JPH0317723Y2 - - Google Patents

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JPH0317723Y2
JPH0317723Y2 JP1985107338U JP10733885U JPH0317723Y2 JP H0317723 Y2 JPH0317723 Y2 JP H0317723Y2 JP 1985107338 U JP1985107338 U JP 1985107338U JP 10733885 U JP10733885 U JP 10733885U JP H0317723 Y2 JPH0317723 Y2 JP H0317723Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は金属製真空断熱カツプに関する 「従来の技術」 金属製カツプは、その材質となる金属が高い熱
伝導性を持つために、保温性において陶磁器製カ
ツプに劣つていた。しかし、最近では真空技術の
発達に伴い、内部に真空断熱部を形成された、保
温性および保冷性に優れた金属製真空断熱カツプ
が作られるようになつた。
このような金属製真空断熱カツプの一例を第4
図に示す。この図において符号1はステンレスな
ど熱伝導率が少さく、耐食性に優れた金属からな
る、底のある円筒状の内容器である。この内容器
1の外側にはこの内容器1との間に所定の間隙を
形成するように円筒型の外壁2が取り付けられて
いる。また、この外壁2の下端開口部には円盤状
の底盤3がこの開口部を塞ぐように取り付けられ
ている。そしてこれら内容器1、外壁2、ならび
に底盤3で囲まれた空間が真空断熱部5となつて
いる。
上記の内容器1の上端部には、その外径が外壁
2の内径と等しい段部4が全周に渡つて形成され
ており、この段部4が上記外壁2と溶接されるこ
とによつて上記断熱部5が気密的に封止されてい
る。
また、上記の底盤3には、製造時に断熱部5の
空気を排気して真空断熱とするための排気孔6が
形成されており、ここに円錐台型の栓7が嵌入接
着されている。
「考案が解決しようとする問題点」 上記従来の金属製真空断熱カツプでは、その高
い断熱性のため、カツプ内に高温の内容物を入れ
た場合にも外壁2に熱があまり伝わらず、手でこ
のカツプを握るだけでは内容物の温度を感じるこ
とができない。また、内容器1は熱伝導率の小さ
いステンレスなどの金属でできているために、内
容物の温度はカツプの口元にもあまり伝わらず、
カツプに唇をつけても内容物が熱いかどうか、す
ぐにはわからないときがある。
このため、この金属製真空断熱カツプを使つて
熱い内容物を飲む場合、飲む人が内容物の温度を
感知できず、内容物が熱いことを知らぬまま一息
に飲もうとして、口の中をやけどすることがあつ
た。
ところで、カツプ内容物の温度をカツプ口元部
に伝達するように内容器1の肉厚を厚くすること
が考えられるが、内容器1の材質として、耐食性
ならびに強度の点で最適なステンレス鋼等は熱伝
導率が小さいため、充分な効果を得るにはかなり
の肉厚が必要となる。また、製造の都合上、厚さ
を必要としない底部付近も側面部と同じ厚さにな
らざるを得ないから、カツプが無用に重くなるう
え、大幅なコストアツプとなつてしまい実用的で
はない。
「問題点を解決するための手段」 この考案は、金属製の内容器と外容器とを口部
で一体化してなる二重壁構造容器の前記内容器と
外容器との間に真空断熱部を形成した金属製真空
断熱カツプにおいて、上記内容器をステンレス鋼
で形成してなるとともに、該内容器の外周面に、
その一端が口部に当接する熱良導体の伝熱体を密
着して取り付け、カツプ内容物の温度をカツプ口
元部に伝達するようにしたものである。
「実施例」 第1図はこの考案の金属製真空断熱カツプの一
実施例を示す図であり、第4図に示したカツプと
基本構造を同一とする部分については、同一の符
号を付けてその説明を省略する。
この図において符号8は、その内径が内容器1
の外径と等しい円筒状の伝熱体であり、この伝熱
体8の一端には、全周に渡つて上記内容器1の段
部4に適合する斜周部9が形成されている。上記
の伝熱体8は、その内周面を、熱がよく伝わるよ
うに内容器1の外周面に密着して取り付けられて
おり、上記斜周部9の先端は内容器1と外壁2と
の接合部に当接している。
上記の伝熱体8の材質は熱伝導率の高い金属で
あるほどよく、銅またはその合金、アルミニウ
ム、鉄などが望ましい。
また伝熱体8の上下方向の長さは、カツプ内に
内容物を入れた場合に上記伝熱体8の下端部がこ
の内容物の液面の高さよりも通常下にあること
と、上記伝熱体8の斜周部9が内容器1と外壁2
の接合点に当接することを満たさねばならないか
ら、少なくとも内容器1の高さの3分の1以上の
長さが必要である。
このような構成の金属製真空断熱カツプにあつ
ては、内容器1の外周面上に、カツプ口元部に内
容物の熱を伝えるための伝熱体8を取り付けたか
ら、保温性ならびに保冷性を損ねることなく、カ
ツプ口元部の温度を内容物の温度に近づけること
ができる。このため、高温の内容物をカツプ内に
入れた場合には、カツプ口元部が熱くなるのでこ
の内容物を不注意に飲み込んで口中をやけどする
ことを末然に防ぐことができる。
なお、上記の伝熱体8の材質として銅やアルミ
ニウムを用いた場合には、これら金属の電気抵抗
が小さいためにスポツト溶接を行なうことが困難
であるから、第2図に示すように、伝熱体8を溶
接しやすい金属でできた接合リング10で固定す
ることも可能である。
また、上記の実施例では、伝熱体8が円筒状に
なつているが、これは帯状であつても線状であつ
てもよい。例えば、把手が付けられたカツプで
は、通常、飲む時に唇をつける位置が把手から両
側に90゜の位置にほぼ限られるものであるか
