JP3021136U - 転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用家具保定具 - Google Patents
転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用家具保定具Info
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- JP3021136U JP3021136U JP1995007894U JP789495U JP3021136U JP 3021136 U JP3021136 U JP 3021136U JP 1995007894 U JP1995007894 U JP 1995007894U JP 789495 U JP789495 U JP 789495U JP 3021136 U JP3021136 U JP 3021136U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 箪笥や食器戸棚等の地震時における転倒や横
滑りを防止するための転倒防止具。 【解決手段】 家具3の上面に当接するベース5と天井
4の下面に当接するベース6とを有し、各ベース5、6
のほぼ中央部にねじシャフト8、9を突設させ、これら
のねじシャフト8、9のうちのいずれか一方にねじシャ
フト8の端部が突出するまでロングナット12をねじ込
み、他方にはねじシャフト9の端部が突出するまでナッ
ト11をねじ込み、ロングナット12とナット11から
突出したねじシャフト8、9の端部のそれぞれをパイプ
10の両端に挿入し、一方、家具3の上面へのベース5
の当接面と天井4の下面へのベースの当接面に緩衝体を
配設してある転倒防止具1を備え家具3の下四隅の側壁
の一部及び底壁の一部を包囲し家具の設置面へ固定した
横滑り防止具2を備える。
滑りを防止するための転倒防止具。 【解決手段】 家具3の上面に当接するベース5と天井
4の下面に当接するベース6とを有し、各ベース5、6
のほぼ中央部にねじシャフト8、9を突設させ、これら
のねじシャフト8、9のうちのいずれか一方にねじシャ
フト8の端部が突出するまでロングナット12をねじ込
み、他方にはねじシャフト9の端部が突出するまでナッ
ト11をねじ込み、ロングナット12とナット11から
突出したねじシャフト8、9の端部のそれぞれをパイプ
10の両端に挿入し、一方、家具3の上面へのベース5
の当接面と天井4の下面へのベースの当接面に緩衝体を
配設してある転倒防止具1を備え家具3の下四隅の側壁
の一部及び底壁の一部を包囲し家具の設置面へ固定した
横滑り防止具2を備える。
Description
【0001】
本考案は室内に常備される箪笥や食器戸棚等の地震時における転倒や横滑りを 防止するための転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用家具保定具に関するもので ある。
【0002】
従来、地震対策用の家具転倒防止具として、L字状の止め金具を用いて木ねじ 類で家具の頂面と壁面とを連結するようにしたものやジャクキの原理を利用した 伸縮支持螺杆で天井と家具の頂面とを支持するようにしたものが知られている。
【0003】
しかしながら、L字状の止め金具は、これを家具と壁に木ねじ類で止着する必 要があり、壁や家具に傷を付けることになり具合が悪く、また、あまり堅牢では ない。ジャクキの原理を利用した伸縮支持螺杆は家具の転倒防止には効果を発揮 するものの、家具が横滑りをすると外れて支持状態が維持されなくなり、また、 長期に亘って緩みを生じないように維持させ難かったり、構造が複雑であったり して廉価に製作し難い等といった不都合があった。
【0004】 そこで、本考案は前記従来の問題点を考慮して、家具の地震時における転倒や 横滑りを確実に防止することができ、取扱いも簡単で、家具を傷つけることなく 、長期に亘って緩みを生じないように維持させることができ、廉価に製作可能な 転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用家具保定具を提供することを目的とする。
【0005】
