JPH03193815A - 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法 - Google Patents
高清浄度極低炭素鋼の溶製方法Info
- Publication number
- JPH03193815A JPH03193815A JP33425389A JP33425389A JPH03193815A JP H03193815 A JPH03193815 A JP H03193815A JP 33425389 A JP33425389 A JP 33425389A JP 33425389 A JP33425389 A JP 33425389A JP H03193815 A JPH03193815 A JP H03193815A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- steel
- slag
- molten steel
- cleanliness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 57
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 57
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 25
- 238000003723 Smelting Methods 0.000 title 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 43
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 42
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims abstract description 42
- 239000002893 slag Substances 0.000 claims abstract description 28
- 238000007664 blowing Methods 0.000 claims abstract description 17
- 238000009849 vacuum degassing Methods 0.000 claims abstract description 13
- 230000003749 cleanliness Effects 0.000 claims abstract description 10
- 238000005261 decarburization Methods 0.000 claims abstract description 10
- 229910001209 Low-carbon steel Inorganic materials 0.000 claims description 15
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 7
- 238000007670 refining Methods 0.000 claims description 5
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 claims description 3
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 claims description 2
- 238000007667 floating Methods 0.000 claims description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 abstract description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 21
- 238000007872 degassing Methods 0.000 description 9
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 8
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 5
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 4
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 4
