JPH03162993A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JPH03162993A
JPH03162993A JP1303057A JP30305789A JPH03162993A JP H03162993 A JPH03162993 A JP H03162993A JP 1303057 A JP1303057 A JP 1303057A JP 30305789 A JP30305789 A JP 30305789A JP H03162993 A JPH03162993 A JP H03162993A
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JP
Japan
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image
pulp
receiving sheet
weight
calcium carbonate
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Pending
Application number
JP1303057A
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English (en)
Inventor
Norio Yamamura
範雄 山村
Toshikazu Nagura
敏和 名倉
Kenji Yasuda
保田 憲治
Katsumi Harada
勝巳 原田
Hiroharu Saito
斉藤 弘治
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New Oji Paper Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写受像シートに関するものである。
詳しく述べるならば、本発明は、サーマルヘッドによる
加熱によって、インクシ一トから、熱溶融インク画像を
転写させる熱転写プリンターに用いられるものであって
、従来の上質紙と同様の感触、使用適性を有し、しかも
従来の上質紙よりも高解像度の鮮明な画像を形或するこ
との出来る熱転写受像シートに関するものである。
(1〉 〔従来の技術、発明が解決しようとする課題〕最近サー
マルヘッドと熱溶融インクリボンを用いた熱溶融型転写
方式のプリンターが、ファクシミリ、複写機、コンピュ
ーターグラフィックスプリンター、カラービデオプリン
ターなどの用途に、普及し始めている。これは、この方
式のプリンターが鮮明な印字、画像の形戒が可能なため
である。
熱溶融型転写方式のプリンターのプリン}!作において
、熱溶融インク層を有するインクシ一トに、受像シート
が重ね合わされ、画像信号に応じて施されるサーマルヘ
ッドからの加熱により、インクシ一トが、画像に対応し
て加熱され、熱溶融したインクの画像が受像シートに転
写され、この受像シート上に画像を形或する。カラープ
リンターの場合はイエロー、マゼンタ、シアン、黒など
の色別の画像を転写し、これらの色画像を重ね合わせて
色画像を形或する。さらに面積階調、濃度階調を用いる
事で、フルカラー画像が得られる。
熱溶融型転写方式プリンターにより得られる転写画像の
鮮明さ、および欠陥の有無は、受像シー(2〉 トの受像表面の平滑さ、およびインクの接着性などによ
り左右される。そこで高水準の印字・画像それぞれのプ
リンタ一方式に適応した画像受容性を受像シートに付与
するための様々な技法が知られている。
フルカラーなどの高解像度熱転写プリンター用受像シー
トでは、良好な転写画像を得る為に、通常の上質紙にお
けるベック平滑度10〜50秒程度を、スーパーカレン
ダー等を用いて平滑化処理し、100秒以上にすると、
転写画像の鮮明度が改善される。
熱転写プリンターにおいて面積階調の中間調のフルカラ
ー画像を得る為のディザ法では、画素よりも2〜4倍の
高解像度が要求される。また転写ドットのサイズを10
一以下の精度で制御するドット面積階調方式、溶融イン
クの転写量を制御する濃度階調方式のプリンターも発表
されている。いずれの場合も、受像シートに対する高解
像度の要求は一段と厳しくなっており、単にベツク平滑
度が100秒以上の上質紙を用いて、上記要求に対応(
3) することは困難である。溶融インクの転写量を制御する
濃度階調方式のプリンターでは、受像シートのインク受
