JPH03146572A - 防汚性塗料組成物 - Google Patents

防汚性塗料組成物

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JPH03146572A
JPH03146572A JP28635589A JP28635589A JPH03146572A JP H03146572 A JPH03146572 A JP H03146572A JP 28635589 A JP28635589 A JP 28635589A JP 28635589 A JP28635589 A JP 28635589A JP H03146572 A JPH03146572 A JP H03146572A
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JP
Japan
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meth
acrylate
antifouling
acrylic acid
copolymer
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Pending
Application number
JP28635589A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Terajima
弘和 寺嶋
Hisashi Isaka
尚志 井坂
Takashi Kawashima
河島 貴志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は防汚性機能を長期間発揮する塗膜を形成するこ
とができる防汚性塗料組成物に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、船舶や海上構造物の没水部には、フジッボ、フサ
コケムシ、ホヤ、藻類等の海中生物の付着による腐食防
止や船舶の航行速度の低下防止のため、また養殖用の網
や金網への海中生物の付着による魚貝類の致死防止のた
め、タフナー、ロジン、可塑剤等のビヒクル成分に多量
の防汚剤を配合してなる防汚塗料か、または例えば特公
昭40−21426号公報、特公昭44−9579号公
報、特公昭51−12049号公報等に示されるごとく
有機錫含有不飽和単量体の同重合体または共重合体を用
いた防汚塗料が、一般に塗装されている。
しかしながら、前者の塗料は、それから得られる塗膜に
含まれるロジン及び防汚剤成分が溶出することによって
防汚効果を発揮するちのであるが該塗膜は長期間の海水
浸漬において不溶性成分が多くなるとそれと共に塗面が
、凹凸状となり海中生物の付着を防止する効果が劣って
くる。また後者の塗料は、重合体にエステル結合を介し
て導入された有機錫化合物を含む塗膜が海水によって該
エステル結合部が加水分解され、有機錫化合物が分離す
るとともに、カルボキシル基を含む重合体が生成する。
この重合体は、海水に溶解し、常に新鮮な塗膜が露出し
、防汚性を維持していくものであるが、最終的に形成さ
れる塗膜の防汚性を有効に発揮させるため一般的には多
くの有機錫化合物が導入されており、魚貝類に対し、悪
影響をおよぼす欠点がある。
また、本出願人は、毒性の強い防汚剤を多量に用いるこ
となくそして重合体中に有機錫化合物を含有しない低毒
性の塗膜を形成する方法として、フェノール変性(メタ
)アクリル酸エステルを必須単量体成分とする重合体を
ビヒクルとする防汚性塗料を用いることを特開平01−
197571号公報に提案した。該塗膜は海水により加
水分解反応してフェノール化合物を放出して防汚性を発
揮することができるちのであるが、海水中での加水分解
反応が遅いために長期間の海水浸漬において十分な防汚
性を有するものではなかった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等はこのような欠点を克服する塗料組成物につ
いて鋭意研究を重ねた結果、(メタ)アクリル酸の1価
及び/又は多価フェノールエステルとα、β−エチレン
性不飽和含窒素単量体とを必須成分として含有する共重
合体をビヒクル成分とする防汚性塗料組成物が、毒性が
低く、しかも長期間において防汚性に優れた塗膜を形成
する組成物であることを見い出し、本発明を完成するに
到った。
即ち、本発明は(メタ)アクリル酸の一価及び/又は多
価フェノールエステル(A)とα、β−エチレン性不飽
和含窒素単量体(B)とを必須単量体成分として含有す
