JPH03167314A - 伸縮性複合繊維 - Google Patents
伸縮性複合繊維Info
- Publication number
- JPH03167314A JPH03167314A JP30713189A JP30713189A JPH03167314A JP H03167314 A JPH03167314 A JP H03167314A JP 30713189 A JP30713189 A JP 30713189A JP 30713189 A JP30713189 A JP 30713189A JP H03167314 A JPH03167314 A JP H03167314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melting point
- fiber
- shrinkage rate
- heat shrinkage
- nonwoven fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims abstract description 60
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims abstract description 55
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 claims abstract description 17
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 101
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 47
- -1 polypropylene Polymers 0.000 claims description 33
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 claims description 29
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 claims description 29
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 abstract description 60
- 239000000126 substance Substances 0.000 abstract description 10
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 8
- 239000004744 fabric Substances 0.000 abstract description 6
- 208000034656 Contusions Diseases 0.000 abstract description 2
- 208000000112 Myalgia Diseases 0.000 abstract description 2
- 208000010040 Sprains and Strains Diseases 0.000 abstract description 2
- 206010024453 Ligament sprain Diseases 0.000 abstract 1
- 208000034526 bruise Diseases 0.000 abstract 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 26
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 17
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 9
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 9
- 238000009987 spinning Methods 0.000 description 9
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 8
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 6
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 6
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 5
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 4
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 4
- 238000009960 carding Methods 0.000 description 3
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 3
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 3
- 238000007500 overflow downdraw method Methods 0.000 description 3
- VXNZUUAINFGPBY-UHFFFAOYSA-N 1-Butene Chemical compound CCC=C VXNZUUAINFGPBY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 2
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 2
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 description 2
- 239000004645 polyester resin Substances 0.000 description 2
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 2
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 2
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- VGGSQFUCUMXWEO-UHFFFAOYSA-N Ethene Chemical compound C=C VGGSQFUCUMXWEO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000005977 Ethylene Substances 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 1
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 210000003127 knee Anatomy 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 208000013465 muscle pain Diseases 0.000 description 1
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 210000000689 upper leg Anatomy 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
- 239000004711 α-olefin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、伸縮性複合繊維に係り、特に、打ち身、捻挫
