JPH03192126A - ポリジアルキルシロキサン及びその製造方法 - Google Patents

ポリジアルキルシロキサン及びその製造方法

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JPH03192126A
JPH03192126A JP32963989A JP32963989A JPH03192126A JP H03192126 A JPH03192126 A JP H03192126A JP 32963989 A JP32963989 A JP 32963989A JP 32963989 A JP32963989 A JP 32963989A JP H03192126 A JPH03192126 A JP H03192126A
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polydialkylsiloxane
compound
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ppm
chz
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JP32963989A
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Yukio Mizutani
幸雄 水谷
Shinichi Kawahara
信一 河原
Masahiro Takemi
武未 正広
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なポリジアルキルシロキサン及びその製造
方法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題)ポリプ
ロピレン(以下、PPと略す)は汎用樹脂として多用さ
れているが、他の樹脂に比べて衝撃強度が低いという欠
点を有している。衝撃強度を向上させるために、いくつ
かの方法が既に提案されている。−船釣にはエチレンプ
ロピレンゴムやエチレンプロピレンターポリマーに代表
されるゴム成分をPPに添加する方法が採用されている
このよ・うなゴム成分をPPに添加すると衝撃強度は向
上するが、PPの剛性は低下する。また、熱時の流動性
がいちじるしく低下し、成型性の悪化をまねくことが問
題となっている。
他の衝撃強度改良方法として、PPにポリジメチルシロ
キサンを添加する方法がある(「ポリマーダイジェスト
J 19B8年11月号106頁)。
しかしながら、本発明者らが確認したところによると、
PP100重量部にポリジメチルシロキサン3重量部を
添加しても耐衝撃性はほとんど改良されないという結果
となった。しかも、ポリジメチルシロキサンの添加によ
り、PPが白化するという問題も生じた。
このように、従来の技術に示される化合物は、ポリオレ
フィン樹脂に添加しても衝撃強度はほとんど向上しない
か、又は衝撃強度は目的どおり改良されたとしても他の
物性が低下するという欠点を有している。したがって、
他の物性を低下させることなく、ポリオレフィン樹脂の
衝撃強度を向上させる添加剤の開発が強く望まれていた
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の課題を解決すべく各種のシロキサ
ン化合物を合成してPPへの添加効果を検討してきた。
その結果、特定の炭素数のアルキル基を有するポリジア
ルキルシロキサンが少量の添加でPPの剛性を低下させ
ることなく衝撃強度を著しく向上させることを見出し、
本発明を提案するに至った。
即ち、本発明は、下記−数式(1) で示される繰返単位よりなり、数平均分子量が800〜
500万であることを特徴とするポリジアルキルシロキ
サンである。
上記−数式(1)中、R1及びR2は、炭素原子数が6
〜16のアルキル基である。炭素原子数が上記範囲外の
ときは、本発明のポリジアルキルシロキサンをPPに配
合しても衝撃強度の改良が不十分であり、PPの改良を
十分に行なうことができない、R1及びR8で示される
アルキル基の炭素原子数は上記の範囲であればよいが、
特に6〜12の範囲であることが好ましい。R1及びR
2で示されるアルキル基は、直鎖及び分岐の区別なく用
いることができる。
本発明のポリジアルキルシロキサンの数平均分子量は、
