JP2538308B2 - オルガノシロキサン - Google Patents

オルガノシロキサン

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JP2538308B2 JP63099686A JP9968688A JP2538308B2 JP 2538308 B2 JP2538308 B2 JP 2538308B2 JP 63099686 A JP63099686 A JP 63099686A JP 9968688 A JP9968688 A JP 9968688A JP 2538308 B2 JP2538308 B2 JP 2538308B2
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    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/22Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G77/24Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen halogen-containing groups

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シリコーンゴムの改質、および、合成樹脂
の改質に好適な新規なオルガノシロキサン化合物とその
中間体として有用な新規なオルガノシロキサン化合物、
および、それらの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来より、シリコーンゴムの耐油、耐溶剤性を上げる
目的でフツ素含有基が導入されてきた。フツ素含有基
は、3,3,3−トリフルオロプロピル基が最も多く使用さ
れ、しかも主としてペンダント部位(ポリシロキサン鎖
の枝部位)へ導入されているケースが一般的であり、こ
れらのフルオロシリコーンゴムは単独はもとより通常の
シリコーンゴムとブレンドもしくは両者を共重合させた
ゴムとして用いられてきた。
また、合成樹脂においてはシロキサン化合物の持つ撥
水性、離型性、防汚性などの界面特性や耐熱性等の諸特
性を合成樹脂成型品に付与する目的で、シリコーン樹脂
が使われてきた。これらのシリコーン樹脂は、主として
直鎖のポリシロキサン化合物が用いられ、分子内に合成
樹脂との反応性基を持たないものはブレンドにより、反
応性基を持つたものは化学結合によつて合成樹脂へ導入
されてきた。なかでも合成樹脂改質で最近注目されつつ
あるグラフトポリマーの原料となるポリシロキサン化合
物には、片側末端にのみ反応性基を有し他末端をトリメ
チルシロキシ基で連鎖停止したいわゆる片末端変性ポリ
シロキサン化合物が用いられてきた。
これらの片末端にのみ官能基を有するポリシロキサン
を製造する方法としては、通常のポリシロキサンの製造
方法である有機ジクロロシランの加水分解や環状シロキ
サンと末端停止剤との平衡化反応を利用するものがある
がこの方法は、狭い分子量分布の物が得にくいことや片
末端にのみ官能基を結合させることが困難であることな
どの欠点があつた。そこでこれに代わつてアルカリ金属
のトリアルキルシラノレート化合物を開始剤として環状
シロキサンをアニオン重合した後、これと目的官能基を
有するトリアルキルクロロシランを反応させて片末端に
官能基を導入する方法(特開昭59−78236号、特開昭61
−275329号)が採用されてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のシリコーンゴムのようにペンダ
ント部位への導入では成形もしくは塗布後にフツ素含有
置換基が製品中に均一に存在しているため、場合によつ
ては目的の効果を得るためには大きな割合のフツ素含有
置換基を要し相溶性不良によるトラブルや他の物性への
悪影響が生じるといつた問題点があつた。
また、合成樹脂の特性改善を目的として分子内に合成
樹脂との反応性基を持たないシロキサン化合物を使用す
る場合も、最近のより優れた機能特性の要求に対し、こ
れまでのポリシロキサン化合物は合成樹脂の特性の改良
をポリシロキサンの持つ機能に頼つており、このため十
分な特性改善が得られなかつたり、目的の特性を得るた
めに大きな割合のポリシロキサン化合物の添加を要し、
他の物性への悪影響が生じるといつた問題点があつた。
これは片末端変性シロキサン化合物においても同様で、
合成樹脂との反応性基を持たない方の分子鎖末端はトリ
メチルシロキシ基で構成されているため上記と同様の問
題点があつた。さらに、撥油性という特性面では、末端
をトリメチルシロキシ基で連鎖停止したジメチルシロキ
サンのみの化合物ではほとんど改善が得られなかつた。
また、分子内にフルオロアルキル基を有するものでも当
該分子内に目的合成樹脂との反応性基を有していないも
のは、経時後の特性低下が著しかつたり十分な特性が得
られないといつた問題点や、グラフトポリマーには用い
ることができないという欠点がある。
シロキサン化合物の製造については、従来の片末端変
性シロキサンの製造方法は、通常はトリアルキルシラノ
レートを開始剤としているため、予めトリアルキルシラ
ノールとアルカリ金属化合物とを反応させトリアルキル
シラノレートを得るための製造工程を必要とするといつ
た欠点があつた。また、トリアルキルシラノレートを合
成するためにトリアルキルシラノールと当量の高価なア
ルカリ金属化合物(主としてリチウム系触媒)が必要
で、このため、製品のポリシロキサンの分子量が小さく
なるほど、また、製造量が増えるほど多量の触媒が必要
となることから、製造されたシロキサン化合物のコスト
高を招き、コスト面で用途が限定されてしまうといつた
問題があつた。
本発明の目的は、以上のような問題点を改良するのに
特に優れた、分子鎖末端にフルオロアルキル基を他の分
子鎖末端に反応性基を同一分子内に合わせ持つ新規なシ
ロキサン化合物とその安価な製造方法を提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記の目的を達成するために鋭意研究
した結果、下記一般式(I)で表わされる化合物、およ
びそれを中間体として得られるα位、α位もしくはα′
位、又はα位、α′位もしくはα″位にフツ素原子含有
置換基を有しω位にヒドロシリル基を有するシロキサン
化合物とそれらの製造方法を完成させた。
すなわち、第(1)発明は、一般式が(I) 〔一般式(I)において、iは4〜2000の整数を表わ
し、R1は、ペンタフルオロフエニル基、又は下記式(I
I) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
を表わす)で表わされる直鎖又は分岐状のフルオロアル
キル基である置換基を表わす。〕で示されるシロキサン
化合物、 第(2)発明は、第(1)発明記載の一般式(I)に
おいて、R1で示される置換基が3,3,3−トリフルオロプ
ロピル基、トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイド
ロオクチル基、又は、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−
テトラハイドロデシル基である、上記、第(1)発明記
載のシロキサン化合物、 第(3)発明は、下記一般式(III) 〔一般式(III)において、R1は、ペンタフルオロフエ
ニル基、または下記式(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
を表わす。)で表わされる直鎖又は分岐状のフルオロア
ルキル基である置換基を表わす。〕で示されるトリアル
キルシラノールを開始剤とし、開始剤に対し0.05〜50モ
ル%のリチウム系触媒の存在下、ヘキサメチルシクロト
リシロキサンを活性水素を有しない極性溶媒中でアニオ
ン重合させることにより、前記第(1)発明における一
般式(I)で示されるシロキサン化合物を製造する方
法、 第(4)発明は、一般式が(IV) 〔一般式(IV)において、jは1〜2000の整数を表わ
し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表わし、R1
ペンタフルオロフエニル基、または下記式(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
を表わす。)で表わされる直鎖又は分岐状のフルオロア
ルキル基である置換基を表わす。〕で示されるシロキサ
ン化合物、 第(5)発明は、前記、第(4)発明の一般式(IV)で
示される化合物においてR1で示される置換基が3,3,3−
トリフルオロプロピル基、トリデカフルオロ−1,1,2,2
−テトラハイドロオクチル基、または、ヘプタデカフル
オロ−1,1,2,2−テトラハイドロデシル基であるシロキ
サン化合物、 第(6)発明は、一般式が(V) 〔一般式(V)において、kおよびlがそれぞれ1〜20
00の整数を表わし、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基
