JPH03177466A - 防汚性塗料組成物 - Google Patents

防汚性塗料組成物

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JPH03177466A
JPH03177466A JP31681489A JP31681489A JPH03177466A JP H03177466 A JPH03177466 A JP H03177466A JP 31681489 A JP31681489 A JP 31681489A JP 31681489 A JP31681489 A JP 31681489A JP H03177466 A JPH03177466 A JP H03177466A
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JP
Japan
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meth
acrylate
copolymer
compounds
acrylic acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP31681489A
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English (en)
Inventor
Takashi Kawashima
河島 貴志
Hirokazu Terajima
弘和 寺嶋
Hisashi Isaka
尚志 井坂
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、防汚性機能を長期間発揮する塗膜を形成する
ことができる新規な防汚性塗料組成物に関する。
従来の技術及びその課題 従来、船舶や海上構造物の没水部には、フジッボ、フサ
コケムシ、ホヤ、藻類等の海中生物の付着による腐食防
止や船舶の航行速度の低下防止のため、また養殖用の網
や金網への海中生物の付着による魚貝類の致死防止のた
め、タフナー、ロジン、可塑剤等のビヒクル成分に防汚
剤を配合してなる防汚塗料か、または例えば特公昭4〇
−21426号公報、特公昭44−9579号公報、特
公昭51−12049号公報等に示されるごとく有a錫
含有不飽和単量体の単独重合体または共重合体を用いた
防汚塗料が、一般に塗装されている。
しかしながら、前者の塗料は、それから得られる塗膜に
含まれるロジン及び防汚剤成分が溶出することによって
防汚効果を発揮するものであるが該塗膜は長期間の海水
浸漬において不溶性成分が多くなるとそれと共に塗面が
、凹凸状となり海中生物の付着を防止する効果が劣って
くる。また後者の塗料は、重合体にエステル結合を介し
て導入された有機錫化合物を含む塗膜が海水に浸漬され
て、該エステル結合の加水分解により、該有機錫化合物
が分離するとともに、カルボキシル基を含む重合体が生
成する。この重合体は、海水に溶解し、常に新鮮な塗膜
が露出し、防汚性を維持していくものである。しかし、
該塗膜の防汚性を有効に発揮させるため一般的には多く
の有機錫化合物が導入されており、魚貝類に対し、悪影
響をおよぼす欠点がある。
また、本願人は、毒性の強い防汚剤を多量に用いること
なく、且つ重合体中に有機錫化合物を含有しない低毒性
の塗膜を形成する方法として、フェノール変性(メタ)
アクリル酸エステルを必須単量体成分とする重合体をビ
ヒクルとする防汚性塗料を用いることを特開平1−19
7571号公報に提案した。該塗膜は海水により加水分
解反応してフェノール化合物を放出し防汚性を発揮する
ことができるものであるが、海水中での加水分解反応が
遅いために海水浸漬において必ずしも十分な防汚性を有
するものではなかった。
課題を解決するための手段 本発明者等はこのような欠点を克服する塗料組成物につ
いて鋭意研究を重ねた結果、(メタ)アクリル酸の1価
及び/又は多価フェノールエステルの共重合体をビヒク
ル成分とする塗料組成物に塩基性化合物を配合してなる
ものが、毒性が低くしかも長期間において防汚性に優れ
た塗膜を形成し得る防汚性塗料組成物であることを見い
出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、(メタ)アクリル酸の一価及び/又は多