る共重合体をビヒクル成分とすることを特徴とする防汚
性塗料組成物に関する。
本発明組成物で使用するビヒクル成分である共重合体の
単量体成分について、説明する。
(メタ)アクリル酸の一価及び/又は多価フェノールエ
ステル(A)の例としては、下記−数式() () アクリル酸の一価及び/又は 多価フェノールエステル及び下記−数式() で示される(メタ)アクリル酸の多価フェノールエステ
ル等が挙げられる。上記−数式(I)及び(II )中
、R1は、水素原子、メチル基を示し、芳香■1の水素
原子は未置換であっても、ハロゲン原子、水酸基、ニト
ロ基、アミノ基、シアン基、スルホン酸基、アルキル基
、アルコキシ基で一部らしくは全部が置換されてち良い
。又−数式(II )中、R2はアルキレン基、−0−
−CH2O−1−CH、QC)(2−1−SO2を示す
上記−数式(I)及び(II)において、「ハロゲン原
子Jとしては塩素、臭素、フッ素等が挙げられ、特に塩
素原子及び臭素原子が好適であり、又「アルキル基」と
しては、好ましくは炭素数1〜6個、事に好まにくは炭
素計1〜4イ因な右オるちのであり、例えばメチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘプチル等が挙げ
られ、又「アルコキシ基」としては、好ましくは炭素数
1〜6個、更に好ましくは炭素数1〜4個を有するちの
であり、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシ、ペントキシ、オクチルオキシ等が挙げられる。ま
た、「アルキレン基」としては、→CnHinFで示さ
れ、nは1〜5のCH3 整数が好ましく、例えば−CHx−1−C−CH。
C2Hls −C□ などが挙げられる。
 2Ha 一般式(I)及び(II 、)で表わされる(メタ)ア
クリル酸のフェノールエステル(A)の好ましい具体例
としては1例えばフェニル(メタ)アクリレート、O−
クロルフェニル(メタ)アクリレート、m−クロルフェ
ニル(メタ)アクリレート、p−クロルフェニル(メタ
)アクリレート、2.4.6−トリクロルフェニル(メ
タ)アクリレート、ペンタクロルフェニル(メタ)アク
リレート、0−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、
m−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、p−ブロモ
(メタ)アクリレート、2.4.6−トリブロモフェニ
ル(メタ)アクリレート、ペンタブロモフェニル(メタ
)アクリレート、0−メチルフェニル(メタ)アクリレ
ート、m−メチルフェニル(メタ)アクリレート、p−
メチルフェニル(メタ)アクリレート、p −tert
−ブチルフェニル(メタ)アクリレート、0−メトキシ
フェニル(メタ)アクリレート、m−メトキシフェニル
(メタ)アクリレート、p−エトキシフェニル(メタ)
アクリレート、0−ニトロフェニル(メタ)アクリレー
ト、m−ニド凸フェニル(メタ)アクリレート、p−ニ
トロフェニル(メタ)アクリレート、2.4−ジニトロ
フェニル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノフェニ
ル(メタ)アクリレート、p−シアノフェニル(メタ)
アクリレート、スルホン酸フェニル (メタ) アクリレート、 p−ビトロキシ フェニル (メタ) アクリレート、 等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸のフェノ
ールエステル(A)はlfIちしくは2fi以上組合わ
せて使用することができる。上記した(メタ)アクリル
酸のフェノールエステル(A)の中でも毒性が少なく、
防汚性に優れた効果を発揮し、しかも加水分解性に優れ
た性質を示すことから一般式(I)で示される(メタ)
アクリル酸のフェノールエステルが好適であり、更にこ
れらの中でもフェニル(メタ)アクリレート、o、m、
又はp−クロルフェニル(メタ)アクリレート、トリク
ロルフェニル(メタ)アクリレート、o、m、又はp−
ブロモフェニル(メタ)アクリレート、トリブロモフェ
ニル(メタ)アクル−ト、o、m、又はp−メチルフェ
ニル(メタ)アクリレート、p −tert−ブチルフ
ェニル(メタ)アクリレート等を使用することが好適で
ある。
(メタ)アクリル酸のフェノールエステル(A)の配合
割合は、単量体成分を基準として、5〜85重量%、好
ましくは30〜70重量%の範囲であり、配合割合が5
重量%未溝になると、加水分解で生成するフェノール化