一般に8−00〜500万の範囲である。
本発明の化合物の構成は次のような手段で確認すること
ができる。
(1)  赤外吸収スペクトル(以下、IRと略す)の
測定 本発明のポリジアルキルシロキサンのIRを測定すると
、3000CIl−’ 〜2850C11−’付近に脂
肪族の炭素−水素結合に基づく吸収が現れ、l100C
I+−’〜100100O’付近にケイ素−酸素結合に
基づく吸収が現れる。
(2)  IH−核磁気共鳴スペクトル(以下、’II
−NMRと略す) 本発明のポリジアルキルシロキサンのIH−NMRを測
定すると、0.5〜0.7pp−付近にケイ素に直結し
たメチレン基の吸収が現れる。0.8〜1.Oppm付
近に末端メチル基の吸収が現れる。1.2〜1、4 p
p−付近にケイ素と直結結合していないメチレン基の吸
収が現れる。また、これらの吸収を積分することにより
、それぞれの基の比率が判明する。
(3)  ”C−核磁気共鳴スペクトル(以下、”C−
NMRと略す) 本発明のポリジアルキルシロキサンの” C−NMRを
測定すると10〜40ppm付近に側鎖の炭素の吸収が
現れる。
前述した’H−NMRおよび後述する元素分析の結果と
合せて勘案することにより一般式(I)で示されるR1
およびR2を決定できる。
(4)ゲルパーミェーションクロマトグラフィー(以下
、GPCと略す) 本発明のポリジアルキルシロキサンをGPCにより分子
量を測定すると、分子量800〜500万の間に吸収が
現れる。また、重量平均分子量(以下、Mwと略す)と
数平均分子量(以下Mnと略す)の比を求めることによ
り分子量の分布を知ることができる。
(5)元素分析 本発明のポリジアルキルシロキサンの元素分析を行うこ
とにより、炭素および水素の重量百分率がわかる。
本発明のポリジアルキルシロキサンは、どのような方法
で製造されてもよいが、特に次のような方法によって好
適に製造される。
一般式(n) テ示される環状ポリジアルキルシロキサン化合物とジシ
ロキサン化合物との混合物をパノットの酸度関数が一1
2以下の酸と接触させる方法である。
上記−数式(n)で示される環状ポリジアルキルシロキ
サン化合物は、次の方法によって得ることができる。
一般式[I[1) %式%(] 〔但し、R′は炭素原子数4〜14のアルキル基である
。〕 で示される同種または異種のオレフィンと、ジクロルシ
ランを塩化白金酸を触媒として反応させて一般式(IV
) で示される化合物を得、次いで、−数式(IV)で示さ
れる化合物を水又は塩酸と反応させる方法である。
一般式(III)で示されるオレフィンとジクロルシラ
ンとの反応は、一般に無溶媒で行なわれるが、溶媒が存
在してもさしつかえない。触媒として使用する塩化白金
酸の量はジクロルシラン1モルに対し1/10〜1/1
0−’モルの範囲が好ましい。
また、反応温度は一般に0°C〜200°Cから選ばれ
る。
一般式(IV)で示される化合物と水又は塩酸との反応
において、これら両者の反応比率は特に制約はないが、
一般にlO:1〜1:10(モル比)の範囲が好ましい
。この反応は、一般に有機溶媒を用いるのが好ましい。
該溶媒として好適に使用されるものを例示すれば、ジエ
チルエーテル、ジイソフロビルエーテル、ジn−ブチル
エーテル等のエーテル類;ジエチルケトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、
シクロヘキサノン等のケトン類;ベンゼン、トルエン、
キシレン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル、クロロ
ホルム、塩化メチレン、塩化エチレン等の芳香族又は脂
肪族の炭化水素類あるいはハロゲン化炭化水素があり、
特にエーテル、ケトン類等の極性非水溶媒が好適である
。また、2種以上の溶媒を混合して使用してもさしつか
えない。
反応温度は、一般に0〜lOO″Cの範囲から採用され
る。
この反応においては、反応時間が得られる化合物の構造
を決定する。即ち、−数式(II)で示される化合物中
、n=3の化合物は反応時間を2時間以内、n=4の化
合物は反応時間を48時間以上とすることにより収率よ
く得られる。
また、この反応においては副生物が生成することがあり
、この副生物が後の反応を阻害する場合には、溶媒抽出
や蒸留等の方法によって副生物を除去することが好まし
い。
次に、本発明の一般式(1)で示されるポリジアルキル
