JP3167764B2 - 熱転写用紙及びその製造方法 - Google Patents

熱転写用紙及びその製造方法

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JP3167764B2 JP32001291A JP32001291A JP3167764B2 JP 3167764 B2 JP3167764 B2 JP 3167764B2 JP 32001291 A JP32001291 A JP 32001291A JP 32001291 A JP32001291 A JP 32001291A JP 3167764 B2 JP3167764 B2 JP 3167764B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融転写型の熱転写用紙
に関し、特に溶融転写型の熱転写プリンター及び複写機
に適する高光沢の熱転写用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の溶融転写方式の熱転写プリンター
及び複写機においてはスーパーカレンダー等で表面処理
した平滑度の高い上質紙が記録用転写用紙として使用さ
れており、特にその記録面の平滑度を100秒以上とし
た場合に画質が鮮明になることが知られている。これ
は、記録面の平滑度を高めることにより記録時の用紙と
インクリボンとの密着性が高まり、転写紙表面へのイン
クの転写が高くなってベタ部の画像の再現性が良くなる
が、ハーフトーン部の画像再現性が不十分である。
【0003】一方、平滑度及び光沢度の高い塗工紙は一
般に溶融転写型の熱転写用紙として使用されていないの
が現状である。この理由は、塗工紙の表面平滑性が究め
て高いので、記録時にはインクリボンと均一に密着する
ことから、理論上は良好なインクの転写像が得られるは
ずであるが、実際にはインクの転写が不均一となり、画
像再現性が十分でないためである。
【0004】インクの転写の不均一性は、特に平滑度及
び光沢度の高い印刷用アート紙やキャストコート紙にお
いて顕著である。これは、これらの紙においては、塗工
紙表面の凹凸及び空隙が少ないために、溶融したインク
の転写紙へのくいつきが悪くなって、一度紙に転写され
たインクがインクリボンに再転写される為である。
【0005】このように、通常の印刷用塗工紙は印刷適
性を満足するように設計されており、溶融転写方式の熱
転写プリンターや複写機用転写紙適性を満足するように
設計されていない。そこで、印刷用塗工紙が有するこれ
らの技術的問題を解決すれば、溶融転写方式の熱転写プ
リンターや複写機用転写紙として塗工紙を使用すること
によって、これまで以上に高画質な画像を得ることがで
きるものと考えられる。
【0006】一般の塗工紙においては、塗工紙表面へ高
平滑性を付与する場合には、通常スーパーカレンダー等
を用いて高い圧力で表面を潰すことによって平滑性を付
与している。従って、紙質的には、塗工紙は上質紙に比
較して腰が弱い上、密度が高くてボリユーム感に欠ける
(嵩がない)等の点で劣るのみならず、白紙光沢度が低
い為画像部の光沢度とのバランスが非常に悪く、一般の
オフセット印刷並の高画質を得ることができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記欠
点を解決すべく種々検討した結果、特定の比表面積を有
する合成シリカを一定量以上含有せしめる如く、塗工液
をキャストコートすることにより、良好な結果を得るこ
とができることを見出し、本発明に到達した。
【0008】従って本発明の第1の目的は、溶融転写方
式の熱転写プリンターや複写機を使用した場合の画像再
現性に優れるのみならず、白紙光沢度及び画像光沢度が
高い高品質の画像を得ることのできる熱転写用塗工紙を
提供することにある。本発明の第2の目的は、熱転写用
として有用な塗工紙の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、支持体上に少なくとも一層以上の層構成を有する記
