JPH03169714A - ラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、操縦安定性能を向上させたラジアルタイヤに
関する． 〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕近年、カ
ーカスコードをラジアル方向に配列し、金属コードから
なるベルト層を配したラジアルタイヤが、その優れた耐
久性能、操縦安定性、耐摩耗性能等の点から多用され、
又車両、とくに乗用車の動力性能の増大に伴いこれらの
性能のうち、とくに操縦安定性能について一層の向上が
求められている． ２枚の金属コードからなるベルトプライからなるベルト
を有する最も一般的な構造の乗用車用ラジアルタイヤに
おいて、このベルトは、ラジアルタイヤの周方向剛性を
高めかつタイヤ転勤中の接地面の動きを減少させること
を意図して用いられており、従ってベルトのタイヤ軸方
向巾は接地面をほぼ覆う程度に設定される。

例えば従来のタイヤは、第２図に示すように、カーカス
層に最も近くに配置された内のベルトプライＡのタイヤ
軸方向に測定した巾Ｗａは、その外側のベルトブライＢ
の巾ｗｂよりも広く設定することによって、第３図に示
すように両方の巾を同一とし端部ａ，ｂを一致させたと
きのタイヤ変形時の歪みの該端部ａ，ｂへの応力集中、
ここを起点とする損傷、いわゆるベルトエッジルーズ（
以下ｒＢＥＬＪという）を防ぎ構造耐久性能の低下を防
止するためである。しかしながら、このような従来タイ
ヤではＢＥＬを防止するのには役立つとはいえ、近年、
望まれている前記操縦安定性能を充足しうるものではな
かった。

本発明は、ラジアルタイヤの他の性能、特に構造耐久性
能を損なうことなく、操縦安定性能を向上しうるラジア
ルタイヤの提供を目的としている．〔！！！題を解決す
るための手段〕 本発明は、トレンド部からサイドウオール部をへてビー
ド部のビードコアの廻りをタイヤの内側から外側にかけ
て巻き上げられ実質的にラジアル方向に配列されたカー
カスコードからなるカーカス層と、該カーカス層のタイ
ヤ半径方向外側かつトレッド部内側に配されるとともに
平行な金属コードからなる少な《とも２枚のベルトプラ
イからなるベルト層とを具え、該ベルトプライにおいて
前記カーカス層に最も近い内のベルトプライの軸方向の
巾が該内のベルトブライに接してそのトレッド側に位置
する外のベルトブライの軸方向の巾よりも狭いことを特
徴とするラジアルタイヤ。

〔作用〕

接地面により近い位置のベルトブライの巾を場加するこ
とにより、コーナリングバワーを高め、その結果操縦安
定性能を向上させることが可能となる． 〔実施例〕 以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

第１図においてラジアルタイヤ１は、トレッド部２から
サイドウオール部３をへてビード部４のビードコア５の
廻りをタイヤの内側から外側にかけて巻き上げられかつ
ラジアル方向に配列されたカーカスコードからなるカー
カス６を有する．書亥カー力スコードとして、ポリエス
テル、ナイロン芳香族ボリアミド等の有機繊維コード又
は金属コードを用いうる。

カーカス６のタイヤ半径方向外側かつトレッド部２の内
側には、平行に配列された金属コードからなる少なくと
も２枚のベルトブライ、本例では２枚の７１、７０が内
外に重ねて配置している．カーカス層６に最も近くに配
置される内のベルトプライ７１及び該プライ７１に接し
トレッド側に配置される外のベルトプライ７０の夫々の
タイヤ軸方向に測定したとのタイヤ軸方向の巾ｗｉ、ｗ
Ｏは、Ｗ　ｉ　＜　Ｗ　ｏとする．従って、内外のベル
トブライ７ｌ、７０の端部ａ，ｂ間には巾Ｗｉと巾ＷＯ
の差の半分の段差８が生しる。この段差８は２〜１０ｎ
の範囲にある。２ｎ未満では第３図で示す構造と同じく
、ベルトの端部ａ，ｂでの歪の集中を引起こし耐ＢＥＬ
性能が低下する．又１０■を越えると、プライ１枚から
なる領域が大きくなりすぎ、ベルト７の効果が減少する
。

さらに巾Ｗｏは接地巾Ｗｇの９０〜１２５％の範囲に設
定されることが好ましい．９０％未満では、プライ７０
による操縦安定性能の向上が充分ではなく、又１２５％
を越えると歪の大きい領域にベルト端部ａが位置し、耐
ＢＥＬ性能が低下する． 段差８とカーカス６との間の空隙は、タフシツンゴム９
で埋められる．クッションゴム９は、ベルトプライ７０
のタイヤ転勤中の歪みを緩和するため、一定の硬度、例
えば６０〜９０°程度の硬度とする． 本例ではベルト層７のトレンド側に補強層１０、１１を
具える。補強層１０はベルトブライ７０の巾Ｗｏと同一
巾を有し、ベルト層７を全て覆う．補強Ｆｉｉｌｌはベ
ルト層７のショルダ一部のみを覆いかつ端部はベルト層
７と一敗する．該補強Ｎ１０、１１は有機繊維コードを
タイヤ周方向に平行に配列したものからなる。従ってこ
の補強層１０、１１は、コードが周方向に配されている
ためベルトブライ７０の端部の半径方向外向きの変形を
効第 ！ 表 （注１）コーナリングパワーを表す．内圧１．９ｋｇ／
ａｌｌ”、荷重３　５　０ｋｔｆの条件で室内台上試験
機で測定した． （注２）排気量２０００ｃｃの国産束用車に装着し、テ
ストコースを走行したときのドライバーの官能評価によ
る． 果的に抑制し、端部を起点とする損傷を防ぐ．又補強層
１０、ｌ１はベルト層７をフォールド状に包むものでは
なく、従ってベルト層７の半径方向内向きの変形は比較
的容易となる．その結果、補強層１０、１１の端部がベ
ルト層７の端部と一致することと相まって、ベルト層７
の剥離とそれに連なるサイドウォール部との間の剛性段
差を減じ、端部における損傷を防ぐ． 〔具体例〕 タイヤサイズ１８５／７０ＨＲ１４のラジアルタイヤを
第１表の仕様により試作し、同表に示す比較例とともに
試験した． 第１表下欄に示すように本発明のタイヤは、いずれも同
一ベルト角度のタイヤに比べてＣＰの向上、操縦安定性
能の改善がみられた。

〔発明の効果〕

ラジアルタイヤ本来の性能を損なうことなく、操縦安定
性能の一層の向上が可能になった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第ｐ図は従来
のタイヤの断面図である．

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　トレッド部からサイドウォール部をへてビード部の
   ビードコアの廻りをタイヤの内側から外側にかけて巻き
   上げられ実質的にラジアル方向に配列されたカーカスコ
   ードからなるカーカス層と、該カーカス層のタイヤ半径
   方向外側かつトレッド部内側に配されるとともに平行な
   金属コードからなる少なくとも２枚のベルトプライから
   なるベルト層とを具え、該ベルトプライにおいて前記カ
   ーカス層に最も近い内のベルトプライの軸方向の巾が該
   内のベルトプライに接してそのトレッド側に位置する外
   のベルトプライの軸方向の巾よりも狭いことを特徴とす
   るラジアルタイヤ。 ２　前記内のベルトプライの軸方向の巾は、外のベルト
   プライの軸方向の巾よりも４．０〜２０．０ｍｍ狭く、
   しかも外のベルトプライの巾が接地巾の９０〜１２５％
   であることを特徴とする請求項１記載のラジアルタイヤ
   。