合物の絶対量が少なくなるとともに該加水分解で生成す
るカルボキシル基の量も少なくなるので長期間防汚性に
優れた効果が発揮できず、他方配合割合が85重量%を
上回る加水分解で生成するカルボキシル基の量が増え、
塗膜の溶出量が多くなるために長期間防汚性に優れた効
果が発揮されない。
α、β−エチレン性不飽和含窒素単量体(B)としては
、1分子中に1個又は複数個(通常4個まで)の塩基性
窒素原子と1つのエチレン性不飽和結合を含有する単量
体が包含され、代表的なものとしては、含窒素複素環を
有する不飽和単量体及び(メタ)アクリル酸の含窒素誘
導体が挙げられる。
[1]含窒素複素環を有する不飽和単量体としては1〜
3個、好ましくは1又は2個の環窒素原子を含む単環又
は多環の複素環がビニル基に結合した単量体が包含され
、特に下記に示す単量体を挙げることができる。
(I)ビニルピロリドン類: 例えば、■−ビニルー2−ピロリドン、l−ビニル−3
−ピロリドンなど。
(II )ビニルピリジン類: 例えば、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、5
−メチル−2−ビニルピリジン、5−エチル−2−ビニ
ルピリジンなど。
(III )  ビニルイミダゾール類;例えば、1−
ビニルイミダゾール、1−ビニル−2−メチルイミダゾ
ールなど。
(IV )ビニルカルバゾール類: 例えば、N−ビニルカルバゾールなど。
(V)ビニルキノリン類; 例えば、2−ビニルキノリンなど。
(Vl)ビニルピペリジン類: 例えば、3−ビニルピペリジン、N−メチル−3−ビニ
ルピペリジンなど。
(■旧その他: で、R4は前記の意味を表わす)で示されるN−(メタ
)アクリロイルモルホリンや、式(ここで、R,は前記
の意味を表わす)で示されるN−(メタ)アクリロイル
ピロリジンなど。
上記した含窒素複素環を有するビニル単量体の中でち好
適なものは、ビニルピロリドン類、ビニルイミダゾール
類及びビニルカルバゾール類であり、中でチ環窒素原子
が3級化されているちのが好適である。
[2] (メタ)アクリル酸の含窒素誘導体には、(メ
タ)アクリル酸エステルのエステル部分に置換らしくは
未置換のアミノ基を含むちの及び(メタ)アクリル酸の
アミドが包含され、特に下記式(111ン又は(IV) \ 4 \ 6 上記各式中、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子又
は低級アルキル基を表わし、R5は水素原子又は低級ア
ルキルを表わし、R6は水素原子、低級アルキル基、ジ
(低級アルキル)アミノ低級アルキル基、ヒドロキシ低
級アルキル基又は低級アルコキシ低級アルキル基を表わ
し、mは1〜8の整数を表わし、R1は前記の意味を有
する、 で示されるアミノアルキル(メタ)アクリレート及び(
メタ)アクリルアミドが適している。ここで「低級」な
る語はこの語が付された基の炭素原子数が6個以下、好
ましくは4個以下であることを意味する。
しかして、かかる含窒素(メタ)アクリル系単量体の具
体例として、上記式(III )のアミノアルキル(メ
タ)アクリレートの例には、N、N−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N、N−ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N、N−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート1.N、N−ジメチルアミノ
ブチル(メタ)アクリレート、N−プロピルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N−ブチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートなどが包含され、また上記式(1■)
の(メタ)アクリルアミドの例には、(メタ)アクリル
アミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリ
ルアミド、N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、
N、N−ジエチル(メタ)アクリルアミド。
N、N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(
メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)ア
