JPH0316545B2 - - Google Patents

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JPH0316545B2
JPH0316545B2 JP61282180A JP28218086A JPH0316545B2 JP H0316545 B2 JPH0316545 B2 JP H0316545B2 JP 61282180 A JP61282180 A JP 61282180A JP 28218086 A JP28218086 A JP 28218086A JP H0316545 B2 JPH0316545 B2 JP H0316545B2
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JP
Japan
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shift
time
speed ratio
pressure
time interval
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JP61282180A
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English (en)
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JPS62137459A (ja
Inventor
Shii Daunsu Robaato
Teii Nitsutsu Rarii
Eru Wanameikaa Jozefu
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Motors Liquidation Co
Original Assignee
Motors Liquidation Co
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Publication date
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Publication of JPS62137459A publication Critical patent/JPS62137459A/ja
Publication of JPH0316545B2 publication Critical patent/JPH0316545B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H61/06Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
    • F16H61/061Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H2061/0075Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by a particular control method
    • F16H2061/0087Adaptive control, e.g. the control parameters adapted by learning
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/02Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used
    • F16H61/0202Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric
    • F16H61/0251Elements specially adapted for electric control units, e.g. valves for converting electrical signals to fluid signals
    • F16H2061/0255Solenoid valve using PWM or duty-cycle control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
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    • F16H2061/0477Smoothing ratio shift by suppression of excessive engine flare or turbine racing during shift transition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H61/08Timing control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば米国特許第4283970号明細書に
開示されているごとき特許請求の範囲第1項の前
文に明記されているように自動車多速度比自動変
速機用シフト制御装置の作動を補正する方法に関
する。
自動車変速機はは一般にエンジン出力トルクと
車両駆動輪に加える2つまたはそれ以上の進行方
向速度比を与えるための選択的に係合可能な歯車
要素を含む。自動変速機において、種々の速度比
を与える歯車要素はクラツチやブレーキ等の流体
作動されるトルク確立装置により選択的に駆動さ
れる。ブレーキはバンドまたはデイスク型のもの
でよく、自動車業界の技術者たちは変速機におけ
るデイスク型ブレーキをクラツチ、クラツチング
装置または反作用クラツチと称している。しかし
て、1つの速度比から他のもう1つの速度比への
シフトは現在の速度比に関連したクラツチング装
置を解除(係脱)させ所望の速度比に関連したク
ラツチング装置を適用(係合)することを一般に
伴う。解除されるべきクラツチング装置はオフ・
ゴーイング・クラツチと称するが、適用されるべ
きクラツチング装置はオン・カミング・クラツチ
ング装置と称する。一般に解除と適用の間には僅
かな重複があり、スムーズなシフトは解除と適用
が適正に調時されて実行される時にのみ達成され
る。
従来、自動変速機におけるシフトの制御は車両
速度やスロツトル位置等の種々のシステムパラメ
ータに応答する流体圧論理およびサーボ回路で行
なわれている。前記種々のシステムパラメータを
表わす流体圧力信号を処理していつシフトが適切
であるかを判定し、サーボ回路内のばね要素およ
び流体オリフイスがそれぞれのクラツチング装置
の解除および適用のためのタイミングキヤリブレ
ーシヨンを決定する。
流体圧制御のある幾つかの欠点を克服するため
に、変速機制御機能の少なくとも幾つかを電気的
に行なうことが提案されている。例えば、1つの
示唆は測定されたシステムパラメータに基づいた
所定の速度比を電子的に決定し、それぞれのクラ
ツチング素子への流体供給を直接制御して1つの
速度比から他のもう1つの速度比へのシフトを行
なわせることであつた。電子的制御の利点として
は、ハードウエアの複雑さが少なくなること、信
頼性が増大すること、制御の融通性が大きくなる
ことがある。
自動変速機用電子的制御装置の一例は前記の米
国特許第3668607号明細書に開示されている装置
であり、該装置は指定された変速機要素の速度変
化率が基準率に従うようにせしめられている閉ル
ープ制御を利用している。
一方、本発明は開ループ制御に関するものであ
る。
開ループ制御においては、流体弁が制御されて
種々の変速機クラツチング装置の適用および解除
を行ない、シフトの途中では制御は制御されたパ
ラメータの程度に従つて変更されない。クラツチ
ング装置のこのような純粋な開ループ制御はエン
ジンおよび変速機作動特性にあまり変化がなくま
たあまり組立て公差がない限りは満足である。し
かし、エンジンおよび変速機作動特性は時間と共
に変化するものであり、生産組立て公差はかなり
の車両ごとのバラツキを招来することがある。そ
の結果、一方の車両では満足な比シフトを生ぜし
める制御が他方の車両では不満足な比シフトを生
ぜしめることがある。
本発明は主として、制御がその作動の途中でエ
ンジンおよび変速機の作動特性の変化に対して補
償されるようにした改良された開ループ直接圧力
式シフト制御方法に関するものである。
この目的のために、本発明に係る、自動車多速
度比自動変速機用シフト制御装置の作動を補正す
る方法は特許請求の範囲第1項の特徴記載部分に
明記された特徴を有する。
本発明に係るかかる方法は車両ごとのバラツキ
および摩耗による制御上の性能不良の補正を可能
とする。
その基本的形態において、該制御装置は操作者
の要求および種々の車両パラメータの関数として
実験的に得られた一群の記憶された圧力値に従つ
て流体圧力の供給を変速機クラツチング装置に導
く。1つの速度比から他のもう1つの速度比への
シフトの途中で、変速機のある作動パラメータは
シフト特性の表示として監視される。その監視さ
れたパラメータが特定のシフトが最適の仕方で進
行しなかつたことを示す場合には、制御器は、そ
のシフトが以降の時点でくり返される時にそれが
最適により近い仕方で行なわれるように、そのシ
フトに含まれる実験的に得られた一群の記憶され
た圧力値に対して補正を行なう。
更に詳細には、本発明は比シフトの完了段階に
注目するものである。
完了段階はオン・カミング・クラツチング装置
がトルクを伝達する準備のできた充填または準備
段階に続くものである。完了段階では、オン・カ
ミング・クラツチング装置を介してのトルクの伝
達は一群の記憶された圧力値に従つてそれへの流
体の供給により開始され漸増される。完了段階は
従来の技術におけるのと同様にトルク段階と慣性
段階から成るが、トルク段階はオフ・ゴーイン
グ・クラツチとオン・カミング・クラツチとの間
でトルクの交換はあるが変速変化はない完了段階
の部分として定義され、慣性段階は速度変化がも
たらされる完了段階の部分として定義される。
一群の記憶された圧力値は最適シフト特性を与
えるために実験的に得られ、クラツチング装置ご
とに異なつてもよい。しかし、種々の誤差源が供
給される流体の圧力と必要とされる流体体積とに
影響する。この場合、該一群の記憶された圧力値
は不正確であり、シフト特性は低下することがあ
る。
広義には、本発明による制御は速度変化(また
はその指定された部分)をもたらすのに要する時
間を検知し、この検知された時間を基準時間と比
較し、必要とあれば、一群の記憶された圧力値に
対して補正を発生することにより、該一群の記憶
された圧力値を調節する。
補正と収束された誤差を最小にしながら収束速
度を最大にするように設計された新規な方法で発
生され適用される。
これにより本発明は適応的な圧力値の調節がシ
フトの途中で各クラツチング装置に加えられる圧
力を個々に調節するようにした直接的圧力シフト
制御を利用可能にし、かかる調節は充填時間がそ
れに対応して影響されないようにライン圧力には
なんらの影響も及ぼさない。