理能の均一性が、画像の再現性に重大な影響を与えてお
り、一般的な吸油性顔料を塗工又は内添した熱転写受像
シートを用いても、中間濃度のハーフドット部やベク部
の濃度ムラ、ドット径の不安定に起因する濃度むらなど
がみられ、中間調の再現と高解像度を得ることは困難で
あった。
本発明者らは、熱転写インクに対する吸収性をドットサ
イズのレベルまで均一とじた高吸液性の受像シートを用
いれば、ドット再現性を改善し、ひいては良好な画像が
得られるという考えに基すいて、紙に多量の填料を添加
し改良した熱転写受像シートを提案した。しかしながら
、紙に多量の填料を添加すると、得られる紙の相互摩擦
が高くなり、プリンター内のカットシ一トのペーパーフ
ィードにおいて重送、及び紙詰まりが発生した。
又、熱転写画像における自抜け、低濃度、画像むら等の
問題点とその原因を分析検討した結果、(4) セルロース繊維と填料を主或分とする受像シート中の長
繊維が、画像の抜け、濃度むら、等の画像不良の原因に
なることが判明した。
上記のような現状に鑑み、本発明は、品質良好な画像を
受容することができ、しかもプリンター内における走行
性の良好な、熱転写受像シートを提供しようとするもの
である。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明の熱転写受像シートは、3. 0 mm以上の繊
維長を有するパルプ繊維の含有率が5重量%以下のセル
ロースパルプと、軽質炭酸カルシウムからなる内添剤と
を含む中性紙からなる基体シートを含み、かつ200秒
以上のべツク平滑度を有する受像表面を有することを特
徴とするものである。
上記のような熱転写受像シートを用いると、面積階調、
濃度階調方式において、濃度むらがなく、低濃度から高
濃度まで、鮮明な高解像度の画像を安定して受容形或す
ることができ、従って、従来の熱転写画像における問題
点を改善することが出(5) 来る。本発明者らはこれらの欠点を改良すべく鋭意研究
を重ねた結果、セルロースパルプと内添剤と填料とを主
戒分とし、セルロースパルプ中の95重量%以上のパル
プ繊維の長さを3mm未満とした、即ち繊維長3. 0
 ++++n以上のパルプ繊維の含有率を5重量%以下
、好ましくは2重量%以下とした中性紙からなる基体シ
ートを有する熱転写受像シートが良好な画像を与えるこ
とを見出し、本発明を完或したものである。
繊維長が3. 0 mm以上のパルプ繊維を5重量%よ
り多く含む中性紙からなる受像シートを用いると、長繊
維が他の繊維と交差し、受像シート上にミクロな凹凸を
生じさせたり、スーパーカレンダー処理によって長繊維
がある部分の密度が高くなって断熱効果が小さくなった
りして、不完全なインクの乗りや、ミスドットを起し、
転写画像にザラツキ感、白抜け、画像濃度の低下の原因
となる。
本発明で用いる基体シートは中性紙から構或され、JI
S−P−8133に示す水抽出のpHが6〜9.5であ
るものが好ましい。
(6) その坪量は、20〜180g/m’であることが好まし
く、その厚さは、20〜200印であることが好ましい
本発明の基体シート用中性紙に使われる木材セルロース
パルプとしては、大きく分けて針葉樹パルプと広葉樹パ
ルプがある。通常の針葉樹パルプの平均繊維長は3. 
6 mm程度であり、広葉樹パルプの平均繊維長は1 
2 mm程度である。
従来パルプの繊維長測定方法としては、KAJAANI
繊維長測定法、ふるい分け法(パルプ懸濁液を適当な目
の開きでふるい分ける方法〉、顕微鏡又は投影器で繊維
像を測定する方法等がある。
従来はふるい分けやKAJAANI で行なわれて来た
しかしながらこれらの方法を用いるとパルプ繊維がふる
い分けのスクリーンや、また短いパルプ繊維がKAJA
八Nl のキャピラリを通り抜けるときに、例えば0.
 4 mm以下などの短繊維はパスして捉えられないこ
とで正確な繊維分布が分からなかった。
そこで本発明者等は、投影法を応用することにより上記
の繊維長測定方法の欠点を解決し、抄造(7) 原料を直接観察し、パルプ繊維長を測定した。この繊維
長測定方法において、パルプスラリー試料の全量をガラ
ス板上に取り、これに染料を加えてパルプ繊維を発色さ
せた後に、画像解析装置を用いて定量的に繊維長3+n
+n以上のパルプ繊維の重量%を測定した。
使用する樹種、叩解方法などによってセルロースパルプ
の繊維長は異なる。例えば晒クラフト針葉樹パルプ(H
emlock)をビーターで7分間叩解し場合、パルプ
繊維長が1. 0 mm未満のものを60.5%1. 
