JPS5833073B2 - 部品運搬装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ 部品運搬装置の問題点； 省力化機械の一つとして例えば電子部品（プリント基板
）を積上げたカートリッジより一個毎吸着手段により吸
上げ他の作業位置に移送する機械は慣用されているけれ
ども、プリント基板の如く方向性をもち、他の作業位置
に移されたときの位置方向が、例えば±０．０５ｍｍ１
呈度までその精度が要求される場合、従来装置は満足す
べきものではなかった。

その主たる理由はまず部品はカートリッジ内で少許の余
裕をもって積上げられていること、次に吸着具をもって
当該部品が吸着されるとき定った方向で吸上げられると
云う保証は得られないからである。

従って正確な位置決めが必要な場合は、予めプリント基
板に位置決め用のガイド孔を穿設しておき、作業位置の
基台に植設されたガイドピンに嵌合せしめて位置決めし
ていた。

しかしプリント基板は一般にその厚さが０．５〜１．５
７７！７ｇ程度と薄いものであるため、ガイドピンがガ
イド孔を慣通しガイドピン上端がプリント基板の上面よ
り突出することになり、プリント基板上にペーストハン
ダ等をプリントする場合にスクリーンの邪魔になってい
た。

そこでガイドピンを使用することなくプリント基板を正
確に位置決めできる装置の出現が期待されていた。

Ｂ この発明の部品運搬装置の要旨； 前述の如き慣用の斯種装置を改良し吸着具をキマリャー
に対し水平面内で移動と回動自在に支持し、且つ吸着具
をキャリヤーに対し規正する第一の手段と、治具上で部
品を位置決め手段により規定位置に修正すべく変位せし
める第二の手段を装置して、カートリッジ等の供給源よ
り搬送された部品を所定の位置と方向に移送することを
可能ならしめた装置である。

Ｃこの発明の部品運搬装置の実施例の詳細な説明； 第１図第２図に示す如くキャリヤー１は下端に真空吸着
具２を備える。

本発明によれば吸着具２はキャリヤー１の下端部の保持
枠３内で水平面内での移動と回動可能に支持すべく保持
枠３０）側壁ｌこ設けた水平な長孔４，５，６及び７に
嵌挿される案内環８ 、９ 、１０及び１１を備え、且
つ前記吸着具２を前記キャリヤー１に対し規正位置に規
正するため各長孔の各端４’、 ５’、 ６’及び７′
は重要な意味をもっており、発条１２．１３によって前
述のキャリヤーに対する吸着具の位置が規正される。

このことは第３図に示す要部横断面図によって理解でき
るであろう。

而してキャリヤー１に対し位置が規正されている吸着具
２によって第１図並びに第２図に示すようにカートリッ
ジ１４に積重ねられた部品（例えば印刷配線基板）１５
を吸着し、治具１６上にキャリヤーの移動によって移送
されうる。

さて、上記治具１６上にもたらされた部品１５を治具１
６の位置決め手段１７．１８により、規定された位置に
修正すべく上述の吸着具２を上述のキャリヤーに対する
規正位置より変位せしめるため、上記発条１２．１３に
さからって吸着具２を変位せしめるために、支持枠３の
開口１９を通して導出された発条２０を介して図示せざ
る周知のピストン機構を可とする引当装置に連結されて
いる。

Ｄ この発明の運搬装置の動作と効果； 上述の如きこの発明の運搬装置の構成によって、第１図
及び第２図に示す如くカートリッジから吸着された部品
は第４図に示す如く、治具１６上にもたらされることは
容易に理解されよう。

然し乍ら注目すべきことは上述のＡ項でのべた如く、部
品の治具に対する位置（方向も含めて）は均一でないと
云うことである。

依ってこの発明装置によれば、上述の引当装置を動作せ
しめて吸着具２を発条１２．１３にさからって、他の発
条２０を介して部品の端縁２１，２２を治具１６の位置
決め手段１７，１８に当接せしむれば、部品１５の位置
と方向は所望の通り規定される。

斯る装置の動きは第５図並びに第６図によって之又十分
理解できるであろう。

尚、このようにして規定された位置に搬送された部品は
、そこで又は別の作業台に移送されて引続く作業を受け
ることになるが、斯る操作はこの発明の要旨ではないの
で省略する。

従って、本発明によるとプリント基板にガイド孔を穿設
する必要がなく、作業位置にガイドピンを植設しなくと
も正確に位置決めすることが可能となるので、プリント
する際にスクリーンの邪魔になることはない。

また、本発明では部品吸着具の支持構造がシンプルで軽
量となすことができるので、部品を位置決め手段にあて
がう際に、素早い応動を期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の部品運搬装置を示す斜視図、第２図
は、この発明の装置の動きを説明する図面、第３図は要
部の横断面図、第４図１ま治具上に搬送された部品と治
具の関係を示す平面図、第５図はこの発明に従って操作
された状態を示す第３図相当の横断面図、そして第６図
は治具と之に対し規定位置に修正された部品を示す平面
図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 部品吸着具を備えるキャリヤーと位置決め手段を備
   える治具とを具備し、前記吸着具を前記キャリヤーに対
   し水平面内で移動と回動可能に支持し、且つ前記吸着具
   を上記キャリヤーに対し規定位置に規正する第一手段と
   、上記キャリヤーの移動により上記治具上にもたらされ
   た部品を上記治具の位置決め手段により規定位置に修正
   すべく、上記吸着具を上記キャリヤーに対する上記規正
   位置より変位せしめる第二手段とを備える部品運搬装置
   において、 位置決め手段は互に交差方向に延在する壁であり、第一
   手段は部品吸着具をキャリヤー内で上記位置決め手段の
   交点から遠ざかる方向に張力をおよぼす発条であって、
   第二手段は、上記吸着具に対し交点方向に張力をおよぼ
   す発条であることを特徴とする部品運搬装置。 ２ 部品吸着具が、その周囲に放射状に突設した案内棒
   を枠状キャリヤーの長孔に嵌挿することにより、水平面
   内での移動及び回動が可能なる如く支持されていること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の部品運搬装置
   。