シロキサンの製造に用いられるジシロキサン化合物は、
公知の化合物が何ら制限なく用い得るが、特に次式(V
) しては、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、硫酸
−三酸化イオウ混合物、クロルスルホン酸、フルオロス
ルホン酸等が挙げられる。
酸の使用量は一般式(n)の化合物1モルに対し0.0
01〜1モルの範囲であることが好ましい。
得られるポリジアルキルシロキサンの重合度は一般式(
n)で示される化合物とジシロキサン化合物の仕込みモ
ル比によって制御することができ、一般に1 : l−
1:aooo (モル比)の範囲が好ましい。重合温度
は01〜80°Cの範囲から選ばれる。
ジシロキサン化合物として、−数式(V)で示される化
合物を用いた場合には、上記の方法により、下記式(V
l) で示され名ジシロキサン化合物が好適である。
また、パノットの酸度関数が一12以下の酸とで示され
るポリジアルキルシロキサンが得られる。
−数式(1)で示される本発明のポリジアルキルシロキ
サンは、熱可塑性樹脂、特にポリオレフィン樹脂にごく
少量添加することにより、該樹脂の剛性等の物性を低下
させることなく衝撃強度を著しく向上させることができ
、従来の耐衝撃改良剤には見られない特異な効果を示す
本発明のポリジアルキルシロキサンの配合量は、熱可塑
性樹脂100重量部に対して、0.05〜20重量部の
範囲であり、耐衝撃性、曲げ強度及び熱時流動性等を勘
案すると0.1〜10重量部の範囲であることが好まし
い。
具体的には、PP100重量部に対して、−数式〔口中
のR’及びR2が共にオクチル基である化合物を3重量
部添加するとPPの衝撃強度は本発明のポリジアルキル
シロキサンを添加していないPPの衝撃強度に比べて4
倍向上し、曲げ弾性率は変化しない。一方、ポリジメチ
ルシロキサンを上記と同量添加した場合、PPの衝撃強
度及び曲げ弾性率は無添加に比べてほとんど変化しない
このような特異な効果は、後述する実施例及び比較例の
対比で明らかなように、本発明のポリジアルキルシロキ
サンのアルキル基の炭素原子数が6〜16の場合にのみ
発現される効果である。
(効 果) 本発明のポリジアルキルシロキサンは、熱可塑性樹脂の
剛性等の物性を低下させることな(衝撃強度を著しく向
上させる。従って、熱可塑性樹脂の耐衝撃改良剤として
本発明のポリジアルキルシロキサンは有用な化合物であ
る。
(実施例) 本発明を更に具体的に説明するため、以下実施例および
比較例をあげて説明するが、本発明はこれらの実施例に
なんら限定されるものではない。
なお、実施例および比較例中に示した樹脂の物性値は次
の方法によって測定した。
衝撃強度:   JIS K 7110曲げ弾性率: 
 JIS K 7203熱時流動性:  JIS K 
7210製造例1 1−、tクテン226gに塩化白金酸のイソプロピルア
ルコール溶液(HzPtCj!i 1 Xl0−’mo
f/イソプロピルアルコールIn/りを0.1ml加え
た。この液を30°Cに加熱した後、ジクロルシラン1
01gを5時間かけて導入し、1−オクテンとジクロル
シランを反応させ、液状反応物327gを得た。
メチルイソブチルケトン(以下MIBKと略す)llお
よび3規定の塩酸水溶液500111を60°Cに加熱
した。この混合溶液に前記操作で得たlオクテンとジク
ロルシランの反応物327gを撹拌しながら約5分間で
添加し、更に60°Cで30分間攪拌をつづけ、加水分
解を行なった。室温まで冷却後、MIBK層を取り出し
純水で中性になるまで洗浄した。旧BKを除去した後、
反応生成物にアセトン1!およびメチルアルコール11
を加えた。
50℃に加熱して10分間攪拌し、室温まで冷却し、静
置すると2層に分離した。下層を取り出し減圧乾燥し、
反応生成物189gを得た。該化合物は下記の種々の測
定結果により、ヘキサオクチルシクロトリシロキサン(
以下、0ctDsと略す)であることを確認した。
(1)IR 3000CI+−’〜2850C1+−’に脂肪族に炭
素−水素結合に基づく吸収、1005CII−’にシロ
キサンの環状3量体に特有の5i−0結合に基づく吸収
が現れる。
(2)  ’H−NMR(テトラメチルシラン基準、低
磁場を正として表した。) 0、56 ppmに5i−CHl−(CHり 1−CH
sの5i−CHz−の吸収、0.88 ppmに5i−
CHz−(CBり &−CH3のCLの吸収、1.29
