JPH03183467A - 清酒の醸造方法 - Google Patents

清酒の醸造方法

Info

Publication number
JPH03183467A
JPH03183467A JP1320487A JP32048789A JPH03183467A JP H03183467 A JPH03183467 A JP H03183467A JP 1320487 A JP1320487 A JP 1320487A JP 32048789 A JP32048789 A JP 32048789A JP H03183467 A JPH03183467 A JP H03183467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
sake
roasted
brewing
fermentation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1320487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2835860B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Hirai
信行 平井
Noriyoshi Usui
碓井 規佳
Naoki Ishihara
直樹 石原
Atsushi Shimada
敦 島田
Shin Sakamoto
伸 坂本
Haruo Ooyashiki
春夫 大屋敷
Masahiro Uchida
正裕 内田
Takumi Takayama
高山 卓美
Akira Obayashi
晃 大林
Kimiya Fujino
富士野 公也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Shuzo Co Ltd
Original Assignee
Takara Shuzo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takara Shuzo Co Ltd filed Critical Takara Shuzo Co Ltd
Priority to JP32048789A priority Critical patent/JP2835860B2/ja
Publication of JPH03183467A publication Critical patent/JPH03183467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2835860B2 publication Critical patent/JP2835860B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は清酒の醸造に関し、更に詳細には、品質の改善
された淡麗で、甘辛の調節を可能とした清酒の醸造方法
に関する。
〔従来の技術〕
従来より清酒の原料処理は、玄米の精白、洗米、浸漬及
び蒸煮後蒸米を得、この蒸米を掛米及び部用に用いるこ
とによって行われている。
この従来の原料処理法により醸造された清酒は、市販製
品として親しまれている。しかし、近年製品の多様化が
進み、これら清酒に関して原料処理に工夫を加えること
で、香味の改善された品質の製品が望まれていた。これ
に対応して、焙炒米を用いて清酒醸造することで品質の
多様化が行われている(特願昭63−144692号)
。また、焙炒米を用いて、リゾプス属起源の酵素剤を使
用し、酒化率を向上させる技術も開発されている(特願
平1−190579号)。しかし、この焙炒米を用いた
清酒に関する品質の多様化、すなわち、清酒の甘口、辛
口の調節及び醸造期間の短縮等の改善に対する要望があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、従来の焙炒処理工程を含む清酒醸造では、例
えば香味に特徴ある多様化した清酒が得られるが、酒化
率は低い。更に、リゾプス属起源の糖化酵素を用いると
酒化率は向上するが、辛口又は甘口の味の調節ができが
たいという一面がある。また、焙炒処理米を浸漬する工
程で酵母生育及び発酵に有用なミネラルが流出しやすく
、これは焙炒米が多孔質で、通常の精白米に比ベミネラ
ルの損失が多いことによる。
したがって、酵母による良好な発酵が抑制され、醸造期
間が長くなるという傾向にある。
本発明の目的は、上記従来技術にかんがみ、焙炒米を用
いる清酒醸造において、淡麗でなおかつ甘口、辛口の味
の調節を可能とし、更に蒸米と焙炒米を併用することで
、各々の単独では得られない焙炒米清酒の品質の多様化
を拡大し、また酵母による良好な発酵による醸造管理を
容易にした清酒醸造による清酒を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明は清酒の醸造方法に関する
発明であって、清酒醸造において、原料米の少なくとも
一部に焙炒処理米を用い、かつこの焙炒処理米の少なく
とも一部を浸漬することなく掛米として用いることを特
徴とする。
本発明における原料となる米としては、ウルチ米及びモ
チ米がある。また、焙炒処理の原料米は、玄米、精白米
のいずれでもよい。
本発明者らは前記の従来技術の課題を解決するため、鋭
意検討を重ねた結果、焙炒米清酒の醸造において、焙炒
米(玄米又は精白米)を浸漬や蒸煮処理をせずに、直接
仕込む(■)ことにより酵母発酵が促進され、淡麗で辛
