JPH0319607Y2 - - Google Patents

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JPH0319607Y2
JPH0319607Y2 JP1985090926U JP9092685U JPH0319607Y2 JP H0319607 Y2 JPH0319607 Y2 JP H0319607Y2 JP 1985090926 U JP1985090926 U JP 1985090926U JP 9092685 U JP9092685 U JP 9092685U JP H0319607 Y2 JPH0319607 Y2 JP H0319607Y2
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suction cup
air
suction
air conduction
conduction path
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  • Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、吸盤式地震対策部材に関し、特に、
脱着が容易で地震動の上下、水平方向のいずれの
方向にも確実に対応できるように構成した事務機
器、工作機械、家具等の固定部材に関する。
(従来の技術) 事務用機器や工作機械、家具等に対する地震対
策部材としては、従来より種々の方式が考えられ
ており、その一部のものは実際に使用されてい
る。その中で、例えばゴム受け皿方式のもの、馬
蹄形の車輪回り止め部材、クサビ形の滑り止め部
材、吸着盤による移動防止部材(実開昭55−
1208440号公報、実開昭56−12118号公報)、ブラ
ケツトとアンカーによる固定装置(実開昭56−
113926号公報、実開昭57−16094号公報、実開昭
58−109280号公報等)、または、アンカーと鎖に
よる固定装置等が一般に知られている。
上記した従来例において、ピアノやコンピユー
タ関連機器に多く使われているゴム受け皿式のも
のは、重量の大きな機器を持上げて載せるように
しているために、移動の頻度の高いものに対して
は不便である。
また、馬蹄形やクサビ形の滑り止めは脱着は容
易であるものの、床面との摩擦力のみによつて固
定の動作を行うようにしているものであるため
に、比較的大きな地震による加速度の大きな場合
には、それに耐えることが困難であるとともに、
これらの方式は地震の上下動に対しては効果がな
く、実際の地震対策上で多くの問題点を持つてい
る。
また、ブラケツトや鎖とアンカーで固定を行う
ようにした形式のものは、地震対策としては万全
なものであるが、建物の床に孔を設けたりする工
事を行う必要があり、着脱が容易でない等の実際
の使用上多くの問題がある。
吸盤式のものは、地震の上下動に対し有効であ
るが、横ユレに対しては弱いという欠点を持つて
いる。そこで、横ユレに対して抵抗力を持たせる
ために、金属のカバーを設けたものや、着脱を容
易にするたむに吸盤の一部をめくれるように構成
したもの等があるが、いずれの部材においても、
その機器の設置時に吸盤内の空気を抜くだけの作
用を行い、その使用の途中で吸盤内から空気を排
除する機構を持つていないために、徐々に空気を
吸込むことがあり、機器の固定のための能力が減
少することが多い。
また、床面等に少しでも凹凸があると、その固
定の機能を維持させることが困難であり、取り外
すときに、各々の吸盤に空気を入れることが必要
であり、その空気の入れ方が繁雑である等の多く
の欠点を持つている。
上記したように現在使用されている地震対策部
材は、一長一短があり、その効果の持続性、脱着
の容易さ、振動方向に対する抵抗力等の多くの点
で、全ての条件を満足させることが出来ないもの
であつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記した従来の地震対策部材の欠点を
解消するもので、基板の表面に形成した複数の吸
盤により、機器と床面との双方にそれぞれ確実に
固定可能にするとともに、着脱が容易で、全ての
方向の振動に対して確実にその機能を発揮でき、
その効果を持続させ得る等の多くの利点を有する
固定部材を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段および作用) 本考案の吸盤式地震対策部材は、比較的硬い部
材で形成された基板の上下面またはその一方の面
に、複数の吸盤を所定の間隔で形成し、床面と機
器とに接触するための部分を構成している。
基板の内部には、その吸盤を接続するようにし
て複数本の空気導通路を各々連通させるようにし
て設け、それらのうちの1つの空気導通路は、一
方向弁を介して外気に連絡されるとともに、空気
導通路から枝分れした上下空気導通路の端部に、
非常に小さな空気導通孔を介して接続される。
本考案の吸盤式地震対策部材は、上記したよう
な構成のものであり、その上下面に吸盤を設けた
ものでは、床面とその上に載置した機器との双方
をそれぞれの吸盤によつて確実に吸着保持出来る
ように構成している。
さらに、壁等の支持面と機器との間の間隔が大
きいときには、一面にのみ吸盤を設けた吸盤式地
震対策部材を用い、その他面に設けたネジ等の固
定部材を用いて別の吸盤式地震対策部材とを接続