 ppmに5i−CHx−(Cut) a−CHsの=
(CHz)i−の吸収が現れる。
(3)  ”Si−NMR(テトラメチルシラン基準、
低磁場を正として表した) 10、7 ppmに単一の環状シロキサンに基づく吸収
が現れる。
(4)GPに の化合物のMwは820であり、Mnも820であった
(5)元素分析 この化合物の元素分析値は炭素70.93wtχ、水素
12.42wtχであり、0ctD、の理論値である炭
素?1.04wtχ、水素12.67wtχとよく一致
した。
なお以下の製造例における生成物の構造も上記と同様な
手法で決定した。
製造例2 製造例1において1−オクテンとジクロルシラン反応物
添加後の加熱攪拌時間を30分から48時間に変更した
以外はすべて製造例1と同様に行い、反応生成物241
gを得た。該生成物は下記の種々の測定結果により、オ
クタオクチルシクロテトラシロキサン(以下、0ctD
、と略す)であることを確認した。
(1)IR 3000cm−’〜2850cm−’に脂肪族の炭素−
水素結合に基づく吸収、1080C1−’にシロキサン
の5i−0結合に基づく吸収が現れる。
’I(−NMR(テトラメチルシラン基準、低磁場を正
として表した。) 0.56pp−に5i−CHt−(CIり a−CHs
の51−CHg−の吸収、0.88ppmに5i−CH
z−(CL) 1−CHsの−CII3の吸収、1.2
9 ppmに5i−Clh−(CHz) 1−CH3の
−(CHz) 6−の吸収が現れる。
(3)  ”Si−NMR(テトラメチルシラン基準、
低磁場を正として表した) −21,9ppmに単一の環状シロキサンに基づ(吸収
が現れる。
(4)GPC コノも(7)(7)Mwは1100であり、Mnも11
00であった。
・(5)元素分析 この化合物の元素分析値は炭素?1.02wtχ、水素
12.38wtχであり、0ctD、の理論値である炭
素71.04wtχ、水素12.67wtχとよく一致
した。
(2) 製造例3 製造例1において、使用するオレフィンの種類、量およ
びオレフィンとジクロルシランの反応物添加後の加熱攪
拌温度、時間を表−1に示した種類及び値にした以外は
すべて製造例1と同様に行った。結果を表−1に示した
。なお表−1中、MwとMnは同じ値であったので、M
wO値のみを記述した。
製造例4 1−へキサデセン228gに製造例1で使用した塩化白
金酸のイソプロピルアルコール溶液を0.05mj2加
えた。この液を30 ’Cに加熱した後、ジクロルシラ
ン50gを3時間で導入し、1−へキサデセンとジクロ
ルシランを反応させ、反応生成物278gを得た。
旧BKllおよび3規定の塩酸水溶液500o+1を9
0℃に加熱した。この混合溶液に前記操作で得た1−へ
キサデセンとジクロルシランの反応物278gを攪拌下
に約5分間で加えた。90分後、旧BK層を取り出し、
中性になるまで約60°C以上の温水で洗浄した。旧B
K層を室温まで冷却すると、固体が析出したので濾別し
、減圧乾燥し、固体の生成物197gを得た。このもの
の元素分析値は炭素77.5htχ、水素13.36匈
tχであり、ヘキサヘキサデシルシクロトリシロキサン
の理論値である炭素77゜65−tχ、水素13.44
wtχとよく一致した。また、このものの分子量をGP
Cで測定したところMwは1500であり、Mnも15
00であった。さらにIR1’H−NMR、”Si−N
MR等の機器分析の結果を勘案し、該生成物かへキサヘ
キサデシルシクロトリシロキサン(以下HexdD、と
略す)であることを確認した。
製造例5 製造例4において1−へキサデセンの代りに1テトラデ
セン200gを使用した以外はすべて製造例4と同様に
行った。固体の生成物を154g得た。このものの元素
分析値は炭素76.47wtχ。
水素13.25wtχであり、ヘキサテトラデシルシク
ロトリシロキサンの理論値である炭素76.63wtχ
、水素13.32wtχとよく一致した。またこのもの
の分子量をGPCで測定したところ、Mwは1 、30
0であり、Mnも1.300であった。さらにI R、
’H−NMR。
”St−NMR等の機器分析の結果を勘案し、該化合物
かへキサテトラデシルシクロトリシロキサン(以下Te
tdD、と略す)であることを確認した。
製造例6 n−ヘキサン300Illを0°Cに冷却した後、ジク
ロルシラン101gを導入した。この液に製造例1と同
