Y2 (ja)
JPH0426725Y2 (ja)
JPH0118460Y2 (ja)
JPS6135762Y2 (ja)
JPS6213904Y2 (ja)
JPH0326053Y2 (ja)
JP2639536B2 (ja) 速度感応型パワーステアリング装置
JP2545874Y2 (ja) 流量制御弁
JP2608423B2 (ja) 速度感応型パワーステアリング装置
JPH0640323Y2 (ja) 流量制御弁
JP3484503B2 (ja) 動力舵取装置
JPS6114721Y2 (ja)
JPH0121109Y2 (ja)
JPH0339642Y2 (ja)
JPS5910452Y2 (ja) 流量制御弁
JPS5912644Y2 (ja) 流量制御弁