を表わし、R2およびR3はそれぞれ炭素原子数1〜4のア
ルキル基、ペンタフルオロフエニル基、又は下記式(I
I) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
を表わす。)で表わされる直鎖もしくは分岐状のフルオ
ロアルキル基である置換基を表わすが、R2及びR3のうち
の少なくとも一方は前記アルキル基以外のフツ素原子含
有置換基である。〕で示されるシロキサン化合物、 第(7)発明は、前記、第(6)発明の一般式(V)
で示される化合物においてR2およびR3で示される置換基
がそれぞれ炭素原子数1〜4のアルキル基、3,3,3−ト
リフルオロプロピル基、トリデカフルオロ−1,1,2,2−
テトラハイドロオクチル基、又は、ヘプタデカフルオロ
−1,1,2,2−テトラハイドロデシル基であるがR2及びR3
のうち少なくとも一方は前記アルキル基以外のフツ素原
子含有置換基であるシロキサン化合物、 第(8)発明は、一般式が(VI) 〔一般式(VI)において、m、n及びpはそれぞれ1〜
2000の整数を表わし、R4、R5及びR6で示される置換基は
それぞれ炭素原子数1〜4のアルキル基、ペンタフルオ
ロフエニル基、又は下記式(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
を表わす。)で表わされる直鎖もしくは分岐状のフルオ
ロアルキル基である置換基を表わすが、R4、R5及びR6
うちの少なくとも1つは前記アルキル基以外のフツ素原
子含有置換基である。〕で示されるシロキサン化合物、 第(9)発明は、前記、第(8)発明の一般式(IV)
で示される化合物においてR4、R5及びR6で示される置換
基がそれぞれ炭素原子数1〜4のアルキル基、3,3,3−
トリフルオロプロピル基、トリデカフルオロ−1,1,2,2
−テトラハイドロオクチル基、又は、ヘプタデカフルオ
ロ−1,1,2,2−テトラハイドロデシル基であるがR4、R5
及びR6のうちの少なくとも1つは前記アルキル基以外の
フツ素原子含有置換基であるシロキサン化合物、 第(10)発明は、下記一般式(I′) 〔一般式(I′)において、dは1〜2000の整数を表わ
し、R1は、ペンタフルオロフエニル基、又は下記式(I
I) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中、aは3〜18の整数を、bは0から2aの整
数を表わす。)で表わされる直鎖又は分岐のフルオロア
ルキル基である置換基を表わす。〕で示される化合物と
下記一般式(VII) (式中、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表わ
す。)で示されるクロロシランを反応させることにより
第(4)発明の一般式(IV)で示されるシロキサン化合
物を製造する方法、 第(11)発明は、前記、第(10)発明における一般式
(I′)で示される化合物の1種もしくは2種以上の混
合物、又は一般式(I′)で示される化合物と下記一般
式(VIII) (式中のqは1〜2000の整数を表わし、R7は炭素原子数
1〜4のアルキル基を表わす。)で示される化合物のそ
れぞれ1種以上の混合物と下記一般式(IX) (式中のcは2又は3の整数を表わし、Rは炭素原子数
1〜4のアルキル基を表わす。)で示されるクロロシラ
ンを反応させることにより、前記、第(6)発明の一般
式(V)で示されるシロキサン化合物、又は第(8)発
明の一般式(IV)で示されるシロキサン化合物を製造す
る方法、 第(12)発明は、前記、第(3)発明における一般式
(III)で示されるトリアルキルシラノールの1種もし
くは2種以上の混合物、又は、前記一般式(III)で示
されるトリアルキルシラノールと下記一般式(X) (一般式(X)中のR8は炭素原子数1〜4のアルキル基
を表わす。)で示されるトリアルキルシラノールのそれ
ぞれ1種以上の混合物、を開始剤として、開始剤に対し
0.05〜50モル%のリチウム系触媒の存在下、ヘキサメチ
ルシクロトリシロキサンを活性水素を有しない極性溶媒
中でアニオン重合させた後、下記一般式(IX) (式中のgは1〜3の整数を表わし、Rは炭素原子数1
〜4のアルキル基を表わす。)で示されるクロロシラン
で連鎖停止することにより、前記第(4)発明の一般式
(IV)で示されるシロキサン化合物、第(6)発明の一
般式(V)で示されるシロキサン化合物、又は第(8)
発明の一般式(VI)で示されるシロキサン化合物を製造
する方法、 第(13)発明は、上記、第(3)発明又は第(12)発
明におけるリチウム系触媒が、金属リチウム、ブチルリ
チウム、水酸化リチウム、下記一般式(XI) 〔式(XI)において、R9、R10及びR11は、炭素原子数1
〜4のアルキル基、フエニル基、ペンタフルオロフエニ
ル基、又は式(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
を表わす。)で表わされる直鎖もしくは分岐状のフルオ
ロアルキル基を表わす。〕で表わされるリチウムトリア
ルキルシラノレート、もしくは、これらの2種類以上の
混合物である、前記、第(3)発明又は、第(12)発明
のシロキサン化合物の製造方法、 第(14)発明は、前記第(3)発明、第(12)発明又
は第(13)発明におけるリチウム系触媒の使用量が、重
合開始剤であるトリアルキルシラノールに対して、0.05
〜10モル%の範囲である、前記第(3)発明、第(12)
発明又は第(13)発明のシロキサン化合物の製造方法、 第(15)発明は、前記第(3)発明、第(12)発明、
第(13)発明又は第(14)発明における活性水素を有し
ない極性溶媒として、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、又は、これらの2種類以上
の混合物を用いる、前記第(3)発明、第(12)発明、
第(13)発明又は第(14)発明のシロキサン化合物の製
造方法、である。
本発明の、前記第(1)発明の一般式(I)で示され
る化合物は、一般式からも明らかなように、一分子内に
末端シラノール基の部分と末端にフツ素原子を含有する
置換基の部分とを同時に有することを特徴としている。
これは、一般式(I)中のiの値が大きな高分子量のポ
リマーとなつた場合でも同様で、ポリマーを構成する分
子それぞれが同一分子内に末端シラノール基の部分と末
端にフツ素原子を含有する置換基の部分とを有し、さら
に、好ましくはポリマーの多分散度が1.1〜1.2と分子量
分布が非常によく制御されていることを特徴としてい
る。
上記、一般式(I)の化合物におけるiは、ポリジメ
チルシロキサン直鎖部のジメチルシロキサンユニツトの
個数をあらわし、その範囲は、シリコーンゴムや合成樹
脂へ導入した場合にポリジメチルシロキサンの持つ機能
特性の明確な発現を得るためと合成樹脂への導入の容易
性、及び、合成の容易性から4〜2000とするのがよい。
又、前記、第(1)発明における式(II)で示されるフ
ルオロアルキル基は、原料入手の容易性、フルオロアル
キル基の持つ機能の効果的な発現、及び、合成の容易性
からaの範囲を3〜18とする。
本発明の化合物もしくは、さらに置換基を付加させた
ものを合成樹脂に導入する場合は、目的とする合成樹脂
の種類、重合体の特性や要求される機能によつても違つ
てくるが、前記、一般式(I)の化合物におけるiの値
は通常は700以下の物を最も好ましく用いることができ
る。
上記、第(1)発明の一般式(I)で示される化合物
は、第(4)発明の一般式(IV)、第(6)発明の一般
式(V)、及び、第(8)発明の一般式(VI)で示され
る化合物の合成時の中間体として用いることができるほ
か、この第(1)発明の一般式(I)で示される化合物
自体、分子の片側末端に存在する水酸基をこれと反応可
能なポリウレタンやポリエステルなどの合成樹脂へ反応
させ、化学結合により組み込むことで合成樹脂の特性改
善に有用なシロキサン化合物として用いることが出来
る。
本発明の、上記、第(4)発明の一般式(IV)、第
(6)発明の一般式(V)、及び第(8)発明の一般式
(VI)で示されるシロキサン化合物は、一般式からも明
らかなように、一分子内に末端ヒドロシリル基の部分と
末端にフツ素原子を含有する置換基の部分とを同時に有
することを特徴としている。これは、一般式(IV)にお
けるj、一般式(V)におけるk及びl、一般式(VI)
におけるm、n及びpの値が大きな高分子量のポリマー
となつた場合でも同様で、ポリマーを構成する分子それ
ぞれが同一分子内に末端ヒドロシリル基の部分と末端に
フツ素原子を含有する置換基の部分とを有し、さらに、
好ましくは、ポリマーの多分散度が1.1〜1.2と分子量分
布が非常によく制御されていることを特徴としている。
一般式(IV)、一般式(V)及び一般式(VI)における
j、k、l、m、n及びpは、ポリジメチルシロキサン
直鎖部のジメチルシロキサンユニツトの個数をあらわ
し、その範囲は、シリコーンゴムや合成樹脂へ導入した
場合にポリジメチルシロキサンの持つ機能特性の明確な
発現を得るためと合成樹脂への導入の容易性、及び、合
