JPH03179010A - β―ケトエステル基含有含フッ素重合体およびその製造方法 - Google Patents

β―ケトエステル基含有含フッ素重合体およびその製造方法

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JPH03179010A
JPH03179010A JP31744289A JP31744289A JPH03179010A JP H03179010 A JPH03179010 A JP H03179010A JP 31744289 A JP31744289 A JP 31744289A JP 31744289 A JP31744289 A JP 31744289A JP H03179010 A JPH03179010 A JP H03179010A
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ketoester
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体および
その製造方法に関するものである。
[従来の技術] ポリフルオロオレフィン、水酸基含有ビニルエーテル及
び水酸基を有しないビニルエーテルの少なくとも2〜3
種の七ツマ−を共重合させて得られる水酸基含有含フッ
素重合体は公知であり、溶剤可溶性で常温硬化可能な塗
料用成分として用いられ、耐候性、耐薬品性、光沢等に
優れた塗膜が得られ、かつ、基材との密着性にち優れた
塗膜が得られることが知られている。
(特公昭60−21686号公報、特開昭59−189
108号公報、特開昭60−67518号公報等)〔発
明の解決しようとする問題点〕 近年、塗料分野の需要としてhigh 5olid化す
なわち高固型分塗料化の要求が高まってきている。従来
知られているフッ素系溶剤型塗料では、高固型分塗料化
した場合に粘度が高くなり塗装性が悪くなるという問題
があった。また、従来塗料用硬化系としてメラミン硬化
系やイソシアネート硬化系が主に実施されているが、用
途の多様化などにより、他の硬化系においても良好な硬
化物を容易に得ることのできる重合体も要求されつつあ
る。
【問題点を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、 a)  4CF、−CFX ) (Xはフッ素、塩素または炭素数 1〜3のパーフルオロアルキルある いはパーフルオロアルコキシ基) (R1は水素またはメチル基、R2は 炭素数1−12の非置換あるいはフッ 素置換の直鎖状1分枝状または脂環 状のアルキル基、Qは0またはl) (R3は水素またはメチル基、R4は 炭素数2〜10の非置換あるいはフッ 素置換の直鎖状2分枝状または脂環 状のアルキレン基、R’、l’(’、R”はそれぞれ同
一または異なる水素または炭 素数1〜3のアルキル基) (R”は水素またはメチル基、R’は 水酸基含有の非置換あるいはフッ素 置換の炭素数2〜lOの直鎖状1分枝 状または脂環状のアルキル基) で表わされる単位をa)40〜60モル% b) 5〜
57モル%、 c) 3〜40モル% およびd)0〜
52モル%の割合で含有し、テトラヒドロフラン中30
℃で測定される固有粘度が0.01−1.0 dl/g
であるβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体、またβ
−ケトエステル基含有含フッ素重合体の製造方法として
、水酸基含有含フッ素重合体と (Ra、R’、R’はそれぞれ同一または異なる水素ま
たは炭素数1〜3のア ルキル基) で表わされるジケテン化合物を反応せしめることを特徴
とするβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体の製造方
法、水酸基含有含フッ素重合体と (R11,R−、R7,RIGはそれぞれ同一または異
なる水素または炭素数1〜3 のアルキル基) で表わされる2−アシルアルカン酸エステル化合物を反
応させることを特徴とするβ−ケトエステル基含有含フ
ッ素重合体の製造方法およびCF、=CFX (Xは塩素、フッ素または炭素数 1〜3のパーフルオロアルキル基あ るいはパーフルオロアルコキシ基) および CL−CR” (R3は水素またはメチル基、R4は 炭素数2〜lOの非置換あるいはフッ 素置換の直鎖状1分枝状または脂環 状のアルキレン基、R2Ra、Rtはそれぞれ同一また
は異なる水素または炭 素数1〜3のアルキル基) を共重合せしめることを特徴とするβ−ケトエステル基
含有含フッ素重合体の製造方法を提供するものである。
