JPH03187391A - 新規な抗かび性抗生物質デキシロシルベナノマイシンaならびにその製造法 - Google Patents

新規な抗かび性抗生物質デキシロシルベナノマイシンaならびにその製造法

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JPH03187391A
JPH03187391A JP25421890A JP25421890A JPH03187391A JP H03187391 A JPH03187391 A JP H03187391A JP 25421890 A JP25421890 A JP 25421890A JP 25421890 A JP25421890 A JP 25421890A JP H03187391 A JPH03187391 A JP H03187391A
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benanomycin
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瀬崎 正次
Shuichi Gomi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な抗かび性抗生物質デキシロシルベナノ
マイシンA (Dexylosylbenanomic
in A)ならびにその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
本発明による抗かび性抗生物質デキシロシルベナノマイ
シンAと構造上の特徴が類似する化合物として、ベナノ
マイシンAおよびB(本出願人の出願に係る特開平1−
121293号公報参照)、デキシロシルベナノマイシ
ンB(本出願人の出願に係る特開平1−168694号
公報参照)、ブラシマイシンA、BおよびC(特開昭6
3−270696号)、 KS−619−1(Mats
udaら:  rJ、 AntibioticsJ 4
0.1104〜1l14(I987))、G−2Nおよ
びQ−2A [Gerberら: rCanad。
J、 Chem、]62.2818〜2821(I98
4))などが知られている。しかし抗かび性抗生物質デ
キシロシルベナノマイシンAはこれらの物質とは理化学
的および生物学的性質が異なり、化学構造上で明確に区
別される。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来、微生物が生産する種々の抗生物質が知られている
が、有効な抗かび性抗生物質はそれ程多く見出されてい
ないため、かびに起因する各種の感染症の医療分野にお
いては新規な抗かび性抗生物質の出現が常に要望されて
いる。
本発明の目的は、新規の抗かび性抗生物質デキシロシル
ベナノマイシンA、ならびにその製造法を提但すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは研究の結果、先づ、ベナノマイシンAに化
学的処理を施してデキシロシルベナノマイシンAを合成
することに成功し、この物質が新規化合物であり且つ有
用な抗かび活性を有することを見出した。
第1の本発明の要旨とするところは、次式(I)で表わ
される新規な抗かび性抗生物質デキシロシルベナノマイ
シンA又はその塩である。
デキシロシルベナノマイシンAは下記の特性を有する。
1、デキシロシルベナノマイシンAの理化学的性状(I
)色および性状:赤褐色粉末 (2)分子式: C34H33NOzs(3)マススペ
クトル(FD−MS) : as/z 696(M+1
)”(4)融点:>200℃ (5)紫外部および可視部吸収スペクトルλwax、 
n+m(E:、”、) [Me011]: 209(610)、 229(59
5)、 286(480)。
300sh(385)、 400sh(I20)、 4
79(I98)[0,1N HCI−MeOH]: 2
11(578)、 234(643)−298(577
)、 400sh(I50)、 458(225)[0
,lN NaOH−MeOH]: 215(I269)
、 24g(672)。
260sh(590)、 319(312)、 496
(294)(6)赤外部吸収スペクトル (KBr Ql−1): 3370.2970.291
9.1720゜1620、1600.1510.149
0.1450.1430゜1390、1380.134
0.1300.1260.1240゜1210、116
5.1150.1140.1075.1040゜100
0、970.900.875.835.810.750
(7) ”o−NMRスペクトル(400M)lz、 
DMSO−d、、 40℃)1.13(3H,d)、 
1.34(3H,d)、 2.32(3H,s)。
3.38(I)1. dd)、 3.44(IH,br
 d)。
3.52(III、 br)、 3.56(IH,br
 q)。
(8) (9) 3.95(3H,s)、 4.42(IH,dqL4.
