JPH03193201A - 多段階圧延装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、圧延材料を複数回にわたって炉及び圧延機に
送ることによって多段階に圧延を施す多段階圧延装置に
関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種の多段階圧延装置としては、炉及び圧延機
をローラコンベア等で閉ループ状に接続したものが知ら
れている。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記従来の多段階圧延装置においては、圧延材
料を常に一方の側（先側）から送ることによって圧延す
るため、圧延材料の先端側が薄く形成される傾向にある
。

このため、圧延材料の先後方向の位置を変換する装置を
設置することが考えられるが、通常に設置されたコンベ
アの範囲内で圧延材料の位置を変換できるような省スペ
ースのものがなく、従来より、少ないスペースで圧延材
料の先後方向の位置変換が可能な装置を備えた多段階圧
延装置の開発が望まれていた。

本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、少ない
スペースで圧延材料の先後方向の位置の変換が可能な装
置を備えた多段階圧延装置を提供することを目的として
いる。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記目的を達成するため、炉及び圧延機を、
閉ループを描くように設置された複数のコンベアで接続
してなる多段階圧延装置において、前記コンベアの少な
くとも一つに旋回式コンヘアヲ設ケ、この旋回式コンベ
アは、その搬送部の搬送方向の中央で旋回可能に構成さ
れているとともに、前記搬送部の搬送方向の両端部が下
方または上方に屈伸可能に構成されているものであるも
のを提供する。

［作用］ 本発明においては、圧延材料が各コンベアによって旋回
式コンベア上に移動したら、各コンベアによる移動を一
端停止させた後、搬送部の両端部を屈曲させる。そうす
ると、搬送部を旋回しても、その両端部が他のコンベア
の端部に当たらなくなるので、前記搬送部を旋回して前
記圧延材料の先後方向を逆にする。このようにして旋回
が完了したら、搬送部の両端部を伸ばした後、再び旋回
式コンベア及び他のコンベアを起動して、圧延材料を今
までと同じ方向に移動する。

これにより、圧延機に入る圧延材料の先後方向を毎回変
えられることになる。

［実施例］ 以下、第１図ないし第４図を参照して本発明の一実施例
を説明する。

第１図において、１はローラハース型炉（以下、炉と略
称する。）であり、２は圧延機である。炉１の入口側及
び出口側には、それぞれ第１のローラコンベア３及び第
２のローラコンベア４が設けられており、この第２のロ
ーラコンベア４の出口側には前記圧延機２が設けられて
いる。この圧延機２の出口側には、第１のチェーンコン
ベア５及び第２のチェーンコンベア６が連続して設けら
れ、第２のチェーンコンベア６の出口側には、横移動式
チェーンコンベア７が設けられている。

この横移動式チェーンコンベア７は、第２のチェーンコ
ンベアから送られてきた圧延材料をその搬送部上に載置
した状態で、搬送部全体を左右方向（第１図下方あるい
は上方）に平行に移動するようにな構成になっている。

そして、横移動式チェーンコンベア７が上記のように図
中下方に位置した状態においては、第３のチェーンコン
ベア８と圧延材料の受は渡しが可能になっている。

そして、この第３のチェーンコンベア８の出口側には、
第４のチェーンコンベア９、第５のチェーンコンベア１
０、第６のチェーンコンベア１１、第３のローラコンベ
ア１２、第４のローラコンベア１３及び第５のローラコ
ンベアＩ４が前記第１のローラコンベア３と平行な方向
に連続して設けられ、第５のローラコンベア１４の出口
側には旋回式ローラコンベア１５が設けられている。

旋回式ローラコンベア１５は、第２図ないし第４図に示
すように、複数のローラ１６が設けられた搬送部１７と
、この搬送部１７を支持する旋回架台部１８と、この旋
回架台部１８を前記搬送部１７の搬送方向の中央を中心
にして旋回自在に支持し、かつレール１９に沿って移動
可能な台車部２０とを備えたものである。

