JPH03162570A - スパッタリングターゲットおよびその製造方法 - Google Patents

スパッタリングターゲットおよびその製造方法

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JPH03162570A
JPH03162570A JP1299791A JP29979189A JPH03162570A JP H03162570 A JPH03162570 A JP H03162570A JP 1299791 A JP1299791 A JP 1299791A JP 29979189 A JP29979189 A JP 29979189A JP H03162570 A JPH03162570 A JP H03162570A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はスパッタリング法を用いてTeを主成分あるい
はTeを含む薄膜を形成するために用いるスパッタリン
グターゲットおよびその製造方法に係り、特に画像ファ
イルや文書ファイルおよびコード情報ファイルなど、光
ディスク用の記録媒体を成膜するスパッタリングターゲ
ットおよびその製造方法に関する。
(従来の技術) Te合金薄膜を用いる代表的な製品例として光ディスク
がある。光ディスクはレーザ光の照射により情報を記録
または再生することができる情報記録薄膜を基板に形成
したもので、大容量高密度メモリの一種として広く普及
している。この光ディスクには一度のみの記録が可能な
追記型と、記録した信号を消去することができ、何度も
記録消去を繰り返すことができる書き換え型がある。
上記追記型光ディスクを実現する記録薄膜としてTe合
金を主成分にし、さらに耐湿性や耐酸化性を付与する成
分として炭素や水素を含有した記録薄膜が開発されてい
る。
これらの記録薄膜を形成する方法としては、般に炭化水
素ガスを含むアルゴンガス雰囲気中で反応スパッタリン
グ法により成膜する方法が採用されている。すなわちT
e合金製のターゲットにアルゴンイオンを衝突させてタ
ーゲットからの放出元素を、ターゲット板に対向配置し
た基板上に薄膜として堆積させる方法である。基板上に
はTe合金と炭素とから成る記録薄膜が形成され、この
記録薄膜の特性はターゲットの成分組或や形状等の特性
に大きく影響を受ける。
従来このようなTe合金ターゲットは、例えば特開5昭
62−13569号公報に開示されているように、溶解
鋳造して調製したTe合金を粉砕し、得られたTe合金
粉末をホットプレスして高温高圧下で一挙に高密度に成
形焼結して製造されたり、または特開昭62−1141
37号公報に開示されているように、Te粉末とその他
の原料粉末とを加熱反応せしめて仮焼結体を形成し、得
られた反応生或物(Te化合物)の仮焼結体をさらに粉
砕して得られた原料粉末をホットプレスして実質的に均
一組成でほぼ理論密度に等しい成形体として製造されて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら従来の製造方法によれば、2種類以上の成
分元素を含有し、組成がほぼ均一なターゲットを形成し
た場合においても、現実にそのターゲットを使用して形
成した薄膜の組成がターゲットの組成と同一にならない
場合があった。
従来、この原因としてはターゲット製造時に形戊された
微小なボアがターゲット内に介在するためであり、ボア
界面における成分の不均一さがそのまま薄膜組成のばら
つきにつながるものと考えられていた。
そのため従来のスパッタリングターゲットは、ボアの影
響を回避すべく密度比を可及的に高め、実質的に均一組
成でほぼ理論密度に近い値、すなわち密度比が97〜↓
00%の戊形体で構戊することが提案されていた(特開
昭62−114132号公報、特開昭62−1146号
公報、特開昭62−114137号公報、特開昭62−
114136号公報)。
しかしながら本願発明者等が種々実験研究した結果、タ
ーゲットの密度比が97〜100%と大きい場合には、
所望の膜組戊とは異なった組成の薄膜が形成され易く組
