JP2002062679A - 電子写真用転写紙 - Google Patents

電子写真用転写紙

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JP2002062679A
JP2002062679A JP2000246799A JP2000246799A JP2002062679A JP 2002062679 A JP2002062679 A JP 2002062679A JP 2000246799 A JP2000246799 A JP 2000246799A JP 2000246799 A JP2000246799 A JP 2000246799A JP 2002062679 A JP2002062679 A JP 2002062679A
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emulsion
polyester
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based aqueous
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JP2000246799A
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Yoshihiko Hibino
良彦 日比野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、印刷前の非画像白紙部の光沢
度が低く、電子写真方式による印刷の後のトナーが転写
された画像部の光沢度が十分に高い「マット−グロスタ
イプ」の印刷物が得られ、特にカタログなどの用途にお
ける印刷に好適なフルカラー電子写真用転写紙を提供す
ることにある。 【解決手段】Tgが40℃以上であるポリエステル系水
性ウレタンエマルジョン単独、またはスチレン−アクリ
ル樹脂からなる中空顔料エマルジョンとの混合液を、少
なくとも一方の原紙面に顔料および接着剤を主成分とす
る塗工組成物が塗工された後、平滑性を付与された基紙
に塗工することにより、トナー定着画像部の光沢度に優
れ、非画像白紙部は塗工層表面に発生する微細なヒビ割
れにより、75度鏡面光沢度が30%以下のマット感が
得られることを特徴とする「マット−グロスタイプ」の
フルカラー用電子写真用転写紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用転写
紙、詳しくはその非画像白紙部はマット感に優れ、トナ
ー定着部は光沢感に優れた電子写真用転写紙に関する。
さらに詳しくは平滑性に優れる塗工紙を基紙とし、これ
にポリエステル系水性ウレタンエマルジョンを塗工した
ことにより非画像白紙部のマット感の付与とトナーが転
写された画像部の光沢感も付与されることを特徴とす
る、フルカラーレーザーコピー(以下、CLCと略
記)、およびフルカラーレーザービームプリンター(以
下、CLBPと略記)に用いられる、電子写真用転写紙
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真用転写紙については、近年、銀
塩写真に近い解像度をもつデジタルカメラが急速に普及
し、これに伴ってパーソナルコンピューターによる画像
処理ソフトの普及も進んだ結果、非画像白紙部はマット
感があり、トナーが転写された画像部は光沢度を有する
印刷物が得られる「マット−グロスタイプ」の電子写真
用転写紙に対する要望が急速に高まっている。
【0003】これまで、高級なアウトプットメディアと
しては、昇華型熱転写方式が先行しており、医療におけ
る画像処理分野などで使用されてきた。しかし、この方
式による昇華型熱転写受像紙は価格が高いこと、ならび
に印刷に要する時間が長いという問題点があった。
【0004】最近になって、解像度の飛躍的な向上、な
らびにインク滴の微細化技術の進歩により、インクジェ
ット方式による印刷物の画質が写真印画紙に近づきつつ
あり、そのランニングコストの安さから数種のフォト印
刷システムが市販されるに至った。しかし、インクジェ
ット方式は総コストは低いが、印刷処理に要する時間が
長いという問題は解決されていない。さらに、インクジ
ェット方式では「マット−グロスタイプ」に印刷物は機
構上得られない。
【0005】総コストが比較的低く、かつ印刷処理時間
が短い電子写真方式は、簡易な写真印画紙に近い画質が
得られる印刷方式として注目されている。しかし、電子
写真用転写紙として広く用いられている上質紙の場合
は、トナーが転写された画像部の光沢度は非画像白紙部
の白紙光沢度より高くなるが、当然ながら基紙の平滑性
が悪いため、面質が悪化し画像部の光沢度は余り高める
ことはできず、非画像部の光沢度と画像白紙部の光沢度
の差(ΔG)は低い。また、従来のマット系塗工紙の場
合にも、画像部の光沢度は面質が十分でないことから、
光沢度の差を十分に出すことはできなかった。
【0006】以上述べた実情から、非画像白紙部は十分
なマット感を維持し、画像部との光沢度の差が十分を維
持した「マット−グロスタイプ」であり、かつ通紙性を
はじめとするCLC、CLBP適性の良好な電子写真用
転写紙が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、印刷
前の非画像白紙部の光沢度が低く、電子写真方式による
印刷の後のトナーが転写された画像部の光沢度が十分に
高い「マット−グロスタイプ」の印刷物が得られ、特に
カタログなどの用途における印刷に好適なフルカラー電
子写真用転写紙を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、ポリエステル系水性ウレタンエマルジョンを
用いて、基紙に塗工することにより本発明のトナー定着
画像部の光沢度に優れ、非画像白紙部は塗工層表面に発
生する微細なヒビ割れにより、表面のマット感が得られ
ることを特徴とする「マット−グロスタイプ」のフルカ
ラー用電子写真用転写紙を発明するに至った。
【0009】即ち、第一の発明における電子写真用転写
紙は、少なくとも一方の原紙面に、顔料および接着剤を
主成分とする塗工組成物が塗工された後、平滑性を付与
された基紙であり、かつ該基紙の塗工された少なくとも
一方の面に対してポリエステル系水性ウレタンエマルジ
ョンが塗工されてなることを特徴とする電子写真用転写
紙である。
【0010】本発明の電子写真用転写紙においては、顔
料と接着剤を主成分とする塗工組成物が塗工された該基
紙の塗工された少なくとも一方の面に、ポリエステル系
水性ウレタンエマルジョンが塗工されており、この面の
JIS P−8142で規定される75度鏡面光沢度が
30%以下であることを特徴とするものである。
【0011】さらに、本発明で塗工するポリエステル系
水性ウレタンエマルジョンは、アイオノマー型であり、
かつガラス転移温度(Tg)が40℃以上であることを
特徴とするものである。
【0012】本発明において、ポリエステル系水性ウレ