クリルアミド、N、N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミドなどが包含される。
以上に述べたα、β−エチレン性不飽和含窒素単量体は
それぞれ単独で又は2種もしくはそれ以上組合わせて使
用することができる。
α、β−エチレン性不飽和含窒素単量体(B)の配合割
合は、単量体成分を基準として、0.1〜50重量%、
好ましくは1〜40重量%の範囲であり、配合割合がO
31重量%未満になるとフェノールエステル(A)に由
来する構成単位の加水分解反応が遅く、放出されるフェ
ノール化合物の量が少なくなって防汚性が充分に発揮で
きず、他方、配合割合が50重量%より多いと、逆に放
出されるフェノール化合物の量が多くなって、長期間に
おいて防汚性が充分に発揮できず、また、塗膜の物理的
性質も低下するという欠点があるので好ましくない。
更に、上記(A)及び(B)などの単量体以外にも本発
明防汚塗料組成物に望まれる性能に応じてその他のα、
β−エチレン性不性用飽和単量体)を広範に選択して使
用することができる。
かかるその他のα、β−エチレン性不飽和単量体(C)
としては、特に下記に示す単量体を挙げることができる
(a)アクリル酸又はメタクリル酸のエステル;例えば
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸又は
メタクリル酸のC1〜、8アルキルエステル;グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート;アリルア
クリレート、アリルメタクリレート等のアクリル酸又は
メタクリル酸の02〜8アルケニルエステル;ヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の0
2〜8ヒドロキシアルキルエステル:アリルオキシエチ
ルアクリレート、アリルオキシメタクル−ド等のアクリ
ル酸又はメタクリル酸の03〜18アルケニルオキシア
ルキルエステル。
(bl ビニル芳香族化合物;例えば、スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン
tel ポリオレフィン系化合物:例えば、ブタジェン
、イソーレン、クロロプレン。
fdl その他;アクリロニトリル、メタクリレートリ
ル、メチルイソプロペニルケトン:酢酸ビニル、ベオバ
モノマ−(シェル化学製品)、ビニルプロピオネート、
ビニルビバレートなど。
これらの不飽和単量体はそれぞれ単独で用いてもよく、
或いは2種又はそれ以上組合わせて使用することができ
る。
その他のα、β−エチレン性不性用飽和単量体)の配合
割合は、単量体成分を基準として、通常94.9重量%
以下、好ましくは15〜70重量%の範囲である。
前記した共重合体の調製は、前記した成分をそれ自体公
知の方法に従って、例えば、不活性有機溶媒中で、上記
した不飽和単量体成分をラジカル重合体触媒の存在下に
約O〜約180°C1好ましくは約40〜約170℃の
反応温度において約1〜約20時間、好ましくは約6〜
約lO時間反応を続けることにより行なうことができる
使用する有機溶媒としては、該共重合反応中にゲル化が
生じないように生成する共重合体を溶解するものであれ
ば、特に制限なしに使用できる。
かかる有機溶剤としては、例えばエタノール、プロパツ
ール、ブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール
系:セロソルブ、エチルセロソルブ、カルピトール、ブ
チルカルピトール、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノアセテート等のエーテル系
;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系:酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系ニジクロヘキサノン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン系等が挙げられる。
使用するラジカル重合触媒としては、例えば、アゾ系化
合物、パーオキサイド系化合物、ジアゾ化合物、ニトロ
ソ化合物、レドックス系及び電離性放射線等の通常のラ
ジカル重合に使用できるラジカル重合開始剤が使用でき
る。
本発明組成物で使用する共重合体は数平均分子量3.0
00〜200,000好ましくは5.000〜50,0
00の範囲のものである。
平均分子量が3,000未満の場合は、親水性が大きく
なり長期の防汚性が劣り、逆に数平均分子量が200.
