JP3019655U

JP3019655U - 家具用耐震支持金具

Info

Publication number: JP3019655U
Application number: JP1995007210U
Authority: JP
Inventors: 進小笠原
Original assignee: 進小笠原
Priority date: 1995-06-20
Filing date: 1995-06-20
Publication date: 1995-12-19
Anticipated expiration: 2001-06-20

Abstract

(57)【要約】【目的】弱い地盤の場合、家具が破損することがな
く、強い地震の場合、家具の倒壊を防止することができ
るなどの効果を有する家具用耐震支持金具の提供を目的
とする。【構成】左右一対の支持金具単体２，２から構成さ
れ、支持金具単体２は、垂直支持片３と、水平支持片４
と、これらを連結する傾斜連結杆５から構成され、傾斜
連結杆５の上端は垂直支持片３に対しては昇降自在に連
結されていると共に、傾斜連結杆５の下端は水平支持片
４に対しては前後方向に進退自在に連結されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、新規な構成を有する家具用耐震支持金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。家具などを柱，天井などに強固に固定する方式のものが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。家具などを柱，天井などに強固に固定する方式のものでは、地震の複雑な揺れに対応することができず、家具などを破損してしまう可能性があり問題である。また、このような構造のものでは、天井の構造が強度的に耐えることができなく、効果が薄い。本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、上述の問題を解決できるものを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。すなわち本願のものは、金属材あるいは合成樹脂材などをもってなる左右一対の支持金具単体２，２から構成され、この支持金具単体２は、垂直支持片３と、水平支持片４と、これらを連結する傾斜連結杆５とから構成され、傾斜連結杆５の上端は、垂直支持片３に対しては昇降自在に連結されていると共に、傾斜連結杆５の下端は、水平支持片４に対しては前後方向に進退自在に連結されている家具用耐震支持金具である。この場合、下記のように構成することができる。垂直支持片３は、固定用の細長板部３Ａと、この固定用の細長板部の一側辺に垂直に連設された連結用の細長板部３Ｂとから構成され、固定用の細長板部３Ａには適数個のビス用穴３Ａ１が開設されていると共に、連結用の細長板部３Ｂには１本の垂直な長穴３Ｂ１が開設され、水平支持片４は、固定用の細長板部４Ａと、この固定用の細長板部の一側辺に垂直に連設された連結用の細長板部４Ｂとから構成され、固定用の細長板部４Ａには適数個のビス用穴４Ａ１が開設されていると共に、連結用の細長板部４Ｂには１本の水平な長穴４Ｂ１が開設され、傾斜連結杆５は、所定長さに構成された角棒体５Ａと、この角棒体の上下端部分に水平方向をもって開設された上下のボルト穴５Ａ１，５Ａ２とから構成され、この傾斜連結杆５における上のボルト穴５Ａ１と、垂直支持片３における垂直な長穴３Ｂ１とは、連結ボルト５Ｂにより枢着状態で連結され、傾斜連結杆５における下のボルト穴５Ａ２と、水平支持片４における水平な長穴４Ｂ１とは、連結ボルト５Ｃにより枢着状態で連結されている。

【０００５】

【作用】

作用については効果と共に説明する。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。１は本案の家具用耐震支持金具で、金属材あるいは合成樹脂材などをもってなる左右一対の支持金具単体２，２から構成されている。そこで、この支持金具単体２は、垂直支持片３と、水平支持片４と、これらを連結する傾斜連結杆５とから構成されている。以下、各構成の詳細を説明する。垂直支持片３は、固定用の細長板部３Ａと、この固定用の細長板部の一側辺に垂直に連設された連結用の細長板部３Ｂとから構成され、固定用の細長板部３Ａには適数個のビス用穴３Ａ１が開設されていると共に、連結用の細長板部３Ｂには１本の垂直な長穴３Ｂ１が開設されている。水平支持片４は、固定用の細長板部４Ａと、この固定用の細長板部の一側辺に垂直に連設された連結用の細長板部４Ｂとから構成され、固定用の細長板部４Ａには適数個のビス用穴４Ａ１が開設されていると共に、連結用の細長板部４Ｂには１本の水平な長穴４Ｂ１が開設されている。なお、これら垂直支持片３と水平支持片４とは、公知のアングル材を素材として構成するとよい。