録層を設けた転写紙において、該記録層の最表層が、少
なくとも顔料100重量部及び結着剤10〜50重量部
からなり、乾燥固形分で片面当たり5〜50g/m
けられた層であって、前記顔料の30〜100重量%が
比表面積20〜600m/gの合成シリカであると共
に、前記最表層表面の75度鏡面白紙光沢度が50%以
上であることを特徴とする溶融転写型熱転写に用いる
転写用紙及びその製造方法によって達成された。
【0010】本発明で用いる合成シリカとは一般に非晶
質シリカ、無定形シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ、微
粉末シリカ、あるいはホワイトカーボン等と呼称される
もので、Si−Oの網目状構造からなり、一定の結晶構
造を持たないケイ酸である。溶融したインクの転写性の
観点からは、比表面積が20〜600m/gの合成シ
リカを使用することが好ましく、20〜300m/g
の範囲のものが特に好適である。比表面積が600m
/gよりも大きい場合及び比表面積が20m/g以下
の場合には、理由は定かでないが、特にハーフトーン部
の画像再現性が劣る為好ましくない。
【0011】本発明に用いる合成シリカは湿式法、乾式
法、エアロゲル法等の何れの方法によって製造されたも
のであっても良く、その製造方法は特に限定されるもの
ではない。又、本発明においては、塗液中における合成
シリカの配合量を、顔料100重量部中、30〜100
重量部とする。顔料中の合成シリカの配合量が30重量
部よりも少ない場合(即ち30重量%未満の場合)には
溶融したインクの記録層への転写が不充分となり、特に
ハーフトーン部の画像再現性が悪くなる。
【0012】上記合成シリカと併用することのできる顔
料の種類は特に限定されるものではない。併用可能な顔
料としては、カオリン、クレー、重質炭酸カルシウム、
軽質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、サチンホワ
イト、二酸化チタン、焼成クレー、酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、タルク、コロイダルシリカ、等の無機顔料や、ポ
リスチレン、ポリメチルスチレン、等のスチレン系樹脂
の微粒子、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロニト
リル等のアクリル系樹脂の微粒子の他、ポリ塩化ビニ
ル、ポリカーボネートの微粒子、等の有機顔料が例示さ
れる。これらの顔料は任意の割合で併用することができ
る。
【0013】有機顔料の中では硬度、弾力性及び耐熱性
等の観点からスチレン系樹脂、アクリル系樹脂又はスチ
レン−アクリル系共重合体樹脂の微粒子が好ましく、特
にポリスチレン又はスチレン−メタクリル酸メチル共重
合体からなる微小中空粒子を使用した場合には塗工表面
の平滑性が出やすく、又、塗工層の密度低下に有効であ
る。
【0014】結着剤としては顔料及び原紙との接着力が
強く、用紙間及び用紙とインクリボンとの間でブロッキ
ングを起こさない樹脂、エマルジョン、ラテックス、天
然高分子等を単独あるいは混合して使用することができ
る。このような結着剤としては、例えば、ポリビニルア
ルコールや酸化デンプン、エステル化デンプン、酵素変
性デンプン、カチオン化デンプン等のデンプン類、カゼ
イン、大豆タンパク質類、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等の繊維素誘導体、ス
チレン−アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられ
る。
【0015】塗液組成中の結着剤の配合量は、顔料10
0重量部に対して10〜50重量部であることが望まし
い。結着剤の配合量が10重量部未満の場合には塗膜強
度が弱くなり、50重量部を超えると塗工特性に悪影響