本発明のβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体は、 a)  (CF、−CFX 1)− (Xは前記と同じ) (R’ 、 R2,Qは前記と同じ) (R’、R’、R’、R’、R’は前記と同じ)(R”
、R”は前記と同じ) で表わされる単位をa)40〜60モル%、b)5〜5
7モル%、 c) :3−40モル% およびd)0〜
52モル%の割合で含有する。
本発明の含フッ素重合体は、C)で表わされる単位を特
定の割合で含んでいるため、高濃度溶液としても粘度の
上昇が小さい、メラミン系、インシアネート系以外の硬
化系の採用が容易になるのである。
C)で表わされる単位において、炭素に結合した水素が
種々の置換基に置換されていて6よい。ただし、R5の
結合した炭素は、少なくとも1個の直接結合した水素を
有する必要がある。
かかる炭素−水素結合が存在しないと、良好な硬化系を
達成することができない。
また、本発明の含フッ素重合体は、a)で表わされる単
位を有するため、塗料用に用いた場合、耐候性にイ憂れ
た塗膜を得ることができ、C)で表わされる単位を有す
るため、塗料等に用いる場合に、顔料の分散性が優れる
、溶剤に対する溶解性が優れるなど、配合性に優れた効
果が達成されたり、光沢の良好な塗膜が得られるなどの
利点がある。
本発明のβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体は、テ
トラヒドロフラン中30℃で測定される固有粘度(以下
、[η]と略すことがある)が0.01〜1.0 dl
/gである。[η]が小さいものは、塗料ベースとして
用いた時、良好な機械的強度および耐溶剤性を有する塗
膜が選られ難くなり、好ましくない、[η]が大きいも
のは、塗料ベースとして用いた場合に塗装性が低下する
ため好ましくない。
本発明のβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体は、そ
の用途の一つとして、塗料組成物の塗膜形成成分として
使用される。この重合体は、C)で表わされる単位を有
しているので、該官能基の活性メチレン基あるいはカル
ボニル基を利用し、多種多様な硬化状態をとることが可
能である。
活性メチレン基との反応に硬化系としては、メラミン硬
化、多価インシアナートあるいはブロック化インシアナ
ート硬化、ミカエル付加反応等が挙げられる。メラミン
硬化剤としてはブチル化メラミン、メチル化メラミン1
エポキシ変性メラミン等が例示され、用途に応じ、O〜
6の各種変性度のものが使用可能であり、自己縮合度も
適宜選ぶことができる。
多価インシアナートとしては、ヘキサメチレンジイソシ
アナート、イソホロンジイソシアナート等の無黄変ジイ
ソシアナート類並びにその付加物が有用であり、常温硬
化を行なわせる場合には、ジブチルチンジラウレート等
の公知触媒の添加によって硬化を促進させることが可能
である。
また、ミカエル型付加反応剤としては、トリメチロール
プロパントリアクリレート、エチレングリコールジアク
リレート等の多官能性アクリレート、メタクリレートが
採用される。常温硬化時には、塩基性物質の添加が効果
的である。一方カルボニル基との反応による硬化反応と
しては金属化合物とのキレート反応、ジアミンとの反応
等が挙げられる。金属化合物としては、有機銅、鉄、ニ
ッケル、コバルト、亜鉛。
スズ化合物等が挙げられる。
ジアミンとしてはへキサメチレンジアミンアミノエチル
ピペラジン等公知のエポキシ硬化用化合物が採用される
また、上述の如きβ−ケトエステル基含有含フッ素重合
体は次に示す方法などにより製造することかできる。
第1に、水酸基含有含フッ素重合体と (R’、R’、R’はそれぞれ同一または異なる水素ま
たは炭素数1〜3のア ルキル基) で表わされるジケテン化合物を反応せしめることを特徴
とするβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体の製造方
法。
第2に、水酸基含有含フッ素重合体と (R’、R’、R’、R10はそれぞれ同一または異な
る水素または炭素数1〜3 のアルキル基) で表わされる2−アシルアルカン酸エステル化合物を反
応させることを特徴とするβ−ケトエステル基含有含フ
ッ素重合体の製造方〆去。
第3に CF、=CFX (Xは塩素、フッ素または炭素数 1〜3のパーフルオロアルキルある いはパーフルオロアルコキシ基) および (R”は水素またはメチル基、R4は 炭素数2〜10の非置換あるいはフッ 素置換の直鎖状1分枝状または脂環 状のアルキレン基、R’、R’、R’はそれぞれ同一ま
たは異なる水素または炭 素数1〜3のアルキル基) を共重合せしめることを特徴とするβ−ケトエステル基