000より多い場合は塗膜が(海)水等によって加水分
解し難く塗膜の溶出速度が遅くなり防汚機能が低下する
本発明組成物より形成される塗膜は、(海)水中で加水
分解して殺菌性を有するフェノール類を放出しながら、
適度に海水中に溶出(摩耗)していくので、そのものだ
けでも防汚性にすぐれた効果を発揮するものであるが、
要求される性能に応じて従来公知の防汚剤、例えば、亜
酸化銅、チオシアン銅、銅粉末などの銅系防汚剤、トリ
フェニル錫フルオライド、トリフェニル錫クロライド、
トリブチル錫オキサイドなどの有機錫防汚剤、エチレン
ビス(ジチオカルバミン酸)亜鉛、テトラメチルチウラ
ムジスルファイドなどの含チツ素イオウ系防汚剤、酸化
亜鉛等を配合することができる。
更に、本発明組成物には前記した防汚剤以外にも体質顔
料、着色顔料、可塑剤、塗料用添加剤、その他の樹脂等
を必要に応じて配合することができる。
本発明組成物を用いて塗膜を形成する方法は、前記した
防汚性塗料組成物を水中構造物(例えば、船舶、港湾施
設、ブイ、パイプライン、橋梁、海底基地、養殖網、定
置網等)等の基材表面に直接もしくは基材につオツーシ
ュプライマージンクエボキシ系ショップブライマー等の
ブライマー類:油性サビ止、塩化ゴム系、エポキシ系等
の下塗りブライマー類:長油性フタル酸樹脂系、塩化ゴ
ム系、エポキシ系等の中、上塗り塗料をそれぞれ塗布し
て形成させた単層塗膜、ブライマー及び下塗りブライマ
ーの塗料を塗布して形成させた複層塗膜及びブライマー
、下塗りプライマー中上塗り塗料を順次塗装して形成さ
せた複層塗膜を基材表面として刷毛塗り、吹付は塗り、
ローラー塗り、浸漬等の手段で塗布する。塗布量は、−
船釣には乾燥膜厚として40〜500P、好ましくは8
0〜300Pの範囲である。塗膜の乾燥は室温で行なう
ことができる。このようにして形成された塗膜は長期に
わたって優れた防汚性を有し、かつ人体に対して極めて
安全性の高いものである。
(作用及び発明の効果) 本発明において、ビヒクル成分として(メタ)アクリル
酸の一価及び/又は多価フェノールエステルとα、β−
エチレン性不飽和含窒素単量体とを必須単量体成分とし
て含有する共重合体を用いた塗料組成物が長期に互って
防汚性効果を発揮すによって適度な塩基性雰囲気の塗膜
が形成され、この塩基性によって(メタ)アクリル酸の
一価及び/又は多価フェノールエステル成分のエステル
基の加水分解反応が促進され容易にフェノールが放出さ
れることによるちのと推察される。
(実施例) 次に実施例を掲げて本発明を更に具体的に説明する。
共重合体製造例1 フェニルメタクリレート50g、メチルメタクリレート
40g及びN、N−ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミドlOgをキシレン43gに溶かし、ベンゾイルパー
オキサイド1.Ogを加え撹拌下90〜100℃で3時
間反応させ、更にベンゾイルパーオキサイド1.Ogと
キシレン24gを加え90〜100℃撹拌下2時間反応
を行なって固形分60重量%の黄色で粘稠な共重合体溶
液を得た。該共重合体は数平均分子量23.000であ
った。
共重合体製造例2 2.4.6−ドリクロロフエニルアクリレート60g、
メチルメタクリレート20g、N、N−ジメチルアミノ
エチルアクリレート20gをキシレン43gに溶かし、
アゾビスイソブチロニトリル1.Ogを加え撹拌下90
〜100℃で3時間反応させ、更にベンゾイルパーオキ
サイド1.0gとキシレン24gを加え90〜100℃
撹拌下2時間反応を行なって固形分60重量%の黄色で
粘稠な共重合体溶液を得た。該重合体は数平均分子量1
5,000であった。
共重合体製造例3 p −tert−ブチルフェニルメタクリレート50g
、2−エチルへキシルメタクリレート30g、1−ビニ
ル−2−ピロリドン20g、キシレン43g及びベンゾ
イルパーオキサイド2.Ogを混合し、撹拌した90〜
ioo’cで3時間反応させ、更にベンゾイルパーオキ
サイド1.Ogとキシレン24gを加え、90〜100
