JPH03189457A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JPH03189457A
JPH03189457A JP33039389A JP33039389A JPH03189457A JP H03189457 A JPH03189457 A JP H03189457A JP 33039389 A JP33039389 A JP 33039389A JP 33039389 A JP33039389 A JP 33039389A JP H03189457 A JPH03189457 A JP H03189457A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用のベルト式無段変速機において電子的
に変速制御およびライン圧制御8する制御装置に関し、
詳しくは、プーリ位置の変化速度を制御対象として変速
制御する方式に関する。
〔従来の技術〕
一般にこの種の無段変速機では、セカンダリシリンダに
トルク伝達可能なライン圧を作用し、プライマリシリン
ダに変速制御弁により所定の油量を低給してプライマリ
圧が生じ、変速比を可変に制御する構成になっている。
そこで、かかる変速の電子制御においては、電気信号で
変速制御弁を動作して流m制御し、これによりプライマ
リシリンダの油量を可変とする。この場合に、プライマ
リシリンダによる変速が変速制御弁の流量で制御される
点に着目し、制御対象にどのようなパラメータを用いる
ことが最適であるか、工夫されている。
そこで従来、上記無段変速機の変速制御の電子化に関し
ては、例えば特開昭62−221930号公報の先行技
術がある。ここで、プライマリシリンダ油量を変速比の
関数で定め、油量を時間微分した流量を変速速度、変速
比の関数で定める。
また、変速制御弁により制御される流量を電気的操作量
のデユーティ比と変速比とで定め、これと上述のプライ
マリシリンダ側流量との関係で、操作量を変速速度と変
速比とにより決定する。一方これにより制御量を変速速
度として、11標変速比と実変速比との偏差等により変
速速度を算出することが示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術のものにあっては、プライマリ
シリンダの流量を変速速度と変速比との関数で定めてい
るが、実際の展開式では変速比の項が変化すれば流量に
おけるその変化率になる。
従って、変速の変化が小さくて小刻みに変速する場合は
変速比の項を無視できても、変化量が大きい場合は影響
が大きくなり、このため操作量のデユーティ比に変換す
る場合に、この件に関して補正または修正する必要があ
る。
ここで無段変速機の変速比は、プライマリシリンダの油
量、プライマリ圧、プーリ位置等の種々要素で定めるこ
とができ、変速比が一定の場合はプライマリ圧とセカン
ダリ圧との圧力比でlli純に制御し得る。このため、
“変速°という要素にこだわること無く制御文・1汝を
選択し、操作量を正確かつ容易に設定することが望まれ
る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、変速の電子制御においてプーリ位置と
その変化速度とを用いて変速制御弁による流量制御を容
易かつ確実に行うことが可能な無段変速機の制御装置を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の制御装置は、変速制
御弁を電気的操作量で少なくとも流量を制御して変速動
作を行う変速制御系において、少なくとも目標プーリ位
置と実プーリ位置との偏差。
および[1標プーリ位置の変化速度とによりプーリ位置
変化速度を制御する手段を備えるものである。
〔作   用〕
上記構成に基づき、変速制御弁により制御される流量と
1対1の関係のプーリ位置変化速度を制御対象として制
御されることになる。そして各運転、走行条件により目
標プーリ位置が設定されるのに伴い、これと実プーリ位
置との偏差および位相進み要素の[1標プーリ位置変化
速度とによりプーリ位置変化速度が算出され、これと実
プーリ位置とで修正すること無く操作量が設定される。
この操作量は変速制御弁に出力して動作し、プライマリ
シリンダの流量を制御することで、実プーリ位置が常に
目標プーリ位置に迅速に追従して収束するように変速制
御するようになる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図において、本発明が適用される無段変速機を含む