価フェノールエステル(A)5〜85重量%及びその他
のエチレン性不飽和単量体(I3)95〜15重量%か
らなる合計100重量%のモノマー混合物から得られる
共重合体をビヒクル成分とし、更に該共重合体100重
量部に対して塩基性化合物を0.1〜200重量部配合
してなることを特徴とする防汚性塗料組成物に係る。
本発明組成物で使用するビヒクル成分である共重合体の
単量体成分について、説明する。
(メタ)アクリル酸の一価及び/又は多価フェノールエ
ステル(A)の例としては、一般式で示される(メタ)
アクリル酸の一価及び/又は多価フェノールエステル、
及び一般式 で示される(メタ)アクリル酸の多価フェノールエステ
ル等が挙げられる。上記一般式(I)及び(II)中、
R1は、水素原子、メチル基を示し、芳香環の水素原子
は未置換であっても、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基
、アミノ基、シアノ基、スルホン酸基、アルキル基、ア
ルコキシ基で一部もしくは全部が置換されても良い。又
一般式(II)中、R2はアルキレン基、−0−−CH
2O−−CH20CH25O2−を示す。
上記一般式(I)及び([)において、「ハロゲン原子
」としては塩素、臭素、フッ素原子等が挙げられ、特に
塩素原子及び臭素原子が好適であり、又「アルキル基」
としては、好ましくは炭素数1〜6個、更に好ましくは
炭素数1〜4個を有するものであり、例えばメチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘプチル等が挙げ
られ、又「アルコキシ基」としては、好ましくは炭素数
1〜6個、更に好ましくは炭素数1〜4個を有するもの
であり、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキン、ブト
キシ、ペントキシ、オクチルオキシ等が挙げられる。
また、「アルキレン基」としては、 −(CnH2n)−で示され、nは1〜5の整数が好ま
CH3C2H5 挙げられる。
一般式(I)及び(I[)で表わされる(メタ)アクリ
ル酸のフェノールエステル(A)の好ましい具体例とし
ては、例えばフェニル(メタ)アクリレート、0−クロ
ルフェニル(メタ)アクリレート、m−クロルフェニル
(メタ)アクリレート、p−クロルフェニル(メタ)ア
クリレート、2゜4.6−)リクロルフェニル(メタ)
アクリレート、ペンタクロルフェニル(メタ)アクリレ
ート、0−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、m−
一プロモフェニル(メタ)アクリレート、p−ブロモ(
メタ)アクリレート、2.4.6−トリブロモフェニル
(メタ)アクリレート、ペンタブロモフェニル(メタ)
アクリレート、o−メチルフェニル(メタ)アクリレー
ト、m−メチルフェニル(メタ)アクリレート、p−メ
チルフェニル(メタ)アクリレート、p −tert−
ブチルフェニル(メタ)アクリレート、O−メトキシフ
ェニル(メタ)アクリレート、m−メトキシフェニル(
メタ)アクリレート、p−エトキシフェニル(メタ)ア
クリレート、O−ニトロフェニル(メタ)アクリレート
、m−ニトロフェニル(メタ)アクリレート、p−ニト
ロフェニル(メタ)アクリレート、2.4−ジニトロフ
ェニル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノフェニル
(メタ)アクリレート、p−シアノフェニル(メタ)ア
クリレート、スルホン酸フェニル(メタ)アクリレート
、p−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、 CH3 CH3 等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸のフェノ
ールエステル(A)は1種もしくは2種以上組合わせて
使用することができる。上記した(メタ)アクリル酸の
フェノールエステル(A)の中でも毒性が少なく、防汚
性に優れた効果を発揮し、しかも加水分解性に優れた性
質を示すことから一般式(I)で示される(メタ)アク
リル酸のフェノールエステルが好適であり、更にこれら
の中でもフェニル(メタ)アクリレート、o、 m又は
p−クロルフェニル(メタ)アクリレート、トリクロル