47(IH,br d)、 4.54(I)1. br
 d)。
4.54(IH,d)、 6.92(IH,d)。
7.18(II、 br s)、 7.30(I)1.
 d)。
8.06(IH,br s)、8.49(IH,d)。
12.46(IH,br)、 12.87(IH,s)
”C−NMRXヘクト/Lz(I00MHz、 DMS
O−d、、 40℃)δ(ppm): 1g7.4 s
、 L84.9 s、 173.9 g。
166.9 S、 165.9 s、 164.7 s
、 156.8 s。
151、Os、 147.9 s、 13g、2 s、
 137.3 s。
134.2 s、 131.3 g、 127.4 s
、 125.6 s。
118.5 d、 115.4 d、 115.4 s
、 113.6 g。
110.0 s、 107.6 d、 106.8 d
、 105.2 d。
81.7 d、 73.5 d、 71.9 d、 7
1.2 d 71.Od。
70.3 d、 56.3 q、 47.6 d、 1
9.1q、 16.8q=16.54 溶解性:クロロホルム、酢酸エチル、アセトン、メタノ
ールに僅かに溶け、ジメチルスルホキシド、N、〜ジメ
チルホルムアミドに溶ける。
(I0)塩基性、酸性、中性の区別:酸性物質2.デキ
シロシルベナノマイシンAの抗菌活性本発明によるデキ
シロシルベナノマイシンAの各種かびに対する最小発育
阻止濃度を、1%グルコース含有の栄養寒天培地(pH
7,0)を用いる倍数稀釈法(27℃で42時間培養後
に評価)で測定して第1表に示した。第1表に示す如く
、デキシロシルベナノマイシンAは各種かびに対して抗
かび活性を示した。
第 表 第2の本発明の要旨とするところは、抗かび性抗生物質
ベナノマイシンAを化学的な変換することにより抗かび
性抗生物質デキシロシルベナノマイシンAを生成する該
抗生物質の製造法にある。
ここで「化学的に変換する」とは、ベナノマイシンAを
過ヨウ素酸又はその塩で酸化し、ベナノマイシンAの酸
化で生成したジホルミル化合物を次いで還元剤で例えば
ハイライドで還元することを包含する。原料のベナノマ
イシンAの製造法は本出願人の出願に係る特開平1−1
21293号明細書に記載されているが、その製造例は
後記の参考例1および2に示す。
本発明の方法を実施するに当っては、放線菌MH193
−16F4株(FERM BP−2051;昭和62年
8月21日以来、r微工研」にブダペスト条約の規約の
下に寄託されている)の培養により得られた次式 で表わされるベナノマイシンAを過ヨウ素酸、あるいは
メタ過ヨウ素酸ナトリウム、メタ過ヨウ素酸カリウム等
の過ヨウ素酸塩で処理すると、ベナノマイシンAのキシ
ロシル部分の相隣る2個の水酸基が酸化されて生ずるジ
ホルミル誘導体(分子式〇、 、 H3,NO□、)が
生成する。次いで、このジホルミル誘導体を水素化ホウ
素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム等のハイ
ドライドの如き還元剤で処理すると、その反応液中に式
(I)で表わされるデキシロシルベナノマイシンAが生
成する。
かくして、ベナノマイシンAの加水分解やアルコーリシ
スでは先に得られなかったデキシロシルベナノマイシン
Aの製造に成功した。この反応液中よりデキシロシルベ
ナノマイシンAを採取するには、その性状を利用した通
常の分離手段、例えば。
溶剤抽出法、イオン交換樹脂法、吸着または分配カラム
クロマト法、ゲルろ過払、透析法、沈澱法等を単独でま
たは適宜組み合わせて抽出精製することができる。例え
ば、反応水溶液中のデキシロシルベナノマイシンAは合
成吸着剤であるダイヤイオン1(P−20(三菱化成社
製)等に吸着される。デキシロシルベナノマイシンAを
さらに精製するには、シリカゲル(ワコーゲル、C−3
00、和光純薬工業社製等)、アルミナ等の吸着剤やセ
ファデックスLH−20(ファルマシア社製)等を用い
るクロマトグラフィーを行うとよい。
このようにして反応液中に生成したデキシロシルベナノ
マイシンAは遊離の形、すなわちデキシロシルベナノマ
イシンAそれ自体として分離することができる。またデ
キシロシルベナノマイシンAは、これを含有する溶液ま