を及ぼす。本発明においては、更に、色相を調整する目
的で染料や有色顔料を配合したり、視感的白さを向上さ
せる目的で蛍光染料を配合することも可能である。
【0016】以上の各成分を含有する塗料の調製は公知
の方法によって容易に行うことができる。本発明におい
ては、必要に応じて、該塗料中に分散剤、消泡剤、離型
剤、pH調整剤、潤滑剤、保水剤、防腐剤等の各種助剤
を、本発明の効果を損なわない範囲で更に添加すること
ができる。
【0017】本発明においては、上記の如くして調製し
た塗工液を支持体上に塗工して記録層とするが、この場
合、該塗工液を塗工した塗工紙の表面を単にスーパーカ
レンダーで平滑化処理( 特開昭62─198876号) すると紙
の腰が弱くなり、充分な白紙光沢度が得られない上、紙
の腰の低下によるプリンターおよび複写機内での搬送性
が不良となる等の問題を生じる。更に、インクの転写性
が劣って良好な画像が得られないのみならず、画像部と
白紙部の光沢度のバランスが非常に悪くなる。
【0018】これに対して、前記塗工液を用いてキャス
トコーティング法で塗工層を設けた場合には、紙の腰の
低下が無い上白紙光沢が非常に高い。更に、インクの転
写性も良好である上白紙部と画像部の光沢度のバランス
が非常に良好となり、容易に本発明の熱転写用紙を得る
ことができる。
【0019】この理由の詳細は定かではないが、一般的
に塗工紙の塗料に用いられる顔料の比表面積が2〜3m
2 /g、多くても10m2 /gを超えないのに対して、
本発明で用いる合成シリカの比表面積は20〜600m
2 /gであって一般的に用いられる顔料よりもはるかに
大きいので、次のように推定することができる。
【0020】即ち、キャスティング法によって塗工層を
設けた場合には、比表面積の大きい合成シリカがそのま
ま記録層に含有されることになるので該記録層中の空隙
が非常に多くなる。従って、インクの転写性が良好にな
ると共に、この空隙中に溶融したインクが適度に吸収さ
れることにより画像表面の凹凸が減少し、表面の乱反射
が少なくなって画像光沢度が高くなるものと推察され
る。
【0021】塗工量は片面当たりの乾燥重量が5〜50
g/m2 、好ましくは8〜30g/m2 となるようにオ
ンマシン或いはオフマシンコーターで単層又は多層塗工
される。塗工量が5g/m2 より少ない場合には厚紙表
面の被膜が不十分となり高い白紙光沢度を得ることがで
きない。又、塗工量が50g/m2 を越える場合、紙の
密度が増して、紙の腰が弱くなり走行性にトラブルを生
じ転写紙としての機能を失う等の欠点が生ずる。
【0022】キャストコーティングの方法としては、凝
固法、再湿潤法、湿潤法等の公知の方法を適宜使用すれ
ば良い。記録層を得る為の塗工方式は特に限定されず、
一般の塗工方式、例えば各種ブレード塗工、ロール塗
工、エアーナイフ塗工、バー塗工等の塗工方式を採用す
ることができる。
【0023】凝固法によるキャスト塗工法を用いる場合
に使用される凝固剤としては蟻酸、酢酸、クエン酸、酒
石酸、乳酸、塩酸、及びカルシウム、亜鉛、バリウム、
鉛、マグネシウム、カドミウム、及びアルミニウム等の
各硫酸塩、更には硫酸カリウム、クエン酸カリウム、ほ
う砂、ほう酸等が一般的であるが、本発明においては、
特にこれらに限定されるものではない。又、結着剤とし
て、これら凝固剤と効果的に凝固するものを選んで用い
ると、塗工速度の向上や塗工面の仕上げ状態の向上に効
果的である。
【0024】原紙としては、酸性及び中性の上質紙や中
質紙等が使用できるが、塗工原紙としての塗工適性を備
える為に、原紙の配合、調整、製造条件等を公知の方法
(特公昭55-47385号) によって調整した用紙を使用する
ことが好ましい。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の熱転写用紙
は、白紙光沢度が極めて高いにもかかわらずインキの転
写性が良好であり、又画像部の光沢性にも優れるので、