フェニル(メタ)アクリレート、0゜m又はp−ブロモ
フェニル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(
メタ)アクリレート、02m又はp−メチルフェニル(
メタ)アクリレート、p −tert−ブチルフェニル
(メタ)アクリレート等を使用することが好適である。
また、その他のエチレン性不飽和単量体(B)としては
、特に下記に示す単量体を挙げることができる。
(i)アクリル酸又はメタクリル酸のエステル;例えば
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸又は
メタクリル酸のCエル18アルキルエステル;グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート;アリルア
クリレート、アリルメタクリレート等のアクリル酸又は
メタクリル酸のC2〜8アルケニルエステル;ヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の
C2〜8ヒドロキシアルキルエステル;アリルオキシエ
チルアクリレート、アリルオキシメタクリレート等のア
クリル酸又はメタクリル酸のC3〜18アルケニルオキ
シアルキルエステル。
(i i)ビニル芳香族化合物;例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレ
ン。
(iii)ポリオレフィン系化合物;例えば、ブタジェ
ン、イソプレン、クロロプレン。
(iv)その他:アクリロニトリル、メタクリレートリ
ル、メチルイソプロペニルケトン;酢酸ビニル、ベオバ
モノマ−(シェル化学製品)、ビニルプロピオネート、
ビニルピバレートなど。
これらの単量体(B)は1種もしくは2種以上組合わせ
て使用できる。
(メタ)アクリル酸のフェノールエステル(A)とその
他のエチレン性不飽和単量体(B)の配合割合は、該フ
ェノールエステル(A)及び該単量体(B) <7)両
者の合計量を基準として、前者が5〜85重量%、好ま
しくは30〜70重量%の範囲であり、後者が95〜1
5重量%、好ましくは70〜30重量%の範囲である。
前者の配合割合が5重量%未満になると(後者が95重
量%を上回ると)、加水分解で生成するフェノール化合
物の絶対量が少なくなるとともに該加水分解で生成する
カルボキシル基の量も少なくなるので長期間防汚性に優
れた効果が発揮できず、また前者の配合割合が85重量
%を上回ると(後者が15重量%未満になると)、加水
分解で生成するカルボキシル基の量が増え、塗膜の溶出
量が多くなって長期間防汚性に優れた効果が発揮されな
いので好ましくない。
前記した共重合体の調製は、前記した成分をそれ自体公
知の方法に従って、例えば、不活性有機溶媒中で、上記
した不飽和単量体成分をラジカル重合体触媒の存在下に
約○〜約180℃、好ましくは約40〜約170℃の反
応温度において約1〜約20時間、好ましくは約6〜約
10時間反応を続けることにより行なうことができる。
使用する有機溶媒としては、該共重合反応中にゲル化が
生じないように生成する共重合体を溶解するものであれ
ば、特に制限なしに使用できる。
かかる有機溶剤としては、例えばエタノール、プロパツ
ール、ブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール
系;セロソルブ、エチルセロソルブ、カルピトール、ブ
チルカルピトール、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノアセテート等のエーテル系
;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系;酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系;シクロヘキサノン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン系等が挙げられる。
使用するラジカル重合触媒としては、例えば、アゾ系化
合物、パーオキサイド系化合物、ジアゾ化合物、ニトロ
ソ化合物、レドックス系及び電離性放射線等の通常のラ
ジカル重合に使用できるラジカル重合開始剤が使用でき
る。
本発明組成物で使用するビヒクル成分である共重合体は
