JPH03195656A - シート搬送機構及び前記シート搬送機構を用いた記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は正確にシートを搬送することが出来るシート搬
送機構及び前記シート搬送機構を用いた記録装置に関す
る。

〈従来の技術〉 今日、ファクシミリ装置はオフィスのみならず一般家庭
にも普及するようになり、これら装置にあっては小型化
及び低価格化が強く望まれている。

そのため最近では小型の減速ギヤを用いることによって
装置の小型化及びコストダウンを図るようにしている。

例えば第６図に示すように、記録ヘッド５ｏと圧接した
プラテンローラ５１のローラギヤ５２に大ギヤ５３ａと
小ギヤ５３ｂとを一体的にした減速ギヤ５３を噛合し、
モーターからの駆動力を減速しながらプラテンローラ５
１に伝達するようにしている。

〈発明が解決しようとする課題〉 前記装置を小型化するためにローラギヤ５２の歯数を少
なくすると、これと噛合する減速ギヤ５３の歯数も少な
くしなければならない。しかし、これらギヤ５２．５３
の歯数を少なくすると、駆動力伝達に際して微細な不安
定要因でも記録シート５４の搬送に影響を与えてしまい
、正確なシート搬送を阻害してしまうことがある。

例えば記録シート５４を搬送するために減速ギヤ５３を
第６図の矢印方向へ回転すると、これと噛合したローラ
ギヤ５２には上方へ押し上げられるギヤ力が作用する。

このギヤ力はギヤ径が小さい程大きくなり、且つギヤの
歯数が少ない程滑らかな駆動力伝達が阻害され、脈流的
なギヤ力が作用するようになる。

また前記プラテンローラ５１の軸受５５はハウジング５
６に保持されているが、これらは微小量のガタ（約１０
〜３０４）を有している。従って前記減速ギヤ５３を回
転して記録シート５４を搬送するようにすると、プラテ
ンローラ５１にかかる力は、プラテンローラ５１の重力
をｆｌ、記録ヘッド５０による押圧力をｆ８、ギヤ力を
ｆｌ、記録シート５４による反力をｆ４とすれば、前記
ギヤ力が極端に脈流する場合にはその合力ｆは第７図（
ａ）に示すように、前記ギヤ力ｆ、が小さいときは斜め
下方へ作用し、ギヤ力ｆ３がヘッド押圧力ｆｔよりも大
きくなると第７図（ｂｌに示すように、合力ｆは上方向
へ作用するようになる。

これにより前記プラテンローラ５１は最悪の場合、ギヤ
のピッチに合わせて前記ガタの範囲で上下し、記録シー
ト５４の搬送が不規則となってしまう。

本発明の目的は従来の前記課題を解決し、前記ギヤの反
力が変化してもシートに搬送力を付与する回転体が上下
動することを防止し、正確なシート搬送を可能にしたシ
ート搬送機構及び前記シート搬送機構を用いた記録装置
を提供せんとするものである。

〈課題を解決するための手段〉 前記課題を解決するための本発明に係る代表的な手段は
、シートに搬送力を付与するために回転可能な搬送回転
体と、前記搬送回転体を押圧するための押圧部材と、前
記搬送回転体に取り付けた回転体ギヤと噛合し、駆動源
からの回転力を前記搬送回転体に伝達するための連結ギ
ヤとを有し、前記連結ギヤを前記回転体ギヤに対してシ
ート搬送方向下流側、或いは回転体ギヤに対して押圧部
材の反対側に配置してシート搬送機構を構成したことを
特徴としてなる。

また前記シート搬送機構を用いて記録装置を構成したこ
とを特徴としてなる。

く作用〉 前記手段にあっては、シートを搬送するために連結ギヤ
を回転させた場合、この連結ギヤと噛合した回転体ギヤ
にかかるギヤ力の方向は、押圧部材によって押圧される
方向となる。このため前記ギヤ力が変化しても、搬送回
転体にかかる合力は常に下方へ作用し、搬送回転体の上
下動が防止される。これによってシートは送りムラを生
ずることなく搬送されるようになる。