伝動系の概略について説明すると、エンジンlがクラッ
チ29前後進切換装置3を介して無段変速機4のプライ
マリ軸5に連結する。無段変速機4はプライマリ軸5に
対してセカンダリ軸6が平行配置され、プライマリ軸5
にはプライマリプーリ7が、セカンダリ軸6にはセカン
ダリプーリ8が設けられ、プライマリプーリ7、セカン
ダリプーリ8には可動側にプライマリシリンダ9゜セカ
ンダリシリンダ10が装備されると共に、駆動ベルト1
1が巻付けられている。ここで、プライマリシリンダ9
の方が受圧面積を大きく設定され、そのプライマリ圧に
より駆動ベルトitのプライマリプーリ7、セカンダリ
プーリ8に対する巻付は径の比率を変えて無段変速する
ようになっている。
またセカンダリ軸6は、1組のりダクションギャ12を
介して出力t*13に連結し、出力軸13は、ファイナ
ルギヤ14.ディファレンシャルギヤ15を介して駆動
輪16に伝動構成されている。
次いで、無段変速機4の油圧制御系について説明すると
、エンジン1により駆動されるオイルポンプ20を有し
、オイルポンプ20の吐出側のライン圧油路21が、セ
カンダリシリンダ10.ライン圧制御弁22.変速制御
井23に連通し、変速制御弁23から油路24を介して
プライマリシリンダ9に連通ずる。ライン圧油路21は
、更にオリフィス32を介してソレノイド弁27.28
および変速制御弁23の一方に連通し、ライン圧が各ソ
レノイド弁27.28の元圧になっている。各ソレノイ
ド弁27.28は、制御ユニット40からのデユーティ
信号により例えばオンして排圧し、オフしてライン圧と
等しい油圧を出力するものであり、このようなパルス状
の制御圧を生成する。そしてソレノイド弁27からの制
御圧は、油路25によりう、イン圧制御弁22に作用す
る。
これに対しツレノーイド弁28からのパルス状の制御圧
は、油路26により変速制御弁23の他方に作用する。
なお、図中符号29はプライマリプーリ7に係+L L
で変速比に応じ機械的にライン圧制御するセンサシュー
、30はオイルパンである。
ライン圧制御弁22は、ソレノイド弁27からの制御圧
により、変速比1.エンジントルクTに基づいてライン
圧PI、の制御を行う。
変速制御弁23は、元圧のライン圧とソレノイド弁28
からのパルス状の制御圧との関係により、油路21.2
4を接続する給油位置と、油路24をドレンする排油位
置とに動作する。
そしてデユーティ比により、2位置の動作状態を変えて
プライマリシリンダ9への給油または排油の流量Qを制
御し、変速制御するようになっている。
即ち、プライマリシリンダ9の必要油量vは、プーリ位
置eとの関係で機械的に構成上決まるもので、 V −r (o) となり、流IjIQは油jlvを時間で微分したもので
あるから、 Q =dv/dL −d「(e)/dtとなり、流ll
Qとプーリ位置変化速度dθ/diとは完全に1対1で
対応する。
また、プライマリシリンダ内圧Pp、ライン圧PI、、
流量係数C1重力加速度g、油比重量γ。
弁の給油ボート開口面積S1.排油ボート開口面積SD
とすると、給油流量Ql、排油流jitQDは、QD 
−c−3D[(2g −Pp)/ 7] ”2−a−3
O(Pp)” Ql −a ・31(PL −Pp)1′2ここで、a
−c(2g/γ) I’2で表わせる。
そこで、操作量のデユーティ比(オン/オフ比)をDと
すると、1サイクルの平均流量Q(給油を正とする)は
、 Q−a  (D−3t(Pl、−Pp)”2− (1−
D)X 5D(Pp)’ 21 となり、a、Sl、SDを定数とすると、次式になる。
Q−4(D、I’L、Pp) ここでライン圧PLは、プーリ位置0.エンジントルク
Tにより制御され、そしてプライマリシリンダ内圧Pp
は、プーリ位置0とライン圧PLとで決まるものである
。いま、エンジントルクTを一定と仮定すると、 Q−r(D、e) となり、次式が成立する。
da/dL −「(D、 e) このため、式展開すると、 D−f’(de/dt 、 a) となり、以上によりデユーティ比りは、プーリ位置変化
速度do/dtとプーリ位置0との関係で決まることに
なる。
一方、プーリ位置変化速度da/diは、定常の目標プ
ーリ位置aSと実際のプーリ位置eとの偏差に基づくも
のであるから、次式が成立する。
de/dt −K (as−a)     (Kは定数
)このことから、各プーリ位置Cにおいて上式からプー
リ位置変化速度de/dtを決めてやれば、それに基づ
