JPH0317742B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、半田ペーストに類するものを印刷す
る装置にプリント基板を搬送ライン上で位置決め
し供給するプリント基板位置決め装置に関するも
のである。

従来例の構成とその問題点 従来のプリント基板位置決め装置の構成を第１
図に示す。搬送ライン１によつて搬送されてきた
プリント基板２はスライド軸３に沿つて水平方向
に摺動可能な吸着チヤツク４により５の位置まで
移載され固定治具６にのせられる。固定治具６は
プリント基板２を位置規正しかつスライド軸７に
沿い位置８まで摺動し、プリント基板２を印刷機
９に供給する。以上のように従来の構成では搬送
ライン１から印刷機９へプリント基板２を供給す
る搬送系の構成要素が多いため複雑で自動化及び
高速化が困難であるという問題があつた。

発明の目的 本発明は、従来の欠点である印刷装置へのプリ
ント基板供給及び位置決めにおける自動化及び高
速化が困難であるという問題点を解消し、高速及
び自動化容易でしかも確実にプリント基板を位置
決めし供給するものである。

発明の構成 本発明は、基板を搬送可能な搬送ラインにより
搬送された基板を所定位置で停止可能なストツパ
ーと、このストツパーにより停止させられた基板
を搬送ラインの第１水平位置から基板を位置規正
する第２水平位置へ押し上げ可能で、かつ第２水
平位置より、基板上をスクリーン印刷する第３水
平位置まで真空吸着しつつ押上げ可能な固定治具
と、この固定治具を第１水平位置から第２水平位
置へ、更に第２水平位置から第３水平位置へと二
段階に垂直方向に移動させる駆動部と、前記第２
水平位置で前記基板の一方の端面とこの一方の端
面に略垂直な方向の他の端面とを基準として前記
基板を挟持可能なよう付勢し位置規正を行う規正
治具と、この規正治具を駆動する駆動部とからな
り、プリント基板を搬送ラインから移載すること
なく位置規正でき、また位置規正後固定治具に真
空吸着し最短距離で印刷基準面に移動でき高速及
び自動化容易でしかも確実なプリント基板の位置
決め供給を可能にする効果を有する。

実施例の説明 以下本説明の一実施例について、図面を参照し
ながら説明する。

第２図は、実施例における装置を含む装置の全
体斜視図を示すものである。１０はストツカーで
あり、プリント基板２を収納する。１１はプリン
ト基板２の取出し装置であり、ストツカー１０内
のプリント基板２を１枚ずつ取出す、１は搬送ラ
インであり、ストツカー１０より取り出されたプ
リント基板２を印刷装置１２まで搬送し、その後
一方向に一定角度回転する回転テーブル１３まで
搬送する。１４及び１５は電子部品実装装置であ
り、プリント基板２上に電子部品を実装する。１
６はアンローダであり、電子部品を実装されたプ
リント基板２をストツカー１０へ収納する。１７
はプリント基板位置決め装置であり、搬送ライン
１から印刷装置１２へプリント基板２を位置決め
し供給するもので、その断面図を第３図に示す。
第３図において１８はストツパ、１９はエマシリ
ンダ、２０は垂直方向に３段階移動可能でかつプ
リント基板２を真空吸着する固定治具、２１は固
定治具２０を垂直方向に３段階移動させる駆動
部、２２ａ及び２２ｂはプリント基板２の端面を
水平方向から付勢し位置決めを行う規正治具であ
る。２３は規正治具２２ａ，２２ｂが付勢するプ
リント基板２の端面の直角方向にある端面を付勢
しプリント基板２を規正するレバー、２４ａ及び
２４ｂは水平方向に摺動可能で規正治具２２ａ，
２２ｂに固定されたスライダ、２５ａ及び２５ｂ
はスライダ２３に固定されたプレート、２６はバ
ネ、２７ａ及び２７ｂは規正治具２２ａ，２２ｂ
を駆動するアクチユエータである。