成制御が極めて困難になる事実が見出された。
また従来より提案されている製造方法により得られたタ
ーゲットを使用して、反応スパッタリング法によって記
録薄膜としてのTe合金一〇膜を形成した場合には、記
録薄膜の組成が変動するとともに安定性が損われるとい
う事実も見出された。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、所望組成の記録薄膜を安定して連続的に形成する
ことができるスパッタリングターゲットおよびその製造
方法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段と作用) 本発明者等は上記目的を達或するため、各種元素成分に
ついて、その組戊比を種々変えて組み合せるとともに密
度比を広範囲に変えてTe合金製スパッタリングターゲ
ットを多種類製作し、これらのスパッタリングターゲッ
トを用いて、炭化水素(CH4)および不活性ガス(A
r)雰囲気中で反応性スパッタリングを行ない、形或さ
れる記録薄膜の組成および特性を比較研究した。
その結果反応性スパッタリングによって形戊する記録薄
膜の組或は、ターゲット自体の組成比を変えても制御す
ることが困難であることが判明する一方、ターゲットの
密度比を変えることによって大きく変化することを本願
発明者等は初めてつきとめた。すなわち従来においては
、組成のばらつきを生成する原因と考えられていたボア
の形戊量を増減することよって記録薄膜の組戊を所望の
値に設定することが可能になるという知見を得た。
すなわち、Te合金ターゲットはTe相とTe化合物相
(テルライド相)との複合組織で、Te相はテルライド
相に比ベスパッタ率および蒸気圧が大きく、しかも熱拡
散し易い特徴がある。したがって密度比が100%に近
いTe合金ターゲットをスパッタリングした場合、プラ
ズマ放電によってスパッタ面は高温状態となってスパッ
タ率および蒸気圧の大きなTe相がテルライド相より多
く放出され、しかもテルライド相は熱安定性があるのに
対し、Te相は熱拡散率が大きいために下地からTeが
拡散移動してスパッタ面に供給されるため、膜組成はタ
ーゲット組成よりTeリッチとなる。しかし、ボアが均
一に存在する低密度のターゲットの場合、下地からのT
eの拡散がボアによって抑制されてスパッタ面に供給さ
れるTeが減少するため、膜中のTe含有量が高密度タ
ーゲットの場合に比べ低下する。このようにボアの数、
つまり密度比によって膜中のTe含有量が直線的に変化
するので、ターゲットの密度比により膜組成が制御でき
ることを発見した。
また本発明者等は記録薄膜を安定して連続的に形成する
ために鋭意研究した結果、ターゲットの密度比分布と組
成分布とを均一にすることにより、より安定して連続的
にスパッタリングが可能なターゲットが得られることを
見出した。
すなわち、従来の製造方法によれば、溶解鋳造材や仮焼
結体を粉砕して原料粉末を得ているため、原料粉末の粒
径のばらつきが大きく、この原料粉末を使用してホット
プレス焼結を行なった場合、ボアが不規則に発生し易く
、したがって部分的に密度の異なる不均一な密度比を有
したターゲットとなる。特に溶解鋳造材は、その中央部
と外周部の凝固速度の相違から偏析が生じ易く、したが
って粉砕した粉末に残存する共晶組織は異なるため、こ
の粉末を用いて焼結したターゲットの組織は不均一とな
り、それらに起因して組成分布も不均一となる。このよ
うにターゲットの密度比と組成の分布を均一にすること
によって、記録薄膜の組成を安定に形成できることが可
能になるという知見を得た。
本発明は上記知見に基づいて完威されたものである。す
なわち本発明に係るスパッタリングターゲットは、Te
合金から威り、密度比を60〜95%に設定したことを
特徴とする。
またターゲットの密度比のばらつきを±L  O%以内
、ターゲットの組成比( T e / M原子比、Mは
構成元素)を±0,05以内に設定したことを特徴とす
る。
さらにAg, Cu, Au, Zn, Cd, Ga
,In,Tji,Ge,Sn,Pb,As,Sb,Il
iおよびSeから成る群より選択された1種以上の元素