タンエマルジョンの塗工量としては、5〜20g/m
2(乾燥固形分)であることが好ましい。
【0013】また、第二の発明における電子写真用転写
紙は、少なくとも一方の原紙面に、顔料および接着剤を
主成分とする塗工組成物が塗工された後、平滑性を付与
された基紙であり、かつ該基紙の塗工された少なくとも
一方の面にポリエステル系水性ウレタンエマルジョンと
中空顔料エマルジョンを混合して塗工することを特徴と
する電子写真用転写紙である。
【0014】さらに、中空顔料エマルジョンが平均粒子
径1μmのスチレン−アクリル樹脂からなり、空隙容積
が50〜55%であることを特徴とするものである。
【0015】原紙が、古紙パルプを含有するものである
ことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真用転写紙
について、詳細に説明する。
【0017】まず、第一の発明について、説明を行う。
【0018】本発明者らは、表面の平滑性、ならびにマ
ット感を改良する目的で各種水性塗工液塗工後の白紙光
沢度について検討を行う過程で、トナー転写部の画像部
分の光沢向上については基紙の平滑性が重要であり、少
なくとも一方の原紙面が顔料と接着剤を主成分とする塗
工組成物で塗工された基紙とし、その基紙に特定のポリ
エステル系水性ウレタンエマルジョンを塗工することに
より電子写真用転写紙の非画像白紙部のマット度が向上
することを見いだした。
【0019】本発明における原紙は、酸性、中性、アル
カリ性抄紙で抄造された通常のアート用原紙、コート用
原紙などが有利に用いられる。
【0020】本発明における原紙面に塗工する塗工組成
物を構成する顔料としては、各種無機および有機顔料、
例えばクレー、タルク、カオリン、水酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸
化亜鉛、サチンホワイト、プラスチックピグメントなど
の一般の塗工紙用顔料の一種以上が用いられる。
【0021】本発明における原紙面に塗工する塗工組成
物を構成する接着剤としては、カゼイン、大豆蛋白、メ
タノール、酢酸などの単細胞資化性菌体からの抽出蛋白
などの蛋白質類、ゼラチン類、スチレン・ブタジエン共
重合体、メチルメタクリレート・ブタジエン共重合体な
どの共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステ
ルおよび/またはメタクリル酸エステルの重合体または
共重合体などのアクリル系重合体ラテックス、エチレン
・酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテック
ス、或いはこれらの各種重合体をカルボキシル基などの
官能含有単量体により官能基変性したアルカリ溶解性或
いはアルカリ非溶解性の重合体ラテックス、オレフィン
・無水マイレン酸樹脂、メラミン樹脂などの合成樹脂系
接着剤、ポリビニルアルコール、陽性澱粉、リン酸エス
テル化澱粉、酸化澱粉などの澱粉類、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロ
ース誘導体など、一般の塗工紙用接着剤が単独或いは併
用して用いられる。
【0022】また、助剤として、消泡剤、着色剤、離型
剤、流動性改良剤、印刷適性向上剤、保水剤、蛍光染料
などが必要に応じて適宜使用しても差支えない。
【0023】本発明における原紙面に塗工する顔料およ
び接着剤などを含む塗工組成物は一般の塗工紙製造に用
いられているブレードコーター、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、フィルムトランスファーコータ
ー、カーテンコーター、ショートドエルコーター、バー
コーター、グラビアコーター、ゲートロールコーター、
サイズプレスコーターなどの塗工装置を設けたオンマシ
ン或いはオフマシンコーターによって原紙上に一層或い
は多層に分けて塗工される。
【0024】また、その少なくとも一方の原紙面の塗工
量は乾燥重量で2〜50g/m2程度であり、塗工量は大
きい程、電子写真用転写紙のトナー定着画像部の光沢度
も良化する傾向であるが、操業性および品質の面から5
〜35g/m2の範囲が好適である。
【0025】この様にして、原紙面に顔料および接着剤
を主成分とする塗工組成物を塗工し、その後各種の平滑
付与機、例えば、スーパーカレンダー、ソフトカレンダ
ー、熱カレンダー、グロスカレンダーなどの平滑付与機
によって平滑付与された塗工紙は、本発明に於ける電子
写真用転写紙の基紙として用いられるが、操業性の面か
ら平滑付与機としてはスーパーカレンダー、およびソフ
トカレンダーが好適である。
【0026】本発明の電子写真用転写紙の原紙を製造す
る際に使用できるパルプとしては、広葉樹クラフトパル
プ、ならびに古紙パルプのほかに、天然パルプ、合成パ
ルプなどを1種、もしくは2種以上混合して用いること
ができる。天然パルプとしては、通常製紙用に使用され
るパルプであればいずれも使用可能である。即ち、針葉
樹クラフトパルプ、広葉樹サルファイトパルプ、針葉樹
サルファイトパルプなどの晒ケミカルパルプは、いずれ
も使用可能である。また、白色度が高いメカニカルパル
プであってもよい。さらに、藁、エスパルト、ケナフな
どの草類繊維、バガス、麻、楮、雁皮、三椏などの靭皮
繊維、綿などなどより製造した非木材パルプでもよい。
これらの中では、通常、工業的に最も多用される針葉樹
クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプ、針葉樹サルフ
ァイトパルプなどの晒ケミカルパルプが特に好ましい。
【0027】本発明の原紙に使用するパルプとしては、
古紙パルプも好ましく用いることができる。古紙パルプ
はその脱墨、漂白などの再生処理中に繊維が適度な柔軟
性を付与されるので、平滑性を高める目的には有利であ
る。添加率は平滑性の点からは多い方が好ましいが、一
方で原紙のこわさ、ならびに諸強度の低下を伴うため、
得られる電子写真用転写紙のハンドリング性、ならびに
CLCまたはCLBPにおける通紙適性が損なわれるこ
とから、通常は総パルプ量の30〜50重量%とするこ
とが好ましい範囲である。
【0028】なお、本発明でいう古紙パルプの原料とし
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例と
しては、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、
感熱紙、感圧紙(登録商標)などのプリンター用紙、お
よびPPC用紙などのOA古紙、アート紙、コート紙、
微塗工紙、マット紙などの塗工紙、或いは上質紙、色上
質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質
紙、新聞用紙、さら紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白
ロール紙、ミルクカートンなどの非塗工紙などの紙や板
紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙など
が使用されるが、印字、複写、印刷、非印刷を問わず特
に限定されるものではない。
【0029】叩解されたパルプスラリーは、長網抄紙
機、ツインワイヤー抄紙機、オントップ抄紙機、ハイブ
リッド抄紙機、または丸網抄紙機などの抄紙機により抄
紙されるが、この際、本発明では、通常抄紙に際して用
いられるパルプスラリーの分散助剤、乾紙力増強剤、湿
紙力増強剤、填料、サイズ剤、定着剤、防黴剤などの諸
添加物は全て必要に応じて添加することが可能である。
さらに、必要であればpH調節剤、染料、有色顔料、お
よび蛍光増白剤なども添加することが可能である。
【0030】紙力増強剤としては、例えば、植物性ガ
ム、澱粉、カルボキシ変性ポリビニルアルコールなどの
アニオン性紙力増強剤、カチオン化澱粉、カチオン性ポ
リアクリルアミド、ポリアミドポリアミンエピクロルヒ
ドリン樹脂などのカチオン性紙力増強剤が、填料として
は、例えば、クレー、カオリン、炭酸カルシウムム、硫
酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウムなどが、サイズ剤としては、例えば、高級
脂肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジンなどのロジン誘導
体、アルキルケテンダイマー、アルケニル或いはアルキ
ルコハク酸塩、エポキシ化脂肪酸アミド、多糖類エステ
ルなどが、定着剤としては、例えば、硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウムなどの多価金属塩、カチオン化澱
粉、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂など
のカチオン性ポリマーなどが、pH調節剤としては、塩
酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが用いられ
る。
【0031】また、本発明に用いられる原紙は、水溶性
高分子添加剤をはじめとする各種の添加剤を含有する液
で表面処理することによって、サイズ性などの表面特性
を改善することも可能である。
【0032】上記水溶性高分子添加剤としては、例え
ば、完全鹸化または部分鹸化のポリビニルアルコール、
カチオン変性、カルボキシ変性、シラノール変性などの
ポリビニルアルコールの変性物、澱粉および酸化澱粉、
カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシメチルセルロ
ーズ、ヒドロキシエチルセルローズ、セルロースサルフ
ェートなどのセルロース変性物、ゼラチン、カゼイン、
プルラン、アラビアゴム、カラヤゴム、アルブミンなど
の天然高分子またはこれらの誘導体、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどの合成高分子が
用いられ、さらに、サイズ剤として、石油樹脂エマルシ
ョン、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエス
テルのアンモニウム塩、アルキルケテンダイマー乳化
物、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデンなど
のディスパ−ションなどが挙げられる。その他の添加剤
としては、帯電防止剤として、無機電解質である塩化ナ
トリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウムなどが、吸
湿性物質として、グリセリン、ポリエチレングリコ−ル
などが、顔料として、クレー、カオリン、タルク、硫酸
バリウム、酸化チタンなどが、pH調節剤として、塩
酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが用いら
れ、その他染料、蛍光増白剤などの添加剤を組み合わせ
て使用することも可能である。
【0033】上記のバインダーおよび表面サイズ剤など
を塗工する装置としては、コンベンショナルサイズプレ
ス、ゲートロールサイズプレス、あるいはフィルムトラ
ンスファー方式のサイズプレス、ロッドコーター、ビル
ブレード、ショートドウェルコーターなどを用いること
ができる。
【0034】本発明の電子写真用転写紙の基紙の厚みに
関しては特に制限はないが、坪量は50〜200g/m2
が好ましい。坪量が50g/m2未満の場合は、剛直度が
低すぎてCLC、ならびにCLBPの通紙適性が得られ
ない。また、200g/m2を超える坪量の場合は、逆に
剛直度が高すぎてCLC、ならびにCLBPの通紙適性
に支障が生じる。
【0035】次に、本発明の電子写真用転写紙で基紙に
塗工される、ポリエステル系水性ウレタンエマルジョン
について以下に具体的に説明する。
【0036】本発明におけるポリエステル系水性ウレタ
ンエマルジョンについて、具体的には、Tgが40℃以
上であるポリエステル系水性ウレタンエマルジョンが好
ましく使用される。水性重合体のガラス転移温度が40
℃未満の場合には、電子写真用転写紙の表面にベタツキ
が発生し、電子写真用転写紙を積み重ねた場合にブロッ
キングしやすくなる。また、トナーの熱定着時の加熱に
よりロールに張り付き、通紙不良を起こしやすくなる。
一方、ガラス転移温度が40℃を越えた場合、コーティ
ング層の成膜性が低下傾向となることによって、本発明
には最適な微細なヒビ割れが塗工層表面に発生し、表面
のマット感が得られ易くなる。
【0037】さらに好ましくは本発明では、アイオノマ
ー型ポリエステル系水性ウレタンエマルジョンが用いら
れる。一般に、紙加工、コーティングに用いられる水性
ウレタン樹脂には水分散型ポリエステル系ウレタンエマ
ルジョン、水分散型ポリエーテル系ウレタンエマルジョ
ン、水分散型ポリカーボネート系ウレタンエマルジョ
ン、アイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエマル
ジョン並びにアイオノマー型ポリエーテル系水性ウレタ
ンエマルジョンなどがあるが、本発明で用いられるのは
アイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエマルジョ
ンが好ましい。アイオノマー型ポリエステル系水性ウレ
タンエマルジョンとしては、大日本インキ化学工業株式
会社が販売しているHYDRAN APシリーズのよう
なポリエステル系水性ウレタンエマルジョンを使用する
ことが好ましい。
【0038】ポリエステル系水性ウレタンエマルジョン
の基紙に対する塗工量は、片面で5〜20g/m2(乾燥
固形分)が好ましい範囲である。塗工量が5g/m2未満
である場合、基紙の塗工によるカバーリングが不完全で
あり、十分な平滑度値を得ることができない。一方、塗
工量を20g/m2以上としても得られる平滑度は飽和し
てしまい、経済上好ましくない他、塗工層の厚さが過大
になるので製品のカールが大きくなりやすくなり、さら
に塗工面のベタツキも増加傾向となる。