ら、この位置に内容物の温度を伝えれば、不注意
なやけどを防止できる。第3図に示す、把手の付
いた金属性真空断熱カツプでは内容器1外周面上
の、上記把手から両側に90゜の位置にそれぞれ帯
状の伝熱体8,8を取り付け、保温性の低下をで
きる限り抑えて、カツプ口元部の唇が接触する位
置にだけ内容物の熱を伝えるようにしたものであ
る。
なお、内容器1の肉厚を厚くするだけでも伝熱
体8と同様の効果を出すことが可能である。しか
しながら、内容器1の材質として、耐食性ならび
に強度の点で最適なステンレス鋼等は熱伝導率が
小さいため、伝熱体8と同じ効果を得るには、か
なりの肉厚が必要となる。また、製造の都合上、
厚さを必要としない底部付近も側面部と同じ厚さ
にならざるを得ないから、カツプが無用に重くな
り、かつ大幅なコストアツプとなつて実用的では
ない。
「実験例」 次に、この考案の金属製真空断熱カツプの効果
をより明確にするために、実験例を挙げて説明す
る。
(実験例 1) ステンレス製内容器(内径72mm、高さ85mm、厚
さ0.5mm、内容量300ml)に厚さ0.1mmの銅製の円
筒状伝熱体を密着して取り付け、接合リングで固
定した。次いでこれらに外容器を取り付け、真空
ロー付けを行ない、金属製真空断熱カツプを得
た。
(実験例 2) ステンレス製内容器(内径72mm、高さ85mm、厚
さ0.3mm、内容量300ml)に厚さ0.5mmの鉄製の円
筒状伝熱体を密着してスポツト溶接した。次いで
これらに外容器を取り付け、真空ロー付けを行な
い、金属製真空断熱カツプを得た。
(比較例 1) 通常の陶器製カツプ(内容量300ml)を用いた。
(比較例 2) 市販されている金属製真空断熱カツプ(内容量
300ml)を用いた。
上記4種類のカツプに対して保温力ならびに保
冷力の比較実験を行なつた。第5図は保温力の比
較実験の結果を示すグラフである。これは、上記
4つのカツプに100℃の熱湯を200ml注ぎ、雰囲気
温度20℃の下で湯温の経時変化をプロツトしたも
のである。図中符号Aは比較例2、符号Bは実験
例1ならびに実験例2、符号Cは比較例1を示し
ている。
第6図は保冷力の比較実験の結果を示してい
る。これは、水温4℃の冷水を200mlづつ上記4
種のカツプに注ぎ、雰囲気温度20℃の下で水温の
経時変化をプロツトしたものである。図中符号は
第5図と同じである。
また第7図は、実験例1のカツプと、比較例2
のカツプについて内容物温度と口元部温度との関
係をプロツトしたグラフである。それぞれのカツ
プに種々の所定温度の湯を200ml注ぎ、雰囲気温
度20℃の下で放置し、この間のカツプ口元部の最
高温度を記録して、上記湯の温度と上記カツプ口
元部最高温度を示した。符号は第5図ならびに第
6図と同じである。
以上のグラフからわかるように、この実験例1
および実験例2の金属製真空断熱カツプでは、従
来の金属製真空断熱カツプの保温性、保冷性をほ
とんど損ねることなく、カツプ口元部温度を内容
物の温度に近付けることができた。
「考案の効果」 この考案の金属製断熱カツプは、保温性能、保
冷性能の極めて優れた真空断熱カツプであり、内
容器の外周部に、外容器に熱を伝えるのでなく、
カツプ口元部にのみ内容物の熱を伝達する伝熱体
を取り付けたことで、このカツプに高温の内容物
を入れた場合には、保温性能、保冷性能を損なう
ことなく、カツプ口元部の温度が上昇し、飲む人
が内容物の熱さを関知することができる。よつ
て、このカツプは、飲む人が不注意に熱い内容物
を口に入れて口中をやけどすることを防止できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は、この考案の金属製
真空断熱カツプのそれぞれ異なる実施例を示す、
一部を破断した側面図である。また、第4図は従
来例を示す一部破断した側面図である、第5図な
いし第7図はこの金属製真空断熱カツプの種々の
特性を示すグラフであり、第5図は保温性、第6
図は保冷性、また第7図は内容物温度とカツプ口
元部温度の関係を示すグラフである。 1…内容器、2…外壁、8…伝熱体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属製の内容器と外容器とを口部で一体化して
    なる二重壁構造容器の前記内容器と外容器との間
    に真空断熱部を形成した金属製真空断熱カツプで
    あつて、上記内容器をステンレス鋼で形成してな
    るとともに、該内容器の外周面に、その一端が口
    部に当接する熱良導体の伝熱体を密着して取り付
    け、カツプ内容物の温度をカツプ口元部に伝達す
    るようにしたことを特徴とする金属製真空断熱カ
    ツプ。
JP1985107338U 1985-07-13 1985-07-13 Expired JPH0317723Y2 (ja)

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JP1985107338U JPH0317723Y2 (ja) 1985-07-13 1985-07-13

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JP1985107338U JPH0317723Y2 (ja) 1985-07-13 1985-07-13

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Publication Number Publication Date
JPS6216376U JPS6216376U (ja) 1987-01-31
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