JP2676291B2 - 電子写真用転写紙 - Google Patents
電子写真用転写紙Info
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- JP2676291B2 JP2676291B2 JP7303092A JP7303092A JP2676291B2 JP 2676291 B2 JP2676291 B2 JP 2676291B2 JP 7303092 A JP7303092 A JP 7303092A JP 7303092 A JP7303092 A JP 7303092A JP 2676291 B2 JP2676291 B2 JP 2676291B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用転写紙に関す
るもので、特にレーザービームプリンター及び電子写真
複写機に適する転写紙に関するものである。
るもので、特にレーザービームプリンター及び電子写真
複写機に適する転写紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の商業印刷や高級印刷に於いてはオ
フセット印刷が主流で、アート紙,コート紙等の塗工紙
が使用されている。これは塗工紙の表面が非常に平滑で
あるため、インキの転移性が良好で、画像の再現性が高
いことと、画像の光沢が高く、色の再現性が良好である
ためである。
フセット印刷が主流で、アート紙,コート紙等の塗工紙
が使用されている。これは塗工紙の表面が非常に平滑で
あるため、インキの転移性が良好で、画像の再現性が高
いことと、画像の光沢が高く、色の再現性が良好である
ためである。
【0003】一方、塗工紙は電子写真用転写紙としては
殆んど使用されていないのが現状である。この理由とし
て、塗工紙は非常に平滑であるため、コピー時に、感光
体と均一に密着するので、理論上は良好なトナー転写像
が得られる筈であるが、実際には複写機に適用した場
合、画像が荒れるという報告がある(紙パ技術タイム
ス,27,No.4(1984)31-36)。これは電子写真方式の画
像が熱により定着されるとき平滑な印刷用塗工紙表面に
ブリスター(塗工層のフクレ)が発生することがその原
因の一つである(特開昭62-198876号公報)。この現象
は印刷用塗工紙の通気性が低い、即ち透気度が高い為に
塗工紙中の水蒸気が加熱膨張する時に紙層が剥れること
によるとされている。また印刷用塗工紙を電子写真用転
写紙に使用した場合、表面が平滑な為にロールとの間で
スリップを生じたり、或いは腰の低さにより走行時にト
ラブルを生じ易い。透気度を低くする目的で単に従来の
基紙及び/又は塗液を用いて塗工量を少なくすると、基
紙表面の被覆が不充分となり高級印刷並の画質が得られ
ない。例えば、一般的に印刷用塗工紙に於いて微塗工紙
として区別されているものは特に塗工量が5〜6g/m2
と少なく、基紙表面の被覆が不充分である。このような
塗工紙に高平滑性を付与するには一般的にスーパーカレ
ンダー等を用いる為、紙質的に塗工紙は上質紙に比較し
て密度が高く、透気度が高い。また腰が低い等の点が劣
る。また基紙表面の被覆が不充分であるためスーパーカ
レンダー等で表面処理しても75度白紙光沢度は30%程度
と低い。このような塗工紙を電子写真用転写紙に用いる
とブリスターの発生や走行性に問題があり、更に充分な
画像光沢度が得られない。
殆んど使用されていないのが現状である。この理由とし
て、塗工紙は非常に平滑であるため、コピー時に、感光
体と均一に密着するので、理論上は良好なトナー転写像
が得られる筈であるが、実際には複写機に適用した場
合、画像が荒れるという報告がある(紙パ技術タイム
ス,27,No.4(1984)31-36)。これは電子写真方式の画
像が熱により定着されるとき平滑な印刷用塗工紙表面に
ブリスター(塗工層のフクレ)が発生することがその原
因の一つである(特開昭62-198876号公報)。この現象
は印刷用塗工紙の通気性が低い、即ち透気度が高い為に
塗工紙中の水蒸気が加熱膨張する時に紙層が剥れること
によるとされている。また印刷用塗工紙を電子写真用転
写紙に使用した場合、表面が平滑な為にロールとの間で
スリップを生じたり、或いは腰の低さにより走行時にト
ラブルを生じ易い。透気度を低くする目的で単に従来の
基紙及び/又は塗液を用いて塗工量を少なくすると、基
紙表面の被覆が不充分となり高級印刷並の画質が得られ
ない。例えば、一般的に印刷用塗工紙に於いて微塗工紙
として区別されているものは特に塗工量が5〜6g/m2
と少なく、基紙表面の被覆が不充分である。このような
塗工紙に高平滑性を付与するには一般的にスーパーカレ
ンダー等を用いる為、紙質的に塗工紙は上質紙に比較し
て密度が高く、透気度が高い。また腰が低い等の点が劣
る。また基紙表面の被覆が不充分であるためスーパーカ
レンダー等で表面処理しても75度白紙光沢度は30%程度
と低い。このような塗工紙を電子写真用転写紙に用いる
とブリスターの発生や走行性に問題があり、更に充分な
画像光沢度が得られない。
【0004】このように通常の印刷用塗工紙は電子写真
用転写紙適性を満足するように設計されていない。印刷
用塗工紙のこれ等の技術的問題を解決すれば塗工紙の電
子写真用転写紙への使用は高画質な画像を得る方法とし
て有効であると考えられる為、電子写真方式のプリンタ
ーや複写機にも適性を有する塗工紙が望まれていた。
用転写紙適性を満足するように設計されていない。印刷
用塗工紙のこれ等の技術的問題を解決すれば塗工紙の電
子写真用転写紙への使用は高画質な画像を得る方法とし
て有効であると考えられる為、電子写真方式のプリンタ