数平均分子ff13,000〜200.000好ましく
は5,000〜50.000の範囲のものである。数平
均分子量が3,000未満の場合は、親水性が大きくな
り長期の防汚性が劣り、逆に数平均分子量が200.0
00より多い場合は塗膜が(海)水等によって加水分解
し難く塗膜の溶出速度が遅くなり防汚機能が低下する。
本発明組成物で使用する塩基性化合物としては、分子中
に塩基性を示す基(例えば第1級アミノ基、第2級アミ
ノ基、第3級アミノ基など)を1個(1塩基)もしくは
2個以上(多塩基)含有するアミン化合物もしくは樹脂
が好適に使用できる。
上記アミン化合物及び樹脂としては下記したものが挙げ
られる。
(I)脂肪族系、芳香族系及びビニル系塩基性化合物 (a)第1級アミノ基含有脂肪族系1塩基性化合物:オ
クチルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、テトラ
デシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミ
ン、トコジルアミン、ココナツツアミン、牛脂アミン、
モノエタノールアミンなど。
(b)第2級アミノ基含有脂肪族系1塩基性化合物ニジ
ブチルアミン、ジオクチルアミン、ジデシルアミン、ジ
ドデシルアミン、ジェタノールアミン、ジェタノールア
ミン、ジオクタデシルアミン、メチルドデシルアミン、
メチルヘキサデシルアミン、エチルヘキサデシルアミン
、ジェタノールアミンなど。
(C)第3級アミノ基含有脂肪族系1塩基性化合物ニト
リプロピルアミン、トリブチルアミン、トリヘキシルア
ミン、トリオクチルアミン、トリドデシルアミン、トリ
ヘキサデシルアミン、トリオクタデシルアミン、メチル
ジオクチルアミン、メチルジドデシルアミン、メチルジ
オクタデシルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジメチ
ルドデシルアミン、ジメチルヘキサデシルアミン、ジメ
チルオクタデシルアミン、ジメチルトコジルアミン、ジ
メチルココナツツアミン、トリエタノールアミン、ジメ
チルアミツブロバノールなど。
(d)第3級アミノ基含有脂肪族系多塩基性化合物:ペ
ンタメチルジエチレントリアミン、ジブチルプロピレン
ジアミン、テトラメチルプロピレンジアミン、ヘキサメ
チレンテトラミン、ジェタノールプロピレンジメチルア
ミンなど。
(e)第1級又は第2級アミノ基含有脂肪族系多塩基性
化合物(第3級アミノ基は含有しない):ステアリルプ
ロピレンジアミン、ココナツツジアミン、エピキュアX
D404 (油化シェル社製、商品名)など。
(f)第3級アミノ基含有芳香族系塩基性化合物:ジク
ロルフェニルジメチルウレシル、ジメチルベンジルアミ
ン、ジメチルアミノメチルフェノール、トリ (ジメチ
ルアミノ)フェノール、トリ(ジメチルアミノメチル)
フェノール、トリジメチルアミノメチルベンゼンなど。
(g)第1級又は第2級アミノ基含有芳香族系塩基性化
合物:メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメ
タンなど。
(h)第3級アミノ基含有ビニル系塩基性化合物ニジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノプロピル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノブチル(メタ)
アクリレート、ジプロピルアミノヘキシル(メタ)アク
リレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート
、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチル
アミノブチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノ
ヘキシル(メタ)アクリルアミド、メチルエチルアミノ
ペンチル(メタ)アクリルアミド、ジブチルアミノプロ
ビル(メ夕)アクリルアミドなど。
(i)第1級及び第2級アミノ基含有ビニル系塩基性化
合物ニブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリルアミドなど。
(j)複素環族系塩基性化合物:ピロリドン類(N−メ
