JPH0316254Y2 - - Google Patents

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JPH0316254Y2
JPH0316254Y2 JP9340485U JP9340485U JPH0316254Y2 JP H0316254 Y2 JPH0316254 Y2 JP H0316254Y2 JP 9340485 U JP9340485 U JP 9340485U JP 9340485 U JP9340485 U JP 9340485U JP H0316254 Y2 JPH0316254 Y2 JP H0316254Y2
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varistor
lead wire
electrode
thermal shock
electrodes
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JP9340485U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案はセラミツクバリスタ、特にバリスタ
素子に形成した電極に接続するリード線の形状に
関し、これによつて耐熱衝撃特性を向上させるも
のである。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
従来、酸化亜鉛を主成分とするセラミツクバリ
スタ素子の電極にはんだ付けなどによつて接続す
るリード線は、該リード線のまま、すなわち断面
が円形のものが一般に用いられていた。しかしな
がら、リード線をはんだ付けしたのちバリスタ素
子全体を樹脂外装すると、前記リード線上部の樹
脂の厚みは、他の部分に比して非常に薄くなり、
苛酷な耐熱衝撃性すなわち、−55〜+150℃の使用
温度範囲を要求される自動車用として使用された
場合などは、外装樹脂に亀裂などを生じ、特性低
下を引起こしていた。また、たとえば特開昭59−
210631号公報記載の技術のように電子部品の電極
にはんだ付けするリード線部分を平板加工したも
のも知られている。この構成では耐熱衝撃性の向
上は認められるが、電極とリード線との間にはん
だが入りにくいためはんだ付け強度が弱く、長期
にわたる熱衝撃によつてリード線の剥離を生じた
り、リード線と電極との間に浸入したフラツクス
を完全に除去する事が難しく、高温下で使用され
た場合には前記フラツクスの残分が分解し電極を
通してバリスタ素子を還元雰囲気にさらすので、
特性劣化の要因となるなどの問題点があつた。
〔考案の目的〕
この考案は、バリスタ素子の電極に接続するリ
ード線の形状を改善することにより耐熱衝撃性を
向上させることを目的としたものである。
〔考案の概要〕
この考案になるバリスタは、表・裏面に設けた
電極にリード線をはんだ付けしたバリスタ素子を
樹脂外装したバリスタにおいて、前記リード線が
厚さより幅が大なるように、かつ前記電極への接
触面が線接触となるようにプレス加工されている
ことを特徴とするものである。
〔考案の実施例〕
第1図に正断面図を示すように酸化亜鉛を主成
分とするセラミツクバリスタ素子1(直径20mm×
厚さ1mm)に直径16mmの銀電極2を焼付け、該銀
電極2との接触面を断面楕円形(厚さ0.5mm)に
加工した直径1mmのリード線3をはんだ付け5
し、厚さが最大4mmになるようにエポキシ樹脂4
で外装した。このバリスタについて、熱衝撃試験
を行なつたとき外装樹脂に生じたクラツク発生累
積個数を第2図に、バリスタ電極の剥離発生累積
個数を第3図に示し、また高温負荷寿命試験を行
なつたときの立上がり電圧V1mAの変化率を第
4図に示す。なお、第2図〜第4図において、曲
線Aは本考案の実施例を示し、曲線Bは1mmφリ
ード線をそのまま使用した従来例(1)、曲線Cは1
mmφリード線の電極との接触部を0.5mm厚の平板
に加工したものを使用した従来例(2)を示したもの
で、その他は本考案の実施例と同じ条件で試料作
成を行なつたものである。熱衝撃試験及び、高温
負荷寿命試験は下記の条件で行なつた。
熱衝撃試験−50℃中50分間→+150℃中50分間、
移動時間を1分間とし、これを1サイクル
として、この繰返し回数とクラツク発生累
積個数および電極剥離累積個数との関係を
示す。
高温負荷寿命試験+150℃中で最大許容回路電
圧を印加したときの印加時間と立上り電圧
の変化率との関係を示す。
第2図〜第4図から明らかなように本考案の実
施例になるバリスタは外装樹脂4に同じクラツク
個数を生じるまでの回数は従来例(2)の平板加工し
たものと略同等であるが、同じ電極2剥離個数を
生ずるまでの回数は20〜30回の差があり、優れた
特性を有することが明らかである。また、第4図
の立上がり電圧の変化率は従来例(1)と同等である
が従来例(2)より格段に優れた特性を示している。
これらの特性上の差は本考案では、バリスタ電極
とリード線との接触が線接触となるため、電極と
リード線間は完全にはんだで満されるのでフラツ
クスの残留がなく、かつ接触面積も大きいので、
はんだ付け強度が大で電極剥離しにくい構造を有
するものである。また、リード線の厚さが薄くな
るので外装樹脂厚さを十分確保できクラツクの発
生を抑制することもできる。これに対し従来例(1)
はリード線をそのまま用いるのでクラツクが短時
間で発生し易く、また電極との接触部を平板加工
した従来例(2)では電極−リード線間に残留したフ
ラツクスにより剥離が発生し易い欠点を有するも
ので、これらは第2図〜第4図から明らかであ
る。
なお、上記実施例では、リード線を断面楕円形
に加工した場合について述べたが、第5図の如き
略半円形からなるリード線13、第6図のひし形
からなるリード線23、第7図の三角形からなる
リード線33などを用いても全く同様の効果を得
ることができる。
〔考案の効果〕
本考案によればバリスタの熱衝撃性を向上で
き、高温〜低温における使用にも特性劣化の小さ
いバリスタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本考案の実施例を示し、第1図
はバリスタの正断面図、第2図は熱衝撃サイクル
と外装樹脂のクラツク発生個数との関係を示す曲
線図、第3図は熱衝撃サイクルと電極剥離個数と
の関係を示す曲線図、第4図は高温負荷試験にお
ける通電時間と立上がり電圧の変化率との関係を
示す曲線図、第5図は他の実施例になるリード線
を電極上に載置した状態を示す断面図、第6図お
よび第7図は同じくリード線を電極上に載置した
他の実施例を示す断面図である。 1……バリスタ素子、2……銀電極、3……リ
ード線、4……エポキシ樹脂、5……はんだ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表・裏面に設けた電極にリード線をはんだ付
    けしたバリスタ素子を樹脂外装したバリスタに
    おいて、前記リード線が厚さより幅が大なるよ
    うに、かつ前記電極への接触面が線接触となる
    ような断面形状を有することを特徴とするバリ
    スタ。 (2) リード線の断面形状が楕円形、略半円形、ひ
    し形、三角形であることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第(1)項記載のバリスタ。
JP9340485U 1985-06-19 1985-06-19 Expired JPH0316254Y2 (ja)

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JP9340485U JPH0316254Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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JPS622201U JPS622201U (ja) 1987-01-08
JPH0316254Y2 true JPH0316254Y2 (ja) 1991-04-08

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