、筋肉痛等を湿布する際のハップ剤の基布となる不織布
の材料として好適な伸縮性複合繊維に関する。
、筋肉痛等を湿布する際のハップ剤の基布となる不織布
の材料として好適な伸縮性複合繊維に関する。
[従来の技術]
近年、肘や膝等の関節部、上腕部、大腿部等の屈伸性あ
るいは伸縮性に富む患部に貼付した場合でも、患部の屈
伸あるいは伸縮をそれほど阻害せず、また、患部の屈伸
あるいは伸縮によっても剥離しにくいハップ剤として、
基布に伸縮性の不織布を用いたものが市販されている。
るいは伸縮性に富む患部に貼付した場合でも、患部の屈
伸あるいは伸縮をそれほど阻害せず、また、患部の屈伸
あるいは伸縮によっても剥離しにくいハップ剤として、
基布に伸縮性の不織布を用いたものが市販されている。
このようなハップ剤の基布として用いられる伸縮性の不
織布は、一般に、ポリエチレンテレフタレート樹脂を高
融点成分とし、共重合ポリエステル樹脂を低融点成分と
する、高捲縮性ポリエステル系複合繊維を材料としてい
る。この複合繊維から得られるステーブルファイバーを
熱処理すると、複合繊維を構成する高融点重合体と低融
点重合体の弾性収縮差あるいは熱収縮差によりスパイラ
ル状の高捲縮が発現する。このステープルファイバーを
カード機にかけてウエツブとした後、このウエツブを二
一ドルパンチング、エンボスロール熱融着、熱風融着等
の方法により不織布化している。
織布は、一般に、ポリエチレンテレフタレート樹脂を高
融点成分とし、共重合ポリエステル樹脂を低融点成分と
する、高捲縮性ポリエステル系複合繊維を材料としてい
る。この複合繊維から得られるステーブルファイバーを
熱処理すると、複合繊維を構成する高融点重合体と低融
点重合体の弾性収縮差あるいは熱収縮差によりスパイラ
ル状の高捲縮が発現する。このステープルファイバーを
カード機にかけてウエツブとした後、このウエツブを二
一ドルパンチング、エンボスロール熱融着、熱風融着等
の方法により不織布化している。
しかしながら、ポリエステル系複合繊維を材料とする不
織布は、ハップ剤の基布としては耐薬品性が実用上十分
であるとはいい難く、ハップ剤の長期保存が困難である
等の問題点がある。また、患部の屈伸時あるいは伸縮時
の違和感を、より低減させることが望まれている。
織布は、ハップ剤の基布としては耐薬品性が実用上十分
であるとはいい難く、ハップ剤の長期保存が困難である
等の問題点がある。また、患部の屈伸時あるいは伸縮時
の違和感を、より低減させることが望まれている。
このため、耐薬品性に優れているポリオレフィン系複合
繊維を材料として、伸縮性に優れているとともに小さな
伸長強力によっても容易に伸長する不織布を得る試みが
種々なされている。
繊維を材料として、伸縮性に優れているとともに小さな
伸長強力によっても容易に伸長する不織布を得る試みが
種々なされている。
[発明が解決しようとする課題]
ポリプロピレンとポリエチレンとからなる複合繊維のよ
うなポリオレフィン系複合繊維は、上述のように耐薬品
性に優れているが、従来のポリオレフィン系複合繊維を
材料として伸縮性の不織布を得ようとすると、オイリン
グ時の水分を除去するための乾燥処理の段階でスパイラ
ル状の高捲縮が発現してしまい、不織布の製造に不可欠
なカード工程を円滑に行うことができないという問題点
があった。また、上記乾燥処理の段階でのスパイラル状
の捲縮の発現を抑えようとすると、不織布の熱処理段階
での複合繊維の捲縮数が少なくなったり、複合繊維の真
の熱収縮率が大きくなったりするために、伸縮性に優れ
た不織布を得ることができないという問題点があった。
うなポリオレフィン系複合繊維は、上述のように耐薬品
性に優れているが、従来のポリオレフィン系複合繊維を
材料として伸縮性の不織布を得ようとすると、オイリン
グ時の水分を除去するための乾燥処理の段階でスパイラ
ル状の高捲縮が発現してしまい、不織布の製造に不可欠
なカード工程を円滑に行うことができないという問題点
があった。また、上記乾燥処理の段階でのスパイラル状
の捲縮の発現を抑えようとすると、不織布の熱処理段階
での複合繊維の捲縮数が少なくなったり、複合繊維の真
の熱収縮率が大きくなったりするために、伸縮性に優れ
た不織布を得ることができないという問題点があった。
したがって本発明の目的は、耐薬品性に優れているポリ
オレフィン系重合体からなる複合繊維であって、カード
機の通過性に優れたステーブルファイバーを得ることが
でき、かつ伸縮性に優れているとともに小さな伸長強力
によっても容易に伸長する不織布を得ることができる伸
縮性複合繊維を提供することにある。
オレフィン系重合体からなる複合繊維であって、カード
機の通過性に優れたステーブルファイバーを得ることが
でき、かつ伸縮性に優れているとともに小さな伸長強力
によっても容易に伸長する不織布を得ることができる伸
縮性複合繊維を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり
、本発明の伸縮性複合繊維は、結晶性ポリプロピレンを
高融点成分とし、ポリプロピレンを主成分とする融点1
25℃以上の共重合体を低融点成分とし、120℃にお
ける真の熱収縮率が25%以下であり、120℃におけ
る見掛けの熱収縮率が55%以上であることを特徴とす
るものである。
、本発明の伸縮性複合繊維は、結晶性ポリプロピレンを
高融点成分とし、ポリプロピレンを主成分とする融点1
25℃以上の共重合体を低融点成分とし、120℃にお
ける真の熱収縮率が25%以下であり、120℃におけ
る見掛けの熱収縮率が55%以上であることを特徴とす
るものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の伸縮性複合繊維は、上述のように結晶性ポリプ
ロピレンを高融点成分とし、ボリブロピレンを主戊分と
する融点125℃以上の共重合体を低融点成分とするも
のである。そして、低融点成分の100〜140℃下に
おける熱収縮を利用して複合繊維にスパイラル状の捲縮
を発現させることにより、伸縮性が付与されるものであ
る。
ロピレンを高融点成分とし、ボリブロピレンを主戊分と
する融点125℃以上の共重合体を低融点成分とするも
のである。そして、低融点成分の100〜140℃下に
おける熱収縮を利用して複合繊維にスパイラル状の捲縮
を発現させることにより、伸縮性が付与されるものであ
る。
したがって、低熱収縮成分(熱収縮率が小さい成分の意
、以下同じ)とする高融点成分は耐薬品性に優れている
とともに、高熱収縮成分(熱収縮率が大きい戊分の意、
以下同じ)である低融点戊分との熱収縮差を大きくする
ために、熱収縮率が小さいことが好ましい。このため本
発明の伸縮性複合繊維においては、高融点戒分として結
晶性ポリプロピレンを用いる。このような結晶性ボリブ
ロピレンとしては、UBEボリプロ 8130MV(宇
部興産■製) 、UBEボリブo RS1238(宇
部興産■製)等の商品名で市販されている比較的メルト
フローレー} (MFR)の高い結晶性ボリブロビレン
を挙げることができる。
、以下同じ)とする高融点成分は耐薬品性に優れている
とともに、高熱収縮成分(熱収縮率が大きい戊分の意、
以下同じ)である低融点戊分との熱収縮差を大きくする
ために、熱収縮率が小さいことが好ましい。このため本
発明の伸縮性複合繊維においては、高融点戒分として結
晶性ポリプロピレンを用いる。このような結晶性ボリブ
ロピレンとしては、UBEボリプロ 8130MV(宇
部興産■製) 、UBEボリブo RS1238(宇
部興産■製)等の商品名で市販されている比較的メルト
フローレー} (MFR)の高い結晶性ボリブロビレン
を挙げることができる。
また、高熱収縮戊分である低融点戊分は、結晶性ポリプ
ロピレンを高融点成分としたときに、100〜140℃
の熱処理によりスパイラル状の捲縮を十分に発現させ得