0 mm以上〜3+n+n未満のものを27.1%、3
n+m以上のものを12.4%の割合で含有していた。
本発明で用いられる天然パルプとしては、針葉樹パルプ
、広葉樹パルプ、針葉、広葉樹混合パルプの木材パルプ
が有利に用いられ、又、クラフトパルプ、サルファイト
パルプ、ソーダパルプなど及び蒸解助剤として、アント
ラキノン化合物を用いたパルプなど各種の晒パルプを使
用することが出来る。
又漂白方法は塩素処理、アルカリ処理、塩素系(8) 漂白、酸素系漂白、過酸化物漂白、還元剤漂白等を組み
合わせた常方の何れでもよい。又パルプの純度を上げる
ためにクラフト法あるいはソーダ法の場合には高温アル
カリ抽出を、又パルプの粘度のコントロールにベルマー
処理等を組み合わせて行なってもよい。
パルプの叩解に用いられる装置としては、ダブルディス
クリファイナー、ケミファイナー等のディスクリファイ
ナーや、ジヨルダン、ハイスピードジヨルダン、ハイド
ラファイナー、スーパーリファイナー等のコニカルリフ
ァイナーや、デラックスファイナ−(円筒型叩解機)や
ビーター等がある。ディスクリファイナーは、スライデ
ィングディスクと回転ディスクの間でリファイニングを
行なうものであり、繊維の切断が少ない。ジヨルダンに
代表されるコニカルリファイナーは、円錐台状のシェル
と呼ばれる容器と、その中で回転するローターとの間で
繊維をリファイニングするものである。コニカルリファ
イナーは一般的に、紙料を小径口の送入口から入れ、大
径口の排出口か〈9〉 ら排出されるようになっているので、ポンプ作用を発現
する。デラックスファイナーでは、円筒形容器内に設け
られたステーターと回転するローターとの間でリップイ
ニングが行なわれる。ローターおよびステーターには一
般にラバストンが使用される。ビーターでは、パルプス
ラリーの処理濃度は3〜8%であり、剪断作用の多い条
件では繊維長の低下が大きい。パルプ繊維長のコントロ
ールは叩解機の種類と叩解に要する時間、およびエネル
ギーをコントロールすることにより行うことができる。
本発明の熱転写受像シートにおいて、基体シートを構戒
する中性紙は、内添剤として、軽質炭酸カルシウムを1
〜40重量%の割合で含有することが好ましく、この含
有率は10〜30重量%であることがより一層好ましい
。またこの軽質炭酸カルシウムは、25−/ 100g
以上、好ましくは35〜120mf/100gのJIS
K51旧に規定する吸油量を有するものであることが好
ましい。
基体シートに内添された軽質炭酸カルシウムの(10) 吸油量が、20−/ 100g未満の場合、得られる受
像シートは転写される熱溶融インク画像を十分に受容す
ることが困難になることがあり、画像不均一及び転写不
良などの不都合を生じることがある。
本発明の受像シートには、熱転写された画像におけるザ
ラツキ感や白抜けを改善するために、軽質炭酸カルシウ
ムの他に、各種のクレー、焼或クレー、軽質及び重質炭
酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、タ
ルク、珪酸カルシウム、硫酸カルシウム、珪酸マグネシ
ウム、合戊無定形シリカ、および有機顔料等から選ばれ
た1種類以上からなる填料を、軽質炭酸カルシウムに対
して50重量%以下併用することもできる。
軽質炭酸カルシウムの内添量が1重量%より少ないと、
得られる受像シートは転写されたインク画像を完全に受
容することが困難になることがあり、又インク戻りなど
の転写不良の原因になることがある。またその内添量が
40重量%を超えると、画像受容シート表面からの填料
の粉落ちや、表面強度の不足や、転写不良を起こすこと
になる。
(11) 本発明の受像シートは、一般的な抄紙用添加剤、例えば
紙力増大剤、歩留り助剤、湿潤紙力増強剤、着色剤(染
料、顔料)などを含んでも良い。又本発明の実施に用い
られるシート状基体の所定表面には、サイズプレスされ
るのが有利である。使用される表面サイズ塗布溶液は、
各種の水性高分子添加剤を含有する液で、エアナイフ、
ブレード、ロールなどの塗布手段を用いて塗布してもよ
く、又はタブサイズなどで含浸してもよい。
上記表面サイズ塗布溶液は、サイズ剤と水性高分子のい
ずれか又は両方を含むものであり、このような水溶性高
分子としては、例えば、カチオン化澱粉、ポリビニルア
ルコール、各種の変威ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポ
リアクリル酸ナトリウム、スチレンー無水マレイン酸共
重合体ナトリウム塩などが使用できる。サイズ剤として
、スチレンー無水マレインe 共重合体アルキルエステ
ルのアンモニウム塩、アルキルケテンダイマー乳化物な
どが、その他無機電解質としては、食塩、(12〉 ぼう硝等が、顔料としては、クレー、カオリン、タルク
、硫酸バリウム、酸化チタンなどを使用することも可能
である。
表面サイズ剤の塗布量は、固形分で0.5〜5g/m′
であることが好ましい。この塗布量が0.5g/ m!