を総量で55原子%以下の範囲で含有するTe合金から
成ることを特徴とする。
本発明に係るスパッタリングターゲットの製造方法は、
Ag,Cu,Au,Zn,Cd,Ga,In, Tjj
, Ge,  Sn,  Pb, As,  Sb, 
 BiおよびSeから成る群より選択されたl種以上の
元素をTeと混合して原料粉末を調整し、得られた原料
粉末を低真空下または不活性ガス雰囲気下でホットプレ
スしてテルライドを生成した後に、ホットプレス圧力よ
り低いプレス圧力下で、かつ共晶温度直下の温度に加熱
して焼結し、実質的に均一組成で密度比が60〜95%
の焼結体とすることを特徴とする。
以下本発明の限定理由を述べる。
Te合金は従来の膜材として主に使用されていたBi等
と比較して、熱伝導率が低く、記録感度が高いため、記
録薄膜の構成材料として有用であり、本発明に係るター
ゲットの主要構威材となる3またターゲットの密度比は
、理論密度に対する実測密度の比で定義され、形成する
記録薄膜の組成を制御する上で極めて重要である。すな
わち夕−ゲットの密度比は、ターゲット中のボアの数に
逆比例する。そしてボアの存在はターゲットを構或する
複数の成分がスパッタ面に拡散・移動する際の、各成分
の移動速度をそれぞれ制御する。したがってターゲット
の密度比を増減することによって、記録薄膜の組威を所
望の比率に制御することができる。
そしてターゲットの密度比は、要求される組成割合に従
って60〜95%の範囲に設定される。
この密度比の範囲を設定した理由は、密度比が60%未
満になると、ターゲットとなる焼結体の機械加工時に割
れが発生し易く、加工が困難になるとともにスパッタリ
ング操作時にも破損し易くなる。一方、密度比が95%
を超えるとターゲット組成を変えても所望の膜組成の制
御が困難になるからである。好まし《は65−90%、
さらに好ましくは70〜85%である。
またターゲットの密度比および組成比のばらつきは、そ
のまま薄膜組成の変動や膜形成操作の安定性に大きく影
響されるため、可及的に小さい方が望ましいが、実用的
には密度比は±1.  0%の範囲内、好ましくは±0
.  5%の範囲内である一方、組成比は±0.05%
の範囲内、好ましくは±0.03%の範囲内に設定され
る。上記範囲外になると所望の均一な膜組成が得られに
くくなり、スパッタリング操作の安定性も低下する。
また、Ag,Cu,Au,Zn,Cd,Ga,In,T
j:,Ge,Sn,Pb,As,Sb,BおよびSeな
どの元素はいずれも記録薄膜の耐湿性、耐酸化性を増大
するために、また伝熱特性や記録感度、耐久性を改善す
るために添加されるものであり、その添加量は55原子
%以下に設定される。これは添加量が55原子%を超え
ると、夕一ゲットはTe相がなくなってテルライド相だ
けとなり、ターゲットの密度比を変えても膜組成を制御
することが困難になるからである。
次に本発明に係るスパッタリングターゲットの製造方法
について具体的に説明する。
まず、Ag,Cu,Au,Zn,Cd,Ga,In, 
TJ, Ge,  Sn,  Pb, As,  Sb
, BおよびSeから成る群より選択された工種以上の
或分粉末と、Te粉末とを所定量配合し、ボールミル等
を用いて湿式混合した後に充分に乾燥し、原料粉末を調
製する。原料粉末の混合が不充分であると、テルライド
合成反応によって発生する反応熱が不均一になる。その
結果、焼結体が割れ易くなり、またターゲットの金属組
織や組成にむらを生じ易くなる。
またテルライド(Te化合物)の合成焼結操作は、低真
空下またはアルゴン、窒素、ヘリウム等の不活性ガスの
雰囲気下で行なわれ、その際の真空度は、Te成分の揮
発損失を防止するために上00Tort以上であること
が望ましい。
さらにホットプレス圧力は、共晶温度Tsより低い加熱
温度領域においては100〜250kg/dに設定され
る。ホットプレス圧力が100kg/d未満であると、
焼結性が極めて低く、低密度の焼結体しか得られない。
一方ホットプレス圧力が250kg/cIiを超えると
密度が高くなり、所定の密度比に設定することが困難に