1985年11月29日に出願された米国特許第
4707789号に基づく、本件出願と同日付の共に係
属中の特開昭62−137458号は速度比シフトの充填
または準備段階の制御に関するものである。この
制御も本明細書中に記載されている。
さて図面、更に詳細には第1a図および第1b
図を参照するに、参照数字10はエンジン12と
1つの逆方向速度比および4つの進行方向速度比
を有する平行軸変速機14とを含む自動車駆動列
を全体的に示す。エンジン12はエンジン出力軸
18を経て変速機14に印加されるエンジン出力
トルクを調整するための加速ペダル(不図示)等
の運転者により操作される装置を機械的に連結さ
れたスロツトル機構16を含む。変速機14はト
ルク変換器24と所望の変速機速度比を確立する
ための一群の記憶された圧力値に従つて適用され
たり解除されたりする複数の流体作動されるクラ
ツチング装置26〜34のうちの1つまたはそれ
以上とを経てエンジン出力トルクを1対の駆動車
軸20および22に伝達する。
次に変速機14を更に詳細に見ると、トルク変
換器24の羽根車(入力部材)36がエンジン1
2の出力軸18により回転可能に駆動されるよう
に入力胴38を経て連結されている。トルク変換
器24のタービン(出力部材)40は羽根車36
により両者間での流体移送によつて回転可能に駆
動され軸42を回転可能に駆動すべく連結されて
いる。ステータ44は羽根車36をタービン40
に結合する流体を向け直すが、このステータは一
方向装置46を経て変速機14のハウジングに連
結されている。
トルク変換器24はまた軸42に固着されたク
ラツチ板50から成るクラツチング装置26を含
む。クラツチ板50上には入力胴38の内面と係
合してエンジン出力軸18と変速機軸42との間
に直接の機械的駆動を形成することのできる摩擦
表面52が形成されている。クラツチ板50は入
力胴38とタービン40との間の空間を2つの流
体室、即ち適用室54と解除室56とに分割して
いる。適用室54内の流体圧力が解除室56内の
それを超えると、クラツチ板50の摩擦表面52
は第1図に示すように入力胴38と係合せしめら
れることにより、クラツチング装置26を係合さ
せてトルク変換器24と並列に機械的駆動連結を
与える。このような場合には、羽根車36とター
ビン40との間にはすべりはない。解除室56内
の流体圧力が適用室54内のそれを超えると、ク
ラツチ板50の摩擦表面52は入力胴38から脱
離することにより、前記機械的駆動連結を解除し
羽根車36とタービン40との間にすべりを許
す。は適用室54との流体連結を表わし、は
解除室56との流体連結を表わす。
容積式流体圧ポンプ60は破線62で示すよう
にエンジン出力軸18により入力胴38を経て機
械的に駆動される。ポンプ60は流体溜め64か
ら低圧の加圧流体を受け出力管路66を経て変速
機制御素子へ加圧流体を供給する。圧力調整弁
(PRV)68はポンプ出力管路66に連結されて
いてその中の流体の制御された一部を管路70を
経て溜め64に戻すことにより管路66内の流体
圧力(以下ライン圧力と称する)を調整する働き
をなす。加えて、圧力調整弁68は管路74を経
てトルク変換器24のための流体圧力を供給す
る。ポンプおよび圧力調整弁の設計は本発明にと
つて重要ではない。代表的なポンプは米国特許第
4342545号に開示されており、代表的な圧力調整
弁は米国特許第4283970号に開示されている。
変速機軸42および更なる変速機軸90の各々
の上には複数の歯車要素が回転可能に支持されて
いる。歯車要素80〜88は軸42上に支持さ
れ、歯車要素92〜102は軸90上に支持され
ている。歯車要素88は軸42に固定的に連結さ
れ、歯車要素98および102は軸90に固定的
に連結されている。歯車要素92はフリーホイー
ル(一方向装置)93を経て軸90に連結されて
いる。歯車要素80,84,86および88はそ
れぞれ歯車要素92,96,98および100と
噛合い状態に維持され、歯車要素82は逆方向遊
び歯車103を経て歯車要素94に結合されてい
る。そして軸90は歯車要素102,104およ
び公知の差動歯車組(DG)106を経て動車軸
20および22に結合されている。
軸90上にはその上で軸方向に摺動可能なよう
に噛合クラツチ108がスプライン止めされ、軸
90を歯車要素96(図示のように)か歯車要素
94に強固に連結する働きをなす。歯車要素84
と軸90との間の進行方向速度関係は噛合クラツ
チ108が軸90を歯車要素96に連結する時に
確立され、歯車要素82と軸90との間の逆方向
速度関係は噛合クラツチ108が軸90を歯車要
素94に連結する時に確立される。
クラツチング装置28ないし34は各々、1つ
のクラツチング装置の係合がそれぞれの歯車要素
と軸を互いに結合させて軸42と90の間に駆動
連結を行なわせるように、変速機軸42または9
0に固定的に連結された入力部材と、1つまたは
それ以上の歯車要素に固定的に連結された出力部
材とから成る。クラツチング装置28は軸42を
歯車要素80に結合させ、クラツチング装置30
は軸42を歯車要素82および84に結合させ、
クラツチング装置32は軸90を歯車要素100
にさせ、クラツチング装置34は軸42を歯車要
素86に結合させる。クラツチング装置28ない
し34の各々は戻りばね(不図示)によつて係脱
状態へ付勢されている。クラツチング装置の係合
はその適用室に流体圧力を供給することにより行
なわれる。その結果生じるクラツチング装置のト
ルク容量は印加圧力から戻りばね圧力を差引いた
もの、即ち以下に作動圧力Pと称するものの関数
である。はクラツチング装置28の適用室へ加
圧流体を供給するための流体通路を表わし、お
よびRはクラツチング装置30の適用室へ加圧流
体を供給するための流体通路を表わし、はクラ
ツチング装置32の適用室へ加圧流体を供給する
ための流体通路を表わし、はクラツチング装置
34の適用室へ加圧流体を導くための流体通路を
表わす。
各歯車要素80〜88および92〜100は噛
合クラツチ108が1つの進行方向速度比を得る
ために第1図に描いた位置にある状態で第1,第
2,第3および第4の進行方向速度比の係合がそ
れぞれクラツチング装置28,30,32および
34を係合させることにより行なわれるように相
対的な大きさになされている。中立速度比または
駆動車軸20および22のエンジン出力軸18か
らの効果的な切離しはクラツチング装置28ない
し34のすべてを解除状態に維持することにより
行なわれる。各歯車要素対で定められる速度比は
一般にタービン速度Ntの出力速度Npに対する比
によつて特徴づけられる。変速機14のための代
表的なNt/Np比は以下の通りである。
第1 − 2.368 第2 − 1.273 第3 − 0.808 第4 − 0.585 逆方向− 1880 上に示したごとく、現在の進行方向速度比から
所望の進行方向速度比へシフトするには現在の速
度比(オフ・ゴーイング)に関連したクラツチン
グ装置を係脱させ所望の速度比(オン・カミン
グ)に関連したクラツチング装置を係合させるこ
とが必要とされる。例えば、第1の進行方向速度
比から第2の進行方向速度比へのシフトはクラツ
チング装置28の係脱およびクラツチング装置3
0の係合を伴う。以下に説明するように、かかる
係脱と係合のタイミングは優れた特性のシフトの
達成にとつて重要であり、本発明は種々のクラツ
チング装置28ないし34に流体圧力を供給する
ための制御装置を利用して一貫した優れた特性の
シフトを達成する方法に関するものである。
変速機14の流体制御素子は手動弁140と、
指向性サーボ160と、複数の電気的に作動され
る流体弁180〜190とを含む。手動弁140
は操作者の要求に応じて作動し、指向性サーボ1
60と共に、調整されたライン圧力を適切な流体
弁182〜188へ導く働きをなす。そして流体
弁182〜188はクラツチング装置28〜34
へ流体圧力を導くために個々に制御される。流体
弁180はポンプ出力管路66から圧力調整弁6
8へ流体圧力を導くために制御され、流体弁19
0は管路74からトルク変換器24のクラツチン
グ装置26へ流体圧力を導くために制御される。
指向性サーボ160は手動弁140の状態に応じ
て作動し、噛合クラツチ108を適正にに位置せ
しめる働きをなす。
手動弁140は自動車の操作者が所望する速度
範囲に関連して操作者から軸方向機械的入力を受
けるための軸142を含む。軸142は全体的に
破線146で示すように適当な機械的リンク仕掛
けを経て表示機構144に連結されている。ポン
プ出力管路66からの流体圧力は管路148を経
て手動弁140に入力され、弁出力は進行方向速
度表示を保証するための流体圧力を供給するため
の進行方向(F)出力管路150と、逆方向速度
比を保証するための流体圧力を供給するための逆
方向(R)出力管路152とを含む。従つて、手
動弁140の軸142が表示機構144上に示さ
れるD4,D3またはD2位置へ移動すると、管
路148からのライン圧力は進行方向(F)出力
管路150へ導かれる。軸142が表示機構14
4上に示されるR位置にある時には、管路148
からのライン圧力は逆方向(R)出力管路152
へ導かれる。手動弁140の軸142がN(中立)
またはP(駐車)位置にある時には、入力管路1
48は隔離され、進行方向および逆方向出力管路
150および152はその中の流体を流体溜め6
4へ戻すようになされた排気管路154に連結さ
れる。
指向性サーボ160は流体作動される装置であ
つて、軸90上の噛合クラツチ108を軸方向に
シフトして進行方向速度比か逆方向速度比のいず
れかを選択的に可能とするためのシフトフオーク
164に連結された出力軸162を含む。この出
力軸162はサーボハウジング168内を軸方向
に可動のピストン166に連結されている。ハウ
ジング168内でのピストン166の軸方向位置
は室170および172へ供給される流体圧力に
従つて決定される。手動弁140の進行方向出力
管路150は管路174を経て室170に連結さ
れ、手動弁140の逆方向出力管路152は管路
176を経て室172に連結されている。
手動弁140の軸142が進行方向範囲位置に
ある時には、室170内の流体圧力はピストン1
66を第1図で見て右方へ押し付けて噛合クラツ
チ108を歯車要素96と係合させ進行方向速度
比の係合を可能とする。手動弁140の軸142
がR位置へ移動すると、室172内の流体圧力は
ピストン166を第1図で見て左方へ押し付けて
噛合クラツチ108を歯車要素94と係合させ逆
方向速度比の係合を可能とする。しかし第2また
は逆方向速度比の実際の係合はクラツチング装置
30が係合するまで行なわれない。
また方向性サーボ160は逆方向速度比を可能
とするための流体弁として作動する。この目的の
ために、指向性サーボ160は電気的に作動され
る流体弁186に連結された出力管路178を含
む。操作者が1つの進行方向速度比を選択し指向
性サーボ160のピストン166が第1図に示し
た位置にある時には、管路176と178との間
の通路は遮断され、逆に操作者が逆方向歯車比を
選択する時には、管路176と178との間の通