未満であると、紙の表面強度、サイズ度等ザイズプレス
の効果が不十分であり、5 g / m’を超えるとそ
の効果が飽和し不経済になる。
本発明の実施に用いられる基体シートは、抄造時又はそ
の後に、スーパーカレンダーを用いて圧力を加え、その
表面を平滑にして、200秒以上の、好ましくは250
秒以上のベック平滑度を有するようにする。このベック
平滑度が、200秒未満であると、得られる受像シート
に転写された画像中に白抜けを発生したり、あるいは画
像濃度の低下を生ずるなどの不都合を生じる。
このような熱転写受像シートを用いると、面積階調、濃
度階調方式において、濃度むらがなく、低濃度から高濃
度まで鮮明な高解像度の画像を安定して得られ、従来の
画像における問題点を改善(13) することができる。
〔実施例〕
次に下記実施例により本発明を更に説明する。
なお、特に断らない限り「部」は「固形分重量部」を表
わす。
実施例1 パルプスラリーの調製のために、ダブルディスクリファ
イナー(DDR)を用い、晒クラフト広葉樹パルプ(I
t種:ならを主成分とする混合材)を、パルプ濃度4,
0重量%で叩解した。叩解されたパルプは、フリーネス
(CSF) 500 ccを有し、繊維長1.0s未満
のパルプ繊維の含有率が91、4重量%、1,O+nm
以上3. 0 mm未満のものの含有率が8.5重量%
、3. 0 mm以上のものの含有率が0.1重量%で
あった。内添剤として、14部の軽質炭酸カルシウム(
アルパカーP○:ファイザ−MSP製)と6部のタルク
 (ND:日本タルク)とを用い、これらに水を加えて
高速分散を行った後、得られた分散液を、上記で調製し
たパルプスラリ−100部に添加(14) した。この際、上記パルプスラリーに添加剤として、ア
ルケニル無水コハク酸サイズ剤(ファイブラン81、王
子ナショナル■製)0.05部.と、カオチンデンプン
(CATO−F,王子ナショナル■製)1部とを添加し
た。上記スラリーを0.03%濃度に水で稀釈して抄紙
原料を調製した。この原料から長網多筒式抄紙機を用い
て坪量80g/m’、白色度86%の上質紙に抄紙し、
得られた中性紙の両面に、デンプン(王子エースA、王
子コンスターチ■製)65部と、ポリビニールアルコー
ル(K17、電気化学工業製〉28部と、食塩7部との
溶液(濃度lO%)を、サイズプレスを用いて、固形分
で2g/m’の塗布量になるように塗布した。
上記中性紙の表面をスーパーカレンダーで平滑化し、そ
のベツク平滑度が400秒の受像シートを得た。その受
像シートの灰分(炭酸カルシウムとして)は15.3%
であった。このようにして製造した受像シートを、下記
熱転写プリントテストに供した。
D−SCAN溶融熱転写カラープリンター(セイコー(
15) 電子製:インクシ一トは、ポリエステル基材の上にイエ
ロー、マゼンク、シアン3色それぞれの熱溶融インク層
を設けたもの)を用い、受像シートに画像を、熱転写さ
せ、その白抜け、ムラなどについて評価した。
■色だけで印字し得られた熱転写画像について、1つ1
つのドットの形状(丸い)、あるいはその欠落、及び、
かすれなどを画像の鮮明度として評価し、べ夕印字画像
の画像濃度を画像受像シートの均一性として評価した。
