JPH03192166A - 防錆性水分散性樹脂組成物 - Google Patents

防錆性水分散性樹脂組成物

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JPH03192166A JP33128889A JP33128889A JPH03192166A JP H03192166 A JPH03192166 A JP H03192166A JP 33128889 A JP33128889 A JP 33128889A JP 33128889 A JP33128889 A JP 33128889A JP H03192166 A JPH03192166 A JP H03192166A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は建物の内外装用金属、家具、自動車の車体シャ
ーシ、エンジン周囲部及び缶等金属構造物や鋳物等の表
面被覆用水系防錆剤として有用な防錆性水分散性樹脂組
成物に関するものである。
(従来の技術) 金属表面を錆の発生から保護する技術としては従来から
次の二種の手段があった。
(イ)母体金属そのものの耐食性の付与(ロ)金属表面
の塗装による耐食性の付与前者の代表例として化成処理
陽極酸化といった金属表面の変化方式や溶射方式があげ
られ、後者の代表例としてエポキシ樹脂、フェノール樹
脂□等の樹脂の塗装、あるいは防錆剤および防錆顔料を
配合した塗料の塗布があげられる。
しかし、母体金属そのものに耐食性を付与するには高度
な技術と大規模な装置が必要であり、工場設備なしに実
施することは不可能である。
他方、金属表面に塗装を施して耐食性を付与することは
簡単な手段であるが、塗装時の溶剤の飛散、悪臭、防錆
顔料による安全衛生上の危険等の問題がある。
(発明が解決しようとする課題) このような情勢から金属表面に塗装する防錆法に関する
技術の改良・向上が期待されており、その中でも水系樹
脂による防錆性付与は注目されるところであり、これま
でにも各種水溶性樹脂や合成樹脂エマルジョンをベヒク
ルとする水系塗料も紹介されている。
しかし、水溶性樹脂をベヒクルとする塗料はタレを生じ
やすくまた耐水性に劣るという欠点を有し、合成樹脂エ
マルジョンをベヒクルとする塗料は光沢が低いため塗装
性に劣り、また金属素材への密着性に劣る。
しかも、両者とも樹脂そのものは防錆性を有していない
ので防錆顔料を混合しなければ防錆性についての信頼性
に著しく欠けるものであった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らはかかる情勢に鑑み鋭意研究を重ねた結果グ
リシジル基を有する不飽和単量体と不飽和カルボン酸と
をある特定の割合で共重合した、特定のガラス転移温度
を有するアクリル酸アルキルエステル系共重合体を主成
分とする平均粒子径の小さい水分散性樹脂組成物のみが
きわめて良好な防錆機能を発現することを見出して本発
明を完成するに至った。
即ち1本発明は 全七ツマー中に不飽和カルボン酸をX重量%。
グリシジル基を有する不飽和単量体y重量%、アクリル
酸アルキルエステルと共重合可能なモノ72重量%およ
び残部がアクリル酸アルキルエステルである共重合体で
あって、X e Y及び2はX≧0.1 y≧0.1 x + y≦15.1 z〈70 なる関係を満すものであり、かつ重量分率法による計算
上のガラス転移温度が20℃以上であり、さらに平均粒
子径が200nm以下であることを特徴とするスプレー
適性にすぐれた防錆性水分散性樹脂組成物に関するもの
である。
(作用) 本発明の水分散性樹脂組成物が防錆剤を全く使用しない
でも防錆能力を有することは全く驚くべきことであるが
、その作用機構は不明である。しかし1本発明で特定し
た共重合体中のカルボキシル基とグリシジル基の含量が
ガラス転移温度及び平均粒子径と関連して防錆作用を発
揮したものと推定される、 以下本発明の詳細な説明する。
本発明で使用されるアクリル酸アルキルエステルとして
はアクリル酸の01〜C12アルキルエステル、例えば
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシルなどが挙
げられ、これらの一種またはそれ以上を使用することが