口の清酒を得ることが可能であることを見出した。また
浸漬した焙炒米(■〉、浸漬蒸煮した焙炒米(■)及び
未焙炒米(常法蒸米、α化米等−■)の単独又は組合せ
と■の未処理焙炒米を併用することにより、未処理焙炒
米単独では得られない香味の淡麗で甘口の清酒が得られ
ることも見出した。ここでこれらの方法−組合せで麹を
製造することもできる。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は焙炒米を浸漬することなく麹酵素に接触させ醸
造することにより、米中のミネラルが浸漬により漏出す
ることなく、酵母の発酵を促進し、更に培炒米と蒸米を
組合せることで、焙炒米単独では得られない製品品質の
改善される清酒の醸造方法を提供するものである。
なお、麹を使用して焙炒米、又は焙炒米と蒸米を糖化す
る際、リゾプス属起源の糖化酵素を含めた、更にその他
の微生物由来の酵素を併用してもよい。
焙炒条件の検討については、特願昭63−144692
号明細書に記載の通りであるが、70〜150℃で精白
米を焙炒しても、2時間以上の焙炒条件では同様に焙炒
香が得られる。
例えば、70℃では5〜6日、100℃で1日、110
℃で20時間、150℃で5時間である。
したがって、焙炒香を付与するに必要な温度は、この知
見を加味して70〜400℃、数秒以上であり、好まし
くは250〜300℃、0.5〜2分間が省エネルギー
と操作上の観点からも好ましい。
以下に浸漬工程におけるミネラルの流出の結果を示す。
1、 材料は一般米を用い70%の精白を行い、浸漬工
程における米中ミネラルの流出試験に供した。
250℃又は300℃で60秒焙炒した焙炒米を用い、
対照として70%精白米を用いた。それぞれ、200g
のサンプルを蒸留水10100O中へ浸漬し、20℃で
5時間浸漬機浸漬米中の灰分、カリ及びリンについて測
定した。
その結果を第1表に示す。
第1表  浸漬によるミネラルの流出 第1表に示すごとく、浸漬による焙炒米中のカリの流出
は著しく、酵母の発酵に大きく寄与している、このカリ
の流出は清酒醸造上好ましくない。
一般にミネラルが少ないと酵母が健全に増殖しないこと
もあり、モロミに変調を来す。
次にミネラルの流出が酵母の発酵に及ぼす影響について
の結果を示す。
70%精白米を用い常法により調製した米麹15g1掛
米の300℃/60秒焙炒米(70%精白)45gを浸
漬せず、また一方は20℃で5時間蒸留水で浸漬し、水
切後用い、蒸留水を加えて、モロミ重量が合計150g
になるようにした。また、対照には70%精白米を常法
により調製した蒸米を焙炒米に替えて63g用いた15
0gモロミを使用した。これらモロミに乳酸0.07m
!!及び協会701号酵母0.05g(湿重量)を加え
、150℃で醸造した。発酵は、三角フラスコにこれら
モロミを入れ、発酵管を付け、炭酸ガス発生に伴う重量
の減少から測定した。
その結果を第2表に示す。
第2表 焙炒米の浸漬が発酵に及ぼす影響 0炭酸ガス発生速度は、発酵10日間の平均値を用いた
第2表に示すごとく、焙炒米を浸漬することなく、仕込
に用いることが、浸漬焙炒未使用の場合に比べ顕著に発
酵を促進することを見出した。また、この発酵の促進は
対照の蒸米使用と比べても優れていた。これは、無浸漬
の焙炒米から仕込モロミヘカリを含むミネラル成分が迅
速に流出し、酵母へ供給する結果であり、モロミ液部の
エキス分がアルコールに充分交換されるもので、この方
法は辛口酒の辛口の醸造に適している。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されない。
実施例1 80%精白ウルつ米を用い、250℃及び300℃で6
0秒間焙炒したものを原料としこれらを浸漬あるいは無
浸漬を行ったものを掛米として用いて清酒を試作した。
清酒仕込配合を下記第3表に示す。
第3表  清酒共通の仕込配合 この仕込で得られた清酒について成分分析及び官能検査
を行った結果を第4表に示す。
第4表の様に対照米を用いた清酒に比べ焙炒米を用いて
仕込んだ場合には、適度な焙炒香味が付与されるだけで
なく、窒素分が少なくなり、焙炒米を浸漬せず仕込んだ
場合には、浸漬した場合に比べてエキス分の少ない日本
酒度からみても明らかに辛ロタイブの酒質となった。
実施例2 実施例1と同様に80%精白米を250℃及び300℃
で60秒間焙炒を行った。第3表に示す仕込配合表の恒
温の掛米については、80%精白のモチ米を100℃で
50分間蒸煮した蒸米を用いて、焙炒米及び蒸米の組合
せで清酒を調製した。
また、焙炒米単独で掛米とする場合には、総合100g
当り、リゾプス属起源の糖化酵素剤400単位を添加し
て清酒を試作した。醸造条件は実施例1と同様にして行
った。この仕込で得られた清酒について成分分析及び官
能検査を行った結果を第5表に示す。
第5表に示す様に焙炒米単独の掛米でリゾプス属起源の
糖化酵素剤を組合せた場合には、従来の焙炒米の清酒で
あるが日本酒度は著しくプラスの値を示し、官能的にも
極めて辛口であることが認められた。一方、焙炒米と蒸
米(モチ米)との掛米の組合せた場合には、焙炒の香及
び味は保たれていたが、日本酒度はマイナスの値を示し
、官能的にも甘口となった。このように、焙炒米を浸漬
することなく、直接醸造することで辛ロタイブの清酒を
調製することができ、また蒸米と組合せることで甘ロタ
イブの清酒も調製することが可能となった。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の焙炒処理米を掛米として、