ーや複写機にも適性を有する塗工紙が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれ等の欠点
を改善して、良好な腰と嵩とを有し、電子写真方式に於
けるプリンター及び複写機での走行性が良く、ブリスタ
ーが無く高画質なコピーが得られる電子写真用塗工紙を
提供することにある。このような塗工紙タイプの電子写
真転写紙は特開平3-294600号公報に開示されている。し
かし、この場合、塗工量が8〜20g/m2と多いという欠
点があり、低塗工量品が望まれていた。本発明はこれを
解決するために平滑度と透気度とが特定範囲にある基紙
を用いて塗工した電子写真用転写紙を提供するものであ
る。
を改善して、良好な腰と嵩とを有し、電子写真方式に於
けるプリンター及び複写機での走行性が良く、ブリスタ
ーが無く高画質なコピーが得られる電子写真用塗工紙を
提供することにある。このような塗工紙タイプの電子写
真転写紙は特開平3-294600号公報に開示されている。し
かし、この場合、塗工量が8〜20g/m2と多いという欠
点があり、低塗工量品が望まれていた。本発明はこれを
解決するために平滑度と透気度とが特定範囲にある基紙
を用いて塗工した電子写真用転写紙を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは電子写真用
転写紙について良好な腰と嵩とを持ち、白紙光沢度が高
く、且つ高画質の画像が得られる性質を持たせることを
鋭意研究した結果、本発明に到達した。即ち、少なくと
も片面の王研式平滑度が35秒以上200秒以下で、王研式
透気度が30秒以上100秒以下である基紙に、少なくとも
片面に内部に空隙を有する非造膜性樹脂を顔料重量の3
重量%以上80重量%以下を含有する顔料と結着剤とより
成る記録層を3〜7g/m2設けた転写紙であって、該転
写紙の透気度が4000秒以下で水分が4〜6%であること
を特徴とする電子写真用転写紙によって達成された。
転写紙について良好な腰と嵩とを持ち、白紙光沢度が高
く、且つ高画質の画像が得られる性質を持たせることを
鋭意研究した結果、本発明に到達した。即ち、少なくと
も片面の王研式平滑度が35秒以上200秒以下で、王研式
透気度が30秒以上100秒以下である基紙に、少なくとも
片面に内部に空隙を有する非造膜性樹脂を顔料重量の3
重量%以上80重量%以下を含有する顔料と結着剤とより
成る記録層を3〜7g/m2設けた転写紙であって、該転
写紙の透気度が4000秒以下で水分が4〜6%であること
を特徴とする電子写真用転写紙によって達成された。
【0007】本発明は電子写真用転写紙の画像品質につ
いて、基紙の平滑度及び透気度、塗工層への非造膜性樹
脂の含有、更に塗工紙の水分及び透気度と画質との関連
性について検討を重ねた結果、少なくとも片面の王研式
平滑度を35〜200秒、王研式透気度を30〜100秒に調整し
た基紙を用い、少なくとも片面に内部に空隙を有する非
造膜性樹脂を顔料重量の3重量%以上80重量%以下を含
有する顔料と結着剤とより成る記録層を3〜7g/m2設
け、スーパー処理後の水分を4〜6%とすることによ
り、スーパー処理前の塗工面が均一で平滑性が高くな
り、その分スーパー処理時のロール圧力を大幅に緩和で
き、透気度を4000秒以下に抑制することが可能となり、
ブリスターが無く、走行性に優れ、また75度白紙光沢度
が40%以上で、良好な画像を有する電子写真用転写紙を
得ることができた。
いて、基紙の平滑度及び透気度、塗工層への非造膜性樹
脂の含有、更に塗工紙の水分及び透気度と画質との関連
性について検討を重ねた結果、少なくとも片面の王研式
平滑度を35〜200秒、王研式透気度を30〜100秒に調整し
た基紙を用い、少なくとも片面に内部に空隙を有する非
造膜性樹脂を顔料重量の3重量%以上80重量%以下を含
有する顔料と結着剤とより成る記録層を3〜7g/m2設
け、スーパー処理後の水分を4〜6%とすることによ
り、スーパー処理前の塗工面が均一で平滑性が高くな
り、その分スーパー処理時のロール圧力を大幅に緩和で
き、透気度を4000秒以下に抑制することが可能となり、
ブリスターが無く、走行性に優れ、また75度白紙光沢度
が40%以上で、良好な画像を有する電子写真用転写紙を
得ることができた。
【0008】一般の塗工紙で用いられる基紙の平滑度は
5〜30秒程度と低く、また透気度も5〜20秒と低い。本
発明では従来よりも高い平滑度35〜200秒、好ましくは4
0〜150秒、透気度30〜100秒、好ましくは40〜80秒の基
紙を用いるため、本発明の塗液を使用した場合は従来と
異なり、塗工面が均一で平滑性が高く、ストリークの発
生が無いことを見い出した。塗工面の均一性については
小さな面積の光沢度を測定し、個々の値のバラツキから
評価できる。バラツキが大きければ不均一性が大きく、
バラツキが小さければ均一に塗工されているのである。
基紙の平滑度が35秒未満の場合、塗工紙のブリスターを
抑制する為に単に塗工量を少なくすると基紙表面の凹凸
により基紙表面の被覆が不充分となり、塗工面の平滑性
にムラを生じる。また基紙の平滑度が200秒を超える場
合はストリーク等の発生により塗工特性を低下させる。
基紙の透気度が30秒未満の場合は本発明の塗液中の結着
剤が基紙に滲み込み易くなるため塗工層の表面強度が低
下し、トナーの定着不良等の原因及び白紙光沢度の低下
の原因となる。また基紙の透気度が100秒を超えると塗
工紙の透気度が4000秒を超えて了い、間接静電記録時の
ブリスターの原因となる。
5〜30秒程度と低く、また透気度も5〜20秒と低い。本
発明では従来よりも高い平滑度35〜200秒、好ましくは4