【0039】本発明の電子写真用転写紙は、基本的に上
記本発明のポリエステル系水性ウレタンエマルジョンを
塗工することによって得られるが、非画像白紙部のマッ
ト感を維持するために、ポリエステル系水性ウレタンエ
マルジョンが塗工された面のJIS P−8142で規
定される75度鏡面光沢度が30%以下に維持する必要
がある。本発明ではポリエステル系水性ウレタンエマル
ジョンのTgが重要で前項でも説明しているが40℃以
上の樹脂を用いれば、成膜性が低下し、樹脂層表面に微
細なヒビ割れが発生し、75度鏡面光沢度が30%以下
のマット感が得られる。ただし、塗工量の増加および平
滑化処理の強化などにより75度鏡面光沢度は向上する
可能性があるので、30%以下になるように十分管理を
行う必要がある。
【0040】本発明の電子写真用転写紙は、基本的に上
記本発明のポリエステル系水性ウレタンエマルジョンを
塗工することによって得られるが、本発明によって改良
された好ましい特性を低下させない範囲で、製紙業界に
おいて広く用いられている顔料、染料、蛍光増白剤など
の調色剤、帯電防止剤、カチオン性樹脂をはじめとする
表面、ならびに画像部の耐水性向上剤などを適宜組み合
わせて添加することも可能である。
【0041】本発明における上記のポリエステル系水性
ウレタンエマルジョンを基紙に塗工する装置としては、
ゲートロールコーター、あるいはフィルムトランスファ
ーコーター、およびロッドコーター、エアーナイフコー
ター、ブレードコーター、ビルブレードコーター、ショ
ートドウェルコーター、カーテンコーターなどの塗工装
置を用いることができる。これら塗工装置の中では、で
きるだけ基紙層内部への浸透が少ない方式のものが望ま
しい。また、塗工後には必要に応じて、マシンカレンダ
ー、熱カレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレン
ダーなどのカレンダー装置を用いて平滑化仕上げするこ
とも可能である。
【0042】本発明における電子写真用転写紙は、CL
CおよびCLBP用の電子写真用転写紙としての使用に
留まらず、オフセット印刷用紙、熱転写受像紙として使
用することが可能である。また、印刷用途と反対面に、
粘着剤層を塗工して、ラベル用途に適用することも可能
である。
【0043】次に第二の発明について説明する。ここで
は第一の発明との違いのみを説明する。
【0044】第二の発明では、少なくとも一方の原紙面
に顔料および接着剤を主成分とする塗工組成物が塗工さ
れた後、平滑性を付与された基紙であり、該基紙の顔料
および接着剤を主成分とする塗工組成物が塗工された少
なくとも一方の面にポリエステル系水性ウレタンエマル
ジョンと中空顔料エマルジョンを混合して塗工されてな
ることを特徴とする。
【0045】平滑性を付与された基紙の顔料および接着
剤を主成分とする塗工組成物が塗工された少なくとも一
方の面にポリエステル系水性ウレタンエマルジョンと中
空顔料エマルジョンを混合して塗工することにより、ポ
リエステル系水性ウレタンエマルジョン単独塗工に比較
して平滑化が容易にでき、この結果として、トナー定着
画像部の光沢度をさらに向上させることが可能になる。
【0046】トナー定着画像部の像の鮮明さを表す尺度
として、プラスチック面や金属面で使用されている写像
性という測定法を用いることができる。写像性は光源か
らスリットを通して出た平行光線を45度の角度で試料
に入射させ、正反射光を移動する格子縞パターンを通し
て検知する光学系装置と、検知した光量の変動を波形と
して記録する計測系装置を用い、最高波高(M)と最小
波高(m)を用いて、次の数式1として求めることがで
きる。
【0047】
【数1】 写像性={(M−m)/(M+m)}×100 (数式1)
【0048】ここで使う中空顔料エマルジョンは、スチ
レン・アクリル共重合体粒子の水性ディスパージョンで
あり、粒子はコア(核)部分に水を充満した球状体で乾
燥後、その水はコア部分を拡散し、粒子のシェル(殻)
部分を拡散、通過して空気と置換され、空隙を有する構
造になると言われている。
【0049】中空顔料エマルジョンの粒径は大きい方が
好ましいが、現状では1μmが最大である。空隙容積は
空隙の存在により、比較的低いカレンダー圧力によって
変形し、容易に平滑性が得られることから大きい方が好
ましいが、現状では50〜5%が最大値である。
【0050】本発明では中空顔料エマルジョンは、バイ
ンダーとしてガラス転移温度(Tg)が40℃以上であ
るポリエステル系水性ウレタンエマルジョンと混合して
使用される。ポリエステル系水性ウレタンエマルジョン
の特性については第一の発明で使用した物と同様の物を
使用することが好ましい。
【0051】ポリエステル系水性ウレタンエマルジョン
と中空顔料エマルジョンとの混合比率は顔料100部に
対してバインダー10〜30部が好ましい。さらに好ま
しくはバインダー10〜15部である。バインダー10
部以下では顔料の被覆率が低下してしまい電子写真用転
写紙の表面強度の低下を引き起こす。また、30部以上
ではかえって中空顔料の変形を妨げる可能性が大きくな
り、平滑性付与、経済性の両面から不利になる。
【0052】本発明の電子写真用転写紙は、基本的に上
記本発明のポリエステル系水性ウレタンエマルジョン中
空顔料エマルジョンとの混合液を塗工することによって
得られるが、非画像白紙部のマット感を維持するため
に、ポリエステル系水性ウレタンエマルジョンが塗工さ
れた面のJIS P−8142で規定される75度鏡面
光沢度が30%以下に維持する必要がある。本発明では
ポリエステル系水性ウレタンエマルジョンのTgが重要
で前項でも説明しているが40℃以上の樹脂を用いれ
ば、成膜性が低下し、樹脂層表面に微細なヒビ割れが発
生し、75度鏡面光沢度が30%以下のマット感が得ら
れる。ただし、中空顔料エマルジョンとの混合液の場
合、中空顔料エマルジョン配合の増加、塗工量の増加お
よび平滑化処理の強化などにより75度鏡面光沢度は向
上する可能性があるので、30%以下になるように十分
管理を行う必要がある。
【0053】基紙にポリエステル系水性ウレタンエマル
ジョンと中空顔料エマルジョンの混合液を塗布した紙
は、そのままでも十分特性は維持されるが、トナー定着
後の画像部光沢を向上させる為には、必要に応じて平滑
化処理を行うことが好ましい。
【0054】平滑化処理には、マシンカレンダー、熱カ
レンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダーなど
のカレンダー装置を用いて平滑化仕上げすることも可能
であるが、中空顔料に対しては温度50〜80℃程度の
ドライキャストカレンダー処理が好ましい。温度50℃
以下では平滑化に対する効果が少なく、80℃以上では
マット感が薄れ、グロス感が発生してしまう。
【0055】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。ただし、これらに限定されるものではない。
なお、以下に示す部、ならびに%はいずれも重量基準で
あり、塗工量は乾燥塗工量である。