搬送部１７は、第２図ないし第３図に示すように、主搬
送部２１と、この主搬送部２１の搬送方向の端部に設け
られた副搬送部２２とを備えたものである。主搬送部２
１は、旋回架台部１８の旋回フレーム２３の上端の左右
（第３図においては上下）位置に平行に設けられたコン
ベアフレーム２４．２４と、これらのコンベアフレーム
２４に掛は渡された前記ローラ１６とを備えたものであ
る。そして、これらのローラ１６は、各ローラ１６の端
部に設けられたスプロケット２５及びこれらのスプロケ
ット２５に巻回されたチェーン２６によって回転力が伝
えられるようになっている。

一方、副搬送部２２は、コンベアフレーム２４の長平方
向（搬送方向）の両端部に位置するローラ１６の支軸２
７に一端が回転自在に支持された一対のアーム２８と、
これらのアーム２８の他端に固定すしたコ字状フレーム
２９と、このコ字状フレーム２９に掛は渡されたローラ
１６（この実施例の場合には２本設けられている）とを
備えたものである。これらのローラ１６端部にも、スプ
ロケット２５が設けられており、これらのスプロケット
２５に巻回されたチェーン２６によって回転力が伝えら
れるようになっている。そして、主搬送部２１側の支軸
２７に対応する位置のスプロケット２５と、このスプロ
ケット２５に隣接する副搬送部２２側のスプロケット２
５とにも、チェーン２６が巻回されており、主搬送部２
１のローラ１６の回転数に同期して副搬送部２２側のロ
ーラ１６も回転するようになっている。また、主搬送部
２１の一端部側に位置する２つスプロケット２５には、
旋回架台部１８の旋回フレーム２３に設けられた搬送用
電動モータ３０のスプロケット２５に巻回された出力チ
ェーン３１が巻回されている。

また、副搬送部２２は、そのコ字状フレーム２９の幅方
向（第３図中上下方向）の中央部と旋回フレーム２３と
を連結する油圧シリンダ３２によって保持されている。

このため、副搬送部２２は、油圧シリンダ３２の伸縮に
よって、水平方向から下側に屈伸するようになっている
。また、旋回フレーム２３の下端には環状レール３３が
設けられている。

台車部２０は、第２図、第４図に示すように、台車フレ
ーム３４と、この台車フレーム３４に設けられた８角形
状フレーム３５と、この８角形状フレーム３５上の６等
配された位置に設けられた、前記環状レール３３を旋回
自在に支持する円錐状のコロ３６と、レール１９上を走
行するための車輪３７と、この車輪３７を駆動してレー
ル１９上を移動するための移動用電動モータ３８とを備
えたものである。

また、８角形状フレーム３５の中央に掛は渡された梁部
３９上には、前記旋回フレーム２３を旋回駆動するため
の旋回駆動装置４０が設置されている。

旋回駆動装置４０は、減速器４１と、この減速器４１に
チェーン４２を介して回転力を供給する旋回用電動モー
タ４３とを備えたものである。減速器４１は、そのケー
シング４１ａの下端部が前記梁部３９に固定され、その
出力軸４１ｂが旋回フレーム２３の旋回中心位置に連結
されている。

また、旋回用電動モータグ４３は、梁部３５上にプレー
トを介して設置されている。

また、第２図中、符号４４で示すものは、各電動モータ
２４．３８．４３に電力を供給するためケーブルであり
、このケーブル４４は湾曲自在な保護カバーによって保
護されている。

また、レール１９は、第１図に示すように、第５のロー
ラコンベア１４の出口側及び第１の０−ラコンベア３の
入口側に、それぞれのローラコンベアに直交する方向に
延在されている。

そして、上記旋回式ローラコンベア１５は、その搬送部
１７の搬送方向を第５のローラコンベア１４あるいは第
１のローラコンベア３の方向にむけた際に、搬送方向の
端部が各ローラコンベアの出口側あるいは入口側の端部
に近接して対向するようになっている。