0〜150秒、透気度30〜100秒、好ましくは40〜80秒の基
紙を用いるため、本発明の塗液を使用した場合は従来と
異なり、塗工面が均一で平滑性が高く、ストリークの発
生が無いことを見い出した。塗工面の均一性については
小さな面積の光沢度を測定し、個々の値のバラツキから
評価できる。バラツキが大きければ不均一性が大きく、
バラツキが小さければ均一に塗工されているのである。
基紙の平滑度が35秒未満の場合、塗工紙のブリスターを
抑制する為に単に塗工量を少なくすると基紙表面の凹凸
により基紙表面の被覆が不充分となり、塗工面の平滑性
にムラを生じる。また基紙の平滑度が200秒を超える場
合はストリーク等の発生により塗工特性を低下させる。
基紙の透気度が30秒未満の場合は本発明の塗液中の結着
剤が基紙に滲み込み易くなるため塗工層の表面強度が低
下し、トナーの定着不良等の原因及び白紙光沢度の低下
の原因となる。また基紙の透気度が100秒を超えると塗
工紙の透気度が4000秒を超えて了い、間接静電記録時の
ブリスターの原因となる。
【0009】本発明の塗工紙の水分・透気度と走行性・
画像との関係を述べると次のようになる。水分が4%未
満では間接静電記録時の吸湿によるカールトラブルが起
き易く、水分が6%を超えると間接静電記録の加熱定着
時に水分変化による加熱収縮変形が起こりカールの原因
となったり、排紙トレーでの収容不良となり易くなり走
行性の障害となる。また塗工紙の透気度が4000秒を超え
ると間接静電記録時に定着ロールの熱によりブリスター
が発生し易くなる。
画像との関係を述べると次のようになる。水分が4%未
満では間接静電記録時の吸湿によるカールトラブルが起
き易く、水分が6%を超えると間接静電記録の加熱定着
時に水分変化による加熱収縮変形が起こりカールの原因
となったり、排紙トレーでの収容不良となり易くなり走
行性の障害となる。また塗工紙の透気度が4000秒を超え
ると間接静電記録時に定着ロールの熱によりブリスター
が発生し易くなる。
【0010】次に非造膜性樹脂である有機顔料の配合量
と塗工紙の表面性との関係について述べる。通気性を与
えるため、内部に空隙を有する非造膜性樹脂の有機顔料
を含む塗工層をスーパーカレンダー等で処理すると、内
部に空隙を有しない顔料を用いたものよりも平滑性が非
常に高くなる。従って目的とする表面性を得る場合、内
部に空隙を有する顔料は内部に空隙を有しない顔料より
もスーパーカレンダー圧力が大幅に緩和される為、高い
通気性及び高い表面性を維持しながら白紙光沢度が向上
し、腰も向上する。一般の塗工紙に使用される炭酸カル
シウムやカオリン等の無機顔料の密度は大凡2.6〜3.6g
/cm3であるが、これに対して非造膜性樹脂の有機顔料
の密度は0.8〜1.0g/cm3で無機顔料の密度よりも遥か
に小さい為、有機顔料を無機顔料と同一重量を配合する
と、粒子数は有機顔料の方が無機顔料よりも圧倒的に多
くなる為、塗工量を一般の塗工紙よりも少ない3〜7g
/m2にしても基紙表面を充分被覆することができる。
と塗工紙の表面性との関係について述べる。通気性を与
えるため、内部に空隙を有する非造膜性樹脂の有機顔料
を含む塗工層をスーパーカレンダー等で処理すると、内
部に空隙を有しない顔料を用いたものよりも平滑性が非
常に高くなる。従って目的とする表面性を得る場合、内
部に空隙を有する顔料は内部に空隙を有しない顔料より
もスーパーカレンダー圧力が大幅に緩和される為、高い
通気性及び高い表面性を維持しながら白紙光沢度が向上
し、腰も向上する。一般の塗工紙に使用される炭酸カル
シウムやカオリン等の無機顔料の密度は大凡2.6〜3.6g
/cm3であるが、これに対して非造膜性樹脂の有機顔料
の密度は0.8〜1.0g/cm3で無機顔料の密度よりも遥か
に小さい為、有機顔料を無機顔料と同一重量を配合する
と、粒子数は有機顔料の方が無機顔料よりも圧倒的に多
くなる為、塗工量を一般の塗工紙よりも少ない3〜7g
/m2にしても基紙表面を充分被覆することができる。
【0011】非造膜性樹脂の配合重量が顔料重量の3重
量%未満では塗工紙の平滑性にムラが見られ、また高い
通気性を得ることができない。また非造膜性樹脂の配合
量が顔料重量の80重量%を超えるとスーパー処理時の圧
力を緩和しても塗工紙の白紙光沢度が高くなり過ぎて了
い間接静電記録した場合に白紙部と画像部の光沢度のバ
ランスが悪くなって了う。塗工層の組成は非造膜性樹脂
の有機顔料と無機顔料を含む顔料及び結着剤を主成分と
するものである。上記有機顔料と併用することのできる
無機顔料の種類は特に限定されるものではない。併用可
能な無機顔料としてはカオリンクレー、重質炭酸カルシ
ウム、軽質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、サチ
ンホワイト、二酸化チタン、シリカ、焼成クレー、酸化
亜鉛、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、タルク、コロイダルシ
リカ、等が例示される。これらの顔料は任意の割合で併
用することができる。無機顔料では光沢度の観点からカ
オリンクレーが好ましいが、板状の粒子形態を有するも
のは通気性を低下させる傾向にあるので注意を要する。
量%未満では塗工紙の平滑性にムラが見られ、また高い
通気性を得ることができない。また非造膜性樹脂の配合
量が顔料重量の80重量%を超えるとスーパー処理時の圧
力を緩和しても塗工紙の白紙光沢度が高くなり過ぎて了
い間接静電記録した場合に白紙部と画像部の光沢度のバ
ランスが悪くなって了う。塗工層の組成は非造膜性樹脂
の有機顔料と無機顔料を含む顔料及び結着剤を主成分と