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 4
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 4
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 4
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical group [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 239000011819 refractory material Substances 0.000 description 3
- UQSXHKLRYXJYBZ-UHFFFAOYSA-N Iron oxide Chemical compound [Fe]=O UQSXHKLRYXJYBZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 2
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 239000003607 modifier Substances 0.000 description 2
- 230000003134 recirculating effect Effects 0.000 description 2
- 238000010992 reflux Methods 0.000 description 2
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 2
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000532 Deoxidized steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001021 Ferroalloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000002309 gasification Methods 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000010309 melting process Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000011017 operating method Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は高清浄度極低炭素鋼の溶製方法に係り、特にス
ラグ中のT、Fe62%、鋼中0≦30ppm。
ラグ中のT、Fe62%、鋼中0≦30ppm。
(C)≦20ppmの高清浄度極低炭素鋼の溶製方法に
関する。
関する。
近年、薄鋼板の深絞り性、張り出し性等の加工性向上の
ため、鋼材中の(C)濃度を極力低減することが求めら
れている。しかし、薄鋼板の製鋼要因としての品質不良
には、スリーバ疵、ふくれ疵、超音波検査によるUT不
良等が挙げられるが、その大半は表面欠陥で占められて
いる。表面欠陥の主たる原因はAl、O,系非金属介在
物であるので、鋼材中の(C)を極力低減すると同時に
高清浄度が求められる。
ため、鋼材中の(C)濃度を極力低減することが求めら
れている。しかし、薄鋼板の製鋼要因としての品質不良
には、スリーバ疵、ふくれ疵、超音波検査によるUT不
良等が挙げられるが、その大半は表面欠陥で占められて
いる。表面欠陥の主たる原因はAl、O,系非金属介在
物であるので、鋼材中の(C)を極力低減すると同時に
高清浄度が求められる。
Al20.系非金属介在物は、精錬過程におけるAl添
加による脱酸処理によるほか、スラグ中に存在するFe
○、M n O等の酸化物が溶鋼中のAl等と反応して
微小介在物を生成するので、RH真空説ガス処理する取
鍋中のスラグは、Al滓等の改質材により改質されるよ
うになった。
加による脱酸処理によるほか、スラグ中に存在するFe
○、M n O等の酸化物が溶鋼中のAl等と反応して
微小介在物を生成するので、RH真空説ガス処理する取
鍋中のスラグは、Al滓等の改質材により改質されるよ
うになった。
一般に極低炭素鋼の溶製工程は、先ず大気圧下で酸素を
吹込んで鉄の酸素損失の少いC: 0.03〜0.05
%まで粗脱炭する工程と、該溶鋼を減圧下に露出させて
00分圧を低減することにより、出鋼時SOO〜700
ppmに調整した溶存酸素と鋼中の(C)とのCOガス
化を促進させて、C:10〜20ppmまて脱炭する工
程と、に大別される。本発明は後者の工程に関するもの
