JPH0316927Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は洗面化粧台にシヤワーヘツドを装備し
た洗髪器付洗面化粧台の改良に関する。

「従来の技術」 従来、洗面化粧台にシヤワーヘツドを設けて洗
髪を行うことができるように構成したものとし
て、例えば実開昭59−101794号公報に記載された
ものがある。

この実開昭59−101794号公報のものは（第６図
の如く、湯水混合栓Ａと引き出し自在なシヤワー
ヘツドＢを連結するホースＣを伝つて流れる水を
トレイＤにて受ける構造となつている。

「考案が解決しようとする問題点」 したがつて、上記の実開昭59−101794号の洗髪
器付洗面化粧台に於ては、シヤワーヘツドＢより
流出した湯水が洗髪等によつてはね飛びホースＣ
に付着し、該ホースＣを伝つて流下する水をトレ
イＤにて受ける為使用毎にトレイＤ内の水を排水
しなければならず、はなはだめんどうであり、ト
レイＤ内の水の排水を忘れたり、長時間洗髪等を
行なえばトレイＤ内の水があふれ出す恐れがある
と共に、体裁も悪いという難点があつた。

そこで、本願の出願人は、さきに実願昭61−
064913号実開昭62−176261号公報にて出願した第
５図に示す如き構造のホース７を伝つて流下する
水を受ける水受容器８と該水受容器８と洗面部２
下方に設けられた排水管９とを屈曲自在な排水ホ
ース１０にて連結した考案をしたが、排水管９か
ら上る臭気を止めるには屈曲自在な排水ホース１
０を一回転巻々せしめ、ホースバンド１１にて固
定し、臭気止め構造とするため、取付けがはなは
だめんどうであり、通常の状態では何ら問題なく
快適に使用できるのであるが、振動等によりホー
スバンド１１がはずれて、一回転巻々せしめた臭
気構造が解かれ、臭気がキヤビネツト内を経て部
屋に漂う恐れがあることがその後の実験により判
明した。

「問題点を解決するための手段」 本考案は上記の如き従来の欠点を改良するため
になされたものであり、キヤビネツトの上部に洗
面器よりなる洗面部を設け、洗面器の奥側上面に
湯水混合栓及び引出し自在なシヤワーヘツドを配
設する洗面化粧台において、キヤビネツト内に、
湯水混合栓と、シヤワーヘツドを連絡する屈曲自
在な通水ホースを設け、該通水ホースを伝つて流
下する水を受ける水受容器と該水受容器と洗面部
下方に設けられた排水管とを屈曲自在な排水ホー
スにて連結し、該水受容器は上部にホース挿通口
を開設し、下部にトラツプ部を設ける構造にした
ものである。

「作用」 したがつて、洗髪等の際に通水ホースを伝つて
流下する水を水受容器にて受け、排水ホースを介
して排水管へ導き順次排水できるものとなり、長
時間使用に供しても何らめんどうな作業を行なう
ことなく使用に供することができると共に確実に
排水管から上る臭気を止める臭気止め構造にする
ことができる。

「実施例」 （第１実施例） 以下に本考案の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

第１図乃至第４図には本考案の一実施例を示
し、第１図は本考案品を使用した洗髪器付洗面化
粧台の一部切欠正面図、第２図は本考案品を使用
した洗髪器付洗面化粧台の一部切欠側面図、第３
図は本考案の水受容器単体の斜視図、第４図は同
断面図であつて、キヤビネツト１の上部に洗面器
３よりなる洗面部２を設け、洗面器３の奥側上面
３Ａにシングルレバー５によつて操作される湯水
混合栓４及び引出し自在なシヤワーヘツド６を配
設する構造となした洗髪器付洗面化粧台５０であ
り、中空匡体のキヤビネツト１内に前記湯水混合
栓４とシヤワーヘツド６を連結する屈曲自在なた
とえばばメタルホースよりなる通水ホース７を設
け、該通水ホース７を伝つて流下する水を受ける
水受容器８と該水受容器８と、洗面部２の下方に
連結せられ適宜に屈曲せられて臭気止めトラツプ
構造となされた排水管９とを屈曲自在な排水ホー
ス１０にて連結する如く、前記水受容器８をたと
えばキヤビネツト１の内部適所にビス１１等にて
固着し該水受容器８の下部にトラツプ部８Ｃが形
成できるように通孔８Ｅを有するボス８Ａを設
け、該ボス部８Ａと、前記排出管９の適所に設け
られた接続部９Ａとの間を屈曲自在な排水ホース
１０にて接続したものである。

また、水受容器８はたとえば、合成樹脂をブロ
ー成形あるいは真空成形後貼り合わせる等の加工
方法にて形成せられたものであり、略中空状で直
方体の下方に一部絞り部８Ｂを設けトラツプ部８
Ｃを形成し上方には２個のホース挿通口８Ｄを開
設し、下方のトラツプ部出口側に通孔８Ｅを有す
るボス部８Ａを設け、上方に１個のビス取付部８
Ｆを下方に２個のビス取付部８Ｆ，８Ｆを設けた
ものである。