するものである。上記有機顔料と併用することのできる
無機顔料の種類は特に限定されるものではない。併用可
能な無機顔料としてはカオリンクレー、重質炭酸カルシ
ウム、軽質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、サチ
ンホワイト、二酸化チタン、シリカ、焼成クレー、酸化
亜鉛、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、タルク、コロイダルシ
リカ、等が例示される。これらの顔料は任意の割合で併
用することができる。無機顔料では光沢度の観点からカ
オリンクレーが好ましいが、板状の粒子形態を有するも
のは通気性を低下させる傾向にあるので注意を要する。
【0012】有機顔料としてはポリスチレン,ポリメチ
ルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル,ポリアクリロニトリル等のアクリル系樹脂他、ポリ
塩化ビニル、ポリカーボネート等が例示される。有機顔
料では硬度,弾力性及び耐熱性等の点でスチレン系樹
脂,アクリル系樹脂又はスチレン−アクリル系共重合体
樹脂が好ましく、特にポリスチレン又はスチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体から成る微小中空粒子は塗工表
面の平滑性が出易く、表面仕上げのスーパーカレンダー
の圧力を減らすことが可能であるため、透気度を低く、
また塗工層の密度低下に有効である。
ルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル,ポリアクリロニトリル等のアクリル系樹脂他、ポリ
塩化ビニル、ポリカーボネート等が例示される。有機顔
料では硬度,弾力性及び耐熱性等の点でスチレン系樹
脂,アクリル系樹脂又はスチレン−アクリル系共重合体
樹脂が好ましく、特にポリスチレン又はスチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体から成る微小中空粒子は塗工表
面の平滑性が出易く、表面仕上げのスーパーカレンダー
の圧力を減らすことが可能であるため、透気度を低く、
また塗工層の密度低下に有効である。
【0013】結着剤は顔料、基紙との結着力が強く用紙
間のブロッキングを起こさない水溶性樹脂,エマルジョ
ン,ラテックスを単独或いは混合して使用することがで
きる。例えば、ポリビニルアルコールや酸化でんぷん,
エステル化でんぷん,酵素変性でんぷん,カオチン化で
んぷんなどのでんぷん類、カゼイン、大豆たんぱく質
類、カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシエチルセ
ルロース等の繊維素誘導体、スチレン−アクリル系樹
脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、酢ビ系樹脂、アクリ
ル系樹脂等が例示される。結着力及び光沢度の観点から
スチレン−アクリル系樹脂及びスチレン−ブタジエン系
樹脂が好ましいが、配合量を多くすると透気性を低下さ
せるので注意を要する。この他、色相を調整する為に染
料や有色顔料を配合したり、視感的白さを向上させる目
的で蛍光染料を配合することが可能である。更に塗液中
に必要に応じて分散剤や消泡剤,pH調整剤,潤滑剤,保
水剤,等の各種助剤を本発明の効果を損なわない範囲内
で添加することができる。
間のブロッキングを起こさない水溶性樹脂,エマルジョ
ン,ラテックスを単独或いは混合して使用することがで
きる。例えば、ポリビニルアルコールや酸化でんぷん,
エステル化でんぷん,酵素変性でんぷん,カオチン化で
んぷんなどのでんぷん類、カゼイン、大豆たんぱく質
類、カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシエチルセ
ルロース等の繊維素誘導体、スチレン−アクリル系樹
脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、酢ビ系樹脂、アクリ
ル系樹脂等が例示される。結着力及び光沢度の観点から
スチレン−アクリル系樹脂及びスチレン−ブタジエン系
樹脂が好ましいが、配合量を多くすると透気性を低下さ
せるので注意を要する。この他、色相を調整する為に染
料や有色顔料を配合したり、視感的白さを向上させる目
的で蛍光染料を配合することが可能である。更に塗液中
に必要に応じて分散剤や消泡剤,pH調整剤,潤滑剤,保
水剤,等の各種助剤を本発明の効果を損なわない範囲内
で添加することができる。
【0014】塗液組成物の顔料と結着剤との配合比は顔
料100部に対して結着剤が5部〜30部が望ましいが、結
着剤の配合比が5部未満の場合には塗膜強度が弱くな
り、30部を超えると塗工紙の透気度が高くなり過ぎてブ
リスターの原因となる。次に塗工量と塗工紙の表面性及
び画像との関係を述べると次のようになる。塗工量は片
面当り3〜7g/m2となるようにオンマシン或いはオフ
マシンコーターで塗工される。塗工量が3g/m2未満で
は基紙の被覆が不充分となり、白紙光沢にムラを生じ、
白紙光沢度が低下し、且つ白紙部と画像部との光沢度の
バランスが悪くなる。また片面の塗工量が7g/m2を超
えると、白紙光沢度が高くなり過ぎ白紙部と画像部との
バランスが悪くなり、また透気度も高くなり易くなり間
接静電記録時にブリスターが発生し、更に紙の腰が弱く
なり走行トラブルを生じ、電子写真用転写紙としての機
能を失う等の欠点がある。
料100部に対して結着剤が5部〜30部が望ましいが、結
着剤の配合比が5部未満の場合には塗膜強度が弱くな