成の容易性から範囲をそれぞれ1〜2000とするのがよ
い。
又、前記、第(4)発明の一般式(IV)、第(6)発
明の一般式(V)、及び、第(8)発明の一般式(VI)
で示される本発明のシロキサン化合物又は、これらにさ
らに置換基を付加させたものをシリコーンゴムや合成樹
脂に導入する場合は、目的とする合成樹脂の種類、重合
体の特性や要求される機能によつても違つてくるが、通
常、一般式(IV)、一般式(V)及び一般式(VI)にお
けるj、k、l、m、n及びpの値でそれぞれ700以下
の物を最も好ましく用いることができる。
又、上記、第(4)発明、第(6)発明、及び第
(8)発明における式(II)で示されるフルオロアルキ
ル基は、原料入手の容易性、フルオロアルキル基の持つ
機能の効果的な発現、及び、合成の容易性からaの範囲
を3〜18とするのがよい。
本発明のシロキサン化合物は、ヒドロシリル基を基準
としたシロキサン鎖本数が、上記、第(4)発明の一般
式(IV)で示される化合物における1本、第(6)発明
の一般式(V)で示される化合物における2本、及び、
第(8)発明の一般式(VI)で示される化合物における
3本と、3種類の構造があることを特徴としており、目
的とする合成樹脂や付与したい機能特性に合わせて任意
の構造のものを用いることができる。
さらに、上記、第(6)発明の一般式(V)、及び第
(8)発明の一般式(VI)、で示される化合物におけ
る、ヒドロシリル基を基準としたシロキサン鎖本数が2
本又は3本の場合のそれぞれのシロキサン鎖長は、グラ
フトポリマーとして合成樹脂の改質に使用する多くの場
合は、それぞれのシロキサン鎖長が同じものが好ましい
が、目的によつてはそれぞれ違つた分子鎖長を設定する
こともできる。又、上記、一般式(V)中のR2及びR3
一般式(VI)中のR4、R5及びR6で示される置換基もヒド
ロシリル基を基準とした分子鎖本数が2本又は3本の場
合で、それぞれに違つた置換基を導入することもでき
る。ただ、合成樹脂に特殊な機能を付与する必要がある
場合や特性をより細かくコントロールする必要がある場
合以外は、製造工程が増え合成条件の許容範囲が狭くな
るため、それぞれ同一のシロキサン鎖長及びそれぞれ同
一の置換基を持つ化合物とするのが好ましい。
第(4)発明の一般式(IV)、第(6)発明の一般式
(V)、及び第(8)発明の一般式(VI)で示される本
発明の化合物は、分子中に存在するヒドロシリル基を、
ビニル基を含有する他のシロキサン化合物と反応させる
ことで得られるシリコーンゴムの改質剤の原料として、
又、本発明の化合物の分子内に存在するヒドロシリル基
と反応可能なα−ポリオレフイン系の合成樹脂の改質剤
として使用できる。さらに、その他の合成樹脂へも目的
合成樹脂との反応性を持つ置換基をヒドロシリル化反応
で導入することで目的合成樹脂に新たな特性を付加する
ことが可能で、このためのシロキサン化合物中間体とし
て用いることができる。
本発明の化合物の製造方法において、上記、第(3)
発明における一般式(III)、及び第(12)発明におけ
る一般式(X)で示されるアニオン重合の開始剤として
使用するトリアルキルシラノールは、目的とするアルキ
ル基を持つトリアルキルクロロシランを加水分解するこ
とで容易に入手できる。これらのトリアルキルクロロシ
ランの例としては、トリメチルクロロシラン、エチルジ
メチルクロロシラン、n−ブチルジメチルクロロシラ
ン、t−ブチルジメチルクロロシラン、イソプロピルジ
メチルクロロシラン、n−プロピルジメチルクロロシラ
ン、ペンタフルオロフエニルジメチルクロロシラン、3,
3,3−トリフルオロプロピルジメチルクロロシラン、
(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオクチ
ル)ジメチルクロロシラン、(ヘプタデカフルオロ−1,
1,2,2−テトラハイドロデシル)ジメチルクロロシラ
ン、等がある。
又、本発明の化合物を合成するとき用いるリチウム系
触媒としては、金属リチウム、ブチルリチウム、水酸化
リチウム、又は、下記一般式(XI)で表わされるリチウ
ムトリアルキルシラノレート等を挙げることができ、こ
れらの2種類以上を混合物として用いることもできる。
〔式中R9、R10及びR11は、炭素原子数1〜4のアルキル
基、フエニル基、ペンタフルオロフエニル基、又は、式
(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
を表わす。)で表わされる直鎖もしくは分岐状のフルオ
ロアルキル基を表わす。〕。
これらのリチウム系触媒以外のもの、例えばナトリウ
ム系触媒やカリウム系触媒等の他のアルカリ金属系化合
物でも反応は可能だが、目的化合物である、上記、第
(1)発明の一般式(I)、第(4)発明の一般式(I
V)、第(6)発明の一般式(V)、及び第(8)発明
の一般式(VI)で示されるシロキサン化合物の収率が低
く触媒として使用するには不適当である。
又、触媒量は重合開始剤であるトリアルキルシラノー
ルに対して0.05〜50モル%の範囲であることが望まし
く、特に、0.05〜10モル%の範囲が好ましい。これは、
下限の0.05モル%未満では重合速度が遅く実用的でな
く、又、上限は、合成スケールが小さい場合及び高分子
量を合成する場合で添加する触媒の絶対量が少なく計量
が不正確になるときは50モル%以下、通常は10モル%以
下の使用量が好ましい。50モル%を越える量をもちいて
も、より好ましい効果は得られず、逆に危険な触媒を多
量に扱うことによる安全性や製造効率の低下及び製造コ
ストのアツプ等のデメリツトがでてくる。
本発明製造方法にあるようにリチウム系触媒を重合開
始剤であるトリアルキルシラノールに対して、50モル%
以下使用したリビング重合により合成されたシロキサン
化合物は、従来法のトリアルキルシラノールとリチウム
系触媒を等モル使用して合成されたものと比較して、得
られたポリシロキサン化合物が次のような特徴を持つた
ものとなる。それは、本発明の製造法によつて合成され
たポリシロキサン化合物ではポリマーがジメチルシロキ
サンユニツトで1個単位の分子量でより緻密に構成され
たものとなるということである。従来法では、原料であ
る環状シロキサンのシロキサンユニツトの個数単位に、
ポリマーを構成する分子が集中したポリシロキサン化合
物であつた。たとえば、シロキサンユニツト数が3個で
あるヘキサメチルシクロトリシロキサンを原料として使
用した場合、得られたポリマーはシロキサンユニツト数
で2個おきの分子量の分子が最も多く生成したポリマー
構成を持つものであつた。このことは、ガスクロマトグ
ラフイーや液体クロマトグラフイー(ゲルパーミエーシ
ヨンクロマトグラフイー)等によつて容易に確認でき
る。第1図及び第2図は触媒の使用量以外は同じ条件で
本発明の製造方法(トリアルキルシラノールに対してリ
チウム系触媒を1.0モル%使用)及び従来の製造方法
(トリアルキルシラノールとリチウム系触媒を等モル使
用)によつて合成したそれぞれ分子量1000のシロキサン
化合物のゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイーのチ
ヤートで、第3図及び第4図はそれぞれ第1、2図に対
応する化合物の合成時のガスクロマトグラフイーのチヤ
ートである。第3、4図において〜のピークは下記
化合物に対応する。
これらの図から分かるように、本発明の方法によつて
合成された化合物のチヤートを示す第1図ではポリマー
がシロキサンユニツト1個単位で構成されているためゲ
ルパーミエーシヨンクロマトグラフイーでは分離できず
にきれいな1ピークとなつているが、従来法による化合
物のチヤートを示す第2図では複数のピークが存在して
いる。又、第3図及び第4図のガスクロマトグラフイー
のチヤートからも、第3図の本発明の製造法による化合
物のチヤートに比べ、第4図の従来法による化合物のチ
ヤートではシロキサンユニツト2個おきのピークが大き
くなつていることが分かる。これは、トリアルキルシラ
ノールに対するリチウム系触媒の使用量が当量から減る
に従つて、第4図に示されるシロキサンユニツト2個お
きのピークから、間のシロキサンユニツト1個単位のピ
ーク2本が大きくなつた第3図で示される分布へと触媒
使用量に合わせてシロキサンユニツトで2個おきのピー
クとその間の2本のピークの比率が変化していくことを
表わしている。
なお、ガスクロマトグラフイーの原理上、設定温度で
ガス化しない試料は分析できないため、ポリマーの場合
は高分子量になるほどガス化されにくくなるので、第3
図及び第4図に示されたガスクロマトグラフイーは、低
分子量側と高分子量側(第3図及び第4図中で右側のピ
ークほど高分子量)のピークの大きさが必ずしもポリマ
ーの構成比率を定量的に表わしているものではない。従
つて第3図及び第4図のガスクロマトグラフイーより分
子量分布を見いだすことはできない。ポリマーを構成す
る分子量分布はゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイ
ー(第1図及び第2図)によつて示されるものである。