である。
吹込んで鉄の酸素損失の少いC: 0.03〜0.05
%まで粗脱炭する工程と、該溶鋼を減圧下に露出させて
00分圧を低減することにより、出鋼時SOO〜700
ppmに調整した溶存酸素と鋼中の(C)とのCOガス
化を促進させて、C:10〜20ppmまて脱炭する工
程と、に大別される。本発明は後者の工程に関するもの
である。
上記分野での従来技術では、不活性ガスを大量に吹込む
方法、減圧下での気体酸素の吹込み、減圧溶鋼中への酸
化鉄粉の吹込方法等が知られているが、これらには次の
如き問題点がある。
方法、減圧下での気体酸素の吹込み、減圧溶鋼中への酸
化鉄粉の吹込方法等が知られているが、これらには次の
如き問題点がある。
すなわち、不活性ガスの大量吹込みに関しては松永ら(
鉄と鋼、Vol、63、No、13.1977年)、特
願昭63−093497等いくつかの文献が見られるが
、これらは、脱ガス処理中の溶鋼環流速度の向上、もし
くはスプラッシュの増加による気液界面の増加により脱
炭速度の向上を図ったものである。しかしながら、これ
らの方法では脱炭速度の向上がみられる反面、真空脱ガ
ス槽内の地金付着が増加するため、溶鋼成分1ill用
の合金鉄歩留の不安定化のほか、鉄分歩留の減少、真空
脱ガス槽内付着地金除去のための休止時間の発生、RH
脱ガス環流管の耐火物の寿命の低下等の多くの操業上の
問題が生じていた。
鉄と鋼、Vol、63、No、13.1977年)、特
願昭63−093497等いくつかの文献が見られるが
、これらは、脱ガス処理中の溶鋼環流速度の向上、もし
くはスプラッシュの増加による気液界面の増加により脱
炭速度の向上を図ったものである。しかしながら、これ
らの方法では脱炭速度の向上がみられる反面、真空脱ガ
ス槽内の地金付着が増加するため、溶鋼成分1ill用
の合金鉄歩留の不安定化のほか、鉄分歩留の減少、真空
脱ガス槽内付着地金除去のための休止時間の発生、RH
脱ガス環流管の耐火物の寿命の低下等の多くの操業上の
問題が生じていた。
また減圧下の溶鋼浴面や浴面下に気体酸素を吹込む方法
は溶存酸素量の増加を図ることになり、反応速度の向上
を図ることができるが、溶鋼浴面吹付けの場合は、不活
性ガスの大量吹込みと同様にスプラッシュの増加を伴う
問題があり、また浴面下に吹込む方法は、著しいスプラ
ッシュの増加に加え、羽口周辺耐火物の損耗に伴う真空
脱ガス槽の寿命低下を招く欠点がある。更に両方法とも
溶鋼全体の溶解酸素量を増大させるため、脱酸処理後の
脱酸生成物が大量発生し、溶鋼の清浄度の悪化およびこ
れに起因する鋼材製品における疵の発生の増加を助長す
るおそれがあり、この面での配慮に全く欠けていた。
は溶存酸素量の増加を図ることになり、反応速度の向上
を図ることができるが、溶鋼浴面吹付けの場合は、不活
性ガスの大量吹込みと同様にスプラッシュの増加を伴う
問題があり、また浴面下に吹込む方法は、著しいスプラ
ッシュの増加に加え、羽口周辺耐火物の損耗に伴う真空
脱ガス槽の寿命低下を招く欠点がある。更に両方法とも
溶鋼全体の溶解酸素量を増大させるため、脱酸処理後の
脱酸生成物が大量発生し、溶鋼の清浄度の悪化およびこ
れに起因する鋼材製品における疵の発生の増加を助長す
るおそれがあり、この面での配慮に全く欠けていた。
更に、特開昭60−181217や、日本鉄鋼協会講演
論文集CAMP−ISIJ Vol、1(1988,
P、1185)等に見られる如き、減圧下で溶鋼面に酸
化物粉体を上吹きする方法、もしくは、特開昭63−1
69321に開示された如き、減圧下の溶鋼に酸素ポテ
ンシャルの高い粉体を浴面下に設けた羽口より直接溶鋼
中に吹込む方法では、鋼浴内に侵入、拡散した粉体の近
傍に酸素ポテンシャルの高い部分が生成し、局部的な領
域での脱炭が促進される結果、溶鋼全体の清浄度悪化を
制御しなから脱炭限界の向上、極低炭域における脱炭速
度の向上が可能となる反面、スプラッシュの増加や1羽
口の損耗の問題は解決されておらず、特に極低炭素処理
を行っていない場合でも、羽口の閉塞防止のために不活
性ガスを吹き続けなければならない点は、羽口周辺耐火
物の損耗を助長するだけでなく、コスト的にも無駄の多
い技術といわざるを得ない。
論文集CAMP−ISIJ Vol、1(1988,
P、1185)等に見られる如き、減圧下で溶鋼面に酸
化物粉体を上吹きする方法、もしくは、特開昭63−1
69321に開示された如き、減圧下の溶鋼に酸素ポテ
ンシャルの高い粉体を浴面下に設けた羽口より直接溶鋼
中に吹込む方法では、鋼浴内に侵入、拡散した粉体の近
傍に酸素ポテンシャルの高い部分が生成し、局部的な領
域での脱炭が促進される結果、溶鋼全体の清浄度悪化を
制御しなから脱炭限界の向上、極低炭域における脱炭速