又、画像受像シートのインク吸収性と濃度むらを、3色
重ねのべ夕印字画像で目視一評価した。結果は5段階に
分類し、極めて良好なものを5、良好なものを4、普通
のものを3、劣るものを2、使用に耐えないものを1と
表示した。
上記テスト結果を第2表に示す。
実施例2 実施例lの叩解した晒クラフト広葉樹パルプ80部と、
ナイアガラビーターを用いパルプ濃度1.57重量%で
叩解した晒クラフト針葉樹パルプ(樹種(16〉 Hemlock) 20部とを混合した。上記針葉樹パ
ルプは、フリーネス(CSF) 390 ccを有し、
その繊維長1.0mm未満のパルプ繊維の含有率が67
.3重量%、1. O n++n以上3. 0 mm未
満の繊維の含有率が24.6重量%、3. 0 mm以
上の繊維の含有率が8.1重量%のものであった。
上記のように混合したパルプは、フリーネス(CSF)
 480 ccを有し、繊維長、1.0m+n未満のパ
ルプ繊維を86.6重量%、1.0mm以上3. 0 
+n+n未満のものを1l.7重量%、3. 0 +n
+n以上のもの1.7重量%の含有率で含有していた。
填料としてlO部の軽質炭酸カルシウム(アルバフィル
:ファイザーMSP製〉を用い、これに水を加えて高速
分散を行った後、上記混合パルプスラリーに添加した。
更に、これに、実施例1記載の添加剤を加え、水で希釈
して添加剤濃度を0.03%として抄紙原料を調製した
実施例lと同様にこの抄紙原料から長網多筒式抄紙機を
用いる抄紙工程により、坪量72g/m’、白色度83
%の上質紙を抄紙し、この上質紙の両面(17) にデンプン(王子エースA1王子コンスターチ■製)6
5部と、ポリビニルアルコール(K17、電気化学工業
製)28部と、食塩7部との溶液(濃度10%)を、サ
イズプレスを用いて固形分1g/m’の塗布量になるよ
うに塗布した。抄造された紙の表面をスーパーカレンダ
ーを用いて平滑化し、ベック平滑度210秒の受像シー
トを得た。
コノ受像シートの灰分(炭酸カルシウム換算)は10,
4%であった。
得られた受像シートを実施例工と同じようにテストした
。その結果を第2表に示す。
実施例3 実施例2記載の叩解した晒クラフト針葉樹パルプ50部
と、叩解した晒クラフト広葉樹パルプ(樹種:ユーカリ
)50部と混合した。上記晒クラフト広葉樹バルプは実
施例1と同様にして、濃度4.2重量%で叩解したもの
で、そのフリーネス(CSF)が430cc,繊維長1
. O tntn未満のパルプm維含有率が88.0重
量%、1. 0 ++++n以上3. 0 mm未満の
パルプ繊維含有率が11.5重量%、3. 0 mm以
上のパルブ繊維(l8) 含有率が0.5重量%であった。
上記混合されたパルプは、全体してフリーネス(CSF
)が450ccであり、繊維長、1.0++un未渦の
パルプ繊維の含有率が77.7重量%、1. 0 mm
以上3.0mm未満のパルプ繊維含有率が18.0重量
%、3. 0 mm以上のパルプ繊維含有率が4.3重
量%であった。
填料として30部の軽質炭酸カルシウム(ユニバー70
:白石工業製)を用い、坪量64g/m’、白色度90
%の上質紙を抄紙した。この上質紙の両面に、デンブン