チル−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドンなど)
、ピリジン類(ピリジン、2−ビニルピリジンなど)、
イミダゾール類(イミダゾール、1−ビニルイミダゾー
ルなど)、カルバゾール類(カルバゾール、Nビニルカ
ルバゾールなど)、キノリン類(キノリン、N−ビニル
キノリンなど)、ピペリジン類(ピペリジン、3−ビニ
ルピペリジンなど)、モルホリン類(N−メチルモルホ
リン、アクリロイルモルホリンなど)、ピロリジン類(
ピロリジン、アクリロイルピロリジンなど)、ルチジン
類(2,4−ルチジン、3.5−ルチジンなど)など。
(k)ケチミン化合物:エピキュアH−2、エピキュア
H−3(以上油化シェル社製、商品名)など。
(II)樹脂 (1)ビニル系単独重合体:複素環族ビニル系塩基性化
合物(例えば前記(I)から選ばれるもの、具体的には
N−ビニル−2−ピロリドン、2−ビニルピリジン、1
−ビニルイミダゾール、N−ビニルイミダゾール、N−
ビニルカルバゾール、N−ビニルキノリン、3−ビニル
ピペリジン、アクリロイルモルホリン、アクリロイルピ
ロリジンなど)、前記(I)(h)及び(1)のビニル
系塩基性化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物を
ラジカル反応させて得られるもの。
(m)ビニル系共重合体:前記複素環族ビニル系塩基性
化合物、ビニル系塩基性化合物から選ばれる少なくとも
1種の化合物とその他ラジカル重合可能な化合物(例え
ば前記エチレン性不飽和単量体(B)など)とをラジカ
ル反応させて得られるもの。
上記(It)(m)のビニル系共重合体において塩基性
化合物とその他の重合可能な化合物との配合は、一般に
両者の化合物の総合計量を基準としてその他の重合可能
な化合物を約90重量%以下、好ましくは約80重量%
以下で配合できる。
前記塩基性化合物は1種もしくは2種以上組合わせて使
用できる。
前記塩基性化合物の中でも(C)第3級アミノ基含有脂
肪族系1塩基性化合物、(d)第3級アミノ基含有脂肪
族系多塩基性化合物、(f)第3級アミノ基含有芳香族
系塩基性化合物、(1)ビニル系単独重合体及び([0
)ビニル系共重合体はフェノールエステル(A)成分の
加水分解反応を促進する効果が大きいので防汚性に優れ
た塗膜が得られるという利点があるのでこのものを用い
ることが望ましい。
本発明組成物で使用する塩基性化合物は、アミン価約2
0以上、好ましくは約80〜約1000、更に好ましく
は約100〜約700の範囲のものが望ましい。アミン
価が約20未満だとフェノールエステル(A)による加
水分解反応が遅く放出されるフェノール化合物の量が少
なくなり塗膜の防汚性が悪くなるので好ましくない。
アミン価は次の方法で測定した数値である。
試料0.2〜0.3gを1004の三角フラスコに取り
加熱、溶解後冷却し、ブロムフェノールブルーを指示薬
としてN/l0HC/!水溶液で滴定し、青−黄に変色
したときを終点とする。アミン価は次式で求められる。
また、塩基性化合物は数平均分子量約140〜約100
,000.好ましくは約150〜約80,000の範囲
を有するものが望ましい。数平均分子量が約140未満
になると塗膜形成過程で揮発し塗膜中の該塩基性化合物
の含有量が減少し初期塗膜の防汚性が低下したりまた塗
膜の海水浸漬において該塩基性化合物が比較的短かい間
に海水中に溶出し易くなるので長期にわたって優れた防
汚性が発揮されないという恐れがあり、他方、数平均分
子量が約100.000より大きくなるとフェノールエ
ステル(A)成分の加水分解物(フェノール成分)の海
水中への放出が妨げられ長期にわたって優れた防汚性が
発揮できないという恐れがあるので好ましくない。
塩基性化合物は固形分換算で前記ビヒクル成分100重
量部に対して0.1〜200重量部、好ましくは5〜1
00重量部の範囲で配合される。
配合割合が0.1重量部未満の場合にはフェノールエス
テル(A)に由来する構成単位の加水分解反応が遅く、
放出されるフェノール化合物の量が少なくなるので防汚
性が悪くなり、他方、配合割合が200重量部より多い
と、逆に放出されるフェノール化合物の量が多くなるの
で長期間にわたって防汚性を発揮することが困難となり
また塗膜中の(A)及び(B)成分である共重合体成分
の占める割合が少なくなり、防汚性及び物理的性質が低