また、洗面器３の奥側上面３Ａにはシヤワーヘ
ツド受け１２が適宜のシール構造を介してナツト
１３にて螺着せられており、該シヤワーヘツド受
け１２の下部に設けられた管部１２Ａには屈曲自
在な蛇腹ホース１４がホースバンド１５にて固着
せられており、蛇腹ホース１４は前記キヤビネツ
ト１に固着せられた水受容器８内に挿入せられて
いる。

更に、洗面部２の奥側上方に位置する鏡１６等
の取着せられた化粧台本体１７部の略中央前端部
近傍にはシヤワーヘツド６を掛止する為の掛止具
１８が固着された構造となつている。したがつ
て、第１図及び第２図の実施例で示す如く、シヤ
ワーヘツド６をシヤワーヘツド受け１２によつて
保持し、シングルレバー５を操作して水又は湯を
適宜に混合して使用に供することもできるし、洗
髪等を行なう際にはシヤワーヘツド６をシヤワー
ヘツド受け１２より抜いて通水ホース７を引き出
し、化粧台本体１７に固着せられた掛止具１８に
はシヤワーヘツド６を掛止して第２図で示す二点
鎖線の状態となし、シヤワーとして洗髪等に使用
することができるものとなり、該状態で使用する
際に、飛び散つた水が通水ホース７に付着し、該
通水ホース７を伝つて流下し、水受容器８に落下
すると共に、シヤワーヘツド受け１２の開口１２
Ｂに流入した水も蛇腹ホース１４によつて水受容
器８内へ導かれ、排水ホース１０を介して排水管
９へ排水されるものとなり、長時間の洗面や洗髪
後、洗面部２を洗い流す際にシヤワーヘツド受け
１２等の周辺に水をかけて洗い、多量の水が蛇腹
ホース１４を介して水受容器８に入つても、すみ
やかに排水され、何ら使用者の手をわずらわすこ
となく、くり返して至便に使用することができる
と共に、水受容器８の下部に設けられたトラツプ
構造８Ｃに水がたまつて空気の流路を遮断する
為、排水管９からの臭気を確実に止めることがで
きるものとなる。

（その他の実施例） 本考案は上記の実施例に限定されるものではな
く、たとえば、水受容器８は通水ホース７が収納
される部分と、トラツプ構造８Ｃ部とを別体で形
成して、連結固着したものでも良いし、大きさや
形状は種々に変化させて製造できるものである
等、要旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施
できるものである。

「考案の効果」 本考案は以上述べた構造となしたので、洗髪等
にて通水ホースを伝つて流下する水やシヤワーヘ
ツド受けより蛇腹ホースを伝つて流下する水を順
次排水管へ導くことができ、排水管からの臭気の
侵入は水受容器８のトラツプ部にて確実に止める
ことができる。

又、水受容器を合成樹脂のブロー成形等にて安
価に製造することができ、従来の洗髪器付洗面化
粧台をさほどコストアツプすることなく至便な製
品を提供することができるものとなる。

したがつて、本考案は何ら手間をかけることな
く、くり返し長期に亘つて、いたつて便利にかつ
快適に使用に供することができる洗髪器付洗面化
粧台を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は本考
案品を使用した洗髪器付洗面化粧台の一部切欠正
面図、第２図は本考案品を使用した洗髪器付洗面
化粧台の一部切欠側面図、第３図は本考案の水受
容器単体の斜視図、第４図は同断面図、第５図は
従来品の一部切欠正面図、第６図は従来品の構造
図である。 １……キヤビネツト、２……洗面部、３……洗
面器、４……湯水混合栓、５……シングルレバ
ー、６……シヤワーヘツド、７……通水ホース、
８……水受容器、８Ａ……ボス部、８Ｂ……絞り
部、８Ｃ……トラツプ部、８Ｄ……ホース挿通
口、８Ｅ……通孔、８Ｆ……ビス取付部、９……
排水管、９Ａ……接続部、１０……排水ホース、
１１……ビス、１２……シヤワーヘツド受け、１
２Ａ……管部、１２Ｂ……開口、１４……蛇腹ホ
ース、１５……ホースバンド、１８……掛止具、
５０……洗髪器付洗面化粧台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤビネツト１の上部に洗面器３よりなる洗面
   部２を設け、洗面器３の奥側上面３Ａに湯水混合
   栓４及び引出し自在なシヤワーヘツド６を配設
   し、該キヤビネツト１内に湯水混合栓４と、シヤ
   ワーヘツド６を連絡する屈曲自在な通水ホース７
   を連結し、該通水ホース７を伝つて流下する水を
   受ける構造の洗髪器付洗面化粧台用水受容器８に
   おいて、上部にホース挿通口８Ｄを開設し、よつ
   て、通水ホース７の下方部位を適宜寸法だけ出入
   自在に内置すると共に下部にトラツプ部８Ｃを設
   け、該トラツプ部８Ｃ適所に排水用通口８Ｅを設
   けたことを特徴とする洗髪器付洗面化粧台用水受
   容器。