〈実施例〉 次に前記手段を感熱記録方式のファクシミリ装置に適用
した本発明に係る一実施例を説明する。

〔第一実施例〕

第１図はプラテンローラに回転力を伝達するためのギヤ
列の構成説明図であり、第２図はファクシミリ装置全体
の構成説明図である。

先ず第２図を参照してこのファクシミリ装置全体の構成
を説明する。

図に於いて、Ａは原稿読み取り装置であって、装置カバ
ーを兼ねた原稿載置台１上に原稿２が原稿面を下にして
複数枚積層載置されている。この原稿２はその両端をサ
イドガイド３でガイドされ、積層された原稿２の下から
数枚が予備搬送ローラ４ａと、これに圧接する圧接部材
４ｂとで搬送され、分離ローラ５ａとこれに圧接する圧
接部材５ｂとで一枚ずつ分離される。更に前記分離され
た原稿２は搬送ローラ対６ａと、これに圧接するピンチ
ローラ６ｂ、及び排出ローラ７ａと、これに圧接するピ
ンチローラ７ｂによって定速搬送される間に、光源８か
ら光照射され、その反射光がミラー９及びレンズ１０を
介してＣＣＤ等の光電変換素子１）に至り、電気信号に
変換される。この信号は記録信号としてコピー動作の場
合は自己の記録装置Ｂに伝送され、ファクシミリ動作の
場合は他機の記録装置に伝送される如く構成されている
。

またＢは記録装置であって、長尺状の感熱記録シート１
２ヲロール状に巻き付けたシートロール１２ａをホルダ
ー１３に収容してなり、このシート１２をシート搬送機
構Ｃで矢印ａ方向へ搬送すると共に、記録手段となる記
録ヘッド１４で記録する如く構成している。

これを具体的に説明すると、前記シート搬送機構Ｃはシ
ート搬送回転体となるプラテンローラ１５と押圧部材と
なる記録へラド１４とで構成している。

そしてモーターからの回転力を後述するギヤ列を介して
プラテンローラ１５に伝達し、該ローラ１５を矢印す方
向へ回転することによって記録へラド１４との協働作用
によって記録シート１２を矢印ａ方向へ搬送するもので
ある。

記録手段となる記録へラド１４は所謂ライン型のサーマ
ルヘッドであり、記録シート１２の幅と略同−長さのヘ
ッド基板上に通電により発熱する多数の発熱素子をシー
ト幅方向へ一列に配列してなる。

この記録へラド１４は軸１６を中心に回動自在に取り付
けられ、且つ前記発熱素子部分がプラテンローラ１５に
圧接するように、押圧スプリング１７によって記録ヘッ
ド１４がプラテンローラ１５を上方から下方へ向かって
３〜４瞳の力で押圧している。

従って、記録に際しては前記プラテンローラ１５を回転
して記録シート１２を搬送すると共に、前記発熱素子を
前記シート搬送と同期して画信号に応じて発熱させると
、感熱記録シート１２が画像パターン状に発色して画像
が記録されるものである。

更に記録後のシート１２をカッター１８で画像後端から
カフ）し、反転トレイ１９へ排出する如く構成している
。

次に前記シート搬送機構Ｃを構成するプラテンローラ１
５に回転力を伝達するギヤ列について第１図を参照して
説明する。

ステッピングモーターよりなる搬送モーター２０の回転
軸に取り付けられたモーターギヤ２１が大ギヤ２２ａと
小ギヤ２２ｂとが一体的に構成された減速ギヤ２２の大
ギヤ２２ａと噛合し、小ギヤ２２ｂが連結ギヤ２３と噛
合している。この連結ギヤ２３も大ギヤ２３ａと小ギヤ
２３ｂとが一体的な減速ギヤとして構成され、大ギヤ２
３ａが減速ギヤ２２の小ギヤ２２ｂと噛合し、小ギヤ２
３ｂがプラテンローラ１５の軸に取り付けられた回転体
ギヤ２４と噛合している。従って、シート搬送に際して
は搬送モーター２０が駆動してモーターギヤ２１が第１
図の矢印Ｃ方向に回転すると、その回転力が減速ギヤ２
２及び連結ギヤ２３で減速されて回転体ギヤ２４に伝達
され、プラテンローラ１５が矢印ａ方向に回転するもの
である。