路は開く。
電気的に作動される流体弁180〜190は
各々その入力通路においてポンプ60から流体圧
力を受け取り、流体圧力を圧力調整弁68かそれ
ぞれのクラツチング装置26〜34へ導くために
個々に制御される。流体弁180はポンプ出力管
路66から直接ライン圧力を受け取りで示すご
とく、可変量のかかる圧力を圧力調整弁68へ導
くために制御される。流体弁182,186およ
び188は手動弁140の進行方向出力管路15
0から流体圧力を受け取り、,およびでそ
れぞれ示すごとく可変量のかかる圧力をクラツチ
ング装置34,32および28へ導くために制御
される。流体弁186は進行方向出力管路150
および指向性サーボ出力管路178から流体圧力
を受け取り、およびで示すごとく、可変量の
かかる圧力をクラツチング装置30へ導くために
制御される。流体弁190は圧力調整弁68の管
路74から流体圧力を受け取り、で示すごとく
可変量のかかる圧力をクラツチング装置26の解
除室56へ導くために制御される。クラツチング
装置26の適用室54はで示すごとくオリフイ
ス192を経て出力管路74から流体圧力を供給
される。
流体弁180〜190の各々はその入力通路と
出力通路との間に流体流を導くためのそれぞれに
弁本体内を軸方向に可動のスプール素子210〜
220をそれぞれ含む。それぞれのスプール素子
210〜220が第1図で見て最右方位置にある
時、入力および出力通路は相互連結される。流体
弁180〜190の各々は(Ex)で示すごとく
排気通路を含み、この通路はスプール素子が第1
図で見て最左方位置にシフトした時にそれぞれの
クラツチング装置から流体を排出する働きをなす
ものである。
第1図において、流体弁180および182の
スプール素子210および212はそれぞれの入
力および出力管路を相互連結する最右方位置に示
されているが、流体弁184,186,188お
よび190のスプール素子214,216,21
8および220はそれぞれの出力管路および排気
管路を相互連結する最左方位置に示されている。
流体弁180〜190の各々はそのスプール素
子210〜220の位置を制御するためのソレノ
イド222〜232を含む。かかるソレノイド2
22〜232の各々はそれぞれのスプール素子2
10〜220に連結されたプランジヤ234〜2
44と、それぞれのプランジヤを包囲するソレノ
イドコイル246〜256とから成る。かかるソ
レノイドコイル246〜256の各々の一方の端
子は図示のごとく接地電位に接続され、他方の端
子はソレノイドコイル付勢を司る制御ユニツト2
70の出力線256〜268に接続されている。
後述するように、制御ユニツト270は所定の
制御アルゴリズムに従つてソレノイドコイル24
6〜256をパルス幅変調して圧力調整器68お
よびクラツチング装置26〜34に供給される流
体圧力を調整するが、かかる変調のデユーテイサ
イクルは供給される圧力の所望の大きさに関連し
て決定される。
流体弁180〜190はスプール弁として説明
したが、これの代わりに他の型式の弁を用いても
よい。例示的には、玉および座型式の弁を用いて
もよい。一般的に言えば、流体弁180〜190
は任意の3ポートパルス幅変調された弁配置でも
つて機械化してもよい。
制御ユニツト270のための入力信号は入力線
路272ないし284上で与えられる。手動弁軸
142の運動に応答する位置センサ(S)286
は線路272を経て制御ユニツト270に入力信
号を与える。速度トランジユーサ288,290
および292は変速機14内の種々の回転部材の
回転速度を感知し、それに従つてそれぞれ線路2
74,276および278を経て制御ユニツト2
70に速度信号を供給する。速度トランジユーサ
288は変速機軸42の速度、従つてタービンま
たは変速機入力速度Ntを感知し、速度トランジ
ユーサ290は駆動車軸22の速度、従つて変速
機出力速度Npを感知し、速度トランジユーサ2
92はエンジン出力軸18の速度、従つてエンジ
ン速度Neを感知する。位置トランジユーサ29
4はエンジンスロツトル16の位置に応答し、そ
れに従つて線路280を経て制御ユニツト270
に電気信号を与える。圧力トランジユーサ296
はエンジン12の複合絶対圧力(MAP)を感知
し、それに従つて線路282を経て制御ユニツト
270に電気信号を与える。温度センサ298は
変速機流体溜め64内の油の温度を感知し、それ
に従つて線路284を経て制御ユニツト270に
電気信号を与える。
制御ユニツト270はここに述べたごとき所定
の制御アルゴリズムに従つて入力線路272〜2
84上の入力信号に応答して出力線路258〜2
68を経て流体弁ソレノイドコイル246〜25
6の付勢を制御する。かかるものとして、制御ユ
ニツト270は入力信号を受けて種々のパルス幅
変調信号を出力するための入力/出力(I/O)
装置300と、アドレス兼制御バス304および
双方向データバス306を経てI/O装置300
と連通するマイクロコンピユータ302とを含
む。本発明に応じてパルス幅変調出力を発生せし
めるための適当なプログラム指令を表わすフロー
ダイヤグラムを第13図ないし第17図に示す。
上に示したごとく、1つの速度比から他の1つ
の速度比への各シフトはオフ・ゴーイング・クラ
ツチ装置の係脱およびオン・カミング・クラツチ
ング装置の係合を伴う。各シフトは、オン・カミ
ング・クラツチング装置の適用室が流体で充填さ
れ充填段階と、オフ・ゴーイング・クラツチング
装置のトルク容量が減少しオン・カミング・クラ
ツチング装置のトルク容量が増大するトルク段階
と、タービンが新たな速度比に従つて決定される
新たな速度まで加速される慣性段階とを含む。こ
のような段階は第2図のグラフAないしDにおけ
る典型的な2〜3アツプシフトに対して時刻t0
いしt4で定義され、これら各グラフは共通の時間
ベースを有する。グラフAはタービン速度Nt
描き、グラフBはオン・カミング・クラツチング
装置流体弁のための圧力指令を描き、グラフCは
エンジントルクTeおよびクラツチング装置30,
32により運ばれるトルクを描き、グラフDは変
速機出力トルクTpを描いている。
シフト動作に先立つて、タービン速度Ntと出
力速度Npとの関係は静的であり第2の速度比に
従つて決定される。加えて、出力トルクTpは実
質的に一定である。シフトの途中で、速度とトル
クの関係はエンジントルクTeがクラツチング装
置30からクラツチング装置32へシフトせしめ
られるにつれて動的になる。シフト動作に続い
て、出力トルクはいつたん再び実質的に一定とな
り、Ntpの関係は第3の速度比に従つて決定さ
れる。
2〜3比シフトが望まれると決定される時刻tp
には、流体弁184のソレノイドコイル250は
100%のデユーテイ・サイクルで付勢されてクラ
ツチング装置32の適用室の充填を開始する。こ
れはグラフDの下方に示すごとく、シフトの充填
段階の始まりを示す。第2図には示されていない
が、流体弁186のソレノイドコイル252は充
填段階時に比較的高いデユーテイ・サイクルで付
勢されて第2の速度比の係合を維持する。時刻tp
からtfiLL秒後の時刻t1では、クラツチング装置3
2の適用室内の流体圧力はクラツチ戻りばねを圧
縮するに充分大きく、グラフDの下方に示すごと
く、充填段階の終わりおよびトルク段階の始まり
を示す。しかる後、圧力指令は実験的に得られた
初期圧力Pxに対応する値まで低下せしめられ、
実験的に得られた最終圧力Pyに対応する値まで
漸次増大せしめられる。この時間において、オ
ン・カミング・クラツチング装置32により運ば
れるトルクTcd32は漸増し、オフ・ゴーイング・
クラツチング装置30により運ばれるトルク
Tcd30は、グラフCに見られるように漸減する。
この間隔における出力トルクTpは変速機14の
それぞれの速度比により反映されるごとくTcd30
とTcd32の和に従つて決定され、グラフDに見ら
れるように漸減する。時刻t2では、トルクTcd32
はエンジントルクTeに等しく、トルクTcd30はゼ
ロまで低下し、出力トルクTpはグラフCないし
Dに見られるようにTcd32と共に上昇し始める。
時刻t2後に、トルクTcd32は上昇し続け、それと
エンジントルクTeとのトルク差はタービンをグ
ラフAにおいて線308で示した第3比速度へと
減速させる。時刻t3で、タービン速度Ntは減少し
始め、グラフDの下方に示したごとくトルク段階
の終わりと慣性段階の始まりを示す。タービン速
度Ntが減少するにつれて、エンジントルクTe
グラフCに見られるように増大する。時刻t4
は、タービン速度は第3速度線308に合流し、
グラフDの下方に示したごとく慣性段階およびシ
フトの終わりを示す。この時点ではクラツチング
装置32はもはやスリツプしていないから、トル
クTcd32はエンジントルクTeのレベルまで下降し、
出力トルクTpはシフト後レベルまで下降する。
グラフC中のTe線とTcd32線との間の斜線領域3
09は慣性トルクと称し、これは速度変更を行な
うためにオン・カミング・クラツチング装置が加
えねばならないトルク量を表わす。
オン・カミング・クラツチ充填時間およびクラ
ツチに印加される圧力値は各比シフトごとに個々
に決定される。両者共に正しくそして種々の制御
素子が各々予期される通りに機能すれば、比シフ
トは摩擦装置の過度の粗さも過度のすべりもなく
第2図に示すような所望の仕方で進行する。これ
らは開ループ比シフトの本質的な成分である。し
かし、上に示したごとく、エンジンおよび変速機
作動特性には車両の寿命にわたつて摩耗によりあ
る量の変化が予期されうる。しかも、組立ておよ
び構成要素公差による若干の車両間バラツキもあ
りうる。オン・カミング・クラツチング装置が計
算された充填時間の終わりの前か後にトルク容量
を発生し始めれば、オフ・ゴーイング・クラツチ
ング装置とオン・カミング・クラツチング装置と
の間でのトルク容量の交換は所望のように進まな
い。これに関し、充填過剰および充填不足誤差の
結果を第3図および第4図にグラフで示す。同様
に、トルク段階および慣性段階時におけるクラツ
チ圧力が与えられた作動条件に対して高過ぎたり
低過ぎたりすればシフト特性は低下する。不適正
に低い圧力値および不適正に高い圧力値の結果を
第5図および第6図にグラフで示す。
第3図ないし第6図は各々、第2図のグラフ
A,CおよびDに対応するグラフA,BおよびC
を含む。種々の線と第2図の対応する線との比較
を容易にするために、第3図ないし第6図のグラ
フの各々は第2図の正常な優れた特性のシフトに
関して定められたごとき時間目盛り表示t0〜t4
含む。加えて、第2図に示した静的トルクおよび
速度レベルは第3図ないし第6図においても採用
した。
記憶された充填時間tfiLLが第3図に示すように
高過ぎる場合には、オン・カミング・クラツチン
グ装置32は過剰充填され、グラフBにおける
Tcd32線によりわかるように時刻t1に先立つてト
ルクを伝達し始める。かかる場合には、オン・カ
ミング・クラツチング装置の容量Tcd32はオフ・
ゴーイング・クラツチング装置の容量Tcd30がグ
ラフB中に時刻txで示されるごとくゼロに低下す
る以前にエンジントルクTeに達する。その結果、