【0056】<原紙1の作製>広葉樹晒クラフトパルプ
(LBKP)と針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を
それぞれ別に濃度4%で水に分散し、ダブルディスクリ
ファイナ−を用いて、濾水度がカナディアン・スタンダ
−ド・フリ−ネス・テスタ−でそれぞれ440ml、4
90mlになるように叩解した。このパルプスラリー
を、固形分重量で広葉樹晒クラフトパルプ:針葉樹晒ク
ラフトパルプ=70:30になるよう混合した。この混
合パルプスラリ−に、サイズ剤としてアルキルケテンダ
イマ−を対パルプ0.03%、填料として軽質炭酸カル
シウムを対パルプ6%、カチオン化澱粉を対パルプ1.
2%、硫酸バンドを対パルプ0.4%添加し、水で希釈
して1%スラリ−とした。このスラリ−に歩留まり向上
剤を対パルプ250ppm加え、長網抄紙機により坪量
55g/m2になるように抄造し、サイズプレス装置で酸
化澱粉6%濃度のサイズプレス液を塗工して原紙1とし
た。
【0057】<原紙2の作製>原紙1のパルプ配合を固
形分重量で広葉樹晒クラフトパルプ:針葉樹晒クラフト
パルプ:古紙パルプ=30:30:40になるよう混合
した以外は同様にして原紙を作製しこれを原紙2とし
た。
【0058】<原紙3の作製>原紙1の坪量を60g/
2に変更した以外は同様にして原紙を作製しこれを原
紙3とした。
【0059】<原紙4の作製>原紙1のパルプ配合で広
葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒クラフト
パルプ(NBKP)をそれぞれ別に濃度4%で水に分散
し、ダブルディスクリファイナ−を用いて、濾水度がカ
ナディアン・スタンダ−ド・フリ−ネス・テスタ−でそ
れぞれ380ml、490mlになるように叩解した。
このパルプスラリーを、固形分重量で広葉樹晒クラフト
パルプ:針葉樹晒クラフトパルプ=80:20になるよ
う混合をした以外は同様にして原紙を作製しこれを原紙
4とした。
【0060】以下に本発明で使用した下塗り液の配合を
示す。 <下塗り液配合> 市販重質炭酸カルシウムスラリー(WH−70) 100部 市販燐酸エステル化澱粉 9部 市販スチレン・ブタジエン・ラテックス 8部 アンモニア水 0.1部 ステアリン酸カルシウム 0.45部
【0061】以下に本発明で使用した上塗り液1の配合
を示す。上塗り液1の固形分濃度は64%であった。 <上塗り液1配合> 市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) 50部 市販1級カオリン(ウルトラホワイト90) 50部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.2部 市販印刷適性向上剤(SR713B 住友化学製) 0.8部 市販保水剤(アルコガムL−29 アルコケミカル製) 0.1部 市販燐酸エステル化澱粉 2.0部 市販スチレン・ブタジエン・ラテックス 13.0部 アンモニア水 0.2部 ステアリン酸カルシウム 0.45部
【0062】以下に本発明で使用した上塗り液2の配合
を示す。上塗り液2の固形分濃度は65%であった。 <上塗り液2配合> 市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) 50部 市販1級カオリン(DBプライム) 40部 市販2級カオリン(HSカオリン) 10部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 市販印刷適性向上剤(SR713Q 住友化学工業社製) 0.3部 市販保水剤(アルコガムL−29 アルコケミカル社製) 0.06部 市販燐酸エステル化澱粉 2.5部 市販スチレン・ブタジエン・ラテックス 10.5部 アンモニア水 0.2部 ステアリン酸カルシウム 0.45部
【0063】以下に本発明で使用した上塗り液3の配合
を示す。上塗り液3の固形分濃度は49%であった。 <上塗り液3配合> 市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) 10部 市販軽質炭酸カルシウム(ブリリアント15) 10部 市販1級カオリン(ウルトラホワイト90) 50部 市販2級カオリン(ハイドラスパース) 23部 市販サチンホワイト 7部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.4部 市販印刷適性向上剤(SR636 住友化学工業社製) 0.5部 市販燐酸エステル化澱粉 3.0部 市販スチレン・ブタジエン・ラテックス 17.0部 アンモニア水 0.2部 ステアリン酸カルシウム 0.45部
【0064】実施例1および2 上記原紙1に上塗り液1を片面14g/m2ずつ両面にブ
レードコーターで塗工を行い、乾燥を行った後、この塗
工紙を線圧30kg/cm、10nip、処理速度35
0m/minの条件で実機スーパーカレンダー処理して
基紙を得た。この基紙にTgが61℃のアイオノマー型
ポリエステル系水性ウレタンエマルジョン(大日本イン
キ化学工業社製:ハイドランAP−30F)をブレード
コーターで片面10g/m2で両面塗工し、さらに50℃
で4m/minの条件でドライキャスト処理を行い、こ
の用紙を実施例1とした。実施例2は実施例1のスーパ
ーカレンダー処理をテストコーターオンラインソフトカ
レンダー装置(剛性ロール:外径500mmのチルドロ
ール、弾性ロール:外径500mmの樹脂ロール、線
圧:80kg/cm、温度:80℃)を用いてソフトカ
レンダー処理に変更して基紙を得た以外は同様にして、
実施例2とした。
【0065】実施例3 上記原紙4に下塗り液をブレードコーターで5.5g/
2両面に塗工、乾燥した後、上塗り液3をエアーナイ
フコーターで8.5g/m2ずつ両面に塗工し、この塗工
紙を線圧30kg/cm、10nip、処理速度350
m/minの条件で実機スーパーカレンダー処理して基
紙を得た。この基紙に実施例1のアイオノマー型ポリエ
ステル系水性ウレタンエマルジョンをブレードコーター
で片面10g/m2で両面塗工した以外は実施例1と同様
にして、この用紙を実施例3とした。
【0066】実施例4 上記原紙3に上塗り液3を片面12g/m2ずつ両面にブ
レードコーターで塗工を行い、乾燥を行った後、この塗
工紙を線圧30kg/cm、10nip、処理速度35
0m/minの条件で実機スーパーカレンダー処理して
基紙を得た。この基紙に実施例1のアイオノマー型ポリ
エステル系水性ウレタンエマルジョンをブレードコータ
ーで片面10g/m2で両面塗工した以外は実施例1と同
様にして、この用紙を実施例4とした。
【0067】実施例5 上記原紙2に上塗り液1を片面14g/m2ずつ両面にブ
レードコーターで塗工を行い、乾燥を行った後、この塗
工紙を線圧30kg/cm、処理速度100m/min
の条件で実機スーパーカレンダー処理して基紙を得た。
この基紙に実施例1のアイオノマー型ポリエステル系水
性ウレタンエマルジョンをブレードコーターで片面10