ここで前記連結ギヤ２３は回転体ギヤ２４に対して記録
シー１−１２の搬送方向下流側に配置されている。

このためシート搬送時に連結ギヤ２３の回転によってプ
ラテンローラ１５に作用するギヤ力は下方、即ち押圧ス
プリング１７による押圧方向と略同一方向へ作用するよ
うになる。

従って、プラテンローラ１５の重力をｆ＋、記録ヘッド
１４による押圧力をｆ２とし、更にはシート搬送時に於
けるギヤ力をｈ及び記録シー目２による反力をｆ４とす
れば、プラテンローラ１５にかがる力ｆ（前記重力ｔＩ
’＝ｆａの合力）は以下の如く作用する。

先ず搬送モーター２０の停止時には第３図ｔａｌに示す
ように、重力ｆ、とヘッド押圧力ｆ２のみの合力ｆであ
り、下方へ作用する０次に搬送モーター２０を駆動した
シート搬送時には第３図（ｂｌに示すように、ギヤ力ｆ
、及びシート反力ｆ４が加わるが、ギヤ力ｆ。

がヘッド押圧力ｆｔと略同一方向である下方へ作用する
ために合力ｆも下方へ作用する。これにより前記連結ギ
ヤ２３及び回転体ギヤ２４の歯数が少なく、前記ギヤ力
ｆ、の大きさが変化しても、プラテンローラ１５にかか
る合力ｆの方向は上方へ向かうことはない。

従フて、プラテンローラ１５の軸２５は軸受２６及びこ
の軸受２６を支持するハウジング２７に微小なガタ２８
があったとしても上下に移動することがなく、常に下向
に押し付けられ、安定したシート搬送が実現される。こ
のため記録に際して送りムラ等による画像の乱れを生ず
ることがなく、鮮明画像を記録することが出来るもので
ある。

尚、本実施例にあっては前記ギヤ列に於いて、モーター
ギヤ２１の歯数＝１３、減速ギヤ２２の大ギヤ２２ａの
歯数−４２、小ギヤ２２ｂの歯数＝１４、連結ギヤ２３
０大ギヤ２３ａの歯数−７４、小ギヤ２３ｂの歯数＝＝
１８、回転体ギヤ２４の歯数＝１７に設定している。

このように回転体ギヤ２４及びこれと噛合する連結ギヤ
２３の小ギヤ２３ｂの歯数が２０以下のように小歯数の
ギヤを用いる場合には、前記ギヤ力ｆ３の脈流が大きく
なるが、前述の如く連結ギヤ２３によるギヤ力らがヘッ
ド押圧力ｆｔと同様に下方へ作用するために、プラテン
ローラ１５の上下動を効果的に防止することが出来るも
のである。

〔第二実施例〕

前述した第一実施例ではプラテンローラ１５に対する連
結ギヤ２３のギヤ力ｆ、が記録ヘッド１４による押圧力
ｆｔと略一致するようにしてプラテンローラ１５を安定
回転させる例を示したが、第二実施例として第４図及び
第５図に前記ギヤ力ｆ、を記録シート１２による反力ｆ
４とを略一致させる例を示す。尚、第一実施例と同一部
材は同一符号を付すことにより説明を省略する。

この実施例では連結ギヤ２３を回転体ギヤ２４に対して
押圧部材となる記録ヘッド１４の反対側に配置している
。

このように構成した場合には、搬送モーター２０が駆動
して連結ギヤ２３が第４図の矢印方向に回転すると、こ
のギヤ２３によってプラテンローラ１５に作用するギヤ
力ｆ、は第５図に示すように、シート反力ｆ、と略一致
するようになる。前記ギヤ力ｆ、とシート反力ｆ４の成
分の多（が一致するようになると、前記ギヤ力ｆ、の値
が変化してもプラテンローラ１５に作用する力ｆの方向
の変動は微小であり、プラテンローラ１５は安定して回
転するようになる。

従って、この場合も記録シート１２は安定して搬送され
、送りムラによる画像乱れも生じ難くなるものである。

尚、前述した実施例ではシート搬送回転体をプラテンロ
ーラ１５で構成し、押圧部材を記録ヘッド１４で構成し
、両者の協働作用で記録シート１２を搬送すると共に、
記録を行うようにした例を示したが、他の例として搬送
ローラに押圧部材を押圧して両者の協働作用によって記
録シートを搬送するように構成し、これとは別に記録手
段を設けて搬送される記録シートに記録を行うようにし
ても良い。

