JP5217347B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
また、この空気入りタイヤでは、タイヤ左右のベルト補強層における繊維材の中間伸度の比EW/EBが適正化されるので、ベルト層の両端部が各ベルト補強層により適正に補強される。これにより、高速走行時におけるタイヤ左右のサイドウォール部の変形量が均一化されて、タイヤの高速耐久性能が向上し、また、タイヤのユニフォミティ(コニシティ)が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤでは、ベルト層のベルト幅W 0 とタイヤ接地幅W 1 との比W 0 /W 1 が適正化されるので、タイヤの高速耐久性能が向上し、また、タイヤのユニフォミティ(コニシティ)が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤでは、タイヤ左右のサイドウォール部にかかるゲージの最小値の比t W /t B が適正化されるので、タイヤの加硫故障が低減され、また、タイヤの高速耐久性能およびユニフォミティ(コニシティ)が向上する利点がある。
この空気入りタイヤ1は、ビードコア2と、ビードフィラー3と、カーカス層4と、ベルト層5と、トレッドゴム6と、サイドウォールゴム7とを含んで構成される(図1参照)。ビードコア2は、環状構造を有し、左右一対を一組として構成される。ビードフィラー3は、ビードコア2のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのビード部を補強する。カーカス層4は、左右のビードコア2、2間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。また、カーカス層4の両端部は、ビードフィラー3を包み込むようにタイヤ幅方向外側に折り返されて係止される。ベルト層5は、積層された複数のベルトプライ51、52から成り、カーカス層4のタイヤ径方向外周に配置される。トレッドゴム6は、カーカス層4およびベルト層5のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部を構成する。サイドウォールゴム7は、ビードフィラー3およびカーカス層4のタイヤ幅方向外側に配置されてタイヤのサイドウォール部を構成する。
また、ベルト層5の両端部(タイヤ幅方向の両端部)には、ベルト層5を補強するためのベルト補強層8、8がそれぞれ配置される(図1参照)。これらのベルト補強層8は、帯状のベルトカバー材により構成される。このベルトカバー材は、例えば、6−6ナイロンから成る複数の繊維材81が配列されて構成される。また、ベルト補強層8は、ベルト層5の端部に対してタイヤ径方向外側からタイヤ周方向に巻き付けられて配置される。また、ベルト層5のホワイトサイドウォール側の端部に配置されるベルト補強層8の中間伸度EWが、他方の端部に配置されるベルト補強層8の中間伸度EBよりも低く設定される。すなわち、ホワイトサイドウォール側のベルト補強層8が他方のベルト補強層8よりも低い中間伸度EWを有する。
例えば、ベルト層の端部にベルト補強層が配置されていない構成(図示省略)では、以下のような課題がある。すなわち、近年では、車両の大型化に伴ってタイヤも大型化する傾向にある。このため、高速走行時にてスタンディングウェーブが発生し易くなり、サイドウォール部の振動が激しくなる。すると、サイドウォール部の温度が急激に上昇して、サイドウォールゴムとカーカス層とのセパレーションが発生し易くなる。かかるサイドウォール部の振動を低減するためには、サイドウォール部の面外曲げ剛性を増加することが有効である。しかしながら、面外曲げ剛性を増加するためにサイドウォール部のゲージを増加させると、振動によるサイドウォール部の温度上昇がより一層増加する。すると、サイドウォールゴムとカーカス層とのセパレーションが促進されて、タイヤの高速耐久性能が低下する。
なお、この空気入りタイヤ1では、ホワイトサイドウォール側のベルト補強層8における繊維材81の中間伸度EWと他方の前記ベルト補強層における前記繊維材の中間伸度EBとが0.40≦EW/EB≦0.85の範囲内にあることが好ましい(図2および図3参照)。かかる構成では、タイヤ左右のベルト補強層8、8における繊維材81の中間伸度の比EW/EBが適正化されるので、ベルト層5の両端部が各ベルト補強層8、8により適正に補強される。これにより、高速走行時におけるタイヤ左右のサイドウォール部の変形量が均一化されて、タイヤの高速耐久性能が向上し、また、タイヤのユニフォミティ(コニシティ)が向上する利点がある。例えば、0.85<EW/EBでは、タイヤの高速耐久性能の向上効果が得られ難い。また、EW/EB<0.40では、ベルト補強層の拘束力が大きすぎるため、タイヤのコニシティが向上し難い。