又、本発明の合成に際して用いる活性水素を有しない
極性溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシドが好適であり、これら2種類
以上の混合物を用いることもできるが、これらの中でも
テトラヒドロフランが特に好ましい。活性水素を有する
溶媒では反応が阻害され、非極性溶媒では反応がほとん
ど進行しないためこれらを反応溶媒として用いることは
好ましくない。
反応温度は、0〜50℃の範囲が良く、特に15〜25℃の
範囲が好ましい。0℃以下では重合速度が遅くなり実用
的ではなく、50℃を越えると生成したポリシロキサンの
分子量分布が広くなり好ましくない。
反応時間は反応温度によつて異なるが、ヘキサメチル
シクロトリシロキサンが約95%消費された時点で反応を
停止するのが好ましく、反応温度15〜20℃の場合10〜20
時間が適当である。必要以上に反応時間を長くすること
は、分子量分布が広くなるため好ましくない。
分子量のコントロールは、ジメチルシロキサンのユニ
ツトの個数で2000以下(数平均分子量で約15万以下)で
あれば開始剤であるトリアルキルシラノールの量とヘキ
サメチルシクロトリシロキサンの量で容易にコントロー
ルできる。又、数平均分子量がより大きなものでもリビ
ング重合の条件を変えることで調整可能である。
本発明の、前記、第(4)発明の一般式(IV)、第
(6)発明の一般式(V)、及び第(8)発明の一般式
(VI)で示される、ヒドロシリル基を基準としたシロキ
サン鎖の本数が1本、2本又は3本のシロキサン化合物
の製造は、トリアルキルシラノールをアニオン重合した
後に連鎖停止剤として加える、下記一般式(IX) (式(IX)において、gは1〜3の整数を表わし、Rは
炭素原子数1〜4のアルキル基を表わす。)で示され
る、クロロシランの珪素原子に結合したクロル原子の数
で容易にコントロールできる。つまり、前記一般式(I
X)においてクロル原子が1個のジアルキルクロロシラ
ンを連鎖停止剤として使用した場合は、前記、第(4)
発明の一般式(IV)で示されるようにヒドロシリル基を
基準としたシロキサン鎖の本数が1本の化合物が得ら
れ、前記一般式(IX)においてクロル原子が2個のアル
キルジクロロシランを連鎖停止剤として使用した場合
は、上記、第(6)発明の一般式(V)で示されるよう
にヒドロシリル基を基準としたシロキサン鎖の本数が2
本の化合物が得られ、又、上記一般式(IX)においてク
ロル原子が3個のトリクロロシランを連鎖停止剤として
使用した場合は、前記、第(8)発明の一般式(VI)で
示されるようにヒドロシリル基を基準としたシロキサン
鎖の本数が3本の化合物が得られる。
又、前記、第(10)発明、及び第(11)発明のよう
に、前記、第(10)発明で用いられる一般式(I′)で
示される末端シラノールの形で、数種類の分子量及び末
端にフツ素置換基の中間体を予め製造しておき、必要に
応じて目的の中間体へ目的とするシロキサン鎖の本数に
合わせたクロロシランを反応させるだけで、前記、第
(4)発明の一般式(IV)、第(6)発明の一般式
(V)、及び第(8)発明の一般式(VI)で示される化
合物を迅速に得ることができ、これは、本発明記載の製
造方法のもつとも大きな特徴の1つである。
又、ヒドロシリル基を基準としたシロキサン鎖の本数
が2本及び3本のシロキサン化合物において、それぞれ
のシロキサン鎖長やそれぞれのシロキサン鎖末端の置換
基の種類を変えた化合物を合成する場合は、目的とする
2種類以上の置換基もしくはシロキサン鎖長のものをそ
れぞれ個別に、目的とする割合でアニオン重合させた後
に1つに合わせ、アルキルジクロロシランもしくはトリ
クロロシランで連鎖停止することで合成可能である。シ
ロキサン鎖長が同じで置換基のみを2種類以上にしたい
場合は、開始剤であるトリアルキルシラノールを目的の
割合で2種類以上混合したものを開始剤としてアニオン
重合し、アルキルジクロロシランもしくはトリクロロシ
ランで連鎖停止することでも合成できる。
また、以上のようなクロロシランとの反応においてト
リエチルアミン等を用いることにより、よりスムーズに
反応を行なうことができる。
次に本発明の化合物の製造法の具体例を簡単に述べ
る。
まず、(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイド
ロオクチル)ジメチルシラノール(XII)とヘキサメチ
ルシクロトリシロキサン(XIII)をブチルリチウム触媒
を用いて開環リビング重合させた後、ジメチルクロロシ
ランを連鎖停止剤として添加し、所望の平均重合度の下
記式(XVI)で示されるポリシロキサン化合物を得る。
又、前記製造過程で得られる下記式(XIV)で示され
る化合物を、室温で酢酸もしくは炭酸水等の弱酸で連鎖
停止することで下記式(XV)で示される片方の分子鎖末
端がシラノールである化合物を得る。式(XV)で示され
る化合物を式(XIV)で示される化合物の代わりに使用
して式(XVI)の化合物をうることもできる。
(式中、Buはブチル基で、X1は水素原子又はリチウム原
子であり、eは1〜1999の整数であり、fは0〜1999の
整数である。) 又、前記、製造工程中の式(XII)、(XIV)又は式
(XV)で示される化合物に対してジメチルクロロシラン
にかえメチルジクロロシランを連鎖停止剤として使用す
ることで下記式(XVII)で示されるヒドロシリル基を基
準としたシロキサン鎖が2本のポリシロキサン化合物を
得る。
(式中、X1は水素原子もしくはリチウム原子であり、f
は0〜1999の整数である。) 又、同様に、前記式(XII)、(XIV)又は式(XV)で
示される化合物に対して、トリクロロシランを連鎖停止
剤として使用することで下記式(XVIII)で示されるヒ
ドロシリル基を基準としたシロキサン鎖が3本のポリシ
ロキサン化合物も容易に得られる。
〔式中、X1は水素原子もしくはリチウム原子であり、f
は0〜1999の整数である。〕 以上のようにして、α位、α位もしくはα′位又はα
位、α′位もしくはα″位にフツ素原子含有基を、ω位
にヒドロシリル基を有する新規シロキサン化合物を容易
にしかも安価に製造する事が出来るようになつた。
〔発明の効果〕
本発明による分子鎖末端にシラノール基を有する化合
物をこれと反応可能なポリウレタンやポリエステルなど
の合成樹脂へ反応させ、化学結合により組み込んだ場合
下記のような効果を得ることができる。
1)反応性基がポリウレタンやポリエステルなどの合成
樹脂と化学的に結合するため、本発明化合物を組み込ん
だ合成樹脂の経時後の特性の低下を抑えることができ
る。
2)フルオロアルキル基が同一分子内に存在することに
より、フツ素原子含有置換基のもつ、撥水性、防汚性、
離型性、非接着性、撥油性、低摩擦性及び耐着雪性など
従来のトリメチルシロキシ基末端のポリシロキサン化合
物では得られない、もしくは、さらに優れたフルオロア
ルキル基特有の諸機能をポリシロキサンの持つ特性を損
なうことなく合成樹脂に付与する事ができる。
3)分子量分布(多分散度)を1.1〜1.2と非常に狭くす
ることができ、この場合、分子鎖長がそろつているため
合成樹脂へ導入した場合も分子鎖長のふぞろいのものに
比べより均一な構造をとる。加えてリビング重合による
本発明の合成法は酸性触媒や塩基性触媒による平衡化反
応ではどうしても避けられなかつた除去不可能なジメチ
ルシロキサンの環状物の生成がないためこれが原因とな
つての変成合成樹脂の物性低下やブリードおよび製品の
ばらつきが抑えられ諸物性の向上が可能である。
4)グラフトポリマーとして合成樹脂の撥水性、防汚
性、離型性、非接着性、撥油性、低摩擦性等の特性の改
善に使用した場合も、シロキサンの持つ機能に加えフル
オロアルキル基特有の機能を該合成樹脂に付与すること
ができる。更に、分子鎖長がそろつているため一定の構
造をとらせることが可能であり、その反面使用目的に合
わせシロキサン部分とフルオロアルキル基部分の分子鎖
長を変えることで特性をコントロールすることができ、
これまでのフルオロアルキル基を持たないジメチルシロ
キサンタイプに比べさらに高性能を要求される用途、特
に合成樹脂の表面改質などの用途へと広く展開できる。
本発明による分子鎖末端にヒドロシリル基を有する化
合物を、シリコーンゴムの特性改善を目的に使用した場
合、シリコーンゴムと化学結合する反応性基から最も遠
い分子鎖末端にフルオロアルキル基が存在するためペン
ダント部位に存在するものに比べフルオロアルキル基の
自由度が大きく、シリコーンゴム成形品や塗布品の内部
よりも表面のフルオロアルキル基密度を上げることが出
来る。このため、本発明化合物は、ペンダント部位にの
みフルオロアルキル基を有するものに比べ少量のフルオ
ロアルキル基の割合で大きな表面特性の改善効果が得ら
れるし、分子鎖長を変えることでその特性をコントロー
ルすることができる。又、ペンダント部位品に比べ、よ
り多くフツ素原子を含有するフルオロアルキル基を持つ
シロキサン化合物の合成が容易にできる上、ペンダント
フルオロアルキル基と併せて導入することでシリコーン
ゴムにより大きな耐油性、耐溶剤性を持たせることが可
能である。
