JPH03166186A - 仮設エレベータの機械台支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は既設エレベータのガイドレールを除く全部若し
くは一部を撤去して新たな機器を取付け、新設のエレベ
ータに改造する際に使用する仮設エレベータの機械台支
持装置の改良に関するものである。

（従来の技術） 既設のエレベータ装置を新設のエレベータ装置に改造す
る改造工事にあっては、その工事期間中における建物利
用者の移動に不便が生じない様にする必要がある。そこ
で、特開昭６１−５５０７９号公報は、エレベータ乗場
の床と昇降路壁間に水平に架設した仮設機械台に仮設巻
上機を配置し、この仮設巻上機を駆動させてエレベータ
かごを昇降路の一定範囲において昇降移動させるものを
提案している。

第３図及び第４図は従来の仮設エレベータの機械台支持
装置を示すもので、図中、（１）は建物に設けたエレベ
ータの昇降路で、この昇降路（１）の側壁中央には、断
面略丁字状の一対のかご用ガイドレール（２）を垂直に
取着し、この一対のかご用ガイドレール（２）　，　（
２）間には、昇降路（１）の上部に位置する新設エレベ
ータのかご（３）を配置しており、又昇降路（１）のピ
ット床には、一対のかご用ガイドレール（２）の下方に
位置するかご用緩衝器（４）を立設している。

（５）は昇降路（１）の壁にレールブラケットを用いて
垂直に止着した断面略Ｔ字状の一対の釣り合い錘用ガイ
ドレールで、この昇降路（１）の背面壁に隣接した一対
の釣り合い錘用ガイドレール（５）・（５）間には、昇
降路（１）の下方に位置する釣り合い８！（６）を配置
しており、又ビット床には、当該ビット床と釣り合い錘
（６）の激突を緩和防止する釣り合い錘用緩衝器（７）
を立設している。

（８）は昇降路（１）の直上に設けた機械室で、この機
械室（８）には、新設の機械台（９）を水平に設置し、
この機械台（９）には、新設の巻上機（ｌＯ）と新設の
反らせ車（１１）をそれぞれ配設しており、又機械室（
８）には、新設の制御盤（１２）を設置している。

（９Ａ）はかご（３）の直下の乗場床（１３）と昇降路
（１）の背面壁間に水平に架設した一対の仮設機械台で
、こ，の仮設機械台（９Ａ）は、第３図及び第４図に示
す如く、その一端を乗場床（１３）に、その他端を逆Ｌ
字状の取付金（１４）を用いて昇降路（１）の背面壁に
、それぞれ支持させており、該取付金（ｌ４）は、アン
カーボルト（１５）により該背面壁に重着固定している
（第４図参照）。また、仮設機械台（９Ａ）は、仮設巻
上機（１０Ａ）、仮設の回動自在の反らせ車（１１Ａ）
、及び仮設の制御盤（１２Ａ）を支持している。

そして、（１６）は仮設巻上機（ＩＯＡ）及び反らせ車
（ＩＩＡ）　に巻き掛けて昇降路（１）内に垂下した巻
上ローブで、この巻上ローブ（ｌ６）は、その一端を既
設のかご（３Ａ）に、その他端を釣り合い錘（６）に、
それぞれ接続している。

従って、仮設巻上機（ＩＯＡ）が駆動すると、巻上ロー
ブ（１６）が移動してかご（３Ａ）を昇降移動させると
ともに、釣り合い錘（６）が下降若しくは上昇移動する
。そして、該かご（３Ａ）の昇降移動により、改造工事
期間における建物利用者の移動の便宜が図られる。

（発明が解決しようとする諜題） 従来における仮設エレベータの機械台支持装置は以上の
ように構成され、年月を経過した昇降路壁に新しくアン
カーボルト（１５）を打ち込むので、十分な支持強度が
得られないことがあった。特に建物が柔構造の場合、ア
ンカーボルト（ｌ５）を打つ箇所が強度部材でないこと
があり、この場合には仮設機械台（９＾）の設置に非常
に困難を生じるという問題点があった。

本発明は叙上の点に鑑みなされたもので、アンカー施工
を省略することのできる仮設エレベータの機械台支持装
置を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 本発明においては上述の目的を達成するため、エレベー
タの乗場床に昇降路内に突出する仮設機械台を止着し、
この仮設機械台には、エレベータかごを昇降路の一定範
囲において昇降移動させる仮設巻上機を設置したものに
おいて、上記昇降路頂部の機械室定正規の機械台を配設
し、この機械台には、該機械室の床を貫通して仮設機械
台を支持する吊下部材を吊着することを特徴としている
。

（作用） 本発明によれば、昇降路頂部の機械室に正規の機械台を
配設し、この機械台には、該機械室の床を貫通して仮設
機械台を支持する吊下部材を吊着するので、アンカー施
工を省略して仮設機械台を強固に支持することができる
。