いてデユーティ比りが求まり、このデユーティ比りで変
速制御弁23を動作すれば、低速段と高速段の変速全域
で変速制御を行うことが可能となる。
ところで、上記変速制御は外乱の要素を全く含まない基
本的なフィードバック制御系であり、これにより実際に
無段変速機をデユーティ比りの操作量で制御する場合は
、無段変速機の制御系の要因により一次遅れになって収
束性が悪い。そこで、−次遅れの制御系の位相進み要素
として目標プーリ位置変化速度des/dtを算出し、
これを予め加味する。このことがらプーリ位置変化速度
de/dLは、次式のように定めことができる。
do/dt −に、  (as−e)+に2・des/
dt(Kl、に2は係数) こうして、目標プーリ位置変化速度des/dLを加味
することで、位相進み要素が付加されて収束性が改善さ
れる。ここで、目標プーリ位置変化速度des/dLは
車両の成る走行状態における目標プーリ位置の変化状態
であるから、一定時間Δを毎に目標プーリ位置変化量Δ
esを求め、Δes/Δtにより算出する。
係数に、はプーリ位置変化速度に直接関係するもので、
ドライバの加速意志に対応して所定の固定値、またはア
クセル開度変化との関係で可変にすることができる。係
数に2は例えば無段変速機の遅れ成分に関係するもので
、油圧制御系のオイルの粘性等を考慮して固定値または
可変にすることができる。
そこで第1図の電子制御系では、上述の原理に基づいて
構成されており、以下に説明する。
先ず、変速制御系について説明すると、プライマリプー
リ7、セカンダリプーリ8.エンジン■のブライマリプ
ーリ回転数センサ41.セカンダリプーリ回転数センサ
42.エンジン回転数センサ43およびスロットル開度
センサ44を有する。そして制御ユニット40において
ブライマリプーリ回転数センサ41.セカンダリプーリ
回転数センサ42からの回転信号Np、Nsは実プーリ
位置算出部45に人力し、6−Np/Nsにより実変速
比lに相当するプライマリプーリ7の実プーリ位置Cを
求める。
この実プーリ位置0とスロットル開度センサ44のスロ
ットル開度θの信号は目標プライマリプーリ回転数検索
部46に人力し、0−θの関係で11標プライマリプー
リ回転数NPDを定める。
ここで、スロットル開度が小の領域Aでは、変速の滑ら
かさを重視してブライマリプーリ回転数Npが一定の特
性になっている。一方、スロットル開度が中、大の領域
Bでは、過渡時の追従性を重視して同一スロットル開度
で実プーリ位置0が減少するシフトアップ方向に対しプ
ライマリプーリ回転数Npを増大するような特性になっ
ており、かかるマツプを検索することで目標ブライマリ
プーリ回転数NPDが選択される。
11標プライマリプ一リ回転数検索部46の11標プラ
イマリプ一リ回転数NPDとセカンダリプーリ回転数セ
ンサ42のセカンダリプーリ回転数Nsの信号は1標プ
ーリ位置算出部47に人力し、ここで■標プーリ位置Q
Sが、es−NPD/Nsにより算出される。rltl
[プーリ位置eSの信号は[1標プーリ位置変化速度算
出部48に人力し、一定時間Δを毎の■標プーリ位置a
Sの変化1ΔaSにより目標プーリ位置変化速度des
/dtを算出する。そして上述の実プーリ位置o、目標
プーリ位置es、目標プーリ位置変化速度dcs/dt
および係数設定部49の係数に1゜K2はプーリ位置変
化速度算出部50に人力し、de/dt −に、  (
O8−(1)十に2  ・dse/diによりプーリ位
置変化速度de/dtが算出される。
このプーリ位置変化速度算出部50と実プーリ位置算出
部45の信号は、更にデユーティ比検索部51に人力す
る。
ここで、既に述べたように、D = r (da/d 
L 、 o)の関係によりプーリ位置変化速度de/d
t 、実プーリ位置0に基づくデユーティ比りのテーブ
ルが設定されており、このテーブルからデユーティ比り
を検索する。このテーブルでは、各プーリ位置0毎の所
定のデユーティ比り。を境にしてプーリ位置変化速度d
e/d tの値が負のアップシフト方向ではD−100
%側で、プーリ位置変化速度de/dtの負の値が小さ
くなるのに応じ100%に近い値になる。一方、逆にプ
ーリ位置変化速度de/dtの値が正のダウンシフト方
向ではD−0%側で、プーリ位置変化速度de/dtの
正の値が大きくなるのに応じ0%に近い値に設定されて
いる。そして上記デユーティ比検索部51からのデユー
ティ比りの信号が、駆動部52を介してソレノイド弁2
8に人力するようになっている。