たはその濃縮液中で塩基、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等のアルカリ金属化合物、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属化合物、
アンモニウム塩等のような無機塩基、エタノールアミン
、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等の有機
塩基により処理する場合に、例えば精製の各工程の操作
中に処理した場合、デキシロシルベナノマイシンAは対
応するその塩類の形に変化し分離される。この場合、ア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属又はアンモニウムの水
酸化物で処理すると、デキシロシルベナノマイシンAの
17位のカルボキシル基がカルボン酸塩の形になる。
また、アルキルアミン又はシクロアルキルアミンで処理
すると、前記のカルボキシル基における塩基付加塩が生
成される。
また別にこのようにして製造されたデキシロシルベナノ
マイシンAの塩類は、常法により遊離の形であるデキシ
ロシルベナノマイシンAそれ自体に変化させることがで
きる。さらに遊離の形で得られたデキシロシルベナノマ
イシンAを前記の塩基により常法で対応するその塩類に
変化させてもよい。
従ってデキシロシルベナノマイシンAと同様に前記のよ
うなその塩類も、この発明の範囲内に包含されるものと
する。
更に1本発明者らは研究を続けた結果、前出の特開平1
−121293号(特願昭62−277692号)に記
載されるベナノマイシンAおよびBの生産菌である放線
菌MH193−16F4株(微工研にFERM BP−
2051として寄託中)の培養液中には、ベナノマイシ
ンA、ベナノマイシンBと共にデキシロシルベナノマイ
シンAが産生されて蓄積されていることを発見し、さら
に培養液からデキシロシルベナノマイシンAを分離する
ことに成功した。
従って第3の本発明によると、放線菌 (Actinomycete)に属する抗生物質デキシ
ロシルベナノマイシンA生産菌を培養し、その培養物か
ら前記の式(I)のデキシロシルベナノマイシンAを採
取することを特徴とする、抗生物質デキシロシルベナノ
マイシンAの製造法が提供される。
第3の本発明に係る方法において用いられる抗生物質デ
キシロシルベナノマイシンA生産菌の一例には、前記の
放線菌MH193−16F4株があり、これの菌学的性
質は特開平1−121293号明細書に詳しく記載され
る。
第3の本発明の方法でデキシロシルベナノマイシンA生
産菌の培養は、特開平1−121293号明細書に記載
されるベナノマイシンA、Hの生産菌の培養と同じ要領
で行い得る。すなわち、デキシロシルベナノマイシンA
の醗酵的製造は、デキシロシルベナノマイシンA生産菌
を、通常の微生物が利用し得る栄養源含有の培地に接種
して好気的条件下に培養させることによって行われる。
主に培養液中にデキシロシルベナノマイシンAが生産、
蓄積される。培養物、特に培養液から目的物を分離する
用いる培地中の栄養源としては、放線菌の栄養源として
用いられる公知のものが使用できる。例えば市販されて
いる大豆粉、ペプトン、肉エキス。
コーン・ステイープ・リカー、綿実粉、落花生粉。
乾燥酵母、酵母エキス、NZアミン、カゼイン、硝酸ナ
トリウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウムなどの
窒素源、およびグリセリン、しょ糖、でん粉、グルコー
ス、ガラクトース、マルトース、デキストリン、乳糖、
糖みっ、大豆油、脂肪、アミノ酸などの炭素源を使用で
きる。培地には、食塩、fIJ酸塩、炭酸カルシウム、
硫酸マグネシウム、塩化コバルト、塩化マンガンなどの
無機塩を配合できる。その他必要に応じて微量の金属塩
、消泡剤として動、植、鉱物油などを添加することがで
きる。これらのものはデキシロシルベナノマイシンA生
産菌が利用し、デキシロシルベナノマイシンAの生産に
役立つものであれば良く、公知の放線菌の培養材料はす
べて用いることができる。
デキシロシルベナノマイシンAの大量生産には液体培養
が好ましく、培養温度は生産菌が発育しデキシロシルベ