一濃度の塩化白金酸のイソプロピルアルコール溶液を0
.1ml加えた。反応器内の温度を0°C〜8°Cの間
に保ちつつl−オクテン112gを3時間で滴下した。
次に反応器内の温度を2゜°C〜30°Cに保ちつつ、
1−ヘキセン84gを3時間で滴下した。反応終了後n
−ヘキサンを除去し、■−ヘキセンおよび1−オクテン
とジクロルシランの反応物を297g得た。
旧BK1ffiおよび3規定の塩酸水溶液500mff
1を60°Cに加熱した。この混合溶液に前記操作で得
たl−ヘキセンおよび1−オクテンとジクロルシランの
反応物297gを攪拌下に約5分間で加え、加水分解を
行った。MIBK層を取り出し純水で中性になるまで洗
浄した。MIBKを除去した後、反応生成物にアセトン
ifおよびメタノール11を加えた。50°Cに加熱し
、10分間攪拌した。静置すると2層に分離した。下層
を取り出して減圧乾燥し、反応生成物167gを得た。
このものの元素分析値は炭素69.28wtχ、水素1
2.38wtχであり、13.5− トリへキシル−1
,3,5−)リオクチルシクロテトラシロキサンの理論
値である炭素69.36wtχ、水素12.47wtχ
とよく一致した。また、このものの分子量をGPCで測
定したところMwは740であり、Mnも740であっ
た。I R、If−NMR。
t9Si−NMRの結果も合せて勘案し、この化合物が
1.3.5− トリへキシル−1,3,5−)リオクチ
ルシクロテトラシロキサン(HexOctDsと略す)
であると確認した。
製造例7 製造例6において、オレフィンの種類、量および、オレ
フィンとジクロルシランの反応物添加後の加熱攪拌温度
、時間を下記表−2に示す種類及び値にした以外はすべ
て製造例6と同様に行った。
結果を表−2に示した。なお、表−2中MwとMnO値
は同じであったのでMwの値のみを記述した。
実施例1 製造例1で得られた0ctDs 150 gを40°C
に加熱し、ヘキサメチルジシロキサン1501g、トリ
フルオロメタンスルホン酸280−gを加えて16時間
重合させた。重合物中のトリフルオロメタンスルホン酸
は水で抽出して取り除いた。また、重合中に副生する低
分子化合物はMIB)I−アセトン(MIBH/アセト
ン=172容積比)混合溶液で抽出した。その後、重合
物を減圧乾燥し、重合物118gを得た。
該重合物は下記の測定結果により、ポリジオクチルシロ
キサンであることを確認した。
(1)IR 3000cm−’〜2B50cm−’に脂肪族の炭素−
水素結合に基づく吸収、1100cm−’〜lo00c
m−’にシロキサンの5i−0結合に基づく吸収が現れ
る。
(2)  ’H−NMR(テトラメチルシラン基準、低
磁場を正として表した。) 0、56 ppmに5i−(jlz−(CHz) b−
CLの5i−CHtの吸収、0.88ppmに5i−C
Hz−(CHz) h−CHzの−C1,の吸収、1.
29 ppmに5i−CHz−(CI(z) 6−CH
3の−(coz)h−の吸収が現れる。
(3)  ”C−NMR(テトラメチルシラン基準、低
磁場を正として表した) (a)  (b)  (c)  (d)  (e)  
(f)  (g)  (h)CHz−C1h−CHz−
CHz−CL−CHz−CHz−Cth−(−Si−0
→I CIIHI? (4) ケミカルシフト (a)  16.8 ppm (b)  23.3 ppn+ (c)32.2pp爾 (d)  29.7 pp+m (e)  2 9.7 ppm (f)  34.0 ppm (g)  22.8 ppm (h)  14.1 ppm GPに のもののMwは150.000 、Mnは95.OOOテ あった。
(5)元素分析 この化合物の元素分析値は炭素70.92wtχ、水素
12.52wtχであり、分子量95,000のポリジ
オクチルシロキサンの理論値である炭素71.00−t
χ、水素12.67wtχとよく一致した。
実施例2 実施例1において、′0ctDs  150 gのかわ
りに0ctD+ 120 gと製造例2で得られたOc
t’s 40gの混合物を用いたほかは実施例1と同様
に反応および後処理を行い、重合物115gを得た。
該重合物は下記の測定結果により、ポリジオクチルシロ
キサンであることを確認した。
(1)IR 3000a++−’ 〜2850C1m−’に脂肪族の
炭素−水素結合に基づく吸収、1100cm−’〜10
0100O’にシロキサンの5i−0結合に基づく吸収