したり、または、機器等に固定することによつ
て、それらの支持を確実に行い得るようにする。
したがつて、本考案の吸盤式地震対策部材にお
いては、空気導通路に設けた弁を介して吸盤内の
空気を容易に排除出来、その固定作用を解除する
際にも、弁を開くことにより、容易に出来ること
になるので、機器と吸盤式地震対策部材との着脱
の作用を確実に行い得るとともに、地震の際のい
ずれの方向の力に対しても、機器の保持の作用を
確実に行い得るという効果を発揮出来るのであ
る。
(実施例) 図示された実施例に従つて、本考案の吸盤式地
震対策部材の一実施例の構成を説明すると、第1
図および第2図に示される両面吸盤式地震対策部
材において、本考案の吸盤式地震対策部材1は、
硬質ゴム等のような比較的硬い部材で形成した基
板2の上下面に、所定の間隔で複数列の吸盤5を
設けている。この実施例において、基板2を比較
的硬い材料で構成することは、それによつて比較
的大きな重量を有する機器を確実に支持し、所定
の位置に固定出来るようにするためであり、その
重量を全ての吸盤に分散させる役目を持たせるた
めである。
基板2の内部には、複数本の空気導通路3を吸
盤5に対応して設け、その空気導通路3をヨコ空
気導通路3a、タテ空気導通路3bとして形成す
るとともに、その上下方向に吸盤5に接続される
上下空気導通路3cをそれぞれ設け、その端部を
空気導通孔6で接続している。そして、その空気
導通路3の1本ないし複数本のものは、基板2の
側部に設けた開口に接続し、その開口を介して外
気と連通させるとともに、その開口を塞ぐように
して一方向弁4を設けている。この実施例におけ
る弁4としては、薄いゴム板等の部材の一部を基
板の側部に固定し、空気が導通路から排出される
ときには、自由に揺動して、その空気の排除が出
来るようにするとともに、外部の空気は入り込ま
ないように構成した部材を設ける。
上記したように、基板2内に設けられる空気導
通路3と吸盤5との関係は、第2図に示されるよ
うに構成されており、例えば、空気導通路3に1
個の弁4を設けたときにも、その弁4を介して全
ての空気導通路が連通され、空気の排除と吸入の
動作を行い得ることになる。
そして、本考案の吸盤式地震対策部材1を用い
て機器等の固定を行う場合には、機器を設置する
床面上に、例えば機器の4隅に対応した位置に、
所定の間隔で本考案の吸盤式地震対策部材1を複
数個配置し、その上に固定を行う機器等を載置す
る。機器が吸盤式地震対策部材1に載置され、そ
の重量が負荷されると全ての吸盤5が押しつぶさ
れ、各々の吸盤の内部の空気は空気導通路を通つ
て弁4から排出される。その空気の排出が終わる
と弁4は自動的に閉じられて、その内部には空気
が侵入しない。
また、本考案の吸盤式地震対策部材を使用して
いる間に、何等かの理由により、一部の吸盤に空
気が入るようなことがあつたとしても、当然、他
の吸盤は押しつぶされたままであり、そこには空
気が侵入することはないが、空気の入つた吸盤に
も、再び重量が負荷されると、その中の空気は速
やかに弁4を通つて排出され、吸盤式地震対策部
材の固定能力に大きな影響を与えることはない。
そして、地震等によつて水平方向の力がかかつ
たとしても、大部分の吸盤は機器の重量によつて
つぶされているので、吸盤のねじれによつて空気
が侵入することは防止されるとともに、万一、1
個の吸盤に空気が入つたとしても、空気導通孔6
が非常に小さな孔として構成され、空気抵抗が大
きいものとして形成しているために、瞬間的に全
ての吸盤に空気が送り込まれることはなく、比較
的長い時間を必要とすることになるために、地震
の間は機器の固定を確実に行うだけの余裕を持つ
ている。
さらに、本考案の両面吸盤式地震対策部材は小
さな吸盤を多く設けているので、従来の1個の吸
盤を用いて固定を行うようにした装置では使用不
可能であつたコンクリート床等の、多少粗い表面
部材に対しても確実に機器の固定を行うことがで
きる。また、本考案の実施例において用いられる
吸盤としては、お椀型のものでも良いが、円盤の
周囲に薄いフランジを設けた皿型のものを用いる
と、機器の保持が良好に行われる。
本考案の吸盤式地震対策部材上に載置して固定
した機器を移動させるときには、弁4を手で開
き、開いた状態でなにかの異物を噛ませる等の手
段を用い、開口を解放して空気導通路と空気導通
孔を介して吸盤内に空気を導入させ、吸盤による
固定の作用を解除し、それらを支持面と機器の表
面からはがすことによつて、機器の移動を容易に
行うことが可能になる。
第3図および第4図に示す別の実施例において
は、本考案の片面吸盤式地震対策部材1Aは基板
2の1面に所定の間隔で吸盤5を配置し、その各
吸盤5,5……を空気導通路および空気導通孔を
介して開口に連接するとともに、開口に弁4を設
けている。さらに、この実施例においては、基板
2の他の面に金属製の押え板10を一体に設け、
この押え板10の所定の位置にナツト11を固定
し、ナツト11に係止されるネジ部材12を用い
て他の部材、例えば、固定する機器のネジ孔に係
合させる。
第3図に示される片面吸盤式地震対策部材1A
の床面等に接触し、吸着固定を行うための面およ
び、その他の空気導通路や空気導通孔等の部材
も、第2図と同様に構成されている。そして、こ
の実施例の場合には、機器を床面に対して固定す
るのみでなく、壁面やその他の部材に対しても固