また、この空気入りタイヤ1では、タイヤ断面高さSHが150[mm]≦SH≦260[mm]の範囲内にあることが好ましい(図1参照)。かかるタイヤ断面高さSHを有するタイヤに上記の構成が適用されることにより、タイヤの高速耐久性能が向上し、また、タイヤのユニフォミティ(コニシティ)が向上する利点がある。例えば、SH<150[mm]では、タイヤの高速耐久性能が向上し難く、また、260[mm]<SHでは、タイヤのコニシティが向上し難い。
また、この空気入りタイヤ1では、ホワイトサイドウォール側のベルト補強層8の幅Wwが他方のベルト補強層8の幅Wnよりも大きい(Ww>Wn)ことが好ましい(図6参照)。かかる構成では、ホワイトサイドウォール側のベルト補強層8の幅Wwと他方のベルト補強層8の幅Wnとの関係が適正化されるので、高速走行時におけるタイヤ左右のサイドウォール部の変形量が均一化される。また、タイヤ左右の重量差(Ga差)に起因するコニシティの悪化を、ベルトエッジ部におけるタイヤ径方向の拘束力を高めることにより改善できる。これにより、タイヤのユニフォミティ(コニシティ)が向上する利点がある。
この実施例では、条件が異なる複数の空気入りタイヤについて、(1)高速耐久性能および(2)コニシティに関する性能試験が行われた(図7および図8参照)。この性能試験では、タイヤサイズ275/70R16 114Sの空気入りタイヤがリムサイズ16×8.0Jのリムに組み付けられる。
2 ビードコア
3 ビードフィラー
4 カーカス層
5 ベルト層
51、52 ベルトプライ
6 トレッドゴム
7 サイドウォールゴム
71 黒色ゴム層
72 白色ゴム層
8 ベルト補強層
81 繊維材
Claims (5)
- タイヤ左右のサイドウォール部のうちの一方がホワイトサイドウォールであり、他方が黒色のサイドウォールである空気入りタイヤであって、
カーカス層のタイヤ径方向外側に配置されるベルト層と、前記ベルト層の両端部にそれぞれ配置されて前記ベルト層を補強するベルト補強層とを備えると共に、前記ベルト層のホワイトサイドウォール側の端部に配置される前記ベルト補強層の中間伸度EWが前記ベルト層の他方の端部に配置される前記ベルト補強層の中間伸度EBよりも低く設定され、
ホワイトサイドウォール側の前記ベルト補強層における前記繊維材の中間伸度EWと他方の前記ベルト補強層における前記繊維材の中間伸度EBとが0.40≦EW/EB≦0.85の範囲内にあり、
前記ベルト層のベルト幅W 0 とタイヤ接地幅W 1 とが0.88≦W 0 /W 1 ≦0.96の関係を有し、且つ、
ホワイトサイドウォール側のサイドウォール部のゲージの最小値t W と、他方のサイドウォール部のゲージの最小値t B とが1.20≦t W /t B ≦1.80の関係を有することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記ベルト層のホワイトサイドウォール側の端部に配置される前記ベルト補強層の幅Wwが前記ベルト層の他方の端部に配置される前記ベルト補強層の幅Wnよりも大きい請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- ホワイトサイドウォール側の前記ベルト補強層の幅Wwと、他方の前記ベルト層の幅Wnとが1.2≦Ww/Wn≦2.5の関係を有する請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ断面高さSHが150[mm]≦SH≦260[mm]の範囲内にある請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
- ビード部に配置されるビードフィラーを備え、且つ、前記ビードフィラーのフィラー高さHとタイヤ断面高さSHとが0.15≦H/SH≦0.30の関係を有する請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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