続いて、ライン圧制御系について説明すると、スロット
ル開度センサ44の信号θ、エンジン回転数センサ43
の信号NOがエンジントルク算出部53に人力して、θ
−Noのトルク特性のテーブルからエンジントルクTを
求める。一方、プーリ位置変換部45からの実プーリ位
置eに基づき必要ライ・ン圧設定部54において、単位
トルク当りの必要ライン圧PLuを求め、これと上記エ
ンジントルク算出部53のエンジントルクTが目標ライ
ン圧算出部55に入力して、PI、−PLu−Tにより
1」標ライン圧PLを算出する。
目標ライン圧算出部55の出力PLは、デユーティ比検
索部56に人力して目標ライン圧PLに相当するデユー
ティ比りを設定する。そしてこのデユーティ比りの信号
が、駆動部57を介してソレノイド弁27に入力するよ
うになっている。
次いで、このように構成された無段変速機の制御装置の
作用について説明する。
先ず、エンジンlからのアクセルの踏込みに応じた動力
が、クラッチ25前後進切換装置3を介して無段変速機
4のプライマリプーリ7に人力し、駆動ベル+−11,
セカンダリプーリ8により変速した動力が出力し、これ
が駆動輪I6側に伝達することで走行する。
そして」二足走行中において、実プーリ位置0の値が大
きい低速段においてエンジントルクTが大きいほど1−
1標ライン圧が大きく設定され、これに相当するデユー
ティ信号がソレノイド弁27に入力して制御圧を生成し
、この制御圧でライン圧制御弁22を動作することで、
ライン圧油路21のライン圧P[、を高くする。そして
プーリ位置0の値が小さくなり、エンジントルクTも小
さくなるに従い同様に作用することで、ライン圧PLは
低下するように制御されるのであり、こうして常に駆動
ベルトUでの伝達トルクに相当するプーリ押付力を作用
する。
上記ライン圧P1.は、常にセカンダリシリンダIOに
供給されており、変速制御弁23によりプライマリシリ
ンダ9に給排油することで、変速制御されるのであり、
これを以下に説明する。
先ず、ブライマリプーリ回転数センサ41.セカンダリ
プーリ回転数センサ42およびスロットル開度センサ4
4からの信号Np、Ns、  θが読込まれ、制御ユニ
ット40で実プーリ位置θを求める。また、実プーリ位
置0.スロットル開度θにより−13[1標ブライマリ
プーリ回転数NPDがマツプにより検索され、この[1
標プラ・イマリブーリ回転数NPDに対応したL1標プ
ーリ位置O8,目標プーリ位置変化速度dso/d L
が算出される。そして目標プーリ位置O8と実プーリ位
置O8との偏差、目標プーリ位置変化速度dos/dt
、各係数に+、に2を用いてプーリ位置変化速度de/
diが算出され、プーリ位置変化速度do/dt 、実
プーリ位置eのマツプによりデユーティ比りが検索され
る。
ここで、流llQとプーリ位置変化速度da/d tと
が1対1で対応することから、プーリ位置変化速度da
/dtに関してはその値のみで操作量のデユーティ比り
が設定される。そしてかかるデユーティ信号がソレノイ
ド弁28に入力してパルス状の制御圧が生じ、この制御
圧と元圧のライン圧とが変速制御弁23に対向して作用
し、給油と排油の2位置で繰返し動作する。
そこで、第3図に示す変速パターンで、プーリ位fte
が最大のel、8になり、機構上最大変速比1、の低速
では、CS≧e11.によりプーリ位置変化速度da/
d tの杭がIFになり、デユーティ比りが例えば50
%より小さい値になる。このため変速制御弁23では、
高い制御圧により排油位置での動作時間が長くなり、プ
ライマリシリンダ9は排油状態になっている。次いで、
変速開始点P以降においてQS< (3mmヨの関係に
なると、プーリ位置変化速度de/dtの値が負になり
、デユーティ比りが50%より大きい値になることで、
変速制御弁23では低い制御圧により給油位置での動作
時間が長くなり、プライマリシリンダ9に給油する。そ
こで、プライマリシリンダ9の油量と共にプライマリ圧
が漸次増大し、ベルト11がプライマリプーリ7側で巻
付は径が大きくなるように移行してアップシフトするこ
とになる。そしてプーリ位置eが最小の0sleになり
機構上の最小変速比111の高速段に達すると、プーリ
位置変化速度de/dLの値が負で若干の給油状態を保
ち、プーリ位置0が最小のes+++に保持される。
一方、最小変速比i11の変速開始点Q以降においてe
s> eea+nの関係になると、プーリ位置変化速度
de/dtの値が正になり、デユーティ比りが50%よ
り小さい値になることで、変速制御弁z3によりプライ