g/m2で両面塗工した以外は実施例1と同様にして、こ
の用紙を実施例5とした。
【0068】実施例6 実施例1によるアイオノマー型ポリエステル系水性ウレ
タンエマルジョンを片面塗工量5.5g/m2になるよう
両面塗工、乾燥した以外は実施例1と同様にして、電子
写真用転写紙を作製した。
【0069】実施例7 実施例1によるアイオノマー型ポリエステル系水性ウレ
タンエマルジョンを片面塗工量21g/m2になるよう両
面塗工、乾燥した以外は実施例1と同様にして、電子写
真用転写紙を作製した。
【0070】実施例8 実施例1によるアイオノマー型ポリエステル系水性ウレ
タンエマルジョンを片面塗工量5.5g/m2になるよ片
面塗工、乾燥した以外は実施例1と同様にして、電子写
真用転写紙を作製した。
【0071】実施例9 実施例1のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタン
エマルジョンをTgが49℃のエマルジョン(大日本イ
ンキ化学工業社製:ハイドランAP−40F)に変更し
て塗工、 乾燥した以外は実施例1と同様にして、電子
写真用転写紙を作製した。
【0072】実施例10 実施例9のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタン
エマルジョンをTgが52℃のエマルジョン(大日本イ
ンキ化学工業社製:ハイドランAP−20F)に変更し
て塗工、 乾燥した以外は実施例1と同様にして、電子
写真用転写紙を作製した。
【0073】比較例1 上記原紙1を基紙として、この基紙に実施例1のアイオ
ノマー型ポリエステル系水性ウレタンエマルジョンをブ
レードコーターで片面10g/m2で両面塗工した以外は
実施例1と同様にして、この用紙を比較例1とした。
【0074】比較例2 実施例1で基紙を塗工するアイオノマー型ポリエステル
系水性ウレタンエマルジョンの代わりに市販のスチレン
・ブタジエン系ラテックス(大日本インキ化学工業社
製;ラックスターDS−226)に置き換えた以外は実
施例1と同様にして製造し、比較例2を得た。
【0075】比較例3 実施例2で基紙を塗工するアイオノマー型ポリエステル
系水性ウレタンエマルジョンの代わりに市販のスチレン
・ブタジエン系ラテックス(大日本インキ化学工業社
製;ラックスター7132C)に置き換えた以外は実施
例1と同様にして製造し、比較例3を得た。
【0076】比較例4 実施例1で基紙にスーパーカレンダー処理を行わないこ
と以外は実施例1と同様にして製造し、比較例4を得
た。
【0077】比較例5 実施例1で基紙を塗工するアイオノマー型ポリエステル
系水性ウレタンエマルジョンの代わりに市販のアクリル
系共重合体エマルジョン(大日本インキ化学工業社製;
ボンコートExp1119)に置き換えた以外は実施例
1と同様にして製造し、比較例5を得た。
【0078】以上の実施例1〜10および比較例1〜5
で作製した電子写真用転写紙を、以下の試験方法で評価
した。評価の結果を下記表1に示す。
【0079】<白紙光沢度>本発明では非画像白紙部の
マット感を表す指標として白紙光沢度を用いた。白紙光
沢度は、測定試料を20℃、65%RHの環境下に24
時間調湿後、JISP−8142に従って75度鏡面光
沢度を測定した。本発明ではマット感を示す白紙光沢度
としては30%以下であることが望ましい。
【0080】<印刷部光沢度>本発明ではトナー定着画
像部の光沢度を表す指標として印刷部光沢度を用いた。
印刷部光沢度は、FUJI Xerox製:A−Col
or935機により、厚紙モードで、印刷学会のTES
T CHART TYPE1を用い、A4判縦目の白紙
試料を横通しすることにより印刷した試料を用い、グレ
ースケールのC+M+Yの100%部分の光沢をJIS
Z−8741に従って60度鏡面光沢度を用いて測定
した。本発明ではトナー定着画像部の光沢度として、印
刷部光沢度は50%以上あることが望ましい。
【0081】<トナー定着性>トナー定着性は、FUJ
I Xerox製:A−Color935機により、厚
紙モードで、印刷学会のTEST CHART TYP
E1を用い、A4判縦目の白紙試料を横通しすることに
より印刷した試料に、幅18mmのニチバン社製セロハ
ン粘着テープ「セロテープ No.405」を各色の印
刷部に貼りムラが生じないように貼りつけた後、180
度剥離で約5mm/secの速さでゆっくりとテープを
剥がし、剥離後のトナーの紙への定着度合いを目視によ
り判定した。評価は以下の基準で6段階評価を行った。
実用上問題ないレベルは「4」以上である。 「6」:各色共にトナーが紙の上に大部分残っている。 「5」:各色共にトナーが紙の上に残っているが、テー
プ剥離後の印刷部の印刷濃度が下がっていることが判
る。 「4」:一部の色でトナーが紙から剥がれ、印刷部に白
く抜けた部分が認められる。 「3」:各色共にトナーが紙から剥がれ、印刷部に白く
抜けた部分が認められる。 「2」:各色共にトナーが紙から剥がれ、わずかにトナ
ーが紙に残る。 「1」:各色共にトナーが紙から剥がれ、印刷部が残ら
ない。
【0082】<通紙性>電子写真用転写紙の印刷機での
通紙性については、Canon社製複写機「NP625
0」を使って評価を行った。通紙性のテストとしては、
A4サイズの各電子写真用転写紙を500枚、片面印刷
を行い、印刷時における複写機内での紙詰まりの回数を
測定した。紙つまりの回数としては、500枚通紙して
1回以下であれば実用レベルである。
【0083】<ベタツキ性>白紙試料のベタツキ性は、
測定試料を20℃、65%RHの環境下に24時間調湿
後、石鹸で充分洗浄後、乾燥させた手の親指と人差し指
の間に試料を挟んでは放すことを3回繰り返し、以下の
基準で4段階評価を行った。 「◎」:全く問題なし。 「〇」:実用上使用可能。 「△」:実用上問題がある。 「×」:使用不可。
【0084】
【表1】
【0085】上記の実施例1〜10で明らかなように、
平滑性の良好な塗工紙に本発明のポリエステル系水性ウ
レタンエマルジョンを塗工することにより、非画像白紙
部のマット感を維持しながら、トナー定着画像部の光沢
度の高い電子写真用紙を得ることができる。また、比較
例1のように塗工原紙を基紙として用いても、トナー定
着画像部の高い光沢度を得ることはできない。また、塗
工紙であっても比較例4に示すように光沢が付与されて
いないと、ポリエステル系水性ウレタンエマルジョンを
塗工しても、十分な光沢度は得られない。比較例2,
3,5はポリエステル系水性ウレタンエマルジョンの代
わりに市販のフィルム形成能のあるエマルジョンを塗工
しているが、これでも十分なトナー定着画像部の光沢度
は得られないだけでなく、非画像白紙部の光沢が出過ぎ
てマット感が失われてしまうことがわかる。
【0086】次に、第二の発明を実施例により、さらに
詳細に説明する。ただし、これらに限定されるものでは
ない。なお、以下に示す部、ならびに%はいずれも重量
基準であり、塗工量は乾燥塗工量である。
【0087】実施例11 上記実施例1に塗工したアイオノマー型ポリエステル系