オン・カミング・クラツチング装置32にオフ・
ゴーイング・クラツチング装置30が対向し、バ
インド・アツプとして知られるものを招来する
が、このバインド・アツプは第2図のシフトに比
して出力トルクTpを低下させるものである。こ
の出力トルク低下の大きさをグラフCの斜線領域
310によりグラフ的に表わす。このバインド・
アツプはまた、タービン速度Ntの瞬間的低下3
11で証明されるように、種々の変速機および駆
動装置軸の瞬間的巻きほどけ(unwinding)をも
招来する。
記憶された充填時間tfiLLが第4図に示すごとく
低過ぎる場合には、オン・カミング・クラツチン
グ装置32は不足充填され、グラフB中のTcd32
線によりわかるように、時刻t1後までトルクを伝
達し始めない。かかる場合には、出力トルクは第
2図に描かれているシフトに比して低下し、この
低下の量をグラフC中に斜線領域312でグラフ
的に表わす。しかも、オフ・ゴーイング・クラツ
チング装置が時刻t2で完全に解除された時にもオ
ン・カミング・クラツチング装置のトルク容量
Ccd32はまだだエンジントルクTeのすべてを伝達
するには充分でない。このため、グラフA中に参
照数字313で示したごとく、タービン速度のフ
レアが生じる。
オン・カミング・クラツチング装置に対する予
定された圧力が低過ぎる場合には、第5図に示す
ごとく、トルク容量Ccd32が第2図に比して低下
する。その結果、慣性段階の持続期間が過度に長
くなり、シフト特性を悪化させ且つクラツチング
装置の過度の摩耗および発熱を誘起する。第5図
に描かれている例では、慣性段階の長さは間隔3
14により示されている。
オン・カミング・クラツチング装置に対する予
定された圧力が高過ぎる場合には、第6図に示し
たように、トルク容量Ccd32が第2図に比して増
大し、タービンはグラフAに見られるごとくその
新たな速度まで急速に減速される。その結果、慣
性段階の持続期間が間隔316により示すように
比較的短くなる。加えて、この急速なタービン減
速はグラフC中に斜線領域318で示したごとく
出力トルクTpの過渡的増大を惹起し、望ましく
ない粗いシフトを発生させる。
本発明に従つて、種々のクラツチング装置のた
めの実験的に得られた充填時間および圧力値は一
貫した優れた特性の比シフトを達成するように車
両操作の途中で補償される。各々の場合におい
て、指定された作動パラメータは各アツプシフト
ごとに監視され、次いで基準パラメータと比較さ
れてそのシフトが所望の仕方で進行したか否かを
決定する。監視されたパラメータと基準パラメー
タとの比較がシフトが所望の仕方で進行しなかつ
たことを示す場合には、次のシフトがもつと最適
に近い仕方で行なわれるようにそれぞれの充填時
間および/または圧力値が矯正的な方向に調節さ
れる。
実験的に得られた充填時間は充填の開始とター
ビン速度の低下との間の時間間隔を各アツプシフ
トごとに監視することにより適応するように補正
される。タービン速度の低下はシフトの慣性段階
の始まりを示すものであるから、かかる間隔をこ
こでは慣性段階遅れ、即ちIPDELAYと称する。
測定されたIPDELAYは所望の基準遅れを
DESDELAYと比較されて、オン・カミング・ク
ラツチング装置が時刻t1で適正に充填されたか否
かを決定する。蓄積された充填時間tfiLLが正しけ
れば、オン・カミング・クラツチング装置は時刻
t1で適正に充填されIPDELAYはDESDELAYに
ほぼ等しくなる。記憶された充填時間tfiLLが短か
すぎオン・カミング・クラツチング装置が時刻t1
で充填不足の場合には、タービン速度低下は第3
図に示すように遅れ、IPDELAYはDESDELAY
よりも大きくなる。この場合、制御ユニツト27
0はそれぞれのクラツチング装置のための充填時
間tfiLLをそのクラツチング装置を含む次期のシフ
トがもつと最適に近い仕方で行なわれるように増
大させるべく作動する。記憶された充填時間tfiLL
が長すぎオン・カミング・クラツチング装置が時
刻t1で充填過剰(すでにトルク容量を発生してい
る)の場合には、その結果生じるバインドアツプ
および第4図に関連して述べた瞬間的なタービン
速度低下が初期のタービン速度低下として感知さ
れIPDELAYはDESDELAYよりも小さくなる。
この場合、制御ユニツト270はそれぞれのクラ
ツチング装置のための充填時間tfiLLをそのクラツ
チング装置を含む次期のシフトがもつと最適に近
い仕方で行なわれるように減少させるべく作動す
る。
実際には、充填不足に関連したタービン速度フ
レア特性は充填過剰に関連した瞬間的低下よりも
容易に識別される。これは特に低トルク高タービ
ン速度シフトにおいてそうである、なぜなら充填
過剰に関連した瞬間的タービン速度変化は定常状
態タービン速度の小さな比率にすぎないからであ
る。この難点は充填過剰が正確に識別されえない
ような条件の下で車両が運転されている間に充填
時間を定期的にデクリメントすることにより本発
明に従つて克服される。充填時間の増加変化が検
知可能な充填不足を招来する場合、制御ユニツト
270は充填時間を増大させるべく上記のごとく
作動する。このようにして、種々のクラツチング
装置のための記憶された充填時間は充填過剰検知
が確実でないような車両操作期間中にも正しい値
に比較的近く維持される。加えて、大きな充填過
順誤差表示は幾つかの(例えば3つの)かかる誤
差表示が順次感知されるまで小さな充填過剰表示
として扱われる。
タービン速度の低下を識別しクラツチング装置
の充填時間をそれに応じて適応するように補償す
るための機構について説明する前に充填時間を計
算するための機構について説明しておく。上に簡
単に述べたように、与えられたクラツチング装置
のための充填時間は要請されるライン圧力と、ク
ラツチング装置の幾何学的形状と、流体の粘性と
の関数として一義的に決定される。代数的には、
充填時間tfiLLは以下のように与えられる。
tfiLL=V/〔A*(2ΔP/γ)1/2〕 ここでVは適用室の体積、Aはクラツチピスト
ンの面積、ΔPは適用圧力から戻りばね圧力を差
引いたもの、γは流体粘性である。充填時間の計
算効率を向上させるために、本発明は第7図の線
320によりグラフ的に描かれているように、充
填時間対圧力(ΔP)関数一覧表の利用を許すも
のである。線320はクラツチング装置の幾何学
的形状を考慮に入れたものであり、上記代数式に
述べられているようなΔP依存性により逆平方根
関数の形態をなしている。この関数全体を記憶す
る必要を避けるために、利用しうる最も低いライ
ン圧力ΔPLおよび最も高いライン圧力ΔPHに対応
するちようど2つの充填時間点(LおよびHで示
す)が制御ユニツト270より記憶される。充填
時間は充填時間点LおよびHを相互連結する破線
322に沿つて線形に補間され、次いで線320
の逆方根形態〔1/√ΔP〕を反映するように数
学的に調節される。次いで、その調節された充填
時間は流体粘性の変化を補償すべく油温度依存性
係数により修正される。
アツプシフトの途中でタービン速度の低下を行
なわせるに必要とされる時間は充填の終わりにタ
イマを始動し低下の検知と同時にタイマを停止さ
せることにより決定される。従つてその調時され
た間隔は充填に終わりと慣性段階の始まりとの間
の遅延と考えてよい。低下は将来のタービン速度
を(外挿法を通じて)予知し実際のタービン速度
をこの予知されたタービン速度と比較することに
より識別される。タービン速度はT/TPで検知
されるが、これは第1図のタービン速度トランジ
ユーサ288から受け取るパルス間の時間であ
る。その定義の性質により、T/TPはタービン
速度に逆比例して変化する。T/TPの測定値は
一次ラグ関数により平均されてタービンパルス間
の平均時間AT/TPを決定する。そして差
(AT/TP−T/TP)を計算し、これを一次ラ
グ関数にかけてタービンパルス間の平均の時間的
変化AT/TPを決定する。代数的には、将来に
おける点(k+2)秒にわたるタービンパルス間
の予知された時間PT/TP(k+2)は次式で与
えられる。
PT/TP(k+2)= AT/TP(k) −〔AT/TP(k−4)−AT/TP(k)〕/2 −〔AΔT/TP(k−4)+AΔT/TP(k)〕 項kは制御ユニツト270の幾つかのループ時間
を表わし、将来における1つのループ時間(L)
でのタービンパルス間の予知された時間PT/TP
(L)は計算値間の線形補間により決定される。
タービンパルス間の誤差時間ET/TP−即ち、タ
ービンパルス間の実際の時間と予知された時間と
の差T/TP(L)−PT/TP(L)−を計算してタ
ービン速度の低下を識別する。タービン速度と時
間Tの間の逆比例関係により、低下は正の符号の
誤差ET/TPとして識別される。
擬似低下検知の見込みを最小にするために幾つ
かの行程が取られる。この点での主たる関心事は
タービン速度信号の雑音または変動(例えば路面
での車の動揺による)はタービンパルス間の予知
された時間と実際の時間との間に若干の差を生ぜ
しめるということにある。一義的には、擬似検知
の見込みは、(1)シフト時に指定された時間窓にお
いてのみ検知アルゴリズム可能とすること、(2)低
下を識別するために2段階誤差閾値を定めるこ
と、(3)タービン速度信号雑音の程度に従つて前記
2段階誤差閾値を調節すること、を含む新規な信
号処理技術の採用によつて最小にされる。検知ア
ルゴリズムが可能とされる時間窓は該アルゴリズ
ムが最悪の場合の充填過剰および充填不足状況に
おけるタービン速度低下の発生を検知するように
作用するように定められる。前記2段階誤差閾値
は第1の比較的低い閾値と第2の比較的高い閾値
とから成る。第1の閾値を超えると、充填タイマ
がサンプリングされる。次に第2の閾値を超える
と、低下の発生が確認され、低下表示が与えられ
る。次に第2の閾値を超えない場合には、誤差は
雑音により誘起されたものとされ、充填タイマは
係数し続けることを許される。このようにして、
雑音により誘起された誤差は低下により誘起され
た誤差と区別される。第1および第2の閾値を調
節するためのタービン速度雑音の程度は誤差信号
ET/TPに一次ラグ関数を適用することにより得
られるが、かかるフイルタされた信号をここでは
FET/TPとして示す。両閾値はFET/TPの増
大と共に増大し、FET/TPの減少と共に減少す
る。
上記の信号処理技術にもかかわらず、タービン
速度雑音が連続的な誤差信号を惹起し早期の低下
表示を引き起こす恐れがある。このような間違つ
た表示の結果は幾つかの連続的な充填過剰が表示
されてしまうまで補正を比較的小さな値に制限す
ることにより(以下に説明するように)軽減され
る。図示の実施例においては、大きな充填時間補
正が発せられうる前に3つの連続的な充填過剰表
示が必要とされる。
補償機構は充填時間終点LおよびHの適当な修
正により上述の充填時間決定技術と合致する。終
点LおよびHが修正される量はタービン速度低下
(下降)までの検知された時間と予期された時間
との充填時間誤差(Eft)に関連して決定される。
低下までの予期された時間はシフトの型式と作動
圧力ΔPまたは入力トルクTiとに関連して実験的