白紙部と画像部の光沢度のバランスが良好で、高品質の
画像を得ることができ、特に溶融転写型の熱転写プリン
ターや複写機用の熱転写紙として好適である。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。尚、実施例中の部は全て重量部を示す。又、
実施例中の各測定は次のようにして行った。
【0027】(1)密度:JIS P8118の方法に
準じて測定した。 (2)平滑度:JIS P8119の方法に準じて測定
した。 (3)光沢度:JIS P8142の方法に準じて塗工
面の75°光沢度を測定した。
【0028】(4)画像光沢度:三菱電機株式会社製カ
ラーサーマルプリンターM4234−10を用い、網点
面積率が夫々25%、50%、100%のパターンを記
録して、それぞれの部分の光沢度を測定した。
【0029】(5)画像再現性評価:特に網点面積率が
25%の部分のインクの転写程度を目視で評価し、均一
に記録されているものを○、部分的に抜けているものを
△、殆どインクが転写していないものを×とした。
【0030】(6)コート層強度:IGT印刷適性試験
機(IGT A−1型、アイ・ジー・ティー株式会社
製)を用い、インキタックを10、インキ量を0.02
5cc、印刷速度を1.2m/secとした場合にピッ
キングが発生しないものを○、ピッキングが若干見られ
るものを△、転写されたインキが完全に取られるものを
×とした。
【0031】実施例1.原紙として、叩解度400cc
の広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部から
なるパルプスラリーに、重質炭酸カルシウム10部、カ
チオン化デンプン1部、サイズ剤0.1部(アルキルケ
テンダイマー)を添加した紙料を抄紙して坪量92g/
2 の塗工原紙を得た。
【0032】一方、顔料として合成シリカ(商品名サイ
ロイド404:富士デヴィソン株式会社製、比表面積3
00m2 /g)を80部及び1級カオリン(商品名ウル
トラホワイト90:イー・エム・シー株式会社製)を2
0部、結着剤としてスチレンブタジエン系ラテックス5
部及びカゼイン5部、離型剤としてステアリン酸カルシ
ウム2部を加え、固形分43%の塗工液を調製した。
【0033】得られた塗工液を、上記原紙に、ロールコ
ーターで乾燥固形分が10g/m2 となるように塗工し
た後、凝固剤として蟻酸亜鉛10%水溶液を用いて凝固
処理し、塗膜が湿潤状態にある間に100℃に加熱した
鏡面を有するキャストドラムに圧着させて乾燥し、坪量
102g/m2 の転写紙を得た。
【0034】実施例2.顔料として合成シリカ(商品名
404:富士デヴィソン株式会社製、比表面積300m
2 /g)を80部及び1級カオリン(商品名ウルトラホ
ワイト90:イー・エム・シー株式会社製)を20部、
結着剤としてスチレンブタジエン系ラテックス15部及
びカゼイン15部並びに離型剤としてステアリン酸カル
シウム2部を加え、固形分42%の塗工液を調製した。
得られた塗工液を実施例1で用いた塗工原紙(92g/
2 )に、乾燥固形分が15g/m2 になるようにロー
ルコーターで塗工した外は実施例1と同様にして坪量1
07g/m2 の転写紙を得た。
【0035】実施例3.顔料として合成シリカ(商品名
ファインシールSP−20:徳山曹達株式会社製、比表
面積30m2 /g)を100部、結着剤としてスチレン
ブタジエン系ラテックス20部及びカゼイン20部並び
に離型剤としてステアリン酸カルシウム2部を加え、固
形分46%の塗料を調製した。得られた塗料を、実施例
1で用いた塗工原紙に乾燥固形分が10g/m2 になる
ようにロールコーターで塗工した外は、実施例1と同様
にして坪量102g/m2 の転写紙を得た。
【0036】実施例4.実施例3で使用した合成シリカ
を比表面積600m2 /g(商品名サイロイド600:
富士デヴィソン株式会社製)のものに換え、結着剤とし
てスチレンブタジエン系ラテックス23部及びカゼイン