が現れる。
(2)  ’H−NMR 0、56ppmに5i−CHz−(CHz) 1−CH
gの5i−CH,−の吸収、0.88 ppmに5i−
CHz−(CHz) h−CHxの−C)、の吸収、1
.29ppmにSiの−(CL)&−の吸収が現れる。
(3)  13C−NMR CHg−(CHz)6 C8゜ (a)  (b)  (c)  (d)  (e)  
(f)  (g)  (h)CHz−C1h−Cut−
CL−CHz−CHz−CHz−CHs−G−3i−0
七 CIHI? ケミカルシフト (a)   1 6.8 ppm (b)  23.3 ppa+ (c)  3 2.2 ppm (d)  29.7 ppm (e)  2 9.7 pps+ (f)  34.0 ppm し)22.8ppm (h)   1 4. 1 ppm (4)cpc このもののMwは140,000、 あった。
Mnは93,000で (5)元素分析 この化合物の元素分析値は炭素70.92wtχ、水素
12.52wtχであり、分子量93,000のポリジ
オクチルシロキサンの理論値である炭素71.00wt
χ、水素12.67wtχとよく一致した。
なお以下の実施例における生成物の構造も上記と同様な
手法で決定した。
実施例3 実施例1においてヘキサメチルジシロキサンの添加量を
下記表−3に示す値に変更した以外はすべて実施例1と
同様に反応および後処理を行った。
結果を表−3に示した。
実施例4 実施例1において、0ctD3の代りに製造例6で得ら
れたHexOctDs  135 gを使用した以外は
すべて実施例1と同様に反応および後処理を行い、重合
物109gを得た。
該化合物は下記の測定結果より、ポリへキシルオクチル
シロキサンであることを確認した。
(1)IR 3000c+a −’〜2B50cm−’に脂肪族の炭
素−水素結合に基づく吸収、l100CII−’ 〜1
000aa−’にシロキサンの5i−0結合に基づく吸
収が現れる。
(2)  ’H−NMR (a)   (b)   (c) CHz−(1jldTCH3 (−5i−0→I CHz−(CHz−h−CH3 (d)  (e)   (f) (a)  、  (d)   0.56 ppm(b)
   (e)   1.29 ppa+(c)  、 
 (f)   0.88 ppm(3)  13C−N
MR (a)  (b)  (c)  (d) (e) (f
) (g)CHz−C)lz−Cut−CHt−CL−
CHt−CHz+5i−0→I CHz−CHz−CH2−CHz−CRt−C1h(i
)  (j)  (k) (1) (m) (n)(a
)   16.8 ppm (b)   23.3pp■ (C)    3 2.2 ppm (d) (e)  29.7 ppm (f)    3 4.0 ppm (g)    22.8pp霞 (h)   14.1 ppm (i)     1 4.9 ppm (j)   21.4pp■ (k)    3 0.0 ppm (1)   31.7 ppm (+m)    21.Oppm (h) CH3 (n)    12.2 ppm (4)GPに のもののMwは145,000 、Mnは94.000
であった。
(5)元素分析 この化合物の元素分析値は炭素69.28賀tχ、水素
12.32賀tχであり、分子量94.000のポリヘ
キシル−オクチルシロキサンの理論値である炭素69.
31賀tχ、水素12.47賀tχとよく一致した。
実施例5 製造例3及び7で得られた環状ポリジアルキルシロキサ
ン化合物を表−4に示す量用い、表に示した重合温度で
重合を行なった他は実施例1および実施例2と同様にし
てポリジアルキルシロキサンを得た。結果を表−4に示
した。
実施例6 製造例4で得られたHexdD+  100 gを80
°Cに加熱し、ヘキサメチルジシロキサン100+g、
トリフルオロメタンスルホン酸340a+gを加えて、
1時間重合させた。重合物中のトリフルオロメタンスル
ホン酸は水で抽出して取り除いた。また、重合中に副生
ずる低分子化合物は60゛C〜80°CのMIBKで抽
出した0重合物を減圧乾燥して、重合物40gを得た。
このものの分子量をGPCで測定したところ、Mwは2
0,000、Mnは15,000であった。
また、このものの元素分析値は炭素77.17wtχ、
水素13.38wtχであり、分子量15,000のポ
リジヘキサデシルシロキサンの理論値である炭素77.