に決定される。一例として、ある与えられたアツ
プシフトのトルク段階は30msを要するものと予
期されると仮定する。実際のタービン速度低下が
計算された充填時間の終わりから30ms後に検知
される場合(Eft=0ms)、その計算された充填時
間は正しいとされ、補償は試みられない。しか
し、低下が計算された充填時間の終わりから
60ms後に検知される場合 (Eft=+30ms)、その計算された充填時間は短
かすぎる−即ち、オン・カミング・クラツチング
装置は充填不足でトルク容量を発生するのが遅す
ぎたとされる。一方、低下が計算された充填時間
の終わりから10ms後に検知される場合(Eft=−
20ms)、その計算された充填時間は長すぎる−即
ち、オン・カミング・クラツチング装置は充填過
剰でトルク容量を発生するのが早すぎたとされ
る。誤差の符号はオン・カミング・クラツチング
装置が充填不足であつたか充填過剰であつたかを
示し、大きさは誤差の量を示す。
上記のような充填時間誤差Eftは第7図におい
て定められているような記憶された充填時間終点
LおよびHを補償するための充填時間補正(Cft
を決定するのに用いられる。充填時間補正量は計
算された充填時間の急速な収束を最小の収束した
誤調節をもつて達成するように設計された利得ス
ケジユーリング技術に従つて決定される。機能的
には、その意義は与えられた符号の大きな誤差が
感知される時には大きな調節を与え、誤差の分布
が感知される時には調節をほとんど与えないこと
にある。
装置動作のランダムさを第8図にグラフで示す
が、この図において線330および332はクラ
ツチング装置に対して感知された充填時間誤差の
典型的な分布を表わす。分布線330はゼロ誤差
を中心としており、それ故に、正確にキヤリブレ
ーシヨンされ従つて補償によつては改善されえな
い装置のものである。この線の形状は制御ユニツ
ト270の制御アルゴリズムおよび変速機14の
物理的制御要素によつて影響される。多分、かか
るアルゴリズムおよび要素は満足なシフト特性が
この分布範囲のすべてではなくても大部分におい
て達成されるに充分に高い水準の反復可能性を与
えるように設計されている。第8図に示した例で
は、プラスまたはマイナスE1の充填時間誤差は
不満足なシフト特性を生じない。分布線322は
誤差値E2を中心としており、それ故に正確にキ
ヤリブレーシヨンされていなくて補償により改善
できる装置のものである。分布線332のランダ
ムさの中におけるほとんどすべての充填時間誤差
はE1よりも大きく、不満足なシフト特性を招来
しそうである。
補償の目的は分布線330に関連したシフト特
性を達成するように分布線332を第8図で見て
左けE2の量だけ移動せしめることにある。しか
し、制御ユニツト270は与えられた誤差測定に
基づいた誤差分布の中心を確定することができな
い。例えば、E1の測定された誤差は分布線33
0で表わされる装置、分布線332で表わされる
装置、または両者間の任意の分布線で表わされる
装置で生じうる。分布線332がその装置を表わ
す場合には、充填時間の比較的大きな修正が適正
であろう。分布線330がその装置を表わす場合
は、充填時間の修正は必要ではなく、これを大き
く変更すると誤調節となつてしまうであろう。
上述した難点は比較的低い収束した誤調節を達
成するための比較的低い非線形ベーススケジユー
ル利得および測定された誤差の時間積分に関連し
てベーススケジユール利得を増大せしめるための
非線形方向感知性動的利得修正器を確立すること
により本発明によつて克服される。動的利得修正
器の権能は誤差の大きさに依存する最大総合利得
により制限され、該修正器は逆符号の誤差が検知
される時にゼロにリセツトされる。第9図におい
て、ベーススケジユール利得および最大総合利得
は関数充填時間誤差Eftとしてグラフで示されて
いる。ベーススケジユール利得は線334で示さ
れ、最大総合利得は線336で示されている。上
に示したごとく、符号が正(充填不足)の充填時
間誤差は充填時間終点を増大させるための正の補
正を発生するが、符号が負(充填過剰)の充填時
間誤差は充填時間終点を減少させるための負の補
正を発生する。動的利得修正器は基礎利得補正
(正か負の向きでの)を一方の方向での誤差信号
の積分に関連して最大総合利得まで増大させるこ
とができる。グラフでは、線334と336の間
の斜線領域が動的利得修正器の影響範囲
(authority range)を表わす。このようにして、
充填時間補正は誤差分布がゼロ誤差を中心とする
かその近傍である時にベーススケジユール利得に
一義的に従つて決定される。誤差分布がいずれか
の方向にそれると、動的利得修正器は活動的にな
り、ベーススケジユール利得を増して誤差の迅速
な補正を達成する。本質的には、補正は検知され
る誤差の増大およびその誤差を補正するに要する
時間の増大と共に大きくなる。
充填時間補正Cftはアツプシフト時にオン・カ
ミング・クラツチング装置に加えられる流体圧力
に従つて充填時間終点LとHの間で割当てられ
る。かかる割当ての機械化を第10図にグラフで
示すが、この図において線340は終点Lに対す
る利得係数GLを表わし、線342は終点Hに対
する利得係数GHを表わす。充填時間補正Cftが適
切である任意のアツプシフト後に、終点Lは量
(Cft *GL)だけ調節され、終点Hは量(Cft *GH
だけ調節される。問題のクラツチング装置を含む
将来のシフトにおいては、計算された充填時間
tfiLLはその適用室に充填し戻りばねを引張らせて
トルク容量を発生せしめるに要する実際の時間を
より正確に反映する。その結果、クラツチング装
置の充填時間に影響する変化する条件はクラツチ
ング装置を含む多数のアツプシフトにわたつて充
分に補償される。
オン・カミング・クラツチング装置に対して実
験的に得られる一群の記憶された圧力値は各アツ
プシフト時に慣性段階間隔tipを監視しこの間隔と
基準間隔tripと比較することにより補正される。
記憶された圧力値が正しい場合には、シフトは所
望の仕方で進行し、tipはtripにほぼ等しくなる。
記憶された圧力値が高すぎる場合には、シフトは
粗すぎ、tipはtripよりも小さくなる。かかる場合
には、制御ユニツト270はそのクラツチング装
置を含む次期のシフトがもつと最適に近い仕方で
行なわれるように記憶された圧力値を減少させる
べく作動する。記憶された圧力値が低すぎる場合
には、シフトは長くかかりすぎ、tipはtripよりも
大きくなる。かかる場合には、制御ユニツト27
0は一群の記憶された圧力値を増大せしめるべく
作動する。
作動に当つては、一群の記憶された圧力値はト
ルク変数Tvの関数として決定される。そしてト
ルク変数Tvは歯車組入力トルクTiおよび進入時
タービン速度Nteの関数として決定されるが、
Nteは充填段階の終わりでのタービン速度Ntとし
て定義されるものである。進入タービン速度は、
新たな速度比のための予知されたタービン速度と
組合わさつて、シフトを行なわせるに必要とされ
る慣性トルクの表示を与える。この情報と共に、
クラツチ圧力は、いかなる値の入力トルクTiに対
しても、シフトを行なわせるに必要とされる時間
がΔNtと直接関連して変化するように定められ
る。しかし、高速/低トルク・アツプシフト等の
パターン外シフトを伸ばしたり柔らげたりしたい
場合には若干の入力トルク依存性を導入してもよ
い。
トルク変速器クラツチング装置26の状態も定
められた圧力に影響する。クラツチング装置26
がシフト時に係脱する場合には、トルク変換器2
4はエンジン12の慣性を効果的に隔離し、オ
ン・カミング・クラツチング装置はタービン慣性
のみに打ち勝てばよい。クラツチング装置26が
シフト時に係合する場合には、エンジン慣性にも
タービン慣性にも打ち勝たねばならないから慣性
トルクはより大きくなければならない。
Tvの決定を機械化するにあたつては、歯車組
入力トルクTiは下記の式に従つて、エンジン複合
絶対圧力(MAP)、エンジンポンプ動作効率
(K)、機械的摩擦項(Tr)、附属品負荷トルク
(TL)およびトルク変換器24のトルク増加比
(Tc)の関数として計算される。
Ti=〔(MAP×K)−Tf−TL〕×Tc エンジンMAPはセンサ296から決定され、効
率Kは先に決定されたデータに基づいて記憶され
る。機械的摩擦項Tfはエンジン速度の関数とし
て決定され、負荷トルク項TLは負荷表示器によ
り決定される。トルク増加比Tcは速度比Nt/Ne
の関数として決定される。
オン・カミングおよびオフ・ゴーイング・クラ
ツチング装置に対する所望の圧力は第11図にグ
ラフで示したようにトルク変数Tvおよび時間の
関数として記憶される。トルク変数Tvがいかな
る与えられた値であつても、ΔP対時間スケジユ
ールは1対の圧力終点により定められ、かかる終
点の一方は初期時刻tiに対応し、他方は最終時刻
tfに対応する。時刻tiはトルク段階の始まりを示
し、時刻trは慣性段階の終わりを示す。計算され
たトルク変数Tvが例えばゼロ近傍の場合には、
ΔP対時間スケジユールは圧力終点PaおよびPb
相互連結する線350により定められる。計算さ
れたトルク変数TvがTv(max)で示されるように
きわめて高い場合には、ΔP対時間スケジユール
は圧力終点PcおよびPdを相互連結する線352
により定められる。実際には、4つの圧力終点
Pa,Pb,PcおよびPdのみを制御ユニツト270
により記憶すればよい。ゼロとTv(max)の間の
いかなる計算されたトルク変数値Tv2に対して
も、初期圧力Pxは初期圧力終点PaおよびPcを相
互連結する線354に沿つて線形に補間され、最
終圧力Pyは最終圧力終点PbおよびPdを相互連結
する線356に沿つて線形に補間される。かかる
場合には、シフトのためのΔP対時間スケジユー
ルは初期および最終圧力PxおよびPyを相互連結
する線358により定められる。与えられたシフ
トのための時間(tf−ti)は実験的に得られ、制
御ユニツト270のモリに記憶される。一群の記
憶された圧力値は、所望とあれば、ここに述べた
技術を用いて3つまたはそれ以上の圧力終点によ
り定めてもよい。
上述の圧力制御アルゴリズムは、よくキヤリブ
レーシヨンされた装置では良好な結果を与える
が、慣性段階トルクに影響する装置性能の変化に
対して補正するには補償が必要とされる。本発明
によつて、第11図の一群の記憶された圧力値は
基準慣性段階間隔tripを発生させこれを実際の慣
性段階間隔tipの程度と比較することにより補償さ
れる。その比較がtipが長すぎることを示す場合に
は、一群の記憶された圧力値は上向きに補正さ
れ、逆に比較がtipが短かすぎることを示す場合に
は、一群の記憶された圧力値は下向きに補正され
る。制御されたクラツチ圧力が発生して上述した
ように与えられた進入タービン速度Netに対して
一定のシフト時間を結果する場合には、基準間隔
tripは進入タービン速度Nteに関連してのみ決定さ
れる。上述したようにパターン外シフトを柔らげ
るために若干の入力トルク依存性が含まれる場合
には、基準間隔tripはTiとNteの双方の関数として
決定される。