り、30部を超えると塗工紙の透気度が高くなり過ぎてブ
リスターの原因となる。次に塗工量と塗工紙の表面性及
び画像との関係を述べると次のようになる。塗工量は片
面当り3〜7g/m2となるようにオンマシン或いはオフ
マシンコーターで塗工される。塗工量が3g/m2未満で
は基紙の被覆が不充分となり、白紙光沢にムラを生じ、
白紙光沢度が低下し、且つ白紙部と画像部との光沢度の
バランスが悪くなる。また片面の塗工量が7g/m2を超
えると、白紙光沢度が高くなり過ぎ白紙部と画像部との
バランスが悪くなり、また透気度も高くなり易くなり間
接静電記録時にブリスターが発生し、更に紙の腰が弱く
なり走行トラブルを生じ、電子写真用転写紙としての機
能を失う等の欠点がある。
【0015】塗工方式としては一般の塗工方式、例えば
各種ブレード塗工,ロール塗工,エアーナイフ塗工,バ
ー塗工等の塗工方式が使用できる。平滑化処理はスーパ
ーカレンダー或いはグロスカレンダー等の剛性ロールと
弾性ロールとのニップ間を通すことによって行うことが
できる。このカレンダー処理は特に低密度で高光沢の塗
工紙を得る為、処理条件が非常に重要である。一般にロ
ール温度を高く、ニップ圧をできるだけ低くする程、低
密度で高光沢の塗工紙が得られる。ニップ圧が高過ぎる
と塗工紙の密度が上がり、透気度が高くなり過ぎるので
注意が必要である。
各種ブレード塗工,ロール塗工,エアーナイフ塗工,バ
ー塗工等の塗工方式が使用できる。平滑化処理はスーパ
ーカレンダー或いはグロスカレンダー等の剛性ロールと
弾性ロールとのニップ間を通すことによって行うことが
できる。このカレンダー処理は特に低密度で高光沢の塗
工紙を得る為、処理条件が非常に重要である。一般にロ
ール温度を高く、ニップ圧をできるだけ低くする程、低
密度で高光沢の塗工紙が得られる。ニップ圧が高過ぎる
と塗工紙の密度が上がり、透気度が高くなり過ぎるので
注意が必要である。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれ等の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中の部は全て固形分としての重
量部を示す。実施例中の測定は次のようにして行った。 (1)密度:JIS P8118の方法に準じた。 (2)透気度:JIS P8117の方法に準じた。 (3)光沢度:JIS P8142の方法に準じて塗工面の75°光
沢度を測定した。 (4)画像光沢度:リコー社製アーティジ5330を用いて記
録テストを行った。コピー原稿は網点面積率が10〜100
%のものを使用し、画像光沢度は網点面積率20%、50
%、100%の部分の光沢度を測定した。 (5)光沢度評価:ハーフトーン部の特に網点面積率20%
の画像光沢度が白紙部の光沢度より高いものを○、同じ
ものを△、低いものを×とした。 (6)コート層強度:IGT印刷適性試験機(IGT A
−1型、IGT社製)を用い、インキタック10、インキ
量0.025ccで、印刷速度1.2m/secでピッキングが発生し
ないものを○、若干見られるものを△、完全に取られる
ものを×とした。 (7)ブリスター:ベタ画像部に目視で発泡が見られない
ものを○、発泡しているものを×とした。 (8)コピー後カール:リコー社製アーティジ5330を用い
て記録後の記録紙の四隅の平均高さが2cm以下の場合を
○、2cmを越える以上の場合を×とした。
説明するが、本発明はこれ等の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中の部は全て固形分としての重
量部を示す。実施例中の測定は次のようにして行った。 (1)密度:JIS P8118の方法に準じた。 (2)透気度:JIS P8117の方法に準じた。 (3)光沢度:JIS P8142の方法に準じて塗工面の75°光
沢度を測定した。 (4)画像光沢度:リコー社製アーティジ5330を用いて記
録テストを行った。コピー原稿は網点面積率が10〜100
%のものを使用し、画像光沢度は網点面積率20%、50
%、100%の部分の光沢度を測定した。 (5)光沢度評価:ハーフトーン部の特に網点面積率20%
の画像光沢度が白紙部の光沢度より高いものを○、同じ
ものを△、低いものを×とした。 (6)コート層強度:IGT印刷適性試験機(IGT A
−1型、IGT社製)を用い、インキタック10、インキ
量0.025ccで、印刷速度1.2m/secでピッキングが発生し
ないものを○、若干見られるものを△、完全に取られる
ものを×とした。 (7)ブリスター:ベタ画像部に目視で発泡が見られない
ものを○、発泡しているものを×とした。 (8)コピー後カール:リコー社製アーティジ5330を用い
て記録後の記録紙の四隅の平均高さが2cm以下の場合を
○、2cmを越える以上の場合を×とした。
【0017】実施例1 基紙としてC.S.f.400ccの広葉樹晒クラフトパルプ(L
−BKP)100部から成るパルプスラリーに重質炭酸カ
ルシウム15部、カチオン化でんぷん1部、サイズ剤0.1
部(アルキルケテンダイマー)を添加し、抄紙して、少
なくとも片面の平滑度が60秒、透気度が50秒となるよう
にカレンダーの圧力を調整して坪量90g/m2の基紙を得
た。塗液として有機顔料(商品名ボンコートPP−110
0、大日本インキ化学社製)3部、1級カオリン(商品
名ウルトラホワイト90、EMC社製)47部、炭酸カルシ
ウム(商品名ブリリアント15、白石工業社製)50部、結
着剤としてスチレン−ブタジエンラテックス10部、酸化
でんぷん2部、また潤滑剤としてステアリン酸カルシウ
ム0.5部混合した塗液をブレードコーターで片面の塗工