ナノマイシンAを生産する範囲で適用でき5通常20−
40℃、好ましくは25−37℃である。培養は以上述
べた条件をデキシロシルベナノマイシンA生産菌の性質
に応じて適宜選択して行うことができる。
デキシロシルベナノマイシンA生産菌の培養物からのデ
キシロシルベナノマイシンAの採取に当たっては、その
性状を利用した通常の分離手段、例えば、溶剤抽出法、
イオン交換樹脂法、吸着または分配カラムクロマトグラ
フィ法、ゲルろ適法逆相クロマトグラフィ法、透析法、
沈澱法等を単独でまた適宜組み合わせて分離精製できる
。例えば、デキシロシルベナノマイシンA生産菌として
前記の放線菌阿旧93−16F4株を用いる場合には、
培養物中に目的のデキシロシルベナノマイシンAがベナ
ノマイシンAおよびBと共に産生されて蓄積される。培
養液中に蓄積されたデキシロシルベナノマイシンAはベ
ナノマイシンAおよびBと共に合成吸着剤である″ダイ
ヤイオンHP−20” (三菱化成社製)等に吸着され
る。また、水と混ざらない有機溶剤、例えば、ブタノー
ル、酢酸エチル等で抽出すればデキシロベナノマイシン
AはベナノマイシンAおよびBと共に有機溶剤層に抽出
される。
デキシロシルベナノマイシンA、並びにベナノマイシン
AおよびBをさらに精製するには、シリカゲル(フコ−
ゲルC−300,和光純薬工業社製等)、アルミナ等の
吸着剤やセファデックスLH−20(ファルマシア社製
)等を用いるクロマトグラフィーを行うとよい。
培養液からデキシロシルベナノマイシンAを採取するに
は、下記の分離方法が便利である。すなわち、ベナノマ
イシンAおよびB、並びにデキシロシルベナノマイシン
Aを含む培養液を多孔質の合成吸着剤樹脂″ダイヤイオ
ンHP−20”で処理することにより、これらの抗生物
質を樹脂に吸着させる。この樹脂を水洗してから含水メ
タノールで溶出させ、溶出液を分画として集める。ベナ
ノマイシンBを含む分画と、デキシロシルベナノマイシ
ンAをベナノマイシンAと共に含む分画を別々に集める
ことができる。後者の分画を合併し減圧下に濃縮し、得
られた濃縮液を希塩酸の添加により酸性pHにすると、
デキシロシルベナノマイシンAを主体のベナノマイシン
Aと共に含む沈澱が析出する。この沈澱を濾取し減圧下
に乾燥してからN、N−ジメチルホルムアミドに溶かし
、得られた溶液を室温で3日間水蒸気で飽和させると、
ベナノマイシンA−ジメチルホルムアミド・ツルベート
から主としてなる結晶性沈澱が沈析する。この結晶性沈
澱を濾取し、残った濾液(母液)を減圧下に濃縮乾固さ
せて、デキシロシルベナノマイシンAを含む粗粉末を得
る。この粗粉末を、水酸化ナトリウムで例えばpH9,
0に調整したアルカリ性水に溶かし1次いで、その溶液
を塩酸でpH約3.0に酸性化すると、赤褐色の沈澱を
得る。この赤褐色の沈澱を濾取、乾燥し、得られた粉末
を逆相カラム“Cosmosil 75C,10PN”
(Nacalai Te5que Inc、、製)(含
水メタノールで展開)にかけて精製すると、デキシロシ
ルベナノマイシンAが赤褐色粉末として単離される。
本発明のデキシロベナノマイシンAは低い急性毒性をも
ち、例えば、ICRマウス(4,4週令、体重19〜2
1g)に静脈内投与する場合に300■/kgを投与し
てもマウスに死亡例が認められなかった。
従って1本発明のデキシロシルベナノマイシンA又はこ
れの製薬学的に許容できる塩は、常用される固体又は液
体の担体と配合して抗かび剤組成物に調合できる。哺乳
動物のかび感染症の治療のために投与する場合、経口投
与では、例えば成人l6当り5〜100■/kgの投与
量で投与できるが、投与量は症例、及び治療目的に応じ
て当然に加減される。
以下に参考例1および本発明の実施例1〜2を示すが、
デキシロシルベナノマイシンAの性状が本発明によって
明らかにされたので、それらの性状にもとすきデキシロ
シルベナノマイシンAの製造法を種々考案することがで
きる。従って本発明は実施例に限定されるものではなく
、実施例の修飾手段は勿論5本発明によって明らかにさ
れたデキシロシルベナノマイシンAの性状にもとすいて
公知の手段を施してデキシロシルベナノマイシンAを生
成、抽出、精製する方法をすべて包括する。