マリシリンダ9が漸次排油される。
このため、ベルト11は再びセカンダリプーリ8側の巻
付は径が大きくなるように移行してダウンシフトし、プ
ーリ位置0が最大のC1,3の最大変速比ILに戻る。
また、変速途中において目標プライマリプーリ回転数N
PDが例えば急増して目標プーリ位置esの値も急増す
ると、プーリ位置変化速度de/dLの値は11標プー
リ位[aSとプーリ位置0との偏差に応じ急激に正の大
きい値になる。するとデユーティLtDは、プーリ位置
変化速度da/d Lの値に応じ0%側に減じ、変速制
御弁23により排油流量が適正に制御され、プーリ位置
eは目標プーリ位置O8に追従して増大するのであり、
こうして急激にダウンシフトする。また、急激にアップ
シフトする場合も同様にプーリ位置変化速度da/dL
の値に応じたデユーティ比りで行われ、こうして最大変
速比II、と最小変速比II+の全域で無段変速するこ
とになる。
次いで、第4図において11標プ一リ位置aSに対する
プーリ位置0の追従状態について述べる。
先ず、例えばキックダウン操作されると、[1標プライ
マリプ一リ回転数NPDとセカンダリプーリ回転数Ns
との関係で1]標プーリ位置O8が実線のように直ちに
急増して設定され、これに伴い実プーリ位置eも主とし
てに、  (es−e)の偏差により破線のようにト1
標プーリ位置O8に追従して増大し、ダウンシフトする
。そしてプーリ位置0が目標プーリ位置aSに近づくと
、既に目標プーリ位置aSは減少方向に変更して目標プ
ーリ位置変化速度dcs/dLの値が負になることで、
K2・dse/dLの項によりプーリ位1teは、ピー
クが早目にきてオーバシュートすること無く滑らかに目
標プーリ位置θSに追従して収束するのである。
以上、本発明の実施例について述べたが、プーリ位置は
ストロークセンサにより検出してもよい。
また、「1標プーリ位置はスロットル開度θ、セカンダ
リプーリ回転数Nsのマツプで直接検索してもよい。プ
ーリ位置はセカンダリプーリの方を検出してもよい。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によれば、無段変速機の
電子制御において、プライマリシリンダの油量をプーリ
位置の関数で定め、流量をプーリ位置変化速度と1対1
で対応してプーリ位置変化速度を制御対象として制御す
る方式であるから、操作量はプーリ位置変化速度等の値
のみで容易かつ正確に設定でき、制御が容易化し、変速
制御の精度も向上する。
さらに、プーリ位置変化速度は11標プ一リ位置と実際
のプーリ位置との偏差で算出することで、いかなる変速
時にも実プーリ位置を追従するように変速制御でき、1
]漂プ一リ位置の変化速度を加味することで収束性が向
上する。
また、プーリ位置をベースすることでストロークセンサ
の信号と併用して変速状態を容易にチエツクでき、最大
、最小の固定プーリ位置では圧力比制御等に切換えて、
制御を容易化し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無段変速機の制御装置の実施例を示す
ブロック図、 第2図は本発明が適用される無段変速機の駆動系と油圧
制御系を示す図、 第3図は変速パターンを示す図、 第4図はキックダウン時の目標プーリ位置θSに対する
プーリ位1toの追従状態を示す図である。 4・・・無段変速機、9・・・プライマリシリンダ、2
3・・・変速制御弁、28・・・ソレノイド弁、40・
・・制御ユニット、45・・・実プーリ位置算出部、4
7・・・目標プーリ位置算出部、48・・・11標プ一
リ位置変化速度算出部、50・・・プーリ位置変化速度
算出部、51・・・デユーティ比検索部 390−

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)変速制御弁を電気的操作量で少なくとも流量を制
    御して変速動作を行う変速制御系において、少なくとも
    目標プーリ位置と実プーリ位置との偏差、および目標プ
    ーリ位置の変化速度とによりプーリ位置変化速度を制御
    する手段を備えることを特徴とする無段変速機の制御装
    置。
  2. (2)実プーリ位置は、変速比と同一に算出するか、ま
    たはストロークセンサで検出することを特徴とする請求
    項(1)記載の無段変速機の制御装置。
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