るものであるとともに、耐薬品性に優れていなければな
らない。このため本発明の伸縮性複合繊維においては、
ポリプロピレンを主成分とする融点125℃以上の共重
合体を低融点成分とする。
ロピレンを高融点成分としたときに、100〜140℃
の熱処理によりスパイラル状の捲縮を十分に発現させ得
るものであるとともに、耐薬品性に優れていなければな
らない。このため本発明の伸縮性複合繊維においては、
ポリプロピレンを主成分とする融点125℃以上の共重
合体を低融点成分とする。
ポリプロピレンを主成分とする共重合体の融点を125
℃以上に限定する理由は、このボリブロピレンを主成分
とする共重合体の融点が125℃未満では、共重合体の
熱収縮率が非常に増大するために前記熱処理により単繊
維自体(複合繊維自体)で収縮してしまい、複合繊維に
おけるスパイラル状の捲縮の発現性が低下するとともに
、伸縮性(伸長時の回復率)が低下するからである。ポ
リプロピレンを主成分とする共重合体は、融点が125
℃以上のできるだけ低い温度にあるものが特に好ましい
。
℃以上に限定する理由は、このボリブロピレンを主成分
とする共重合体の融点が125℃未満では、共重合体の
熱収縮率が非常に増大するために前記熱処理により単繊
維自体(複合繊維自体)で収縮してしまい、複合繊維に
おけるスパイラル状の捲縮の発現性が低下するとともに
、伸縮性(伸長時の回復率)が低下するからである。ポ
リプロピレンを主成分とする共重合体は、融点が125
℃以上のできるだけ低い温度にあるものが特に好ましい
。
このような、ボリブロビレンを主成分とする融点125
℃以上の共重合体としては、主成分とするポリプロピレ
ンと、ボリブロビレン以外のαーオレフィンであるエチ
レン、ブテンー1等との共重合体を挙げることができる
。
℃以上の共重合体としては、主成分とするポリプロピレ
ンと、ボリブロビレン以外のαーオレフィンであるエチ
レン、ブテンー1等との共重合体を挙げることができる
。
さらに本発明の伸縮性複合繊維においては、120℃に
おける真の熱収縮率が25%以下に、また、120℃に
おける見掛けの熱収縮率が55%以上にそれぞれ限定さ
れる。なお、ここでいう真の熱収縮率とは、120℃の
熱処理に伴う複合繊維の単繊維熱収縮率を意味し、見掛
けの熱収縮率とは、120℃の熱処理に伴う複合繊維の
単繊維熱収縮とスパイラル状の捲縮の発現による複合繊
維の収縮とを含めた複合繊維の単繊維熱収縮率を意味す
る。
おける真の熱収縮率が25%以下に、また、120℃に
おける見掛けの熱収縮率が55%以上にそれぞれ限定さ
れる。なお、ここでいう真の熱収縮率とは、120℃の
熱処理に伴う複合繊維の単繊維熱収縮率を意味し、見掛
けの熱収縮率とは、120℃の熱処理に伴う複合繊維の
単繊維熱収縮とスパイラル状の捲縮の発現による複合繊
維の収縮とを含めた複合繊維の単繊維熱収縮率を意味す
る。
真の熱収縮率を上述のように限定する理由は、真の熱収
縮率が25%を超えると、見掛けの熱収縮率が大きくて
も100〜140℃の熱処理によるスパイラル状の捲縮
の発現性が低下するからである。また、見掛けの熱収縮
率を上述のように限定する理由は、見掛けの熱収縮率が
55%未満では、真の熱収縮率が小さくても100〜1
40℃の熱処理によるスパイラル状の捲縮の発現性が低
下するからである。
縮率が25%を超えると、見掛けの熱収縮率が大きくて
も100〜140℃の熱処理によるスパイラル状の捲縮
の発現性が低下するからである。また、見掛けの熱収縮
率を上述のように限定する理由は、見掛けの熱収縮率が
55%未満では、真の熱収縮率が小さくても100〜1
40℃の熱処理によるスパイラル状の捲縮の発現性が低
下するからである。
本発明の伸縮性複合繊維においては、低熱収縮成分(高
融点成分)である結晶性ポリプロピレンが複合繊維表面
に露出すると、この成分の繊維配向が進行することによ
り延伸後の残留歪が大きくなって複合繊維の真の熱収縮
率が増大するため、その断面構造は、低熱収縮成分(高
融点成分)である結晶性ボリブロピレンを芯とし高熱収
縮成分(低融点成分)である共重合体を鞘とする偏心鞘
芯構造であることが好ましい。このとき、偏心率が大き
いほどスパイラル状の捲縮の発現性が増すため、偏心率
は大きい方が好ましい。
融点成分)である結晶性ポリプロピレンが複合繊維表面
に露出すると、この成分の繊維配向が進行することによ
り延伸後の残留歪が大きくなって複合繊維の真の熱収縮
率が増大するため、その断面構造は、低熱収縮成分(高
融点成分)である結晶性ボリブロピレンを芯とし高熱収
縮成分(低融点成分)である共重合体を鞘とする偏心鞘
芯構造であることが好ましい。このとき、偏心率が大き
いほどスパイラル状の捲縮の発現性が増すため、偏心率
は大きい方が好ましい。
また芯部と鞘部の断面積比は、
(芯部)/(鞘部)=6/4〜4/6
程度とすることが好ましく、特に5/5とすることが好
ましい。芯部と鞘部の断面積比が6/4程度を超えると
、高熱収縮成分の減少によりスバイラル状の捲縮の発現
性が低下する。また、芯部と鞘部の断面積比が4/6程
度より小さくなると、低熱収縮成分の減少により複合繊
維の真の熱収縮率が増大する。
ましい。芯部と鞘部の断面積比が6/4程度を超えると
、高熱収縮成分の減少によりスバイラル状の捲縮の発現
性が低下する。また、芯部と鞘部の断面積比が4/6程
度より小さくなると、低熱収縮成分の減少により複合繊
維の真の熱収縮率が増大する。
なお、本発明の伸縮性複合繊維の断面構造は、低熱収縮
成分(高融点戊分)と高熱収縮成分(低融点成分)とを
並べて貼り合わせた並列構造とすることも可能である。
成分(高融点戊分)と高熱収縮成分(低融点成分)とを
並べて貼り合わせた並列構造とすることも可能である。
この場合には複合繊維の真の収縮率が大きくなり易いの
で、複合繊維の真の熱収縮率が25%以下となるように
留意する。
で、複合繊維の真の熱収縮率が25%以下となるように
留意する。
本発明の伸縮性複合繊維は、高融点成分として結晶性ポ
リプロピレンを、また低融点戒分としてポリプロピレン
を主成分とする融点125℃以上の共重合体を用い、真
の熱収縮率が25%以下で見掛けの熱収縮率が55%以
上となるように、前述の断面構造や下記■〜■の点等に
留意するとともに、オイリング時の水分を除去するため
に延伸、捲縮加工後に比較的低温である95℃程度で乾
燥処理を施した後、100〜140℃の熱処理を施す以
外は、従来の鞘芯型の複合繊維や並列型の複合繊維と同
様にして製造することができる。
リプロピレンを、また低融点戒分としてポリプロピレン
を主成分とする融点125℃以上の共重合体を用い、真
の熱収縮率が25%以下で見掛けの熱収縮率が55%以
上となるように、前述の断面構造や下記■〜■の点等に
留意するとともに、オイリング時の水分を除去するため
に延伸、捲縮加工後に比較的低温である95℃程度で乾
燥処理を施した後、100〜140℃の熱処理を施す以
外は、従来の鞘芯型の複合繊維や並列型の複合繊維と同
様にして製造することができる。
■ 真の熱収縮率を25%以下とするためには、紡糸に
よる残留歪を小さくすることが必要であるため、紡糸温
度は比較的高温(概ね270℃以上)とすることが好ま
しい。
よる残留歪を小さくすることが必要であるため、紡糸温
度は比較的高温(概ね270℃以上)とすることが好ま
しい。
■ 紡糸速度を低くした方が真の熱収縮率を小さくする
ことができるため、紡糸速度はできるだけ低くする。8
00m/分以下であれば、スパイラル状の捲縮を十分に
高い発現性の下に発現させることができる。
ことができるため、紡糸速度はできるだけ低くする。8
00m/分以下であれば、スパイラル状の捲縮を十分に
高い発現性の下に発現させることができる。
■ 真の熱収縮率を25%以下とするためには、延伸に
よる残留歪を小さくすることが必要であるため、延伸温
度(第1延伸ローラー温度)は比較的高温(概ね60℃
以上)とし、かつ延伸倍率は比較的低い倍率(概ね3.