度の向上が可能となる反面、スプラッシュの増加や1羽
口の損耗の問題は解決されておらず、特に極低炭素処理
を行っていない場合でも、羽口の閉塞防止のために不活
性ガスを吹き続けなければならない点は、羽口周辺耐火
物の損耗を助長するだけでなく、コスト的にも無駄の多
い技術といわざるを得ない。
更に特願昭63−002592によれば、転炉等の精錬
炉で粗脱炭の低炭素未脱酸鋼を溶製し、これを取鍋に出
鋼し、取鍋内スラグ上に脱酸剤を投入撹拌してスラグ中
のT、Fe濃度を5%以下とし、引続き真空脱ガス処理
装置にて槽内に酸素を上吹きしなから脱炭処理を行い、
C含有量を0.006%以下とする清浄度に優れた極低
炭素鋼の製造方法が開示されている。
炉で粗脱炭の低炭素未脱酸鋼を溶製し、これを取鍋に出
鋼し、取鍋内スラグ上に脱酸剤を投入撹拌してスラグ中
のT、Fe濃度を5%以下とし、引続き真空脱ガス処理
装置にて槽内に酸素を上吹きしなから脱炭処理を行い、
C含有量を0.006%以下とする清浄度に優れた極低
炭素鋼の製造方法が開示されている。
しかし、この方法は、真空脱ガス処理装置にて、槽内に
酸素を上吹きしつつ脱炭処理を行うため、点火での鉄の
燃焼によりT、Faの濃度が上昇することがある等、こ
の分野の従来技術にはなお多くの問題がある。
酸素を上吹きしつつ脱炭処理を行うため、点火での鉄の
燃焼によりT、Faの濃度が上昇することがある等、こ
の分野の従来技術にはなお多くの問題がある。
本発明の目的は、高清浄度極低炭素鋼の溶製方法につい
ての、上記従来技術の問題点を解消して安定してスラグ
中のT、Fe62%、鋼中○≦30ppm、(C)≦2
0ppmの高清浄度の極低炭素鋼を得ることのできる効
果的な溶製方法を提供するにある。
ての、上記従来技術の問題点を解消して安定してスラグ
中のT、Fe62%、鋼中○≦30ppm、(C)≦2
0ppmの高清浄度の極低炭素鋼を得ることのできる効
果的な溶製方法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明の要
旨とするところは次の如くである。
旨とするところは次の如くである。
すなわち、転炉等の精錬炉で溶製した粗脱炭低炭素鋼を
取鍋に出鋼する工程と、前記取鍋に収容した溶鋼上に浮
遊するスラグ上に脱酸剤を投入して改質する工程と、前
記入ラグ改質した溶鋼を真空脱ガス槽にて酸素を上吹き
して脱炭する工程と、を有してなる高清浄度極低炭素鋼
の溶製方法において、前記真空脱ガス槽内への供給酸素
量を0.3Nrrr3/t以下とし、前記脱炭工程終了
時の温度不足はAlの添加と酸素の上吹きにより補償す
ることを特徴とする高清浄度極低炭素鋼の溶製方法であ
る。
取鍋に出鋼する工程と、前記取鍋に収容した溶鋼上に浮
遊するスラグ上に脱酸剤を投入して改質する工程と、前
記入ラグ改質した溶鋼を真空脱ガス槽にて酸素を上吹き
して脱炭する工程と、を有してなる高清浄度極低炭素鋼
の溶製方法において、前記真空脱ガス槽内への供給酸素
量を0.3Nrrr3/t以下とし、前記脱炭工程終了
時の温度不足はAlの添加と酸素の上吹きにより補償す
ることを特徴とする高清浄度極低炭素鋼の溶製方法であ
る。
本発明者らは、RH真空脱ガス処理装置を使用して清浄
度のすぐれた極低炭素鋼の溶製方法について実験を繰返
している過程において、脱ガス槽内への供給酸素量とス
ラグ中のT、Fe濃度の上昇量との間に密接な関係が存
在することを見出し、これを追及した結果第1図に示す
如き相関があることが判明した。
度のすぐれた極低炭素鋼の溶製方法について実験を繰返
している過程において、脱ガス槽内への供給酸素量とス
ラグ中のT、Fe濃度の上昇量との間に密接な関係が存
在することを見出し、これを追及した結果第1図に示す
如き相関があることが判明した。
すなわち、本発明者らは転炉で粗脱炭したC:0.03
〜0.05%、Q : 500〜700ppmの溶鋼2
を第5図に示す如く、取鍋4に出鋼し、取鍋4内のスラ
グ6上にAl滓等のスラグ改質剤を添加、撹拌して脱酸
し、この改質スラグ6を有する粗脱炭溶鋼をRH真空脱
ガス処理を行った。すなわち、取鍋4内の溶鋼2は環流
ガス吹込み°口8から吹込まれる環流ガス10により上
昇浸漬管12から脱ガス槽14内に吸上げられ脱ガス処
理されるが、同時に脱ガス槽内に垂下したランス16に
より酸素を上吹きして溶鋼2の脱炭処理を行うもので、
槽内で脱炭、脱ガス処理された溶鋼2は下降浸漬管18
を介して取鍋4内に戻る。この環流が繰返されて脱炭さ
れ。リムド処理を終了してキルド処理され、溶鋼2中の
O濃度が低減して3Qppn+以下、スラグ中のT、F
e62%、鋼中(C)≦2Qppmを目標として実験を
繰返した。
