JPH031942B2 - - Google Patents

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JPH031942B2
JPH031942B2 JP22829684A JP22829684A JPH031942B2 JP H031942 B2 JPH031942 B2 JP H031942B2 JP 22829684 A JP22829684 A JP 22829684A JP 22829684 A JP22829684 A JP 22829684A JP H031942 B2 JPH031942 B2 JP H031942B2
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JP
Japan
Prior art keywords
hinokitiol
vegetables
fruits
packaging material
packaging
Prior art date
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Application number
JP22829684A
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English (en)
Other versions
JPS61108359A (ja
Inventor
Ryutaro Fukazawa
Mieko Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiwa Kasei Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Seiwa Kasei Co Ltd filed Critical Seiwa Kasei Co Ltd
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Priority to CA000494145A priority patent/CA1264956A/en
Priority to NZ21398985A priority patent/NZ213989A/xx
Priority to DE8585307871T priority patent/DE3582113D1/de
Priority to EP19850307871 priority patent/EP0180468B1/en
Priority to AU49219/85A priority patent/AU576017B2/en
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Publication of JPH031942B2 publication Critical patent/JPH031942B2/ja
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  • Packages (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、青果物の鮮度保持のための新しい包
装材料およびそれを使用した保存方法に関するも
のである。
「従来の技術」 一般に食品の保存方法は、食品の種類、形態等
によつても異なり極めて多岐にわたつている。例
えば、防腐剤や殺菌剤等の食品保存料を食品に混
入したり、これらの薬剤に食品を浸漬させる方
法、食品保存の環境の空気を除く真空保存方法、
炭酸ガスや窒素による空気のガス置換方法、アル
コール蒸気を充満させる方法などが実用化されて
いる。
「発明が解決しようとする問題点」 薬剤等を食品に混入したり、食品を薬剤に浸漬
する方法は、薬剤自体の影響によつて使用制限を
受けるばかりでなく、食品の種類によつて適用制
限を受ける。特に、青果物では、例えば野菜等に
は薬剤の混入はできず、果実類、茸類では薬剤ま
たは溶剤によつて変色したり傷みが早く出たりす
る。
また周知のごとく、青果物を開放空気中に保存
した場合には落下菌の増殖によつて汚染が始まる
ことが多く、主として表面から腐敗する。例外的
に葉菜類においては、葉の部分は収穫後まもない
頃は細胞膜がしつかりしていて落下菌の増殖を許
さないが、収穫時に切断した葉柄部の断面は細胞
が破壊され、汁液も浸出して微生物が増殖し易い
状態になつており、従つて葉菜の場合には、この
切断面から内部へと、軸から腐敗していくことが
多い。
そこで真空包装法、ガス置換法などの包装技術
によつて、空気中の菌の影響、酸素除去による菌
増殖の抑制等、種々検討、実施されているが、特
殊な設備を必要とする割には十分な効果が得られ
ず、また包装形態も密閉型に制限されているのが
現状である。
そこで、簡易な方法で、広い範囲の青果物の保
存に適用し得る方法の開発が望まれていた。
「問題点を解決するための手段」 本発明者等は、上記の要望に基づいて鋭意研究
を重ねた結果、微生物の増殖を押え、且つ安全な
物質を種々の包装材料に吸着させ、これで青果物
を被覆または包装することに着目し、更に研究を
重ねて、前記物質としてヒノキチオールとヒノキ
チオールの包接化合物が極めて良好な効果をもた
らすことを見い出して本発明を完成した。
すなわち本発明は、ヒノキチオールおよび/ま
たはヒノキチオールの包接化合物を含有する新し
い青果物の保存包装材料を提供するものであり、
またそのような包装材料で青果物を被覆または包
装し、主にヒノキチオール昇華性を利用して青果
物の鮮度を保持する保存方法を提供するものであ
る。
本発明において使用されるヒノキチオール化合
物として好ましいものは、ヒノキチオール自体、
ヒノキチオール−サイクロデキストリン包接化合
物、例えばヒノキチオール−β−サイクロデキス
トリン包接化合物等である。また、ヒノキチオー
ル化合物を含有させる包装材料としては、紙、不
織布、布、合成樹脂フイルムあるいは段ボール箱
が好ましい。
本発明の実際の使用に当つては、ヒノキチオー
ル化合物の溶液を、包装材料に噴霧、浸漬、塗布
等の常法によつて含浸、吸着させて本発明に係る
包装材料を製造する。
上記包装材料による青果物の保存効果、すなわ
ち鮮度保存効果は、単にそれらの包装材料で青果
物を包装するとか、青果物の下に敷き込むとか、
青果物を容器に入れ、容器ごと包装すること等に
よつて得られる。この効果は、ヒノキチオール化
合物の本来的に有する昇華性に由来する。すなわ
ち、包装材料が青果物に直接接触していない部分
でも、包装材料に含有するヒノキチオール化合物
が除々に蒸散していつて青果物全体をヒノキチオ
ールガスが包み込み、青果物表面に付着する微生
物や細菌等の増殖を抑制するからである。
また、葉菜類のような切断面を持つ青果物で
は、その切断面に上記包装材料を密着させるだけ
で十分な効果が見られる。
なお、ヒノキチオールの昇華性については、ヒ
ノキチオール単独とヒノキチオールの包接化合物