5倍以下)とすることが好ましい。なお、延伸に際して
未延伸糸の予熱を行うと、低熱収縮成分(高融点成分)
の結晶化が進んで延伸による残留歪が大きくなり、真の
熱収縮率が大きくなり易い。
よる残留歪を小さくすることが必要であるため、延伸温
度(第1延伸ローラー温度)は比較的高温(概ね60℃
以上)とし、かつ延伸倍率は比較的低い倍率(概ね3.
5倍以下)とすることが好ましい。なお、延伸に際して
未延伸糸の予熱を行うと、低熱収縮成分(高融点成分)
の結晶化が進んで延伸による残留歪が大きくなり、真の
熱収縮率が大きくなり易い。
■ 延伸糸のデニール(繊度)が大きいと、スパイラル
状の捲縮の発現時における捲縮の助率半径が大きくなり
、見掛けの熱収縮率が低下するため、デニールは小さく
する。dde以下であれば、スパイラル状の捲縮を十分
に高い発現性の下に発現させることができる。
状の捲縮の発現時における捲縮の助率半径が大きくなり
、見掛けの熱収縮率が低下するため、デニールは小さく
する。dde以下であれば、スパイラル状の捲縮を十分
に高い発現性の下に発現させることができる。
また、本発明の伸縮性複合繊維を材料として伸縮性に優
れた不織布を製造する場合には、まず、紡糸、延伸処理
、オイリング、機械捲縮加工、乾燥処理、カッティング
を行って、スパイラル状の捲縮が未発現のステープルフ
ァイバーを得る。
れた不織布を製造する場合には、まず、紡糸、延伸処理
、オイリング、機械捲縮加工、乾燥処理、カッティング
を行って、スパイラル状の捲縮が未発現のステープルフ
ァイバーを得る。
このステーブルファイバーが機械捲縮加工される理由は
、カード機にかけてウエツブを作製する工程を円滑に行
えるようにするためである。
、カード機にかけてウエツブを作製する工程を円滑に行
えるようにするためである。
次いで、このステープルファイバーをカード機にかけて
ウエツブとした後、このウエツブを二一ドルパンチング
、エンボスロール熱融着、熱風融着等の常法により不織
布化する。ウエツブを不織布化する前もしくは不織布化
時または不織布化した後に、100〜140℃の熱処理
を施すことにより、ステーブルファイバーの段階では潜
在化していた高度な捲縮能を顕在化させる。高度な捲縮
能の顕在化により、複合繊維にスパイラル状の捲縮が高
度に発現するため、伸縮性に優れた不織布を得ることが
できる。なお、例えば100℃の熱処理により高度な捲
縮能を顕在化させる場合には、上述の乾燥処理の処理時
間より長時間熱処理する必要がある。
ウエツブとした後、このウエツブを二一ドルパンチング
、エンボスロール熱融着、熱風融着等の常法により不織
布化する。ウエツブを不織布化する前もしくは不織布化
時または不織布化した後に、100〜140℃の熱処理
を施すことにより、ステーブルファイバーの段階では潜
在化していた高度な捲縮能を顕在化させる。高度な捲縮
能の顕在化により、複合繊維にスパイラル状の捲縮が高
度に発現するため、伸縮性に優れた不織布を得ることが
できる。なお、例えば100℃の熱処理により高度な捲
縮能を顕在化させる場合には、上述の乾燥処理の処理時
間より長時間熱処理する必要がある。
エンボスロール熱融着により不織布化する場合には、不
織布化の前または後に熱処理を施さなくともスパイラル
状の捲縮が高度に発現するが、熱処理を行った方がより
高度にスバイラル状の捲縮が発現し、伸縮性の高い不織
布を得ることができる。また、熱風融着により不織布化
する場合には、熱風融着時の熱により複合繊維にスパイ
ラル状の捲縮が高度に発現するため、不織布化の前また
は後に熱処理を施さなくてもよい。
織布化の前または後に熱処理を施さなくともスパイラル
状の捲縮が高度に発現するが、熱処理を行った方がより
高度にスバイラル状の捲縮が発現し、伸縮性の高い不織
布を得ることができる。また、熱風融着により不織布化
する場合には、熱風融着時の熱により複合繊維にスパイ
ラル状の捲縮が高度に発現するため、不織布化の前また
は後に熱処理を施さなくてもよい。
本発明の伸縮性複合繊維を材料として、耐薬品性に優れ
、かつ伸縮性に優れているとともに小さな伸長強力によ
っても容易に伸長する不織布を製造する場合には、ボリ
ブロピレンとポリエチレンとからなる複合繊維のような
ポリオレフィン系複合繊維と本発明の伸縮性複合繊維と
を、本発明の伸縮性複合繊維が30%以上となるように
混綿して使用することが好ましい。
、かつ伸縮性に優れているとともに小さな伸長強力によ
っても容易に伸長する不織布を製造する場合には、ボリ
ブロピレンとポリエチレンとからなる複合繊維のような
ポリオレフィン系複合繊維と本発明の伸縮性複合繊維と
を、本発明の伸縮性複合繊維が30%以上となるように
混綿して使用することが好ましい。
[実施例]
以下、本発明の実施例について説明する。なお、実施例
中に示した諸物性値の測定方法を予め示しておく。
中に示した諸物性値の測定方法を予め示しておく。
◆メルトフローレート(MFR)
・・・ASTM D 1238(L)による。
・融点・・・・・・DSCによる。
・捲縮数・・・JIS L1015による。
・単繊維熱収縮率
120℃における真の熱収縮率
・・・JIS L1015に準じる(初荷重二デニー
ル×50■、温度:120℃)。
ル×50■、温度:120℃)。
120℃における見掛けの熱収縮率
・・・JIS L1015に準じる(初荷重:デニー
ル×2■、温度:120℃)。
ル×2■、温度:120℃)。
・不織布伸長回復率(不織布の機械方向の伸長回復率)
・・・試料幅ご5cm チャック間距離:10cm 初荷重:目付けXIO−’g 引張りおよび戻り速度:20cm/分 伸張率:ニ一ドルパンチ法は50%、 エンボスロール熱融着法は 40% 伸長保持時間:なし ・伸長強力(不織布の伸長し易さ) ・・・ニードルパンチ法により作製した不織布の不織布
伸長回復率の測定時に、5 0%伸長させるのに必要とした荷重。
・・・試料幅ご5cm チャック間距離:10cm 初荷重:目付けXIO−’g 引張りおよび戻り速度:20cm/分 伸張率:ニ一ドルパンチ法は50%、 エンボスロール熱融着法は 40% 伸長保持時間:なし ・伸長強力(不織布の伸長し易さ) ・・・ニードルパンチ法により作製した不織布の不織布
伸長回復率の測定時に、5 0%伸長させるのに必要とした荷重。
実施例1〜15
MFRが40の結晶性ボリブロピレンを高融点戊分とし
て用い、MFRが17〜20で融点が129〜143℃
である、ボリブロピレンを主戊分とする共重合体を低融
点或分として用いて、一軸押出機2台とホール径0.