定出来るもので、壁等にネジ係合を行う対象物が
あるときには、吸着部を機器に直接接触させ、そ
の吸着を行わせるとともに、ネジ12を介して壁
や床に固定することも可能である。
また、この吸盤式地震対策部材1Aは、キヤス
ター、脚等を持つた事務用機器等に対しても固定
の動作を行い得るもので、この場合には、ネジ1
2を用いて脚に直接固定したり、あるいは、キヤ
スターのネジ孔に固定することも出来る。
さらに、第5図に示す別の実施例は、2個の片
面吸盤式地震対策部材1Aを中継器15を介して
接続し、その両側に形成される吸着部材を用い
て、機器と床面等の支持部に固定するようにして
いる。この実施例は、機器と床面等との間隔が大
きい場合に用いられるもので、ネジ12と中継器
15の長さを鉄塔に設定することによつて、その
利用範囲が広がることになる。
上記した本考案の実施例においては、事務用機
器や、家具および工作機械等の固定位置で使用す
る装置の固定を行う場合について記載したが、本
考案の吸盤式地震対策部材はそのようなものに限
定されるものではなく、その他に底面が平らなも
のであれば、倉庫の棚に載置された物品の固定の
ために用いることも可能なものであり、地震の発
生時に棚からの物の落下を確実に防止出来るとと
もに、物品を取り出す際には、容易に固定の状態
を解除出来る。
また、本考案の吸盤式地震対策部材は、その吸
着面に設ける吸盤の大きさと、数をその固定を行
う対象物に合せて構成することが可能なものであ
り、対象物である機器等によつて任意に変更する
ことが出来ることは当然のことである。
(考案の効果) 本考案の吸盤式地震対策部材は上記したような
構成を有するものであるから、その構造が比較的
簡単ものであるとともに、着脱が容易であり、地
震時の上下方向と水平方向の両方の力に対して大
きな抵抗力を発揮し、その固定の効果を持続させ
ることが可能である。
さらに、本考案の吸盤式地震対策部材は、その
吸着面に多少の凹凸があつたとしても機器等を確
実に支持出来、その取付けに際しては、機器や床
面に傷等をつけることがなく、どのような構造の
機器に対しても確実に固定を行うことを可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の吸盤式地震対策部材の断面
図、第2図は第1図に示される吸盤式地震対策部
材の平面図、第3図は本考案の別の実施例を示す
断面図、第4図は第3図に示す吸盤式地震対策部
材の底面図であり、第5図は他の実施例の構成を
示す説明図である。 図中の符号、1……吸盤式地震対策部材、2…
…基板、3……空気導通路、4……弁、5……吸
盤、6……空気導通孔、10……押え板、11…
…ナツト、12……ネジ、13……ナツト、15
……中継器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基板に複数の吸盤を設け、各吸盤を基板内に
    設けた空気導通路で結ぶとともに、 前記空気導通路を一方向弁を介して外気と導
    通可能に構成し、 吸盤を機器等に押圧した際にのみ、自動的に
    弁が作動して内部の空気を排出し、該吸盤を機
    器等に固定保持させることを特徴とする吸盤式
    地震対策部材。 (2) 基板の上下面にそれぞれ複数の吸盤を設け、
    該基板内に設けた空気導通路に各吸盤を接続す
    るとともに、 前記空気導通路に1つの一方向弁を設け、該
    一方向弁を介して外気と導通させることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の吸
    盤式地震対策部材。 (3) 基板の一面に複数の吸盤を設け、各吸盤を基
    板の内部に設けた空気導通路に接続し、前記空
    気導通路は、一方向弁を介して外気に導通させ
    るとともに、 前記基板の他面には押え板を固定し、該押え
    板を介して他の部材を接続し、該基板を機器に
    固定出来るように構成したことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の吸盤式地震
    対策部材。
JP1985090926U 1985-06-18 1985-06-18 Expired JPH0319607Y2 (ja)

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JP1985090926U JPH0319607Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18

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JPS62812U JPS62812U (ja) 1987-01-07
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS419054Y1 (ja) * 1964-10-07 1966-04-30

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JPS419054Y1 (ja) * 1964-10-07 1966-04-30

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