下するという欠点があるので好ましくない。
本発明組成物より形成される塗膜は、(河)水中で加水
分解して殺菌性を有するフェノール類を放出しながら、
適度に海水中に溶出(摩耗)していくので、そのものだ
けでも防汚性にすぐれた効果を発揮するものであるが、
要求される性能に応じて従来公知の防汚剤、例えば、亜
酸化銅、チオシアン銅、銅粉末などの銅系防汚剤、エチ
レンビス(ジチオカルバミン酸)亜鉛、テトラメチルチ
ウラムジスルファイドなどの含チツ素イオウ系防汚剤、
ニトリル系化合物、ベンゾチアゾール系化合物、トリア
ジン系化合物、尿素系化合物、イソチアゾリン系化合物
、マレイミド系化合物、N−ハロアルキルチオ系化合物
、テトラサイクリン系化合物、ピリジン系化合物などの
殺菌剤及び酸化亜鉛などを配合することができる。
更に、本発明組成物には前記した防汚剤以外にも体質顔
料、着色顔料、可塑剤、塗料用添加剤、その他の樹脂等
を必要に応じて配合することができる。
本発明組成物を用いて塗膜を形成する方法は、前記した
防汚性塗料組成物を水中構造物(例えば、船舶、港湾施
設、ブイ、パイプライン、橋梁、海底基地、養殖網、定
置網等)等の基材表面に直接もしくは基材にウォッシュ
プライマー、ジンクエポキシ系ショッププライマー等の
プライマー類:油性サビ止、塩化ゴム系、エポキシ系等
の下塗りプライマー類:長油性フタル酸樹脂系、塩化ゴ
ム系、エポキシ系等の中、上塗り塗料をそれぞれ塗布し
て形成させた単層塗膜、プライマー及び下塗りプライマ
ーの塗料を塗布して形成させた複層塗膜及びプライマー
、下塗りプライマー、中上塗り塗料を順次塗装して形成
させた複層塗膜を基材表面として刷毛塗り、吹付は塗り
、ローラー塗り、浸漬等の手段で塗布する。塗布量は、
−船釣には乾燥膜厚として40〜500μm、好ましく
は80〜300μmの範囲である。塗膜の乾燥は室温で
行なうことができる。このようにして形成された塗膜は
長期にわたって優れた防汚性を有し、かつ人体に対して
極めて安全性の高いものである。
作用及び発明の効果 本発明において、(メタ)アクリル酸の一価及び/又は
多価フェノールエステルを含有する共重合体に塩基性化
合物を配合してなる塗料組成物が長期に亙って防汚性効
果を発揮する理由は、最終的に形成された塗膜を海水中
に浸漬すると、塩基性化合物成分によって適度な塩基性
雰囲気の塗膜が形成され、この塩基性によって(メタ)
アクリル酸の一価及び/又は多価フェノールエステル成
分のエステル基の加水分解反応が促進され徐々にフェノ
ール成分が放出されることによるものと推察される。
実施例 次に、製造例、実施例及び比較例を掲げて本発明を更に
具体的に説明する。
共重合体製造例1 2.4.6−ドリブロモフエニルメタクリレート60g
、エチルアクリレート40g1キシレン43g及びアゾ
ビスイソブチロニトリル0.5gを混合し、撹拌下90
〜100℃で3時間反応したのち、さらにアゾビスイソ
ブチロニトリル1.0gとキシレン24gを加え、90
〜100°Cで撹拌下2時間反応させて固形分60重量
%の無色粘稠液体(共重合体1)を得た。該共重合体1
の数平均分子量は40,000であった。
共重合体製造例2 0−メチルフェニルアクリレート60g1メチルアクリ
レ−)40g、キシレン43g及びアゾビスイソブチロ
ニトリル1.0gを混合し、撹拌下90〜100℃で3
時間反応したのち、さらにアゾビスイソブチロニトリル
1.0gとキシレン24gを加え、90〜100℃で撹
拌下2時間反応させて固形分60重量%の無色粘稠液体
(共重合体2)を得た。該共重合体2の数平均分子量は
40.000であった。
共重合体製造例3 p −tert−ブチルフェニルアクリレート60gと
メチルメタアクリレート30g、n−ブチルメタアクリ
レート10gとキシレン43g1ベンゾイルパーオキサ
イド1.0gを混合し、撹拌下90〜100℃で3時間
反応したのち、さらにベンゾイルパーオキサイド1.0
gとキシレン24gを加え、90〜100℃で撹拌下2
時間反応させて固形分60重量%の淡黄色粘稠液体(共
重合体3)を得た。該共重合体3の数平均分子量は36
.000であった。
共重合体製造例4 メチルメタクリレート60g5N、N−ジメチルアミノ
プロピルアミド40gをキシレン43gに溶かし、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.6gを加え撹拌下90〜1