6mnの偏心鞘芯型複合繊維用円形ノズルとを備えた複
合繊維紡糸設備を使い、表−1に示す条件で紡糸して、
高融点戊分を芯部とし低融点成分を鞘部とする単糸デニ
ール3.8〜10deの偏心鞘芯型の未延伸複合繊維を
計13Fl類得た。
て用い、MFRが17〜20で融点が129〜143℃
である、ボリブロピレンを主戊分とする共重合体を低融
点或分として用いて、一軸押出機2台とホール径0.
6mnの偏心鞘芯型複合繊維用円形ノズルとを備えた複
合繊維紡糸設備を使い、表−1に示す条件で紡糸して、
高融点戊分を芯部とし低融点成分を鞘部とする単糸デニ
ール3.8〜10deの偏心鞘芯型の未延伸複合繊維を
計13Fl類得た。
このときの紡糸性はいずれの複合繊維においても良好で
あり、それぞれ20時間連続紡糸しても全く紡糸切れは
なく安定していた。
あり、それぞれ20時間連続紡糸しても全く紡糸切れは
なく安定していた。
次いで、得られたマルチフィラメントを複合繊維の種類
毎に集めて、それぞれトータルデニールを約60万de
とし、ステープルファイバー試作設備により表−1に示
す条件で延伸し、引き続きオイνング,機械捲棒加工、
95℃の乾燥処理、カッティングを行って、単糸デニー
ルが1.5〜4de、ジグザグ捲縮数が14個/f’、
繊維長が45開、真の熱収縮率が25%以下、見掛けの
熱収縮率が55%以上である、本発明の伸縮性複合繊維
からなるステーブルファイバーを計15種類得た。
毎に集めて、それぞれトータルデニールを約60万de
とし、ステープルファイバー試作設備により表−1に示
す条件で延伸し、引き続きオイνング,機械捲棒加工、
95℃の乾燥処理、カッティングを行って、単糸デニー
ルが1.5〜4de、ジグザグ捲縮数が14個/f’、
繊維長が45開、真の熱収縮率が25%以下、見掛けの
熱収縮率が55%以上である、本発明の伸縮性複合繊維
からなるステーブルファイバーを計15種類得た。
なお、これらのステープルファイバーにおいては、スパ
イラル状の捲縮能は潜在化しており、スパイラル状の捲
縮は発現していなかった。
イラル状の捲縮能は潜在化しており、スパイラル状の捲
縮は発現していなかった。
次いで、得られた各ステーブルファイバーを幅350l
lI1のローラーカード機に通して、均一なウエツプを
それぞれの複合繊維毎に作製した。この時、カード通過
性に全く問題はなかった。
lI1のローラーカード機に通して、均一なウエツプを
それぞれの複合繊維毎に作製した。この時、カード通過
性に全く問題はなかった。
この後、得られた各ウエツブについて、それぞれニード
ルパンチ法とエンボスロール熱融着法とにより不織布化
し、さらに125℃の熱風下にて10秒間熱処理を施す
ことにより伸縮性複合繊維にスバイラル状の捲縮を高度
に発現させて、目付が100g/rdの均一な伸縮性不
織布を得た。なお不織布化にあたっては、ニードルパン
チ法ではパンチ密度を40本/ctlとして不織布化し
、エンボスロール熱融着法ではローラー温度を125℃
、線圧を8kg/cn,接着面積を17%として不織布
化した。
ルパンチ法とエンボスロール熱融着法とにより不織布化
し、さらに125℃の熱風下にて10秒間熱処理を施す
ことにより伸縮性複合繊維にスバイラル状の捲縮を高度
に発現させて、目付が100g/rdの均一な伸縮性不
織布を得た。なお不織布化にあたっては、ニードルパン
チ法ではパンチ密度を40本/ctlとして不織布化し
、エンボスロール熱融着法ではローラー温度を125℃
、線圧を8kg/cn,接着面積を17%として不織布
化した。
このようにして得られた各伸縮性不織布の伸縮性を評価
するにあたり、ニ一ドルパンチ法により得た各伸縮性不
織布では不織布の機械方向に50%伸長後の回復率を測
定し、エンボスロール熱融着法により得た各伸縮性不織
布では不織布の機械方向に40%伸長後の回復率を測定
した。また、ニードルパンチ法により得た伸縮性不織布
の伸長の難易を評価するにあたり、上述の回復率の測定
での50%伸長時の伸長強力を測定した。これらの結果
を表−2に示す。
するにあたり、ニ一ドルパンチ法により得た各伸縮性不
織布では不織布の機械方向に50%伸長後の回復率を測
定し、エンボスロール熱融着法により得た各伸縮性不織
布では不織布の機械方向に40%伸長後の回復率を測定
した。また、ニードルパンチ法により得た伸縮性不織布
の伸長の難易を評価するにあたり、上述の回復率の測定
での50%伸長時の伸長強力を測定した。これらの結果
を表−2に示す。
実施例16
VFRが40の結晶性ポリブロビレンを高融点成分とし
て用い、MFRが20で融点が134℃である、ポリプ
ロピレンを主成分とする共重合体を低融点戊分として用
いて、一軸押出機2台とホール径0. 6關の並列型複
合繊維用円形ノズルとを備えた複合繊維紡糸設備を使い
、表−1に示す条件で紡糸して、単糸デニール5deの
、高融点戊分と低融点成分の貼り合わせ型(並列型)の
未延伸複合繊維を得た。
て用い、MFRが20で融点が134℃である、ポリプ
ロピレンを主成分とする共重合体を低融点戊分として用
いて、一軸押出機2台とホール径0. 6關の並列型複
合繊維用円形ノズルとを備えた複合繊維紡糸設備を使い
、表−1に示す条件で紡糸して、単糸デニール5deの
、高融点戊分と低融点成分の貼り合わせ型(並列型)の
未延伸複合繊維を得た。
このときの紡糸性は良好であり、20時間連続紡糸して
も全く紡糸切れはなく安定していた。
も全く紡糸切れはなく安定していた。
次いで、得られたマルチフィラメントを集めてトータル
デニールを約60万deとし、ステーブルファイバー試
作設備により表−1に示す条件で延伸し、引き続きオイ
リング、機械捲縮加工、乾燥処理、カッティングを行っ
て、単糸デニールが2de、ジグザグ捲縮数が14個/
f’、繊維長が45開、真の熱収縮率が25%、見掛け
の熱収縮率が63%である、本発明の伸縮性複合繊維か
らなるステープルファイバーを得た。なお、このステー
プルファイバーにおいては、スパイラル状の捲縮能は潜
在化しており、スパイラル状の捲縮は発現していなかっ
た。
デニールを約60万deとし、ステーブルファイバー試
作設備により表−1に示す条件で延伸し、引き続きオイ
リング、機械捲縮加工、乾燥処理、カッティングを行っ
て、単糸デニールが2de、ジグザグ捲縮数が14個/
f’、繊維長が45開、真の熱収縮率が25%、見掛け
の熱収縮率が63%である、本発明の伸縮性複合繊維か
らなるステープルファイバーを得た。なお、このステー
プルファイバーにおいては、スパイラル状の捲縮能は潜
在化しており、スパイラル状の捲縮は発現していなかっ
た。