できる。
また、アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な七ツ
マ−としては1例えばメタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ラウリル
、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシルプロピル、メ
タクリル酸2−ヒドロキシルエチル、ポリエチレングリ
コールモノメタクリレートなどのメタクリル酸のC1〜
C1sアルキルエステル、スチレン、アクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミド、α−メチルスチレン、
アクリロニトリル、塩化ビニリデン等が使用が可能であ
る。
これらの中で、スチレン、アクリロニトリル、メタクリ
ル酸メチルが最も実用的である。
本発明で使用される不飽和カルボン酸は、−価または二
価の不飽和カルボン酸が含まれる。それらの例としては
たとえばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸などがあげられる。
グリシジル基を有する不飽和単量体の例としてはグリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、グリシ
ジルクロトネート、グリシジルアリルエーテルなどがあ
げられるが通常はグリシジルメタクリレートが多用され
ている。
前記モノマー類の使用割合は、全モノマー中に不飽和カ
ルボン酸をX重量%、グリシジル基を有する不飽和単量
体を1重量%、アクリル酸アルキルエステルと共重合可
能な七ツマー2重量%、残部がアクリル酸アルキルエス
テルとした場合に以下の関係を満たすようにそれぞれ使
用する。
X≧0.1 y≧0.1 x + y≦15.1 z<70 なる関係を満すものであり、より好ましくは。
X≧1.0 y≧3.0 x+y≦12.0 z〈66 なる関係を満すものである。
本発明の防錆性水分散性樹脂組成物はXv’lと2とが
前記の関係を満すものであるが、Xが0.1より小さく
ても、又yが0.1より小さくても防錆機能は発現せず
、さらにXとyとの和が15゜1を超えて大きくても防
錆機能は発現されないか場合によっては反応中にゲル化
して目的とする水分散性樹脂組成物を得ることができな
い。また、2が70以上では塗膜が硬くなり過ぎ、塗装
性、密着性が悪くなる。
本発明のガラス転移温度(Tg)は、共重合体を構成す
るそれぞれの成分のガラス転移温度より次式によって求
めることができる。
Tg  :共重合体のガラス転移温度 WA :各成分の重量分率 TgA:各成分のガラス転移温度 本発明のアクリル酸アルキルエステル系共重合体は、こ
の式によって求められるガラス転移温度が20℃以上で
ある必要がある。20℃以下では防錆力が劣り、ガラス
転移温度が20℃以上好ましくは25℃以上100℃以
下であることが、防錆力を発現する上で好適である。ま
たガラス転移温度が高い場合には室温乾燥では均一な皮
膜を形成しないことがあるが、当業界でよく知られてい
る造膜助剤の添加、高温乾燥あるいはこれらの手段の併
用等により金属素材表面上に均一な皮膜を形成すること
が可能であり、防錆性能を始めとする諸性能も十分発現
することができる。
また本発明による水分散性樹脂組成物の平均粒子径は2
00nm以下であることを必須条件とする。
平均粒子径が200nmをこえて大きい時は、金属表面
への濡れが不十分で皮膜の形成が不十分になったり、光
沢が劣るようになり目的を達することができない。
本発明の水分散性樹脂組成物を重合する際に用いられる
乳化剤としては平均粒子径が200n■以下のものを得
る乳化剤であれば公知のアニオン性、ノニオン性、ある
いは反応性乳化剤等、いずれを使用してもよいが、特に
、好ましい乳化剤としてはポリオキシエチレンアルキル
サルフェートアンモニウム塩に代表されるようなアニオ
ン性乳化剤や、たとえば下式で示される構造をもつ乳化
剤を代表する反応性乳化剤があげられる。
重合開始剤としては過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ムなどの過硫酸塩、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサ
イド、クメンハイドロパーオキサイド、tert−ブチ
ルハイドロパーオキサイドなどの過酸化物、アゾビスイ
ソブチロニトリルなどが一般的に用いられるが、特に水
溶性開始剤および水溶性のレドックス型開始剤系が好適
である。
本発明における水分散性樹脂組成物を得るにあたっては
前記モノマー類を前記反応性乳化剤と開始剤との存在下
で従来公知の乳化重合方法をそのまま使用することがで
きる。例えば前記モノマー類の0.1〜1.0重量%に
相当する開始剤および0.3〜3.0重量%に相当する
反応性乳化剤の存在下でモノマー類の重合を行い、固型
分濃度が通常30〜60重量%の水分散性樹脂組成物を
得ることができる。
本発明の水分散性樹脂組成物は以上で説明したように、
不飽和カルボン酸とグリシジル基を有する不飽和単量体
とアクリル酸アルキルエステルと共重合可能なモノマー
とをある特定の割合で共電MLI、tL、  −LυL
ILJhLr= しlh合したアクリル酸アルキルエス
テルを主成分とする、ガラス転移温度が20℃以上であ
る平均粒子径が200nm以下である樹脂組成物である
が、必要に応じてこの種の水分散性組成物に慣用されて
いる成膜助剤、分散剤、表面調整剤、防腐剤、消泡剤、
防蝕剤等の補助添加剤を添加することができる。
(実施例) 先ず得られた水分散性樹脂組成物の性能評価試験法につ
いて記述する。
(A)塗膜の形成 水分散性樹脂組成物100重量部に対し造膜助剤として
イーストマンコダック社製テキサノール(2,2,4−
トリメチル−1,3−ベンタンジオールモノイソブチレ
ート)6重量部を加えて十分攪拌混合してから冷間圧延
鋼板ブライトC3PCCB 70myaX150mmX
0.8am)の表面上に塗膜厚が20pになるように塗
布してから60℃乾燥機中で20分間乾燥した。
(B)耐塩水噴霧性 (A)の項で完成した塗板につき塗面以外の部分をパラ
フィンでシールした後クロスカットを入れ、JIS−Z
−2371に準じて5%食塩水を噴霧する。250時間
噴霧した後の外観を目視判定した。
(C)耐水性 (A)の項で完成した塗板につき、塗面以外の部分をパ
ラフィンでシールした後40℃の水に100時間浸漬し
塗面の白化、ブリスター状態等外観を目視判定した。
(D)水分散性樹脂の粒子径 乳化重合して得られた水分散性樹脂組成物の平均粒子径
は、大域電子(株)製DYNAMICLIG)ITSC
ATTERING SPECTROP)IOTOMEτ
ERDLS−700を用いて測定した。
(E)スプレー適性 口径2 、0 mmのスプレーガンを用い、スプレー圧
 2kg/aJで吹きつけだときの霧化性、パターンと
その広がり等を判定した。
次に実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例1 温度計付撹拌棒、還流冷却器および滴下ロートを備えた
反応器にポリオキシエチレンアルキルサルフェートアン
モニウム塩〔ハイテノール08E(第一工業製薬■製)
〕を2.0重量部、イオン交換水200.60 重量部
を仕込み、温度を75℃に昇温する。一方、イオン交換
水225.65重量部にポリオキシエチレンアルキルサ
ルフェートアンモニウム塩2.0重量部を加えて溶解し
、これにメチルメタクリレート261.58重量部、2
−エチルへキシルアクリレート121.86 重量部。
メタクリル酸10.65重量部、グリシジルメタクリレ
ート31−.95重量部を添加、攪拌しよく乳化しこれ
を滴下ロードに入れる。
次にこの乳化液のうち32.68 重量部を反応器に移
し、重合開始剤として3重量%の過硫酸カリウム水溶液
8.05重量部を加えて80℃に昇温してから10分間
保持した後、残りの乳化液と2重量%の過硫酸カリウム
水溶液49.38 重量部とを3時間かけて均一滴下す
る0滴下終了後80℃で1時間熟成反応を行なった後、
室温に冷却しアンモニア水3.4重量部を加えて中和し
、所期の水分散性樹脂組成物を得た。
実施例2 七ツマ−としてメチルメタクリレート261.58重量
部のかわりにスチレン261.58 重量部とした以外
はすべて実施例1と同様にして乳化重合を行い所期の水
分散性樹脂組成物を得た。