量が7g/m2になるように上記基紙に両面塗工し、スー
パー処理後の紙中水分が5%となるように乾燥して塗工
紙を得た。得られた塗工紙をロール温度80℃で、塗工紙
の光沢度が40%以上になるようにスーパーカレンダーの
圧力を調整して処理し、坪量104g/m2の電子写真用転
写紙を得た。
−BKP)100部から成るパルプスラリーに重質炭酸カ
ルシウム15部、カチオン化でんぷん1部、サイズ剤0.1
部(アルキルケテンダイマー)を添加し、抄紙して、少
なくとも片面の平滑度が60秒、透気度が50秒となるよう
にカレンダーの圧力を調整して坪量90g/m2の基紙を得
た。塗液として有機顔料(商品名ボンコートPP−110
0、大日本インキ化学社製)3部、1級カオリン(商品
名ウルトラホワイト90、EMC社製)47部、炭酸カルシ
ウム(商品名ブリリアント15、白石工業社製)50部、結
着剤としてスチレン−ブタジエンラテックス10部、酸化
でんぷん2部、また潤滑剤としてステアリン酸カルシウ
ム0.5部混合した塗液をブレードコーターで片面の塗工
量が7g/m2になるように上記基紙に両面塗工し、スー
パー処理後の紙中水分が5%となるように乾燥して塗工
紙を得た。得られた塗工紙をロール温度80℃で、塗工紙
の光沢度が40%以上になるようにスーパーカレンダーの
圧力を調整して処理し、坪量104g/m2の電子写真用転
写紙を得た。
【0018】実施例2 実施例1の基紙に、塗液として有機顔料(商品名ボンコ
ートPP−1100、大日本インキ化学社製)30部、1級カ
オリン(商品名ウルトラホワイト90、EMC社製)35
部、炭酸カルシウム(商品名ブリリアント15、白石工業
社製)35部、に結着剤としてスチレン−ブタジエンラテ
ックス10部、酸化でんぷん2部、また潤滑剤としてステ
アリン酸カルシウム0.5部混合した塗液をブレードコー
ターで片面の塗工量が5g/m2になるように上記基紙に
両面塗工し、スーパー処理後の紙中水分が5%となるよ
うに乾燥し塗工紙を得た。得られた塗工紙の光沢度が40
%以上になるようにスーパーカレンダーの圧力を調整し
て処理し、坪量100g/m2の電子写真用転写紙を得た。
ートPP−1100、大日本インキ化学社製)30部、1級カ
オリン(商品名ウルトラホワイト90、EMC社製)35
部、炭酸カルシウム(商品名ブリリアント15、白石工業
社製)35部、に結着剤としてスチレン−ブタジエンラテ
ックス10部、酸化でんぷん2部、また潤滑剤としてステ
アリン酸カルシウム0.5部混合した塗液をブレードコー
ターで片面の塗工量が5g/m2になるように上記基紙に
両面塗工し、スーパー処理後の紙中水分が5%となるよ
うに乾燥し塗工紙を得た。得られた塗工紙の光沢度が40
%以上になるようにスーパーカレンダーの圧力を調整し
て処理し、坪量100g/m2の電子写真用転写紙を得た。
【0019】実施例3 実施例1の基紙に、塗液として有機顔料(商品名ボンコ
ートPP−1100、大日本インキ化学社製)80部、1級カ
オリン(商品名ウルトラホワイト90、EMC社製)20
部、結着剤としてスチレン−ブタジエンラテックス10
部、酸化でんぷん3部、また潤滑剤としてステアリン酸
カルシウム0.5部混合した塗液をブレードコーターで片
面の塗工量が3g/m2になるように上記基紙に両面塗工
し、スーパー処理後の紙中水分が5%となるように乾燥
して塗工紙を得た。得られた塗工紙をロール温度80℃
で、塗工紙の光沢度が40%以上になるようにスーパーカ
レンダーの圧力を調整して処理し、坪量96g/m2の電子
写真用転写紙を得た。
ートPP−1100、大日本インキ化学社製)80部、1級カ
オリン(商品名ウルトラホワイト90、EMC社製)20
部、結着剤としてスチレン−ブタジエンラテックス10
部、酸化でんぷん3部、また潤滑剤としてステアリン酸
カルシウム0.5部混合した塗液をブレードコーターで片
面の塗工量が3g/m2になるように上記基紙に両面塗工
し、スーパー処理後の紙中水分が5%となるように乾燥
して塗工紙を得た。得られた塗工紙をロール温度80℃
で、塗工紙の光沢度が40%以上になるようにスーパーカ
レンダーの圧力を調整して処理し、坪量96g/m2の電子
写真用転写紙を得た。
【0020】実施例4 実施例2に於いて基紙の少なくとも片面の平滑度を200
秒、透気度を80秒、とした以外は実施例2と同様にして
電子写真用転写紙を得た。
秒、透気度を80秒、とした以外は実施例2と同様にして
電子写真用転写紙を得た。
【0021】実施例5 実施例2に於いて基紙の少なくとも片面の平滑度を35
秒、透気度を30秒とした以外は実施例2と同様にして電
子写真用転写紙を得た。
秒、透気度を30秒とした以外は実施例2と同様にして電
子写真用転写紙を得た。
【0022】実施例6 基紙としてC.S.f.400ccの広葉樹晒クラフトパルプ(L
−BKP)100部から成るパルプスラリーに重質炭酸カ
ルシウム20部、カチオン化でんぷん1部、サイズ剤0.1
部(アルキルケテンダイマー)を添加し、抄紙して、少
なくとも片面の平滑度が50秒、透気度が100秒となるよ
うにカレンダーの圧力を調整して坪量90g/m2の基紙を
得た。塗液は実施例2と同様にしてブレードコーターで
片面の塗工量が5g/m2になるように上記基紙に両面塗
工し、スーパー処理後の紙中水分が4%となるように乾
燥して塗工紙を得た。得られた塗工紙をロール温度80℃
で、塗工紙の光沢度が40%以上になるようにスーパーカ
レンダーの圧力を調整して処理し、坪量100g/m2の電
子写真用転写紙を得た。
−BKP)100部から成るパルプスラリーに重質炭酸カ
ルシウム20部、カチオン化でんぷん1部、サイズ剤0.1