20部並びに離型剤としてステアリン酸カルシウム2部
を加え、固形分40%の塗工液を調製した。得られた塗
工液を、実施例1で用いた塗工原紙に乾燥固形分が5g
/m2 になるようにロールコーターで塗工した外は、実
施例1と同様にして坪量97g/m2 の転写紙を得た。
【0037】実施例5.顔料として合成シリカ(商品名
404:富士デヴィソン株式会社製、比表面積300m
2 /g)を30部、1級カオリン(商品名ウルトラホワ
イト90:イー・エム・シー株式会社製)を40部及び
炭酸カルシウム(商品名ブリリアント15:白石工業株
式会社製)を30部、結着剤としてスチレンブタジエン
系ラテックス15部及びカゼイン10部並びに離型剤と
してステアリン酸カルシウム2部を加え、固形分54%
の塗工液を調製した。得られた塗工液を、実施例1で用
いた塗工原紙に乾燥固形分が12g/m2 になるように
ロールコーターで塗工した外は、実施例1と同様にし
て、坪量104g/m2 の転写紙を得た。
【0038】実施例6.原紙として、叩解度400cc
の広葉樹晒クラフトパルプ(L−BKP)100部から
なるパルプスラリーに重質炭酸カルシウム10部、カチ
オン化デンプン1部及びサイズ剤0.1部(アルキルケ
テンダイマー)を添加した紙料を抄紙して、坪量69g
/m2 の塗工原紙を得た。
【0039】一方、顔料として合成シリカ(商品名サイ
ロイド404:富士デヴィソン株式会社製、比表面積3
00m2 /g)30部、1級カオリン(商品名ウルトラ
ホワイト90:イー・エム・シー株式会社製)40部、
炭酸カルシウム(商品名ブリリアント15:白石工業株
式会社製)20部及び有機顔料(商品名ボンコートPP
−1100:大日本化学株式会社製)を10部、結着剤
としてスチレンブタジエン系ラテックス15部及びカゼ
イン15部並びに離型剤としてステアリン酸カルシウム
2部を加え、固形分55%の塗工液を調製した。得られ
た塗工液を、上記原紙に乾燥固形分が40g/m2 とな
るようにロールコーターで塗工した外は、実施例1と同
様にして、坪量109g/m2 の転写紙を得た。
【0040】比較例1.乾燥固形分が3.5g/m2
なるようにロールコーターで塗工した外は実施例1と全
く同様にして、坪量95.5g/m2 の転写紙を得た。
【0041】比較例2.結着剤としてスチレンブタジエ
ン系ラテックス2部及びカゼイン2部、離型剤としてス
テアリン酸カルシウム2部を加え、固形分50%の塗工
液とした他は実施例5と全く同様にして塗工液を調製し
た。得られた塗工液を、実施例1で用いた塗工原紙に、
乾燥固形分が12g/m2 になるようにロールコーター
で塗工した外は、実施例1と全く同様にして、坪量10
4g/m2 の転写紙を得た。
【0042】比較例3.結着剤としてスチレンブタジエ
ン系ラテックス30部及びカゼイン30部、離型剤とし
てステアリン酸カルシウム2部を加え、固形分50%の
塗工液とした他は実施例5と全く同様にして塗工液を調
製した。得られた塗工液を、実施例1で用いた塗工原紙
に乾燥固形分が20g/m2 になるようにロールコータ
ーで塗工した外は、実施例1と全く同様にして、坪量1
12g/m2 の転写紙を得た。
【0043】比較例4.顔料として合成シリカ(商品名
サイロイド404:富士デヴィソン株式会社製、比表面
積300m2 /g)5部、1級カオリン(商品名ウルト
ラホワイト90:イー・エム・シー株式会社製)40部
及び炭酸カルシウム(商品名ブリリアント15:白石工
業株式会社製)を55部、結着剤としてスチレンブタジ
エン系ラテックス15部及びカゼイン10部並びに離型
剤としてステアリン酸カルシウム2部を加え、固形分5
8%の塗工液を調製した。得られた塗工液を、実施例1
で用いた塗工原紙に乾燥固形分が15g/m2 になるよ
うにロールコーターで塗工した外は、実施例1と全く同
様にして、坪量107g/m2 の転写紙を得た。
【0044】比較例5.顔料として合成シリカ(商品名
サイロイド404:富士デヴィソン株式会社製、比表面