含有含フッ素重合体の製造方法。
などが挙げられる。
第1の方法において、水酸基含有含フッ素重合体として
は、従来知られている重合体(例えば特公昭60−21
686号、特開昭59−189108号特開昭59−1
02962号、特開昭61−57609号など)などが
採用される。例えば、テトラフルオロエチレン、クロロ
トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パ
ーフルオロ(プロピルビニルエーテル)などのフルオロ
オレフィン系単量体と、ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル、アリルアルコール、シクロヘキサンジオールモノビ
ニルエーテル、ヒドロキシブチルイソプロペニルエーテ
ル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテルなどの水酸基
含有単量体および必要に応じてこれらと共重合可能な他
の共単量体を共重合して得られる水酸基含有含フッ素重
合体や、フルオロオレフィン系単量体とカルボン酸ビニ
ルエステル単量体との共重合体を加水分解することによ
り得られる水酸基含有含フッ素重合体などが挙げられる
第1の方法は、水酸基含有含フッ素重合体と、式 (R’、R’、R’は前記と同じ) で表わされるジケテン化合物と反応させる方法である。
かかるジケテン化合物としては、具体的には、β−メチ
レン−β−プロピオラクトン、メチルケテンダイマー、
エチルケテンダイマー、n−プロピルケテンダイマーな
どが例示される。
水酸基含有含フッ素重合体とジケテン化合物の反応は、
塩基性触媒の存在下に行なうと反応が円滑に進行するた
め好ましい。かがる塩基性触媒としては、トリエチルア
ミン、ピリジン。
ジメチルアニリン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などが例示される。また反応は、水酸基含有含フッ素重
合体を溶解する溶媒中で、30〜70℃温度にて2〜5
時間程度撹拌することにより達成される。ここで、上記
溶媒としては、キシレン、トルエンなどが例示される。
水酸基含有含フッ素重合体とジケテン化合物との反応は
、ジケテン化合物と水酸基含有含フッ素重合体の水酸基
のモル比が0.01〜1.0の割合で反応させることが
好ましい。反応割合が低いと、β−ケトエステル基の生
成量が少なく、生成重合体に良好な諸物性を与えること
ができない。反応割合は1.0を越えることはないが、
過剰にジケテン化合物を使用すると、反応後未反応物や
副生成物の除去が煩雑になり、好ましくない。
第2の方法は、水酸基含有含フッ素重合体と、式 %式% (R“1(II、R?、RIOは前記と同じ)で表わさ
れる2−アシルアルカン酸・エステル化合物を反応せし
める方法である。
水酸基含有含フッ素重合体としては、前述の第1の方法
で説明したものと同様のものが採用される。
2−アシルアルカン酸エステル化合物としては、アセト
酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸プロピル、
2−アセトエタン酸エチル、2−エタノイル酢酸メチル
などが例示される。
また、かかる反応は、塩基性物質あるいは酸性物質の存
在下に行なわしめると、円滑に目的の生成物が得られる
ため好ましい。ここで塩基性物質としては、トリエチル
アミン、ピリジン1ジメチルアニリン、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどが、酸性物質としては、硫酸、
硝酸などが例示される。
水酸基含有含フッ素重合体と2−アシルアルカン酸エス
テル化合物との反応は、水酸基含有含フッ素重合体を溶
解し得る溶液中にて、塩基性物質あるいは酸性物質の存
在下に40〜100℃程度の温度で、2〜6時間程度撹
拌しながら反応させることにより達成される。水酸基含
有含フッ素重合体と2−アシルアルカン酸エステル化合
物の反応は、2−アシルアルカン酸エステル化合物と水
酸基含有含フッ素重合体の水酸基のモル比が0.01−
1.0の割合で行なうことが好ましい0反応割合が低す
ぎると、β−ケトエステル基の生成量が少なく、生成重
合体に良好な諸物性を与えることができない。反応割合
は1.0を越えることはないが、過剰に2−アシルアル
カン酸エステル化合物を使用すると、反応後、未反応物
や副生成物の除去が煩雑になり好ましくない。
第3の方法としては、 CF、=CFX  (Xは前記と同じ)で表わされる単
量体と (R1,R4,RIl、R11,R?は前記と同じ)で
表わされる単量体を共重合する方法である。
ここで、CF、=CFXとしてはクロロトリフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ピレン、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)など
が例示される。中でもクロロトリフルオロエチレンまた
はテトラフルオロエチレンは他の単量体との共重合性に
優れ、優れた耐候性塗料ベースとしての含フッ素重合体
を与えるため好ましく採用される。
は、ヒドロキシブチルビニルエーテル、エチルビニルエ
ーテル、シクロヘキサンジオールモノビニルエーテル、
3−ヒドロキシブチルビニルエーテル ヒドロキシブチ
ルイソプロペニルエーテルの如き水酸基を有するビニル
エーテル系の化合物に、ジケテン化合物または2−アシ
ルアルカン酸エステル化合物を反応させることにより得
ることができる。ここで、ジケテン化合物あるいは2−
アシルアルカン酸エステルの反応は、前述の第2あるい
は第3の方法で述べた方法と同様の方法により達成する
ことができる。
また、第3の方法では、必要に応じて他の単量体を共重
合してもよい、他の単量体としては、上記二種の単量体
と共重合性を示すものであれば特に限定されない0例え
ば、ビニルエーテル系化合物、ビニルエステル系化合物
、アリルエーテル系化合物、アリルエステル系化合物、
オレフィン類などが好ましく採用される。
共重合割合としては、CFz=CFXが40〜60モル
%。
ル%、他の単量体が0〜57モル%となる様共重合させ
ることが好ましい。
共重合反応は、通常の付加重合の方法と同様の方法で行
なわしめることができる。すなわち、所定割合の単量体
に、電離性放射銃1重合開始剤の如き重合開始源を作用
させることにより共重合させることができる。また共重
合方法は、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合い
ずれの方法であってもよい、具体的には、特開昭57−
34107号などに開示された方法と同様の方法によっ
て重合することができる。
[実施例] 合成例1 水酸基含有含フッ素重合体の合成 特公昭60−21686号に記載された方法に従い、第
1表に示すモノマー組成でキシレン中で重合を行ない、
水酸基含有含フッ素重合体A−1〜A−7を得た。水酸
基含有含フッ素重合体の共重合組成、水酸基価(mg 
KOH/g)およびテトラヒドロフラン中30℃で測定
される固有粘度(d1/g)を第1表に示した。
第 表 TFE   は、テトラフルオロエチレンHBVE  
は、ヒドロキシブチルビニルエーテルHBIPEは、ヒ
ドロキシブチルイソプロペニルエーテルCMV E  
は、CHi:CHOCH2@C)IxOHCHVE  
は、シクロヘキシルビニルエーテルEVE   は、エ
チルビニルエーテルVEs−10は、炭素数lOの分枝
状アルキル酸のビニルエステルOHV   は、水酸基
価(mg KOH/g)[η」  は、テトラヒドロフ
ラン中30℃で測定される固有粘度合成例2 モノマーの合成 撹拌器、l1ii下ロート、温度計つきの500 ml
三つロフラスコにヒドロキシブチルビニルエーテル10
0 g (0,116モル)、トリエチルアミン0.8
7 g (0,0086モル)及びキシレン150 g
を入れ、撹拌下にジケテン化合物 79.5 g (0,95モル)のキシレン(100g
 )溶液を滴下する。(室温にて) 滴下終了後、室温で3 hr撹拌をつづけたあと、反応
混合物を減圧蒸留し、アセト酢酸ビニロキシブチルエス
テル(以下、HBAAと1/)う)を単離した。(収率
85%) 構造は  ’ Hnmrにて同定した。
実施例1 水酸基含有含フッ素重合体A−1のキシレン溶液(重合
体100 g)にジケテン化合物とじて1.4g(ジケ
テン10H基=0.1)およびトリエチルアミン0.0
17 gを加え、65℃に保ち、3時間撹拌しながら反
応させた。赤外吸収スペクトルにより反応の進行を追跡
したところ、3300Cfl+−’の水酸基の特性吸収
が減少し、1735 cm−11645cm−’および
1715 ca+−’にβ−ケトエステル基(カルボニ
ル基(ケト型)、カルボニル基(エノール型)およびエ
ステル基)の特性吸収が生成していることから、反応が
終了し、β−ケトエステル基含有含フッ素重合体が生成
していることが確認された。
使用したジケテン化合物の量から計算した生成型合体の
β−ケトエステル基の量と赤外吸収スペクトルにより求
めた重合体のβ−ケトエステル基の量はほぼ一致した。
得られたβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体B−1
の[η]  (di/ g) 、ジケテンとOH基の反