さらに、本発明化合物は分子量分布(多分散度)が1.
1〜1.2と非常に狭く分子鎖長がそろつているためシリコ
ーンゴムへ導入した場合も分子鎖長のふぞろいのものに
比べより均一な構造をとる。加えてリビング重合による
本発明の合成法は酸性触媒や塩基性触媒による平衡化反
応による合成ではどうしても避けられなかつた除去不可
能なジメチルシロキサンの環状物の生成がないためこれ
が原因となつての物性低下やブリードおよび製品のばら
つきが抑えられ諸物性の向上が可能となる。
又、本発明の末端にヒドロシリル基を持つ化合物をα
−ポリオレフイン系の合成樹脂へ、もしくは、本発明の
化合物のヒドロシリル基部位に目的合成樹脂と結合可能
な反応性基をヒドロシリル化により付加させたものを、
反応性基とフルオロアルキル基を同一分子内に持たない
従来の片末端変性ポリシロキサン化合物にかえ、合成樹
脂の特性改善を目的に使用した場合、下記の効果が得ら
れる。
1)反応性基が合成樹脂と化学的に結合するため、本発
明化合物導入後の合成樹脂の経時後の特性の低下を抑え
ることができる。
2)フルオロアルキル基が同一分子内に存在することに
より、フツ素原子含有置換基のもつ、撥水性、防汚性、
離型性、非接着性、撥油性、低摩擦性及び耐着雪性など
従来のトリメチルシロキシ基末端のポリシロキサン化合
物では得られない、もしくは、さらに優れたフルオロア
ルキル基特有の諸機能をポリシロキサンの持つ特性を損
なうことなく合成樹脂付与する事ができる。
3)分子量分布(多分散度)を1.1〜1.2と非常に狭くす
ることができ、この場合、分子鎖長がそろつているため
合成樹脂へ導入した場合も分子鎖長のふぞろいのものに
比べより均一な構造をとる。加えてリビング重合による
本発明の合成法は酸性触媒や塩基性触媒による平衡化反
応ではどうしても避けられなかつた除去不可能なジメチ
ルシロキサンの環状物の生成がないためこれが原因とな
つての変成合成樹脂の物性低下やブリード及び製品のば
らつきが抑えられ諸物性の向上が可能である。
4)グラフトポリマーとして合成樹脂の撥水性、防汚
性、離型性、非接着性、撥油性、低摩擦性等の特性の改
善に使用した場合も、シロキサンの持つ機能に加えフル
オロアルキル基特有の機能を諸合成樹脂に付与すること
ができる。更に、分子鎖長がそろつているため一定の構
造をとらせることが可能であり、その反面使用目的に合
わせシロキサン部分とフルオロアルキル基部分の分子鎖
長を変えることで特性をコントロールすることができ、
これまでのフルオロアルキル基を持たないジメチルシロ
キサンタイプに比べさらに高性能を要求される用途、特
に合成樹脂の表面改質などの用途へと広く展開できる。
5)合成樹脂との反応性基であるヒドロシリル基を基準
とした1から3本までシロキサン鎖の本数、要求に応じ
て制御されたシロキサン鎖の鎖長、シロキサン鎖末端の
フツ素原子含有置換基の種類の3条件を任意に選択した
化合物を得ることができ、目的合成樹脂やシリコーンゴ
ムの要求機能特性に合わせてより微妙なコントロールさ
れた特性が付与できる。
又、本発明の製造方法を用いて本発明の化合物を合成
した場合、以下のような効果が得られる。
1)高価なリチウム系触媒の量が、従来の製法の1/2〜1
/200の量で済むため従来法で多量の触媒を必要とした低
分子量のシロキサン化合物の製造が安価にでき、これま
で経済面で使用が困難であつた用途へも応用が可能とな
る。又、危険な金属リチウムやアルキルリチウム化合物
の取り扱い量が少なくて済み安全性の面でも大きな効果
が得られる。
2)本発明の方法では、開始剤がトリアルキルシラノー
ルでよいため、従来法で必要としたリチウムトリアルキ
ルシラノレートを予め製造するための工程が不要とな
り、設備投資額も少なくて済むことも含めより安価な製
品の供給が可能となる。
3)本発明の製造法によつて合成されたポリシロキサン
化合物はポリマーがジメチルシロキサンユニツト1個単
位の分子量でより緻密に構成されたものとなるため、従
来法による3個単位で構成されたものなどに比べ合成樹
脂やシリコーンゴムへの機能性付与を目的に使用した場
合、より均一に組み込むことができさらに特性改善が可
能となる。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によつて何ら限定されるも
のではない。
実施例1 1−(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロ
オクチル)−9−ヒドロデカメチルペンタシロキサンの
製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた1三口丸底フラス
コに予め乾燥させたテトラヒドロフラン100mlと(トリ
デカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオクチル)ジ
メチルシラノール100.0g(0.238モル)とヘキサメチル
シクロトリシロキサン52.9g(0.238モル)をN2気流下で
仕込み、ブチルリチウムヘキサン溶液(1.5モル/l)0.7
9mlを添加し、20℃で10時間重合させた。
次に、ジメチルクロロシラン24.7g (0.261モル)を加え1時間攪拌し重合を停止させた。
合成物を分液ロートに移し、生成した塩化リチウムを水
洗により除去した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ
た。
こうして得られた反応物の低沸分を100℃/100mmHgの
条件で2時間かけて留去し、釜残に目的シロキサン化合
物をほぼ定量的な収率で得た。得られたシロキサン化合
物の1H-NMRスペクトル、IRスペクトル、GPC(ゲルパー
ミエーシヨンクロマトグラフイー)のそれぞれの分析結
果及びSi−H基定量データは下記の通りであり、次式の
構造と確認された。
1H−NMR(CDCl3):δppm 0.18(Si(CH 3)2,s,30H) 0.53〜2.80(SiCH 2CH 2,broad,4H) 4.55(Si−H,m,1H) IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF2,CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 850 重量平均分子量 (Mw) 930 多分散度 (Mw/Mn) 1.1 (なお、計算値による分子量は702) Si−H基の定量データ H〔ppm〕 1442〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 693 実施例2 α位にトリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロ
オクチル基を、ω位にヒドロシリル基を有するジメチル
ポリシロキサンの製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた2l三口丸底フラスコ
に予め乾燥させたテトラヒドロフラン400mlと(トリデ
カフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオクチル)ジメ
チルシラノール5.0g(0.0119モル)とヘキサメチルシク
ロトリシロキサン350.5g(1.57モル)をN2気流下で仕込
み、ブチルリチウムヘキサン溶液(1.5モル/l)0.040ml
を添加し、20℃で15時間重合させた。
次に、ジメチルクロロシラン1.24g(0.0131モル)を
加え1時間攪拌し重合を停止させた。合成物を分液ロー
トに移し、生成した塩化リチウムを水洗により除去した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
こうして得られた反応物の低沸分を100℃/10mmHgの条
件で2時間かけて留去し、釜残に目的シロキサン化合物
をほぼ定量的な収率で得た。得られたシロキサン化合物
のIRスペクトル、GPC(ゲルパーミエーシヨンクロマト
グラフイー)、粘度のそれぞれの分析結果及びSi−H基
定量データは下記の通りであつた。
IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF2,CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 32660 重量平均分子量 (Mw) 35930 多分散度 (Mw/Mn) 1.1 Si−H基の定量データ H〔ppm〕 32.1〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 31153 粘度(25℃) 1385センチポイズ 実施例3 α位にトリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロ
オクチル基を、ω位にヒドロシリル基を有するジメチル
ポリシロキサンの製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた5l三口丸底フラスコ
に予め乾燥させたテトラヒドロフラン2000mlと(トリデ
カフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオクチル)ジメ
チルシラノール12.0g(0.0285モル)とヘキサメチルシ
クロトリシロキサン1981.1g(8.90モル)をN2気流下で
仕込み、ブチルリチウムヘキサン溶液(1.5モル/l)0.0
95mlを添加し、20℃で20時間重合させた。
次に、ジメチルクロロシラン2.97g(0.0313モル)を
加え1時間攪拌し重合を停止させた。合成物を分液ロー
トに移し、生成した塩化リチウムを水洗により除去した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
こうして得られた反応物の低沸分を100℃/10mlHgの条
件で2時間かけて留去し、釜残に目的シロキサン化合物
をほぼ定量的な収率で得た。得られたシロキサン化合物
のIRスペクトル、GPC(ゲルパーミエーシヨンクロマト
グラフイー)、粘度のそれぞれの分析結果及びSi−H基
定量データは下記の通りであつた。
IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF2,CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 63410 重量平均分子量 (Mw) 75930 多分散度 (Mw/Mn) 1.2 Si−H基の定量データ H〔ppm〕 15.1〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 66225 粘度(25℃) 3538センチポイズ 実施例4 α位にヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイド
ロデシル基を、ω位にヒドロシリル基を有するジメチル
ポリシロキサンの製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた5l三口丸底フラスコ
に予め乾燥させたテトラヒドロフラン2000mlと(ヘプタ
デカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロデシル)ジメ
チルシラノール100.0g(0.1915モル)とヘキサメチルシ
クロトリシロキサン1803.6g(8.10モル)をN2気流下で
仕込み、ブチルリチウムヘキサン溶液(1.5モル/l)0.6
4mlを添加し、20℃で15時間重合させた。
次に、ジメチルクロロシラン19.9g(0.211モル)を加
え1時間攪拌し重合を停止させた。合成物を分液ロート
に移し、生成した塩化リチウムを水洗により除去した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
こうして得られた反応物の低沸分を100℃/10mmHgの条
件で2時間かけて留去し、釜残に目的シロキサン化合物
をほぼ定量的な収率で得た。得られたシロキサン化合物
のIRスペクトル、GPC(ゲルパーミエーシヨンクロマト
グラフイー)、粘度のそれぞれの分析結果及びSi−H基
定量データは下記の通りであつた。
IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF2,CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 11710 重量平均分子量 (Mw) 12896 多分散度 (Mw/Mn) 1.1 Si−H基の定量データ H〔ppm〕 103.3〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 9680 粘度(25℃) 147センチポイズ 実施例5 α位に3,3,3−トリフルオロプロピル基を、ω位にヒ
ドロシリル基を有するジメチルポリシロキサンの製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた2l三口丸底フラスコ
に予め乾燥させたテトラヒドロフラン800mlと(3,3,3−
トリフルオロプロピル)ジメチルシラノール10.0g(0.5
81モル)とヘキサメチルシクロトリシロキサン567.2g
(2.55モル)をN2気流下で仕込み、ブチルリチウムヘキ
サン溶液(1.5モル/l)0.19mlを添加し、20℃で15時間
重合させた。
次に、ジメチルクロロシラン6.04g(0.0639モル)を
加え1時間攪拌し重合を停止させた。合成物を分液ロー
トに移し、生成した塩化リチウムを水洗により除去した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
こうして得られた反応物の低沸分を100℃/10mmHgの条
件で2時間かけて留去し、釜残に目的シロキサン化合物
をほぼ定量的な収率で得た。得られたシロキサン化合物
のIRスペクトル、GPC(ゲルパーミエーシヨンクロマト
グラフイー)、粘度のそれぞれの分析結果及びSi−H基
定量データは下記の通りであつた。
IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 9520 重量平均分子量 (Mw) 10490 多分散度 (Mw/Mn) 1.1 Si−H基の定量データ H〔ppm〕 112.5〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 8890 粘度(25℃) 116センチポイズ 実施例6 α位にペンタフルオロフエニル基を、ω位にヒドロシ
リル基を有するジメチルポリシロキサンの製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた1三口丸底フラス
コに予め乾燥させたテトラヒドロフラン100mlとペンタ
フルオロフエニルジメチルシラノール10.0g(0.04127モ
ル)とヘキサメチルシクロトリシロキサン194.0g(0.13
8モル)をN2気流下で仕込み、ブチルリチウムヘキサン
溶液(1.5モル/l)0.14mlを添加し、20℃で15時間重合
させた。
次に、ジメチルクロロシラン4.29g(0.0454モル)を
加え1時間攪拌し重合を停止させた。合成物を分液ロー
トに移し、生成した塩化リチウムを水洗により除去した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
こうして得られた反応物の低沸分を100℃/10mmHgの条
件で2時間かけて留去し、釜残に目的シロキサン化合物
をほぼ定量的な収率で得た。得られたシロキサン化合物
のIRスペクトル、GPC(ゲルパーミエーシヨンクロマト
グラフイー)、粘度のそれぞれの分析結果及びSi−H基
定量データは下記の通りであつた。
IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 5807 重量平均分子量 (Mw) 6370 多分散度 (Mw/Mn) 1.1 Si−H基の定量データ H〔ppm〕 203.3〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 4920 粘度(25℃) 64センチポイズ 実施例7 α位にトリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロ
オクチル基を、ω位にシラノール基を有するジメチルポ
リシロキサンの製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた5l三口丸底フラスコ
に予め乾燥させたテトラヒドロフラン1000mlと(トリデ
カフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオクチル)ジメ
チルシラノール50.0g(0.119モル)とヘキサメチルシク
ロトリシロキサン1130.2g(5.08モル)をN2気流下で仕
込み、ブチルリチウムヘキサン溶液(1.5モル/l)0.40m
lを添加し、20℃で15時間重合させた後に、酢酸を添加
し1時間攪拌した。得られた反応物を分液ロートに移
し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。こうし
て得られた反応物の低沸分100℃/10mmHgの条件で2時間
かけて留去し、釜残に目的シロキサン化合物をほぼ定量
的な収率で得た。得られたシロキサン化合物のIRスペク
トル、GPC(ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイ
ー)、粘度のそれぞれの分析結果及びOH基定量データは
下記の通りであつた。
IR(KBr) 3200〜3400cm-1(Si−OH) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF2,CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 10850 重量平均分子量 (Mw) 12020 多分散度 (Mw/Mn) 1.1 OH基の定量データ OH〔wt%〕 0.18〔wt%〕 OH〔wt%〕よりの計算分子量 9444 粘度(25℃) 154センチポイズ 実施例8 α位にトリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロ
オクチル基を、ω位にヒドロシリル基を有するジメチル
ポリシロキサンの製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた5l三口丸底フラスコ
に予め乾燥させたテトラヒドロフラン1000mlと(トリデ
カフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオクチル)ジメ
チルシラノール50.0g(0.119モル)とヘキサメチルシク
ロトリシロキサン1130.2g(5.08モル)をN2気流下で仕
込み、ブチルリチウムヘキサン溶液(1.5モル/l)0.40m
lを添加し、20℃で15時間重合させた。次に、ジメチル
クロロシラン12.35g(0.1306モル)を加え1時間攪拌し
重合を停止させた。合成物を分液ロートに移し、生成し
た塩化リチウムを水洗により除去した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥させた。こうして得られた反応物の低沸分
を100℃/10mmHgの条件で2時間かけて留去し、釜残に目
的シロキサン化合物をほぼ定量的な収率で得た。得られ
たシロキサン化合物のIRスペクトル、GPC(ゲルパーミ
エーシヨンクロマトグラフイー)、粘度のそれぞれの分
析結果及びSi−H基定量データは下記の通りであつた。
IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF2,CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 11910 重量平均分子量 (Mw) 12850 多分散度 (Mw/Mn) 1.1 Si−H基の定量データ H〔ppm〕 101.6〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 9843 粘度(25℃) 165センチポイズ 実施例9 α,α′位にトリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハ
イドロオクチル基を、ω位にヒドロシリル基を有するジ
メチルポリシロキサン(ヒドロシリル基基準のシロキサ
ン鎖が2本)の製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた5l三口丸底フラスコ
に予め乾燥させたテトラヒドロフラン1000mlと(トリデ
カフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオクチル)ジメ
チルシラノール50.0g(0.119モル)とヘキサメチルシク
ロトリシロキサン1130.2g(5.08モル)をN2気流下で仕
込み、ブチルリチウムヘキサン溶液(1.5モル/l)0.40m
lを添加し、20℃で15時間重合させた。次に、メチルジ
クロロシラン7.51g(0.0653モル)を加え1時間攪拌し
重合を停止させた。合成物を分液ロートに移し、生成し
た塩化リチウムを水洗により除去した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥させた。こうして得られた反応物の低沸分
を100℃/10mmHgの条件で2時間かけて留去し、釜残に目
的シロキサン化合物をほぼ定量的な収率で得た。得られ
たシロキサン化合物のIRスペクトル、GPC(ゲルパーミ
エーシヨンクロマトグラフイー)、粘度のそれぞれの分
析結果及びSi−H基定量データは下記の通りであり、GP
Cデータ及びH〔ppm〕よりの分子量の値が、同条件、同
スケールで添加クロロシランの種類のみを変えた実施例
8(ヒドロシリル基基準のシロキサン鎖が1本)の値の
ほぼ2倍であることから、次式のsとtがほとんど同じ
値を持つヒドロシリル基基準のシロキサン鎖が2本の構
造のものと確認された。
IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF2,CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 19740 重量平均分子量 (Mw) 23720 多分散度 (Mw/Mn) 1.2 Si−H基の定量データ H〔ppm〕 53.9〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 18550 粘度(25℃) 423センチポイズ 実施例10 α,α′α″位にトリデカフルオロ−1,1,2,2−テト
ラハイドロオクチル基を、ω位にヒドロシリル基を有す
るジメチルポリシロキサン(ヒドロシリル基基準のシロ
キサン鎖が3本)の製造。
攪拌装置と冷却装置を取り付けた5l三口丸底フラスコ
に予め乾燥させたテトラヒドロフラン1000mlと(トリデ
カフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオクチル)ジメ
チルシラノール50.0g(0.119モル)とヘキサメチルシク
ロトリシロキサン1130.2g(5.08モル)をN2気流下で仕
込み、ブチルリチウムヘキサン溶液(1.5モル/l)0.40m
lを添加し、20℃で15時間重合させた。次に、トリクロ
ロシラン5.90g(0.0435モル)を加え1時間攪拌し重合
を停止させた。合成物を分液ロートに移し、生成した塩
化リチウムを水洗により除去した後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた。こうして得られた反応物の低沸分を10
0℃/10mmHgの条件で2時間かけて留去し、釜残に目的シ
ロキサン化合物をほぼ定量的な収率で得た。得られたシ
ロキサン化合物のIRスペクトル、GPC(ゲルパーミエー
シヨンクロマトグラフイー)、粘度のそれぞれの分析結
果及びSi−H基定量データは下記の通りであり、GPCデ
ータ及びH〔ppm〕よりの分子量の値が、同条件、同ス
ケールで添加クロロシランの種類のみを変えた実施例8
(ヒドロシリル基基準のシロキサン鎖が1本)の値のほ
ぼ3倍であることから、次式のu、v及びwがほとんど
同じ値を持つヒドロシリル基基準のシロキサン鎖が3本
の構造のものと確認された。
IR(KBr) 2970cm-1(C−H) 2250cm-1(Si−H) 1260cm-1(Si−CH3) 1250〜1150cm-1(CF2,CF3) 1120〜1050cm-1(Si−O) GPC(トルエン)ポリスチレン換算分子量 数平均分子量 (Mn) 33790 重量平均分子量 (Mw) 37710 多分散度 (Mw/Mn) 1.1 Si−H基の定量データ H〔ppm〕 33.8〔ppm〕 H〔ppm〕よりの計算分子量 29590 粘度(25℃) 681センチポイズ
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は触媒の使用量以外は同じ条件で本発
明の製造方法(トリアルキルシラノールに対してリチウ
ム系触媒を1.0モル%使用)及び従来の製造方法(トリ
アルキルシラノールとリチウム系触媒を等モル使用)に
よつて合成したそれぞれ分子量1000のシロキサン化合物
のゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイーのチヤート
で、第3図及び第4図はそれぞれ第1,2図に対応する化
合物の合成時のガスクロマトグラフイーのチヤートであ
る。 第3,4図において〜のピークは下記化合物に対応す
る。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式が(I) 〔一般式(I)において、iは4〜2000の整数を表わ
    し、R1は、ペンタフルオロフエニル基、又は下記式(I
    I) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
    を表わす。)で表わされる直鎖又は分岐状のフルオロア
    ルキル基である置換基を表わす。〕で示されるシロキサ
    ン化合物。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載の一般式(I)におい
    て、R1で示される置換基が3,3,3−トリフルオロプロピ
    ル基、トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオ
    クチル基、又は、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テト
    ラハイドロデシル基である請求項(1)に記載のシロキ
    サン化合物。
  3. 【請求項3】下記一般式(III) 〔一般式(III)において、R1は、ペンタフルオロフエ
    ニル基、または下記式(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
    を表わす。)で表わされる直鎖もしくは分岐状のフルオ