00℃で3時間反応したのち、さらにアゾビスイソブチ
ロニトリル1.0g−。
キシレン24gを加え、2時間反応して固形分60重量
%の黄色粘稠液体(共重合体4)を得た。
該共重合体4は数平均分子量が40.000であった。
実施例1 前記共重合体1 100g(固形分)、ヘキサデシルア
ミン25g1炭酸カルシウム100g。
ベンガラ20g1エロジル#200 (*1)5g。
亜酸化銅100g及びキシレン100gをペイントコン
ディショナーで混合分散して実施例1の防汚性塗料組成
物を得た。
実施例2〜13 第1表に示す配合割合で実施例1と同様にして実施例2
〜13の防汚性塗料組成物を調製した。
第1表中の数値(配合量)は、すべてgを示す。
比較例1〜3 下記の配合で比較の防汚性塗料組成物を実施例1と同様
にして調製した。
比較例1 ダイヤLI?−184*4C固形分)     100
g亜酸化銅            100g炭酸カル
シウム         100gベンガラ     
          20gエロジル#200  *l
            5gキシレン       
     100g合計 425g 比較例2 共重合体1(固形分) 亜酸化銅 炭酸カルシウム ベンガラ エロジル#200  $1 00g 00g 00g 0g 5g キシレン            100g合:J  
425 g 比較例3 共重合体1(固形分)       100g亜酸化銅
            100gエチレンビス(ジチ
オカル バミン酸)亜鉛          50g炭酸カルシ
ウム          50g−ベンガラ     
          20gエロジル#200  *1
           5gキシレン        
    100g合計 425g 実施例及び比較例における*1〜4は、次のものを示す
(*1)エロジル#200:デグサ社製品、商品名、シ
リカ粉末 (*2)PAK  K−15:東京化学工業社製品、商
品名、ポリビニルピロリドン (*3)エピキュアXD404:油化シェル社製品、商
品名、変性脂肪族ポリアミン (*4)ダイヤLR−164:三菱レイヨン社製晶、商
品名、メチルメタアクリレート/n−ブチルアクリレー
ト=40/60 (重量比)からなるアクリル樹脂 実施例1〜13及び比較例1〜3の下記塗膜性能試験結
果を後記第2表にまとめて示す。
防汚性能試験結果 上記の実施例1〜13および比較例1〜3で得た塗料に
ついて大きさ10100X300X2のサンドブラスト
処理鋼板にジンクエポキシ系ショッププライマー(乾燥
膜厚15μm)及びエポキシ系防錆塗料(同200μm
)を予め塗装した被塗板に乾燥膜厚が50μmになるよ
う塗装して試験塗板とし7日間乾燥させて供試した。第
2表にこれら試験板を静岡県清水湾に24ケ月浸漬して
防汚性(数字は付着生物の付着面積を%で示す)を評価
した結果を示した。
ヌS 表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. [1](メタ)アクリル酸の一価及び/又は多価フェノ
    ールエステル(A)5〜85重量%及びその他のエチレ
    ン性不飽和単量体(B)95〜15重量%からなる合計
    100重量%のモノマー混合物から得られる共重合体を
    ビヒクル成分とし、更に該共重合体100重量部に対し
    て塩基性化合物を0.1〜200重量部配合してなるこ
    とを特徴とする防汚性塗料組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521381A (ja) * 2003-09-25 2007-08-02 エヌディーエスユー リサーチ ファウンデーション 防汚材料
JP2007537333A (ja) * 2004-05-11 2007-12-20 アーケマ・インコーポレイテッド 加水分解性有機結合剤用安定剤
JP2008524346A (ja) * 2004-12-16 2008-07-10 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング Pmma用uv安定剤

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