なり、しかもターゲットに割れが発生し易くなる。
従ってまずホットプレス処理によりテルライト合成反応
と焼結反応とをある程度進行せしめ、しかる後に上記ホ
ットプレス処理時の加圧力より低い圧力下で原料粉末を
さらに加熱焼結し、最終的に所要の密度比を有する焼結
体を製造する。
このときの加熱温度Tは、共晶温度Ts直下の温度、好
ましくはTs−50<T<Tsの範囲内で設定される。
加熱温度Tが(Ts−50)以下であると、焼結体の密
度を上げるために、長時間を要するとともに離型操作が
困難となる。一方加熱温度Tが共晶温度を超えるとTe
相が溶融し、プレス圧力が大きい場合には溶融したTe
が型から流出し、組成のずれが大きな焼結体となる。ま
たこのときのプレス圧力は30〜80kg/carに設
定される。プレス圧力が30kg/cut未満であると
、熱膨張によって焼結体がふくらみ、厚さが一定のター
ゲットを形成することができない。一方プレス圧力が8
0kg/cnfを超えると焼結体の密度が上昇し過ぎて
所望の密度比のターゲットが得られなくなる。
また加熱速度は、テルライド合成時に発生する反応熱を
抑制するために5℃/ m i n以下に設定される。
加熱速度が5°C / m i nを越えると反応熱の
急激な増加によって焼結体に割れが発生する頻度が高く
なる。
このようにして原料粉末はホットプレス処理によって加
熱加圧され、テルライド相中にTe相が均一に分散した
成形体となる。成形体は、さらに加熱焼結処理され、最
終的に所要の密度比を有する焼結体が得られる。
この焼結体をワイヤー放電加工機、バンドソーなどの切
断加工機にて切断し、さらに研削などで所定形状に仕上
加工を行ってスパッタリングターゲットが製造される。
(実施例) 次に本発明を以下の実施例により具体的に説明する。
実施例1〜6,比較例1〜3 平均粒径30μmのTe粉末と平均粒径lOμmのAg
粉末とをそれぞれ66.7原子%、33.3原子%の割
合で配合し、さらに分散剤としてエタノールを添加し、
ボールミルを使用して48時間混合した後に、十分に乾
燥して原料粉末を調製した。次に原料粉末を黒鉛型に充
填後、ホットプレス装置に装入し、さらにアルゴンガス
を導入して装置内の真空度を7 0 0To+rに設定
した。
次に温度200℃まで加熱すると同時に一次圧力200
kg/crlを作用させてテルライド合成反応を生起せ
しめて成型体を得た。次に得られた成型体を6グループ
(実施例1〜6)に分け各グループの成型体について二
次圧力を30〜8 0 kg / crr!の範囲で段
階的に上昇させるとともに、加熱温度も200〜260
℃の範囲で段階的に上昇させて、各1時間ずつ加熱焼結
し、最終的に密度比がそれぞれ60,70,80,85
,90.95%の焼結体を形成した。形成した各焼結体
をワイヤー放電加工機にて切断加工し、研削加工仕上げ
して{27皿φ×5mffltのスパッタリングターゲ
ットを製造した。
一方比較例1〜3として、実施例1〜6において調整し
た原料粉末を同一寸法の黒鉛型に充填し、温度260°
Cの温度下で圧力をそれぞれ190,2 3 0,  
2 5 0kglcmで1時間焼結し最終的に密度比を
96%,98%,99%に設定した焼結体を形成し、仕
上げ加工して同一寸法のスパッタリングターゲットを製
造した。
実施例1〜6および比較例1〜3で得た各スパッタリン
グターゲットをスパッタリング装置内に装填した後に、
装置内にArガスおよびCH4ガスをそれぞれ10cr
d/min供給して装置内の真空度を5 X 1 0−
3Torrに維持した状態でスパッタリングを行い、P
C(ポリカーボネート)基板表面にAgTe−Cから成
る記録薄膜を300大堆積させた。そして形成した各記
録薄膜に含まれるAg量を計測したところ第1図に示す
結果を得た。
第↓図に示す結果から明らかなように実施例1〜6に示
すターゲットによれば記録薄膜に含有されるAg量はタ
ーゲットの密度比を低下させるに従って増加する。この
メカニズムは、銀のテルライド(A g 5T e 3
)間に均一に分散したTe原子のスパッタ面への拡散移
動がボアによって抑制される結果、相対的にAgのスパ