部(アルキルケテンダイマー)を添加し、抄紙して、少
なくとも片面の平滑度が50秒、透気度が100秒となるよ
うにカレンダーの圧力を調整して坪量90g/m2の基紙を
得た。塗液は実施例2と同様にしてブレードコーターで
片面の塗工量が5g/m2になるように上記基紙に両面塗
工し、スーパー処理後の紙中水分が4%となるように乾
燥して塗工紙を得た。得られた塗工紙をロール温度80℃
で、塗工紙の光沢度が40%以上になるようにスーパーカ
レンダーの圧力を調整して処理し、坪量100g/m2の電
子写真用転写紙を得た。
【0023】実施例7 実施例6に於いて紙中水分を6%に調整した以外は実施
例6と同様にして電子写真用転写紙を得た。
例6と同様にして電子写真用転写紙を得た。
【0024】比較例1 実施例1の基紙に、塗液として有機顔料(商品名ボンコ
ートPP−1100、大日本インキ化学社製)1部、1級カ
オリン(商品名ウルトラホワイト90、EMC社製)49
部、重質炭酸カルシウム(商品名ブリリアント15、白石
工業社製)50部、結着剤としてスチレン−ブタジエンラ
テックス10部、酸化でんぷん2部、また潤滑剤としてス
テアリン酸カルシウム0.5部混合した塗液をブレードコ
ーターで片面の塗工量が10g/m2になるように上記基紙
に両面塗工し、スーパー処理後の紙中水分が5%となる
ように乾燥して塗工紙を得た。得られた塗工紙をロール
温度80℃で、塗工紙の光沢度が40%以上になるようにス
ーパーカレンダーの圧力を調整して処理し、坪量110g
/m2の電子写真用転写紙を得た。
ートPP−1100、大日本インキ化学社製)1部、1級カ
オリン(商品名ウルトラホワイト90、EMC社製)49
部、重質炭酸カルシウム(商品名ブリリアント15、白石
工業社製)50部、結着剤としてスチレン−ブタジエンラ
テックス10部、酸化でんぷん2部、また潤滑剤としてス
テアリン酸カルシウム0.5部混合した塗液をブレードコ
ーターで片面の塗工量が10g/m2になるように上記基紙
に両面塗工し、スーパー処理後の紙中水分が5%となる
ように乾燥して塗工紙を得た。得られた塗工紙をロール
温度80℃で、塗工紙の光沢度が40%以上になるようにス
ーパーカレンダーの圧力を調整して処理し、坪量110g
/m2の電子写真用転写紙を得た。
【0025】比較例2 実施例1の基紙に、塗液として有機顔料(商品名ボンコ
ートPP−1100、大日本インキ化学社製)100部、結着
剤としてスチレン−ブタジエンラテックス10部、酸化で
んぷん3部、また潤滑剤としてステアリン酸カルシウム
0.5部混合した塗液をブレードコーターで片面の塗工量
が3g/m2になるように上記基紙に両面塗工し、スーパ
ー処理後の紙中水分が5%となるように乾燥して塗工紙
を得た。得られた塗工紙をロール温度80℃で、塗工紙の
光沢度が40%以上になるようにスーパーカレンダーの圧
力を調整して処理し、坪量96g/m2の電子写真用転写紙
を得た。
ートPP−1100、大日本インキ化学社製)100部、結着
剤としてスチレン−ブタジエンラテックス10部、酸化で
んぷん3部、また潤滑剤としてステアリン酸カルシウム
0.5部混合した塗液をブレードコーターで片面の塗工量
が3g/m2になるように上記基紙に両面塗工し、スーパ
ー処理後の紙中水分が5%となるように乾燥して塗工紙
を得た。得られた塗工紙をロール温度80℃で、塗工紙の
光沢度が40%以上になるようにスーパーカレンダーの圧
力を調整して処理し、坪量96g/m2の電子写真用転写紙
を得た。
【0026】比較例3 実施例2に於いて片面の塗工量が2g/m2となるように
して両面塗工して、坪量94g/m2の塗工液を得た以外は
実施例2と同様にして電子写真用転写紙を得た。
して両面塗工して、坪量94g/m2の塗工液を得た以外は
実施例2と同様にして電子写真用転写紙を得た。
【0027】比較例4 実施例2に於いて基紙の少なくとも片面の平滑度を25
秒、透気度を30秒とした以外は実施例2と同様にして電
子写真用転写紙を得た。
秒、透気度を30秒とした以外は実施例2と同様にして電
子写真用転写紙を得た。
【0028】比較例5 実施例2に於いて基紙の平滑度を300秒、透気度を150秒
とした以外は実施例2と同様にして電子写真用転写紙を
得た。
とした以外は実施例2と同様にして電子写真用転写紙を
得た。
【0029】比較例6,7 実施例2に於いて紙中水分を夫々3%、8%とした以外
は実施例2と同様にして電子写真用転写紙を得た。
は実施例2と同様にして電子写真用転写紙を得た。
【0030】以上の実施例及び比較例の各電子写真用転
写紙について、夫々の塗液処方、塗工量及び基紙の紙質
試験結果を纏めた結果は表1に示す通りである。なお、
表中の顔料の欄の数値は、有機顔料/カオリン/炭酸カ
ルシウム を表わし、結着剤の欄の数値はラテックス/
でんぷん を表わし、塗工量の欄の数値は片面当りの塗
工量を表わし、平滑度の欄の数値は片面の値を表わす。
また得られた塗工液の紙質試験結果及び画像評価結果は
表2に示す通りである。表2の結果は、本発明の電子写
真用転写紙の白紙光沢度が高い上、極めて高品質である
のみならず、記録した画像部の光沢度も高く、画像品質
に於いても優れることを実証するものである。
写紙について、夫々の塗液処方、塗工量及び基紙の紙質
試験結果を纏めた結果は表1に示す通りである。なお、
表中の顔料の欄の数値は、有機顔料/カオリン/炭酸カ
ルシウム を表わし、結着剤の欄の数値はラテックス/
でんぷん を表わし、塗工量の欄の数値は片面当りの塗
工量を表わし、平滑度の欄の数値は片面の値を表わす。
また得られた塗工液の紙質試験結果及び画像評価結果は
表2に示す通りである。表2の結果は、本発明の電子写