本考案は、家具の上面に当接するベースと天井の下面に当接するベースとを有 し、前記各ベースのほぼ中央部にねじシャフトを突設させ、これらのねじシャフ トのうちのいずれか一方に前記ねじシャフトの端部が突出するまでロングナット をねじ込み、他方には前記ねじシャフトの端部が突出するまでナットをねじ込み 、前記ロングナットと前記ナットから突出した前記ねじシャフトの端部のそれぞ れをパイプの両端に挿入し、一方、前記家具の上面への前記ベースの当接面と前 記天井の下面への前記ベースの当接面に緩衝体を配設してある転倒防止具と底壁 板体を有し、該底壁板体の相接する二辺に側壁板体を立ち上げて形成し、該側壁 板体と前記底壁板体で家具の下四隅の側壁の一部及び底壁の一部を包囲すると共 に前記底壁板体を前記家具の設置面へ固定して構成した横滑り防止具とを具備し 、これらのいずれか一方を実施したり又は双方を組み合わせて耐震用家具保定具 として実施する。その結果、地震時における家具の転倒や横滑りを確実に防止す ることができる。
【0006】
以下、図面を参照しながら本考案の実施の形態について詳細に説明する。 図1は本考案の転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用家具保定具の全体構成を 示す概略正面図である。同図において、耐震用家具保定具は転倒防止具1と横滑 り防止具2とによって構成されている。
【0007】 転倒防止具1は家具3の上面と天井4の下面の間に位置させ、家具3の上面と 接するベース5と天井4の下面と接するベース6とを有し、このベース6と前記 ベース5との間を伸縮可能な連結体8、9、10、11、12で連結してある。
【0008】 横滑り防止具2は家具3の下四隅の両壁及び底壁の一部を包囲する包囲体で形 成し、この包囲体の底壁板体は床7や畳に釘、木ねじ、両面粘着テープ、接着剤 その他の止着手段で固定される。
【0009】 図2は転倒防止具1の詳細な構成を示す分解図である。ベース5とベース6と の間に設けられる連結体はねじシャフト8、ねじシャフト9、パイプ10、ナッ ト11及びロングナット12を備え、ねじシャフト8の一端とねじシャフト9の 一端は前記ベース5及び前記ベース6の中心部に形成された孔13、14にそれ ぞれ圧入されている。前記ねじシャフト8の前記孔13から露出している部分及 び前記ねじシャフト9の前記孔14から露出している部分にはねじ溝をそれぞれ 形成してあり、前記ねじシャフト8のねじ溝には前記ロングナット12が螺合し 、前記ねじシャフト9のねじ溝には前記ナット11が螺合するようにしてある。 前記ナット11、12はその一端から前記ねじ溝にそれぞれねじ込んで前記ナッ ト11、12の他端から、ねじシャフト8、9の適宜長さの部分(少なくとも2 cm〜3cmくらい)が突出するようにする。これらの突出部分は前記パイプ1 0の内部に挿入し、転倒防止具1が組み上る。而して、前記天井4と前記家具3 の上面との間隔を勘案して、前記ナット11の位置を大雑把に定め、次いで、前 記ロングナット12により微調整をして前記ベース5と前記ベース6とが家具3 の上面と天井4の下面に圧接するようにする。なお、前記ねじシャフト8、前記 ねじシャフト9、前記ナット11及び前記ロングナット12は鉄、鋼材で形成し 、前記パイプ10はステンレスで形成してあるが、他の材料で形成することもで きる。また、前記ベース5と前記ねじシャフト8及び前記ベース6と前記ねじシ ャフト9は同じ構成とすればよいので、型などを種々取り揃えずに経済的に製造 することができる。
【0010】 前記ナット11と前記ロングナット12から突出させる前記ねじシャフト8、 9の最小長さの部分(少なくとも2cm〜3cmくらい)には前記ナット11と 前記ロングナット12を前記ねじシャフト8、9にねじ込んだ後から内部にねじ 溝が切られた肉厚の薄い筒体を螺合させるようにしてもよい。その際、この筒体 の螺合を接着剤で固定するようにしても良い。このようにすれば、ナットから前 記ねじシャフト8、9の一定長さ分を確実に突出させておくことができる。
【0011】 前記ベース5の家具3の上面への当接面の形状と前記ベース6の天井4の下面 への当接面の形状はどちらもほぼ円形であり、ベースの裏側は洞状に形成してあ り、要所要所にリブを設けてある。そして、ベースの材料はABS樹脂を用いて いるが、他の合成樹脂やアルミニウム、鉄その他の材料で形成することもできる 。また、このベースの裏側の周縁近傍の四個所(ほぼ90度毎)にゴムや軟質プ ラスチックの緩衝体を配設してある。なお、前記ベース5、6の当接面の形状は 円形以外の形状に形成することもできる。そして、前記緩衝体としては前記ベー スの裏面全体を覆うNBR(ニトリルブチルゴム)やウレタンゴムその他の弾性 材料の板体で形成することもできる。