実施例3 乳化剤としてポリオキシエチレンアルキルサルフェート
アンモニウム塩のかわりに下式で示される反応性乳化剤
〔エレミノールTS−2(三洋化成工業■製)〕を使用
する以外は実施例1と同様にして乳化重合を行い所期の
水分散性樹脂組成物を得た。
H,C−C0OR ■ 化学式  : Na03SC1(−C00CR,C)l
=cH。
既存化学物質登録番号: 2−3160日本特許番号 
   : 784216実施例4 メタクリル酸21.30重量部、 グリシジルメタフリ
レートを21.3重量部、アンモニア水6.8重量部以
外は実施例2と同様にして乳化重合を行い、初期の水分
散性樹脂組成物を得た。
実施例5 スチレン270.22重量部、 2エチルヘキシル12
5.99重量部、グリシジルメタクリレート21.3重
量部、メタクリル酸を8.52重量部。
アンモニア水2.7重量部とする以外は実施例2と同様
にして乳化重合を行い、所期の水分散性樹脂組成物を得
た。
実施例6 スチレン278.93重量部、 2エチルヘキシル13
0.06重量部、 グリシジルメタクリレート8.52
重量部、メタクリル酸8.52重量部、アンモニア水2
.7重量部とする以外は実施例2と同様にして乳化重合
を行い、所期の水分散性樹脂組成物を得た。
実施例7 メタクリル酸10.65 重量部のかわりにアクリル酸
10.65 重量部とする以外は実施例2と同様にして
乳化重合を行い、所期の水分散性樹脂組成物を得た。
実施例8 グリシジルメタクリレート31.95重量%のかわりに
グリシジルアクリレート31.95重量部とする以外は
実施例1と同様にして乳化重合を行い、所期の水分散性
樹脂組成物を得た。
比較例1 メチルメタクリレート282.95重量部、2−エチル
へキシルアクリレート 131.93重量部とし、 グ
リシジルメタクリレート31.95重量部のかわりにジ
・ビニルベンゼン0.5 重量部とする以外は実施例1
と同様にして乳化重合を行い、所期の水分散性樹脂組成
物を得た。
比較例2 グリシジルメタクリレート31.95 重量部のかわり
にジ・ビニルベンゼン31.95 重量部とする以外は
実施例1と同様にして所期の水分散性樹脂組成物を得た
比較例3 メチルメタクリレートを232.45重量部、2−エチ
ルへキシルアクリレートを108.38重量部、メタク
リル酸を42.6重量部、 グリシジルメタクリレート
を42.6重量部、アンモニア水を4.5重量部とする
以外は実施例1と同様にして所期の水分散性樹脂組成物
を得た。
比較例4 メチルメタクリレートを244.16重量部、2−エチ
ルへキシルアクリレートを112.45重量部、メタク
リル酸を21.3重量部、 グリシジルメタクリレート
51.12重量部、アンモニア水を5.4重量部とする
以外は実施例1と同様にして所期の水分散性樹脂組成物
を得た。
比較例5 メチルメタクリレートを290.40重量部、2−エチ
ルへキシルアクリレートを135.40重量部、メタク
リル酸を0.21重量部、グリシジルメタクリレートを
0.21重量部、アンモニア水を0.3 重量部とする
以外は実施例1と同様にして所期の水分散性樹脂組成物
を得た。
以上の反応処方及び得られた水分散性組成物の塗膜物性
をまとめて第1表に示す。
(発明の効果) 本発明の防錆性水分散性樹脂組成物は、微細な粒子中に
特定の割合でグリシジル基を有する単量体と不飽和カル
ボン酸が含まれる為に耐塩水噴霧性、耐水性においてき
わめて優れており、防錆用ベヒクルとして有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 全モノマー中に不飽和カルボン酸をx重量%、グリシジ
    ル基を有する不飽和単量体をy重量%、アクリル酸アル
    キルエステルと共重合可能なモノマーz重量%、および
    残部がアクリル酸アルキルエステルである共重合体であ
    って、x、y及びzは x≧0.1 y≧0.1 x+y≦15.1 z<70 なる関係を満すものであり、かつ重量分率法による計算
    上のガラス転移温度が20℃以上であり、さらに平均粒
    子径が200nm以下であることを特徴とする防錆性水
    分散性樹脂組成物。
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