実際の慣性段階間隔tipは速度比Nt/Npを監視
することにより各アツプシフトの途中で決定され
る。初期および最終比は既知であり、制御ユニツ
ト270は比シフト完了の比率%RATを連続的
に計算する。代数的には、%RATは次式により
与えられる。
%RAT=|RATneas−RATcLd|/
|RAToew−RATpLd| ここでRATneasは実際の比、RATpLdは先に補償
された速度比の比、RAToewは所望の速度比の比
である。典型的な2−3比シフトのための速度比
は第12図の線360でグラフ的に表わされてい
る。かかる例においては、比は1.273RPM/
RPMの第2速度比値から0.808RPM/RPMの第
3速度比値まで変化する。技術的には、シフトの
慣性段階はタービン速度(従つて比)が変化し始
める時刻t0に始まり、比が0.808RPM/RPMの第
3速度比値に達する時刻t3に終わる。しかし、こ
の線の初期および最終的非線形性は間隔t0からt3
の測定をやや困難にする。慣性段階間隔tipのより
反復可能な表示を得ると共に利用しうるデータの
より確実な補間を可能とするために、tipは比完了
の20%と80%の間の間隔として定められる。第1
2図の例では、比変化は時刻t1において20%完了
(1.180RPM/RPM)し、時刻t2において80%完
了(0.901RPM/RPM)している。
測定された慣性段階間隔Tipと基準慣性段階間
隔Tripとの差が検知されると、制御ユニツト27
0はかかる差の関数としての圧力補正量Cpを発
生し、この補正量Cpを第11図において定めら
れた4つの記憶された圧力終点Pa,Pb,Pcおよ
びPdの間に割当てる。圧力補正量Cpは充填時間
補正量Cfrに関連して上述したと同様にして決定
される。即ち、第9図に関連して上述したものと
同様な非線形ベーススケジユール利得および方向
感知性動的利得修正器が用いられる。
圧力補正量Cpはシフトを制御するのに用いら
れるトルク変換器Tvの関数として記憶された圧
力終点Pa,Pb,PcおよびPdの間に割当てられる。
補正量Cpの一部は終点PaおよびPbに等しく加え
られ、残余の部分は終点PcおよびPdに等しく加
えられる。この割当ては終点PaおよびPbのため
の利得項GLと終点PcおよびPdのための利得項GH
を発生せしめることにより充填時間補正量Cfr(第
10図に関連して上述した)の場合と同様にして
行なわれる。終点PaおよびPbは量(Cp *GH)だけ
調節され、終点PcおよびPdは量(Cp *GH)だけ調
節される。トルク変数Tvが比較的低い場合には、
補正量Cpの大部分は終点PaおよびPbに加えられ
る。トルク変数Tvが比較的高い場合には、補正
量Cpの大部分は終点PcおよびPdに加えられる。
補正により、慣性段階間隔に影響する変化する条
件は多数のかかるアツプシフトの後に補償され
る。
第13図ないし第17図に示されるフローダイ
ヤグラムは比シフトおよび本発明の制御機能を機
械化するに当つて制御ユニツト270のマイクロ
コンピユータ302により実行されるべきプログ
ラム指令を表わす。第13図のフローダイヤグラ
ムは特定の制御機能を必要なものとして実行する
ための種々のサブルーチンを呼出す主要または実
行プログラムを表わす。第14図ないし第17図
のフローダイヤグラムは本発明に関するそれらの
サブルーチンによつて果たされる機能を表わす。
次に第13図を更に詳細に参照すると、参照数
字370は本発明の制御機能を実施するに当つて
用いられる種々のレジスタ、タイマ等を初期化す
るために車両操作の各期間の開始時に実行される
1組のプログラム指令を示す。この初期化に続い
て、指令ブロツク372ないし384がかかる指
令ブロツクを連結するフローダイヤグラム線およ
び戻り線386により示されるごとく反復的に
次々と実行される。指令ブロツク372は線路2
72〜284を経てI/O装置300に印加され
る種々の入力信号を読取つて調整し、種々の制御
ユニツト・タイマをアツプデート(インクリメン
ト)する。指令ブロツク374は入力トルクTi
トルク変数Tvおよび速度比Np/Niを含む制御ア
ルゴリズムに用いられる種々の項を計算する。項
TiおよびTvを計算するのに用いられる代数式は
第11図に関連して上に与えられている。指令ブ
ロツク376はスロツトル位置、車両速度および
手動弁位置を含む多数の入力に従つて所望の速度
比Rdesを決定する。変速機制御技術においては、
この機能は一般にシフトパターン発生と称されて
いる。指令ブロツク378は所要とあれば比シフ
トを行なわせるためのクラツチング装置圧力指令
を決定する。圧力調整弁(PRV)および比シフ
トクラツチング装置に対する圧力指令も決定され
る。
指令ブロツク378についての拡大した説明を
第14図ないし第15図のフローダイヤグラムに
関連して以下に述べる。指令ブロツク380はク
ラツチング装置およびPRV圧力指令を種々のア
クチユエータの作動特性(実験的に決定される)
に基づいたPWMデユーテイサイクルに変換し、
それに従つてアクチユエータコイルを付勢する。
指令ブロツク382は実験的に得られた一群のク
ラツチ圧力値のための補正の決定に関するもので
あり、第17図に関連して以下に更に詳細に論じ
る。指令ブロツク384は実験的に得られたクラ
ツチ充填時間のための補正の決定に関するもので
あり、第16a図ないし16c図に関連して以下
に更に詳細に論じる。
上に示したごとく、第14図および第15図の
フローダイヤグラムは第13図の主ループ指令ブ
ロツク378において一般に言及されたクラツチ
およびPRV圧力決定アルゴリズムを述べたもの
である。かかるアルゴリズムに入ると、全体的に
参照番号388で示したブロツクはシフトが適切
であれば初期条件を設定するために実行され。シ
フトが適切であれば、全体的に参照番号390で
示したブロツクはそのシフトに含まれるクラツチ
ング装置に対する圧力指令を発生するために実行
される。しかる後、指令ブロツク392および3
94がノンシフトクラツチおよび圧力調整弁
PRVに対する圧力指令を発生するために実行さ
れて、ルーチンを完了する。指令ブロツク394
に示されているように、調整弁PRVに対する圧
力指令は種々のクラツチング装置に対する圧力指
令のうちで最も高いものに等しく設定されてい
る。
参照数字388で示したブロツクは「シフト進
行中」フラグで示したごとくシフトが進行中であ
るか否かを判定するための判定ブロツク396
と、実際の速度比Ract(即ちNp/Nt)が第13図
の指令ブロツク376で決定された所所望の速度
比Rdesに等しいか否かを判定するための判定ブロ
ツク398と、比シフトのための初期条件を設定
するための指令ブロツク400とを含む。指令ブ
ロツク400は判定ブロツク396および398
が共に否定で答えられる時にのみ実行される。こ
の場合、指令ブロツク400は古い比変数RpLd
Ractに等しく設定し、「シフト進行中」フラグを
設定し、シフトタイマをクリアし、オン・カミン
グ・クラツチング装置のための充填時間tfiLLを計
算する働きをなす。シフトが進行中であれば、ブ
ロツク398および400の実行をフローダイヤ
グラム線402で示すごとく飛び越える。シフト
が進行中でなく判定ブロツク398が肯定で答え
られれば、指令ブロツク400および参照数字3
90で示したブロツクの実行をフローダイヤグラ
ム線404で示したごとく飛び越える。
参照数字390で示したブロツクはシフトがア
ツプシフトであるかダウンシフトであるかを判定
するための判定ブロツク406と、シフトがアツ
プシフトであれば能動的な(シフトする)クラツ
チング装置に対する圧力指令を発生するための指
令ブロツク408と、シフトがダウンシフトであ
れば能動的なクラツチング装置に対する圧力指令
を発生するための指令ブロツク410とを含む。
このような圧力指令がどのようにして発生せしめ
られるかを説明するために、典型的なパワーオ
ン・アツプシフト(即ち指令ブロツク408)の
発生に伴なう行程を第15図のフローダイヤグラ
ムで述べる。
第15図のフローダイヤグラムに入ると、まず
判定ブロツク412が実行されて「充填完了」フ
ラグで示すようにシフトの充填段階が完了したか
否かを判定する。完了していなければ、全体的に
参照数字414で示したフローダイヤグラム分枝
が実行され、また完了していれば、全体的に参照
数字416で示したフローダイヤグラム分枝が実
行される。
フローダイヤグラム分枝414はブロツク41
8および420から成る充填初期化ルーチンと、
ブロツク422および424から成る充填完了ル
ーチンとを含む。各シフトの始めにおいて、「充
填完了」フラグは設定されず、充填初期化ルーチ
ンの判定ブロツク418は実行されて「充填開
始」フラグにより示されるごとく充填段階が開始
したか否かを判定する。初期には、「充填開始」
フラグ設定されず、指令ブロツク420は実行さ
れてオン・カミング・クラツチング装置の付勢デ
ユーテイサイクルDC(ONC)を100%に等しく設
定し、「充填開始」フラグを設定し、FILL
TIMERおよび適応的充填タイマAFILL
TIMERを始動させる。しかる後、判定ブロツク
418が肯定で答えられ、指令ブロツク420の
実行をフローダイヤグラム線426で示すごとく
飛び越える。充填完了ルーチンの判定ブロツク4
22はFILL TIMER内のカウントが第14図の
指令ブロツク400で決定された充填時間tfiLL
りも大きいかそれに等しいかを判定する。もしそ
うであれば、指令ブロツク424が実行されて
DC(ONC)を0%に等しく設定し、進入タービ
ン速度Nteをセーブし、「充填完了」フラグを設
定する。判定ブロツク422が否定で答えられれ
ば、充填段階は不完全であり、指令ブロツク42
4の実行をフローダイヤグラム線428で示すご
とく飛び越える。
フローダイヤグラム分枝416はブロツク43
0ないし436から成るシフト初期化ルーチン
と、ブロツク438ないし444から成るシフト
完了ルーチンとを含む。初期ルーチンの判定ブロ
ツク430は「充填完了」フラグが「第1充填」
フラグの状態により示されるごとく設定されたか
否かを判定する。もしそうであれば、指令ブロツ
ク432および434が実行されてシフトのトル
クおよび慣性段階を設定する。指令ブロツク43
2はオン・カミング(ONC)およびオフ・ゴー
イング(OFG)クラツチング装置のための圧力
パラメータPi,Pfおよびtfを決定する。指令ブロ
ツク434はNte,RpLdおよびRdesの関数として
の基準慣性段階間隔tripを計算し、タイマIP
TIMERを始動し、「第1充填」フラグをリセツ
トする。しかる後、判定ブロツク430は否定で
答えられ、指令ブロツク436が実行されて圧力
補正アルゴリズムに用いられる項%RATCOMP
の値を計算する。慣性段階完了ルーチンおいて
は、判定ブロツク438および440が実行され
てIP TIMER内のカウントが最大値MAXにある
か、項%RATCOMPが100%にほぼ等しいか判
定する。判定ブロツク438または440のいず
れかが肯定で答えられれば、シフトは完全であ
り、指令ブロツク442が実行されて「シフト進