【0012】 図3(a)及び図3(b)は横滑り防止具2の構成を示す概略斜視図である。 この横滑り防止具2は四分の一円形の底壁板体を有し、この四分の一円形の弧状 辺ではなく、相接する両直線辺には側壁板体を立ち上げて形成してあり、これら の側壁板体と前記底壁板体とによって前記家具3の下四隅の側壁の一部及び底壁 の一部を包囲する包囲体に形成してある。なお、この横滑り防止具2は鉄、アル ミニウム、ステンレスその他の金属材料又はABS樹脂、塩化ビニール樹脂その 他のプラスチック材料で形成することができる。
【0013】 図3(a)に示すものは板の間に置かれる家具に適用されるものであり、前記 底壁板体の下面に設けられる両面粘着性クッションシート15で横滑り防止具2 が床面(家具3の設置面)に固定される。なお、両面粘着性クッションシート1 5は壁等に簡単な物品を吊るすための粘着フック等に利用されている粘着シート であるが、これに代え、両面粘着布テープ、両面粘着樹脂シートテープ又は両面 粘着紙テープその他の両面粘着体を用いることもできる。
【0014】 図3(b)に示すものは畳の間に置かれる家具に適用されるものであり、前記 底壁板体には釘等を通す孔を穿設してあり、ここへ釘16やピンその他の釘状物 を通して畳の面等(家具3の設置面)に横滑り防止具2が固定される。
【0015】 図4は前記転倒防止具1の使用状態における作用を説明する概略側面図である 。同図において、前記天井4と前記家具3の上面との間隔を勘案して、前記ナッ ト11の位置を大略定め、次いで、前記ロングナット12により微調整をして前 記ベース5と前記ベース6とが家具3の上面と天井4の下面に圧接するようにす る。その結果、地震の際、家具3が一点鎖線で示す如く傾斜して倒れるのを防止 することができる。
【0016】 図5は前記横滑り防止具2の使用状態における作用を説明する概略斜視図であ る。同図において、板の間に置かれる家具に対しては家具3の下四隅を支持する 横滑り防止具2の底壁板体の下面と床面に両面粘着性クッションシート15を貼 付する。また、畳の間に置かれる家具に対しては家具3の下四隅を支持する横滑 り防止具2の底壁板体を釘やピンで固定する。その結果、地震時の横揺れに対し 家具3の四隅は前記横滑り防止具2でしっかりと支えられ、家具3が横にずれ動 くのを防止する。
【0017】 以上のように、前記ベース5、6の天井や家具の平面との当接面には緩衝体を 配設してあるので、天井の下面や家具の上面に擦れ傷を付ける虞れがなくなる。 また、寒暖差に起因する前記転倒防止具1の部材の伸縮に対しても前記緩衝体が その影響を補って緩み等が生じ難くなる。そして、前記転倒防止具1と前記横滑 り防止具2とは一組の耐震用家具保定具として販売することができる。そして、 前記転倒防止具1は図1に示される状態の上下を逆にした態様で使用することも できる。
【0018】
以上、詳細に説明したように本考案によれば、本考案の転倒防止具、横滑り防 止具及び耐震用家具保定具は地震時の縦揺れに起因する家具の転倒を防止するこ とができ、また、横揺れに起因する家具の横滑りを防止することができ、前記転 倒防止具と前記横滑り防止具を併用した耐震用家具保定具を用いれば一層家具の 保全を堅実にすることができる。
【図1】本考案の転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用
家具保定具の全体構成を示す概略正面図である。
家具保定具の全体構成を示す概略正面図である。
【図2】転倒防止具1の詳細な構成を示す分解図であ
る。
る。
【図3】(a)及び(b)は横滑り防止具2の構成を示
す概略斜視図である。
す概略斜視図である。
【図4】転倒防止具1の使用状態における作用を説明す
る概略側面図である。
る概略側面図である。
【図5】横滑り防止具2の使用状態における作用を説明
する概略斜視図である。
する概略斜視図である。
1 転倒防止具 2 横滑り防止具 3 家具 4 天井 5 ベース 6 ベース 7 床 8 ねじシャフト 9 ねじシャフト 10 パイプ 11 ナット 12 ロングナット 13 孔 14 孔 15 両面粘着性クッション 16 釘
Claims (5)
- 【請求項1】 家具の上面に当接するベースと天井の下
面に当接するベースとを有し、前記各ベースのほぼ中央
部にねじシャフトを突設させ、これらのねじシャフトの
うちのいずれか一方に前記ねじシャフトの端部が突出す
るまでロングナットをねじ込み、他方には前記ねじシャ