水性ウレタンエマルジョンを粒子径1μm、空隙容積5
0%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース
社製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが
61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエ
マルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランA
P−30F)15部との混合液に変更した以外は同様に
して製造し、実施例11とした。
【0088】実施例12 上記実施例2に塗工したアイオノマー型ポリエステル系
水性ウレタンエマルジョンを粒子径1μm、空隙容積5
0%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース
社製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが
61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエ
マルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランA
P−30F)15部との混合液に変更した以外は同様に
して製造し、実施例12とした。
【0089】実施例13 上記実施例3に塗工したアイオノマー型ポリエステル系
水性ウレタンエマルジョンを粒子径1μm、空隙容積5
0%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース
社製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが
61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエ
マルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランA
P−30F)15部との混合液に変更した以外は同様に
して製造し、実施例13とした。
【0090】実施例14 上記実施例4に塗工したアイオノマー型ポリエステル系
水性ウレタンエマルジョンを粒子径1μm、空隙容積5
0%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース
社製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが
61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエ
マルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランA
P−30F)15部との混合液に変更した以外は同様に
して製造し、実施例14とした。
【0091】実施例15 上記実施例5に塗工したアイオノマー型ポリエステル系
水性ウレタンエマルジョンを粒子径1μm、空隙容積5
0%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース
社製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが
61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエ
マルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランA
P−30F)15部との混合液に変更した以外は同様に
して製造し、実施例15とした。
【0092】実施例16 上記実施例11に塗工した粒子径1μm、空隙容積50
%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース社
製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが6
1℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエマ
ルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランAP
−30F)15部との混合液の塗工量を20g/m2に変
更した以外は同様にして製造し、実施例16とした。
【0093】実施例17 上記実施例11に塗工した粒子径1μm、空隙容積50
%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース社
製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが6
1℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエマ
ルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランAP
−30F)15部との混合液を粒子径1μm、空隙容積
55%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハー
ス社製;ローペイクHP−1055)100部に対して
Tgが61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレ
タンエマルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイド
ランAP−30F)15部との混合液に変更した以外は
同様にして製造し、実施例17とした。
【0094】実施例18 上記実施例11に塗工した粒子径1μm、空隙容積50
%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース社
製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが6
1℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエマ
ルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランAP
−30F)15部との混合液を粒子径1μm、空隙容積
50%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハー
ス社製;ローペイクHP−91)100部に対してTg
が61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタン
エマルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドラン
AP−30F)10部との混合液に変更した以外は同様
にして製造し、実施例18とした。
【0095】実施例19 上記実施例11に塗工した粒子径1μm、空隙容積50
%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース社