応モル比(ジケテン10H基)を第2表に示した。
実施例2 水酸基含有含フッ素重合体の種類、ジケテン化合物の種
類およびジケテン化合物と水酸基含有含フッ素重合体の
割合を変える他は実施例上と同様にして、反応終了まで
反応させた。得られたβ−ケトエステル基含有含フッ素
重合体B−2〜B−13について、用いた水酸基含有含
フッ素重合体の種類、ジケテン化合物の種類。
ジケテン10H基および[η]  (di/ g)を第
2表に示した。
である。
第 表 実施例3 水酸基含有含フッ素重合体A−2のキシレンi@液(重
合体too g)にアセト酢酸メチル1、20g、およ
びトリエチルアミン0.010 gを加え70℃で5時
間反応させた。生成するメタノールを減圧下に留去し、
定量することにより反応の進行を追跡した。メタノール
を定量して求めたアセト酢酸メチルと水酸基の反応モル
比(アセト酢酸メチル10H基)から計算される生成重
合体のアセトアセトキシ基の量と赤外吸収スペクトルに
より求めたアセトアセトキシ基の量はほぼ一致した。得
られたβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体のB−1
4の[η]  (di/ g)およびアセト酢酸メチル
10H基を第3表に示した。
実施例4 水酸基含有含フッ素重合体の種類およびアセト酢酸メチ
ルの量を変える他は実施例3と同様にして、β−ケトエ
ステル基含有含フッ素重合体を得た。用いた水酸基含有
含フッ素重合体の種類、得られたβ−ケトエステル基含
有含フッ素重合体の[71]  (dl/g)およびア
セト酢酸メチル10H基を第3表に示した。
第3表 実施例5 合成例2で得たモノマーとフルオロオレフィンの共重合
の例 内容積260 mlのステンレス製撹拌機つきオートク
レーブ(耐圧30 kg/ cm2G)にキシレン98
g、エタノール28g、シクロヘキシルビニルエーテル
(CHVE) 11.2 g 、エチルビニルエーテル
(EVE) 6.4 g 、 HBAA 20.2 g
炭酸カリウム0.69(iを仕込み、冷却脱気、チッソ
ガスによる加圧をくり返して、溶存酸素を除去する。そ
ののち、クロロトリフルオロエチレン(CT F E)
 34.6 gをオートクレーブ中に導入し昇温する。
オートクレーブ内の温度が65℃に達した時点で、圧力
3.8kg/ cm2Gを示す。その後、t−ブチルパ
ーオキシビバレート(PBPV)70%キシレン溶液0
.28gを加え反応を開始させる。10時間後、圧力が
0.2 kg/cm”Gを示したところでオートクレー
ブを水冷し、反応を停止させた。室温に達した後、未反
応モノマーをパージし、オートクレーブを開放する。得
られたポリマーを減圧乾燥により単離した。ポリマー収
1163.0 g 、ポリマー濃度33.3% 、モノ
マー反応率87.0%であった。
得られたβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体の[η
]は0.1dl/ gであり、”Cnmrで測定した共
重合体組成は CTFE/CHVE/EVE/HBAA=51、2/ 
14.7/ 15.0/ 19.1  モル%であった
応用例1 実施例1〜4で合成したβ−ケトエステル基含有含フッ
素重合体を用いて、下記組成の塗料用組成物を製造した
β−ケトエステル基含有含フッ素重合体100重量部 キシレン           54 メラミン樹脂ワニス     50 η−ブタノール        20 ツルペツツ”100       20上記塗料用組成
物をアルミ板に塗布し、140℃で30分焼成した。得
られた塗膜の密着性、耐薬品性、耐候性および指触乾燥
性を下記の方法で測定した。又、重合体のキシレン溶液
(70wt%)の溶液粘度を測定した。結果をまとめて
第4表に示す。
密着性: JIS K 5400によるゴバン目密着性試験耐薬品
性: キシロールラビングテスト 判定 0100回以上 合格 0100回以下 耐候性: サンシャインウェザ−オフ−ター2000時間暴露後の
光沢保持率 判定 090%以上 ×  〃未満 指触乾燥性: JIS K 5400によるベトッキの有無判定 0 
なし ○ わずかにあり △ あり 応用比較例1 β−ケトエステル基含有含フッ素重合体に代えて、合成
例1の水酸基含有含フッ素重合体A−1,A−2を用い
る他は応用例1と同様に行なった結果を第4表に示す。
第4表 応用例2 実施例2で合成したB−3を用いて下記組成の塗料用組
成物を製造した。
β−ケトエステル基含有含フッ素重合体100重量部 キシレン           54 トリメチロールプロパントリアクリレート5 ツルペッツ”100        20トリブチルア