29wt%、水素13.42wtχとよく一致した。
I R,’H−NMR、”C−NMRの結果も合せて勘
案し、この化合物がポリジヘキサデシルシロキサンであ
ることを確認した。
実施例7 実施例6において、HexdDsの代りに製造例5で得
られたTetdDz 90 gを使用した以外はすべて
実施例6と同様な操作を行い、重合物を56g得た。こ
のものの分子量を測定したところ、Mwは85,000
、Mnは56.000であった。
また、このものの元素分析値は炭素76、44wtχ、
水素13.23wt%テあり、分子量56,000(7
)ポリジテトラデシルシロキサンの理論値である炭素7
6.5htχ、水素13.31wt%とよく一致した。
IR,’H−NMR、”C−NMRの結果も合せて勘案
し、この化合物がポリジテトラデシルシロキサンである
ことを確認した。
実施例8 実施例1で得られたポリジアルキルシロキサン3gとP
P(徳山曹達株式会社製耶−630) 100gを18
0℃のロール機で5分間混練した。その、後このPPを
JISに6758に従って成型した。成型されたPPの
外観はポリジアルキルシロキサン無添加のPPと同じで
あり、PPの白化は観察されなかった。
このものの衝撃強度を測定したところ、ポリジアルキル
シロキサン無添加のPPに比べて、強度が4倍に向上し
た。
このものの曲げ弾性率はポリジアルキルシロキサン無添
加のPPと同じであった。また、熱時流動性はポリジア
ルキルシロキサン無添加のPPと比べて1.5倍に向上
した。
実施例9 実施例1〜7で得られたポリジアルキルシロキサンを表
−5に示す量用いた他は実施例8と同様な操作を行い、
PPの物性を測定した。結果を表−5に示した。
比較例1 エチレンプロピレンラバー(日本合成ゴム株式会社製E
PO2) 10 gとPP(徳山曹達株式会社製MS−
630)  100 gを180°Cのロール機で5分
間混練した。その後、JIS K675Bに従って成型
した。
成型されたPPの外観はエチレンプロピレンラバー無添
加のPPと同じであり、PPの白化は観察されなかった
このものの衝撃強度を測定したところ、エチレンプロピ
レンラバー無添加のPPと比較して、4倍に向上した。
しかし、曲げ弾性率は無添加PPの8割に低下した。ま
た、熱時流動性は無添加PPの7割にまで低下した。
比較例2 実施例8において、ポリシロキサンの種類および添加量
を表−6に示すとおりにした以外は実施例8と同様な操
作を行い、PPの物性を測定した。
結果を表−6に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、実施例1で得られた本発明のポリ
ジアルキルシロキサンのlffC−核磁気共鳴スペクト
ル及び’H−核磁気共鳴スベクトルを夫々示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 〔但し、R^1及びR^2は、夫々同種又は異種の炭素
    数6〜16のアルキル基である。〕で示される繰返単位
    よりなり、数平均分子量が800〜500万であること
    を特徴とするポリジアルキルシロキサン。
  2. (2)一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 〔但し、R^1及びR^2は、夫々同種又は異種の炭素
    数6〜16のアルキル基であり、nは3又は4である。 〕 で示される環状ポリジアルキルシロキサン化合物とジシ
    ロキサン化合物との混合物をハメットの酸度関数が−1
    2以下の酸と接触させることを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項記載のポリジアルキルシロキサンの製造方
    法。
  3. (3)特許請求の範囲第(1)項記載のポリジアルキル
    シロキサンよりなる耐衝撃改良剤。
  4. (4)(a)熱可塑性樹100重量部及び (b)特許請求の範囲第(1)項記載のポリジアルキル
    シロキサン0.05〜20重量部よりなる組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0596730A1 (en) * 1992-11-06 1994-05-11 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Cyclotrisiloxane and process for producing the same
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CN114805421A (zh) * 2022-05-10 2022-07-29 中国石油天然气集团有限公司 改性纳米二氧化硅、抗高温增粘提切剂及其二者的制备方法与应用

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