次に概略を工程順に説明する。搬送ライン１に
より水平に搬送されてきたプリント基板２を、エ
アシリンダ１９の先端に固定されたストツパ１８
が止める。そして駆動部２１により駆動された固
定治具が初期位置より１段上昇しプリント基板２
を位置２８まで持ち上げる。そこで規正治具２２
ａ及び２２ｂが水平方向にプリント基板２の２端
面を付勢し、規正治具２８が規正治具２２ａ，２
２ｂの付勢する端面と直角をなす端面を付勢し、
プリント基板２の位置決めを行う。位置決めされ
たプリント基板２を固定治具２０が真空吸着し、
印刷基準面である位置２９まで持ち上げる。印刷
が終われば固定治具２０は真空吸着を解放して初
期位置までもどり、プリント基板２を搬送ライン
１にもどす。

以上の工程を簡単に示したものが第４図であ
る。第４図ａのごとく搬送ライン１により搬送さ
れてきたプリント基板２は、第４図ｂに示すとお
り固定治具２０により持ち上げられ規正治具２２
ａ，２２ｂ及びレバー２３により位置決めされ
る。そしてプリント基板２は固定治具２０に真空
吸着され第４図ｃのように印刷規準面まで持ち上
げられる。

次に装置の詳細を説明する。第５図は駆動部２
１の動作を示したものである。第５図ａに示すよ
うにシリンダブロツク３０から突き出た上ロツド
３１が固定治具２０を上昇させる。その動きは第
５図ｂの如く、まず下ピストン３２が空気圧によ
り上昇し、下ロツド３３及び上ピストン３４を介
し上ロツド３１を押す。次に第５図ｃの如く、空
気圧により上ピストン３４が上昇し、上ロツド３
１がさらに上昇する。

第６図はプリント基板位置決め装置１７の平面
図である。固定治具２１によつて１段持ち上げら
れたプリント基板２は、プレート２５ａ及びスラ
イダ２４ａを介してアクチユエータ２７ａにより
駆動される規正治具２２ａと、バネ２６とプレー
ト２５ｂ及びスライダ２４ｂを介してアクチユエ
ータ２７ｂにより駆動される規正治具２２ｂとに
付勢されＸ方向に位置決めされる。また、規正治
具２３ａに固定されたレバー２３がＸ方向に移動
することによりカム３５にあたり、先端がＹ方向
に移動しプリント基板２を付勢する。同時にプレ
ート３６とＹ方向に摺動可能なスライダー３７及
びプレート３８と一体となつた規正ロツド３９が
バネ４０を介してアクチユエータ４１に駆動され
ることによりプリント基板２にあたり、プリント
基板２はＹ方向に位置決めされる。

発明の効果 このように本発明は、プリント基板搬送ライン
上でプリント基板の位置決め及び印刷装置への供
給をするものであるため、高速かつ確実なプリン
ト基板の位置決め及び供給の自動化を可能にして
いる。またプリント基板の印刷面には一切触れな
いため、信頼性の高い印刷が可能であるという特
徴も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリント基板位置決め装置の概
略説明図、第２図は本発明の一実施例であるプリ
ント基板位置決め装置を含む装置の全体斜視図、
第３図はプリント基板位置決め装置の断面図、第
４図ａ，ｂ，ｃは工程を示す同装置の断面図、第
５図ａ，ｂ，ｃは各工程を示す固定治具駆動部の
断面図、第６図はプリント基板位置決め装置の平
面図である。 １……搬送ライン、２……プリント基板、２０
……固定治具、２１……駆動部、２２，２３……
規正治具、２７……駆動部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 基板を搬送可能な搬送ラインにより搬送され
   た基板を所定位置で停止可能なストツパーと、こ
   のストツパーにより停止させられた基板を搬送ラ
   インの第１水平位置から基板を位置規正する第２
   水平位置へ押し上げ可能で、かつ第２水平位置よ
   り、基板上をスクリーン印刷する第３水平位置ま
   で真空吸着しつつ押上げ可能な固定治具と、この
   固定治具を第１水平位置から第２水平位置へ、更
   に第２水平位置から第３水平位置へと二段階に垂
   直方向に移動させる駆動部と、前記第２水平位置
   で前記基板の一方の端面とこの一方の端面に略垂
   直な方向の他の端面とを基準として前記基板を挟
   持可能なよう付勢し位置規正を行う規正治具と、
   この規正治具を駆動する駆動部とからなるプリン
   ト基板位置決め装置。