ッタレートが増大するためと考えられる。すなわちボア
が多く、密度比が低いターゲットの方が、よりAg含有
量の多い記録薄膜を形成することができる。従ってター
ゲットの密度比を増減することによって形戊する記録薄
膜の組成を容易に制御することが可能となり、光ディス
ク等の記録媒体の設計製造が極めて容易になる。
一方比較例t〜3のように密度比を大きく設定したスパ
ッタリングターゲットでは記録薄膜の人g含有量を増加
させることが困難であり、Ag含有量は12〜l3原子
%が限界であった。
実施例7〜工3として平均粒径10μmのAg粉末と、
平均粒径30μmのTe粉末を、第1表左欄に示す割合
で配合し、さらに分散剤としてエタノールを添加した後
に、ボールミルで48時間混合した後に、充分乾燥して
原料粉末を調製した。
次に調製した原料粉末を黒鉛型に充填しホットプレス装
置に装入した。そして装置内にアルゴンガスを導入して
真空度を700Tutに設定した。
次に2 0 0 kg/cnfのプレス圧力を加え、2
℃/minの昇温速度で200℃まで加熱して1時間焼
結しさらに圧力1 0 0kg/a/,温度260℃で
30分間焼結した後に、得られた焼結体を研削研摩し放
電加工して密度比が84%で、寸注が127關φ×5I
oIIItのスパッタリングターゲットを形成した。
一方比較例4,5として、Agを含まないもの(比較例
4)、Agを過量に添加したもの(比較例5)を実施例
7〜13と同様なホットプレス条件で焼結し、同一寸法
のスパッタリングターゲットを形威した。
また比較例6〜8として、第■表に示す組或で溶解鋳造
したTe−Ag鋳造合金を粉砕して得た、平均粒径60
μmのTe合金粉末を使用して、実施例7〜13と同一
条件でホットプレスし同一寸法のスパッタリングターゲ
ットを形成した。
そして実施例7〜13および比較例4〜8で得た各スパ
ッタリングターゲットについて、↑Ommの間隔をおい
て組成比および密度比のばらつきを測定した。
さらに得られた各スパッタリングターゲットをスパッタ
リング装置内にセットした後に、装置内にArガスおよ
びCH4ガスをそれぞれ10ctd/min導入し、真
空度を5 X 1 0 ”Tottに設定してスパッタ
リングを行い、PC基板上にAgTe−C薄膜を厚さ3
00六堆積した。この生膜操作を各ターゲット毎に20
回繰り返し、形威した薄膜の組成およびそのばらつきを
測定した。
〔以下余白〕
第1表に示す結果から明らかなように実施例7〜13に
係るスパッタリングターゲットは、比較例4〜8と比較
して、いずれも組成比のばらつき、および密度比のばら
つきが少ない。その結果、各ターゲットを使用して形威
した記録薄膜についても組成比のばらつきが少なく、均
質な薄膜を形成することができる。
また第1表に示す実施例7〜13の成分組成を有する各
スパッタリングターゲットについてその密度比を段階的
に変えたものを多数調製し、同様にスパッタリング操作
を行なって記録薄膜を形或し、各薄膜中のAg含有量を
測定したところ、ほぼ第1図に示す特性と同一の傾向が
得られた。すなわちTeおよびAgの組戊比率が同一で
あっても密度比が減少するに伴って薄膜中のAg含有量
が増加する傾向が確認された。したがってターゲット本
体の密度比を変えることによって薄膜組成を制御するこ
とが可能であり、所望の組成を容易に選択することがで
きる。
また実施例9および比較例7において形成したスパッタ
リングターゲットの金属組織を光学顕微鏡で観察した結
果を、それぞれ第2図および第3図に示す。実施例9の
ターゲットの金属組織は、微細なAgsFe3相とTe
相とが均一に分散しており、組成のばらつきが小さく、
均一な組織が形威されている。
一方第3図に示すように溶解鋳造法にて調製した原料粉
末を使用したターゲットでは、結晶組織が粗大で不均一
になっており、このターゲットを使用して薄膜を形成す
る場合には、必然的にスパッタリングの安定性が低く、
形或される薄膜の組成もばらつきが大きいものになる。
実施例l4〜46,比較例9〜19 次に実施例14〜46として第2表および第3表左欄に