    ロアルキル基である置換基を表わす。〕で示されるトリ
    アルキルシラノールを開始剤とし、開始剤に対し0.05〜
    50モル%のリチウム系触媒の存在下、ヘキサメチルシク
    ロトリシロキサンを活性水素を有しない極性溶媒中でア
    ニオン重合させることを特徴とする請求項(1)に記載
    の一般式(I)で示されるシロキサン化合物の製造方
    法。
  4. 【請求項4】一般式が(IV) 〔一般式(IV)において、jは1〜2000の整数を表わ
    し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表わし、R1
    ペンタフルオロフエニル基、または下記式(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
    を表わす。)で表わされる直鎖又は分岐状のフルオロア
    ルキル基である置換基を表わす。〕で示されるシロキサ
    ン化合物。
  5. 【請求項5】請求項(4)に記載の一般式(IV)におい
    てR1で示される置換基が3,3,3−トリフルオロプロピル
    基、トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオク
    チル基、又は、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラ
    ハイドロデシル基である請求項(4)に記載のシロキサ
    ン化合物。
  6. 【請求項6】一般式が(V) 〔一般式(V)において、kおよびlはそれぞれ1〜20
    00の整数を表わし、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基
    を表わし、R2およびR3はそれぞれ炭素原子数1〜4のア
    ルキル基、ペンタフルオロフエニル基、又は下記式(I
    I) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
    を表わす。)で表わされる直鎖又は分岐状のフルオロア
    ルキル基である置換基を表わすが、R2及びR3の少なくと
    も一方は前記アルキル基以外のフツ素原子含有置換基で
    ある。〕で示されるシロキサン化合物。
  7. 【請求項7】請求項(6)に記載の一般式(V)におい
    てR2およびR3で示される置換基がそれぞれ炭素原子数1
    〜4のアルキル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、
    トリデカフルオロ、1,1,2,2−テトラハイドロオクチル
    基、又は、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイ
    ドロデシル基であるが、R2及びR3の少なくとも一方は前
    記アルキル基以外のフツ素原子含有置換基である請求項
    (6)に記載のシロキサン化合物。
  8. 【請求項8】一般式が(VI) 〔一般式(VI)において、m、nおよびpはそれぞれ1
    〜2000の整数を表わし、R4、R5及びR6で示される置換基
    はそれぞれ炭素原子数1〜4のアルキル基、ペンタフル
    オロフエニル基、又は下記式(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
    を表わす。)で表わされる直鎖もしくは分岐状のフルオ
    ロアルキル基である置換基を表わすがR4、R5及びR6の少
    なくとも1つは前記アルキル基以外のフツ素原子含有置
    換基である。〕で示されるシロキサン化合物。
  9. 【請求項9】請求項(8)に記載の一般式(VI)におい
    てR4、R5及びR6で示される置換基がそれぞれ炭素原子数
    1〜4のアルキル基、3,3,3−トリフルオロプロピル
    基、トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロオク
    チル基、又は、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラ
    ハイドロデシル基であるがR4、R5及びR6の少なくとも1
    つは前記アルキル基以外のフツ素原子含有置換基である
    請求項(8)に記載のシロキサン化合物。
  10. 【請求項10】下記一般式(I′) 〔一般式(I′)において、dは1〜2000の整数を表わ
    し、R1は、ペンタフルオロフエニル基、又は下記式(I
    I) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
    を表わす。)で表わされる直鎖又は分岐のフルオロアル
    キル基である置換基を表わす。〕で示される化合物と下
    記一般式(VII) (式中、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表わ
    す。)で示されるクロロシランを反応させることを特徴
    とする請求項(4)に記載の一般式(IV)で示されるシ
    ロキサン化合物の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項(10)に記載の一般式(I′)で
    示される化合物の1種もしくは2種以上の混合物、又は
    一般式(I′)で示される化合物と下記一般式(VIII) (式中のqは1〜2000の整数を表わし、R7は炭素原子数
    1〜4のアルキル基を表わす。)で示される化合物のそ
    れぞれ1種以上の混合物と下記一般式(IX) (式中のcは2又は3の整数を表わし、Rは炭素原子数
    1〜4のアルキル基を表わす。)で示されるクロロシラ
    ンを反応させることを特徴とする請求項(6)に記載の
    一般式(V)で示されるシロキサン化合物又は請求項
    (8)に記載の一般式(VI)で示されるシロキサン化合
    物の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項(3)に記載の一般式(III)で
    示されるトリアルキルシラノールの1種もしくは2種以
    上の混合物、又は一般式(III)で示されるトリアルキ
    ルシラノールと下記一般式(X) (一般式(X)中のR8は炭素原子数1〜4のアルキル基
    を表わす。)で示されるトリアルキルシラノールのそれ
    ぞれ1種以上の混合物、を開始剤として、開始剤に対し
    0.05〜50モル%のリチウム系触媒の存在下、ヘキサメチ
    ルシクロトリシロキサンを活性水素を有しない極性溶媒
    中でアニオン重合させた後、下記一般式(IX) (式中のgは1〜3の整数を表わし、Rは炭素原子数1
    〜4のアルキル基を表わす。)で示されるクロロシラン
    で連鎖停止することを特徴とする請求項(4)に記載の
    一般式(IV)で示されるシロキサン化合物、請求項
    (6)に記載の一般式(V)で示されるシロキサン化合
    物、又は請求項(8)に記載の一般式(VI)で示される
    シロキサン化合物の製造方法。
  13. 【請求項13】前記リチウム系触媒が、金属リチウム、
    ブチルリチウム、水酸化リチウム、下記一般式(XI) 〔式(XI)において、R9、R10およびR11は、炭素原子数
    1〜4のアルキル基、フエニル基、ペンタフルオロフエ
    ニル基、又は式(II) CaHbF2a-b+1 ……(II) (式(II)中aは3〜18の整数を、bは0から2aの整数
    を表わす。)で表わされる直鎖もしくは分岐状のフルオ
    ロアルキル基を表わす。〕で表わされるリチウムトリア
    ルキルシラノレート、又は、これらの2種類以上の混合
    物であることを特徴とする請求項(3)又は(12)に記
    載のシロキサン化合物の製造方法。
  14. 【請求項14】前記リチウム系触媒の使用量が、重合開
    始剤であるトリアルキルシラノールに対して、0.05〜10
    モル%の範囲であることを特徴とする請求項(3)、
    (12)又は(13)に記載のシロキサン化合物の製造方
    法。
  15. 【請求項15】前記活性水素を有しない極性溶媒とし
    て、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレン
    グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジ
    メチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
    ホキシド、又は、これらの2種類以上の混合物を用いる
    ことを特徴とする請求項(3)、(12)、(13)又は
    (14)に記載のシロキサン化合物の製造方法。
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