で昇華速度が異なり、ヒノキチオールの包接化合
物の方が昇華性が遅い。したがつて、青果物のう
ち、カビや腐敗の発生の早いものに対しては昇華
性の早いヒノキチオール単独が有効であり、カビ
や腐敗の発生が遅く、長期的保存の可能なものに
は、ヒノキチオール包接化合物の方が可能であ
る。つまり、保存対象によつて選択が可能であ
る。
「実施例」 次に参考例および実施例をあげて本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれによつて限
定されるものではない。
「参考例」 ヒノキチオールのサイクロデキストリン包接化
合物の製造法 β−サイクロデキストリン(セルデツクスN、
日本食品化工(株)製)1521.0mg(1.3×10-3モル)を
水80ml中に撹拌して溶かし、ヒノキチオール
219.8mg(1.3×10-3モル)を添加して約60℃に加
熱し撹拌すると均一な懸濁液が得られた。この混
合液を5℃の冷蔵庫内で48時間放置した後、−35
℃のアセトン400ml中に撹拌しながら混合した。
液温は約−28℃に迄上昇した。直ちに減圧濾波に
よつて沈渣を分離採取し、真空デシケーター中で
1時間減圧乾燥させた。得られた乾燥包接化合物
を乳鉢で粉末化し、水に溶解して紫外部吸収
(245nm)で包接化合物中のヒノキチオールを測
定すると、モル比ではほぼ1:1(1:0.94)の
包接化合物が得られていた。収量1568.5mg(1Kg
中にヒノキチオール0.120mg含有) 実施例 1 不織布〔本州製紙(株)製:パルクロス〕80cm×80
cmを2枚用意し、1枚にヒノキチオール−β−サ
イクロデキストリン包接化合物100ppm水溶液200
mlを含浸させた後40℃の風で風乾した。広島県に
おいて採集した直後のレモン20個を上記ヒノキチ
オール含有不織布で包み、段ボール箱に収納して
25℃に保存した。対照区としては、採集直後のレ
モン20個を前記不織布と同形でヒノキチオール処
理していない不織布で包み、同様段ボール箱に収
納し、25℃に保存したものを使用した。
対照区は8日目で3個に青カビに発生し、それ
以降青カビの発生したレモンの個数は増え続け、
14日目には20個前部に青カビが発生した。これに
対し、試験区においては、60日間経つても全くカ
ビの発生が認められず、果肉の軟化もみられなか
つた。
「発明の効果」 本発明は前記のように、ヒノキチオールおよ
び/またはヒノキチオールの包接化合物を含有す
る包装材料で、例えばレモン、リンゴ、ブドウ等
を個々に包装したり、あるいはヒノキチオール化
合物を含有する段ボール箱の中に入れておいたり
するだけで、包装材料に含有するヒノキチオール
が除々に昇華してこれらに及び、十分な鮮度保持
効果が得られた。また、葉菜類のような採取にあ
たつて切断面を有するものには、ヒノキチオール
化合物を含有する包装材料を切り口に押し当てる
ことで、同様の効果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヒノキチオールおよび/またはヒノキチオー
    ルの包接化合物を含有することを特徴とする青果
    物の保存包装材料。 2 包装材料が、紙、不織布、布、合成樹脂フイ
    ルムまたは段ボール箱である特許請求の範囲第1
    項記載の青果物の保存包装材料。
JP59228296A 1984-10-30 1984-10-30 青果物の保存包装材料および保存方法 Granted JPS61108359A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59228296A JPS61108359A (ja) 1984-10-30 1984-10-30 青果物の保存包装材料および保存方法
CA000494145A CA1264956A (en) 1984-10-30 1985-10-29 Preservation of foodstuffs, plants and plant materials and packaging material for use in this preservation
NZ21398985A NZ213989A (en) 1984-10-30 1985-10-29 Preserving biodegradable products using hinokitiol(2-hydroxy-4-(1-methylethyl)-2,4,6-cycloheptatrien-1-one) and packaging materials therefor
DE8585307871T DE3582113D1 (de) 1984-10-30 1985-10-30 Konservierung von nahrungsmitteln, pflanzen und vegetarischen materialien und verpackungsmaterial fuer solche konservierung.
EP19850307871 EP0180468B1 (en) 1984-10-30 1985-10-30 Preservation of foodstuffs, plants and plant materials and packaging material for use in this preservation
AU49219/85A AU576017B2 (en) 1984-10-30 1985-10-30 Preservation of foods with hinokitiol

Applications Claiming Priority (1)

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JP59228296A JPS61108359A (ja) 1984-10-30 1984-10-30 青果物の保存包装材料および保存方法

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JP4231377A Division JPH0767528A (ja) 1992-08-06 1992-08-06 青果物の鮮度保持方法

Publications (2)

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JPS61108359A JPS61108359A (ja) 1986-05-27
JPH031942B2 true JPH031942B2 (ja) 1991-01-11

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9166464B2 (en) 2010-07-29 2015-10-20 Hitachi Metals, Ltd. Magnetic gear device and holding member

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