℃撹拌下2時間反応を行なって固形分60重量%淡黄色
粘稠な共重合体溶液を得た。該重合体は数平均分子量2
0.000であった。
共重合体製造例4 p−メチルフェニルアクリレート50g、メチルアクリ
レート30g、N−エチルアミノプロピルアクリレート
10g、N、N−ジメチルアミノエチルエチルメタクリ
ルアミドlog、キシレン43g及びアゾビスイソブチ
ロニトリル0.5g混合し撹拌下90〜100℃で3時
間反応した後、更にアゾビスイソブチロニトリル1.0
gとキシレン24gを加えて90〜100℃で撹拌下2
時間反応させて固形分60重量%淡黄色粘稠な共重合体
溶液を得た。該重合体の数平均分子量は18.000で
あった。
共重合体製造例5 p−ブロモフェニルアクリレート60g、スチレン20
g、2−ビニルピリジン20gをエチレングリコールモ
ノエチルエーテル43gに溶かし、ベンゾイルパーオキ
サイド1.Ogを加え撹拌下90〜100°Cで3時間
反応させ、更にベンゾイルパーオキサイド2.0gを加
え90〜100℃撹拌下2時間反応を行なって固形分6
0重量%淡黄色粘稠な共重合体溶液を得た。該重合体は
数平均分子量20.000であった。
実施例1 製造例1の共重合体溶液60g (固形分60重量%)
、炭酸カルシウム10.0g、ベンガラ3.0g、エロ
ジル#200 (デグサ社製、商品名、シリカ粉末)0
.5g、亜酸化銅15gおよびキシレン11.5gをペ
イントコンディショナーで混合分散して実施例1の防汚
性塗料組成物を得た。
実施例2〜9 表−■に示す配合割合で実施例1と同様にして実施例2
〜9の防汚性塗料組成物を調製した。
比較例1〜4 下記の配合で防汚性塗料組成物を実施例1と両様にして
調製した。
比較例1               (g)塩化ビ
ニル樹脂       10.0ロジン       
    10.0トリクレジルホスフエート   4.
0トリフエニル錫フルオライド 10.0炭酸カルシウ
ム        5.0ベンガラ         
   5. 0キジロール         28.0
メチルイソブチルケトン   28.0計100.0 
(g) 比較例2 塩化ゴム樹脂 ロジン トリクレジルホスフェート 亜酸化銅 炭酸カルシウム 硫酸バリウム ベンガラ キジロール 5゜ 15゜ 4゜ 0 5゜ 3゜ 4゜ 34゜ 計100゜ (g) 比較例3 塩化ビニル樹脂 ロジン トリクレジルホスフェート 亜酸化銅 トリフェニル錫ハイドロ オキサイド 硫酸バリウム 炭酸カルシウム ベンガラ 10゜ 4゜ 11゜ 10゜ キジロール 11゜ 計100.0 (g) 比較例4 共重合体製造例1      60.0炭酸カルシウム
       10.0ベンガラ          
  3゜0エロジル1200       0.5亜酸
化銅          15.0(g) 計100.0 (g) 実施例1〜9及び比較例1〜4の塗膜性能試験結果を後
記表−2にまとめて示す。
阪五辻韮藍星亙基 上記の実施例1〜9および比較例1〜3で得た塗料につ
いて大きさ10100X300X2のサンドブラスト処
理銅板にジンクエポキシ系ショッププライマー(乾燥膜
厚15μ)及びエポキシ系防錆塗料(同200μ)を予
め塗装した被塗板に乾燥膜厚が50μになるよう塗装し
て試験塗板とし7日間乾燥させて供試した0表−2にこ
れら試験板を大阪府泉大津湾に24ケ月浸漬して防汚性
(数字は付着生物の付着面積の%を示す)を評価した結
果を示した。
表−2 防汚性能試験結果

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、(メタ)アクリル酸の一価及び/又は多価フェノー
    ルエステル(A)とα,β−エチレン性不飽和含窒素単
    量体(B)とを必須単量体成分として含有する共重合体
    をビヒクル成分とすることを特徴とする防汚性塗料組成
    物。
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