(王子エースA1王子コンスターチ■製)65部と、ポ
リビニールアルコール(K17、%i気化学工業製〉2
8部と、食塩7部との溶液(a度lO%〉をサイズプレ
スを用いて固形分2g/m’の塗布量になるように塗布
した。
得られたシートの表面をスーパーカレンダーで平滑化し
、そのベツク平滑度を250秒とした。シートの灰分(
炭酸カルシウムとして)は17,0%であった。
得られた受像シートを実施例1と同じようにテストした
。その結果を第2表に示す。
(19〉 比較例1 パルプスラリーの調製に当り、実施例2の晒クラフト針
葉樹パルプスラ!J−100部のみを用いた。
填料として10部の軽質炭酸カルシウム(アルバフィル
:ファイザーMSP製)を用い、これに水を加えて高速
分散を行った後、前記パルブスラリーに添加した。実施
例1と同様に添加剤を加え、80g/m”、白色度80
%の上質紙に抄紙した。この上質紙の両面に、デンプン
(王子エースA、王子コンスターチ■製)65部と、ポ
リビニールアルコール(K17、電気化学工業製)28
部と、食塩7部との溶液(濃度IO%)を、サイズプレ
スを用いて塗布量(固形分)が1 g / m’になる
ように塗布した。
抄造された紙をスーパーカレンダーで平滑化し、そのベ
ツク平滑度を100秒として受像シートを得た。このシ
ートの灰分(炭酸カルシウム換算)は5.8%であった
得られた画像受像シートを実施例1と同じようにテスト
した。その結果を第2表に示す。
(20) 比較例2 パルプスラリーを、デラックスファイナーを用い、晒ク
ラフト針葉樹パルプ(樹種:ダグラスファ−)をパルプ
濃度3,0重量%で叩解して調製した。このパルプにお
いて、フリーネス(CSF)が380ccであり、繊維
長1.On+m未満のパルプ繊維の含有率が52.7重
量%、1. 0 mm以上3. 0 +ynn未渦のパ
ルプ繊維の含有率が35.0重量%、3. 0 mm以
上のバルプ繊維含有率が12.3重量%であった。填料
として20部(配合比率80:20)の軽質炭酸カルシ
ウム(アルバカーPO:ファイザ−MSP製)とクレー
(HTクレ一二エンゲルハルド社製)との混合物を用い
、これに水を加えて高速分敗を行った後、前記パルプス
ラIJ−100部に添加した。実施例1と同様に添加剤
を加え、80g/m’、白色度80%の上質紙に抄紙し
た。この上質紙の両面に、デンプン(王子エースA1王
子コンスターチ■製)65部と、ポリビニー、ルアルコ
ール(Kl7、電気化学工業製)28部と、食塩7部と
の溶液(濃度10%)を、サイズプレスを用いて固形分
2 g / m’の塗布量に(21) なるように塗布した。
抄造された紙をスーパーカレンダーで平滑化し、そのベ
ツク平滑度を150秒として受像シートを得た。このシ
ートの灰分く炭酸カルシウムとして〉は15.5%であ
った。
得られた受像シートを実施例1と同じようにテストした
。その結果を第2表に示す。
比較例3 実施例1の叩解した晒クラフト広葉樹パルプ35部と実
施例2の叩解した晒クラフト針葉樹パルプ65部とを混
合して、フリーネスが450cc.繊維長1.0mm未
満のパルプ繊維含有率が75.7重量%、1.0m+n
以上3. 0 mm未満のパルプ繊維含有率が19. 