従って、記録手段としては前述した感熱記録方式に限定
する必要はなく、インクシートを用いる熱転写記録方式
、やインクジェット記録方式等を用いても良い。

また前記記録装置を用いる装置もファクシミリ装置に限
定することはなく、プリンタや複写機等に用いることも
出来るものである。

〈発明の効果〉 本発明は前述した如く、シートを搬送するための搬送回
転体に取り付けられた回転体ギヤと噛合する連結ギヤを
、回転体ギヤに対してシート搬送方向下流側或いは押圧
部材の反対側に配置するごとにより、ギヤの回転による
搬送回転体の移動を除去し、特にギヤの歯数が２０以下
の小型ギヤを用いる場合に於いてもシートを安定して搬
送することが出来る。従って前記構成のシート搬送機構
を用いて記録装置を構成した場合には送りムラを生ずる
ことがなく鮮明画像を得ることが出来る。

また前記記録装置にあっては小型のギヤを用いることが
出来るので、装置全体を小型化し、且つコストダウンを
図ることが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はプラテンローラに回転力を伝達するためのギヤ
列の構成説明図、第２図はシート搬送機構を用いた記録
装置を有するファクシミリの構成説明図、第３図ｆａ＋
、　（ｂｌはプラテンローラにかかる力の説明図、第４
図は第二実施例に係るギヤ列の構成説明図、第５図は第
二実施例に於けるプラテンローラにかかる力の説明図、
第６図及び第７図ｆａｌ、　（ｂｌは従来技術の説明図
である。 ｌは原稿載置台、２は原稿、３はサイドガイド、４ａは
予備搬送ローラ、４ｂは圧接部材、５ａは分離ローラ、
５ｂは圧接部材、６ａは搬送ローラ、６ｂはピンチロー
ラ、７ａは排出ローラ、７ｂはピンチローラ、８は光源
、９はミラー、１０はレンズ、１）は光電変換素子、１
２は記録シート、１２ａはシートロール、１３はホルダ
ー、１４は記録ヘッド、１５はプラテンローラ、１６は
軸、１７は押圧スプリング、１日はカッター、１９は反
転トレイ、２０は搬送モーター、２１はモーターギヤ、
２２は減速ギヤ、２２ａは大ギヤ、２２ｂは小ギヤ、２
３は連結ギヤ、２３ａは大ギヤ、２３ｂは小ギヤ、２４
は回転体ギヤ、２５は軸、２６は軸受、２７はハウジン
グ、２８はガタである。 ２ｂ １ （ａ） （ｂ） 第５図 第６図 （ｂ）

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）シートに搬送力を付与するために回転可能な搬送
   回転体と、 前記搬送回転体を押圧するための押圧部材と、前記搬送
   回転体に取り付けた回転体ギヤと噛合し、駆動源からの
   回転力を前記搬送回転体に伝達するための連結ギヤとを
   有し、 前記連結ギヤを前記回転体ギヤに対してシート搬送方向
   下流側に配置したことを特徴としたシート搬送機構。
2. （２）シートに搬送力を付与するために回転可能な搬送
   回転体と、 前記搬送回転体を押圧するための押圧部材と、前記搬送
   回転体に取り付けた回転体ギヤと噛合し、駆動源からの
   回転力を前記搬送回転体に伝達するための連結ギヤとを
   有し、 前記連結ギヤを前記回転体ギヤに対して前記押圧部材の
   反対側に配置したことを特徴としたシート搬送機構。
3. （３）前記回転ギヤの歯数を２０以下に設定した請求項
   （１）又は請求項（２）記載のシート搬送機構。
4. （４）前記請求項（１）乃至請求項（３）記載の何れか
   １項記載のシート搬送機構と、 前記シート搬送機構で搬送されるシートに画信号に応じ
   て像を記録するための記録手段と、を有する記録装置。
5. （５）前記シート搬送機構の押圧部材を、前記記録手段
   で構成してなる請求項（４）記載の記録装置。