積300m2 /g)25部、1級カオリン(商品名ウル
トラホワイト90:イー・エム・シー株式会社製)40
部及び炭酸カルシウム(商品名ブリリアント15:白石
工業株式会社製)を35部、結着剤としてスチレンブタ
ジエン系ラテックス15部及びカゼイン15部並びに離
型剤としてステアリン酸カルシウム2部を加え、固形分
58%の塗工液を調製した。得られた塗工液を、実施例
1で用いた塗工原紙に乾燥固形分が15g/m2 になる
ようにロールコーターで塗工した外は実施例1と全く同
様にして、坪量107g/m2 の転写紙を得た。
【0045】比較例6.乾燥固形分が60g/m2 にな
るように塗工した外は実施例1と全く同様にして、坪量
129g/m2 の転写紙を得た
【0046】比較例7.顔料として合成シリカ(商品名
FK700:デグーサ株式会社製、比表面積700m2
/g)30部、1級カオリン(商品名ウルトラホワイト
90:イー・エム・シー株式会社製)40部及び炭酸カ
ルシウム(商品名ブリリアント15:白石工業株式会社
製)を30部、結着剤としてスチレンブタジエン系ラテ
ックス11部及びカゼイン11部並びに離型剤としてス
テアリン酸カルシウム2部を加え、固形分が60%の塗
工液を調製した。得られた塗工液を、実施例1で用いた
塗工原紙に乾燥固形分が11g/m2 になるようにロー
ルコーターで塗工した外は実施例1と全く同様にして、
坪量103g/m2 の転写紙を得た。
【0047】比較例8.顔料として合成シリカ(商品名
サイロイド404:富士デヴィソン株式会社製、比表面
積300m2 /g)30部及び炭酸カルシウム(商品名
ブリリアント15:白石工業株式会社製)を70部並び
に結着剤としてスチレンブタジエン系ラテックス22部
及び酸化澱粉2部を加え、固形分が56%の塗工液を調
製した。得られた塗工液を、実施例1で用いた塗工原紙
に乾燥固形分が10g/m2 となるようにロールコータ
ーで塗工し、乾燥して、坪量102g/m2 の塗工紙を
得た。次いでスーパーカレンダーを用いて塗工表面に平
滑性を付与して転写紙を得た。
【0048】以上の実施例及び比較例の各転写紙につい
て、夫々の塗工液処方、使用した合成シリカの比表面積
及び塗工量をまとめた結果は表1に示す通りである。
尚、表中の顔料の欄の数値は、合成シリカ/カオリン/
炭酸カルシウム/有機顔料を表し、バインダーの欄の数
値は、ラテックス/カゼインを表す。
【0049】
【表1】
【0050】又、得られた塗工紙の紙質試験結果及び画
像評価結果は表2に示す通りである。
【表2】
【0051】表2の結果は、本発明の転写紙の白紙光沢
度が高い上、腰と嵩があり極めて高品質であるのみなら
ず、記録した画像部の光沢度も高く、画像品質において
も優れることを実証するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−182787(JP,A) 特開 昭61−27292(JP,A) 特開 平1−145186(JP,A) 特開 昭63−211394(JP,A) 特開 昭62−257888(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層以上の層構成
    を有する記録層を設けた転写紙において、該記録層の最
    表層が、少なくとも顔料100重量部及び結着剤10〜
    50重量部からなり、乾燥固形分で片面当たり5〜50
    g/m設けられた層であって、前記顔料の30〜10
    0重量%が比表面積20〜600m/gの合成シリカ
    であると共に、前記最表層表面の75度鏡面白紙光沢度
    が50%以上であることを特徴とする溶融転写型熱転写
    に用いる熱転写用紙。
  2. 【請求項2】 最表層をキャストコーティング法によっ
    て設けることを特徴とする請求項1に記載の熱転写用紙
    の製造方法。
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