次いで、実施例1〜15と同様にして均一なウエツブを
作製した。この時、カード通過性に全く問題はなかった
。
作製した。この時、カード通過性に全く問題はなかった
。
この後、実施例1〜15と同様にして、ウエツブをそれ
ぞれニードルパンチ法とエンボスロール熱融着法とによ
り不織布化し、さらに125℃の熱風下にて10秒間熱
処理を施すことにより伸縮性複合繊維にスパイラル状の
捲縮を高度に発現させて、目付が100g/nfの均一
な伸縮性不織布を得た。
ぞれニードルパンチ法とエンボスロール熱融着法とによ
り不織布化し、さらに125℃の熱風下にて10秒間熱
処理を施すことにより伸縮性複合繊維にスパイラル状の
捲縮を高度に発現させて、目付が100g/nfの均一
な伸縮性不織布を得た。
このようにして得られた伸縮性不織布の伸縮性および伸
長の難易を実施例1〜15と同様にして評価した。これ
らの結果を表−2に示す。
長の難易を実施例1〜15と同様にして評価した。これ
らの結果を表−2に示す。
実施例17
高融点成分を鞘部とし低融点成分を芯部とした以外は、
表−1に示すように実施例3と同様にして、単糸デニー
ルが2 desジグザグ捲縮数が14個/多′、繊維長
が45mm、真の熱収縮率が24%、見掛けの熱収縮率
が59%である、本発明の伸縮性複合繊維からなるステ
ーブルファイバーを得た。
表−1に示すように実施例3と同様にして、単糸デニー
ルが2 desジグザグ捲縮数が14個/多′、繊維長
が45mm、真の熱収縮率が24%、見掛けの熱収縮率
が59%である、本発明の伸縮性複合繊維からなるステ
ーブルファイバーを得た。
なお、このステープルファイバーにおいては、スパイラ
ル状の捲縮能は潜在化しており、スパイラル状の捲縮は
発現していなかった。
ル状の捲縮能は潜在化しており、スパイラル状の捲縮は
発現していなかった。
次いで、実施例1〜16と同様にして均一なウエツブを
作製した。この時、カード通過性に全く問題はなかった
。
作製した。この時、カード通過性に全く問題はなかった
。
この後、実施例1〜16と同様にして、ニ一ドルパンチ
法とエンボスロール熱融着法とにより不織布化し、さら
に125℃の熱風下にて10秒間熱処理を施すことによ
り伸縮性複合繊維にスパイラル状の捲縮を高度に発現さ
せて、目付が100g/rrrの均一な伸縮性不織布を
得た。
法とエンボスロール熱融着法とにより不織布化し、さら
に125℃の熱風下にて10秒間熱処理を施すことによ
り伸縮性複合繊維にスパイラル状の捲縮を高度に発現さ
せて、目付が100g/rrrの均一な伸縮性不織布を
得た。
このようにして得られた伸縮性不織布の伸縮性および伸
長の難易を実施例1〜16と同様にして評価した。これ
らの結果を表−2に示す。
長の難易を実施例1〜16と同様にして評価した。これ
らの結果を表−2に示す。
比較例I
MFRが20で融点が本発明の限定範囲外の124℃で
ある、ポリプロピレンを主成分とする共重合体を低融点
成分として用いた以外は、表−1に示すように実施例1
と同様にして、単糸デニールが2de、ジグザグ捲縮数
が14個/V、繊維長が45o+mであるステープルフ
ァイバーを得たが、このステープルファイバーの真の熱
収縮率は38%と本発明の限定範囲外であった。また、
見掛けの熱収縮率は75%であった。
ある、ポリプロピレンを主成分とする共重合体を低融点
成分として用いた以外は、表−1に示すように実施例1
と同様にして、単糸デニールが2de、ジグザグ捲縮数
が14個/V、繊維長が45o+mであるステープルフ
ァイバーを得たが、このステープルファイバーの真の熱
収縮率は38%と本発明の限定範囲外であった。また、
見掛けの熱収縮率は75%であった。
次いで、得られたステープルファイバーを用いて実施例
1と同様にして均一なウエツブを作製し、さらにこのウ
エツブについて実施例1と同様にして、それぞれ二一ド
ルパンチ法とエンボスロール熱融着法とにより不織布化
した後、125℃の熱風下にて10秒間熱処理を施して
、目付が100g/r&の均一な伸縮性不織布を得た。
1と同様にして均一なウエツブを作製し、さらにこのウ
エツブについて実施例1と同様にして、それぞれ二一ド
ルパンチ法とエンボスロール熱融着法とにより不織布化
した後、125℃の熱風下にて10秒間熱処理を施して
、目付が100g/r&の均一な伸縮性不織布を得た。
このようにして得られた伸縮性不織布の伸縮性−および
伸長の難易を実施例1〜17と同様にして評価した。こ
れらの結果を表−2に示す。
伸長の難易を実施例1〜17と同様にして評価した。こ
れらの結果を表−2に示す。
比較例2〜5
真の熱収縮率と見掛けの熱収縮率の少なくとも一方が本
発明の限定範囲外である計4種類の複合繊維からなるス
テープルファイバーを、表−1に示すように、以下の要
領で得た。
発明の限定範囲外である計4種類の複合繊維からなるス
テープルファイバーを、表−1に示すように、以下の要
領で得た。
■ 高融点戊分として、真の熱収縮率が大きくなり易い
低MFR (MFR−27)の結晶性ポリプロピレンを
用いた以外は実施例3と同様にした(比較例2)。一 ■ 延伸に際して未延伸糸を60℃に予熱するとともに
、延伸温度(第1延伸ローラー温度)を30℃と低温に
して、真の熱収縮率が大きくなり易くした以外は実施例
3と同様にした(比較例3)。
低MFR (MFR−27)の結晶性ポリプロピレンを
用いた以外は実施例3と同様にした(比較例2)。一 ■ 延伸に際して未延伸糸を60℃に予熱するとともに
、延伸温度(第1延伸ローラー温度)を30℃と低温に
して、真の熱収縮率が大きくなり易くした以外は実施例
3と同様にした(比較例3)。
■ 延伸に際して延伸倍率を3.7倍と比較的大きくし
て、真の熱収縮率が大きくなり易くした以外は実施例3
と同様にした(比較例4)。
て、真の熱収縮率が大きくなり易くした以外は実施例3
と同様にした(比較例4)。
■ オイリング時の水分を除去するための乾燥処理とし
て115℃の熱処理を行って、複合繊維の見掛けの熱収
縮率を範囲外に低下させた以外は実施例3と同様にした
(比較例5)。
て115℃の熱処理を行って、複合繊維の見掛けの熱収
縮率を範囲外に低下させた以外は実施例3と同様にした
(比較例5)。
この後、得られたステープルファイバー毎に実施例3と
同様にして均一なウエツプを作製し、さらにこのウエツ
プについて実施例3と同様にして、それぞれニードルパ
ンチ法とエンボスロール熱融着法とにより不織布化した
後、125℃の熱風下にて10秒間熱処理を施して、目
付が100g/dの均一な伸縮性不織布を得た。