参考例1 本例は原料として用いられるベナノマイシンAの発酵的
製造例を示す。
(a)寒天斜面培地に培養したMH193−16F4株
(微工研条寄第2051号)をスターチ1.0%、大豆
粉3.0%を含む液体培地(50〇−容坂ロフラスコ中
80−1殺菌前PH7,0)に接種し、28℃で3日間
振盪培養(I35rpa+) L/て第1種培養を得た
。この種培養の各3mQを上記と同様の培地に接種し、
同様の条件で3日間振盪培養して第2種培養を得た。こ
の種培養2Q(リットル)を120℃で150分間殺菌
した上記組成の培地50Qを含む100 Q容培養槽に
接種し。
28℃で2日間、通気量50Q/分、200rpmで通
気撹拌培養して第3種培養を得た。予じめ、125℃で
30分間殺菌したグリセリン2.0%、エスサンミーシ
(大豆粉の商品名)1.5%、K2HPO40,002
5%、K、HPO40,1125%、CoCQ、 ・6
H200,0005%、KM72(シリコーン油の商品
名)0.03%、アデカノール(シリコーン油の商品名
) 0.01%からなる300Qの生産培地を含む57
0Q容培!I槽に前記第3種培養12Qを接種し、28
℃で7日間、培養初期24時間の通気量150 Q /
分、24時間以降300 Q /分、300rpmで通
気撹拌培養した。培養終了後、ろ過動剤として珪藻土を
加えてろ過し、ろ液(2500、pH6,0)を得た。
(b)上記の(a)で得られた培養ろ液(250m )
をダイヤイオンHP−20(I5Q )に吸着させ、水
(ioo Q)および50%メタノール(45fi)で
洗浄後、活性物質を70%メタノール水(45Q)、次
いでメタノール水(90Q )で溶出してデキシロシル
ベナノマイシンAとベナノマイシンAを含む第1分画(
53Q)および第2分画(38Q )、並びにベナノマ
イシンBを含む第3分画(21)を得た。活性物質を含
む第1分画を減圧下濃縮して3Qとし、稀塩酸を用いて
pH3,5に調整すると赤色沈澱が得られた。この沈澱
を濾取し、減圧不乾燥すると、主としてベナノマイシン
Aを含み且つデキシロシルベナノマイシンAを含む褐色
粗粉末(I52g )が得られた。この粗粉末(tso
 g )をN、N−ジメチルホルムアミド(600鵬Q
)に溶解し、デシケータ中で室温3日水蒸気を飽和させ
ると結晶性沈澱が析出した。この沈澱を濾取し、減圧不
乾燥するとベナノマイシンA−ジメチルホルムアミド・
ツルベート(29g )が得られた。
前記の結晶性沈澱を濾取後の濾液(母液)は、これから
デキシロシルベナノマイシンAを分離するために保存さ
れた。第2分画も第1分画と同様に処理し、ベナノマイ
シンA−ジメチルホルムアミド・ツルベート(I4g)
を得た。
第1分画より得られたベナノマイシンA−ジメチルホル
ムアミド・ツルベート(Ig)をジメチルスルホキシド
(5醜Q)に溶解し、メタノール(300mQ)中に撹
拌子滴下して、さらに10分間撹拌すると赤褐色沈澱が
析出した。この沈澱を濾取し、減圧不乾燥して純粋なベ
ナノマイシンAの赤褐色粉末(935■)を得た。
大4」1工 本例はベナノマイシンAからのデキシロシルベナノマイ
シンAの製造を示す。
ベナノマイシンA(I,05g)を0.02N水酸化ナ
トリウム水溶液(I27+*Iりに溶解し、これにメタ
過ヨウ酸ナトリウム(2,71g、和光紬薬工業社製)
を加え、室温で40分間撹拌して酸化反応を行った後に
エチレングリコール(0,8mjl)を加え、更に室温
で15分間撹拌した。その後、反応液をダイヤイオンH
P−20(800sQ)のカラムにかけ、水洗(2Q)
後40%アセトン水で活性成分を溶出し、溶出液を10
0鳳aずつ分画した。フラクション7〜■2を約20−
まで濃縮して0.1N塩酸でpH2,5に調整し、析出
した赤褐色沈澱を遠心分離(3000rpw*、 10
分間)してから乾燥すると、ベナノマイシンAの酸化の
生成物として前記のジホルミル誘導体(Ca。H3□N
o工□905mg)が得られた。
このジホルミル誘導体(200■)を0.01N水酸化
ナトリウム水溶液(25+mQ)に溶解し、これに還元
剤として水酸化ホウ素ナトリウム(I5IIg、和光紬
薬工業社I2)を加え、室温で20分間撹拌して還元反
応を行った0次いで、生成されたデキシロシルベナノマ