フトの端部が突出するまでナットをねじ込み、前記ロン
グナットと前記ナットから突出した前記ねじシャフトの
端部のそれぞれをパイプの両端に挿入し、一方、前記家
具の上面への前記ベースの当接面と前記天井の下面への
前記ベースの当接面に緩衝体を配設してあることを特徴
とする転倒防止具。 - 【請求項2】 底壁板体を有し、該底壁板体の相接する
二辺に側壁板体を立ち上げて形成し、該側壁板体と前記
底壁板体で家具の下四隅の側壁の一部及び底壁の一部を
包囲すると共に前記底壁板体を前記家具の設置面へ固定
して構成した横滑り防止具。 - 【請求項3】 家具の上面に当接するベースと天井の下
面に当接するベースとを有し、前記各ベースのほぼ中央
部にねじシャフトを突設させ、これらのねじシャフトの
うちのいずれか一方に前記ねじシャフトの端部が突出す
るまでロングナットをねじ込み、他方には前記ねじシャ
フトの端部が突出するまでナットをねじ込み、前記ロン
グナットと前記ナットから突出した前記ねじシャフトの
端部のそれぞれをパイプの両端に挿入し、一方、前記家
具の上面への前記ベースの当接面と前記天井の下面への
前記ベースの当接面に緩衝体を配設した転倒防止具と、
底壁板体を有し、該底壁板体の相接する二辺に側壁板体
を立ち上げて形成し、該側壁板体と前記底壁板体で家具
の下四隅の側壁の一部及び底壁の一部を包囲すると共に
前記底壁板体を前記家具の設置面へ固定して構成した横
滑り防止具とを備える耐震用家具保定具。 - 【請求項4】 底壁板体と家具の設置面とを両面粘着体
で固定してある請求項2に記載の横滑り防止具又は請求
項3に記載の耐震用家具保定具。 - 【請求項5】 底壁板体と家具の設置面とを釘状物で固
定してある請求項2に記載の横滑り防止具又は請求項3
に記載の耐震用家具保定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995007894U JP3021136U (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用家具保定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995007894U JP3021136U (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用家具保定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3021136U true JP3021136U (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=43156486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995007894U Expired - Lifetime JP3021136U (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 転倒防止具、横滑り防止具及び耐震用家具保定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3021136U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013059395A (ja) * | 2011-09-12 | 2013-04-04 | Fuji Latex Kk | 下部耐震支持具及びこれを用いた転倒防止器具 |
WO2018173642A1 (ja) * | 2017-03-22 | 2018-09-27 | Kyb株式会社 | 転倒防止装置 |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP1995007894U patent/JP3021136U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013059395A (ja) * | 2011-09-12 | 2013-04-04 | Fuji Latex Kk | 下部耐震支持具及びこれを用いた転倒防止器具 |
WO2018173642A1 (ja) * | 2017-03-22 | 2018-09-27 | Kyb株式会社 | 転倒防止装置 |
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