製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが6
1℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエマ
ルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランAP
−30F)15部との混合液を粒子径1μm、空隙容積
50%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハー
ス社製;ローペイクHP−91)100部に対してTg
が61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタン
エマルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドラン
AP−30F)30部との混合液に変更した以外は同様
にして製造し、実施例19とした。
【0096】実施例20 上記実施例19に塗工した粒子径1μm、空隙容積50
%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド・ハース社
製;ローペイクHP−91)100部に対してTgが6
1℃のアイオノマー型ポリエステル系水性ウレタンエマ
ルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハイドランAP
−30F)30部との混合液を粒子径0.55μm、空
隙容積25%の中空顔料エマルジョン(ローム・アンド
・ハース社製;ローペイクOP−84J)100部に対
してTgが61℃のアイオノマー型ポリエステル系水性
ウレタンエマルジョン(大日本インキ化学工業社製:ハ
イドランAP−30F)30部との混合液に変更した以
外は同様にして製造し、実施例20とした。
【0097】比較例6 上記実施例1で基紙を塗工するアイオノマー型ポリエス
テル系水性ウレタンエマルジョンの代わりに市販のポリ
カーボネート系ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工
業社製;WPC−101)に置き換えた以外は実施例1
と同様にして製造し、比較例6を得た。
【0098】以上の実施例11〜20および比較例6で
作製した電子写真用転写紙を、上記と同一の試験方法で
評価した。写像性に付いては以下に記す方法で測定し
た。評価の結果を下記表2に示す。
【0099】<写像性>FUJI Xerox製:A−
Color935機により、厚紙モードで、黒ベタ印字
したトナー定着試料を、JIS K 7165(または
JIS H 8686)に沿って、写像性試験器(スガ
試験機株式会社製;ICM−2DP)を用いて格子縞パ
ターンの2mmでの写像性を測定した。(n=5) 実際の印画紙写真では写像性は高い値を取るが、電子写
真方式の場合は20%以上あれば好ましいものとした。
【0100】
【表2】
【0101】上記の実施例11〜20と比較例例6の比
較で明らかなように、平滑性の良好な塗工紙に本発明の
ポリエステル系水性ウレタンエマルジョンと中空顔料エ
マルジョンを混合した液を塗工することにより、非画像
白紙部のマット感を維持しながら、ポリエステル系水性
ウレタンエマルジョントナー液単独使用以上に定着画像
部の光沢度と写像性の高い写真用紙を得ることができる
ことがわかる。
【0102】
【発明の効果】上記より、本発明のポリエステル系水性
ウレタンエマルジョンを一定量塗工した電子写真用転写
紙は、本発明が規定する基紙、ならびにポリエステル系
水性ウレタンエマルジョンを用いた場合のみ、高いトナ
ー定着画像部の光沢度と、非画像白紙部のマット感の両
立をはじめとする諸特性がいずれもバランスよく改良さ
れた結果、これまでにない「マット−グロスタイプ」の
印刷物が得られる電子写真用転写紙を得ることができ
る。さらにはポリエステル系水性ウレタンエマルジョン
と特定の中空顔料エマルジョンを混合した液を塗工する
ことにより、非画像白紙部のマット感を維持しながら、
ポリエステル系水性ウレタンエマルジョントナー液単独
使用以上に定着画像部の光沢度の高い電子写真用紙を得
ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の原紙面に顔料および接
    着剤を主成分とする塗工組成物が塗工された後、平滑性
    を付与された基紙であり、該基紙の平滑性が付与された
    少なくとも一方の面にポリエステル系水性ウレタンエマ
    ルジョンが塗工されてなることを特徴とする電子写真用
    転写紙。
  2. 【請求項2】 ポリエステル系水性ウレタンエマルジョ
    ンの塗工量が、5〜20g/m2(乾燥固形分)であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真用転写紙。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方の原紙面に顔料および接
    着剤を主成分とする塗工組成物が塗工された後、平滑性
    を付与された基紙であり、該基紙の顔料および接着剤を
    主成分とする塗工組成物が塗工された少なくとも一方の
    面にポリエステル系水性ウレタンエマルジョンと中空顔
    料エマルジョンを混合して塗工されてなることを特徴と
    する電子写真用転写紙。
  4. 【請求項4】 中空顔料エマルジョンが平均粒子径1μ
    mのスチレン−アクリル樹脂からなり、空隙容積が50
    〜55%であることを特徴とした請求項3記載の電子写
    真用転写紙。
  5. 【請求項5】 ポリエステル系水性ウレタンエマルジョ
    ン(A)と中空顔料エマルジョン(B)との混合比率
    (A:B)がA:B=1:10〜3:10であり、ポリ
    エステル系水性ウレタンエマルジョン(A)と中空顔料
    エマルジョン(B)との混合液の塗工量が10〜30g
    /m2(乾燥固形分)であることを特徴とする請求項3ま
    たは4記載の電子写真用転写紙。
  6. 【請求項6】 ポリエステル系水性ウレタンエマルジョ
    ンのガラス転移温度(Tg)が40℃以上であることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電子写真
    用転写紙。
  7. 【請求項7】 ポリエステル系水性ウレタンエマルジョ
    ンが塗工された面のJIS P−8142で規定される
    75度鏡面光沢度が30%以下であることを特徴とする
    請求項1または3記載の電子写真用転写紙。
  8. 【請求項8】 原紙が、古紙パルプを含有するものであ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の
    電子写真用転写紙。
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