行中」フラグをリセツトし、オン・カミング・デ
ユーテイサイクルDC(ONC)を100%に等しく設
定し、オフ・ゴーイング・デユーテイサイクル
DC(OFG)を0%に等しく設定する。両判定ブ
ロツク438および440が否定で答えられれ
ば、指令ブロツク444が実行されてオン・カミ
ングおよびオフ・ゴーイング圧力指令P(ONC)
およびP(OFG)をPi,Pf,tfおよびIP TIMER
値の関数として決定する。
第16a図ないし第16c図のフローダイヤグ
ラムは充填時間tfiLLの決定を本発明に応じて補正
するためのアルゴリズムを表わす。第7図ないし
第10図に関連して上述したように、このアルゴ
リズムはアツプシフトの途中でのタービン速度低
下の検知、測定された慣性段階遅れIPDELAYと
所望の慣性段階遅れDESDELAYとの誤差の決
定、および記憶されたtfiLL対Δ関係の終点Lおよ
びHへの誤差依存補正量Cftの印加を含む。一般
に、このフローダイヤグラムののうち第16a図
ないし第16b図に描かれている部分は低下検知
と誤差Eftの決定とに関し、第16c図に描かれ
ている部分は終点LおよびHへの補正量Cftの印
加に関する。これらのフローダイヤグラム部分は
,およびで示す箇所で接合している。
次に第16a図を更に詳細に参照すると、判定
ブロツク450ないし452は低下検知アルゴリ
ズムを可能とする前に満足しなければならない初
期条件をさす。この検知アルゴリズムは単一比ア
ツプシフトが進行中(ブロツク450)で低下が
まだ検知されていない(ブロツク452において
「低下」フラグで決定されるように)場合にのみ
可能とされる。いずれかの条件が満たされなけれ
ば、アルゴリズムの実行はフローダイヤグラム戻
り線456で示すように飛び越えられる。
タービン速度低下検知アルゴリズムはブロツク
458ないし462から成る初期化ルーチンと、
ブロツク464ないし486から成る充填終了
(EDF)識別ルーチンとを含む。上述したごと
く、低下検知は線路274上のタービン速度信号
のパルス間の時間T/TPを決定することと、測
定された時間の新規な信号処理とを伴なう。T/
TPの測定はタービン速度パルスが識別されるた
びにリセツトされる(計数開始を可能とされる)
タイマPULSE TIMERでなされる。
初期化ルーチンは「まず可能とされる」フラグ
により示されるごとくアルゴリズムがシフトの途
中でまず可能とされる時にのみ実行される。いつ
たん第1のタービンパルスが判定ブロツク460
により識別されると、指令ブロツク462が実行
されてPULSE TIMERを始動し「まず可能とさ
れる」フラグをリセツトする。しかるる後、判定
ブロツク458が否定で答えられ、EOF識別ル
ーチンに入る。
初期化ルーチンの場合と同様に、EOF識別ル
ーチンはタービン速度パルスを識別するための判
定ブロツク464と、パルスが識別されるたびに
実行されてPULSE TIMERをリセツトするため
の指令ブロツク466とを含む。しかしPULSE
TIMERのリセツトに先立つて、PULSE
TIMERによりカウントされるタービンパルス当
りの時間T/TPが読取られて記憶される。しか
る後、指令ブロツク468が実行されてタービン
パルス間の平均時間AT/TPと、タービンパル
ス間の時間の片均的変化AT/TPと、タービン
パルス間の予知された時間PT/TP(k+2)お
よびループ間の予知された時間PT/TP(L)と、
タービンパルス間のループ誤差時間ET/TP(L)
と、タービンパルス間の濾過されたループ誤差時
間FET/TP(L)とを計算する。次いで指令ブ
ロツク470が実行されて計算されたFET/TP
(L)の関数として第1および第2の誤差閾値Eth
(1)およびEth(2)を決定する。
しかる後、判定ブロツク472が実行されてシ
フトが予期されたシフト終了の200ms以までに進
行したか否かを判定する。そうでなければ、指令
ブロツク474が実行されてAFILL TIMERを
読取り、ルーチンの残余をフローダイヤグラム線
488で示されるように飛び越える。判定ブロツ
ク472が肯定で答えられれば、判定ブロツク4
76および/または478が実行されて誤差時間
ET/TP(L)を閾値Eth(1)およびEth(2)と比較し
て低下が生じたか否かを判定する。誤差時間
ET/TP(L)が第1の閾値Eth(1)を超えていなけ
れば、指令ブロツク474が実行されてAFILL
TIMERを読取り、ルーチンの残余はフローダイ
ヤグラム戻り線488で示されるように飛び越え
られる。時間誤差が第1の閾値を超えていれば、
判定ブロツク478が実行されて誤差時間を第2
の閾値Eth(2)と比較する。第2の閾値を超えてい
れば、低下検知は有効とされ、指令ブロツク48
0が実行されて「低下」フラグを設定する。第2
の閾値を超えていければ、ルーチンの残余はフロ
ーダイヤグラム線488で示されるように飛び越
えられる。
いつたんタービン速度低下が検知されると、判
定ブロツク484が実行されてシフトが適応的な
補正の公式化に適しているか否かを判定する。か
かる判定をなすのに用いられるしるしの例として
は安定なスロツトル位置、正の計算された入力ト
ルクT1および適当な変速機流体温度がある。こ
れらの種々のパラメータが正常パターンシフトを
示していないならば、アルゴリズムの残余はフロ
ーダイヤグラム戻り線488で示されるように飛
び越えられる。パラメータが正常なパターンシフ
トを示していれば、指令ブロツク486が実行さ
れて測定された慣性段階遅れIPDELAY、所望の
慣性段階遅れDESDELAYおよび充填時間誤差
Eftを決定する。指令ブロツク486に示されて
いるように、IPDELAYはAFILL TIMER内の
カウントと所定のtfiLLとの差に従つて計算され、
DESDELAYはライン圧力指令PLおよびシフト
の型の関数として決定され、Eftは前記差
(IPDELAY−DESDELAY)に従つて計算され
る。上述したように、充填時間誤差Eftの符号は
オン・カミング・クラツチング装置が過剰充填
(負)されたか不足充填(正)されたかを示し、
その大きさは誤差量を示す。
擬似誤差により誤つた充填時間補正がなされる
可能性を少なくし且つ圧力値誤差による充填時間
の不必要な補正を防止するために、適応的な充填
アルゴリズムはブロツク490ないし512から
成る制限ルーチンを含む。
ブロツク490ないし498は誤差項Eftを厳
しい充填過剰表示に対応する負の基準−REFと
比較することにより通常高い充填過剰誤差に応じ
て充填時間補正を制限するように作用する。厳し
い充填過剰表示の場合には、誤差Eftはかかる誤
差表示の3つまたはそれ以上のものが順次に決定
されるまで比較的小さな値−Esnに制限される。
順次の充填過過剰表示の数を覚えているためには
大きな充填過剰カウンタLG OVF COUNTER
が用いられる。厳しい充填過剰が(判定ブロツク
490により感知されるごとく)表示されると、
指令ブロツク492が実行されてLG OVF
COUNTERをインクリメントし、より小さな充
填過剰が表示されると、指令ブロツク494が実
行されてLG OVF COUNTERをデクリメント
する。LG OVF COUNTERが(判定ブロツク
496により判定されるごとく)3またはそれ以
上までインクリメントされるまで、指令ブロツク
498が実行されて誤差Eftを比較的小さな充填
過剰表示−Esnに制限する。LG OVF
COUNTERからまたはそれ以上までインクリメ
ントされると、その制限はもはや有効ではない。
ブロツク500ないし502は大きな正の慣性
段階誤差Eip(以下に第17図を参照して説明)に
応じて作動して正(充填不足)の充填時間誤差
Eftを小さな基準値+Esnに制限する。第6図に示
すように、トルクおよび慣性段階における不適正
に低い圧力値はタービンを減速させるために利用
しうるトルクを低下させタービン速度低下を遅延
させる。この場合、記憶された充填時間が正しく
ても遅い低下検知は充填時間アルゴリズムにより
充填不足誤差と誤認されうる。かかる誤認に応じ
ての充填時間の補正を防止するために、判定ブロ
ツク500は慣性段階誤差Eipを、望ましくない
低い圧力値を示す正の基準+REFと比較する。
誤差Eipが基準+REFを超えていれば、指令ブロ
ツク502が実行されて充填時間誤差Eftを比較
的小さな正の値+Esnに制限する。基準+REFを
超えていなければ、感知された充填時間誤差Eft
は制限されない。
ブロツク504ないし521は車両速度がきわ
めて高くて充填過剰(バインドアツプ)が確実に
判定しがたい時に充填時間補正を制限すべく作動
する。かかる条件の下では、正常な充填時間補正
はタービン速度フレアが感知される場合か、ある
いは充填時間誤差Eftが比較的高い充填不足を示
す場合にのみ許される。他のすべての場合には、
比較的小さな充填過剰誤差(−Esn)が仮定され
る。その仮定された充填過剰誤差が実際には不正
確であれば、順次のシフトにおいて充填不足誤差
が検知され、補正は逆転される。ブロツク504
は車両速度Nvを基準高速度表示REFH1と比較す
る。NvがREFH1を超えていれば、判定ブロツク
506が実行されてタービン速度フレアが検知さ
れたか否かを判定する。もしそうならば、その充
填不足表示は信頼できるものとされ、誤差Eft
制限されない。タービン速度フレアが検知されな
ければ、判定ブロツク508が実行されて充填時
間誤差Eftが正であつて比較的高い基準値+REF
よりも大きいか否かを判定する。もしそうであれ
ば、指令ブロツク510が実行されて充填時間誤
差Eftを適度の正の量+Enpdに等しく設定する。
Eftが+REFより小さければ、指令ブロツク51
2が実行されて充填時間誤差Eftを比較的小さな
充填過剰表示−Esnに等しく設定する。Nv
REFH1を超えていなければ、ブロツク506ない
し512の実行をフローダイヤグラム線514で
示されるごとく飛び越える。
制御ルーチンに続いて、指令ブロツク516な
いし518が実行されて誤差EftおよびEftの時間
積分に関連して充填過剰終点LおよびHを補正す
る。指令ブロツク516はEftの時間積分をアツ
プデートし、充填時間補正Cft、終点利得係数GH
およびGL、ならびに終点補正量CLEPおよびCHEP
含む多数の項を計算する。指令ブロツク518は
終点補正量CLEPおよびCHEPをそれぞれ終点Lおよ
びHに加える。第9図に関連して上述したよう
に、補正量Cftの関数およびEftの時間積分として
決定される。第10図に関連して上述したよう
に、利得係数GLおよびGHはライン圧力指令PLの
関数として決定され、それぞれの利得係数には補
正量Cftを乗じて終点補正量CLEPおよびCHEPを決定
する。
圧力補正アルゴリズムは第17図のフローダイ
ヤグラムにより描かれている。上述したように、
このアルゴリズムは慣性段階間隔の程度tipを得る
行程と、tipを基準間隔tripと比較して慣性段階誤
差項Eipを得る行程と、EfpおよびEipの時間積分に
関連して記憶された圧力終点を補正する行程とか
ら成る。測定された間隔は、項%RATCOMPに
より判断して、比シフトが0%完全である時に始