示す割合で、各成分粉末を配合し、原料粉末を調製した
そして各原料粉末を黒鉛型に充填し、圧力100〜25
0kg/ciで↓80〜230℃まで加熱してl時間焼
結し、さらに圧力30〜1 0 0 kg/ci,温度
250〜280℃で30分間焼結することによって最終
的に直径127mmX厚さ5皿の寸法を有し、かつ第2
表および第3表の左欄に示す密度比を有するスパッタリ
ングターゲットをそれぞれ製造した。
一方、比較例9〜19として第3表に示す組成で溶解鋳
造したTe合金を粉砕して得た平均粒径60μmのTe
合金粉末を使用して、実施例■4〜46の場合と同一条
件でホットプレスし、同一寸法のスパッタリングターゲ
ットを形成した。
そして上記実施例14〜46および比較例9〜l9で製
造した各ターゲットをスパッタリング装置にセットして
記録薄膜を形成し、各薄膜について実施例7〜13と同
様に或分組成、組成比のばらつきを測定し、第2表およ
び第3表の右欄に示す結果を得た。
〔以下余白〕
第2表および第3表に示す結果から明らかなように実施
例14〜46に係るスパッタリングターゲットは、ター
ゲット本体の密度比を変えることによって薄膜組成を制
御することが可能であり、所望の組成を容易に選択する
ことができる。また実施例14〜46に係るスパッタリ
ングターゲットは、比較例9〜19と比較して、いずれ
も組成比のばらつき、および密度比のばらつきが少ない
その結果、各ターゲットを使用して形威した記録薄膜に
ついても組成比のばらつきが少なく、均一な薄膜を形成
することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、所望組成の記録
薄膜を安定して連続的に形成することができるスパッタ
リングターゲットおよびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図はAg−Te合金製スパッタリングターゲットの
密度比と、記録薄膜のAg含有量との関係を従来例とと
もに示すグラフ、第2図は実施例9のスパッタリングタ
ーゲットの金属組織を示す光学顕微鏡写真、第3図は比
較例7のスパッタリングターゲットの金属組織を示す光
学顕微鏡写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、Te合金から成り、密度比を60〜95%に設定し
    たことを特徴とするスパッタリングターゲット。 2、ターゲットの密度比のばらつきを±1.0%以内に
    設定したことを特徴とする請求項1記載のスパッタリン
    グターゲット。 3、ターゲットの組成比(Te/M原子比、Mは構成元
    素)のばらつきを±0.05以内に設定したことを特徴
    とする請求項1記載のスパッタリンクターゲット。 4、Ag、Cu、Au、Zn、Cd、Ga、In、Tl
    、Ge、Sn、Pb、As、Sb、BiおよびSeから
    成る群より選択された1種以上の元素を総量で55原子
    %以下の範囲で含有するTe合金から成ることを特徴と
    する請求項1記載のスパッタリングターゲット。 5、Ag、Cu、Au、Zn、Cd、Ga、In、Tl
    、Ge、Sn、Pb、As、Sb、BiおよびSeから
    成る群より選択された1種以上の元素をTeと混合して
    原料粉末を調製し、得られた原料粉末を真空下または不
    活性ガス雰囲気下または低真空下でホットプレスしてテ
    ルライドを生成した後に、前記ホットプレス圧力より低
    いプレス圧力下でかつ共晶温度直下の温度に加熱して焼
    結し、実質的に均一組成で密度比が60〜95%の焼結
    体とすることを特徴とするスパッタリングターゲットの
    製造方法。
JP1299791A 1989-11-20 1989-11-20 スパッタリングターゲットおよびその製造方法,およびそのターゲットを用いて形成された記録薄膜,光ディスク Expired - Lifetime JP2970813B2 (ja)

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