同様にして均一なウエツプを作製し、さらにこのウエツ
プについて実施例3と同様にして、それぞれニードルパ
ンチ法とエンボスロール熱融着法とにより不織布化した
後、125℃の熱風下にて10秒間熱処理を施して、目
付が100g/dの均一な伸縮性不織布を得た。
このようにして得られた各伸縮性不織布の伸縮性および
伸長の難易を実施例1〜17と同様にして評価した。こ
れらの結果を表−2に示す。
伸長の難易を実施例1〜17と同様にして評価した。こ
れらの結果を表−2に示す。
比較例6
まず、ポリエチレンテレフタレート樹脂を高融点戊分と
し、共重合ポリエステル樹脂を低融点或分とする、繊度
が2, 7de、捲縮数が14個/Vのジグザグ捲縮で
ある市販の並列型(高融点成分と低融点成分の断面積比
率は5/5)伸縮性複合繊維を用い、実施例1〜17と
同様して均一なウエツブを作製し、さらにこのウエツブ
について実施例1〜17と同様にして、それぞれ二一ド
ルパンチ法により不織布化した。
し、共重合ポリエステル樹脂を低融点或分とする、繊度
が2, 7de、捲縮数が14個/Vのジグザグ捲縮で
ある市販の並列型(高融点成分と低融点成分の断面積比
率は5/5)伸縮性複合繊維を用い、実施例1〜17と
同様して均一なウエツブを作製し、さらにこのウエツブ
について実施例1〜17と同様にして、それぞれ二一ド
ルパンチ法により不織布化した。
なお、この伸縮性複合繊維の真の熱収縮率は、表−1に
示すように160℃において8%、190℃において1
9%であり、見掛けの熱収縮率は160℃において40
%、190℃において51%であった。
示すように160℃において8%、190℃において1
9%であり、見掛けの熱収縮率は160℃において40
%、190℃において51%であった。
この後、160℃の熱風下および190℃の熱風下にて
それぞれ10秒間熱処理を施して、目付が100g/r
rrの均一な伸縮性不織布を2種類得た。
それぞれ10秒間熱処理を施して、目付が100g/r
rrの均一な伸縮性不織布を2種類得た。
このようにして得られた各伸縮性不織布の伸縮性および
伸長の難易を実施例1〜17と同様にして評価した。こ
れらの結果を表−2に示す。
伸長の難易を実施例1〜17と同様にして評価した。こ
れらの結果を表−2に示す。
(以下余白)
*2:不織布化後、
190℃で熱処理したものの値。
表−2にから明らかなように、実施例1〜17の不織布
の伸長回復率はいずれも80%以上であり、伸縮性に優
れていることが確認された。一方、比較例1〜6で得ら
れた不織布の伸長回復率はいずれも75%以下であり、
実施例1〜17の不織布より伸縮性に劣っていることが
確認された。
の伸長回復率はいずれも80%以上であり、伸縮性に優
れていることが確認された。一方、比較例1〜6で得ら
れた不織布の伸長回復率はいずれも75%以下であり、
実施例1〜17の不織布より伸縮性に劣っていることが
確認された。
また、実施例1〜17でニードルパンチ法により得た不
織布の伸長強力はいずれも86g/5cm以下と小さく
、容易に伸長することが確認された。
織布の伸長強力はいずれも86g/5cm以下と小さく
、容易に伸長することが確認された。
一方、比較例1〜6で二一ドルパンチ法により得た不織
布の伸長強力はいずれも122g/5cm以上であり、
実施例1〜17の不織布より伸長させずらいことが確認
された。
布の伸長強力はいずれも122g/5cm以上であり、
実施例1〜17の不織布より伸長させずらいことが確認
された。
[発明の効果]
以上説明したように、本発明の伸縮性繊維は、スパイラ
ル状の捲縮に関して高い捲縮能を有しているにも拘らず
オイリング時の水分を除去するための乾燥処理時にはそ
の捲縮能を潜在化させることができ、必要時に適当な熱
処理を施すことによりスパイラル状の捲縮が高度に発現
して、伸縮性に優れた複合繊維になる。そしてこの伸縮
性複合繊維は、小さな伸長強力によっても容易に伸長し
、またポリオレフィン系重合体からなるため耐薬品性に
優れている。
ル状の捲縮に関して高い捲縮能を有しているにも拘らず
オイリング時の水分を除去するための乾燥処理時にはそ
の捲縮能を潜在化させることができ、必要時に適当な熱
処理を施すことによりスパイラル状の捲縮が高度に発現
して、伸縮性に優れた複合繊維になる。そしてこの伸縮
性複合繊維は、小さな伸長強力によっても容易に伸長し
、またポリオレフィン系重合体からなるため耐薬品性に
優れている。
したがって本発明を実施することにより、耐薬品性に優
れ、かつ伸縮性に優れているとともに小さな伸長強力に
よっても容易に伸長する不織布を得ることが可能となる
。
れ、かつ伸縮性に優れているとともに小さな伸長強力に
よっても容易に伸長する不織布を得ることが可能となる
。
Claims (1)
- (1)結晶性ポリプロピレンを高融点成分とし、ポリプ
ロピレンを主成分とする融点125℃以上の共重合体を
低融点成分とし、120℃における真の熱収縮率が25
%以下であり、120℃における見掛けの熱収縮率が5
5%以上であることを特徴とする伸縮性複合繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1307131A JP2612350B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 伸縮性複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1307131A JP2612350B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 伸縮性複合繊維 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03167314A true JPH03167314A (ja) | 1991-07-19 |
JP2612350B2 JP2612350B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=17965403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1307131A Expired - Lifetime JP2612350B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 伸縮性複合繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2612350B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06330444A (ja) * | 1993-05-21 | 1994-11-29 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | ポリプロピレン繊維系マット |