〜0.05%、Q : 500〜700ppmの溶鋼2
を第5図に示す如く、取鍋4に出鋼し、取鍋4内のスラ
グ6上にAl滓等のスラグ改質剤を添加、撹拌して脱酸
し、この改質スラグ6を有する粗脱炭溶鋼をRH真空脱
ガス処理を行った。すなわち、取鍋4内の溶鋼2は環流
ガス吹込み°口8から吹込まれる環流ガス10により上
昇浸漬管12から脱ガス槽14内に吸上げられ脱ガス処
理されるが、同時に脱ガス槽内に垂下したランス16に
より酸素を上吹きして溶鋼2の脱炭処理を行うもので、
槽内で脱炭、脱ガス処理された溶鋼2は下降浸漬管18
を介して取鍋4内に戻る。この環流が繰返されて脱炭さ
れ。リムド処理を終了してキルド処理され、溶鋼2中の
O濃度が低減して3Qppn+以下、スラグ中のT、F
e62%、鋼中(C)≦2Qppmを目標として実験を
繰返した。
その結果、脱ガス槽14内への供給酸素量とスラグ6中
のT、Fe濃度の上昇量との間には上記の如く第1図に
示すごとき相関があることが判明した。
のT、Fe濃度の上昇量との間には上記の如く第1図に
示すごとき相関があることが判明した。
その結果、第5図におけるランス16を介して脱ガス槽
14内に供給する酸素量を0 、3 N rn’ /
を以下とし、スラグ6中のT、Feの上昇量を1%以下
にて操業を行った。
14内に供給する酸素量を0 、3 N rn’ /
を以下とし、スラグ6中のT、Feの上昇量を1%以下
にて操業を行った。
ところが、第2図に示すごとく、同一の0.3Nrri
’/lの供給酸素量でも、Al滓の如きスラグ改質剤の
使用によりスラグ中のT、Feの低減処理を行うので、
溶鋼2中の酸素も低減するが、リムド処理終了時の溶鋼
2中の酸素Oも300ppmから400ppm以上まで
のばらつきがあることが判明した。
’/lの供給酸素量でも、Al滓の如きスラグ改質剤の
使用によりスラグ中のT、Feの低減処理を行うので、
溶鋼2中の酸素も低減するが、リムド処理終了時の溶鋼
2中の酸素Oも300ppmから400ppm以上まで
のばらつきがあることが判明した。
その結果、リムド処理終了時の溶鋼2中の酸素Oと、キ
ルド処理中の溶鋼2の温度上昇量も第3図に示す如く若
干ばらつきがあるので、RH処理後の溶鋼2に若干の温
度不足を生ずることがあった。
ルド処理中の溶鋼2の温度上昇量も第3図に示す如く若
干ばらつきがあるので、RH処理後の溶鋼2に若干の温
度不足を生ずることがあった。
しかし、第3図に示す如く、温度不足が発生することが
あってもその不足は僅少であるので、温度不足時はキル
ド処理中に第5図にて示した添加物添加シュート20を
介してAlを添加し、Alの燃焼に不足する酸素はラン
ス16を介して上吹きする方法によって溶鋼2の温度を
上げることができた。
あってもその不足は僅少であるので、温度不足時はキル
ド処理中に第5図にて示した添加物添加シュート20を
介してAlを添加し、Alの燃焼に不足する酸素はラン
ス16を介して上吹きする方法によって溶鋼2の温度を
上げることができた。
すなわち、吹止温度であるRH終了予定温度と、リムド
処理終了時の温度との差ΔTを決定し、ΔTの温度上昇
させるために燃焼させるAl量を決定する。次にこのA
lを燃焼させるべき酸素は、リムド処理終了時の溶鋼中
の酸素Oを測定し、所要酸素量に対する不足酸素量を第
5図で示したランス16を介して溶鋼2に上吹きするも
のであって、この時の0□の効率は80%であった。
処理終了時の温度との差ΔTを決定し、ΔTの温度上昇
させるために燃焼させるAl量を決定する。次にこのA
lを燃焼させるべき酸素は、リムド処理終了時の溶鋼中
の酸素Oを測定し、所要酸素量に対する不足酸素量を第
5図で示したランス16を介して溶鋼2に上吹きするも
のであって、この時の0□の効率は80%であった。
本発明者らが採用した実験式は次の(1)、(2)式の
とおりである。
とおりである。
(1)式で求めたAfi(kg/l)を次の(2)式に
代入してランス16を介して上吹きする酸素量(N r
ri’ )を決定する。
代入してランス16を介して上吹きする酸素量(N r
ri’ )を決定する。
上吹き03量(Nイ)
= (Al(kg/l) −(0,023xリムド終了
0+0.30) ) X225・−・・−(2)かくの
如くして目標吹止温度に対してRH処理後の溶鋼温度が
不足する場合には必要量のAlを投入すると共に、ラン
ス16を介して不足分の酸素を上吹きすることにより良
好な適中率をもって目標の吹止温度に到達させることが
できた。
0+0.30) ) X225・−・・−(2)かくの
如くして目標吹止温度に対してRH処理後の溶鋼温度が
不足する場合には必要量のAlを投入すると共に、ラン
ス16を介して不足分の酸素を上吹きすることにより良