真用転写紙の白紙光沢度が高い上、極めて高品質である
のみならず、記録した画像部の光沢度も高く、画像品質
に於いても優れることを実証するものである。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】基紙の特性値(平滑度,透気度)を特定
することにより、塗工量を顕著に減少せしめることに成
功し、しかも製品の白紙光沢度が高く且つ画像光沢度の
高い電子写真用塗工紙を得たのである。
することにより、塗工量を顕著に減少せしめることに成
功し、しかも製品の白紙光沢度が高く且つ画像光沢度の
高い電子写真用塗工紙を得たのである。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも片面の王研式平滑度が35秒以
上200秒以下で、王研式透気度が30秒以上100秒以下であ
る基紙に、少なくとも片面に内部に空隙を有する非造膜
性樹脂を顔料重量の3重量%以上80重量%以下を含有す
る顔料と結着剤とより成る記録層を3〜7g/m2設けた
転写紙であって、該転写紙の透気度が4000秒以下で水分
が4〜6%であることを特徴とする電子写真用転写紙。 - 【請求項2】 転写紙表面の75度白紙光沢度が40%以上
であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用転
写紙。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7303092A JP2676291B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 電子写真用転写紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241366A JPH05241366A (ja) | 1993-09-21 |
JP2676291B2 true JP2676291B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=13506547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7303092A Expired - Fee Related JP2676291B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 電子写真用転写紙 |
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Country | Link |
---|---|
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JP4000221B2 (ja) | 1998-08-17 | 2007-10-31 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真用転写紙 |
JP4721750B2 (ja) * | 2000-09-20 | 2011-07-13 | 紀州製紙株式会社 | 圧着シート用連続帳票を製造するための原紙 |
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JP4315695B2 (ja) * | 2003-02-03 | 2009-08-19 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真用転写用紙および電子写真用転写用紙の製造方法 |
ATE425306T1 (de) * | 2003-06-17 | 2009-03-15 | Newpage Corp | Glatter basisstoff aus ungewöhnlichen fasern |
WO2004114014A1 (en) * | 2003-06-17 | 2004-12-29 | Newpage Corporation | Pigment selection for photographic base stock |
JP3871660B2 (ja) * | 2003-06-27 | 2007-01-24 | 三菱製紙株式会社 | 湿式電子写真用記録シート |
JP4452480B2 (ja) * | 2003-10-29 | 2010-04-21 | 三菱製紙株式会社 | 湿式電子写真用記録シート |
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CN109235126A (zh) * | 2018-08-24 | 2019-01-18 | 云南九九彩印有限公司 | 一种防水背涂材料及其制备方法与使用方法 |
CN113502688B (zh) * | 2021-07-10 | 2022-10-04 | 杭州宏成纸业有限公司 | 一种转移印花纸及其制备方法 |
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1992
- 1992-02-26 JP JP7303092A patent/JP2676291B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05241366A (ja) | 1993-09-21 |
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---|---|---|---|
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