上記のように構成された多段階圧延装置で圧延するには
、まず、第５のローラコンベア１４上に圧延材料を供給
する。この際、旋回式ローラコンベア１５は第５のロー
ラコンベア１４の出口側に設置しておく。そして、第５
のローラコンベア１４及び旋回式ローラコンベア１５に
よって圧延材料を第１図中左側に移動し、該圧延材料が
旋回式ローラコンベア１５上に完全に移動したら、各ロ
ーラコンベアによる搬送を一端停止する。この状態で、
旋回式ローラコンベア１５の各油圧シリンダ３２を縮め
て、搬送方向の両端部の各副搬送部２２を下方に屈曲さ
せる。これにより、第５のローラコンベア１４の出口側
の端部と旋回式ローラコンベア１４の入口側の端部との
間隔が明く。そうしたら、旋回用電動モータ４３を起動
して、搬送部１７を一方の側に約９０°旋回する。そし
て、移動用電動モータ３８（第４図参照）を起動して、
旋回式ローラコンベア１５全体を、第１のローラコンベ
ア３の入口側に移動する。そして、搬送部１７をさらに
一方の側に旋回した後、各油圧シリンダ３２を伸ばして
、各副搬送部２２を水平位置まで持ち上げる。それから
、旋回式ローラコンベア１５及び第１のローラコンベア
３を起動して、該旋回式ローラコンベア１５上の圧延材
料を第１のローラコンベア３上に移動する。これらの動
作により、圧延材料は、搬送方向に対する先後方向カ供
給されたときと変化することなく第１のローラコンベア
３側に送られる。そして、圧延材料は、第１のローラコ
ンベア３から炉ｌ内に入る。

また、旋回式ローラコンベア１５は、圧延材料を第１の
ローラコンベア３に移動した後、第５のローラコンベア
１４の出口側に移動しておく。

炉ｌ内で一定の温度に加熱された圧延材料は、第２のロ
ーラコンベア４によって、圧延機２に送られ、この圧延
機で圧延された後、第１、第２のチェーンコンベア５．
６から横移動式チェーンコンベア７上に移動する。そし
て、圧延材料が横移動式チェーンコンベア７上に完全に
載置したら、Ｋｌ　ｆ工−ンコンベア７を停止して、こ
のチェーンコンベア７全体を第３のチェーンコンベア８
の入口位置に平行に移動する。そして、横移動式チェー
ンコンベア７を起動して、その上に載置された圧延材料
を第３のチェーンコンベア８に移動する。

これにより、圧延材料は、搬送方向に対する先後方向が
供給当初の状態と逆になる。そして、圧延材料は、第３
チエーンコンベア８、第４のチェーンコンベア９、第５
のチェーンコンベア１０、第６のチェーンコンベア］、
ｌ第３のローラコンベア１２、第４のローラコンベア１
３及び第５のローラコンベア１４から旋回式ローラコン
ベア３上に移動する。

そして、既に圧延材料の先後方向が逆転しているので、
該圧延材料の先後方向を変化させることなく前回と同様
に、第１のローラコンベア３へ移動する。これにより、
第２回目の圧延では、先後方向を逆にした状態で圧延材
料の圧延が行なわれる。

以上のように、圧延材料の先後方向を旋回式ローラコン
ベアエ５で変えることにより、該圧延材料の先後方向を
任意に変えた圧延が行なわれる。

また、圧延材料は、圧延後、第２のチェーンコンベア７
の下側から回収する。

さらに、上記多段階圧延装置においては、第２のローラ
コンベア４上に材料を供給し、炉１内で所定の温度まで
加熱した後、第１のローラコンベア３上で冷却すること
により、各種の熱処理が行える。

上記のように構成された多段階圧延装置によれば、炉１
及び圧延機２がチェーンコンベアやローラコンベアによ
って閉ループ状に接続されているから、同一の圧延材料
を圧延機２で繰り返し圧延することができる。そして、
旋回式ローラコンベア１５が設けられているから、圧延
機２に入る圧延材料の先後方向を自由に変換することが
できる。