直接仕込み、麹酵素を使用することにより、発酵を促進
するミネラル類の増強がみられ、発酵が促進され辛ロタ
イブの清酒が容易に得られる。また、焙炒米と蒸米を組
合せることによって甘ロタイブの清酒も得られ、焙炒に
由来する香味を損うことなく、甘辛の味を容易に制御す
ることが可能となる。また、直接焙炒米を仕込むことに
より、酵母生育の促進による発酵の効率化も期待できる
ので、本発明は焙炒米清酒の品質多様化に対して極めて
有用な清酒の醸造方法である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、清酒醸造において、原料米の少なくとも一部に焙炒
    処理米を用い、かつこの焙炒処理米の少なくとも一部を
    浸漬することなく掛米として用いることを特徴とする清
    酒の醸造方法。
JP32048789A 1989-12-12 1989-12-12 清酒の醸造方法 Expired - Lifetime JP2835860B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32048789A JP2835860B2 (ja) 1989-12-12 1989-12-12 清酒の醸造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32048789A JP2835860B2 (ja) 1989-12-12 1989-12-12 清酒の醸造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03183467A true JPH03183467A (ja) 1991-08-09
JP2835860B2 JP2835860B2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=18121993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32048789A Expired - Lifetime JP2835860B2 (ja) 1989-12-12 1989-12-12 清酒の醸造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2835860B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110938510A (zh) * 2019-12-21 2020-03-31 绍兴润博生物科技有限公司 一种节能节水的黄酒酿造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110938510A (zh) * 2019-12-21 2020-03-31 绍兴润博生物科技有限公司 一种节能节水的黄酒酿造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2835860B2 (ja) 1998-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1229057A (en) Malt-like flavor from cereal grain root cultures
JP4204171B2 (ja) 粳米麹、その製造方法及び用途
JPH04126037A (ja) 酵素処理によるカカオニブおよびその加工品の香味改良方法
JPH03183467A (ja) 清酒の醸造方法
JPH11308988A (ja) 糯米麹、その製造方法及び用途
JP2989216B2 (ja) 付香味色剤、その製造法およびそれを使用してなる酒類または調味料の製造法
JPS594113B2 (ja) 生米にリゾ−プス属カビを繁殖させ,製きくしたこうじを使用した清酒の製造法
JP3544058B2 (ja) 酒類、食品の製造方法
JP2711890B2 (ja) 玄米の加工食品
JPH08173110A (ja) 杜仲茶の製造方法
JP3613541B2 (ja) インディカ粳米による酒類、甘味食品の製造方法
JPH0528591B2 (ja)
JPH07255454A (ja) 酒類及び甘味調味料の製法
KR950013950B1 (ko) 미숙보리를 이용한 음료의 제조방법
JPS63198973A (ja) 紅麹の製造方法
JPH0465670B2 (ja)
JP2003304860A (ja) 酒精含有調味料の製造方法
JP2874920B2 (ja) 酒類の製造方法
KR800001041B1 (ko) 맥아를 이용한 청량음료의 제조법
JPS6131078A (ja) 玄米焼酎の製造法
JP3048669B2 (ja) 酒類、食品の製造方法
JPS59187774A (ja) 低品位酒造原料米の品質改良法
JPH0739364A (ja) 酒類の製造方法
JPH0481426B2 (ja)
JPH0256055B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081009

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101009

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101009

Year of fee payment: 12