好な適中率をもって目標の吹止温度に到達させることが
できた。
上記操業方法により第5図に示す如く、スラグ6中のT
、Feは2%以下となり鋼中0は30ppm以下、溶鋼
中のC(C)≦20ppmの高清浄度極低炭素鋼を溶製
することができた。
、Feは2%以下となり鋼中0は30ppm以下、溶鋼
中のC(C)≦20ppmの高清浄度極低炭素鋼を溶製
することができた。
本発明の転炉等の精錬炉で粗脱炭した未脱酸低炭素鋼を
取鍋に出鋼し、取鍋中のスラグを改質処理した後、RH
真空説ガスすると共に上部からランスを介して酸素を上
吹きする高清浄度極低炭素鋼の溶製方法において、真空
脱ガス槽内への供給酸素量を0.3Nmr3/t以下と
し、かつRH終了後の溶鋼の温度不足はAlの添加と酸
素の上吹きにより補償することにより。スラグ中のT、
Fe52%、鋼中0≦30ppa+、〔C〕、≦20p
pmの高清浄度極低炭素鋼を製造することができた。
取鍋に出鋼し、取鍋中のスラグを改質処理した後、RH
真空説ガスすると共に上部からランスを介して酸素を上
吹きする高清浄度極低炭素鋼の溶製方法において、真空
脱ガス槽内への供給酸素量を0.3Nmr3/t以下と
し、かつRH終了後の溶鋼の温度不足はAlの添加と酸
素の上吹きにより補償することにより。スラグ中のT、
Fe52%、鋼中0≦30ppa+、〔C〕、≦20p
pmの高清浄度極低炭素鋼を製造することができた。
第1〜4図は本発明による高清浄度極低炭素鋼の溶製実
験にて得た諸元であって、第1図はRH真空脱ガス槽内
へのリムド処理中の供給酸素量(Nm/l)とスラグ中
のT’、Fe濃度上昇量(%)との相関を示す線図、第
2図は脱ガス槽内への供給酸素量(Nrrr/l)とリ
ムド処理終了時の溶鋼中の酸素量(ppm)との相関を
示す線図、第3図はリムド処理終了時の溶鋼中の酸素量
(ppm)とキルド処理中の溶鋼温度上昇量(’C)と
の相関を示す線図、第4図はスラグ中のT、Fe%と溶
鋼中の0濃度(ppm)との相関を示す線図、第5図は
RH脱ガス処理装置による処理状況を示す模式断面図で
ある。
験にて得た諸元であって、第1図はRH真空脱ガス槽内
へのリムド処理中の供給酸素量(Nm/l)とスラグ中
のT’、Fe濃度上昇量(%)との相関を示す線図、第
2図は脱ガス槽内への供給酸素量(Nrrr/l)とリ
ムド処理終了時の溶鋼中の酸素量(ppm)との相関を
示す線図、第3図はリムド処理終了時の溶鋼中の酸素量
(ppm)とキルド処理中の溶鋼温度上昇量(’C)と
の相関を示す線図、第4図はスラグ中のT、Fe%と溶
鋼中の0濃度(ppm)との相関を示す線図、第5図は
RH脱ガス処理装置による処理状況を示す模式断面図で
ある。
Claims (1)
- (1)転炉等の精錬炉で溶製した粗脱炭低炭素鋼を取鍋
に出鋼する工程と、前記取鍋に収容した溶鋼上に浮遊す
るスラグ上に脱酸剤を投入して改質する工程と、前記ス
ラグ改質した溶鋼を真空脱ガス槽にて酸素を上吹きして
脱炭する工程と、を有して成る高清浄度極低炭素鋼の溶
製方法において、前記真空脱ガス槽内への供給酸素量を
0.3Nm^3/t以下とし、前記脱炭工程終了時の温
度不足はAlの添加と酸素の上吹きにより補償すること
を特徴とする高清浄度極低炭素鋼の溶製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33425389A JPH03193815A (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33425389A JPH03193815A (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03193815A true JPH03193815A (ja) | 1991-08-23 |
Family
ID=18275268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33425389A Pending JPH03193815A (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03193815A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009041069A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Nippon Steel Corp | 鍋内の溶鋼温度制御方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5521504A (en) * | 1978-07-28 | 1980-02-15 | Nippon Steel Corp | Controlling method for decarburization of molten steel |