【０００７】傾斜連結杆５は、所定長さに構成された角棒体５Ａと、この角棒体の上下端部分に水平方向をもって開設された上下のボルト穴５Ａ１，５Ａ２とから構成されている。そこで、この傾斜連結杆５における上のボルト穴５Ａ１と垂直支持片３における垂直な長穴３Ｂ１とは、連結ボルト５Ｂにより枢着状態で連結されている。５Ｂ１はワッシャーとナットである。また、傾斜連結杆５における下のボルト穴５Ａ２と、水平支持片４における水平な長穴４Ｂ１とは、連結ボルト５Ｃにより枢着状態で連結されている。５Ｃ１はワッシャーとナットである。

【０００８】たんす６を壁７に連結する場合を例にして、図１を参照しながら説明する。たんす６の頂面６Ａの左右位置に水平支持片４における固定用の細長板部４Ａをビス用穴４Ａ１を利用しながらビス止めする。一方、壁７に垂直支持片３における固定用の細長板部３Ａをビス用穴３Ａ１を利用しながらビス止めする。この場合、先に水平支持片４と垂直支持片３をそれぞれ取付けた後、それから両者を傾斜連結杆５で連結してもよい。壁７以外に柱，天井など堅牢な箇所に適宜使用できることは当然である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。１．地震による揺れが発生した場合、下記のように応動することができる。Ａ．傾斜連結杆５の連結ボルト５Ｂは、垂直支持片３における垂直な長穴３Ｂ１内を昇降し、また、傾斜連結杆５の連結ボルト５Ｃは、水平支持片４における水平な長穴４Ｂ１内を前後に移動する。Ｂ．傾斜連結杆５の連結ボルト５Ｂを支点として、また、傾斜連結杆５の連結ボルト５Ｃを支点として応動する。２．この結果、下記の効果を期待することができる。Ａ．弱い地盤の場合、家具が破損することがない。Ｂ．強い地震の場合、緩衝効果により家具の倒壊を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】使用状態を示す斜視図である。

【図２】要部を拡大した分解斜視図である。

【符号の説明】

１家具用耐震支持金具２支持金具単体３垂直支持片４水平支持片５傾斜連結杆

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】金属材あるいは合成樹脂材などをもって
なる左右一対の支持金具単体（２，２）から構成され、
この支持金具単体（２）は、垂直支持片（３）と、水平
支持片（４）と、これらを連結する傾斜連結杆（５）と
から構成され、傾斜連結杆（５）の上端は、垂直支持片
（３）に対しては昇降自在に連結されていると共に、傾
斜連結杆（５）の下端は、水平支持片（４）に対しては
前後方向に進退自在に連結されていることを特徴とする
家具用耐震支持金具。
【請求項２】垂直支持片（３）は、固定用の細長板部
（３Ａ）と、この固定用の細長板部の一側辺に垂直に連
設された連結用の細長板部（３Ｂ）とから構成され、固
定用の細長板部（３Ａ）には適数個のビス用穴（３Ａ
１）が開設されていると共に、連結用の細長板部（３
Ｂ）には１本の垂直な長穴（３Ｂ１）が開設され、水平
支持片（４）は、固定用の細長板部（４Ａ）と、この固
定用の細長板部の一側辺に垂直に連設された連結用の細
長板部（４Ｂ）とから構成され、固定用の細長板部（４
Ａ）には適数個のビス用穴（４Ａ１）が開設されている
と共に、連結用の細長板部（４Ｂ）には１本の水平な長
穴（４Ｂ１）が開設され、傾斜連結杆（５）は、所定長
さに構成された角棒体（５Ａ）と、この角棒体の上下端
部分に水平方向をもって開設された上下のボルト穴（５
Ａ１，５Ａ２）とから構成され、この傾斜連結杆（５）
における上のボルト穴（５Ａ１）と、垂直支持片（３）
における垂直な長穴（３Ｂ１）とは、連結ボルト（５
Ｂ）により枢着状態で連結され、傾斜連結杆（５）にお
ける下のボルト穴（５Ａ２）と、水平支持片（４）にお
ける水平な長穴（４Ｂ１）とは、連結ボルト（５Ｃ）に
より枢着状態で連結されている請求項１記載の家具用耐
震支持金具。