〔実施例〕

以下、第１図（ａ）　，　（ｂ）に示す一実施例に基づ
き本発明を詳述すると、図中、（ｌ７）は機械台（９）
の上部に螺着したＬ字状の吊下梁で、この吊下梁（１７
）の立面部には、機械室（８）の床（８Ａ）を貫通して
昇降路（１１内に垂下する鋼からなる吊下部材（ｌ８）
を螺着し、この吊下部材（１８）の下端には、昇降路（
１）の背面壁に対向する支持梁（１９）を水平に螺着し
てその上面を乗場床（１３）の面と合致させており（第
１図（ａ）参照）、支持梁（ｌ９）の両端上部には、釣
合い錘用ガイドレール（５）の平坦面に対向して支持梁
（１９）の横振れを防止するＬ字状の振れ止め（２０）
をそれぞれ止着している（同図（ｂ）参照）。そして、
支持梁（ｌ９）の上部には、上記仮設機械台（９Ａ）の
他端部を配置している。

以上のように本発明によれば、正規の機械台（９）に、
機械室（８）の床（８Ａ）を貫通して仮設機械台（９Ａ
）の他端部を支持梁（１９）を介して支持する吊下部材
（１８）を螺着しているので、アンカー施工作業を省略
することが可能となる。さらに、昇降路（１）の壁が老
朽化している場合や該壁が強度部材でない場合でも、確
実に仮設機械台（９Ａ）を支持することができる。

次に、第２図は本発明の他の実施例を示すもので、図中
、（１７）は機械台（９）の上部に螺着したＬ字状の吊
下梁で、この吊下梁（１７）の立面部には、床（８Ａ）
の釣合い錘用のローブ孔（８ａ）を貫通して昇降路（１
）内に垂下する吊下部材（１８）を螺看し、この吊下部
材（ｌ８）の下端側面には、釣合い錘用ローブ（図示せ
ず）との干渉を回避するスベーサ（２１）を介して第２
の吊下部材（１８Ａ）を垂直に吊着しており、この第２
の吊下部材（１８Ａ）の下端側部には、吊下部材（ｌ８
）の直下に位置する第３の吊下部材（１８８）を垂直に
吊着している。そして、この第３の吊下部材（１８Ｂ）
の下端側部には、逆Ｌ字状の支持梁（ｌ９）を水平に螺
着し、この支持梁（１９）の上部水平辺には、仮設機械
台（９Ａ）の他端部を支持させている。

本実施例によっても上記実施例と同様の作用効果が期待
し得られ、釣合い錘用のローブ孔（８ａ）を利用するの
で、床（８＾）に貫通孔を穿設する穿設作業を省略する
ことが可能となる。

尚、上記各実施例では鋼からなる吊下部材（ｌ８）・（
１８Ａ）・（１８Ｂ）を使用したものを示したが、ロー
ブやチェーンといった可撓体を使用して搬送性・寸法合
わせの容易化の向上、及び所要スペースの節減を図るよ
うにしても丸いのは言うまでもない。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、昇降路頂部の機械室に正
規の機械台を配設し、この機械台には、該機械室の床を
貫通して仮設機械台を支持する吊下部材を吊着するので
、アンカー施工を省略して仮設機械台を確実に支持する
ことのできる仮設エレベータの機械台支持装置を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）　．　（ｂ）は本発明に係る仮設エレベー
タの機械台支持装置の一実施例を示す図で、（ａ）図は
その側面図、（ｂ）図はその平面図、第２図は本発明Ｃ
係る仮設エレベータの機械台支持装置の他の実施例を示
す正面図、第３図は従来の仮設エレベータの機械台支持
装置を示す縦断面図、第４図は第３図におけるＡ部の拡
大詳細図である。 図中、（１１　は昇降路、〈３）・（３Ａ）はエレベー
タのかご、｛８｝　は機械室、（８Ａ）は機械室の床、
（８ａ）は釣合い錘用のローブ孔、（９）は機械台、（
９Ａ）は仮設機械台、（１３）は乗場床、（ｌ８）・（
１８＾）・（１８Ｂ）は吊下部材、（ｌ９）は支持梁で
ある。 尚、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エレベータの乗場床に昇降路内に突出する仮設機械台を
   止着し、この仮設機械台には、エレベータかごを昇降路
   の一定範囲において昇降移動させる仮設巻上機を設置し
   た仮設エレベータの機械台支持装置において、上記昇降
   路頂部の機械室に正規の機械台を配設し、この機械台に
   は、該機械室の床を貫通して仮設機械台を支持する吊下
   部材を吊着することを特徴とする仮設エレベータの機械
   台支持装置。