1重量%、3. 0 mm以上のパルプ繊維含有率が5
.2重量%のパルプを得た。填料として20部の軽質炭
酸カルシウム(PC−700 :白石工業製)を用い、
これに水を加えて高速分散を行った後、前記の混合パル
プ100部に添加した。実施例1と同様に添加剤を加え
、80g/m’、白色度80%の上質紙に抄紙した。こ
の上質紙の両面にデンプン(王子エースA1(22) 王子コンスターチ■製)65部と、ポリビニールアルコ
ール(K17、電気化学工業製〉28部と、食塩7部と
の溶液(m度lO%)を、サイズプレスを用いて固形分
塗布量が2.5g/m’になるように塗布した。抄造さ
れた紙をスーパーカレンダーで平滑化し、そのベツク平
滑度を180秒として受像シートを得た。このシートの
灰分く炭酸カルシウムとして〉は20.1%であった。
得られた受像シートを実施例1と同じようにテストした
。その結果を第2表に示す。
以下余白 (23) 第 1 表 (24) 第2. 熱転写受像シートの画像評価 実施例4においては、前記実施例1〜3において得られ
た画像受像シートの各々に、また、比較例4においては
前記比較例1〜3において得られた比較例受像シートの
各々に、下記の熱転写記録操作を施して画像評価サンプ
ルを作或した。
(25〉 熱転写記録条件 ・サーマルヘッド:薄膜部分グレーズタイプ記録密度4
00dpi ●印字サイクル: 2.Qmsec/Line・印加エ
ネルギー: 0. 07mJ ・ニップ位置圧力: 2. O kg/ci・インクト
ナーフィルム:ベースIi3.5J=−インク塗布量2
.5g/m’ A.黒インクドナーフィルムを使用した1次色記録の場
合 各受像シートに、5dotX6dotサブマトリックス
において、第1図(A)に示されているような4 /3
5datによる記録を行った。ニレコ製ルーゼックス5
000を用いて3870一四方の面積中に387p毎の
メッシュを設定し、各メッシュ毎の面積率を測定した。
第2図に、各受像シートの100個のメッシュのドット
面積率の平均値と、標準偏差の計算値を示す。第2図か
ら明らかなように、実施例1〜3の受像シートにおける
ドット面積率および標準偏差(26) は、ともに比較例1〜3のそれらより良好であった。
( 各実施例及び比較例の受像シートに、イエローインクド
ナーフィルムを用い第1図一(C)に示すような6 d
ot X 6 dotサブマトリックスの18/36c
lotによる記録を行なった。その上に、黒色インクド
ナーフィルムを用いて、第1図一(B)6dotX6d
otサブマトリックスの8/36dotによる記録を行
い、前述と同様に2次色ドット面積率の平均値及び標準
偏差値を測定した。その結果を第3図に示す。第3図か
ら明らかなように実施例1〜3の受像シートにおけるド
ット面積率および標準偏差は、ともに比較例1〜3のそ
れらに比して、ともに良好であった。
すなわち、実施例I〜3の本発明による画像受像シート
を用いると、1次色、2次色のいずれにおいても、ドッ
ト面積率平均値が、目的面積率の(27) 値に近く、又その標準偏差も小さいので、画像中のドッ
トの脱落(抜け)及び一部欠如(割れ)によるドット面
積率の減少がほとんどなく、即ちドット画像の再現性が
良好であった。
〔発明の効果〕
本発明の熱転写受像シートは画像鮮明度、インク転写性
、ドット径の大きさ、濃度、均一性のいずれも優秀で、
まったく問題のないものであり、従来の欠点を解消した
、高解像度の熱転写プリンターを可能ならしめるもので
あり、産業界に寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),  (B)および(C)は、それぞれ、
熱転写記録操作に用いられた6 dot x 6 do
tサブマトリックスにおける4/36dot, 8/3
6dotおよび18/36dOt印画を示し、 第2図は実施例1〜3および比較例1〜3の受像シート
の各々の一次色ドット面積率およびその標準偏差を示す
グラフであり、 (28) 第3図は、実施例1〜3および比較例1〜3の受像シー
トの各々の二次色ドット面積率とその標準偏差を示すグ
ラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、3.0mm以上の繊維長を有するパルプ繊維の含有
    率が5重量%以下のセルロースパルプと、軽質炭酸カル
    シウムからなる内添剤とを含む中性紙からなる基体シー
    トを含み、かつ、200秒以上のベック平滑度を有する
    受像表面を有することを特徴とする熱転写受像シート。
JP1303057A 1989-11-22 1989-11-22 熱転写受像シート Pending JPH03162993A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05270158A (ja) * 1992-01-31 1993-10-19 New Oji Paper Co Ltd 熱転写記録用受像紙及びその製造方法
JPH05301476A (ja) * 1992-02-27 1993-11-16 New Oji Paper Co Ltd 熱転写記録用受像紙及びその製造方法
US5562974A (en) * 1992-07-08 1996-10-08 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Permanent paper
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CN104085214A (zh) * 2014-06-20 2014-10-08 潍坊恒联铜版纸有限公司 一种热转印纸原纸及其制备工艺

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