JPS60152611A (ja) * | 1984-01-18 | 1985-08-10 | Nippon Steel Corp | スラグ改質方法 |
JPS6239205A (ja) * | 1985-08-13 | 1987-02-20 | サザン クレイ プロダクツ、インク. | 分散性を改善したオルガノクレ−の製造方法 |
JPS62240712A (ja) * | 1986-04-11 | 1987-10-21 | Nippon Steel Corp | 極低炭素鋼の溶製方法 |
-
1989
- 1989-12-22 JP JP33425389A patent/JPH03193815A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5521504A (en) * | 1978-07-28 | 1980-02-15 | Nippon Steel Corp | Controlling method for decarburization of molten steel |
JPS60152611A (ja) * | 1984-01-18 | 1985-08-10 | Nippon Steel Corp | スラグ改質方法 |
JPS6239205A (ja) * | 1985-08-13 | 1987-02-20 | サザン クレイ プロダクツ、インク. | 分散性を改善したオルガノクレ−の製造方法 |
JPS62240712A (ja) * | 1986-04-11 | 1987-10-21 | Nippon Steel Corp | 極低炭素鋼の溶製方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009041069A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Nippon Steel Corp | 鍋内の溶鋼温度制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5904237B2 (ja) | 高窒素鋼の溶製方法 | |
JP2000129335A (ja) | 清浄性に優れた極低硫鋼の製造方法 | |
JP3903580B2 (ja) | 高清浄度鋼の溶製方法 | |
JP2776118B2 (ja) | 無方向性電磁鋼板材の溶製方法 | |
JP2005272958A (ja) | 真空脱ガス装置の利用方法 | |
JP3627755B2 (ja) | S含有量の極めて少ない高清浄度極低炭素鋼の製造方法 | |
JP2009191290A (ja) | 極低炭素鋼の溶製方法 | |
JP4686917B2 (ja) | 真空脱ガス設備における溶鋼の溶製方法 | |
JPH03193815A (ja) | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法 | |
JP2002012908A (ja) | 含窒素鋼の溶製方法 | |
JP2006183103A (ja) | 低炭素アルミキルド鋼の溶製方法 | |
JPH07268440A (ja) | 溶鋼の脱酸方法 | |
JPH05171250A (ja) | Rh脱ガス操業方法 | |
JP3424163B2 (ja) | V含有量の少ない極低炭素鋼の製造方法 | |
JPH10298631A (ja) | 清浄鋼の溶製方法 | |
JPH08104911A (ja) | 含燐鋼の溶製方法 | |
JP2002030330A (ja) | 真空精錬炉における溶鋼の加熱方法 | |
JP7235070B2 (ja) | 溶鋼の二次精錬方法および鋼の製造方法 | |
JP3297998B2 (ja) | 高清浄極低炭素鋼の溶製方法 | |
JP7424350B2 (ja) | 溶鋼の脱窒方法および鋼の製造方法 | |
JPS60141818A (ja) | 真空脱ガス処理による極低炭素鋼の製造方法 | |
JP3994641B2 (ja) | 高清浄極低炭素鋼の製造方法 | |
JPH06256836A (ja) | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法 | |
JPH0718322A (ja) | 高清浄度アルミキルド鋼の精錬方法 | |
JPH11140530A (ja) | 極低窒素ステンレス鋼の製造方法 |