イシンAを含む反応液を0.IN塩酸でpH3,0に調
整し、30分間撹拌後、0.IN水酸化ナトリウム水溶
液でpH7,5に調整して沈澱物を溶解した。その後、
この溶液をダイヤイオンHP−20(I00tQ)のカ
ラムにかけ、水洗(200tQ)後30%アセトン水で
活性成分を溶出し、溶出液を5−ずつ分画した。フラク
ション12〜28を濃縮乾固すると赤褐色粗粉末(I5
h+1)が得られた。更に、この粗粉末をジメチルスル
ホキシド(2−)に溶解後セファデックスLH−20(
IN)のカラムに充填し、メタノールで展開して溶出液
を7鵬aずつ分画した。フラクション52〜64を約5
−まで濃縮し、これに0.0IN塩酸(5MOを加えて
析出した赤褐色沈澱を遠心分離(3000rpm。
10分間)してから乾燥すると、純粋なデキシロシルベ
ナノマイシンA(52,61g)が得られた。融点〉2
00℃。
失五量主 本例はデキシロシルベナノマイシンAの醗酵的製造例を
示す。
前記の参考例1 (a)と同じに放線菌阿旧93−16
F4株(微工研条寄第2051号)を培養して第3種培
養を得、これをろ過した。得られた培養ろ液を参考例1
(b)と同じに処理し、ベナノマイシンA−ジメチルホ
ルムアミドよりなる結晶性沈澱を濾取した後の残った濾
液(母液)を回収した。この濾液を減圧下に濃縮乾固さ
せて褐色粗粉末(I30g)を得た。この粗粉末(5g
)を水(200sQ)に懸濁させ、得られた水性懸濁液
をIN水酸化ナトリウム水溶液でpH9,0に調整する
と、透明なアルカリ性水溶液になる。
この水溶液をIN塩酸でpH2,5に調整すると、赤褐
色沈澱が沈析した。この沈澱を濾取し、その粉末(I,
8g)を100−の水にとかし、1N水酸化ナトリウム
水溶液でpH7,0に調整し、得られた溶液を1%メタ
ノール水で充填した逆相シリカゲルカラム(I,0Q、
 Co5a+osil 75C,、−0PN)(I%メ
タノール水で展R)でクロマトグラフィーにかけた。こ
の逆相シリカゲルカラムからの溶出液を分画して集めた
。これら溶出分画のうちで、高速液体クロマトグラフィ
ー(HPLC,プレカラム: C0g1108111@
C1m を直径4.6maX高さ50me;カラム: 
Cosmosil sc1mv直径4.6maX高さ1
501けカライテスク社製):移動相:0.5%KH2
PO4−メタノール(I: 1)、流速:1−7分、温
度40℃〕で保持時間約22.7分に検出される物質を
多く含む溶出分画を集め1合併して、その溶液を1N塩
酸でPH3,5に調整すると、沈澱が析出した。これを
濾取、乾燥すると、純粋なデキシロシルベナノマイシン
Aの赤褐色粉末(345■)が得られた。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したとおり、デキシロシルベナノマイシ
ンAは各種かびの発育を阻止する抗かび活性を有して有
用である。
【図面の簡単な説明】
第1図:デキシロシルベナノマイシンAのメタノール中
(20μg/mff1)での紫外部および可視部吸収ス
ペクトルを示す。実線はメタノール中、破線は0.1N
塩酸−メタノール中、および鎖線は0.IN水酸化ナト
リウム−メタノール中で測定。 第2図:デキシロシルベナノマイシンAの臭化カリウム
錠での赤外部吸収スペクトルを示す。 ベクトルを示す。 ベクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされる抗かび性抗生物質デキシロシルベナノマイ
    シンAおよびその塩。 2、ベナノマイシンAを化学的に変換することにより、
    デキシロシルベナノマイシンAを生成することを特徴と
    する抗かび性抗性物質デキシロシルベナノマイシンAの
    製造法。 3、放線菌(Actinomycete)に属する抗生
    物質デキシロシルベナノマイシンA生産菌を培養し、そ
    の培養物から請求項1に記載される式( I )のデキシ
    ロシルベナノマイシンAを採取することを特徴とする、
    抗生物質デキシロシルベナノマイシンAの製造方法。
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