まり、比シフトが80%完全である時に終わる。ま
たこのアルゴリズムは初期化ルーチンと、間隔測
定ルーチンと、補正ルーチンとを含む。初期化ル
ーチンはブロツク520ないし526から成り、
間隔測定ルーチンはブロツク528ないし542
から成り、補正ルーチンはブロツク544ないし
546から成る。
初期化ルーチンにおいて、判定ブロツク520
および522が実行されて単一比アツプシフトが
進行中であるか否か、またその比シフトが項%
RATCOMPで判断して少なくとも20%完全であ
るか否かを判定する。判定ブロツク520および
522のいずれかが否定で答えられれば、フロー
ダイヤグラムの残余はフローダイヤグラム戻り線
550で示されるように飛び越えられる。両判定
ブロツクが共に肯定で答えられれば、判定ブロツ
ク524が実行されてIPフラグが設定されてい
るか否かを判定する。このフラグは測定された慣
性段階間隔の始まりを示すもので、判定ブロツク
524が実行されて始めて指令ブロツク526に
より設定される。指令ブロツク526はまたIP
TIMERを始動させる働きをもなす。しかる後、
指令ブロツク524が否定で答えられ、測定ルー
チンに入る。
測定ルーチンでは、判定ブロツク528が実行
されてIP TIMER内のカウントを基準間隔trip
比較する。IP TIMERのカウントがtripよりも小
さい限り、ブロツク530ないし534が実行さ
れてIP TIMERを80%完了に停止させ、差(IP
TIMER−trip)に従つて慣性段階誤差Eipを計算
する。しかし、IP TIMER内のカウントがtrip
超える場合には、ブロツク536ないし542が
実行されて(1)シフトが50%以下に完全であれば誤
差Eipを所定の大きな値ELGに設定するか、(2)trip
慣性段階時間tipの線形補間との差に関連して誤差
Eipを計算する。後者の場合には、時間tipは指令
ブロツク540において次式で示されるように、
IP TIMERおよび% RATCOMPの現在値から
補間される。
tip=(IP TIMER* .60)/(%RATCOMP
−.20) いつたん慣性段階誤差Eipが決定されると、判
定ブロツク542が実行されてシフトの途中で監
視される種々のパラメータが正常パターンシフト
を示しているか否かを判定する。充填時間補正に
関連して上述したように、かかるパラメータとし
ては安定なスロツトル位置、正のトルクおよびシ
フト全体にわたる満足な油温度がある。判定ブロ
ツク542が肯定で答えられれば、な圧力補正を
確実に行なつてよく、そして補正ルーチンに入
る。
補正ルーチンでは、指令ブロツク544および
546が実行されて誤差EipおよびEipの時間積分
に関連して圧力終点Pa,Pb,PcおよびPdを補正
する。指令ブロツク544はEipの時間積分をア
ツプデートし、慣性段階圧力補正Cip、終点利得
係数GHおよびGL、ならびに終点補正量CLEPおよ
びCHEPを含む多数の項を計算する。指令ブロツク
546は終点補正量CLEPおよびCHEPを圧力終点に
加える。第9図に関連して上述したように、補正
量CipはEipの関数およびEipの時間積分として決定
される。また第10図に関連して上述したよう
に、利得係数GLおよびGHはトルク変数Tvの関数
として決定され、それぞれの利得係数には補正量
Cipを乗じて終点補正量CLEPおよびCHEPを決定す
る。終点補正量CLEPは圧力終点PaおよびPbに加え
られるがが、終点補正量CHEPは圧力終点Pcおよび
に加えられる。将来のシフトにおいては、問題
のクラツチング装置に供給される圧力は基準間隔
tripにより近い慣性段階間隔および最適に近い特
性のシフト特性を招来する。
【図面の簡単な説明】
第1a図および第1b図は本発明に係る方法を
実施するためのコンピユータに基づく電子的変速
制御システムを概略的に描いた図、第2図は第1
図に示したシステムを用いた典型的なアツプシフ
トの途中でのエンジンおよび変速機の種々のパラ
メータをグラフで描いた図、第3図ないし第6図
は記憶された充填時間および圧力値が誤まつてい
るアツプシフトに対する第2図示のパラメータの
うちのあるものをグラフで描いた図、第7図ない
し第10図は第1図示のシステムにおける実験的
に決定された充填時間の補償をグラフで描いた図
で、第7図は記憶された充填時間(tfiLL)対作動
圧力Δの関係を描いた図、第8図は収束されたシ
ステムと非収束されたシステムに対する典型的な
充填時間誤差分布を描いた図、第9図は充填時間
補正のスケジユーリングを描いた図、第10図は
第7図の記憶されたtfiLL対ΔPの関係への補正の
適用を描いた図、第11図および第12図は実験
的に決定された一群の圧力値の適応的補償をグラ
フで描いた図で、第11図は記憶された圧力ΔP
対トルク変数Tv対時間tの関係を描いた図、第
12図は予め定められた慣性段階間隔の測定を描
いた図、第13図ないし第17図は本発明に応じ
て制御機能を実施するための第1図のコンピユー
タに基づいた制御器により実行される適当なプロ
グラム指令を表わすフローダイヤグラムを描いた
図で、第13図は主ループ・プログラムを描いた
図、第14図および第15図は典型的なパワーオ
ン・アツプシフトのための圧力制御アルゴリズム
を描いた図、第16a図ないし第16c図は適応
的な充填時間補正のためのアルゴリズムを描いた
図、第17図は適応的な圧力補正のためのアルゴ
リズムを描いた図である。 主要部分の符号の説明、10……変速機、2
8,30,32,34……流体作動されるクラツ
チング装置、60……流体圧ポンプ、270……
制御ユニツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 変速機10が指定された速度比に関連した流
    体作動されるクラツチ装置28,30,32,3
    4と、流体圧力源60と該クラツチ装置に流体を
    供給する供給手段182,184,186,18
    8と、該流体圧力源と該供給手段との間に設けら
    れた流体圧力を調整する圧力調整手段68と、該
    クラツチ装置の選択的係合を行なわせるために該
    供給手段と該圧力調整手段とを制御する制御手段
    270とを有する自動車多速度比自動変速機用シ
    フト制御装置であつて、現在用いられている速度
    比から指定された速度比へのシフトが、一組の記
    憶された圧力値に基づいて流体がクラツチ装置に
    供給されてトルク伝達を開始し漸増させるシフト
    完了段階を含んでいる自動車多速度比自動変速機
    用シフト制御装置の作動を補正する方法におい
    て、 シフトの完了段階における速度比変化の進行度
    合を変速機入力および出力速度の関数としてくり
    返し計算する行程、 前記計算された速度比変化の進行度合が、第1
    の所定値から第2の所定値へ変わるのに要する時
    間間隔を測定し、この測定された時間間隔をシフ
    ト特性が低下しない場合にかかる変化をもたらす
    のに要する時間を表わす基準時間間隔と比較する
    行程、および 前記測定された時間間隔が前記基準時間間隔よ
    りも長い場合には、指定された速度比への以降の
    シフトにおいて、前記圧力調整手段を制御し該ク
    ラツチし装置に供給される流体の圧力を増大せし
    めてシフトの完了段階を短期間にするように、ま
    た、前記測定された時間間隔が前記基準時間間隔
    よりも短い場合には、指定された速度比への以降
    のシフトにおいて前記圧力を減少せしめてシフト
    の完了段階を長期間にするように、前記測定され
    た時間間隔と前記基準時間間隔とのずれに関連し
    て、前記一組の記憶された圧力値を調節すること
    により、前記以降のシフトにおけるシフト特性を
    向上させる行程とからなる方法。 2 特許請求の範囲第1項において、前記方法は 前記測定された時間間隔と前記基準時間間隔と
    の差に依存する第1の項と誤差の時間に関しての
    積分に依存する第2の項とに従つて前記一組の記
    憶された圧力値の調節量を決定する付加的行程 を含むことを特徴とする方法。 3 特許請求の範囲第2項において、前記方法は 前記測定された時間間隔と前記基準間隔との差
    が符号を変え且つ基準量を超える大きさを有する
    時に前記第2の項をゼロにリセツトする付加的行
    程 を含むことを特徴とする方法。 4 特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かにおいて、前記方法は 前記一組の記憶された圧力値の調節量を前記測
    定された時間間隔と前記基準時間間隔との差に関
    連して決定される最大基準に制限する付加的行程 を含むことを特徴とする方法。 5 特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    かにおいて、前記第1および第2の所定値は時間
    に関してほぼ線形の、速度比変化の進行度合を表
    わすことを特徴とする方法。 6 特許請求の範囲第1項において、シフトの完
    了段階における速度比変化の進行度合をくり返し
    計算する行程は、速度比シフト完了の度合を変速
    機入力および出力速度の関数としてくり返し計算
    することにより行なわれ、 時間間隔を測定しこれを基準時間間隔と比較す
    る行程は、速度比変化の進行度合のうち特定部分
    を定める第1および第2の基準値を確立する行程
    と、速度比シフト完了の度合が第1の基準値に達
    した時に経過時間測定を開始して、速度比シフト
    完了の度合が第2の基準値に達した時に経過時間
    測定を終了する行程と、測定経過時間とシフト特
    性が低下しない場合に前記変化をもたらすのに要
    する時間を表わす基準時間間隔との差に関連して
    時間誤差項を発生させる行程と からなることを特徴とする方法。 7 特許請求の範囲第6項において、更に 前記測定経過時間が前記基準時間間隔に達する
    時点を識別し、しかる後、速度比シフト完了の度
    合が前記第1と第2の基準値の中間の第3の基準
    値よりも小さい場合に時間誤差項を所定の高い値
    に設定する行程 を含むことを特徴とする方法。 8 特許請求の範囲第6項において、更に 前記測定経過時間が前記基準時間間隔に達する
    時点を識別し、しかる後、速度比シフト完了の度
    合が前記第1と第2の基準値の中間の第3の基準
    値よりも大きい場合には、前記測定経過時間の将
    来値を前記測定経過時間の現在値および現在の速
    度比変化の進行度合の関数として予知する行程 を含むことを特徴とする方法。
JP61282180A 1985-11-29 1986-11-28 自動車多速度比自動変速機用シフト制御装置の作動を補正する方法 Granted JPS62137459A (ja)

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