US5876840A (en) * | 1997-09-30 | 1999-03-02 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Crimp enhancement additive for multicomponent filaments |
US6410138B2 (en) | 1997-09-30 | 2002-06-25 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Crimped multicomponent filaments and spunbond webs made therefrom |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021908A (ja) * | 1983-07-14 | 1985-02-04 | Chisso Corp | 複合モノフイラメントの製造法 |
JPS6081315A (ja) * | 1983-10-07 | 1985-05-09 | Chisso Corp | 螢光性繊維およびその製造方法 |
-
1989
- 1989-11-27 JP JP1307131A patent/JP2612350B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021908A (ja) * | 1983-07-14 | 1985-02-04 | Chisso Corp | 複合モノフイラメントの製造法 |
JPS6081315A (ja) * | 1983-10-07 | 1985-05-09 | Chisso Corp | 螢光性繊維およびその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06330444A (ja) * | 1993-05-21 | 1994-11-29 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | ポリプロピレン繊維系マット |
US5876840A (en) * | 1997-09-30 | 1999-03-02 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Crimp enhancement additive for multicomponent filaments |
US6410138B2 (en) | 1997-09-30 | 2002-06-25 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Crimped multicomponent filaments and spunbond webs made therefrom |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2612350B2 (ja) | 1997-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3995697B2 (ja) | 潜在捲縮性複合繊維とその製造方法、および繊維集合物、ならびに不織布 | |
JP3569972B2 (ja) | 熱融着性複合繊維および熱融着不織布 | |
US6518208B2 (en) | Continuous fiber nonwoven and the method for producing it | |
JPH02127553A (ja) | 伸縮性不織布及びその製造方法 | |
JPH09316765A (ja) | 一方向伸縮性不織布及びその製造方法 | |
US5780155A (en) | Melt-adhesive composite fibers, process for producing the same, and fused fabric or surface material obtained therefrom | |
JP4505987B2 (ja) | 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体 | |
JP2003003334A (ja) | 捲縮性複合繊維とその製造方法およびこれを用いた不織布 | |
JP4360528B2 (ja) | 潜在捲縮性複合短繊維とその製造方法、および繊維集合物、ならびに不織布 | |
JPH03167314A (ja) | 伸縮性複合繊維 | |
JP4433567B2 (ja) | 潜在捲縮性複合繊維及びそれを用いた不織布 | |
US6001752A (en) | Melt-adhesive composite fibers, process for producing the same, and fused fabric or surface material obtained therefrom | |
JPH08176947A (ja) | スパンボンド不織布 | |
TWI573906B (zh) | 伸縮性不織布及其製造方法 | |
JP2691320B2 (ja) | 伸縮性不織布 | |
JPH02182963A (ja) | 熱収縮性長繊維不織シート及びその製法 | |
JPH04316608A (ja) | 熱分割性複合繊維 | |
JP2508833B2 (ja) | 熱接着性複合繊維 | |
JPS62156310A (ja) | ポリプロピレン系接着性繊維 | |
JP2741113B2 (ja) | 伸縮性不織布の製造方法 | |
JPH01148859A (ja) | 伸縮性不織布 | |
JP4379127B2 (ja) | 熱接着性複合繊維、その製造方法及び該複合繊維を用いた繊維成形体 | |
JP2775476B2 (ja) | 複合型熱接着性繊維及びこれを用いた不織布 | |
JP2703294B2 (ja) | ポリエステル複合繊維、該繊維を含有する不織布および該不織布の製造方法 | |
JPH0192413A (ja) | 嵩高性複合繊維 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 13 |