JPS6015816Y2 - フロア−ドレン用誘導パイプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、各階に設置して上階のドレンの排水管部に長
い導水管の上端を外嵌連結し、その導水管の下端をその
階のドレンのストレーナ、支持金具などの開口に挿入固
定するようにしたフロア−ドレンの前記開口に嵌着して
、飛沫の外部への飛び散りとか泡の逆流流出等を防止す
るようにしたフロア−ドレン用誘導パイプに係るもので
ある。

フロア−ドレンは高層建築などで各階のベランダの雨水
等の排水、洗濯機の洗濯液等の排水その他の排水用途に
使用されるものであって、排水管部を有する大略漏斗形
のドレン本体と、その本体上に固定されるストレーナ、
若しくは伏カップ形等の支持金具とにより構成され、ス
トレーナ若しくは支持金具には排水管部の直上に位置さ
せて開口を設けており、さらに支持金具を取付ける場合
には洗濯機排水受皿の排水口を受ける位置にしたストレ
ーナ装着口を支持金具に別に設け、その装着口により支
持したストレーナに洗濯機の排水ホースを連結したもの
で、上階のドレンの排水管部に上端を下方から挿入して
外嵌連結した長い導水管の下端をストレーナ若しくは連
結金具の前記開口に挿し込んで固定しているものである
。

然るに排水管部の内径は導水管の内径より当然に小さく
、またストレーナはベランダ床面、排水受皿などから自
然に流動する排水を内部に通す細溝が設けてあり、開口
に嵌めらた導水管の下端口と、排水管部の間にはストレ
ーナから流入する排水の流れを妨げないように間隔を形
成しているので、上階のドレンから導水管を通って排水
管部上に落下する落水の一部が、径が小さい排水管部の
内部周に当って飛散し、これがストレーナの細溝から外
部に飛び散って乾いたベランダ床面を濡らしたり洗濯排
水中に混じった洗剤泡などの泡が排水受皿上に逆流する
等の欠陥がみられる。

本考案はかかる飛散水や逆流泡を防除することを目的と
したものである。

第１図において１はストレーナ若しくは支持金具の開口
に密嵌できるようにした合成樹脂製、金属板製等の薄肉
の管体からなる誘導パイプであって、上端外周に開口の
上縁に係止する鍔２を設け、下方部には第２，３図例示
の排水管部１３゜２３の内径以下の内径に搾った下端口
４を有するテーパー管部３を一体に設け、その下端口４
と排水管部１３．２３の上端との筒に第２，３図に示す
ように若干の隙間りを生じさせるようにしたものである
。

第２図はストレーナに開口を設けた標準型のフロアード
レンに、第１図に示した誘導パイプ１を装着した態様を
示し、１１は集水器１２の底部中心に排水管部１３を一
体に形成したドレン本体、１５は集水器１２の数個の環
形配置の突起１４にねじ１６によって取付けた円胴形の
ストレーナであった上側に開口１７を設ける。

誘導パイプ１は開口１７にほぼ緊密に嵌めて鍔２を上端
口縁に係合し、導水管３１の下端部を誘導パイプ１に嵌
め、ビス３２により誘導パイプ１と導水管３１とを固定
する。

導水管３１の上端は上階のドレンの排水管部１３に下方
から外嵌して連結する。

また誘導パイプ１の下端口４と排水管部１３の上端との
間には１０〜１５ｒｒｒ！ｎ程度の隙間りを生じさせる
ように長さを決めておく。

第２図の態様に於て、誘導パイプ１′の装着がないと、
導水管３１の下端口から集水器１２に落下して排水管部
１３に入る落水の一部が内部周１３ａにかかつて矢線ａ
、 ｂに示すようにストレーナ１５の細溝から外部に飛
散し、乾いた床面を濡らしたり汚ごす苦情が絶えないが
、誘導パイプ１の装着によりかかる排水欠陥を完全に除
き得る。

第３図は洗濯機排水用のフロア−ドレンを示し、ドレン
本体２１の排水管部２３を形成した集水器２２には側方
への突隆部２２ａを設け、その突隆部を含む集水器２２
の上面に伏カップ形の支持金具２４をねじ３０により固
定し、該支持金具２４に排水管部２３の直上方に位置す
る開口２５と突隆部２２ａの上方にストレーナ装着口２
６とを設け、装着口２６の突隆部２７によってストレー
ナ２８をねじ固着し、ストレーナ２８には排水ホース挿
入用のホース口金２９を挿入する。

第１図の誘導パイプ１は第２図に準じて開口２５に嵌め
、導水管３１の下端口を挿入してビス３２により固定し
た連結管３３を、開口１７に嵌合係止した誘導パイプ１
に緊密に嵌合して鍔２を押える。

誘導パイプ１の下端口４と排水管部２３の上端との間に
は１０〜１５閣程度の隙間を生ずるように長さを決めて
おく。

第３図の態様において、開口２５に誘導パイプ１の装着
がないと、上階の洗濯機ホースから排出される排水中に
混じった泡の一部が導水管３１の下端口から排水管部２
３の肩２３ａにかかって突隆部２２ａに逆流し、ストレ
ーナ２８の細溝から外部に流出する苦情が絶えない。

然るに本考案の誘導パイプ１の装着により下端口４が排
水管部２３の内径よりも小さく両者が同心状になるから
泡の逆流を生ぜず、自己の階で生ずる泡混じりの排水は
第２図の場合と同じように隙間りから流出する。

本考案は前記に説明した構成作用になり上階の排水とか
排水中に混じる泡を下端口４から排水管部の中心に流下
させて、飛散又は逆流のトラブルを確実に除き得る効果
をもつ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示した斜視図、第２．３図は
本考案の装着態様を示した中心部縦断側面図である。 １・・・・・・誘導パイプ、２・・・・・・鍔、３・・
・・・・テーパー管部、４・・・・・・下端口、Ｌ・・
・・・・隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各階に設置して上階のドレンの排水管部に上端を外嵌連
   結した長い導水管の下端を挿入する開口をストレーナ、
   支持金具などに設けてなるフロア−ドレンの、前記開口
   の上周縁に掛止される鍔２を有する管体１からなり、そ
   の管体１に排水管部の内径に搾った下端口４を有するテ
   ーパー管部３を設け、かつ前記下端口４を排水管部に対
   して若干の隙間りを生ずるように形成してなるフロア−
   ドレン用誘導パイプ。