ミン        2 上記塗料用組成物をアルミ板に塗布、80℃で30分焼
成した。得られた塗膜の密着性、耐薬品性、指触乾燥性
を応用例1の方法で測定した。
結果を第5表に示す。
応用比較例2 β−ケトエステル基含有含フッ素重合体に代えて水酸基
含有含フッ素重合体A−1を用いる他は応用例1と同様
にして行なった結果を第5表に示す。
第 表 【発明の効果] 本発明の共重合体は、塗料ベースとして使用する場合に
、表面硬度、光沢に優れるとともに可撓性を有し、耐溶
剤性、耐汚染性に優れ、かつ耐候性に優れた塗膜を温和
な条件下に与えることができるものであり、カラー鋼板
、カラーアルミ板、アルミサツシ等を対象とする焼付塗
料としてばかりでなく、現場施工可能な常乾型塗料とし
ても有用であり、基材の材質も金属に限らず、ガラス、
セメント、コンクリート等の無機材料、FRP、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ナイロン、アクリル、ポリエステル、エチレン−ポ
リビニルアルコール共重合体、塩ビ、塩化ビニリデン等
のプラスチック、木材等の有機材料の塗装にも極めて有
用である。環境汚染の防止に寄与する高固型分塗料原料
として、又、高い鮮映性を有する車輛用塗料原料として
特に有用である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)a)▲数式、化学式、表等があります▼ (Xはフッ素、塩素または炭素数 1〜3のパーフルオロアルキルある いはパーフルオロアルコキシ基) b)▲数式、化学式、表等があります▼ (R^1は水素またはメチル基、R^2は 炭素数1〜12の非置換あるいはフッ 素置換の直鎖状、分枝状または脂環 状のアルキル基、lは0または1) c)▲数式、化学式、表等があります▼ (R^3は水素またはメチル基、R^4は 炭素数2〜10の非置換あるいはフッ 素置換の直鎖状、分枝状または脂環 状のアルキレン基、R^5、R^6、R^7はそれぞれ
    同一または異なる水素または炭 素数1〜3のアルキル基) d)▲数式、化学式、表等があります▼ (R^8は水素またはメチル基、R^9は 水酸基含有の非置換あるいはフッ素 置換の炭素数2〜10の直鎖状、分枝 状または脂環状のアルキル基) で表わされる単位をa)40〜60モル%、b)5〜5
    7モル%、c)3〜40モル%およびd)0〜52モル
    %の割合で含有し、テトラヒドロフラン中30℃で測定
    される固有粘度が0.01〜1.0dl/gであるβ−
    ケトエステル基含有含フッ素重合体。
  2. (2)水酸基含有含フッ素重合体と ▲数式、化学式、表等があります▼ (R^5、R^6、R^7はそれぞれ同一または異なる
    水素または炭素数1〜3のア ルキル基) で表わされるジケテン化合物を反応せしめることを特徴
    とするβ−ケトエステル基含有含フッ素重合体の製造方
    法。
  3. (3)塩基触媒の存在下に反応せしめる請求項2の製造
    方法。
  4. (4)ジケテン化合物と水酸基のモル比を0.01〜1
    .0の割合で反応せしめる請求項2の製造方法。
  5. (5)水酸基含有含フッ素重合体と ▲数式、化学式、表等があります▼ (R^5、R^6、R^7、R^1^0はそれぞれ同一
    または異なる水素または炭素数1〜3 のアルキル基) で表わされる2−アシルアルカン酸エステル化合物を反
    応させることを特徴とするβ−ケトエステル基含有含フ
    ッ素重合体の製造方 法。
  6. (6)塩基触媒の存在下に反応せしめる請求項5の製造
    方法。
  7. (7)酸性触媒の存在下に反応せしめる請求項5の製造
    方法。
  8. (8)2−アシルアルカン酸エステル化合物と水酸基の
    モル比を0.01〜1.0の割合で反応する請求項5の
    製造方法。
  9. (9)CF_2=CFX (Xは塩素、フッ素または炭素数 1〜3のパーフルオロアルキルある いはパーフルオロアルコキシ基) および ▲数式、化学式、表等があります▼ (R^3は水素またはメチル基、R^4は 炭素数2〜10の非置換あるいはフッ 素置換の直鎖状、分枝状または脂環 状のアルキレン基、R^5、R^6、R^7はそれぞれ
    同一または異なる水素または炭 素数1〜3のアルキル基) を共重合せしめることを特徴とするβ−ケトエステル基
    含有含フッ素重合体の製造方法。
  10. (10)重合を重合開始剤の存在下に有機溶媒中で行な
    う請求項9の製造方法。
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