従って、圧延機２に入る圧延材料の先後方向を圧延ごと
に変換することができ、これによって圧延材料の先端側
が薄く形成されるという不具合を解消することができる
。

サラに、旋回式ローラコンベア１５は、第５のローラコ
ンベア１４や第１のローラコンベア３に接続されている
状態では、各ローラコンベア１３、■と同一幅を専有す
るだけであるから広いスペースを専用することがなく、
しかも、搬送方向の端部である副搬送部２２が下方に屈
曲するので、旋回に必要なスペースも少なくて済む。そ
して、レール１９上を移動する時には、搬送部１７の幅
方向のスペースがあればよい。従って、極めて少ないス
ペースで圧延材料の先後方向の転換をすることができる
。

また、通常使われている横移動式チェーンコンベア７は
、圧延材料の先後方向を変えることができることから、
−見、圧延機２に送る圧延材料の先後方向も変換できる
ように思われるが、４角形状の閉ループを形成する場合
には、必ず２つ必要になり、結局、圧延機２に入る圧延
材料の先後方向を変換することができない。

さらに、横移動式チェーンコンベア７は、搬送方向と平
行に全体が移動するので、広いスペースが必要になるが
、旋回式ローラコンベア１５は、搬送方向に移動するス
ペースがあればよく、従って、たとえば第１図に示すよ
うな柱Ａなどがある場合でも、該柱Ａに邪魔されること
な（旋回式ローラコンベアＩ５を移動することができる
。

なお、上記実施例においては、旋回式ローラコンベア１
５全体をレール１９に沿って移動するように構成したが
、縦に並んだコンベアの一つを旋凹成ローラコンベアで
置き換え、該旋回式ローラコンベア全体を移動させるこ
とな（、その搬送部を旋回することにより圧延材料の先
後方向を変換するように構成してもよいことはいうまで
もない。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明によれば、炉及び圧延機を
、閉ループを描くように設置された複数のコンベアで接
続してなる多段階圧延装置において、 前記コンベアの少なくとも一つに旋回式コンベアを設け
、この旋回式コンベアは、その搬送部の搬送方向の中央
で旋回可能に構成されているとともに、前記搬送部の搬
送方向の両端部が下方または上方に屈伸可能に構成され
ているものであるから、旋回式コンベアの搬送部の搬送
方向の端部を屈曲させることにより、該搬送部の端部を
他のコンベアの端部に当てることなく旋回することがで
きる。このため、この旋回式コンベアによって圧延機に
入る圧延材料の先後方向を任意に変えることができるか
ら、圧延機に送られる圧延材料の先後方向を圧延ごとに
変えることによって、該圧延材料の先端側が薄く形成さ
れるとうい不具合を解消することができる。

また、旋回式コンベアの搬送部の幅を他のコンベア等の
幅と同じにしておけば、圧延材料搬送上不具合はないか
ら、該旋回式コンベアとしては他の通常のコンベアに対
して広いスペースを専有することがない。しかも、搬送
部の両端部を屈曲した状態で旋回するので旋回に要する
スペースが狭くて済むという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図は多段階圧延装置の平面図、第２図は旋回式
ローラコンベアの正面図、第３図は旋回式ローラコンベ
アの平面図、第４図は第２図の■−■線に沿う断面図で
ある。 １・・・・・・炉、２・・・・・・圧延機、３．４．１
２．１３．１４・・・・・・ローラコンベア、５．６．
８．９．１Ｏ１１１・・・・・・チェーンコンベア、７
・・・・・・横移動式チェーンコンベア、１５・・・・
・・旋回式ローラコンベア、１７・・・・・・搬送部、 ２１・・・・・・主搬送部、 ２２・・・・・・副搬送部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 炉及び圧延機を、閉ループを描くように設置された複数
   のコンベアで接続してなる多段階圧延装置において、 前記コンベアの少なくとも一つに旋回式コンベアを設け
   、この旋回式コンベアは、その搬送部の搬送方向の中央
   で旋回可能に構成されているとともに、前記搬送部の搬
   送方向の両端部が下方または上方に屈伸可能に構成され
   ているものであることを特徴とする多段階圧延装置。